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本日、Kバレエカンパニー『海賊』inシネマを観て参りました。シネマ歌舞伎があるように、バレエにだって映画版があっていいじゃないか!ってなわけで(かどうかは知りませんが)、興味はあっても実際に観に行くとなるとなかなか敷居の高い(チケット代も高い)バレエを、近場の映画館で、しかも2,500円というリーズナブルなお値段で堪能することができるこの企画。ありがたやありがたや。早速その恩恵にあずかりに映画館へGO!感想。とっても面白かったです!(^^)どういうストーリーなのか一切知らずバレエ知識もゼロの100%素人の私ですが、各場面が始まる前に画面に大まかな設定やストーリーが出るので、全く問題なく楽しめました!ちなみに踊りのテクニック的なことは全然わからないので、楽しみ方は我流です。心の中で登場人物の動きに合わせてアフレコしたり(すみません)、ツッコミ入れたり(だってツッコミたくなるポイントが沢山あるんですもの)、ただただダンサーの美しさにうっとりしたり(バレエダンサーさんって本当に皆さん身体が綺麗!)。登場人物の中で個人的にすごく気に入ったのが、池本祥真さんが踊ったアリ。海賊の一人で、海賊の首領コンラッドの忠臣という役どころらしいのですが、忠臣というよりはむしろ「忠犬」。←注:決してバカにしているわけではありません。念のため。若々しくてエネルギーに満ちたアリ。首領コンラッドを心の底から敬愛していて、彼のためなら命さえ惜しくない。その真っ直ぐさが、なんだか忠犬ハチ公みたいに見えるのですよ。柴犬。凛としていて誠実。健気すぎて泣けてくる。これは池本さんだからなのかしら。それともそういう役なのかな?踊りのキレも抜群で、どちらかというと小柄な方だと思うのですが、舞台上ですごく輝く人でした。それからもう一人、目を奪われたのが、姉グルナーラを演じた浅川紫織さん。コンラッドは妹のメドーラに一目ぼれして彼女を助け出すために奮闘するわけですが、私なら絶対に姉の方に惚れるね!もともとお美しい方ではあるのですが、なんていうんだろう、お顔の表情に加えて、腕と手の表現力が半端なくて。腕の使い方が柔らかいとかいうレベルじゃなく、腕や手、指が「語っている」感じ。う~ん、上手く表現できません。。。演劇の匂いに近いというか。。。とにかく、彼女が画面に出てくるのが待ち遠しかったです。最後にもう一人、敵役ながらすごくイイ味だしていたのが奴隷商人ランケデムの伊坂文月さん。(←これで「ふづき」と読むようで、素敵なお名前ですね^^)役が濃い!(笑) カンパニーの中で一番芝居っ気があるというか、「役者」な感じの方でした。(←もちろん踊りもカッコよくて素敵でしたよ!)グルナーラ・メドーラ姉妹を売りとばす酷いヤツなんですが、したたかさと頭の良さを感じさせ、悪人なりの哲学を持っていそうな、ちょっと駒田さんのテナルディエを連想させる役作りでした。最期のあっけなさもツボでした(笑)他にも、中盤ソロ合戦でのフェッテ(?)バトルは大盛り上がりだし(『CATS』のミストフェリーズが100匹いるくらいの密度!)、海賊ビルバントの見かけ倒しっぷりに心の中でツッコミまくったり(メドーラにまでやられるってどんだけ弱いんだよ。笑)、よく海賊モノでは宝箱にネックレスや指輪・ブレスレットなどの宝石がびっしり詰め込まれているけれど実際は絡み合っちゃうしそもそも貴重品なんだから絶対にあんな入れ方はしないよな、と宝箱のステレオタイプな描かれ方をふと不思議に思ったり、とにもかくにも見どころ満載。舞台は生が一番なのは分かっていますが、ダンサーの細かな表情や動きまでよく見えるのは映像ならではの良さでもあるので、生の舞台とは違う芸術・エンターテイメントとして、今後もこういう作品を上演していっていただきたい。ファンのすそ野を広げることにもなると思うし。熊川さん、ぜひ、お願いします!そうそう、いろいろな映画を観るお客さんが入場する中、『海賊』鑑賞者にはオリジナルクリアファイルが配られていました。中にキャスト表も入っていますのでしっかりGETして下さいね(^^)上演期間が7/10までと短めなので、ご興味ある方は見逃さないようにね~。(注:熊川哲也さんご自身は今回の舞台には出演していません。←念のため)アマゾン★熊川哲也 海賊 [DVD]★★ドン・キホーテ [DVD]★★熊川哲也 Kバレエカンパニー シンデレラ [DVD]★
