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ストーリー:森宮優子(永野芽郁)は血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も苗字が変わった。今はわけあって料理上手な義理の父・森宮さん(田中圭)と二人で暮らしている。卒業式で弾く『旅立ちの日に』を猛特訓する優子。将来のことも、恋のことも、友達のことも、うまくいかないことばかりだった……。一方、梨花(石原さとみ)は夫を何度も変えて自由奔放に生きている。泣き虫な娘・みぃたんに愛情を注ぎ暮らしていたが、ある日、娘を残して突然姿を消す……。(KINENOTE)2019年に本屋大賞を受賞した同名の小説の映画化で、2021年の作品です。前半は、子役と石原さとみのじゃれあいが長くうんざりです。卒業式のピアノ演奏で二つの家族がつながるという構成ですが、みぃたんと森宮優子がつながりません。ステップファミリーの物語ですが、あまり現実感がなく一種のファンタジーですね。結婚が父から新郎へのバトンの受け渡しという発想が、若い人に受けるとは到底思えませんでした。テレビは2時間半枠、137分は長かったです。参考:キネマ旬報社が運営するKINENOTEの「キネ旬Review」では、井上淳一は「これが137分もかけて語る2021年の物語なのか。世界競争力ゼロ。より泣かせるための脚色演出」と低評価を与え、古賀重樹は「現実味のなさの理由は実は物語上ちゃんとあって、それが最後に明らかになるのだが、そのあまりに紋切り型の決着にも啞然とする」とコメントし、ライターの服部香穂里は「胸が塞がる事件も後を絶たぬご時世ゆえ、ひとつひとつの出逢いを大切に、心から信頼できる相手にバトンを渡すことの意義を、つくづく痛感させられる」と評した[21]。キネ旬 Review ~キネマ旬報映画レビュアーによる新作映画20本のレビュー|KINENOTE
2023.03.28
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ストーリー:第二次世界大戦初期の1940年5月10日、ドイツ、イタリアに対し宥和政策をとったネヴィル・チェンバレンはその失策により辞任し、新たに成立した保守党と労働党による挙国一致内閣の首相として就任したのは主戦派のウィンストン・チャーチルであった。しかし、それは有事の際の貧乏くじのような人事で、国王ジョージ6世のチャーチルを迎える立場も冷たいものであった。あくまでも、ドイツらへの徹底した抵抗を訴えるチャーチルだが、チェンバレンとハリファックス子爵(当時)を中心とする保守党は、オランダやベルギーなど西ヨーロッパを侵攻し、拡大するアドルフ・ヒトラー率いるドイツの危機に対して講和の道を探り、チャーチルと対抗する。しかし、事態が進行し、ついにはフランスがドイツに敗北する事態になり、ヨーロッパ大陸に展開するイギリス軍も全滅の危機を迎える。更には講和の道を探るか、さもなくば大臣を辞任するというハリファックス子爵とチェンバレンが要求する事態になり、チャーチルは選択を迫られる。(ウイキ)2017年の英国・米国作品。125分。大酒飲みで癇癪持ち、政界の嫌われ者といった、チャーチルの個性がよく描かれていて面白かったです。生涯の伝記映画かと思ったら、1940年5月の首相就任からダンケルクの撤退作戦の間(27日間)の話でした。国王、チェンバレン、外相のハリファックスとのやり取りがひとつの見せ場です。フランス語を話すシーンもあります。後半30分あたりの地下鉄に初めて乗って、市民の意見を聞くシーンから議会の演説までのシーンは見ごたえがあります。国民の声を聞く耳と自分の言葉は、真の政治家の条件です。公開時アベもこの作品を見たと首相動静にありましたが、役人に忖度させるしか能がなかった彼はどう見たのでしょう。参考:鉄の宰相チャーチルが溺愛したシャンパーニュ「ポル・ロジェ」 | エノテカ - ワインの読み物 (enoteca.co.jp)
2023.03.27
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ストーリー:ミュンヘン郊外の田舎町、ローゼンハイムから観光旅行にやってきたミュンヒグシュテットナー夫妻は、ディズニーランドからラスヴェガスの道中で夫婦喧嘩になってしまい、夫(ハンス・シュタードルバウアー)と別れ車を降りたジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、重いトランクを提げてあてどもなく歩き出した。やっとの思いでたどりついた、さびれたモーテル兼カフェ兼ガソリンスタンド“バグダッド・カフェ”で部屋を借りようとするジャスミンに、女主人のブレンダ(CCH・パウンダー)は不機嫌な迷惑そうな表情を隠そうとしない。いつも昼寝ばかりしているバーテン(ジョージ・アキラー)、自分の赤ん坊の面倒も見ずに一日中ピアノばかり弾いているサルJr(ダロン・フラッグ)、ハネッカエリ娘のフィリス(モニカ・カローン)達に始終腹を立てているブレンダは、たった今ノロマな亭主サル(G・スモーキー・キャンベル)を追い出したばかりだったのだ。トラック野郎相手の女刺青師デビー(クリスティーネ・カウフマン)、ハリウッドから流れてきたカウボーイ気取りの画家ルーディ(ジャック・パランス)、そしてヒッチハイカーのエリック(アラン・S・クレイグ)と、客も奇妙なのばかり……。やがてブレンダは、この薄気味悪い大女ジャスミンを追いだそうと躍起になるが、彼女の怒りが爆発するのは、ブレンダの留守中にジャスミンがモーテルの大掃除をしてしまったこと。しかしその頃から、サルJrとフェリスがいつしか失くしていた包容力を求め、ジャスミンの部屋をしばしば訪ね、また彼女の柔和な人柄と笑顔に魅かれたルーディは、絵のモデルに、とジャスミンを口説き始める。そしてブレンダは、ある朝カフェの客相手に手品を披露し始めたジャスミン目当てに客が“バグダッド・カフェ”にやって来るのに、次第に表情をやわらげてゆくのだった。しかし、すっかりカフェの一員となったジャスミンに、保安官(アペサナクワット)は、ビザの期限切れと、労働許可証の不所持を理由に、西ドイツへの帰国を命じるのだった。数カ月後、ジャスミンは“バグダッド・カフェ”に戻ってきた。歓喜で彼女を温かく迎えるブレンダたち。そしてそんなジャスミンに、ルーディはプロポーズする。そして勿論、ジャスミンはそれを受諾するのだった。(KINENOTE) 1987年制作の西ドイツ映画。アメリカ合衆国の砂漠地帯にあるダイナー兼ガソリンスタンド兼モーテル「バグダッド・カフェ」に集う人々と、そこに現れたドイツ人旅行者の女性の交流を描いた、大人のためのファンタジーの趣がある作品。ジェヴェッタ・スティール(英語版)が歌うテーマ曲「コーリング・ユー(英語版)」は、第61回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたほか、映画公開後も多数の歌手によりカバーされるヒット曲となった。数回にわたり、再上映のための新編集版が製作されている(後述)。日本では1989年に東京都のミニシアター「シネマライズ」で初公開され、同館では数か月にわたりロングランヒットし、当時の日本国内におけるミニシアターブームを代表する一作となった。2008年には、パーシー・アドロン(英語版)監督が全てのカットの色と構図を調整し直した『バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版』が製作され、カンヌ国際映画祭で上映された。108分(ウィキ)ディレクターズ・カット版を観ました。ジャスミンの素性は最後まで謎でしたが、まわりの人をなごませて親密にさせる能力が長けている人です。太った容姿も安心感を与えます。独特の色遣いやカット割りが特徴で、ファンタジックな作品です。現代のおとぎ話ですね。黒人の男の子が、ジャズじゃなくてクラッシクを弾きバッハに傾倒しているというのも面白いです。ジャック・パランス(Jack Palance, 1919年2月18日 - 2006年11月10日)は、アメリカ合衆国の俳優。本名はVolodymyr Palahniuk、ペンシルベニア州出身で両親はウクライナからの移民[1][2]。 2006年11月10日、老衰のためカリフォルニア州の自宅で死去。87歳没。最初に観たのは、シェーンでした。参考:発掘!シネマタイム#1「バグダッド・カフェ」 - YouTube
