全15件 (15件中 1-15件目)
1
アメリカの高校生選抜チームと対戦するため渡米中の日本の高校球児たち。ハンカチ王子フィーバーのおかげで、連日マスコミに追い掛けられて、斉藤選手さすがに疲れているようだ。「クール」を通り越して、なんとなく表情がうつろ。かわいそうに。それでもきちんとまじめに受け答えするところが立派である。それにしても他の選手たちにももうちょっとインタビューしたれよ、とおもう。ワイドショーでは「私たちが話題にしておいて言うのもなんですが、もうちょっと他の選手も注目したいですね」って、そう思うならそうせい!10年先のオリンピックの候補地に、日本代表として東京が選出された。オリンピック大好きな私としては、東京で見られるならそれはうれしいけど、ほんとは福岡のほうがよかったんじゃないのかなとおもっていた。なんでもかんでも東京ていうのもなんだし、絶対交通渋滞とかが大問題になってくるし、福岡でやって、地方が活性化するほうがメリットが大きいんではないかともおもっていた。それと、石原都知事の態度がイヤでしたね~ねちねちねちねちとイケズなことばっかり言っちゃって、ほんとにいじわるじいさんみたい。よきライバルとして、ネガティブキャンペーンみたいなことしないで気持ちよく戦ってほしかった。新聞には福岡の応援団についていた在日韓国人の姜尚中氏のことを「怪しげな外国人」と言ってみたり、都知事としての品性疑う発言もあり。どっちにしても、東京に決まる可能性はどれだけのもんか不明だし、10年先か~10年先の自分を想像するとげっそりするな。ところでまたまたヅラ関連ではありますが、あのヅラボクサー小口雅之選手に「オレが元祖だ!」と、挑戦状をたたきつけたボクサーがいるらしい。塩野翼というボクサーで、彼は15歳ごろにホルモン異常で頭髪やまゆげが抜け落ちてしまったという人である。だから最近育毛関係のスポンサーのおかげかなんかで「ちょっとはえてきた」という小口選手とくらべて、もう完璧なつるつる頭。塩野選手は「僕のほうがおもしろいとおもう」、小口選手のお父さんは「う~ん塩野君の言う通りかもしれないね。塩野君のほうがカツラにあうかもしれないな」、おばあちゃんは「僕のほうがおもしろいなんてカワイイこといっちゃって」などと、それぞれにほのぼのしたコメント。いったいなんの戦いやねん!?決戦は9月5日、もちろん二人ともとっておきの(小口選手は笑福亭鶴瓶プロデュース!)ヅラ着用で登場する予定らしい。
2006/08/31
コメント(2)
ちょっと前に日記で書いたが、私が装画を担当したイラン系イギリス人の女性作家の本ができあがって届いた。日本初お目見え、本国イギリスでもこれがデビュー作の「サフラン・キッチン」(新潮社クレストブック)という小説である。作者はヤスミン・クラウザーという30代なかばの女性である。内容は作家本人のルーツともだぶる設定で、イラン生まれで訳あって若い頃にイランからイギリスに出てきた母と、イギリス人の父の間にロンドンで生れ育った娘が主な登場人物。母がイランに置いてきた過去を取り戻しに帰ることによって生まれる母娘のあいだの葛藤、それぞれの感情がきめ細かく描かれて行く。はじめにゲラをざっと読ませてもらい、装丁室のデザイナーIさん、編集者の意向で、ブルーモスクのようなアラビックなタイルの模様で全面を覆いたいということだったので、いろんな資料を見て、アイデアスケッチ。ブルーの濃淡の中に、タイトル、作中にもたびたび出てくるサフランの色を感じさせる黄色と紅色をポイントにしてイラストラフをあげ、それで本番制作した。印刷がよくて、とても美しいブルーが出た。ちかいうちにH.P.のほうにアップする(してもらう、いつもすいません歩楽さん)ので、見て下さい。新潮社のクレストブックスシリーズは、個人的にとても好きなシリーズである。日本ではあまりなじみのない、または未紹介の作家がほとんどだが、クオリティが高い。ジュンパ・ラヒリの「停電の夜に」や、ベルンハルト・シュリンクの「朗読者」、イアン・マキューアンの「アムステルダム」「愛の続き」など、このシリーズで初めて知って好きになり、その後同シリーズから出た作品や他の出版社から出てるものなどもけっこう読んだ。キャスリン・ハリソンの「キス」、アニータ・シュリーヴの「パイロットの妻」なども印象に残っている。そしてこのシリーズは紙質も含めて装丁がどれもこれもいい。品がよくてシックである。だからこのシリーズの仕事を頂いたときはとてもうれしかった。やっぱり本の装画の仕事がいちばん好きだ。あまりさらっとした絵が描けない私は雑誌むきではないという自覚がある。とくにファッショナブルな女性のファッション誌はむいてないな~と我ながらおもうにもかかわらず、たまに仕事は来る。どっちかいうと、プ○ジデントなどのおっさん雑誌や、50歳以上の人が読むような雑誌のほうが気持ちとしては楽である。本の装画の仕事の楽しさは、なんといってもみんなよりも先に原稿を読ませてもらえることの幸せかもしれない。そしてそのイメージを私がビジュアライズするとこうなります、という提示ができること。かえって雑誌なんかよりも自由にイメージして(もちろん編集者やデザイナーとは相談の上)描けるので、かなり自分の作品の世界に近い仕事ができる。本の中でも小説がいちばんやりたいアイテムではあるが、私の場合は女性のエッセイやノウハウ本(どうしたら幸せになれるか、とかどうしたらカワイイ女になれるか、とかその類い)や、よい老後の迎え方、健康的な食事の本、といったものが多い。あまり人には見せてないが、ハー○クインコミックの表紙なんていうのも相当な数やっている。どういう種類の本の依頼がたくさん来るかという傾向で、自分の作品のパブリックイメージがわかるといったところである。
