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戦略はとても重要な概念ですが、とらえどころがありません。さらに、優れた戦略となると、立案するのも実行するのも難しいものです。そんな戦略や優れた戦略とはどういうものかをわかりやすく解説しているのが本書です。著者は競争戦略、イノベーションについての学者ですが、学者、研究者ならではのものごとのとらえかた、分析力、ロジックを使って、優れた戦略論を展開しています。ガリバーインターナショナル、スターバックス、マブチモーター、サウスウエスト航空、デルなどの豊富な事例を引きながら紹介してるので、実践を踏まえた理論としても理解しやくなっています。本書は500ページという長さですが、強引に一言でまとめてしまうと、「優れた戦略とは思わず人に話したくなるストーリー」になると思います。「話したくなるストーリー」とは、強さ、太さ、長さによって成り立ち、重要な要素として、コンセプトとキラーパスがあるというのです。そして、本書で一番強調されているのが「クリティカルコア」でしょう。他社が真似のできない戦略の核ということですが、以下のような説明がなされます。「ストーリーの戦略論は、部分的には合理的に見える要素が、他の要素との相互作用を通じて、ストーリー全体での合理性に転化するという論理」「優れたストーリーは「賢者の盲点」を衝くことによって、ユニークな競争優位をもたらします」全体をとおして、非常に優れた戦略分析の本だと思います。すべてのビジネスマンが読んでおきたい本になっています。でも、この本読んで、この本のような戦略を立てられるようになる人はどのくらいいるのだろうかという疑問は当然起こります。しかし、優れた戦略は、1つでも多く知っておいて損になることはないでしょう。ビジネスマンに、ある視点や着眼点を提供してくれているという意味で、とてもよい本だと思います。★5つ ★★★★★【楽天ブックスならいつでも送料無料】ストーリーとしての競争戦略 [ 楠木建 ]価格:3,024円(税込、送料込)**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行企画書・提案書作成代行サービス入札企画書・入札提案書作成サービス羽切のtwitter
2015.01.22
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個人差はあると思いますが、多くの人は、人工知能がじょじょに私たちの生活に浸透してきているという実感があるのではないでしょうか?そんな人工知能の世界を、人工知能第一人者である研究者と人工知能をかなり深く知っているビジネス戦略家が対談方式でわかりやすく紹介しているのが本書です。私的に興味をひかれた記述を、以下にピックアップしてみます。---人工知能自身が自分より賢い人工知能を作れば無限に賢い人工知能ができてしまう。人工知能が経営判断をして素晴らしい経営をしているけど、意思決定のプロセスを人間が理解できなくなってくるかもしれない。世界で一番稼いでいるヘッジファンドのトップは年収数千億円だが、アルゴリズムだけで稼いでいる。自分の情報開示を、どこの当局からの要求にも応じない国ができたらおもしろい。分子レベルで脳をスキャンする技術がでてくると、脳をそのままシミュレーションできてしまう。自分の意識をコンピューターにコピーできるとしてみる。大事な部分はコンピューターが仕事をやっていて、人間は「仕事をやっている感」のある仕事が与えられる。監視カメラの個体認識技術が進むと、1千万の中からだれなのかを自動的に認識できるようになる。免許証更新のときの写真が顔画像センターに送られ、監視カメラシステムに利用される。戦争で遠隔で軍用機をとばして、攻撃をしている人は、現地から相当遠くにいる。ロボットの社会をつくり、何世代か営ませる。---どこまで実現できるのか実現してしまうのかわかりませんが、おもしろそうというのもありますが、なんかこわい感覚がまさります。人工知能は今よりもっと活用されてくると、倫理的な問題が必ずつきまとうでしょう。SFでしかなかった世界が、実際は、もうそこまできているようです。人間は人工知能をうまく使いこなすことができるのでしょうか?★4つ ★★★★☆東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」-【電子書籍】価格:778円**********************************有限会社リレーションメイク 羽切 徳行企画書・提案書作成代行サービス入札企画書・入札提案書作成サービス羽切のtwitter
2015.01.08
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