2023.03.23
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ストーリー:玄武書房という出版社の営業部に勤める馬締光也(松田龍平)は、真面目すぎて職場で少々浮いている。しかし言葉に対する卓越したセンスを持ち合わせていることが評価され、新しい辞書『大渡海(だいとかい)』の編纂を進める辞書編集部に異動となる。今を生きる辞書を目指している『大渡海(だいとかい)』は見出し語が24万語という大規模なもの。曲者ぞろいの辞書編集部の中で、馬締は作業にのめり込む。ある日、ひょんなことから知り合った女性(宮崎あおい)に一目で恋に落ちた馬締。なんとかして自分の思いを彼女に伝えたいが、なかなかふさわしい言葉が出てこず苦悩する。そんな中、会社の方針が変わり、『大渡海』の完成に暗雲がたちこめる……。(KINENOTE)『舟を編む』は、三浦しをんによる日本の小説。女性ファッション雑誌『CLASSY.』に、2009年11月号から2011年7月号にかけて連載され、2011年9月16日に光文社より単行本が発売された[1]。雑誌連載時の挿絵や単行本の装画、文庫のカバー装画は、雲田はるこが担当。2012年、本屋大賞を受賞。「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」という意味でこの書名が付いている。執筆にあたって、岩波書店および小学館の辞書編集部の取材を行っている。2013年、石井裕也監督、松田龍平主演で映画化された。 主演は松田龍平と宮﨑あおい。2012年夏に撮影され、2013年4月13日に松竹 / アスミック・エースの配給で公開された。監督は石井裕也。英題は(The Great Passage)[4]。映画版では、物語の開始時点で1995年という年代設定がされている。2013年9月に日本映画製作者連盟により第86回アカデミー賞外国語映画部門日本代表作品(英題:The Great Passage)に選出されている[5](ノミネートには至らず[6])。選出時30歳の石井裕也監督は史上最年少での日本代表選出作となった[7]。日本の映画賞では第37回日本アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ6部門の最優秀賞、第68回毎日映画コンクール日本映画大賞、第38回報知映画賞作品賞、第26回日刊スポーツ映画大賞作品賞などを受賞。このほか監督の石井裕也・主演の松田龍平をはじめとするスタッフ・キャストも多くの個人賞を得ている。(ウィキ)久しぶりに観ました。加藤剛や八千草薫、小林薫と助演陣がいいですね。ロマンポルノの伊佐山ひろ子さんも、存在感ありです。脚光をあびない地味な世界が面白く描かれた作品で、一生の仕事を見つけることができた人は幸せと感じさせる作品でした。
2023.03.18
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予告編:木村拓哉主演!映画『HERO』予告編 - YouTubeストーリー:ネウストリア大使館の裏通りで、パーティコンパニオンの女性が車に撥ねられ死亡した。東京地検城西支部の久利生公平検事(木村拓哉)は、事務官の麻木千佳(北川景子)と共に事故を起こした運転手の取り調べを始めるが、二人の前にかつて久利生の事務官を務めていた雨宮舞子(松たか子)が現れる。現在、大阪地検難波支部で検事として活躍する雨宮は、広域暴力団が絡んだ恐喝事件を追っており、その重要な証人が今回の被害者女性だった。これはただの交通事故ではないと感じた久利生と雨宮は合同捜査を開始するが、雨宮は久利生のあまりの変わらなさに呆れるばかり。そんな中、ネウストリア公国の大使館員から事故当時の状況を聞くため、久利生は大使館に出向き直接交渉を試みるがあっさりと断られてしまう。実は、大使館には日本の司法がまったく及ばない治外法権があり、それは国際社会における各国の当然の権利であって、正義の名の下にそれを侵すことは外交を崩壊させかねない禁断の行為であった。諦めきれない久利生はさらにアプローチを重ねるが、当然の事ながら大使館はまったく応じず、やがて事態を重く見た日本の外務官僚・松葉圭介(佐藤浩市)から圧力がかかってくる。さすがの久利生も大使館という決して侵してはならない絶対領域の前になす術なく、捜査は進展のないまま暗礁に乗り上げてしまう……。(KINENOTE)事件解決のあとキムタクと松たか子のロマンスシーンが15分ほど続いていましたが、TVのスペシャルならともかく映画では不要でしょう。TVは2001年から、映画の前作は2008年、進歩しない役のキムタクがかわいそうになります。最初は、時代の先端だったスタイルやファッションもいまや時代遅れです。28歳から42歳。不心得な大使館員と暴力団の癒着という事件もストレート過ぎて、外務省幹部の心変わりで解決に向かうという筋書きがなんともご都合主義に思えました。大使館と大阪の検察庁舎は、神戸市にあるの建物だそうです。立派な県知事公舎ですね。海岸ビルヂングこのビルに法律事務所を構えていた友人に年賀状を出していたので、映画で見てびっくりです。古風な格式のあるビルなのですね。
2023.03.17
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ストーリー:名古屋の女子高に通う工藤さやか(有村架純)は、勉強は一切せず友達と朝まで遊びながら過ごす毎日。このままでは大学への内部進学すら危ういと心配した母・ああちゃん(吉田羊)は、さやかに塾へ通うことを提案する。金髪パーマ、厚化粧、耳にはピアス、極端に短いミニスカートにへそ出しルックというギャル全開の姿で入塾面接に現れたさやかに一瞬面食らう教師の坪田(伊藤淳史)。しかし、見た目は派手でも素直な性格だとすぐに気付いた坪田はさやかと打ち解け、慶應大学への受験合格を約束するのだった。ところが当のさやかの成績は偏差値30の学年ビリ。学力テストをしても聖徳太子を“せいとくたこ”と読み、高校2年生にして小学4年生の学力しかない。そんな彼女の教室大爆笑の珍解答の連続にも「君の発想は天才級だね」と坪田は褒めるのだった。どうやって生きてきたのか理解できないほど知識の欠如を抱えるさやかであったが、坪田だけはこの愛すべきアホぶりの中に凄い可能性が秘められていると踏んだのだ。当初はノリで慶應大学合格という目標を掲げたさやかは、当然、絶望的な高い壁に何度もぶち当たる。だがやがて自分のために必死になる坪田の姿を見てガッカリさせないために、そして愛情を注ぎ応援してくれる母のために、さやかファンの不良少年・森玲司(野村周平)の励まし、ギャル仲間の友情にも支えられ、さやかは本気で勉強に取り組むようになっていく……。(KINENOTE)小林 さやか(こばやし さやか、1988年3月15日 - )は、日本の大学院生。坪田信貴著のノンフィクション『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(通称:ビリギャル)で題材・主人公とされた日本の女性である。愛知県名古屋市出身。(ウィキ)2015年の作品で、117分。あがた森魚が塾長役で出ています。キワモノ的な作品かと思ったら、予想以上にまじめで心にしみる作品でした。尾張の三英傑(ええケツ)や聖徳太子(せいとくたこ)などビリギャルの無知ぶりには笑わされますが、それをフォローする塾講師や塾通いを支える母親の努力に感動です。吉田羊、よかったですね。名古屋弁のせりふもいいです。関西同様、方言が生きているのですね。愛方は娘の慶応大学受験に重ね合わせて、なつかしそうに見ていました。映画と同じく下見に行った時三田の諭吉像で写真を撮っていたら、老紳士から頑張りなさいと声をかけられたそうです。とても感じのよいおじいさんだったそうです。当時単身赴任中だった私が、初めて聞く話です。私も慶応の法学部を受験した時、面接官はとても感じのよい人でした。経済的に国立大学が第一志望ということと、映画の話をしたのを覚えています。さやかちゃんは名古屋の名門?愛知淑徳中学校に入学できたというのですから、それなりのポテンシャルはあったのでしょう。