2006/08/28
コメント(8)
この夏は旅行の機会を失ってしまったので、秋こそヨーロッパ、と思い、ハンガリーへ行くことにした。この6、7年というもの、船の仕事をしはじめてから、いろんなところへ連れて行ってもらえるので、なんとなく旅行した気分になってしまっている、ということと、1ヶ月かそこらだけど、家をあけることになるので、フリーランスでイラストの仕事をしている身としては、それ以上留守にするのがつらい。レギュラー仕事がいっぱいあっても、スケジュール調整が大変だし、単発仕事の場合、1ヶ月もいなければ確実に流れてしまう。とはいえ、いくら船旅でも仕事は仕事。現地の滞在時間は短いから遠出はなかなかできないし、スタッフの身分で万が一トラブルや事故に巻き込まれると、大顰蹙ものだし。船が港に停泊している間、停泊料というものが莫大にかかるのだが、これが遅れたりすると、さらに延滞料金が加算され、他にも予定が狂うことによって生じるもろもろがあるので、死んでも帰船時間は守らねばならない。船乗りさんはパンクチュアルでないといけないのである。というふうなわけで、ほんとに好きなところへ行って、好きなことして楽しもうとおもえば自腹で行くしかない。加えて、船旅では内陸の国へはまず行けないので、それは自分で行くしかない。それにしても昔は日本人の旅行は夏休みか正月休みと相場が決まってて、それ以外は料金ももっと安かったし、チケットもすぐとれたように記憶しているのだが、私が今回、この時期しか無理、という10月中旬もシーズン中みたいで、なかなかチケットがとれず、さりとて予算もないのでいちばん安いブリティッシュエアになった。ロンドン経由で英国の飛行機というのはこの時節柄避けたかったが、しかたない。無事を祈っててください。私はどうもうんと先の予定を決めるというのが苦手で、行きたくなったときが行き時で、ほんとはぱっと決めてぱっと行きたい。以前も年末にバンコクに住んでいる友達のところへ行こう、と急に思い立って10日前くらいにチケットを探したが、全然なくて(もちろん安いので探してるので)、結局台北だかどっかで何時間も待ち、みたいなのしかなく、それでも行ったことがあった。今回も2ヶ月近くまだ余裕があるのだが、安いチケットはほとんど空席無し状態であった。それに最近は「燃油サーチャージ」とかいうものが別途にかかるんである。私は車に乗らないので、原油高をダイレクトに感じることは日常生活ではほとんどないけど、そうか飛行機の燃料代払うんか、(これがけっこう高くてバカにならん!)と実感する。そうしてみると、時間といい金額といい、地球は狭くなったと言っても、やっぱり日本は極東の国、ヨーロッパは遠い。でも昔と違って、チケットを申し込むと、すぐとれたかどうかわかるのはよいですね。私の場合、いつまた急に仕事が無くなるかわからないので、ある時に行っとこ、という感じである。
2006/08/27
コメント(17)
数日前、なんだかコワイ事件がいくつかあった。ひとつは新宿の京王百貨店で、女性販売員が女に傘の先で目を突かれて眼球破裂してしまった事件。どうもこの女は精神不安定ということみたいだけど、杉並区在住らしい。うちの近所に住んでるということか、どっかで自分がその被害者になってたかもしれないとおもうと、理不尽な事件ゆえにものすごく怖い。けがさせられた人もたぶん何の問題もなかっただろうに、ほんとに気の毒である。もうひとつは河原で高校生が何人か集まって談笑していたところ、男に「うるさい」と刃物で刺されて死傷した事件。これもこの男はふだんから精神安定剤をのんでいたようで、事件後その薬を大量にのんで意識不明とか。これもまた「責任能力」の有無を云々されるに違いない事件である。先日の昼のワイドショーでは、つねづねコメントがどうもとんちんかんな印象の脚本家市川森一氏が「こう毎日暑いといわゆる不快指数もあがって、だれしもおかしくなりますからねー。」と、一足飛びに地球温暖化のせいにしていた。この方はいつも飛躍的なコメントをしているので、何を言うか期待してしまうのだが、この場合、そういうこととはちょっとちゃうやろとおもう。それにしてもこんなふうに理由なき事件というのは、ほんとにいつどこで自分も巻き込まれるかわからないのがおそろしい。今日も工房で、ある人のとなりの息子というのがかなりおかしなかんじらしく、自分ちの庭の庭石をはがして、その人のうちにぼんぼん投げ込んだり、こないだは(たぶん火をつけたままの)ろうそくを、木製パネルをおいてある近くに投げ込まれたという話を聞いた。