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2009.03.28
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カテゴリ: Figure Skating(2008-2009)
<きのうから続く>


同じような現象は全米のウィアー選手にも起こった。連戦で疲れのあったウィアー選手は3Aが不調に陥った。そこで全米フリーでは構成を大幅に変更。最初の4Tをはずして、3Aを入れ、ゼッタイに決める構成できた。普通に考えれば跳べるジャンプなのだ。だが、それがまたも失敗に終わった。

小塚選手は織田選手とは違って、セオリー通り、最初の3Aを連続にできなければ、2回目の3Aを連続にしようと考える。今まで単独でさえ決まっていないのだから、連続となると負担は返って増してしまう。だが、今回は、完璧ではないが、なんとか連続にして決めて10点近い点を稼ぎ出したので、「後半のトリプルアクセルを決める」という目標自体は達成した。これまで4回転を入れて、1度しか成功してないジャンプを連続にできたのだ。4回転がどれほど体力を奪うか、ジュベールじゃないが、4回転を入れて後半までまとめきるのは、至難の業だということだろう。ジュベールがパターン通りの失敗に陥ったのは、すでに彼に全盛期の体力がないことの証左かもしれない。

それともう1つ、後半の3Aをゼッタイに決めるために小塚陣営が考えた小さな工夫。後半の2度目にくる3Lzからの3連続をはずし、1つ前の3Sからの連続ジャンプに変えたのだ。このほうが負担は軽いハズだ。実際、この3Lzからの3連続、よくいつも決めてるなぁ、と感心していた。同時に、あれが見えない負担になって後半の3Aに影響しているのかもしれないと思っていた。

佐藤陣営も同じように考えたのか、3連続は後半の最初にもってきた。ところが、これまた失敗。小塚選手はワンシーズンとおして、常に同じジャンプ構成を繰り返すという戦略で戦ってきた。ある程度までうまくいったのだが、どうしても最後の最後の難関、後半の3Aが決まらない。そこで今回ジャンプ構成を少しいじったのだ。負担を軽くしたはずだが、これまで同じことをずっと繰り返してきた体はときに、急には変化に対応できないことがある。そこで失敗が出たのだろうと思う。ジャンプ自体の調子がいまひとつだったこともあるかもしれない。ループは回転不足を取られやすい。たとえ2ループでも、ダウングレードされると、やらなかったほうがマシというような点になってしまう。

それに、今回の小塚選手のジャンプには加点があまりつかない。グランプリ・シリーズが大盤振る舞いだったといえば、それまでだが、実際に小塚選手のジャンプはこれまでに比べ、全体的に高さがなくなってしまった。気持ちいいぐらい回りきって降りてきたハズのジャンプが今回はギリギリ。試合数が多すぎるシーズンをフルに戦うことの難しさが出たと思う。全米まではミスのない演技で勝ってきたアボットも、4大陸からは自滅コースに入ったことを見ても、これは小塚選手の責任ではない。小塚選手はアボット選手より若い分だけ体力があり、もったと言えるかもしれない。チャン選手は韓国のファイナルでは明らかに手を抜いていたし、カナダの国内大会は日本ほど厳しくはない。

とにかく、日本選手は国内での代表争いも熾烈だし、国際大会のタイトなスケジュールに加えて、ショーだのイベントだの、まるで奴隷のようにこき使われている。ここ数年の日本の現役フィギュア選手のスケジュールは異常ではないか。健気な日本選手は文句も言わず、ショーでもイベント試合でも、足を運んでくれる一般のファンに満足してもらおうと常に全力投球。小塚選手のジャンプが、これまでのようにピタッと気持ちよく決まらなくなったのは、明らかに疲労がある。それでもここまでまとめた。スピンやステップも取りこぼしなく大一番を戦った。その根性と精神力には拍手を送らないといけないだろう。あとは、選手をサポートする側の責任だ。「強化」してるのか「消耗」させてるのか、わからないような態勢で結果だけ求めるのでは、選手があまりに気の毒だ。

織田選手へのレクチャーも徹底すべきだろう。今季試合で1度も成功していない4回転をここ一番の、最後の大舞台で決めるなど、普通の選手では到底できない。普通は逆なのだ、特に日本男子は。Mizumizuはかつて「織田選手は日本男子には珍しく精神力が強い」と指摘したが、今回織田選手はそれを証明してみせた。しかも、他の選手と比べても、今季最高の4+3コンビネーションではないかと思わせる完成度だった。すべてのジャッジから1~2の加点をもらって出た点がなんと15.2点。ベルネルも4+3をかなりきれいに決めたが、それでも14.8点だ。こんなに勝負強い選手が、ルールの理解不足で何度も大きな点を失い、教えられたわけでもないのにもっている、自身の稀有な強みを生かせないなど、愚の骨頂だ。かつてプルシェンコが同じくザヤックルール違反でファイナルの勝利を逃したとき、コーチは愛弟子を公けの場で叱りつけた。以来プルシェンコは同じ過ちを繰り返さなかった。このミスだけは、もう2度と繰り返してはならない。





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最終更新日  2009.03.28 10:04:58
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