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わずか5球!阪神・鳥谷、瞬殺先制タイムリー (セ・パ交流戦、日本ハム1-6阪神、3回戦、阪神3勝、12日、札幌ドーム)西岡が初球を狙い、大和が1ボールから送った。今季の攻撃型に鳥谷が応える。一回一死二塁。左腕・吉川の2球目を中堅に運んだ。トータルはわずか5球。電光石火の先制劇がさく裂だ。 「先に点がとれてよかった。初回から1、2番で作ってくれたチャンスで打ててよかったです」 打球は黄緑色の人工芝の上を弾み、西岡が生還。鳥谷は中堅手・陽の本塁送球を図り、二塁を陥れた。結果的に後続が倒れたが、相手の隙を突く貫禄のプレーだった。 三回の第2打席以降、四球、中飛、右飛だったが、今季一回に「H」ランプを灯せば14勝2敗1分け。日本ハムのアブレイユ、中田、稲葉が計1安打に終わったことを考えてもクリーンアップの差が勝利を決めたといっても過言ではないだろう。 「エース級に勝てた? …。エース級だからどう、というのはないですが…。対戦が少ない中で勝ってよかったと思う」 吉川は昨季14勝をマークし、防御率は1・71でタイトルを獲得。今季も5勝を挙げ、前回登板5日の巨人戦(東京D)では8回1失点の快投を演じていた。 阪神のスコアラー陣はこの日を前に吉川の弱点をあぶり出した。それはセットポジションになると直球の球速が落ちること。鳥谷が打ったのも、そのまっすぐだった。和田監督は「一回から五回までセットで投げさせることができたのが大きかった」としてやったりの表情を浮かべた。 ウニ、イクラ、ホタテ、トロなどに舌鼓を打つのも北海道遠征の楽しみ。しかし鳥谷は一足先に海の幸を堪能していた。8日のロッテ戦(甲子園)後。神戸市内のすし店に毎年合同自主トレをする井口(ロッテ)、竹原(オリックス)らで集まった。勝負の夏を前に闘争心をお互いに高め、その3日後に関空から札幌行きの飛行機に乗った。 開幕直後0割台と苦しんだ得点圏打率も2割半ばまで戻ってきた。メジャーへの夢を封印して挑む10年目。8年ぶりのVへ、期する思いがある。(阿部 祐亮)
2013年06月13日
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マートン2戦連発!阪神、今季2度目の5連勝 (セ・パ交流戦、日本ハム1-6阪神、3回戦、阪神3勝、12日、札幌ドーム)北の大地でも進撃や!! 阪神はマット・マートン外野手(31)の7号3ランなどで日本ハムに快勝。今季2度目の5連勝で札幌ドームでの連敗を4で止め、交流戦5年ぶりの勝ち越しを決めた。9日のロッテ戦(甲子園)のサヨナラ弾に続く2戦連続のアーチがまた勝利に直結。ホンマに、ホンマに、頼れる4番や~!! 北国のごちそうをさらにおいしくする一振り。ぶれない、きれいな軸回転のスイングで、大きく遠くへ飛ばした。マートンが昨年のパ・リーグMVP投手、吉川相手に勝利を引き寄せる一発。北の大地まで詰めかけた虎党の待つ右翼席に運んだ。 「スタンリッジがいいピッチングをしていたし、鳥谷が早い段階で、いい形で点を取ってくれた。自分も勝利に貢献することができてよかった」 鳥谷の一回の先制打で1点をリードしていた三回一死一、二塁。外角高めの直球を振り抜いた。9日のロッテ戦でのサヨナラ弾に続き、2試合連続となる7号3ランがチームを今季2度目の5連勝に導いた。 それだけではない。負の歴史もストップさせた。ここまで札幌ドームでは4連敗。北の大地で3年ぶり勝利となった。また、4年連続で負け越していた交流戦の勝ち越しも決定。限りなく大きな1勝だった。 前夜。札幌に降り立つと、メッセンジャー、スタンリッジらとともに焼き肉店で英気を養った。普段は「せっかく用意してくれたもの。