(実際の)受験では併願校として明治大学(合格)、「西の慶應」関西学院大学(合格。後述の映画では「近畿学院大学」)。対抗として上智大学(不合格)。本命として慶應義塾大学経済学部(不合格)、同・商学部(不合格)、同・文学部(不合格)、慶應義塾大学総合政策学部(合格)等を受験した[11]。7つ受験していますから、受験料だけでも30万円くらいはかかり経済的な負担も大きいですね。昔は、すべり止めの学校にもお金を払いましたが、今はどうなのでしょう。大学まで無償にすれば、少しは少子化に歯止めがかかる?なんて思ってしまいました。今、小林さやかさんは講演活動もされているので、映画とセットで地方でイベントなんてのも面白いかもしれません。参考:さやかさんのその後大学卒業後は、約3年間冠婚葬祭会社でウェディングプランナーとして勤めた[1]。その後、荒井優とFacebookで知り合ったのをきっかけに、北海道札幌市の札幌新陽高等学校にインターンとして勤務[2]。2019年3月、初の著書『キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語』(マガジンハウス)を出版。全国で学生や保護者を対象に講演を重ねる。2021年3月、聖心女子大学大学院文学研究科人間科学専攻教育研究領域博士前期課程修了[3][4]。2022年3月、コロンビア大学教育大学院(英語版)とカリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) 大学院教育情報学研究科(英語版)に合格し、前者に進学することを発表した[5]。私生活では一度離婚し、再婚している。小林は最初の夫の姓である。現在は34歳。(ウィキ)
2023.03.11
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ストーリー:ニューヨークの下町にも再開発の波が押し寄せ、イーストサイドの最も古いアパートでも立ち退きをめぐって、不動産業者と住民達の争いが続いていた。亡くなった息子がまだ生きていると信じる老女フェイ・ライリー(ジェシカ・タンディ)を世話する夫のフランク(ヒューム・クローニン)は、年老いて疲れを感じ始めていた。妻の世話やアパートの立ち退き問題に疲れ果て眠り込んだフランクの部屋に、空の彼方から空飛ぶ円盤の形をした夫婦の宇宙生物が飛来してきた。アパートの屋上の小屋で暮らし始めた宇宙生物の存在は、またたく間にフランクら5人の住人に知れわたった。それから何日かが過ぎたある夜、宇宙生物の1匹が小屋で3匹の子を産んだ。2匹は元気だが、1匹の様子がおかしい。全然動かない1匹を奪い去るように、ボクサーくずれの管理人ハリー・ノーブル(フランク・マクレー)は部屋に持ちかえった。心優しいハリーは自分で大切にしていたテレビを壊し、部品で死にかけた宇宙生物を救ってやるのだった。宇宙生物たちはフランクのコーヒーショップで、手伝いをしてくれるまでになる。そんなある夜、地上げ屋の1人、カルロス(マイケル・カーマイン)がアパートに侵入し、斧で水道管や電気施設を叩き壊す。それに気づいた父親の宇宙生物は、カルロスに見つかり壊されてしまった。ヒステリックになったフェイに驚いて、宇宙生物の子供たち3匹は姿を消し、母親の宇宙生物は壊れた1匹の修理に没頭する。姿を消した3匹を呼び戻そうと、ハリーは近くの建物のネオン塔から笛を吹き始めた。するとどこからともなく3匹が現れ、修理を終え元気になった親たちと空の彼方に飛び去ってしまう。その頃アパートでは、どうしても住人を立ち退かせようと、悪徳不動産屋が自動発火装置をセットしていた。それを知ったカルロスは止めようとするが間に合わず、アパートは火の海に。1人アパートの中にいたフェイをやっとの思いで助け出したカルロスだったが、誤解されるのを恐れて逃げ出してしまった。カルロスは入院していたフェイが退院する時姿を見せたが、すぐにまたいなくなる。退院を喜び合うフェイたちの所へ警察官が、瓦礫の山となったアパートでたいへんなことが起きていると呼びに来た円盤一家が飛来してきて、一夜にしてピカピカのアパートを建ててしまったのだった。(KINENOTE)『ニューヨーク東8番街の奇跡』(*batteries not included[注 1])は、1987年のアメリカ合衆国のSFコメディ映画。監督はマシュー・ロビンス、出演はジェシカ・タンディとヒューム・クローニンなど。ニューヨークの古びたアパートを舞台に、住人たちと宇宙から来た円盤型の機械生命体との交流を描いている[3]。(ウィキ)スピルスバーグ製作で、未知との遭遇(1978年)、E.T.(1982年)と並ぶ三部作といったところですね。グリム童話の「小人の靴屋」に通じるストーリーで、ファンタジックな作品です。ドライビングMissディジーを観たので、ジェシカ・タンディーつながりで観ました。作品中NYのタイムズスクエア周辺が出てきますが、ミノルタやマクセル、ヤシカの看板が目を引きました。1987年は、まだ日本が認知されていた時代だったのですね。私が訪れた時、ナイアガラの滝の展望タワーもミノルタタワーという名前でした。
2023.03.08
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ストーリー:48年、夏。長年勤めた教職を退いた未亡人のデイジー(ジェシカ・タンディ)は、ある日運転中に危うく事故を起こしかけ、母の身を案じた息子のブーリー(ダン・エイクロイド)は、彼女の専用の運転手としてホーク(モーガン・フリーマン)という初老の黒人を雇う。しかし典型的なユダヤ人で、元教師のデイジーには、運転手なんて金持ちぶっているようで気性が許さなかった。どうしても乗車拒否を続けるデイジーは、黙々と職務に励む飄々としたホークの姿に根負けし、悪態をつきながらも車に乗ることになる。こうして始まったデイジーとホークの奇妙で不思議な関係は、1台の車の中で、やがて何物にも代えがたい友情の絆を生み出してゆく。そして25年の歳月の流れの中で、初めてホークはジョージア州外を旅し、またデイジーはキング牧師の晩餐会に出席したりした。いつしか認知症を患い始めたデイジーは施設で暮らすようになり、長年住み馴れた家も売ることになった。しかしデイジーとホークの友情は、変わることなく続くのだった。(KINENOTE)『ドライビング Miss デイジー』(原題: Driving Miss Daisy)は、1989年製作のアメリカ映画。ブルース・ベレスフォード監督によるハートウォーミングストーリー。人種差別が法的に許されていた1940年代から公民権法が施行された1970年代のアメリカ南部を舞台に、老齢のユダヤ系未亡人とアフリカ系運転手の交流をユーモラスに描く。原作は1987年度のピューリッツァー賞演劇部門を受賞したアルフレッド・ウーリーの戯曲である。映画化にあたり、ウーリーは本作品の脚本も担当した。1989年12月15日に北米で限定公開され大ヒットを記録。アメリカ国内で約1億600万ドル、国外で約3900万ドルの興行収入を挙げた[1]。同年度のアカデミー賞では作品賞を含む9部門でノミネートされ、そのうち作品賞、主演女優賞、脚色賞、メイクアップ賞の4部門で受賞した。特に映画で老齢の未亡人を演じたジェシカ・タンディの演技は高く評価された。タンディは80歳でアカデミー主演女優賞を獲得したが、彼女の年齢は同賞における最高齢での受賞である。99分(ウィキ)午後レナードの朝を観て、夕食後に観ました。というわけで、この日はヒューマンドラマ2本立てでした。25年にわたるドラマですが、最初が48年の夏のジョージア州アトランタの車庫出しの事故シーンからです。以下53年のクリスマス : ユダヤ人なので無関係なはずですが、息子がキリスト教徒と結婚して染まっています。?年 アラバマ州モービルに住む兄弟の誕生祝参加のドライブ。63年は家政婦アデアの死。66年、KKKによるシナゴーク爆破事件に遭遇。?年、 マーチン・ルーサー・キング牧師の講演晩餐会71年、ディジー認知症で錯乱73年、施設入居、お見舞いといったエピソードで構成されています。年が明示されることはなく、象徴的な事件や出演者の老け具合で暗示される手法です。アラバマ州へのドライブでは、白人警官にユダヤ人と黒人とさげすまれます。デージーはドイツ系と答えていましたね。高級車のキャデラックに乗っていることも嫉妬されたのでしょう。私は、アラバマ州が海に面していることを知りませんでした。ホークも初めての州外ドライブです。ガソリンスタンドのトイレは、黒人はNGでした。したがって、途中で立ちションでした。女性は?また、KKKが黒人だけでなくユダヤ人に対しても迫害していたことも、この映画で知りました。(初見の時は、気付かなかったです。)ホークや彼よりも若い黒人のメイドが文字を知らないなど、この頃の時代感がさりげなく描かれています。ジェシカ・タンディ(Jessica Tandy, 本名: Jessie Alice Tandy, 1909年6月7日 - 1994年9月11日)は、イギリス出身の女優。もう少し若くて、メイクで老け顔にしているのかと思ったら、逆でしたね。クライスラー・ウィンザー、ハドソン、キャディラックと、米国の車は大きくて立派でしたね。勤務していた会社のNY法人の社有車は、キャデラックでした。感謝祭でNJまでドライブに行きましたが、途中でバッテリーのトラブルにあいアメ車はダメだと思ったものです。メリーランド州では、タクシーがバーストするという出来事にも遭遇しました。