そんないやがらせをされる理由もとくに考えられないという。そういえばときどき前を通るりっぱな一軒家で、以前そこの主婦(60代くらい)が車を車庫入れしていた。なんども切り返していたら、そこへよその車が来てとまった。前の道は一台ぶんしか通れない一方通行である。後からきた車はとくにクラクションならすでもなく、「早くしろ」と文句言うわけでもなく、おとなしく待っていただけなのに、奥さんの車庫入れを見守っていた60代か70代前半くらいのそこのオヤジが、後ろの車にものすごい勢いでどなりだした。せかすな、と言いたかったのかもしれないし、車がじっと待ってることが無言の圧力と感じたのかもしれないけどしょうがないやん。私が見てたかぎり、べつにせかすでもなく、待ってただけなのに、オヤジひとりギレ。奥さんのほうがよっぽどちゃんとしてて、一周回ってくるわ、といって車をどかして、後の車を通してあげた。後の車の人むかついたにちがいない。だれだって何も怒ってなくても、相手が怒ったり憎しみをあらわしたらこっちだって同じような感情がわいてくる。戦争といっしょだ。ひとりギレオヤジはりっぱな一軒家に住んでいて、見た目的にもそんな「変」なかんじではなかった。でもああいう居丈高なキレ方、かっこ悪すぎる。私のアタマにもしっかり『キレオヤジの家』としてマーキングされている。ああいううちの隣人にはなりたくないもんである。それにしてもこうあちこちでこどもたちだけでなく、ええおとなまでキレてるってことは、市川森一「地球温暖化影響説」もあながちまちがってはいないのかもなあ・・・
2006/08/25
コメント(4)
最近自分の超不器用さがいやになることがたてつづけにあった。風呂場のライトの球が切れたので、替えようとしたら、水のかかる場所だけにカバーがものすごく取りづらかった。どうみても取り外しがスムースな仕様になっていないので、他にはずしかたがあるのか観察してみたが、やっぱり四角いカバーをかぱっと取るしかないようである。かなり無理してはずしたら、カバーのエッジが不自然なぎざぎざ状態になった。球を替えたものの、今度はカバーがきっちりはまってくれない。適当にのせておいたが、夜中に大音響とともに落下したりするので、しかたなく荷造り用の透明テープではりつけてやった。仕事場で使っている絵の具などを置いている○印良品製の木製ワゴンは、自分で組み立てたが、重いものをのせすぎなのか崩壊寸前状態になった。全部ものをおろして組み建て直したが、やっぱり各パーツがどうしてもうまくガチっとはまってくれない。自分の不器用さは棚にあげて、もしかして設計じたいがミスちゃうかと疑ってみたが、どうしようもないので、またまたガムテープで貼付けてしまった。めちゃ不細工である。テープの類があってよかった。昔、芸大受験の勉強していた頃、ケント紙で立方体を作るというときなども、不器用な私は、のりしろにのりだけで貼って作るということができず、外からセロテープでべたべた貼ってやっと作った。中学生、高校生のころは家庭科に悩まされた。料理とかはいいんだけど、いやなのが裁縫。スカートやワンピースなどは作ってもとうてい着れるようなシロモノにはならないので、安い生地を使い、提出だけして一度も着ずに捨てた。大学卒業して、テキスタイルデザインの事務所でバイトしていたとき、社長に「これ色つけて」といって、マドラスチェックのような柄の下描きしたものを渡された。私がもっとも苦手とする「みぞ引き」をやって着色せよ、というのだ。無謀のひとことだ。それでも素直にやってみたが、図案はめちゃくちゃ。原形をとどめない状態になった。社長もあきらめ顔で「芸大出て線も引けへんか~」と言ったが、芸大出たからといって、みんながみぞ引きをぴしっとできるとは限らん。立体は別として、絵を描くひとで不器用な人は案外多い。特に女子。親友のTは油画科にいて、すばらしい作品をつくっていたが、自分で貼ったキャンバスが「平行四辺形」で、合評会で先輩にいの一番にそこを指摘されて、非常にくやしがっていた。今もリトグラフ(版画)を制作していて、レジスト(色合わせのためのしるし)が合わずに、しょっちゅう版ズレをおこしてしまう。そうなる理由もわからない。私の不器用は遺伝のようである。うちの父は基本的に家庭内でたてのものをよこにもしないタイプなので、よくわからないのだが、新婚時代、飼っていた犬のためにめずらしく日曜大工で犬小屋を作ったところ、犬がなかに入ったとたん、小屋が崩壊したそうだ。犬はそれ以降、怖がって修復した犬小屋に近づこうともしなかったらしい。絵なんか描いてるのにそんな不器用なんてウソでしょう? とよく言われるが、ほんとにあまりの不器用さに我ながら泣けてくる。私の場合、不器用という以前に、荒っぽいというところもあるようで、そのあたりを意識的にていねいにやるようにすると、少し解消されるのだが、基本的に不器用さというのはなおせるものではない。ああもう、足の太いのと不器用は一生治りそうもない...