2015年06月28日
舞台とは全然関係のない話題。実は以前から我が家のキッチンまわりのゴチャゴチャ感が気になっていて、すっきりさせたいと思っていました。で、そのために今回購入したのがコレ↓重ねる・片付く・楽しい キャリコ。フタが開いて止まる。【カインズ】スタックボックス M キャ...価格:1,080円(税込、送料別)スペースを考えて40cm四方程度の大きさのケースを探していたのですが、近所の大手スーパーでは、本体が半透明だったり蓋の色がビミョーなものしか置いていなくて。。。(中身が見えない、できれば本体も蓋も白のケースが欲しかったのです)ネットで希望通りのものが見つけられて良かった!早速、食品やら乾物やら、ゴチャゴチャの原因たちを全部このスタックボックスに入れたら、キッチンスペースが見違えるように片付きました。は~、すっきり!やはり生活空間がすっきりすると気分もイイ(^^)と、くると。次なる整理ターゲットは、たまりにたまったCDやDVD・ブルーレイたち。3~4年前にも一度整理したのですが、気づけばまた奴らが増殖しております(笑)さて、どうしてくれようか。
2015年06月24日
先日『ア・フュー・グッドメン』を観に行った銀河劇場でもらったチラシの中にちょっと気になるものが。それが、コレ↓「2015年5月25日より、 Tameccoアプリサービスを導入しました。 スマートフォンでアプリをダウンロードして 銀河劇場にご来場いただくと Tameccoアプリ内で“自動的”に、 銀河劇場メンバーズカードの来場ポイントが貯まります! 来場ポイントを貯めていただいた方には、 素敵な特典をご用意しております。 5ポイントで対象公演ご優待 or ご招待 等々 皆様に喜んでいただける特典を企画して参りますので、 是非ご利用下さいね♪」優待と招待では大違いですが(笑)良い作品でもなかなかチケットが売れないというのはよくあることなので、空席のままにしておくよりは、優待でも招待でもとにかく劇場に親和性のある人たちに観てもらって、少しでも作品の魅力を広める努力をするのは有効だと思います。例えばスリルミーのようにリピーターが多い作品だと、1演目で5ポイントGETクリアする人も多数いるでしょう。そうでなくても銀河劇場なら多分普通に年に5回以上は行くような気がする。シアターゴーアーズにとって5ポイントは決して高いハードルではない!(と思う)と言いつつ、実は私は未だにガラケーなのでいくら劇場に通ったところでこのサービスの恩恵にはあずかれないのですが(^^;)こういうポイント制、他の劇場でもやってくれるといいのにな~。劇場だけでなく、ホリプロとか東宝とかキューブとかシスカンパニーとか、舞台製作やってる会社や事務所ごとでもいいんだけど(笑)
2015年06月22日
6/20マチネ、銀河劇場にて舞台『ア・フュー・グッドメン』を観て参りました。お目当てはもちろん小西遼生くん。映画も観ていないし、小西くんが出演する、なにやら軍関係の法廷モノらしい・・・ということくらいしか知らない状態でチケット取っていたので、予備知識はほぼゼロでの観劇でした。ちなみに、チラシを見たらちゃんと裏面にざっくりと作品の内容が紹介されていました(^^;)(←観劇後に知りました)「舞台はキューバ米海軍基地で起こった不審な殺人事件。真相を探る若き弁護士がタブーに切り込み、軍隊内の組織悪を暴く法廷サスペンス」結果。面白かったです!(^^)ストーリー自体はツッコミどころも無いではないですが、それを補って余りある役者さんの熱演と演出のテンポの良さ。シンプルなセットや照明、音楽も良かった。演出は鈴木勝秀さん。単純に「組織悪」と言い捨てられない、問題の根深さも考えさせられました。お目当てだった小西くんは、主人公の友人で、かつ、法廷では敵対する検事(?)役。やり手検事らしい理知的な雰囲気と、軍人の精悍さ、プライベートでは友人を思い心配する優しさを持ったイイ役で、ファンとしてはそんな小西くん@ロス大尉を観ることが出来て大満足~♪(邪念ですが、銀河劇場で小西くんの口から「素晴らしい法廷弁護士だった」なんてセリフが出ると、ついついスリルミーの「彼」を思い出してしまいます。今回の役は全然「彼」っぽくはないんですけどね^^;)そして、この作品最大の功労者は、ジェセップ大佐を演じる田口トモロヲさんでしょう。