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2009.02.06
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カテゴリ: Figure Skating(2008-2009)
パリから帰ってきたばかりだったこともあり、昨日のエントリーを書いているときは、四大陸が始まっていることに気づかなかった(苦笑)のだが、記事をアップした直後にフジテレビで女子のショートプログラムの模様がニュースで流れているのを偶然見た。

浅田選手の結果はみなさんご存知のとおり、最悪。

トップのキム選手:技術点42.2、演技構成点30.04=72.24点
浅田選手:技術点29.1、演技構成点28.76=57.86点

さすがにもう「表現力の差」でないことに気づいた女性アナが、解説の伊藤みどりに「演技構成点はそんなに差がないんですよね。なのにこの点差は… 一体何が悪かったんですか」と聞き、伊藤みどりは浅田選手の心理面から説明をしてしまい、おそらく一般人には理解不能の解説になってしまっていた。

何が悪いって、簡単な話だ。3Loのダウングレードと3ルッツの2回転へのスッポ抜け。一方のキム選手はミスなし(つまり加点がもらえるジャンプを跳んだ)。フジテレビの映像はちょっと流れただけだったが、キム選手のセカンドの3トゥループにも3ルッツにも回転不足はなかったと思う。フリップのロングエッジだけはよくわからなかった。もちろん採点では、回転不足もロングエッジも取られていないのは明らかだ。点数を見ればわかる。

今回の四大陸のショートのプロトコルはまだ見ていないのだが、グランプリ・ファイナルを参考に説明しよう。

グランプリ・ファイナルのショートの技術点が
キム選手:35.5点(今回42.2点、プラス6.7点)、浅田選手:35.7点(今回29.1点、マイナス6.6点)

このときはキム選手がルッツがすっぽ抜けてシングルになってしまい、失敗した。浅田選手は成功させた。
このときのルッツの得点が…
キム選手:0.3点、浅田選手6.8点。差が6.5点。

3ルッツを成功させるか、失敗させるかでこのくらい点が違ってくる。今回の浅田選手の点は、グランプリ・ファイナルで成功させたルッツを失敗してしまったこと、あとは別のエレメンツでのレベル取りの失敗がいくつかあったと推測できる。出てきた点でだいたいわかるのだ。

そして、一番大きいのが、なんといっても最初の連続ジャンプのセカンドの3ループのダウングレードだ。着氷でオーバーターンが入って乱れたので、「あの程度の失敗でこんなに差がつくの?」と思った人はまだダウングレードの恐怖をわかっていない。オーバーターンが入ったから点がのびなかったのではなく、回転不足を取られてしまったから点が出なかったのだ。もちろん、あれだけ着氷で乱れるとGOEの減点も厳しくなるから、さらに点が出なくなる。

再びグランプリ・ファイナルの連続ジャンプの点を見てみよう。
キム選手:11.5点、浅田選手5.2点、差が6.3点。(このときは浅田選手はきれいに3F+3Loを決めたように見えたが、実はダウングレード、つまり3ループが2ループの失敗にされていた)。

ジャンプの失敗(連続ジャンプの3ループのほうは、今季から「失敗にさせられた」というのが正しいが)で、これだけの差が出てしまうのだ。

あとはスピンの回転がポジションに入ってからしっかり規定数回っていなかったとか、あるいはスパイラルの脚上げの時間が足りなかったとか、なにかレベルの取りこぼしがあったのだろう。

そして順位の悪さ。これは全日本でのショートのトップが中野選手だったことを考えても予想がつくと思う。中野選手は3+3はないが、それでもエレメンツの取りこぼしがなかったため、60点台の半ばを出した。つまり、3+2しかない選手でも、きちんとエレメンツをこなして加点をもらえば、マックスでそのくらいは行くのだ。みんなもう、そういう採点の傾向はわかってきたから、きちんとエレメンツをまとめて、加点をもらえるように滑っている。だから57点では、メダル圏外に落ちてしまう。3+3でダウングレードということは、3+2を失敗したということになる。3+2をみんなが跳んでまとめていれば、ダウングレードされてる浅田選手の点はそれより低い。基礎点の高いルッツで失敗すれば、点はもっと低くなる。当然のことだ。

ちょうど、「シズニー選手だって浅田選手がダウングレードされ、ルッツで失敗し、サルコウがすっぽ抜けてくれれば、勝てるかもしれない」と書いたら、なんとまぁ、見事に浅田選手はショートでループがダウングレード、ルッツ失敗で、シズニー選手に対して技術点では負け、合計点でもたった2.24点の点差と(シズニー選手は55.62点)、まさに「どっこいどっこい」になってしまった(苦笑)。まさしく、「安藤・浅田には勝たせないぞルール」が本領発揮というところだ。



浅田選手にとっては、3ループは何度跳んでもほぼ認定されないことが、ますますハッキリしただけだ。あとほんのちょっとだから、何とか正面突破したい浅田選手の心情はわかるが、もう、無理だと思う。これまでだってスローで見たら、常にちょっとだけ足りないことがほとんどだった。それは安藤選手も同じ。肉眼ではわからなかっただけだ。今年になって突然回転不足になったわけではない。これまである程度認定されていたのはジャッジの良識が働いていたから。だが、厳密に判定しろと言われれば、ジャッジはそれに従う。

ループをセカンドに跳ぶためには、並外れた跳躍力が必要だ。当然踏み切る右足の足首やふくらはぎにかかる荷重は過酷なものになる。このまま、なんとか「認定されるループを跳ぼう」と過酷な練習を続ければ、待っているのは怪我しかない。まさに高橋大輔の悪夢の二の舞だ。