2006/08/23
コメント(8)
高校野球がこんなに熱狂を生むなんてひさびさである。でもほんとにすごい試合だったから、この何十年も高校野球なんか見なかった私がテレビ観戦したもんね。早実の斉藤投手がタオルハンカチで汗をぬぐうということまで注目されて、タオルハンカチが2割くらい増しで売れてるというじゃありませんか!すごいな~タオルハンカチといや、これまではおばちゃんの持ち物の代表例のように言われていたのに、さわやか「ハンカチ王子」斉藤君のおかげで、堂々復権!タオルハンカチメーカーも斉藤君さまさまだ。それにしても、同じようにすごかった駒大苫小牧の田中くんについてももうちょっとゆうたってよ、と思うくらいの早実斉藤君フィーバーである。男前は得ですね。でもたしかに顔もすっきりしたしょうゆ系の男前。いかつくないのにあのスタミナぶり。そしてインタビューや声援にもきちんとした対応。老若男女だれしもから好感を持たれる好青年。非のうちどころないヒーローである。その上、お父さんお母さん、そして東京で二人暮ししているというお兄ちゃんとの仲もよく、家族みんなでサポートしているそうである。タオルハンカチも母から渡されたものだとか。そこで同じように家族でがっちりスクラム組んでるんだけど、対照的なヒーローたちを思い出す。亀田一家。猛犬ファミリーである。ついこないだ夜中に次男大毅の試合をやっていた。なんだか相手弱すぎっていうふうに見えたけど。インドネシアのチャンピオンていうけど、一発当てられたあとはもう完全に及び腰だった。興毅の???世界チャンピオン奪取であれだけいろいろ言われたんだし、ほんとにそれなりの相手をどうどうと倒して納得させてほしいとおもった。あまりに短い試合の後、おきまりの熱唱タイムだったけど、2曲目になったら、この人なにしてんのかなあという、アホらしい気分になってテレビ消して寝た。同じくらいの年齢だけど、かたやあのきちんとした喋りの斉藤君、そして兄弟もおとんも全員同じヤンキー喋りの亀田家。ほんとに好対照だ。でもヤンキー亀田家、おもしろい存在であることはまちがいないので、今度こそ、シロートでも納得できるような勝ちかたをして、真のチャンピオンになってほしい。かつての辰吉丈一郎みたいに。
2006/08/22
コメント(11)
夕方のニュースで、滋賀県大津市に凶暴なサル軍団が傍若無人なふるまいをしているというトピックをやっていた。普通の住宅街に群れで現われ、やりたいほうだい。家の屋根に上がってアンテナをゆらして傾けてしまったり、瓦をはがして投げたり、とかなり凶暴。人を見ると、車の屋根にあがって大きな音をたてて威嚇したりもする。 もちろん畑にも入り、防護ネットなんかなんのその、歯でかみちぎって侵入。かぼちゃはまるごとむしゃむしゃ。すいかも赤いところだけきれいにくりぬいたように食べてある。家庭菜園もえじきになっていて、ブロックに落ち着いたかんじで腰かけて、なすを味わうように食べている。ある家にテレビクルーが取材に入ってる最中にも、あいている玄関からサルが入って来て、直立歩行で台所へ行ってあれこれ物色して、お菓子の袋を選んでとっていく姿が写されていたが、凶暴というより、近所の子供がこっそり入ってきてるようで被害に遭っている地域の人には申し訳ないが、とてもユーモラスな図なのであった。圧巻は墓荒らし。お供物のくだものやらプリンを食べ荒らし、はてはやはりお供えしてある缶ビールのプルトップを器用に開けて、ぐびぐびっ。ワンカップの日本酒党のサルもいるらしい。私よりよっぽどイケル口だ。当地ではユーモラスなんてもいってられず、市や県レベルで駆除を考えているらしいが、動物愛護団体の反対で、殺すことは考えていないらしい。今の群れの何%かをなんらかのやり方で減らすらしいが、減らしても環境がよければまた増えて元に戻ってしまうらしい。そもそも住宅街にサルがおりてくるというのも、本来のすみかにえさが少なくなっているということが問題なのではないか。人間もサルも大変。同じサルでも楽しいほうの話題は、すっかり人気者になった広島カープのボール犬ミッキー君、千葉ロッテマリーンズのエルフちゃん(ポチたまの人気ラブラドル犬まさお君のムスメ)に続き、なんとオリックスはボールモンキー「ゴウ君」を投入!猿回しで使われているような種類のサルだけど、ちゃんと特注のユニフォームを着て、かごにボールを入れて、審判に渡しに行くという大役をになうはずが、初めての仕事の日、観客の大声援や場の雰囲気にあがってしまったのか、びびってボールをぶちまけてしまった。そしてまた二度目の登板。またまた失敗。でも今度は、失敗を見越してあったのか、ちっさいサル専用のレーキで、グランドキーパーのまねごとをしていた。エルフちゃんはまだまだ修行がたらんようだけど、ミッキー君の場合、いつもちがう相手にボールを渡しに行くというのは犬の性格上、けっこうむつかしいことらしく、最初はけっこう失敗していたが、今や堂々たる仕事ぶり。ゴウ君もそのうちりっぱなボールモンキーに成長して行くことでしょう。
2006/08/21
コメント(4)