2023.03.06
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ストーリー:1969年、ブロンクス。慢性神経病患者専門のベインブリッジ病院に赴任してきたマルコム・セイヤー(ロビン・ウィリアムズ)は無口で風変わりな男だったが、患者に対する態度は真剣で、彼らが話すことも動くこともできないものの、まだ反射神経だけは残っていることを発見すると、訓練によって患者たちに生気を取り戻すことに成功し、その熱意は治療をあきらめかけていた看護婦のエレノア(ジュリー・カブナー)の心をさえ動かしていった。そんなセイヤーの患者の中でも最も重症なのがレナード・ロウ(ロバート・デ・ニーロ)だった。彼は11歳の時発病し、30年前にこの病院に入院して以来、意識だけはあるものの半昏睡状態で寝たきりの生活なのである。何とか彼を救おうとしたセイヤーはまだ公式に認められていないパーキンソン氏病患者用のLドーパを使ってレナードの機能回復を試みる。そしてある朝、ついにレナードはめざめを迎えた。ベッドから起き上がり、セイヤーに連れられて30年ぶりに街に出たレナードにとって見るものすべてが驚きだった。その効果に意を強くしたセイヤーは上司に他の患者にも新薬を使うことを申し出て、病院のスタッフの協力によって投薬が始まった。そしてある夜のこと、セイヤーはベッドから次々と起き上がる患者たちの姿を見るのだった。一方、完全に機能を回復したレナードだったが、彼が病院に見舞いにきたポーラ(ペネロープ・アン・ミラー)に生まれて初めての恋をしたことから問題が起こる。1人だけで外出したいというレナードに医師団は反対し、それに反発したレナードは怒りからか、再び病状の悪化が始まってしまう。しだいに狂暴になるレナードをセイヤーですら押さえ切れなくなる。そして、ついにレナードを始め、目覚めた患者たちは、すべて元の状態に戻ってしまう。自分のしたことは間違いだったのだろうかと悩むセイヤーにエレノアは優しい言葉を投げかけるのだった。(KINENOTE)『レナードの朝』(Awakenings)は、医師・オリバー・サックス著作の医療ノンフィクション(1973年刊)。また、そのノンフィクションを基にした舞台作品、映画作品。1990年、米国でペニー・マーシャル監督が内容を再構成したフィクションという形で映画化した。原題は『Awakenings』。日本での公開は1991年4月で、邦題は『レナードの朝』。実話である原作では20名の患者全てに対する記述が行われているが、映画は原作に基づくフィクションであり、レナードに対する描写が主である。患者が示す症状は必ずしも科学的に正確でない。第63回アカデミー賞において作品賞、主演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)、脚色賞の3部門でノミネートされたが受賞はならなかった。(ウィキ)昔観たことがある映画ですが、なぜか私の記憶の中ではレナードが回復したシーンで終わりめでたしめでたしでした。元に戻るシーンは悲惨?なので、無意識に封印したようです。最近は、以前観た映画の結末を思いだせないことが多いです。その分何度でも楽しめますが、記憶力の低下を気づかされます。ロビン・ウィリアムズもいいですが、なんといってもデ・ニーロの演技がいいですね。他の役者さんも、よく患者さんを演じていました。最近見ないなと思っていたら、ロビン・ウィリアムズはカリフォルニア州の自宅にて2014年8月11日に縊死[1]。63歳没。検視されて「自殺」と断定される[7]。関係者によると、ウィリアムズは数か月に渡ってうつ状態にあり、アルコール依存症専門のリハビリセンターに入院したこともあったという[8]。ウィキで見て、そういえばそうだったと死亡のニュースを思いだしました。こちらも忘れてしまっていました。
2023.03.05
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民放とNHKが相次いでテレビ放送していました。民放の方は、新作映画湯道公開のキャンペーンですが、NHKは?です。古代ローマの浴場設計技師ルシウス(阿部寛)は、生真面目すぎる性格から時代の変化についていけず、職を失ってしまう。落ち込んだ彼は、友人に誘われて公衆浴場を訪れるが、そこで突然、現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは、漫画家志望の真実(上戸彩)たち“平たい顔族”、つまり日本人だった。日本の風呂文化に衝撃を受けたルシウスは古代ローマに戻ると、そのアイデアを利用して大きな話題を呼ぶ。タイムスリップを繰り返すルシウスは、ローマで浴場技師としての名声を得ていくのだが……。風呂を愛する2つの民族が時空を超えて出会った時、世界の歴史が大きく動き出す。タイムスリップした先である現代日本の風呂文化から着想を得て斬新な浴場建設をし、一躍人気者となった古代ローマ浴場技師ルシウス(阿部寛)に、コロッセオに闘士たち用の浴場を作るよう命令がくだる。頭を悩ませたルシウスは再び現代日本へタイムスリップ。風呂専門雑誌のライターになった真実(上戸彩)ら、ルシウスが平たい顔族と呼ぶ現代日本人と再会する。一方ローマ帝国では平和推進派であるハドリアヌス帝(市村正親)と武力行使派の元老院が対立、緊張が高まっていた……。(KINENOTE)『テルマエ・ロマエII』と題し、2014年4月26日(よい風呂の日)に公開された[64][65][66][67]。2013年1月30日、映画第2作目の製作が正式に発表された。主要キャストは第1作を概ね継承し、ブルガリアのオープン・セットの ヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオでエキストラ5000人を動員して撮影が行われている。同国出身の力士、琴欧洲も出演している。キャッチコピーは「また、来ちゃった。」「世紀のSF(すごい風呂)超大作」。日本公開は434スクリーンで、初日2日間で動員36万5356人、興収は4億9134万2950円を記録して国内映画ランキング3位となった[68]。観客の男女比は49対51で、30代以上が71.2%と多く、前作を評価していることを鑑賞動機に挙げた観客は92.7%だった[69]。第1作目ほどの驚きはありませんでしたが、それでも十分楽しめました。ロケ地はどこかと探しながら観るのも楽しいです。第1作· イタリアo チネチッタスタジオ(ローマ) エキストラ1000人、撮影2週間· 日本o 日活調布撮影所o 銭湯「稲荷湯」(東京都北区滝野川)o TOTO 東京センターショールーム(東京都新宿区)o 熱川バナナワニ園、富士伊豆箱根国立公園、河津温泉郷、大滝温泉「天城荘」(静岡県賀茂郡)o 那須温泉郷・北温泉(栃木県那須郡)o 採石場(千葉県安房郡鋸南町)鋸山 (千葉県)の石切り場o 伊香保温泉(群馬県渋川市)o 七ツ洞公園(茨城県水戸市) 第2作· ブルガリアo ヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオ(ソフィア)· 日本o 草津温泉(群馬県吾妻郡草津町)o 法師温泉「長寿館」(群馬県利根郡みなかみ町)o 宝川温泉「汪泉閣」(群馬県利根郡みなかみ町)o 銭湯「平湯」(長野県諏訪市小和田)o 片倉館(長野県諏訪市湖岸通り)o ラーラ松本(長野県松本市大字島内)o 間々田八幡宮(栃木県小山市間々田)o 箱根小涌園ユネッサン(神奈川県足柄下郡箱根町)o 大江戸温泉物語(東京都江東区青海)おすすめは、大きな露天風呂で混浴の 宝川温泉「汪泉閣」(群馬県利根郡みなかみ町)です。今話題のレジオネラ菌温泉の大丸別荘でロケをやらなくてよかったです。それにしても、ひどい記者会見でした。「大丸別荘」社長の釈明に見えたヤバい会社の内幕 「会社の常識、社会の非常識」の典型的なケース (msn.com)
