24階のミミック

24階のミミック

2002.07.06
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 私の頭痛は、必ず左側から始まる。首の後ろ、細い首の左側に根が生える。まだ痛みはないが、筋がひきつるような引っ張る感覚があり、これがあると数時間後には頭痛になるのがわかっているため非常に気になる。

 そうなると、痛みは前頭葉に移る。頭の左側、こめかみ上がズキズキと痛み始め、放っておくと左側全体に痛みが広がる。さらに放置すれば、右側にも痛みが移り、そうなるともう通常の生活はしていられない。脈うつような、割れるような痛みが頭を襲い、何もできなくなる。痛みにつっぷしてしまい、また寝ているときにこうなれば痛みで目が覚めてしまう。
 痛い、という以外に物を考えることができなくなり、ひたすら頭を抱えてしゃがみこんでしまう。

 そうなると、スーパー薬でさえ完全に痛みを消し去るのに1時間以上かかる。薬を飲むタイミングは、こめかみに痛みが移ったあたり、市販薬も民間療法もきかないとわかったときにスーパー薬を試用するのがベストだった。

 しかし、その日は、左頸椎のつっぱりで気配を感じたときから頭痛がくるのがわかっていたにもかかわらず、薬を使用しないと決めていたから我慢しようと、目を閉じてみたり、あっためてみたりして早いうちに芽をつもうと頑張ってみた。
 しかし、やっぱりそれも長くはもたず、朝方おきた頭痛の気配は、夜11時をまわったときには立派な頭痛に成長していた。
 その時点で、こめかみがズキズキしていたから、薬を飲むならベストのタイミングだった。しかし、薬は飲まない! そう決めていたから、我慢した。

 それからは地獄。放置した痛みは左全体に広がり、すでにくじけそうなくらいの痛みになった。

 それしか考えられない。

 このまま、頭が割れて死んじゃうかもというくらい痛かった。そこまでくると、私の場合どんな市販薬も効きはしない。あのスーパー薬、半量だけ使ってみようか(T_T) ???

 しかし、ここで先日読んだ雑誌の記事が頭をよぎる。「妊娠中に使った薬が原因で、息子が障害を負った、と自分を責めた……」という言葉。もちろん、その手記はお母さんの回想であって、薬を使用したことが息子さんの障害の直接の原因ではなかった。でも、母はそうやって自分を責めてしまったのだろう。
 タダでさえ薬づけだった自分だから、これ以上お腹の赤ちゃんに負担をかけることをしないほうがいい……。

 そう思って、薬は使わないことにした。しかし、この狂いそうなほどの痛みをなんとかしたい。どうしても消したい。

 そして、最後はもう精神力。自己催眠だろうがなんだろうが、痛みを感じなきゃいいわけだ。ともすると痛みに負けそうになるが、痛い痛いと頭を抱えていたって薬使わないんだから痛みが消えるわけがない。苦しみが長引くだけだ。

 そう思ったら、自然とあぐらをかいていた。姿勢をぐぅっとよくして、目を閉じて、痛みに神経を集中させる。必死で、痛くない、痛くない、と思いこむ。こんなんで痛みが消えるかい!と思う気持ちはぐっと押さえ込む。だって、消さなきゃ自分が苦しいだけだ。脳をごまかすんだ! 痛いと思う気持ちにウソをつけ!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2002.07.10 13:17:21


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: