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2009.03.27
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カテゴリ: Figure Skating(2008-2009)
男子フリーが終わり、結果とともにプロトコルが出た。きのう書いたショートでの判定予想は、「チャンのフリップにwrong edge判定が出たかもしれない」以外は当たっていた。

今回混戦の男子を制したのは、昨シーズンの怪我が響いたのか4回転の成功率が落ち、今シーズン初めは成績が出ず、「世代交代」などと囁かれていたアメリカのライザチェック選手だった。思えば、ライザチェックの今シーズンは、本当に可哀相だった。執拗なトリプルアクセルに対するダウングレード(これは4大陸にいたるまで、毎試合毎試合ダウングレード判定された)、ときどき思い出したようにつくフリップへの!判定、そしてカナダに行ったとたんに爆サゲされる演技・構成点。アメリカ選手はそもそも日本選手同様、非常に品行方正でライザチェックもその例にもれないが、さすがにこのときはライザチェックもブチ切れて、「審判は採点について説明すべき」と声を上げた。いや、本当にごもっとも。

今回はライザチェックのトリプルアクセルに対するダウングレード判定が1つもなかった。スローで見たが、降りてからエッジが微妙に回っているように見えるジャンプもないわけではなかったが、あの程度なら本来ダウングレードなどすべきではない。

ベルネル選手の復活も嬉しいニュースだ。もともと地力のある選手なのに、自爆を繰り返して結果が出なかった。ここに来て調子を戻してきたのはさすがというべきだろう。だが、ベルネル選手、ジュベール選手を見て、つくづく4回転を入れて後半までジャンプをミスなくまとめることの難しさを実感した。ベルネル選手は後半のジャンプが2回転になってしまったし、ジュベール選手は4回転を入れると起こる失敗のパターン、「2つの3A(4回転の次に難しい)のうちの1つで失敗。後半の普段なら跳べるジャンプでの失敗」に見事にはまった。

4回転を回避してミスなくすべった今回のライザチェックの演技・構成点は、79点とものすごく高い(ちなみにカナダでは、70点そこそこまで爆サゲされたのだ)。今回ちょっと高すぎる感はあるが、80点は越していないこと、開催がアメリカで地元だったこと、それにライザチェックの実績と今日の素晴らしい出来を考えれば、このくらい出して選手に報いるのはフィギュアの伝統だと言える。

明暗を分けたのは、全米までは非常に高い点を出していたアボット選手。アボット選手はもともと、ライザチェック選手より3Aが得意で、3Aをステップから跳んでしまうほどの実力なのだが、その彼がショートで3Aでダウングレードされてしまった。本人も、「長いシーズンで疲れている」と言っていたらしいが、さもありなん。今シーズンの選手の疲労は、試合数やショーの回数に見事に比例している。最初に全米でウィアー選手が力尽き、今回はアボット選手。

そんななかでは、日本の小塚選手はよくやったと思う。今回は全体にジャンプの高さがなくなり、着氷がギリギリになってしまうジャンプが多かった。最初は上半身を大きく使った表現ができていたが、後半は明らかにスタミナ切れ。それでもアボット選手のような崩れかたはしなかった。

さて、今回の男子の結果だが、点数から見れば、期待はずれだったことは確かだ。3枠確保はできたのでめでたいが、本当は織田選手か小塚選手が台にのぼることをMizumizuは期待していた。バンクーバーを控えてチャンがアゲられることはわかっていたし、アメリカ選手にも有利な点が出ることも予想できたが、日本選手は思った以上に点がもらえなかった。

一番衝撃的だったのは、4T+3Tをついにきれいに決めた織田選手の驚くような低得点だろう。



一方、織田選手の点が出なかったのは、演技・構成点がおさえられたことに加え、ジャンプの回数規定にひっかかって、連続ジャンプが1つまったく点にならなかったことが最大の原因だ。キス&クライでも、感激の涙にむせっていた織田選手が、点が出て「あれっ」という顔になり、それからモロゾフに何か囁かれて、そこで気づいたらしい。本田氏の解説がすべてを語っているのだが、分からない人のために、もう1度説明しよう。

織田選手のフリーのジャンプの構成と得点。
(基礎点)GOE後の実際の得点
4T+3T (13.8)15.2
3A (8.2)5.4
3S+3T(8.5)9.3
ここから後半
3A+SEQ(7.22)8.42 (SEQとは連続ジャンプにしなければいけない箇所を単独ジャンプにしたということ)
3Lo(5.5)6.5
3F+2T+2Lo(0)0
3Lz(6.6)7.2
2A(3.85)4.65


さて、では、織田選手のフリーのジャンプはこの規定のどこに引っかかったのでしょうか?

答えは「連続ジャンプの挿入回数」。実際に織田選手が跳んだ連続ジャンプは3回。それだけ見れば規定違反はしていないように見える。

ところが!

3Aを2度入れる織田選手は、どちらか1つを連続ジャンプにしなければいけないところを両方単独ジャンプにしてしまった。この場合、2つの3Aのうちの1つはたとえ単独だったとしても強制的に連続ジャンプの回数としてカウントされてしまうのだ。

つまり織田選手は、4T+3T、3S+3T、3F+2T+2Loの実際の3つの連続ジャンプに加え、後半の3A+SEQで幻の連続ジャンプを行ったことになる。計4つ。3つしか跳べない連続ジャンプを4回挿入したために、3F+2T+2Loはキックアウトとなり、0点になってしまった。


通常織田選手の前半の連続ジャンプは
4T
3A+3T
3S
という構成になっている。これがベーシックな構成だ。このまま行けば問題なかった。連続ジャンプは基礎点の単純な足し算なので、4Tにつけようが3Aにつけようが変わりはない。

なんでそんなことしてしまったのか??