大佐という階級、国防の最前線の最高責任者であることへの自負とプライド、いつか必ず自分が軍のトップになる!というギラギラした野心、高学歴の軍人に対する敵愾心。少々ご都合主義なラストの展開も、大佐の憎々しいまでの力技で押し通してしまう凄さ。素晴らしい。「(大佐である自分に)敬意を払え!」と威圧的に相手に迫りながら、あまりに自分の気持ち・考えに正直すぎて、法廷で決して言ってはならないことを言ってしまう大佐。それが一般社会通念に照らして許されないことであることに、気づいていない(あるいは理解できない)大佐が切なくもあり。。。そんな大佐に、被告人としての権利を淡々と告げるロス大尉@小西くんが素敵でした。←ファンばかです。あと、印象的だったのは、ラストでの被告人ドーソン兵長@平埜生成さんの態度の変化。ある意味彼は被害者でもあるのだけど、この裁判を通じて彼の中で劇的な変化が起きたことがとても良くわかる演技でした。そうそう、冒頭、聴き慣れない横文字名前と軍階級の連打に打ちのめされそうになるかもしれませんが(笑)、その後の展開で自然と人物関係は理解できますので、あまり気にしなくてよろしいかと。もちろん全部聞き取れればそれに越したことはありませんけどね。今月28日までやってます。ご興味ある方はどうぞ♪(^^)アマゾン★ア・フュー・グッドメン [Blu-ray]★★ア・フュー・グッドメン コレクターズ・エディション [DVD]★・小西遼生くん出演作品★心理スリラーミュージカル ブラックメリーポピンズ [DVD]★★ミュージカル『スリル・ミー』ライヴ録音盤CD・松下洸平×小西遼生★※スリルミーCDは劇場ロビーでも販売してました。(小西・松下ペアのみ)
2015年06月21日
例によって鬼も笑う来年の春の話ですが(笑)2016年4月~5月に帝劇で上演されるミュージカル『1789~バスティーユの恋人たち』のプリンシパルが一部発表になりました。ロナン(Wキャスト):小池徹平・加藤和樹オランプ(Wキャスト):神田沙也加・夢咲ねねマリー・アントワネット:花總まりあいにく宝塚版を観たことがないのでどんな作品なのか全く存じませんが、フレンチミュージカルだし、『デスノート』のL役が記憶に新しい小池徹平くんと神田沙也加ちゃんは観てみたいなぁ。。。演出の小池さんは、エリザのトートしかりM!のアマデしかり、人間でないキャラクターの出てくる作品の方がイイ味出してくれるので、そのあたりが気になるところです。もしもロミジュリやベスみたいにいわゆる男女の恋愛を描いたものだとしたら・・・個人的な好みとしてはちょっと辛いかも(^^;)今後のキャスト発表にも期待。アマゾン★1789 Les Amants De La Bastille: French Musical★★1789 Les Amants De La Bastille★★『1789―バスティーユの恋人たち―』月組宝塚大劇場公演ライブCD★★月組宝塚大劇場公演 スペクタクル・ミュージカル『 1789 ―バスティーユの恋人たち―』 [Blu-ray]★
2015年06月20日
さて、役者さんの感想を。●民谷伊右衛門@内野聖陽さん 歌舞伎の場合にはいわゆる色悪として演じらえることが多いようですが、内野バージョンの伊右衛門はあまり「悪」の雰囲気は感じませんでした。確かにやっていることはメチャクチャですが(復縁を許してもらえないからって元義父を切り殺したり、奉公人の指の骨を何本も折ってなぶったり、金と地位に目がくらんで妻がいるにも関わらず隣家の金持ち娘と結婚したり!)、どこかあけっぴろげというか、あっけらかんとしていて愛嬌があるというか、なんとも憎めない伊右衛門なのです。場面によっては結構コミカルさもあるし、もちろんかっこいいシーンも沢山。1幕最後や、2幕ラストでの大立ち回りなど、迫力満点に魅せてくれました♪多分、内野伊右衛門は、自分の欲望に正直なだけで、それ以外のことにはあまり頓着していないんだよね。深く物事を考えられる人物にも見えないし、行動自体はああなのに、さほど残虐にも見えない。伊右衛門にとっては自分の欲望が第一なので、それが全ての行動の立派な(?)理由になっているんだろうな、と。でもね、きっと伊右衛門自身、無意識のうちに、自分のやったことに罪悪感を持っていたのではないかしら。