大阪帰省中に読んでいた新聞に、住宅会社の全面広告が出ていた。有名な会社の宣伝で、テレビCMでも空き地で少年少女合唱団みたいなこどもたちが、♪みどりのそ~よか~ぜ、い~い日だな~、チョウチョもひ~らひら~...♪ と歌ってるやつである。視聴者からの質問というかたちで「テレビのCMでは、日当たりのせいか、歌っている子供達の顔色が悪いように見えますが、ホントに日当たり、風通しのよい家がたつんでしょうか?」と、大きな文字で書いてあり、その下に、その解答として、もちろんこのとおりというふうに空き地にその後建ったその会社の○○ハウスが建っている写真が掲載されていた。写真をよく見ると、その子供たちが空き地で歌っているその土地の両隣りと後側には他の家が建っており、いずれも空き地の側に洗濯物を干したり、窓があったりするのが見える。ところが完成したその日当たり、風通しばつぐんの○○ハウスがびっちり敷地いっぱいに建ってしまってるので、両隣りとその後ろの家の日当たり、風通しはほとんど損なわれたな、と想像できるのだ。新聞広告の「質問」は、広告の手法上、作ったものに違いないが、今度は私がいじわるな質問してやりたい気分になった。「両隣りと背面のお宅の日当たりと風通しはどーなんでしょうか?」みんながそろって幸せになるっていうのはむつかしいもんですなあ。いや~我ながら重箱のすみをつつくようなことしてるなーとおもいますが、私のほうも宣伝させてください。10月から東京の自由が丘で、カルチャー教室の講師をすることになりました。月一回だけですが、「マツモトヨーコのイラストレーション教室」というかたちでやらせていただきます。教室のH.P.では、すでに紹介されているので、興味のある方、直接そちらへアクセスしてみてください。● 自由丘東急産経学園 http://www.sankeigakuen.co.jp 電話03ー3718ー4660(代) ホームページにアクセス→自由丘校→新設講座のご案内→マツモトヨーコのイラストレーション教室
2006/08/20
コメント(4)
東京大停電の日、あずさ19号で小淵沢へ向かった。ちなみに狩人の歌った「あずさ2号」は「8時ちょうど」ではないらしい。停電は千葉とか東京東部中心だったので、私のうちは大丈夫だったが、電車はちょっと遅れて到着。サトー師匠夫妻が車でむかえに来てくれて、Sさんのペンションへ。さすがにお盆中だったので、彼ら曰く、ものすごい車の量だとか。それでもふだん東京で見なれている車の量にくらべれば静かなものだ。川越からポルシェに乗って登場のNさん、やはり近くに別荘を持っているIさんも来て、酒盛りが始まった。その前から泊まっていたSさんの息子さんの奥さんのお父さんが玄人はだしの蕎麦を打ってくれて、私たちはまるで餓鬼のような勢いで食べまくった。蕎麦がきりっとひきしまるのは、さらす水が冷たいというのが大きいらしい。なるほど。信州あたりで蕎麦がおいしいのは、原料もさることながら、この冷たくておいしい水のせいなのかも。みんな私をのぞいて50代後半から60代後半のおとなの人ばかりなので、ひたすら飲んで食べておしゃべりするのみだけど、話題は尽きないし、とても楽しい。私が一座の中でいちばん若いなんていうシチュエーションは、なかなか最近ない。翌日はみんなでハイキング。美し森という森の奥、40分くらい山道を歩くと、奥に滝が流れていた。一筋になった大きな滝ではなく、いく筋にも水が流れているタイプの滝である。「写欲が出てきた」というサトー師匠が撮影しているのを眺めつつ、おにぎりを食べる。サトー師匠夫人は植物の細密画を描いているので、はえている植物をスケッチしている。山の天気は変わりやすい。遠くで雷の音が聞こえたので、長居せずに戻った。町営(?)の温泉はあるし、風景はまるでヨーロッパのように美しいし、いいですね~、夏じゅう過ごしたいよ。それにしてもおじさんもおばさんもみんなよく遊ぶ。さすがに夜は早いけど。私も彼らくらいの年齢になったとき(そう遠い将来ではない)、あんなふうに思いきり遊べるように、今がんばっとかねばと思ったのであった。その後は灼熱の大阪へと里帰り。もうぐったりで家の近所を散歩しただけで終わった。ほんとに関西の暑さに慣れてると、世界中どこ行っても大丈夫だとおもう。一度世界の天気の番組を見ていたら、大阪、サウジアラビアよりも気温高かったもん。というわけであっというまに短い夏休みも終わって行った。8月もあっという間に後半。まだまだ暑そうだけど、夏の終わりはなんとなく淋しいもんですねえ。
2006/08/19
コメント(4)
今日の東京は荒れ模様。さっき豪雨と雷がすごかった。一瞬停電して、すぐ復旧したが、ちょっとでも停電すると、うちのIP電話はかけられなくなってしまう。なんか自動的に復旧しないみたいで、一回電源切ってまた入れてしばらくしてでないと使えないのが難である。山手線も落雷で停まってるらしい。子供の頃、ものすごく雷が怖かった。音も怖いけど、ぴかっと光る稲妻がなぜかものすごく怖くて、同じように音と光の出る花火も苦手だった。まだ幼稚園に行く前くらいに、神奈川県の藤沢に住んでいた親戚のうちに遊びに行って、花火大会に連れて行かれたのだが、怖くて怖くておばちゃんの背中に背負われたまま小さくなっていたらしい。現在の私はこの世にこわいもんなしのような感じに思われている方がたもおられるとおもいますが、そういうカワイイときもあったんですね~、私にも。ちなみに今怖いものは歯医者とゴキブリです。(歯医者さん、ゴキブリといっしょにしてすいません)あっ、今思い出した。小学生のころ、歯医者に行って乳歯を抜いてもらい、母と帰りにスーパーで買い物していたら、ものすごい雷がなって、スーパーで雨宿りをした。大きな歯を抜いたので、血がまだ止まらず脱脂綿をつめこんでいる状態で、雷は怖いわ口の中は気持ち悪いわでさんざんだった思い出がある。あのときの思い出がトラウマになって歯医者も怖いものになったのかもしれない。ところで世界的にバカンスシーズンまっただなかだけど、イギリスでのテロ計画を未然に防いだというのはすごいことだとおもった。以前の地下鉄テロ後、ずっと内偵をしていたのだろうけど、これがのほほんニッポンだったら確実にやられてただろう。もちろん防いだからよかったけど、国内の移民問題はますます深刻になって行くにちがいない。中東の状況も含めて、今世界がいや~なかんじになっている。そこへ行くと、わが国の総理はのんびりしているなあ。もう「消化試合」状態で、外遊と称してものすごく楽しそうに旅をしているようだ。