正直、わからない。わからないが、1つ絡んでいそうなのが、織田選手が2つの3Aをどうあっても決めるために編み出した不思議なリカバリー方法。すでに書いたが、織田選手は最初の3Aを連続にできなかった場合、あえてルールを無視して、後半の3Aも単独にするという作戦をとっていた。
NHK杯での織田選手のフリー
4T(失敗)
3A(着氷乱れで連続ジャンプにできず)
3S+3T
(後半)
3A+SEQ(あえて単独に留めた2度めの3A)
3F+3T+2Lo
3Lz
3Lo
2A
という方法だ。つまり3A+3Tの3Tをすぐ次の3Sにつけるという方法。これなら、見かけ上連続ジャンプは2回だが、ルール上は3度入っていることになり、ギリギリで問題はないということになる。

ただこれはあくまで最初の4Tが単独だった場合に有効であって、4Tを連続にしてしまったら、3Sは単独に留めて、あとは意地でも3Aを連続にするか、あえて3Aを単独にして連続ジャンプの回数を2度(それでルール上は3度になる)に留める必要があった。ちなみにチャン選手とベルネル選手は2度目の3Aにむりやり1Tをつけて連続にしている。

そもそも織田・高橋選手は挿入可能なジャンプ回数での勘違いによるルール違反が多すぎる。織田選手はこれで3度目じゃないだろうか。高橋選手もオリンピックと昨季の世界選手権でやっている。今回は連続ジャンプの挿入可能回数の勘違いだが、同じ種類のジャンプを3度入れてしまったと(見なされた)いうこともあった。小塚選手にはこうした失敗はない(と思う)。いったい何回やれば気がすむのよ。信じられないバカな失敗だ。もちろん、織田選手本人の頭が悪いといってしまえばそこまでだが、モロゾフに加えて、ジャッジの資格もある城田氏がついていて、なんでこんなことになるのか。

日本スケート連盟は、不祥事で辞任した城田氏をわざわざ復帰させ、安藤・村主・織田選手のバックアップスタッフとして試合に同行させた。じゃあ、佐藤陣営の小塚選手と浅田選手はバックアップしないのかよという、連盟内の亀裂ぶりをうかがわせる変な決定だし、そもそも城田氏が復帰したあとの今季の全日本で、中野選手(佐藤陣営)・浅田選手へのジャッジが非常に厳しく、村主選手には甘いという気分の悪いことが起こった。

彼女が権勢を振るっていたトリノ五輪直前の全日本でも、3Aを2度決めた浅田選手が2位、村主選手が1位、しかも直前のファイナルで台にのぼった中野選手をはずして、当時調子の悪かった安藤選手がオリンピック代表になるという不快な選考が行われたのだ。男子に関しては、あろうことかジャッジのミスで織田選手のザヤックルール違反を見逃し、高橋・織田の順位が後から入れ替わるとなんていうことが起こった。このときも城田氏が「やり直し」の表彰式で織田選手に何か説明していたっけ。

多少ダーティな部分があっても、国際舞台で日本選手が活躍できるようお膳立てができるなら文句は言わない。日本スケート連盟は彼女の人脈を復帰の理由にあげている。ところが、ジャンプの挿入回数規定のルール違反での減点など、基本的なところでバックアップしてる選手がミスってどうするのか。しかも、何度も。城田氏はトリノで高橋選手がザヤックルールに引っかかったときも、キス&クライで一緒にいたのだ。

織田選手は、「リカバリーの方法は何種類も作っている」と言っていたが、今回の勘違いには間違いなく、ルールを無視した3A2度決めるための作戦が絡んでいると思う。あまりひねったリカバリーは危険ではないか。そもそも、今まで決めたことのない4Tをせっかく決めたのに、そこをわざわざ連続にしたあげく、3F+2T+2Loの大きな点をキックアウトで失うなんて、アホとしかいいようがない。

一方の小塚選手だが、こちらも世界選手権でいきなり4回転回避策に転換したことが裏目に出てしまったようだ。

今回の小塚選手のフリーのジャンプ
2A(3.5)4.9
3A(8.2)7.08
3F(5.5)6.3
後半
3S+2T+2Lo(<)(6.93)5.73
3Lz+2T(8.03)8.03
3Lo(5.5)5.5
3A+2T(10.45)9.89
3Lz(6.6)6.6
合計点54.03

4大陸での小塚選手のフリーのジャンプ
4T (9.8)5(転倒により、これからマイナス1の減点で4点)
3A+3T(12.2)13
3F(5.5)6.7
後半
3S+2T(6.38)6.98
3Lz+2T+2Lo(9.68)9.88
3Lo(5.5)6.1
3A(<)(3.85)1.89
3Lz(6.6)7.4
合計点55.95

今回非常に痛かったのは、これまで鉄壁だった最初の3A+3Tを連続ジャンプに出来なかったことだ。4大陸ではこの最初の連続ジャンプで13点もの点を稼ぎ出している。全日本でも13.8点。

大一番で急にジャンプ構成を変えることの怖さがここにある。普通に考えれば、今まで4回転でコケて流れが止まっても、必ず連続ジャンプにできていた。
<う、また文字制限>





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最終更新日  2009.03.27 22:21:04
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