2023.03.04
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ストーリー:結婚式から7日後。仕事の引継ぎのため、以前の勤務地である金沢に戻った鵜原憲一(西島秀俊)が姿を消す。憲一の妻・禎子(広末涼子)は、見合い結婚のため夫の過去をほとんど知らず、失踪の理由もさっぱり見当がつかない。夫の足跡を辿って金沢へと旅立った禎子は、憲一のかつての得意先企業、室田耐火煉瓦会社で社長夫人の室田佐知子(中谷美紀)、受付嬢の田沼久子(木村多江)という2人の女性と出会う。日本初の女性市長選出に向けて支援活動に精を出す佐知子。教養がなく貧しい出身だが、社長のコネで入社した久子。決して交わるはずのなかった3人の女性の運命だったが、憲一の失踪事件がきっかけとなり、複雑に絡み合っていく。一方、憲一の失踪と時を同じくして起こった連続殺人事件に関して、ある事実が判明する。事件の被害者は、いずれも憲一に関わりのある人間だったのだ。夫の失踪の理由とは?連続殺人の犯人の正体とその目的は?全ての謎が明らかになるとき、衝撃の真相が禎子を待ち受ける……。『ゼロの焦点』(ゼロのしょうてん)は、松本清張の長編推理小説。北陸地方を舞台に、太平洋戦争直後に端を発する時代の傷痕が生んだ連続殺人事件を描く。 1961年・2009年の2度にわたり映画化、また多数テレビドラマ化されている。2009年11月14日公開。配給は東宝。英語題名『Zero Focus』。第33回日本アカデミー賞作品賞ほか計11部門で優秀賞を受賞。事件の背景に、連合国軍占領下の日本で、アメリカ軍将兵[注釈 2]相手に売春行為をしていた女性[注釈 3]らの存在がある。彼女らが自らの忌まわしい過去を隠そうとする必死の感情が、作品中で重要な意味を持ってくる。原作が書かれた当時は現在よりも女性の社会的地位が低く、過去に少しでも汚点があると偏見にさらされて就職に差し障るばかりでなく、婚約を破棄されたり一方的に離婚させられたりしてしまうケースが少なくなかった時代である。 小説の時代設定は日本の降伏から13年後(=1958年)とされている。女性が相手のことをよく知らないまま見合い結婚することは、当時はありふれていた。本作発表当時の恋愛結婚の割合は4割に満たず、見合い結婚との構成比が逆転するのは、1960年代半ばを過ぎてからのことである[2]。 本作品の構想に関しては、当時上石神井に住んでいた著者が、作品執筆の合間に近くの食堂へ出かけた際、立川の米軍基地の売春婦と思しき女性に出会い、彼女たちはその後どうしただろうか?と思いをめぐらしたところから、アイデアを膨らませていったとされている[3]。(ウィキ)1961年版は野村芳太郎監督で、その後のテレビの2時間サスペンスで使われる断崖の場面が有名です。今回は松本清張生誕100年を記念して作られたようですが、時代背景を知らないと理解しにくいかもしれないと思いました。MPとその下請けの日本警察のパンパン狩りの様子が興味深かったです。金沢の女性市長選挙を支援するとの設定で、未来に向けて生きて行こうとする姿を描いたところが、目新しいところでしょう。韓国でロケしたりして時代感がよく描かれていたと思いますが、女優3人の現代的な容姿は如何ともしがたいですね。3人の中では、木村多江さんがよかったです。男性がひかれるタイプでもありますね。『ゼロの焦点』予告編 ビデックスJPで配信中! - YouTube あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション『ゼロの焦点』2015/7/3リリース! - YouTube
2023.03.03
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『エンド・オブ・ステイツ』(Angel Has Fallen)は、2019年のアメリカ合衆国のアクション映画。監督はリック・ローマン・ウォー、主演はジェラルド・バトラーが務めた。本作は2013年の映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』、また2016年公開の『エンド・オブ・キングダム』の続編である。(ウィキ)BSTBSで3週連続で放送していたので、未見のエンド・オブ・ステイツだけ観ました。ストーリー:未曾有のテロ事件から世界を救い、英雄として名を馳せたシークレット・サービス、マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)。今もトランブル大統領(モーガン・フリーマン)から絶大な信頼を得ているマイクであったが、歴戦の負傷は彼の身体を蝕み、引退を考えるようになっていた。そんなある日、空から大量のドローン爆弾が休暇中の大統領を襲う。激しい攻撃に遭い、意識を失ったマイクが目を覚ますと大統領暗殺を企てた容疑者として拘束されていた。FBIの執拗な尋問を受けながらも、なんとか隙を突いて逃げ出したマイクは、自らの無実を晴らし真実を明らかにするために走り出す。やがて、大統領暗殺計画の裏に、世界を破滅に導く巨大な陰謀が蠢いていることをマイクは知る……。(KINENOTE)121分の作品ですが、テレビの2時間枠の放送だったので、最初の元上官の軍事会社のエピソードはカットされていました。でもまあ破壊とアクションがウリの映画なので、大勢には関係ありませんでした。G20の記念写真に、習近平、プーチンと並んで、大統領役のモーガン・フリーマンが映っていました。日本の首相は?気づかなかった?映っていなかった?ドローン攻撃のシーンが印象的でした。11/15(金)公開『エンド・オブ・ステイツ』予告編 - YouTube『エンド・オブ・ステイツ』ドローン爆弾の恐怖 特別映像 - YouTube
2023.03.02
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2月28日のアクセスレポートですが、地中海殺人事件が5番目でした。日曜日にテレビ放送されたので、その影響でしょう。BS日テレが、4週続けてアガサクリスティー原作の映画を放送しており、最後がこの地中海殺人事件でした。以前観た(ブログの日付からすると3年半前)のでパスしようかと思いましたが、また観てしまいました。AGATHA CHRISTIE'S EVIL UNDER THE SUN TRAILER - YouTube 『地中海殺人事件』(Evil Under the Sun)は、1982年のイギリスのミステリ映画。監督はガイ・ハミルトン、主演はピーター・ユスティノフ。原作はアガサ・クリスティの『エルキュール・ポアロ』シリーズの一作『白昼の悪魔』。1978年の映画『ナイル殺人事件』とはプロデューサー、脚本家、主演が同じであり、1980年の映画『クリスタル殺人事件』とはプロデューサー、監督をはじめ、主要スタッフが同じである。(ウィキ)テレビシリーズでも白昼の悪魔というタイトルでやりましたが、映画はお金がかかっていて地中海のリゾートの雰囲気がよく出ていました。ディナーの前のカクテルタイムのひとときや英国風朝食などが興味深かったです。俳優の衣装もゴージャスで、散りばめられたコールポーターの楽曲もよかったです。それにしても、犯人やトリックは覚えていましたが、細部はけっこう忘れているものですね。最近は、こういうことが多いです。PS:コール・ポーターのベストアルバムです。Cole Porter - YouTube
2023.03.01
