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2008.12.28
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カテゴリ: Figure Skating(2008-2009)


放送席の芸能人は、「見たことがない」と言っていたが、それは彼がにわかフィギュア鑑賞者だから。ああいうことはいつ起こっても不思議ではない。だから試合は危険なのだ。だからオリンピックシーズンに入った4月に団体戦など無意味なことをやってはいけないのだ。

たとえば、トリノオリンピック。荒川選手とコーエン選手もあわやという場面があった。フリー直前、ジャンプの調子が悪いと気づいたコーエン選手が、完全に周囲が見えない状態になり、荒川選手の軌道をボー然としながら横切っていった。荒川選手が驚いてブレーキをかけている顔がテレビにハッキリ映った。ぶつからなくてよかったが、ヒヤリとする場面だった。

たとえば、リレハンメルオリンピックの バイウル選手 とシェフチェンコ選手。この2人はモロに激突し、バイウル選手は足を3針縫う怪我、シェフチェンコ選手もぶつかったあとずいぶん長く氷から立ち上がれずにいた。

そして、フィギュア史上もっとも悪名高い「当たり屋」として、その汚名をさん然と輝かせているのがフランスのユベール選手。ジュニア時代から「練習中にぶつかってくる」と有名だったのだが、1991年に彼女がターゲットにしたのが伊藤みどり選手だった。

http://jp.youtube.com/watch?v=FXr_xViLs-A

これがその映像。カメラは伊藤選手のほうを追いかけているので、どうしてこんなふうにぶつかってしまったのかビデオだけ見てるほうはよくわからない。会場にいた人は気づいた。つまり、伊藤選手がバックスケーティングに入って前方に死角ができた瞬間を見計らって、ユベール選手が伊藤選手の軌道上に勢いよく滑り込んできて、「あたかも偶然のように」ぶつかったのだ。

ぶつかるほうのユベールは、当たるのがわかってやっている。なにせジュニア時代からの筋金入り。わざとだから心身ともに(苦笑)準備ができている。だからダメージは受けない。ぶつかられたほうは、突然視界に入ってきた当たり屋に驚いて、慌ててよけようとするが、当然何の準備もできていないから、ダメージが大きい。ユベールの伊藤選手への当たりはまさにその典型。勢いよくぶつかって平気で去っていったユベールに対して、伊藤選手はしばらく立ち上がれなかった。よく見ると衝突の瞬間、ご丁寧にも腕で思いっきり伊藤選手をハネあげている(これについては後で紹介するビデオのほうがよくわかる)。さすがにネンキが入っている、ふつうじゃできない裏技だ。

映像を見ると、伊藤みどりに嫌がらせばかりしていた同じフランス代表のボナリー(黄色いコスチューム)が「わざとらしく」接近してきて、さりげなくダメージの具合をうかがっている。いいですか、フィギュアというのは、これほどまでに汚いことをする人がいる世界なんです。だから、無駄な試合で選手を疲れさせてはいけないんです。

このときの観客はユベール選手の滑走になると、大ブーイングをあびせ、ユベール選手はすっかり萎縮していい演技はできなかった。さらに、これを機会に当たり屋稼業から足を洗ったらしく、その後こうしたアクシデントは聞かない。

だが、伊藤選手の演技への影響は甚大だった。このあとの演技がコレ↓

http://jp.youtube.com/watch?v=bzeRTyHtnSw&feature=related

何があっても最後まできちんと滑りきり、さらにカメラマンに謝罪に行くという伊藤みどりのこの礼儀正しさ。さすが日本人です。

さて、全日本女子フリーの結果だが、やはり浅田選手のフリー後半のセカンドの3ループは認定されず、ダウングレードされた。今回は3Aも2つともダウングレード判定だった。詳しくは明日に譲るとして、浅田・安藤・中野の女子トップ3人の疲労は見ていて気の毒なほど。なんとかならないのですか、このハードスケジュールは。




一方、日本の小塚選手、織田選手はジャンプが非常に正確だ。織田選手の「氷をいたわるような」ソフトなランディングは、膝や足首が柔らかいことに加え、空中で完全にまわりきっておりてきているからこそできる。あの驚異的な着氷は、強力な武器といっていい。小塚選手も着氷が気持ちいいくらい「ピタッ」と決まる。

この2人はだから、ジャンプでしっかり加点され、高得点を出している。どうも今シーズンは、 男子の3回転に対する加点が相当に大盤振る舞いだ。4回転ジャンパーになるたけ勝たせまいとしているようですらある(バンクーバーに向けての「チャンあげ」ですか?)。 織田選手のNHK杯でのフリーの得点154.55は、今季歴代3位の高得点だが、それより高い点を出したアボット選手とチャン選手は、4回転を入れなかった選手だ。