もったいない」と外食せず、ホテルの会場で食事を済ませることがほとんど。だが、たまには仲間とその土地のものを食べる。「カニハ、アシタ」。札幌で毎年恒例にしている大好きなタラバガニディナーは13日の試合後に予定している。 「ホームランは意識せず、強くたたくことを考えている」 今季初の右方向への本塁打。セ・リーグ最多の214安打を放った2010年には4本が逆方向に飛んでいたが、11年には1本。不振の昨年は0だった。大活躍した来日初年度を思わせる打棒ぶりだ。和田監督も4番として十分の働きに最敬礼する。「マートンのここのところの活躍はチームの中心として、4番打者の仕事をしてくれている。この好調を続けてほしい」。 11日に統一球が飛ばないボールから飛ぶボールに変わっていたことが判明。世間を騒がせているがM砲は「それは数字を見れば明らかなこと」と実感。力まなくても飛ぶ-。だからこそ、自分のスイングを信じて集中できる。 「ホームランを打とうとすれば、力が入りすぎて打撃を崩す。センター方向を意識している」 あくまでヒットの延長と考えるが、これで本塁打を放った試合は8連勝。新たな不敗神話を築こうとしている。4番のバットが8年ぶりの頂点奪回につながる勝利へと虎を押し上げる。(山田 結軌)
2013年06月13日
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虎・マートン、神がかり!サヨナラ再奪首ダ~ン (セ・パ交流戦、阪神4x-3ロッテ、最終戦、阪神3勝1分、9日、甲子園)神様!! マートン様!! 阪神は1点を追う九回、マット・マートン外野手(31)が逆転サヨナラ6号2ラン。チームを4連勝&今季最多の貯金12に導いた。6日の西武戦(甲子園)でもサヨナラ弾を放ったばかり。虎党もM砲に拍手喝采だ。巨人が、楽天に敗れて首位を奪還した虎。Vへむかってチーム一丸や!! まるで再現VTRだ。完ぺきに捉えた打球は曇天に美しい弧を描く。4時間21分の激闘。デーゲームにもかかわらず照明灯が点灯される中で3日前と同じようにウイニングランを満喫。マートンがプロ野球タイ記録の月間2本目のサヨナラ弾をぶちかました。 「九回はラッキーイニングになってるんじゃないかと思います」 笑みが絶えないヒーローインタビューだった。1点ビハインドの九回無死一塁。守護神・益田の初球のスライダーを打ち損じてファウル。「タイミングが早くなっていた」と心を落ち着かせた。2球目。甘いスライダーにバットが反応した。左翼手の伊志嶺がすぐに追うのをあきらめた逆転6号2ラン。仲間とおなじみのポーズを決めて勝利の美酒に浸った。 前回6日の西武戦(甲子園)はスライダーを空振りした後、バットが折れていることに気づいて、交換。直後に劇弾を放った。3日後に訪れたデジャブのような状況。再び「ラッキーバット」とたたえた相棒を使って、快音を響かせた。 和田監督も「最後はクリーンアップがカタをつけてくれた。あれを一発で仕留めるというね」と最敬礼。主砲は第1、2打席には右前打をマークし、5月23日のロッテ戦(QVC)以来、今季12度目となる猛打賞だ。 敬けんなクリスチャンはグラウンド内外で救いの手を差し伸べる。遠征先の宿舎の食事会場。今シーズンから先発転向した榎田が制球に苦しんでいると、声をかけた。「四球を気にすることはない。ダイジョウブ!」。片言の日本語を交えて背中を押した。 昨年の自身と同じ左足の負傷から1軍復帰した新井良には「僕は1年間、気を遣いながらやったよ」とけが予防をすすめた。この日は、救済の一発でルーキー藤浪の聖地不敗神話を「14試合」に継続だ。「それは知らなかったけど、甲子園で(高校時代に)2度優勝しているし、プロで負けてない」。藤浪の昨夏の甲子園での快投はテレビ観戦していた。「彼をミニダルビッシュと言っていたんだ。小さいわけじゃないけどね」とほほえんだ。 宿敵の巨人が敗れ、1週間ぶりにてっぺんを奪取。貯金を今季最多の「12」とし、もうひとつの目標である交流戦Vへ、2ゲーム差のまま食らいつく。4連勝と勢いに乗る猛虎の快進撃はまだ終わらない。 「1位はうれしくないわけじゃない。でも、10月が終わったときに1位であることが大事」 求めるのは8年ぶりの優勝のみ。実りの秋に思いを馳せ、青い目の4番はチームの勝利のためにバットを振り続ける。(小松 真也)
