今日、豊川にあるハンノキ林でミドリシジミがハンノキのどの部位に産卵するのかに関する知見を得たので報告します。
ハンノキ林(豊川市) (1)
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(C)ドクターT
この場所は恐らく元田圃であり、10年以上放置された耕作地がハンノキ林となったところです。いろいろな太さや高さのハンノキがたくさん生えていました。今までミドリシジミの卵を探す時にはだいたい眼の高さで探していました。太さ5~10cm位のハンノキで卵がよく見つかりました。しかし、その太さの木を探しても全く着いていない木もあります。逆に眼の高さで直径30cmもある大きな木でこんな木には着いていないだろうと思う木にも着いていることがあります。
ハンノキ林(豊川市) (7)
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(C)ドクターT
まず、この木は有りそうだと思う手ごろな太さ(直径5~10cm)の木ですが、全く眼の高さには着いていません。
ハンノキ林(豊川市) (8)
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(C)ドクターT
上を見上げるとこんな状態で、5mくらいの高さまで全く枝が出ていないのです。
ハンノキ林(豊川市) (2)
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(C)ドクターT
逆にこの木は眼の高さで直径30cmくらいあって、幹の表面もゴツゴツですし、まずないだろうと最初は思いました。
ハンノキ林(豊川市) (3)
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ハンノキ林(豊川市) (4)
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ミドリシジミの卵(豊川市) (5)
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(C)ドクターT
ところが、近づいて見ると枝の出ている下に卵を見つけました。
この二つのことから判ることはミドリシジミが産卵場所として選んでいるのは木の太さではなく、枝があるかどうかが重要であると言う結論に達しました。今は葉が落ちていますが、ミドリシジミが産卵する時には枝の先には葉がついていたはずです。そこで、2008年7月1日に葦毛湿原で見たミドリシジミ♀の行動を思い出しました。
ミドリシジミ♀(葦毛湿原) (2)
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(C)ドクターT
最初、葦毛湿原の中のハンノキの葉に停まった♀はそれが食樹のハンノキであることを確認して、・・・。
ミドリシジミ♀(葦毛湿原) (6)
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そろそろと葉から葉柄を伝って幹の方へ降り始めたのです。
ミドリシジミ♀(葦毛湿原) (1)
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徐々に太い幹へ移動して行きました。この時はそれが何を意味しているのか判らず、産卵するところまで観察しなかったのですが、今考えて見ると、この後さらに太い幹に移動して(恐らく枝が出ている場所の下の幹に)産卵したに違いありません。
すなわち、孵化した幼虫が食樹の芽に辿り着くのにあまり長い距離があってはいけないということを考えて産卵場所を選んでいるのだと思います。ミドリシジミ♀の気持ちになって考えるのが重要です。
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