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2009.01.18
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シチリアに2つ残る古代ギリシア時代の野外劇場「テアトロ・グレコ(ギリシア劇場)」。大きさから言うと、シラクーサに残るものがシチリア最大だが、ここタオルミーナのギリシア劇場は眼下に広がる青い海、遠くにのぞむエトナ山という類いまれな借景を得て、イタリア屈指の絶景の地となっている。

ギリシア劇場1
あまりにスケールの大きな景観に、ただただ圧倒される。「東京ドームを満杯にしてのコンサート」などと今の東京で言っているが、この巨大な野外劇場も、さしずめ往時はそのような位置づけだったのだろう。いや、「天・地・人」が一体になれる古代ギリシア劇場のほうが、現代の劇場より感動の演出では上かもしれない。

庶民の娯楽は古代ギリシア時代からたいして変わっていないし、この時代に書かれた演劇が今でも上演されたりするのだから、虚構のストーリーに感動を求める人間の欲求も、昔も今もさして変わらないということだろう。

ギリシア劇場2
もう少しレンズを絞るとこんな感じ。ゲーテもシチリアを旅したときに、半分埋もれかけた廃虚のテアトロ・グレコに足を運んでいる。18世紀のタオルミーナは羊飼いの住む素朴な土地だったよう。今では完全に観光の街。

ギリシア劇場3
シチリアは古代の大ギリシア文化圏に属する歴史をもつが、いわゆる「植民地」と同義だと思うと本質を見誤る。ギリシア人がシチリアに植民してギリシア風の街を築いたのは確かだが、これらはあくまで独立した都市国家であり、ときに本家ギリシアのポリスをしのぐ繁栄を誇った。地中海世界に広がったこうした自治都市が、古代ギリシアの「植民都市」と呼ばれるのは、そうした理由から。

ギリシア劇場4
柱頭の装飾は――あまり保存状態はよくないが――コリント式のよう。

ギリシア劇場5
強烈な太陽が、乾いたレンガに陰を作る。

廃虚
真紅の花が、廃虚の壁にやけに鮮やか。

遺跡見物の後は、観光客でごった返す街の中心、4月9日広場へ。
4月9日広場


ただ、こうなると街はもう1種のテーマパークになってしまう。店はお土産屋ばかり。どこもきれいに掃除され、植栽もよく手入れされているが、街角に生活感がない。働いている人もほとんどが一見さんの観光客相手なので、「味」がなくなってしまう。

ゲーテの出会った羊飼いの少年は、今もシチリアのどこかにいるのかな。今のタオルミーナには、飲み物を運んだり、手軽なお土産を包んだりするだけの、すれっからしの兄ちゃんばかり。









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最終更新日  2009.01.18 23:10:12


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