2013年06月10日
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マートンが逆転サヨナラ弾! 阪神が首位浮上 (セ・パ交流戦、阪神4x-3ロッテ、最終戦、阪神3勝1分、9日、甲子園)阪神がサヨナラ勝ちで4連勝。1位巨人が敗れたため、再びセ・リーグ首位に浮上した。1点を追う九回にマートンが逆転の6号2ランを左翼席に叩き込み劇的勝利。先発の藤浪は六回途中3失点だったが、助っ人の一発に救われた。 マートンが2試合ぶりのサヨナラ弾だ。1点を追う九回に先頭・鳥谷が左前打で出塁。4番・マートンが益田の2球目スライダーを左翼席に突き刺し、逆転の一発で4時間を超える熱戦に終止符を打った。6日の西武戦に続く自身2本目のサヨナラ弾でチームを首位に導き、ルーキー右腕の黒星を消した。 藤浪は初回に2連続三振を奪うなど三者凡退の好発進。直後の攻撃で敵失も絡んで1点の援護をもらった。だが三回二死、3番・井口に投じた甘いストレートを左中間スタンドに運ばれ、1-1の同点とされた。 六回には右前打と2本の内野安打で無死満塁のピンチ。大阪桐蔭高の2年先輩・江村を二ゴロに打ち取り本塁-一塁と転送して併殺としたが、なおも二、三塁から代打・サブローに勝ち越しの左前2点打を浴び、1-3とされて降板した。 だが打線が直後に反撃。新井貴の右翼線二塁打を皮切りに二死一、三塁とし、代打・浅井良の中前適時打で1点差に詰め寄ると、九回土壇場の劇的弾で勝利をつかんだ。 藤浪のこの日の投球内容は5回2/3をプロ入り後ともに最多となる118球12安打、無四球5奪三振で3失点。二回以降は毎回のように走者を背負うピッチングだった。()
2013年06月09日
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連夜のサヨナラ決めた!虎・マートン神のお告げ弾 (セ・パ交流戦、阪神2x-1西武、最終戦、阪神3勝1敗、6日、甲子園)神様のお告げ弾!! 阪神のマット・マートン外野手(31)が同点の九回、左翼に来日初となるサヨナラアーチを放った。西武に2試合連続サヨナラ勝ちで、貯金は今季最多タイの「10」。交流戦も貯金「1」と白星先行だ。打席でバットが折れていたことに気づき、交換した直後に牧田のスライダーを運んだ。まさにミラクル、今年は優勝や!! ハッピーエンドのドラマは、何度見ても泣けてくる。左翼席に吸い込まれる白球が描いた感動のクライマックス。マートンが決めた!! ゆっくりと本塁を踏むとナインから頭を叩かれ、もみくちゃにされた。歓喜の輪の中、乱れた赤毛こそヒーローの勲章。虎が2戦連続のサヨナラ勝利だ。 「オオキニ!! 本当に勝てて最高の気持ちでいっぱいデス。(2戦連続のサヨナラに)イイデスネ!! モウイッチョオネガイシマス!!」 球団通算100号となるサヨナラ弾に興奮を隠しきれない。敬けんなクリスチャンに“お告げ”があった。1-1で迎えた九回の先頭。牧田の初球のスライダーを空振りした。「!?」-。異変があった。 「前の打席(第3打席、遊ゴロ併殺)で詰まったときに割れていた。空振りでバットの向きが変わったときに気づいたんだ」 球審に訴えてバットをチェンジ。スプレーをかけて再び打席に入った。