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カテゴリ: Figure Skating(2008-2009)

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今シーズンの男子シングルでの最初の「異変」は、スケート・アメリカ(アメリカ大会)で起こった。絶対的な優勝候補だったライザチェックとウィアーを蹴落として、日本の新鋭小塚選手が優勝してしまったのだ。


日本人としては大いに喜ぶべき結果だったが、ボーゼンとなったのは会場のアメイカ人ファンだった。見た目の出来で言えば、どう考えたったアメリカの2人のトップ選手のほうがよかったのだ。小塚選手は4Tでダウングレード転倒したうえに、2度目の3Aで目立ったミスをした。ウィアー選手は4Tでコケはしなかった。そして全体的にうまくまとめた。ライザチェックは4Tで同じくダウングレード転倒になってしまったが、そのほかはノーミス(に見えた)。


ライザチェックの武器はなんといっても大技。昨シーズン前半までの彼は、4回転+3回転の連続ジャンプをかなりの高確率で決めることができる選手だった。だが、世界選手権の直前に怪我をして今シーズンはジャンプの調子が戻っていない。


さて、では昨シーズンまでのライザチェックのフリーの欠点はというと、「難しいジャンプを入れつつ、エレメンツはきちんとこなすが、プログラム構成がスカスカ」だったことだ。特に濃密なプログラム構成でくる高橋選手と比べると全体的な「軽さ」が非常に気になった。


「ライザチェック、頑張りましたけどね~。高橋君のほうが難しいことしてますから」というのが解説者の見解だった。これはまったく正しい。そこで今季のライザチェックはプログラムの密度を上げてきた。エレメンツの間にさまざまな身振りや激しい動作を入れて、重くドラマチックなプログラムを作った。


アメリカ大会でフリーを終えたライザチェックは勝利を確信しているように見えた。ところが、点が出てビックリ。信じられない面持ちでいたのは、選手本人よりもむしろコーチ。電光掲示板を凝視したまま、しばらくは立ち上がれなかった。「何かの間違いでは?」という顔だった。


フリーの3選手の得点を振り返ってみよう。
1 小塚選手 技術点75.88+演技構成点71.20(転倒によるマイナス1)=146.08点
2 ウィアー選手 技術点69.75+演技構成点74.90=144.65点
3 ライザチェック選手  技術点66.61 +演技構成点76.30(転倒によるマイナス1)=141.91点


「プログラムの密度を上げる」というライザチェックの戦略はプログラムコンポーネンツの76.3点という評価で、一応達せられたと見ていい。70点そこそこの小塚選手に対して、5点以上上回っている。だが、驚くのは技術点の低さだ。


Mizumizuブログの読者なら、このカラクリがわかると思う。そう、「どこかでダウングレードされた」のだ。


はっきり言って、どのジャンプが足りなかったのか、まったくわからなかった。プロトコルを見てやっとわかった。3Aからの連続3ジャンプの3A。つまり「4回転を入れると次に難しいジャンプであるトリプルアクセルを失敗する」というパターンにはまったのだ。見た目はまったく普通におりたように見えたにもかかわらず。


もう1つ。ウィアー選手ほど明白ではないが、ライザチェックもwrong edgeを潜在的にもっていたようで、3F+3Tの3Fに「!」判定がある。ここでアテンションをつけられたために、加点がつかず、3F+3Tは基礎点の10.45点に留まった。4Tのダウングレード転倒で得た点がゼロになったのは、小塚選手と同じなのだが、もう1つの得点の高いジャンプのダウングレードとエッジ違反が痛かった。


日本のファンはNHK杯での浅田選手の3A+2Tのダウングレードで出てきた点を見て、初めてこの異常な点の下がり方に気づいた方も多かったと思うが、アメリカのファンはその前にライザチェック・ショックを受けていたというわけ。「まったく失敗したようには見えない」という点でも同じ。


ライザチェックの3Aの単独とコンビの点は以下のとおり。
3A 8.8点(基礎点の8.2に加点)
3A(<)+2T+2Lo 5.81点  (3Aが2Aにダウングレードされたので、基礎点が6.93。ここからGOEでの減点がくる)


単独の3Aで8.8点もらいながら、3Aを入れた3つのジャンプを跳んでもらった点が5.81点。まさに「無理がとおれば道理がひっこむ」ダウングレード判定の恐怖だ。


アメリカ大会で狂気のダウングレード判定の犠牲者となったライザチェックは、自身の第二戦であるカナダ大会では、さっそく対応すべく、「4回転徹底回避策」に出た。もともと4回転が武器だった選手だが、怪我以降はどうも4回転の調子は悪いようだ。今季は最初からショートには入れていないし、アメリカ大会の「モロ」コケを見ても、今の状態では完璧な4回転を回っておりてくることは難しい。もともとライザチェックの4回転は、「ちょっとだけ回転不足」になるジャンプだった。