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ストーリー:有能な精神科医ネイサン(マイケル・ダグラス)は、ニューヨークで妻のアギー(ファムケ・ヤンセン)と娘のジェシー(スカイ・マッコール・バーツシアク)と優雅に暮らす。ある日、エリザベス(ブリタニー・マーフィ)という10年間も閉鎖病棟に収容されていた緊張型分裂症の患者を担当する。治療を開始すると彼女は「狙いは奴らと同じ…」と意味不明の言葉を発する。次の日ジェシーが誘拐され、犯人グループのコスター(ショーン・ビーン)から「明日の午後5時までにエリザベスから6桁の数字を聞き出せ」と電話がある。彼女の父親は10年前に仲間と1000万ドル相当のダイヤを盗み殺されていた。その時の仲間がエリザベスを狙っていたのだ。ネイサンが必死でエリザベスを診断していくと、彼女は父親の死を目撃した恐怖で精神的にダメージを負っているが、心は病んでいなかった。そして父が死をかけて守った秘密を自分も守ろうと、精神病患者を装っていた。ネイサンは彼女の心を開こうと、自分の身の上に起こっていることを素直に話す。そして、彼女の父が死んだ現場である地下鉄の駅に二人で向かう。エリザベスは心を開くが、コスター達がネイサンを襲い、格闘の末、コスターを倒す。(KINENOTE)2001年のマイケル・ダグラスが好調の時の作品です。彼が出ているので、観ました。10年前の宝石強盗、現在の娘の誘拐、川に浮かぶ不明遺体の捜査と3つの物語が進行してなかなかスリリングな展開です。最後は意外な方法で犯人が死を迎えます。母、若い娘、子役と3人の女優がいいです。犯人は、あまり大物感がなかったです。それにしても、邦題のサウンド・オブ・サイレンスは謎でした。
2023.02.28
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ストーリー:教会で上映されていた探偵映画がクライマックスを迎えた時、機械の故障で画面がとぎれた。この時、一人の老婦人が席を立ち、犯人はわかったからこれ以上見る必要はない、と犯人をズバリ指摘して出て行った。この老婦人ミス・ジェーン・マーブル(アンジェラ・ランズベリー)は、このロンドンの郊外の町セント・メアリー・ミードに住む推理好きで有名な人気者だ。この町では今、映画『スコットランドの女王メアリー』の撮影が行なわれており、久しくスクリーンを遠ざかっていた往年のスター、マリーナ・クレッグ(エリザベス・テイラー)が主演のため、夫で監督のジェースン・ラッド(ロック・ハドソン)と共に長期滞在を予定している。町中あげての歓迎パーティでホステスを勧めるマリーナのもとに様々な人々がやってくる。婦人会のヘザー・バブコック(モーリン・ベネット)もそんな一人だ。彼女は、昔からのマリーナのファンで以前一度会ったことがある、ということなどを、一方的にしゃべりまくった。ちょうど、そのころ、製作者マーティ(トニー・カーティス)と共に主演女優でライバルのローラ(キム・ノヴァック)が到着し、マリーナのいる二階に姿を現した。彼女を見て一瞬顔をこわばらせるマリーナ。その直後、ヘザーが死んだ。彼女の死はたちまち町中にひろがり、チェリー(ウェンディ・モーガン)の口を通じてミス・マーブルの耳にもとどいた。チェリーは、パーティの手伝いに行っていて、会場の様子を詳しく知っていたのだ。やがて事件解明のためスコットランド・ヤードの警部でマーブルの甥のクラドック(エドワード・フォックス)が派遣され、ヘザーの死がカクテルに盛られた毒物によるものであることをマーブルに知らせにくる。しかも、そのカクテルは、マリーナが飲む予定だったものだ。捜査が難行しているころ撮影現場ではマリーナとローラが火花を散らせていた。やがて秘書エラ(ジェラルディン・チャップリン)が用意したマリーナのコーヒーから再び毒物が発見された。その件で容疑が深まったエラが、常用していた鼻炎用の吸入器に仕込まれた毒で殺された。テリーが語った、マリーナの表情が、一瞬氷のように変化した、という言葉を考え続けていたマーブルは、その時ヘザーがマリーナに何を語ったのかを調べた。その内容はヘザーがマリーナの舞台を見て感激し舞台裏で彼女に思わずキスしてしまったというものだった。そしてマーブルは神父が語っていたある言葉を思い出した。ヘザーがその時風疹にかかっていたという事実だ。マリーナは、妊娠中の風疹が原因で障害児を産んでいる。その時ヘザーが移した風疹が原因だとしたら…。マーブルがマリーナの滞在している館に着いた直後のクラドックもやって来た。なぜかマリーナに会わせようとしないジェースン。マリーナを愛する彼は全てをしっていたのだ。そして事件を解いてみせるマーブルに、彼はマリーナの名誉を守るため昨夜チョコレートの中に毒を入れ彼女を永遠の眠りにつかせたと告白した。マリーナの部屋に入った3人は、しかし、そのチョコレートを飲まず、自ら毒を飲んで死んでいったマリーナの最後の姿を見出すのであった。『クリスタル殺人事件』(The Mirror Crack'd)は、1980年のイギリスのミステリ映画。監督はガイ・ハミルトン、主演はアンジェラ・ランズベリー。アガサ・クリスティが1962年に発表した『鏡は横にひび割れて』(原題:The Mirror Crack'd from Side to Side)を原作としている。 · この映画の原題「鏡は横にひび割れて」はテニスンの詩「シャーロット姫」(The Lady of Shalott)の一説で、この詩はアーサー王伝説に現れる美姫がモチーフとなっている。シャーロットの塔に閉じ込められている姫は騎士ランスロットに一目ぼれし、塔から抜け出す際に鏡が割れて呪いがかかり、ついには小舟に横たわって死んでいくというモチーフを指している。なお元となったアストラットのエレインも参照の事。· マリーナとヘザーの関係が、アメリカ人女優ジーン・ティアニーの実体験と酷似しているため彼女がモデルとする説が存在するが、実際は偶然の一致であり、クリスティはティアニーの事を知らなかった。(ウィキ)『オリエント急行殺人事件』(1974)『ナイル殺人事件』(1978)と同じプロデューサーによる、アガサ・クリスティ原作シリーズの第3弾です。アンジェラ・ランズベリー、ジェラルディン・チャップリン、トニー・カーティス、エドワード・フォックス、ロック・ハドソン、キム・ノヴァク、エリザベス・テイラー、ウェンディ・モーガン、モーリン・ベネットなどが出演し、ピアース・ブロスナンのデビュー作でもあります。ポワロと違って、ミスマープルは現場に行かない安楽椅子探偵なので、映像的な見せ場はなく映画もこれ1作だけのようです。見所は、エリザベス・テーラーVSキム・ノヴァックでしょうか。テーラーの方がずっと年上と思っていましたが、1932年と33年生まれの1歳違いです。映画製作の場面も興味深かったです。日本語吹替について、出演した納谷悟朗によると「久し振りに往年のアテ師が一堂に会した作品」だったため記念写真を撮ったといい、「とても演り易かった」「あんなキャスティングは二度と無かったし、もう無いでしょう」と語っている。また、共演した羽佐間道夫と広川太一郎もこの収録を覚えており、羽佐間も「あれがこういうメンバーが一同に集まって録った最後の作品だったんじゃないかなあ」と述べている。(ウィキ)今度は、吹替え版で観てみたいです。PS:この日は午前中に、BS11で始まったミスマープルのTVシリーズを見ました。こちらは、ジェラルディン・マクイーワンが演じています。彼女の方が、原作のイメージに近いのでは。
2023.02.25
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ストーリー:江戸時代前期。安井算哲(岡田准一)の生まれた安井家は将軍に囲碁を教える名家であるものの、算哲自身は出世欲のない不器用な男だった。星の観測と算術の問いを解くことが好きで、あまりにも熱中しすぎて周囲が見えなくなることもしばしばだった。算哲は形ばかりの勝負となった囲碁に次第に疑問を抱き、真剣勝負の場に身を置きたいとの願いを持つようになる。そんな算哲を、将軍・徳川家綱の後見人である会津藩主・保科正之(松本幸四郎)は暦の誤りを正す任に抜擢する。800年にもおよび使われてきた中国・唐の時代の暦がずれてきたため新しい暦を作るというこの計画には、星や太陽の観測をもとに膨大な計算を必要とし、さらには本来なら朝廷の司る改暦に幕府が口を出すという朝廷の聖域への介入という問題をはらんでいた。算哲は師や友人、算哲を慕いやがて妻となったえん(宮崎あおい)や、彼のよき理解者であった水戸光圀(中井貴一)らに支えられながら、この難関に誠実に取り組んでいく……。監督は滝田洋二郎で、2012年9月15日公開。主演はV6の岡田准一。岡田は以前ラジオ番組で冲方と対談したことがあり、そのときに原作を読んでいた。映画の内容は、山崎闇斎が、改暦作業に渋川春海の後見として積極的な役割を果たし、反対派の襲撃を受けて死亡するなど、原作・史実と異なる点があり、このことはエンディングロールのあとで断られている。141分。(ウィキ)安井算哲も関孝和も名前は知っていても、どんな人かは知らなかったので、興味深く見ました。鎖国の江戸時代でも海外の仕事に学びながら、日本独自のものを発展させていたのですね。天体観測と数理解析、暦作りは奥が深いですね。岡田と宮崎の結婚は2017年(宮崎は2度目)で、住まいは娘のマンションの近くです。もちろん、表札などそれらしきものは見えません。