直後の外角スライダーをとらえて今季5号、来日4年目で初となる劇弾を運んだ。折れたバットなら真芯でとらえても、スタンドに運ぶなんて到底無理だった。 「ラッキーバットだよ。こんなことが起こるなんて思っていなかった。上で誰か(神様)が見ていてくれたのかな」 昨年5月28日の西武戦(甲子園)で完封負けを喫した難敵・牧田を沈める一発に和田監督も「最後は4番がしっかりと決めてくれた。リストの効いたいい打撃だった」と最敬礼を示した。 「ことし悪ければ引退」と悲壮な覚悟で臨む来日4年目。昨年の自分を重ねるのか、新外国人・コンラッド(2軍)に助言を求められれば、分厚いノートを開いてアドバイスを与える。質問を受けると、身ぶり手ぶりのベースボール談義が過熱。2月の沖縄キャンプ中に食事の席をもった和田監督も「野球の話をしゃべり出したら止まらないんだよなぁ…」と頭をかいたほどに、心の充実ぶりが目立つ。水谷チーフ打撃コーチも「本当にようやっとるよな」と目を細めた。 4番の大仕事で、チームは交流戦の勝ち星を1つ先行させた(9勝8敗1分け)。貯金も今季最多タイの「10」に戻した。首位・巨人も勝ち、ゲーム差0・5は変わらないが、勢いは虎にある。 マートンは「チームもいい状態が続いているし、あさって(8日)も勝てるようにがんばりマス!!」と、最後にまた虎党を沸かせた。こちらが言いたい。オオキニ!! マートン!!(栃山 直樹)
2013年06月07日
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怒りのサヨナラ打!虎・西岡、桧山敬遠「燃えた」 (セ・パ交流戦、阪神3x-2西武、3回戦、阪神2勝1敗、5日、倉敷)西岡、燃えてサヨナラ打!! 阪神は同点の九回一死一、三塁、西岡剛内野手(28)が右前へサヨナラ打を放ち、西武に勝利。直前に代打・桧山が敬遠されたことでリードオフマンは発奮。リーグ優勝した2003年にマジックをセ界最速点灯させた倉敷の地で劇勝を呼び込んだ。 染めたての茶髪が逆立っていた。九回一死三塁から、目の前で桧山が敬遠された。悔しさ、怒り、情けなさ…。すべての感情をのせた打球は、二塁手の頭上を越えた。西岡が今季2度目のサヨナラ打。ヘルメットを放り投げると、チームメートから手荒いウオーターシャワーの祝福。ズブ濡れとなったブラウンヘアがきらめいた。 「僕も歩かされると思っていた。状態を考えると僕と勝負ということなんでしょう。あそこで燃えないと、どこで燃えるのかという話ですよ。来た球を気持ちでいくしかないと思った」 そこまで2三振を含む4打席で凡退。ロッテ時代の2005年8月9日の日本ハム戦(千葉)以来となる目の前での敬遠だった。 この試合前まで5試合でわずか2安打。左足に痛みをかかえ、途中交代となった試合もあった。万全でないのは明らか。お立ち台では「3割切った西岡です」(打率・299)と自虐的に口にしながら、「痛くない。もしも痛くて歩けない場合はヤジって下さい」。それでも、西武の選択は桧山や後ろの大和より「西岡勝負」だった。 だが、虎のリードオフマンが打席ごとに“進化”していた。1打席目で空振り三振に倒れた次打席。上げていた足をノーステップへと変えた。「応急処置。打てないなら何かやらないといけない」。微調整を加え続け、臨んだ第5打席。普段よりバットを“寝かせた”。西武・大石の直球対策だった。水谷チーフ打撃コーチも「ああいうことができる奴」とうなった即興の適応力で、3球目の147キロを芯でとらえた。 前日4日の移動日には黒髪を染め上げ、気分転換。さらに試合前、懐かしい顔との再会も発奮材料となった。2008年北京五輪の野球日本代表で、選手とスタッフとしてともに戦った元阪神・三宅博スコアラーが球場を訪れた。三宅氏から「よくチームを明るく変えてくれた」と褒められた。