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2018/06/09
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カテゴリ: 日常


中には鉛筆でぎっしりと金子みすずの童謡が書き込まれていました。これはみすずの遺稿集を発見し、世に広めた矢崎節夫さんの「金子みすず童謡集」を写したものでした。

童謡だけでなく、与田凖一氏の始めの言葉から、彼女の紹介や発見するに至った矢崎氏の解説文、そして巻末手記まですべて丸写しされてました。出版記録の奥付まで。



そういえば20数年前、図書館で借りて実家に持って帰ったのを思い出しました。母が朝日新聞の天声人語で紹介された記事を見て、読みたがっていたからです。
まさか丸写していたなんて思ってもみませんでしたが、当時は金子みすずの出版物はほとんど店頭にはなく、手に入らなかったからでしょう。

あとで貼り付けたであろう新聞の切り抜きも幾つか貼ってありました。

詞の横には挿絵まで描かれてました。これは絵の得意な父に頼んで描き込んでもらったのでしょう。夫婦二人で作った詩集ノート。その痛み具合から何度も読み返していたのが分かります。


今年になって不調を訴えて入院していた母は、5月に心不全で92歳で亡くなりました。


式は身内だけでの家族葬となりました。事情で式は無宗教で行ったので、位牌も遺影もお坊さんもないお式。しかしいっぱいの花を飾り、好きだった唱歌を聴かせ、この金子みすずの童謡を幾つか朗読し、参列者から思い出話をいただくという、思い出深い、いい葬儀となりました。

本と音楽を愛し、平凡な人生を歩んだ母は、生まれ育った京都で、私との二人三脚で静かな生活を送り、穏やかに終わりました。

こうして私の5年を超える介護生活は終わりました。









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最終更新日  2025/04/27 06:24:47 PM
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