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物語詩 〜 オアシス 〜
四方八方
東西 南北より
風が吹く
何処から何処へ
どんなふうに吹くのか
風にもわからぬままに
砂漠の熱き黄砂さらい
はるか南方より
灼熱の太陽の光さえ
ラクダ連れた商隊は
行く手阻まれ
脚をその場に踏み留めんとす
はぐれぬようにと仲間と声掛け合い
おののくラクダ引く綱強く握り
重心を下げ風圧を低くす
その甲斐虚しく
彼らは既に半身を砂と化した
すべてを砂と化す風は
今まさに砂と化さむとする人々が
愛する人の声を伝う
ラクダの背に積まれた荷を
心待ちする人々の声運ぶ
その声はまるで風に弄ばれ
狂ったように紙屑が如く
流さる鳥のように
だがそんな時でさえオアシスは
歌うように水涌きいだす
気まぐれな宙(そら)吹きいだす風に
オアシスはその美しき顔に波紋寄せ
波紋は波紋を生み広ぐけれど・・・
乾いた砂漠の美しきオアシス
何にも歪むことなき
冷たく徹る横顔をさらけだし
オアシスの底は静かにその様を映しいだす
人々の身も心も癒す
オアシスは
オアシスは
オアシスは
ただその様を映し出すのみ……

顔中に髭を生やした男 2017年01月17日
小さな国 2016年03月13日
Spangle スパンコール 2016年03月07日
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