2023.02.23
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ストーリー:徳川十代将軍家治の世、首席老中田沼意次が幕政をあやつり、後に田沼時代と呼ばれる金権汚職の世をつくりあげていた。そして、江戸市民生活の裏面には、金で殺しを請負う“闇の狩人”という組織があった。天明四年冬、浪人谷川弥太郎は河津の弥市の手引きで、白金の徳三を斬った。闇の稼業の一方の旗頭、五名清右衛門が競い合う徳蔵を消す仕掛けであった。弥太郎は、五名の代貸を勤める弥市に、谷川に落ち過去の記憶を失って彷徨っていたのを助けられ、谷川弥太郎と名づけられたのだ。その仕掛け以後、五名は弥太郎を片腕として雇い入れた。ある夜、五名と勢力を争う芝の元締治平の誘いに乗った弥市は、五名を亡きものにしようと企み、五名の女、おもんを手ごめにするが、その現場を看破られ、闇の掟通り殺されてしまう。おもんも川に沈められる筈だったが、隙を見て舟を漕ぐ寅松を殺して逃げる。がその現場を見た嘉助に強請られ、その女になり下がる。そして治平は弥太郎によって斬られてしまう。五名は、元北前藩家老の下国左門から、お家再興を願う蛎崎将監、筧軍兵衛らを亡き者にする仕掛けを請負い、弥太郎にその仕事を命じた。弥太郎は相手を次々と斬り倒すが、目指す二人を取逃してしまう。隠れ家でかえり血を清めている弥太郎に、治平の女お蓮が恨みを晴らそうと斬りかかり、弥太郎は深傷を負う。別の隠れ家に運ばれた弥太郎の手当をする五名の囲い女おりはは、弥太郎の顔を見て驚く。行方しれずの夫平三郎だったからだ。おりは(荻野)は平三郎に語った。蝦夷地の豊かな資源に目をつけた老中田沼は慾にくらむ左門を抱き込み、藩主章広が乱心の末自刃して果てたという表向きの理由で北前藩を取り潰した。ところが、藩主には脇腹ながら跡継がおり、それを左門に知らせた笹尾善左衛門は、左門の駕篭を借りたがために、誤まって息子平三郎の刃にかかる。父の遺言により平三郎、荻野夫婦が江戸へ向かう途中、左門の配下に襲われ、平三郎は谷川に転落、行方不明となった--。おりはを愛していた五名はこの話を盗み聞いて絶望的になる。一方、弥太郎の正体を知った嘉助は左門を訪れ、それを種にたかるのだった。左門は五名を呼び出し、弥太郎を差出せと迫るが、五名はその申し出をきっばり断わるのだった。その頃、おりはの言葉を聞いた弥太郎は傷の身も顧ず、浅草般若院に出かけると、そこの住職招厳は、弥太郎の顔を見るなり「笹尾善左衛門が伜、平三郎であろう」と語り、北前藩が家康公から拝領した里油印と幼名の所在を記した文箱を渡す。そこへ、蛎崎と筧たちが押し入り、二人に斬りかかり、倒れた燭台の火が燃え拡がるのを見て、弥太郎は突然記憶をとり戻した。重傷を負った弥太郎は、逃げ帰った隠れ家の中で荻野と再会したのも束の間、忍び入ったお蓮のドスに弥太郎は倒れ、荻野も夫弥太郎の傍で自害して果てた。そしてお蓮も後を追った。暫くして、丘の上の鶏小屋で、北前藩の命運を賭けたお墨付を中に、左門と五名は、男の夢と生きざまをかけて対峙し、壮烈な死闘の末、共に死んでゆく……。松竹と俳優座の共同製作。監督は五社英雄。脚本の北沢直人は池上金男(のちの池宮彰一郎)の変名である。前年の五社、池上、仲代トリオによる『雲霧仁左衛門』の出来栄えに原作者が不満で脚本家交代を要求したため、この処置となった。· 五名の清右衛門:仲代達矢· 谷川弥太郎(笹尾平三郎):原田芳雄· おりは(萩野):いしだあゆみ· おもん:岸惠子· お蓮:松尾嘉代· 田沼意次:丹波哲郎· 嘉助:藤田まこと· 芝の治平:大滝秀治· 般若院招巌:東野英治郎· 写楽の松:夏木勲· 五寸の寅松:成田三樹夫· 日野の左喜松:室田日出男· 笹尾善左衛門:加藤嘉· 半場の助五郎:ハナ肇· 河津の弥市:梅宮辰夫· お咲:神崎愛· お藤:水島彩子· 桑野の定八:役所広司· 染善の文吉:隆大介· 岡っ引き:東八郎· 白金の徳蔵:スマイリー小原· 矢野宣· 下国左門:千葉真一(ウィキ)1979年の作品で、137分。東映並みのエログロい作品です。いしだゆみ、岸恵子、松尾嘉代が濡れ場だけでなく殺しでも活躍です。特に、風呂場で松尾嘉代らが原田芳雄を襲うシーンは迫力があって怖かったです。千葉真一が若々しかったです。
2023.02.22
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ストーリー:つい最近莫大な遺産を相続した美貌と聡明さを兼ねそなえたアメリカ娘のリネット(ロイス・チャイルズ)は、親友ジャクリーン(ミア・ファロー)から失業中の婚約者サイモン(サイモン・マッコーキンデール)を助けで欲しいという相談をうけ、早速サイモンと会った。リネットがこのサイモンと突然婚約を発表したのはそれから間もなくだった。しかし、この2人の結婚は思わぬ波紋をまきちらすことになる。エジプトヘハネムーンに旅立った2人の行く先々にジャクリーンが現れ、妨害行為を繰り返す。ジャクリーンの裏をかいて豪華客船カルナーク号でナイルの河下りに出かけた2人だったが、船にはなんとジャクリーンが乗っていた。悩んだリネットは、この船に偶然乗り合わせていた私立探偵ポアロ(ピーター・ユスチノフ)に、ジャクリーンを遠ざけてほしいと頼むが、断わられてしまう。ある朝、リネットが死体となって発見された。凶器はジャクリーンが持っていたピストルで、壁にはJの血文字が残されていた。しかし真っ先に疑われるべきジャクリーンには確固たるアリバイがあった。実はこの船にはその他にも、リネットに恨みを持つ者が多数乗っていたのだ。リネットの叔父で財産管理を委ねていたアンドリュー(ジョージ・ケネディ)、リネットを自作の小説のモデルにしてからかっている作家のサロメ(アンジェラ・ランズベリー)、サロメの娘でリネットに劣等感をもつロザリー(オリヴィア・ハッセー)、リネットの真珠のネックレスに目をつけているバン・スカイラー(ベティ・デイヴィス)、リネットにいかさま師呼ばわりされた医師ベスナー(ジャック・ウォーデン)、リネットに結婚を破談されたと思い込んでいるメイドのルイーズ(ジェーン・バーキン)、父親がリネットの祖父に破産させられた過去を持つ看護師のミス・バウアーズ(マギー・スミス)、ブルジョア階級を軽蔑している学生ファーガスン(ジョン・フィンチ)。多くの人間が動機をもつており、それぞれがピストルを手に入れリネットを撃ち殺すことができる状況だった。ポアロは旧友レイス大佐(デイヴィッド・ニーヴン)の協力を得て捜査を開始する。しかし真犯人を恐喝していたルイーズと、真犯人を目撃したと豪語していたサロメが次々と殺害される。そうして、ポアロの推理が真相に迫り、彼はこの殺人事件の意外な真犯人を突き止めるのだった。(KINENOTE)『ナイル殺人事件』(Death on the Nile)は、1978年のイギリスのミステリ映画。監督はジョン・ギラーミン、主演はピーター・ユスティノフ。原作はアガサ・クリスティの『エルキュール・ポアロ』シリーズの一作『ナイルに死す』。第51回アカデミー賞において衣裳デザイン賞(アンソニー・パウエル)を受賞した。140分(ウィキ)毎週愛方とBSでデビット・スーシェのポアロを見ています。小男のベルギー人といえば、やっぱりこの映画のピーター・ユスティノフよりは彼の方が適任かと思います。このお話もTVドラマ化(2時間)されていますが、やはり映画はスケールが大きく出演者も豪華です。オリエント特急同様、容疑者が多いので最初は戸惑ってしまいました。最初の1時間は殺人が起こらず、ひとによっては冗長に感じるかもしれませんが、一緒にクルーズに参加させてもらっているような気分で楽しめます。巨大な石柱の並ぶルクソールのカルナック神殿が出てきますが、この映画の公開翌年に世界遺産認定です。映画では、この上流階級?の観光客が観光地を独占しているという感じがよく出ています。