四大陸ショートでの浅田選手のセカンドの3ループはNHK杯やファイナルのときより悪かった。全体的に疲労の色が濃い浅田選手の演技を見るのはつらい。だいたい、こき使いすぎでしょ。グランプリ・ファイナル、全日本、それが終わって年が明けると今度はイベント試合にショー。アイドルなみにひっぱり回す。浅田選手を壊したいのでしょうか、まったく。

今回勝てば国際試合10冠で伊藤みどりを抜くなどと、くだらないことを言うのもよしてください。伊藤みどりの時代にはグランプリ・ファイナルも四大陸もなかった。グランプリシリーズを銘打って、トップ選手は少なくとも2度はどこかの試合に出る、なんてこともなかったのだ。国際試合の数が違うのだから、勝ってる回数を比べるなんて、まったく意味がない。

フリーで3フリップ+3ループを跳ぶのもやめてほしい。これは国際スケート連盟がしかけてきた汚いワナ。跳ぶたびに「3+2の失敗」にされるのは、すでにお約束なのだ。まぐれで1度か2度どこかで認定されたとしても、オリンピックで使うのは危険すぎる。



だが、Mizumizuは依然として、たとえ世界選手権に間に合わなくても、セカンドの3回転は3トゥループにシフトすべきだと思う。今年はキム・ヨナの年。それはシーズン初めにすでに書いた。キム選手はジュニア時代からやり続けたことを今年完成させようとしているのだ。今年が彼女のピークであることは、かなり明らかだ。来年になると、体形がさらに変わり、ジャンプが劣化してくる可能性が高い。一方の浅田選手のほうは、女子としては例外的に理想的ジャンプ体形を維持し、作ってきている。

バンクーバーの前哨戦のハズが、フタをあけてみたらリンクのサイズが違うって…(呆)。本当に、浅田選手は何のために出てるんでしょうか、四大陸。ジュベールあたりなら、とっとと「怪我しました」と言って棄権するだろう。

今のエレメンツ重視の採点システムでは、「疲労」は選手にとって大敵だ。昨季の世界選手権銅メダリスト、今季のファイナル銅メダリストのウィアー選手が全米で台落ちしてしまったことからもわかる。ふつう、試合をこなすうちに、じょじょに調子をあげてくるのがトップ選手なのだが、あっちこっちで減点が待ち受けている今の採点システムは精神的な負担が大きく、疲労のある状態では、いい選手もいい演技ができずにジャンプを失敗し、実力では勝ってる選手にも負けてしまうのだ。

世界選手権が最も重要であることは、すでに書いたが、こうやって四大陸にも出ると、そこでピークを作らなければいけない分だけ、世界選手権に向けての調整がまた難しくなる。ジュニア時代から変わらないジャンプ構成でくるキム選手と違って、難度の高いジャンプを入れている浅田選手にとって、特に疲労は大敵なのに、こうやって試合のたびに「ライバル対決」で煽られ、勝つことを求められると精神的にも負担が大きい。今回は3+3に加えてルッツの失敗と、不安のあるジャンプで失敗、つまり弱い部分が全部出てしまった。

実は浅田選手はルッツもトリプルアクセルも、ついでに言ってしまうと単独のトリプルループも、練習での調子は必ずしもよくないのだ。サルコウは練習では確率が高いが、試合ではこれまで半々。それをこれまでの大一番では、根性でかなり決めてきた。それだけでもたいした精神力だ。彼女が生身の人間だということを忘れてはいけない。しかも、ルール上は絶体絶命に追い詰められている。そういう状況で、ジャンプを毎試合毎試合、全部決めろなんて無理な話。神風は3度は吹かない。

XXXXX

さて、そうこういっている間に、プロトコルが出た。なんと意外なことが判明。キム選手のフリップには「!」(wrong edge short)がついていた。言い訳するわけではないが、「ロングエッジ判定はないのでは」と思ってしまったのは、「減点されていない」と思ったからなのだが、なんとまぁ、アテンションがついたのに、「2」などというGOE加点をしているジャッジが2人いた。(マイナス1が1人、プラス1が1人)、結果、プラスのほうが拾われたようで、9.5点の基礎点が9.9点に「加点」されてしまっている。「!」がついた場合のGOEは「ジャッジの判断にまかせる」という規定があるので、「2」をつけても違反ではないが、やはりスペシャリストがアテンションをつける判断をしたのに、GOEジャッジが「2」などという加点をつけるのは、相当に違和感がある。

心配なのは、実は村主選手。点数では4位でメダル圏内なのだが、内容をみるとかなり危うい。全日本で指摘した、「 村主選手のロングエッジはあの跳び方では、国際基準では!ではおさまらない」という予感が当たってしまった 。ルッツに「E」(wrong edge)がつき、GOEでマイナス1.2の減点。Mizumizuが村主選手のwrong edgeを心配するのは、彼女の場合、フリーで2つもルッツが入るからだ。きちんと跳べば加点されるジャンプを跳ぶことのできる力があり、全日本以前の国際大会では違反を取られなかった(だから成功すれば加点された)のだが、エッジに注意すると、どうしても他のジャンプ(つまりはフリップ)にも影響が出てしまうのだろう。だから、違反を承知で跳んでいるのかもしれないが、ショートとフリーで3回もルッツが入るのだから、そのたびに減点されてしまったら、ルッツを跳べるアドバンテージがなくなってしまう。

<文字数制限に引っかかりました。続きは明日のエントリーで>





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最終更新日  2009.02.06 15:01:43
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