アボット選手は昨シーズンは4回転を入れていた。昨季の世界選手権では4Tはきれいに決めたが、「大技を入れると連動して起こるミス」のパターンどおり、2つ入れた3Aの1つで転倒して連続ジャンプにできず、最後のサルコウでも転倒した。つまり4Tは跳べるが、4Tを入れてしまうと他のジャンプをまとめることができずに成績が出なかったのだ。だからアボット選手は、今季は4Tを入れない作戦で来てこれが見事に成功したのだ。チャン選手はハナっから入らない。つまり、彼らはリスクの高い大技を回避して減点を減らし、自分のできるジャンプを最大限決めて高い点を出しているのに対し、織田選手は4回転を入れて、認定失敗(まわりきっておりてきたのでダウングレードはされなかったが、着氷で乱れてGOE減点されたということ)になり、そこで点を失いながら高得点を出しているということ。続いて高い点を出した小塚選手も4回転を全部ダウングレード失敗で、ほぼゼロ点になっている。にもかかわらず、フランス大会のフリーで153.78点という高得点を出して、アボット(159.46点)・チャン(156.70)・織田に続いている。

織田・小塚選手の強みは、ジャンプの地力でアボット選手と互角かそれ以上、チャン選手には勝っているということ。加えて織田選手は演技構成点でも75点の壁を破っている。

去年までなら、実力で勝てなかったウィアー選手は4回転が決まらずwrong edgeで苦しみ、ライザチェックはルールの運用改正で弱くなった。ジュベールはコンディションが悪く、ベルネルは大技にこだわってジャンプが乱れている(4回転だけでなく、トリプルアクセルが決まらないのが痛い)。

つまり、新旧のはざまで、今季は明らかにこの2人が突然強くなったのだ。「安藤・浅田選手には勝たせないぞ」ルールの思わぬ副産物だと言ってもいい。こんな展開は誰も予想していなかった。安藤・浅田選手には極めて不利なルールが、日本の男子選手には追い風になっているのだ。Wrong edgeもない、3回転ジャンプも正確で見事な着氷。スピンやステップといった他のエレメンツも正確にこなす。つまり、この2人は「減点するところがない」のだ。それが減点のための減点を躍起になってやっている今のルールでは、なんといっても強い。ジャンプは織田選手は4回転がほぼ完成しているし、小塚選手ももうちょっと。フリーで4回転を入れつつ(たとえそれが失敗しても)トリプルアクセルを2度決める力もある(と、言っておこう)。

4回転を、1度ならまず間違いなく入れることのできた高橋選手ほどの安定感は残念ながら今のところはないが、それならば、世界相手の頂上決戦では、ショートをまずミスなくこなして85点近い点をもらうように努力し、なるたけフリーを後から滑ることができるようにすることだ。そして、「4回転を入れるか入れないか」をライバルの点と滑走順によって適切に、冷静に判断できるようにすること。回避策はライザチェックのカナダ大会をみてもわかるように、あらかじめ戦略として準備していないと案外難しい。バトル選手の優勝を単に偶然だと思わないほうがいい。4回転はエレメンツの1つ。「4回転を入れなければ、完璧にジャンプをまとめられる」ようにしたうえで、4回転を入れた練習もすべき。「4回転を少なくとも1度は決めなければ世界王者になれない」というのが今季に入る前の大方の事前予想だったが、どうもはずれるような気がする。4回転を使うか使わないかを、グランプリ・ファイナルの男子シングルのフリー同様、戦略的に判断すべき場面がきっとまた来るように思う。



特に今季が織田・小塚選手にとって世界王者になる絶好の機会といってしまってもいいと思う。ジャンプの地力と表現力で小塚選手にまさる織田選手が優勝候補の筆頭といってもいい。来季になればトップ選手はwrong edgeを直してくるだろうし、4回転ジャンプも、もともと織田・小塚選手以上にジャンプの地力のある選手が調子を戻してくるだろう。そもそも実績のあるトップ選手はバンクーバーにむけて、今季の世界選手権はそれほど重要視していないはず。そして、何より今季は、織田・小塚選手にとっての最大最強のライバル――ジャンプの実力でも、努力してもなかなか身につけられない雰囲気という面でも2人にまさっている高橋大輔がいないのだ。





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最終更新日  2008.12.28 01:06:05
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