今日は久し振りに森君と名古屋で再会しました。高校は私の1年後輩でしたが、一緒に京大の理学部に入り3年半ほど京都で近くに下宿していました。その後私は名古屋に戻って医学部に入り直し、森君は大学院に進み、卒業と同時にハーバード大学に asistant professor として留学、帰ってから名大理学部の助教授となり、そして母校の教授で戻り、現在は京都大学数理科学研究所の所長をしています。30代で世界中の数学者を悩ませていた難問を解き、数学のノーベル賞と言われているフィールズ賞を日本人で広中平祐についで受賞(3人目)しました。
少し痩せてましたが、雰囲気は学生時代と変わりませんでした。昔考える時に、頭の毛をクルクルと指で巻いて何かひねり出すような仕草をしていましたが、その癖は治っていました。
私にはチンプンカンプンで聞いても解らないのですが、一応敬意を払って、今どんな数学の研究をしてるんだと訊いてみました。3次元の数理解析をしているのですが、その一般論を纏めようとロシアから来ている共同研究者と研究しているとのことでした。一度これで完成したと思ったそうですが、間違いに気がついて、ふたつ問題があり、ひとつは1年がかりで解決したそうですが、もうひとつがまだ未解決で、所長の雑用が多く、纏まって考える時間がなくて困るというようなことを話していました。
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