特に、図らずも自分が飲ませた薬で無残な容貌に変り果て命を落とした妻お岩や、奉公人小平に対しては、心のどこかで負い目を感じていたのでは。。。というのも、観終わった時、真っ先に思ったのが、これはきっと『マクベス』を意識した『東海道四谷怪談』なのだろうな、ということだったから。普通、四谷怪談といえば幽霊になったお岩さんが有名で、怪談の代表格ともいえるお話なわけですが、この作品では、お岩さんの幽霊はあくまでも伊右衛門の良心の呵責が見せている幻影のように私には思えたのです。いわゆる「怪談」とは思えなかったんだよね、どうしても。とはいえ、どう受け止めるかは観客次第。楽しみ方は十人十色。人間くさくて魅力的な内野伊右衛門、ぜひご自身の目で確かめていただければ、と思います(^^)●お岩@秋山菜津子さん 前半の生きている頃のお岩さんは正直あまり秋山さんらしくない・・・というか、せっかくの秋山さんの魅力を演出が封じてしまっているように感じました。地味すぎ。もちろん貧乏設定だし、父親を殺された悲しみや恨みがあってふさぎがちではあるのでしょうが、もう少し武士の妻らしい造りにしてほしかったかなぁ。。。その方が後半の化けてからの姿とのコントラストが鮮明になった気がします。←すみません、あくまでも私の好みです。 が、死んでからはさすがでした! 怖い!!! 中でも圧巻だったのは、叫び声だけで「お岩」を表現する場面。確か2幕の中盤くらいだったと思うのですが、思わず鳥肌が立ちました。やはり秋山さん、凄い! 舞台上にいる時間の長さで言えば、伊右衛門と比べてトータルそう長くはないと思いますが、貫録の存在感でした。●お梅@有薗芳記さん 男性の俳優さんですが、お話の中では、伊右衛門に片思いしている、隣家のお金持ちのお嬢さんを演じてらっしゃいます。(この座組は女優は秋山さんだけなので、他の女性役はすべて男性が演じています) 今回、お梅に有薗さんをキャスティングしたのは大正解!(笑) お梅ちゃん、最高に可愛いです。そしてそれが作品の面白さに大きく貢献。いやはや、素晴らしい♪とりあえずこのあたりでやめておこうかな。延々続いちゃいそうなので(笑)上では三人しか書いていませんが、役者さんたちは皆さん本当に良かったです。このメンバーなら、きっとこれからますます進化していくことでしょう。どうか皆さん、千秋楽までお怪我などなく無事に演じきって下さいませ~。アマゾン★東海道四谷怪談 (歌舞伎オン・ステージ)★
2015年06月16日
どえりゃあ久しぶりのブログになりましたが、そんなことはサラッとスルーして舞台の感想。本日マチネ、初台にある新国立劇場中劇場にて内野聖陽さん・秋山菜津子さんご出演の舞台『東海道四谷怪談』を観て参りました。演出は森の熊さんこと森新太郎さん。もうね、演出がお見事!中劇場は舞台の奥行も高さも結構あるのですが、それを敢えて利用せず演技スペースをこじんまりまとめて芝居小屋っぽさを出しているかと思えば、舞台空間全体を使ってダイナミックで迫力あるアクションや殺陣を盛り込んだり、中空にポカッと幻想的な廊下を出現させて「夢」のイメージを創りだしたり、とにかく緩急のつけ方が上手い!照明や色の使い方もインパクトありました。色味が強烈で暗転になっても網膜に残像が残っちゃったりして、これでもかとばかりに森ワールドを突き付けられた気分です。いや~本当に面白かった!音楽・効果音も面白かったです。元は歌舞伎作品ですが和っぽい音楽はなく、個人的にはドラムの響きが印象的でした。極めつけは、アクションシーンなのに『乙女の祈り』。そう、あの、誰もが一度は聴いたことのあるピアノ小品の超有名曲です。様式美の極致のようなド迫力のクライマックスで、およそミスマッチのようなピアノ曲が流れる中、追手を切って切って切りまくる伊右衛門@内野さん。・・・なぜ、ここでこの曲???(^^;)と、実際客席に小さな笑いすら起きるのですが、それでいて、不思議なことに、見事に場面が成立しているんですよ。よくあの曲をチョイスしたよなー。その発想と勇気に脱帽です。なかなかに斬新な演劇体験でした。おっと、演出の話だけで長くなってしまったので、役者さんの感想はまた後で。開幕したばかりの作品ですのでご興味のある方は是非どうぞ(^^)。今月28日まで。アマゾン★東海道四谷怪談 (歌舞伎オン・ステージ)★
2015年06月14日
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