2003年08月26日
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あふれた涙は頬を伝い、立ちつくす大地にヒタリと落ち、土に染みこんでいった。

この感覚は・・・。

夢の中であろうか無かろうが、私は闇雲に土を掘り返した。
何故なのかわからなかった。
爪がはがれるのを感じたが、私はやめることが出来なかった。

どこまで掘り続けるのか・・・。

隠れたいのか?逃げる場所?方角ではない?なんだ?

本当の涙の意味がわかりかけた時、音が聞こえた。

確かな音・・・。

血が水晶にあたると音は切なくも小さく奏でる。
心が休まる。広がる世界。
「幻でもいい・・・。」
そう呟き涙を流した。その涙の滴が水晶に触れた時に後ろから声が聞こえた。
「とうさん!」
私はその声に振り返った。

周囲には霧がかかっていてよく見えない。声のする方へ私は走った。人影が見えた。
「ああ、やっと逢えた。」
そう云いかけた時、私は愕然とした。
我が子であると思われるその姿はあまりに醜く、焼け爛れ、片目は潰れ、膿で塞がっている。
服もボロボロになっていて、血と膿など体液で変色している。その姿を見た瞬間、私は後退りした。



「おまえのせいだ!」


私は手を振り払った。その反動で茂みに倒れた。
私は無我夢中で手を着いたその先にあった棒を握り締た・・・


「あああああああああああああああ・・・・」


私の叫び声と共に鈍い音が響いた・・・





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最終更新日  2003年08月27日 05時46分31秒
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