エルビスのサングラス姿でノリノリとか、どこだったかでラクダに乗ってみたり(新聞に出てたけど、その国では現実逃避するという意味で「ラクダに乗って砂漠に行く」って表現するらしい。まさにまさに)、モンゴルでは相撲見たり弓を引いたり。よろしいなあ。なんとなく他の国の深刻なニュースと合わせて見せられると、はずかしいものを見てしまったような気分になる。私もようやく夏休みらしいものがとれる予定で、月曜から八ヶ岳へ遊びに行く。写真家のサトー師匠夫妻他、私よりもだいぶ先輩のおじさんおばさん友達に遊んでもらう予定である。今朝八ヶ岳のサトー師匠から電話があって、ちょっとだけハイキングする予定らしいので、トレッキングシューズも持参で行ってきます!その後はほんとは東京に戻ったほうが速いのかもしれないが、小淵沢から塩尻経由で中央本線にて名古屋→大阪実家で遅いお盆ていう予定である。
2006/08/12
コメント(6)
きのうだかおとついだかTVで、そこまでやるか~と驚く話題をやっていた。「バーチャル墓参り」である。ようするにネット上での墓参りだ。時間がないとか、海外に住んでいるとかいった理由で、実際にお墓まで行けない方のために、っていうコンセプトらしいけど、どっちかっていうとずぼらが理由ちゃうのかというかんじである。ほんとにどっかにお墓がちゃんとある人の場合は、そのお墓の画像を登録しておいて、呼び出すと、ちゃんとそれが出てくるようになってるらしい。お墓がない人や、画像がない人のためには、「当方提案の」お墓の画像を見つつ、墓参りするらしい。検索してみると、お寺自身がそういうサービスをやってるところもあれば、いわばバーチャル墓参りサービス会社みたいなものもあるようだ。「体験墓参り」してみると、一面のひまわり畑のまんなかに墓石が浮かんでて、○○家の墓と掘ってある。よこに柄杓や花、線香、供物のイラストが並んでいて、それをえらんでドラッグすると、お墓の好きなところに供えられるようになっている。しかも柄杓なんかは、柄の部分を持ってくると、ちゃんと水がかかるようになっている。ビールの場合は供えると、しゅわしゅわ~っと泡がたつようになってて芸が細かい。読経を流すこともできるらしい。将来的には線香のにおいも出せるようになることをめざします! と書いてあった。まるでゲームだよ。でもこんなんで墓参り~?どうしたって神妙な気持ちなんかにはならないけどな。私自身は不信心ものだし、墓参りなんかほんとにめんどくさい。自分自身も死んだ際は、できることならカリブ海かパラオあたりの海に散骨がいい。(散骨しにいくのがめんどくさい、迷惑だという考え方もあるかもしれないけど)死んだらもうそこですべて終わりで、死んだ人の魂はそれぞれの心の中にある、というふうに思っている。うちの父方の墓所ももともとの先祖の出身地の鳥取県境港(さいきん水木しげるセンセイ出身地ってことで、げげげの鬼太郎で町おこししている。)にあって、遠くて大変なので、もう行かなくてもいいように、両親が最近永代供養してもらった。私としてはほっとしている。それにしてもネットで墓参りとはね。めんどくさいけどやっぱり何もしないのはどっかうしろめたい、っていう心理を利用したものなのだろうけど、そんなことするくらいなら心の中で手を合わせてたほうがよっぽどええとおもうけど。昔関西方面でやってた墓石会社のTVCMで、きもの研究家の市田ひろみセンセイが「大○屋はん、墓のない人生は、はかないもんどすな~」てなことをいうのがあったが、ひまわり畑のまん中に浮かんでる変なバーチャル墓なら私ははかなくてけっこう。
2006/08/11
コメント(6)
きのうのニュース、すごくいやな気分になった。ムカつく、とはこういうときに使うべきだとおもった。特別養護老人ホームで、介護士が女性入居者に性的暴言吐いたという事件。以前からこの女性の家族が様子がおかしいとおもっていて、テープレコーダーを密かに隠して介護士たちの信じられない会話を録音して発覚したという。今日のワイドショーではこのテープを(音声を変えて)何度も流していたが、相手が認知症の老人であることをいいことに、耳を疑うようなことを言いたい放題である。この発言の内容もさることながら、まず基本的に、いくら90歳の認知症を患う患者とはいえ女性のおむつ替えなど下の世話をするのに男性の介護士がやってるという事実にびっくりした。それって普通のことなんだろうか?そういう状態になったら女性も男性もなく、モノのような扱いをしている証拠じゃないのか?どんなに年をとっても、たとえ病気でも、医者の治療というのなら話は別だけど、そういう単なる世話は女性は女性にしてほしいんじゃないのかな。おまけにこの件が発覚、家族に訴えられてこのホームがとった措置は、この二人の男性介護士は約1週間の停職のみ。えーーーっ!!? やめさせろ~こんなやつら。1週間なんて単なる夏休みやん!! 甘すぎるでしょう!!1週間でこいつらの心根が治るとはとうてい思えない。戸塚ヨットスクールにでも入れて根性たたきなおさないことには。自分が世話してもらう立ち場だったら絶対拒否だよ。その上、ここの責任者が言うことには「コミュニケーションのつもりが、うっかり口がすべったらしい」ですと。とんでもないよな~最近、誠意をもってのぞむのが当たり前の仕事の場で、手抜きもええとこの結果、事件事故になってることがあまりにも多い。プールの排水口にこどもが吸い込まれて亡くなった事故もそう。大阪の女性監禁事件もそう。秋田の子供殺人事件もそう。どれもこれも人の命や健康に関わるような現場で、その専門家たちがきっちりした仕事をしなかった結果、起きなかったかもしれない事故や事件につながった。絵描きの私の場合、私がちょっと手抜きしたとて人が死んだりはしないけど、絶対手抜きはしないよ。たのむからちゃんとしてほしい!!