さて、そのカナダ大会。前試合の判定に動揺したのか、ライザチェックはショートの連続ジャンプでミスをした。大技4+3をはずしたのだが、3ルッツからのコンビネーションがうまく決まらず、4位と出遅れる。


そして、フリー。今回は4回転にトライせず、3ルッツにして、ジャンプをすべてまとめる作戦に出た。


そして結果は?
技術点67.17+演技構成点70.70=137.87点


なんと4回転を回避して点を稼ぎに来たハズが、アメリカ大会以上に下がってしまったのだ。


「またどこかでダウングレードされた」――プロトコルを見ると、2つもある。
3A(<)+2+2 5.65点
3Lo(<) 1.05点(普通に3回転するとループは基礎点は5.5点)


この2つが痛かった。おまけにプログラムコンポーネンツをアメリカ大会より5.6点も下げられてしまった。


アメリカはライザチェックの「ホーム」。カナダは期待の新鋭チャンの「ホーム」。「チャンあげ」をしたいジャッジが強引に「ライザチェックさげ」に出た、とでも疑いたくなるような下がり方だ。プログラムコンポーネンツが「テキト~点」だとMizumizuが言う理由はここにある。


このダウングレード判定とプログラムコンポーネンツさげさげ攻撃で、見事に地元カナダの新鋭チャンが浮上する。


チャンのフリーのジャンプは相当にひどいものだった。最初の3Aは連続ジャンプに出来ず、2度目の3Aも乱れ、3ルッツはスッポ抜けて1回転、2Aでも乱れた。見た目はボロボロだったが、ダウングレード判定のジャンプはゼロ。チャンのフリーの得点は
技術点61.58+演技構成点77.40=137.98点


技術点ではさすがにダウングレード攻撃2つ受けたライザチェックより悪い。ところが、演技構成点で高評価。もちろん彼が75点の壁を突破して高い評価を受けること自体に異論はない。チャン選手の表現は独特の美をたたえている。スケーティングもきれいだし、上半身の動きも優美だ。といっても、あの出来で77点以上というのはちょっとばかし出すぎだとも思うが。


一方、アメリカ大会では75点の壁を突破して高い評価を得たライザチェックがいきなり5点も「さげ」られた。だからジャンプゆらゆらのチャンが逃げ切ったという腑に落ちない成り行き。総合結果は、
1 チャン(カナダ)
2 ブラッドリー(アメリカ)
3 ライザチェック(アメリカ)
だった。ちなみにブラッドリーはジャンプで高い点を出したものの、プログラムコンポーネンツが70点にも届かない65点台。これでは、どうやってもチャンには勝てない。


ライザチェックはなぜこうもダウングレード判定をされてしまうのか? 


カナダ大会では4Tをはずしたにもかかわらず、アメリカ大会のときと同じ3Aからの連続ジャンプ、おまけに単独のループまでダウングレードされてしまった。相当ジャッジに「狙われている」のだろう。フリップの!マークはカナダではなくなった。気をつけたのだろうと思う。

ジャンプが回転不足気味でも器用におりてしまう――これは、これまでは必ずしも欠点ではなかった。もちろんほめられたことではない。回転不足は回転不足だからだ。ところが、回転不足判定の厳密化という「狂気」が始まった今季からは、この小さな欠点をもつ選手が大きな減点をくらい、軒並み討ち死にしている。


繰り返すが、回転不足は素人ファンにはわからなくても悪いジャンプであることは間違いない。だが、肉眼ではわからない回転不足までビデオのスローモーションで探し、いきなりダウングレードしたうえにGOEで引くのは行き過ぎだし、完全に間違っている。3回転の回転不足は「回りすぎた2回転、だから2回転の失敗」などと強引なことを言うのではなく、あくまで「3回転ジャンプの失敗」と見なして、GOEでの減点に留めるべきなのだ。


そして、このダウングレード判定の暴走によって、強くなった選手が、着氷でしょっちゅう手をついたり、ステップアウトしたりするものの、ジャンプを回りきっておりてこられるタイプのチャンとロシェットの2人のカナダ選手、それにキムとコストナーというのが、あまりに露骨すぎる


ライザチェックのこの小さな欠点が大きな減点になったために、ジャンプを正確におりることのできる小塚選手はトクをした。だが、それでもやっぱり、「このルール運営は狂っている」と思う。






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最終更新日  2008.12.23 10:51:43
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