うれしかった。「阪神はいいチームですよ」と白い歯がこぼれた。 背番号7の活躍で、チームは今季4度目のサヨナラ勝ち。交流戦成績も五分(8勝8敗1分け)に戻した。倉敷マスカットスタジアムではこれで5連勝。リーグ制覇した2003年7月8日にはセ最速のマジックを灯した地だ。 巨人も勝ち、0・5差のまま。再奪首とはならなかったが、西岡は「あしたもきつい試合があるが、甲子園でも暴れていきたいと思います!」。虎党を沸かせて、お立ち台を降りた。“ブラウンタイガー”が、次の獲物を求めて、聖地に向かう。(栃山 直樹)
2013年06月06日
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祝!和田虎“奪首”や!鬼采配実った (セ・パ交流戦、ソフトバンク3-4阪神、3回戦、阪神2勝1敗、2日、ヤフオクドーム)鬼さい配で首位奪取や!! 阪神・和田豊監督(50)は0-2の七回一死二、三塁で、新井良太内野手(29)に「代打・今成」のコール。指揮官の期待に応えて今成は犠飛。このあと代打・桧山、柴田が適時打で続いた。執念のさい配で逆転勝ちし、西武に敗れて5連敗の巨人に代わって昨年4月19日以来の首位に立った。このまま突っ走るで!! 博多湾から歓喜の汽笛が鳴る。鬼と化した和田監督の執念タクトが、逆転勝ちを呼びこんだ。ゲームセットから1分後、時を合わせるように朗報が舞い込む。巨人が負けた-。虎が首位奪取や!! 「(巨人も)試合終わったの? でも、まだ6月頭のこと。今は、この交流戦を1試合1試合勝っていくことに集中してやっていく」 和田監督は冷静に振り返ったが、これほどの快感はない。問答無用、無情、冷徹…。振ったサイコロすべてが吉と出た。 初対決のパディーヤになすすべがなく六回が終わった。5月14日の交流戦開幕戦のオリックス戦で、同じく初対戦のディクソンに7回無失点と封じ込められ、完封負けを喫した悪夢が重なる。 「勝負に出よう! 勝負に出よう!」 将の声がベンチ内に響いたのは、0-2で迎えた七回。マートン、新井の連打などでつかんだ一死二、三塁の好機だ。この日の第2打席まで10打席無安打の新井良に初めて代打をおくり「今成」をコール。昨季途中から4番に指名し、今季開幕4番を務めた男だ。スタンドのどよめき-。 これが反攻の指笛となった。将の期待に応えて今成は左犠飛。追い上げムードが沸騰し、次は藤井彰に代えて「代打・桧山」。二死二塁から“神様”の適時二塁打で同点となった。「難しい決断? ベンチにいる選手が、しっかりと期待に応えてくれた。(桧山は)またチャンスを作ってくれた」。「静」もズバリだ。二死二塁からは2打席2三振の柴田をそのまま打席に立たせ、右前への決勝点が生まれた。 “鬼将”と化した采配での白星。藤浪を初めてイニングの途中で降板させたことや、勝ち試合のセットアッパーとして期待される筒井を、追う展開で投入したシーンにも当てはまる。 巨人を“まくって”の首位奪還。「我々の現役のころはな…」と回顧したことがある。全国放送が、まだ巨人戦しかなかった時代。自分を“売る”ためには、対Gの舞台で活躍するしかなかった。節目の1000安打も、1994年に4シーズンぶりに放った本塁打も、そして引退試合(2001年)も巨人戦だ。監督となっても思いは変わらない。「選手全員が巨人に強い気持ちをもって臨まないといけない」と呼び掛けてきた。 その宿敵が敗れ、昨年4月19日以来、409日ぶりとなる首位。和田監督は「まだ6月頭」というが、それでも虎党は夢を抱く。このまま突っ走れ-。その先に、8年ぶりの栄光のフラッグがはためく。(栃山 直樹)
2013年06月03日
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