2006/08/09
コメント(12)
今クールのTVドラマ、私は「不信のときーウーマンウォーズ」と「結婚できない男」の2本だけ見ている。「不信のとき」は有吉佐和子原作で、まるで昼ドラのようなどろどろストーリーである。米倉涼子主演だけど、松本清張ドラマのときのようなワクワク感はない。それにしてもこのタイトル、サブタイトルも含めてアナクロすぎ。原作からとったんだろうけど、友達のM代さんなんかは、このタイトルだけで敬遠してしまったと言っていた。主役よりも脇の物見高い近所の女役の杉田かおるがよかったり、首相の息子、小泉孝太郎の異様な気持ち悪さ(もうちょっとさわやか系じゃなかったのか? まるでは虫類のような雰囲気である)が目立ったりというふうなところである。それよりも阿部寛主演の「結婚できない男」がとてもおもしろい。特に劇的な展開があるようなドラマではなく、仕事はできるが、性格が細かいというかうるさいというか、関西弁でいうところの「へんこ」な男の生活が描かれていて、これがなんとも言えずおかしい。阿部寛ってかつてはイケメンモデルの代表格だったけど、役者になってけっこう化けた一人ではないだろうか。それも一筋縄ではいかない性格の人物をやらせるとはまる。最近はこういうコミカルな役も多いが、これがこの人でなければというかんじなのである。あの端正な顔というのが、かえってかっこわるさを引き立てるのかもしれない。この結婚できない男は、自分で事務所をやっている建築家。建築家ゆえの几帳面さもあるけど、もちものを異常にきっちり片付けたり、でかけるときに机の上に等間隔にならべた道具をひとつひとつ丁寧に確認しながらかばんに入れて行ったり、そうめんを食べる際にはしょうがは欠かすことができず、仕事が山積みで時間もないのに、わざわざしょうがを買いに行ったり、洗い物をシンクに残したまま出かけることができなかったり(もちろん時間ないのに)、という超まじめで几帳面で神経質な男の生活のディテールが描かれていく。思い当たる人も多いに違いない。それに人に対しても、ひとこと多く、つい皮肉なことを口走ったりして、相手を怒らせたりしてしまう。こんな人おる、おる!! 黙ってたら男前やのに、っていう人。ほんとに「へんこ」なんだけど、どっか憎めないという人物を阿部寛がうまく演じていて、毎回楽しみである。女医役で出演中の夏川結衣は、かつてはちょっとミステリアスな役が多かったとおもうが、しばらく見ない間にふっくらして雰囲気がずいぶん変わった。でもとてもいいかんじで、今のしっかりものの独身女医役もぴったりである。となりのパグ犬の演技もご愛嬌。今晩も10時からオンエア。見なくちゃ。
2006/08/08
コメント(8)
土曜日は友人のおっさんアコースティックギターデュオ「マニラ」の東京初ソロライブを見に下北沢へ行った。ほとんどが友達、知り合い中心のお客の顔ぶれであったが、センスのいい選曲と、おっさんらのつぶやきのようなMCで、ゆるいにもほどがある時間が心地よく流れて行ったのであった。その後、5人くらいで場所を変えてごはんを食べに行くことになり、下北沢の近くの新代田というところにある「元祖日の丸軒」へ。ここは今年で20周年にもなるという知る人ぞ知る変な店である。まずコンセプトが「中級ユーラシア料理」である。中級は別として、ユーラシア料理というだけあって、おもに中近東あたりのものや東南アジアあたりのメニューがラインナップされている。まず何が変って、店のたたずまいである。私もかれこれ20年近く前に初めて足を踏み入れたのだが、そのきっかけというのも、この店の近くに住む友人夫婦が「ものすごく気になる店があんねんけど、めっちゃ怖そうやからいっしょに行けへん?」というので、おそるおそる行ってみたのであった。環八ぞいにある2階建ての建物の2階部分にその店はある。2ケ所入り口があるが、どちらもものすごく急な階段がついている。店内は意外に広いが、とにかく最近のお店では考えられない暗さ。全体的に、昭和初期あたりの客船の船内のようなしつらいで、窓は船窓のように丸く、壁紙はかなりクラシックなヨーロッパ調のデコラティブなものである。船のデッキにあるような木のベンチシートの席もある。日章旗をまじえた万国旗が天井にはり巡らされていて、三島由紀夫のポスターや、横尾忠則画伯の昔のシルクスクリーンやポスターがあちこちにある。BGMは、佐藤千夜子などの昭和初期の歌謡曲。と、まあこのあたりまで説明すると、わかる人にはだいたいのイメージが読めると思うが、雰囲気としてはアングラ演劇系の世界である。たぶん天井桟敷とか、状況劇場とか、そのあたりの空気である。