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2008.12.20
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カテゴリ: Figure Skating(2008-2009)

<きのうから続く>

安藤選手はどういう選択をするのだろう? すべて彼女次第だ。だが、4サルコウの今のルールでの「完成」は「ほとんどできない」と思うし、セカンドの3ループも「非常に分の悪い博打になってしまう」と思うMizumizuだが、他の課題(ダウングレードの標的となっているジャンプを完璧に着氷すること)の克服は、「安藤選手ならできる」と断言できる。昨シーズンはフリップの矯正にともなってルッツも失敗しつづけたが、あのときと比べれば今のほうが断然ジャンプは安定してきている。誰も注目しないし、誰もそのチャレンジを褒めないが、エッジの矯正は非常に難しいのだ。安藤選手は昨シーズンからいち早くその矯正に取り組んだ。同じく早くから矯正に取り組んだマイズナー選手でさえ、まだときに「!」判定を食らうし、そのほかの若いアメリカの有力選手は軒並み矯正ができていないというのに、安藤選手には「E」も「!」もつかない(かなり中立のエッジで、アブナイと思わないでもないのだが、とりあえずアウトに入るクセはなくなったということだ)。素晴らしい進歩ではないだろうか? 

そうそう、もう1人、男子でキチンと矯正してきた選手がいる。それが小塚選手なのだ。昨シーズンはフリップでE判定をくらったが、今シーズンはショートでもフリーでも逃げずに跳んで、まったく違反なし。「!」(Eよりは軽度の「警告」の意味でつけられるマーク)さえつかない。それどころか、各ジャッジから加点を1から2点もらっている。

ジュベールは昨シーズンE判定されたフリップをなるたけ回避するためにフリーは後半に2A2つなどというオンナノコ構成になっているし、1度だけ抜き打ちのように跳んで判定の目をかいくぐった感がある。ウィアー選手もしみついたwrong edgeのクセを直すことができず、毎回毎回必ずEやら!やらつけられて、点が伸びずに非常に苦しんでいる。それを小塚選手はキチンとやりとげたのだ。こういうマジメなところが小塚選手の素晴らしいところなのだ。昨シーズン、ジャッジから「良くない」と言われた部分をしっかり直してシーズンインした。ところが日本の新聞ときたら明らかに戦略ミスの4回転のことばかり「手ごたえ」などと書き、wrong edge矯正という地味だけれど難しいチャレンジにはまったく関心を払おうともしない。

安藤選手の場合は、矯正にともなってフリップの高さが出なくなった。つまり、まだ矯正は十分にできていないのだ。矯正が不十分なうちに、さらに難しい技を入れようとして失敗した(判定が厳しいから「失敗」にさせられたというべきか)ということなのだ。失敗は失敗として認めたうえで、今後の戦略を立てるべきだし、モロゾフ&安藤なら、それはできるはずだ。ファンも安藤選手に4回転サルコウばかり期待し、そこに感動を求めるのではなく、地道にエッジを矯正した安藤選手の努力を褒めるべきではないだろうか? 安藤選手のフリップは以前は相当露骨なアウトエッジだったのだ。最後の最後にグッとアウトに入って力を入れて跳ぶ。それをきちんと直してきた。しかも、それにともなう不調で昨シーズンあれほど転倒で苦しんだ選手がここまで持ち直してきたのだ。

日本のファンは基本的に賢い。なにも4サルコウに挑戦しなくても、ミキちゃんには他にも十分な魅力があることをすぐに理解するはずだ。それはタカヒコ君だって同じことだ。4回転に挑戦しなくたって、彼のスケートには見所がたくさんある。インタビュアーが大技のことばかり聞き、新聞が「4回転に手ごたえ」とばかり書き立てるのがおかしいのだ。手ごたえも何も、小塚選手の4Tは3試合続けてダウングレード、そのうえ極度のプレッシャーのかかったファイナルでは、大技を入れることによって連鎖的に起こるミスを予想以上に引き起こした。現行ルールで勝つためには、あれは明らかに、「やってはいけない挑戦」だったのだ。今はジャンプを「おりたかどうか」ではない。「回りきったかどうか」が評価の分かれ目なのだ。今季グランプリ・シリーズに初めて出てすぐに4回転の認定をもらった織田選手とはジャンプの地力が違う。そして、4回転「だけ」を決めたところで、他のジャンプが乱れて減点されれば、勝てないのが今のルールだ。

今のルールでは、認定されるかどうかの可能性を見極めたうえで、ジャンプ構成を組まなくてはならない。小塚選手の4T完成は--怪我さえなければ--時間の問題だが、安藤選手の4サルコウ(と場合によってはセカンドの3ループ)はやはり、捨てなくてはいけないと思うのだ。それでも、依然として安藤選手には世界トップ3で争う力があることは間違いない。

個人的には角度をかえてスローで見なければわからないような回転不足までダウングレードするなど狂ってると思う

あなたは、安藤選手がこのまま怪我ととなりあわせで、かつジャッジはほとんど認定する気のない4サルコウに挑戦しつづけ、見た目にほとんど決めたジャンプにまでイチャモンとしか思えないような(<)マークをつけられて、キス&クライでムリに笑顔を作る姿が見たいのだろうか? このクレイジーな採点システムの最大の犠牲者は安藤選手だ。「まったくひどい。許せない」--それはそのとおりだ。だが、そう叫んで、認定される可能性がおそろしく低い4サルコウへ挑戦しつづけ、認定されなくても「降りた。えらい。あれは旧ルールなら成功だ(←これは事実だ)。試合に勝つことより大技に挑戦することに意味があるんだ」とでも言っているのが美しいことだろうか? それではただの自己満足だ。世界相手に戦うなら、勝たなければいけないし、少なくとも勝つつもりで最大限有効な戦略を合理的に立てるべきだ。いくら理不尽で狂った(ように見える)ルールでも、ルールはルール。それを忘れて無謀なチャレンジを美化してはいけない。大技を決めれば勝てる時代は終わった。ジャンプはエレメンツの1つにすぎない。

Mizumizuは安藤選手がオリンピックで表彰台に立って笑う顔が見たい。手薬煉ひいて減点するのを待ち構えている採点システムに対してでも、まだまだ安藤選手にはそれに対応して点を伸ばす力はあるはずだ。

<明日は中野選手です>





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最終更新日  2008.12.26 01:33:14
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