そしてなによりものすごく不思議な不思議な店主が...いつも一人ではなく、けっこうかわいいお姉さんがセーラー服(といっても女子学生のではない。水兵さんの)を着て働いていることもあるが、行ったときは長髪、年齢不詳、はっきり言うとかなりブキミな雰囲気のマスターひとりであった。でもこの方、雰囲気ほどに怖い人ではなく、注文し過ぎると、「ちょっと多いと思いますよ」とか、アドバイスしてくれたりして、実は親切で優しいひとなのである。そして、かんじんの料理だがかなりおいしい。あちこちのエスニック料理屋で出しているものとはひと味ちがうというか、他では見たことないようなメニューがいろいろあるのだ。私も、初めて行ったときからこの店のおもしろさにとりつかれ、何度も足を運んでいる。変わったもの好きの人を連れて行くと、必ず大喜びしてくれる。ちょっと他にお目にかかれない雰囲気の店だからである。こないだは初めてわかったことがひとつあった。この不思議店主、お名前はかつては「アンドレ」さんだったが年をとって「ペペ」さん(おやじの意味らしいが)になったんだそうだ。「でもほんとはオバチャンなんです。もうすぐババになります。」と言っていた。そうだったのか! ものすごく理解が深まった気がした。とにかく不思議な店である。けっこう芸能人がひそかに来てるようだが、私が知る限り、いつ行ってもがらんとしている。いつまでもひそかに、細々とでもやっていてほしい店のひとつである。
2006/08/07
コメント(18)
梅雨があけると、人も活動的になるのか、それまでとは打って変わって毎日のようにお誘いが続々。火曜日は船がらみの仕事をしている人たちと新宿で飲み会。もとはといえば大学の後輩が、にっぽん丸、ふじ丸の中での展覧会をコーディネートする仕事をしていて、私も彼のお世話でふじ丸で個展をやらせてもらったのが船との出会いなのである。その後輩たちと、船会社がわの人たちとは仕事関係なくたまに飲んだりする仲間である。蕎麦屋系居酒屋で飲み食いしたあと、歌舞伎町でボウリング。私は数年ぶりであったが、メンバーは若い人で40前後以上のオジオバのボウリング、2ゲームやったらみんなぼろぼろであった。私はといえば、なんとか2ゲームとも100は越えたが、後日、当然のごとく筋肉痛が。それもお尻の筋肉が痛い。水曜日は、版画工房の仲間の一人が個展しているので、他の仲間と画廊に行った。浅草橋という下町にある画廊なので、終了後は下町の洋食屋「大吉」というお店に行った。食後、お茶を飲もうと歩き回っていたら、屋形船から降りて来たらしい浴衣姿のご婦人たちがぞろぞろ歩いて来た。ふと見ると、先頭の二人だけ男であった。オカマの夏祭りか!?とおもったが、なぜか最初の二人だけで、後は真性のご婦人たちであった。今日は朝早くから取材で、千葉県の流山市というところまで行った。早く終わったので、そこから幕張方面にあるアウトレットへ行った。残念ながらバーゲン(なんといってももともと安くなってるアウトレット商品のさらに70%オフ!!という激安ぶり)は明日からであった。寝不足の早起きと暑さでくたくたになって、本日は東京八重洲で立川志の吉くん(ためしてガッテンの立川志の輔師匠のお弟子さん)の独演会に行こうと思ってたのに、しんどくなって帰った。明日は明日で、にっぽん丸のコントラクトブリッジ教室の講師K川先生と六本木デートだ。K川先生はブリッジの世界では有名らしいが、バラライカの演奏もする。たまにごはんにさそってくれるのである。もう70になろうとしているが、異様におなかがでっぱってて、さしずめメタボリックシンドロームのモデル体型のようだ。その体型に、グラデーショングラスのものすごいハデな(ブランドもんの?)サングラスに、マフィアの親分のようなごっつい指輪。まるでほんまもんのロシアンマフィアのようなルックスである。(ちなみに頭部は光っている)とてもフェミニストなのだが、船で海外へ行って、いっしょにレストランとか行くと、店に入って来た花売りのバラの花を買ってくれるようなキザなことを平気でやるおっちゃんなのであるが、そういう言動を観察するのもおもろいし、グルメなのできっとおいしいもん食べさせてくれるにちがいないので楽しみである。日曜日は巣鴨ウクレレ研究所の教室開催日。そしてその前日は、ウクレレの先生ミゾバタさんのバンド「マニラ」の東京初ソロライブ。盛り上げ隊として行く予定である。さすがに疲れる週半ば、キユーピーコ-ワゴールドで今日もドーピング。
2006/08/03
コメント(10)
全15件 (15件中 1-15件目)
1
![]()

![]()