2023.02.21
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ストーリー:世界中が注目するセレブカップルの“世紀のウェディングパーティー”が催されることになったニューヨークの高級ホテル。スタッフ一同が準備に追われるなか、あのいたずら好きネズミのジェリーがホテルに引っ越してきたから大騒ぎ。ホテルで働く新人スタッフのケイラ(クロエ・グレース・モレッツ)は急遽ネズミ対策として、猫のトムをボーイとして雇い入れる。ところが、トムとジェリーはニューヨーク中を巻き込みながら壮絶な追いかけっこを繰り広げ、さらにはある陰謀によってウェディングパーティーを台無しにしてしまうのだった。クビになったケイラを助けるため、そして新郎新婦のため、大失敗を挽回しようと犬猿の仲の2人は遂にタッグを組むことに。はたして、命がけでケンカをしてきたトムとジェリーは、最高のウェディングパーティーを開くことができるのか……。(KINENOTE)誕生80周年を迎えた「トムとジェリー」を実写化で、2021年の作品。101分。実写化ということで見ましたが、NYの映像がきれいで楽しめました。ドタバタ劇のあとのハッピーエンド、めでたしめでたしでした。娘の父親がインド系?というのも時代ですね。(27) 実写版『トムとジェリー』メイキング&コメント映像 - YouTube (27) クロエ・グレース・モレッツ、トムとジェリーの喧嘩にタジタジ... 映画『トムとジェリー』本編映像 - YouTube
2023.02.20
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ストーリー:裏社会に一大勢力を築く組織のボス、オマール(ブルース・ウィリス)は、10数年前、車に仕掛けられた爆弾によって妻子を失っていた。その犯人は“PRINCE”と呼ばれる殺し屋。この事件以来、“PRINCE”は消息を断っていたが、オマールはその行方をずっと追い続けてきた。一方、かつて“PRINCE”のコードネームで裏社会にその名を馳せた殺し屋ポール(ジェイソン・パトリック)は、オマールを狙った爆弾で誤ってその妻子の命を奪ってしまった事件をきっかけに引退。今は自動車整備工場を経営しながら、ひっそりと暮らしていた。かつての殺伐とした世界からはかけ離れた平穏な暮らし。そんなある日、突然ポールの娘が行方不明になる。何らかの事件に巻き込まれたのか?必死に娘を捜索するポールの脳裏に、自分が葬ってきた標的たちの姿がよぎる。“これは俺に対する復讐なのか?”愛する娘を救うため、ポールが再び銃を手にした時、男たちの運命が再び交錯する……。2014年の作品で、93分。ブルース・ウィリスほか有名な俳優の名前があがっていますが、みんなちょい役でジェイソン・パトリックのひとり芝居のような作品でした。ブルース・ウィリスの・・・は、看板倒れの作品でした。テレビゲームの的のように出てきて撃たれる敵役、敵が弱すぎます。ハドリアヌスの長城の向こう側=(ニューオリンズの)野蛮な無法地域に君臨したプリンスという設定だったので、観終わって調べてみました。ハドリアヌスの長城(ハドリアヌスのちょうじょう、英語: Hadrian's Wall、ラテン語: Vallum Aelium)は、イギリスの北部にあるローマ帝国時代の城壁(囲壁)跡。広義にはローマ帝国の国境線を防御する防御壁『リメス』の一部であり、ローマ帝国最北端の国境線でもある。2世紀に第14代ローマ皇帝ハドリアヌスにより建設された。ハドリアヌスの長城は1987年に、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。ハドリアヌスの長城はイングランド北部、スコットランドとの境界線近くにある。ローマ帝国は1世紀半ばにブリタニアまで領土を拡大させたが、ケルト人の侵入に悩まされていた。そこで皇帝ハドリアヌスが長城の建設を命じ[1]、122年に工事が開始される。完成には10年の歳月がかかった。作業者は、ローマ帝国の支配地から動員された。領土拡張を続けていたローマ帝国が、拡張政策を続けることを断念した政策転換点としても象徴的な建造物の一つである。完成当時は、ニューカッスル・アポン・タインからカーライルまでの118kmにも及んだ。壁の高さは4から5m、厚さ約3m。後の方で建設された部分は約2.5mに狭くなっている。完成当初は土塁で、その後に石垣で補強されたと考えられている。約1.5kmの間隔で監視所も設置されていた。また、6km間隔で要塞も建築され、要塞には500人から1000人のローマ兵が配備されたと推定されている。この長城は文化的境界ではなく、あくまで軍事上の防衛線として建設されたが、スコットランドに対する防御壁として、ローマ帝国の支配が及ばなくなった4世紀後半以後も、17世紀まで使用されていた。このため、イングランドとスコットランドの国境として半ば固定化し、現在のイングランドとスコットランドの境界線にも大きな影響を与えている。(ウィキ)
2023.02.19
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ストーリー:昭和が終わりを告げようとしていた頃。明和建設の専務・壬生孝之助は、20年ぶりに堀川多江の姿をあるホテルのパーティ会場に認めた。多江とはかつて一度だけ会社の会長の葬式で会っただけの間柄だったが、彼は彼女のことをずっと忘れないでいたのだ。この運命的な出逢いを機に、壬生は彼女の家を頻繁に訪問したり、彼女を食事に誘ったりと積極的な行動に出るようになる。一方、夫を亡くし生け花教室を開いてひとり慎ましく鎌倉に暮らしていた多江も、初めは戸惑いを隠せなかったが、一途な壬生の性分に好感を抱くようになっていた。だが、どんなに逢瀬を重ねても、ふたりの関係は口づけを越えることはなかった。ある日、多江と壬生は秋の京都を訪れる。多江の愛読する『名月記』の作者・藤原定家縁の常寂寺裏にある時雨亭跡を散策し、飛鳥の丘陵から吉野の山々を眺めながらここに庵を建てようと約束を交わすふたり。しかしそれから数日後、壬生が心臓発作で倒れ入院した。知らせを聞いた多江は急いで見舞いに駆けつけるが、そこで彼女は壬生の妻・佳子と会ってしまう。世間的には不倫と呼ばれて仕方のないふたりの関係。そのことを思い知った多江は身を引くことを決意すると、かねてから生け花の師匠に誘われていた京都行きを承諾するのだった。ところが、壬生はそんな多江の想いとは裏腹に、ふたりで京都に住もうと言い出す。時代は平成へと移り、スペイン出張から帰国した壬生は遂に佳子に別れを告げる。「今までは仕事中心に自分を殺して生きてきた。これからは自分の心の思うままに生きたい」と言って。多江を京都に追った壬生は、生け花の発表会の準備に忙しい多江と時雨亭跡で待ち合わせる。師匠の止めるのも聞かず、壬生の元に走る多江。だが、そこには心臓を押さえ苦しそうにしている壬生の姿があった。壬生が心不全で他界したのは、それから間もなくのことだった。葬儀も終わったある日、京都への引っ越しの準備をしている多江の元へ佳子がやって来る。彼女は、多江に思いの丈をぶつけた。そんな彼女に黙って耐え忍ぶしかない多江。だが数日後、壬生の無二の親友・庄田が、壬生が書き残していた庵の設計図を持って来てくれた時には、溢れ出る涙を抑えることは出来なかった。春。多江は、壬生との想い出の京都の地をひとり訪れた。(KINENOTE)『時雨の記』(しぐれのき)は1977年発表の中里恒子の小説(文藝春秋刊)、それを元にした1998年製作の日本映画。吉永小百合主演、監督澤井信一郎。古都・鎌倉、紅葉の京都、晩秋の飛鳥路を舞台につつましく揺るぎない大人の愛の物語を描く[2][3]。116分(ウィキ)吉永小百合が映画化に固執した作品です。キスまでしか行かない「大人」の恋愛映画で、吉永の濡れ場の代わりに和服姿の吉永と日本の美しい風景が出てきます。997年11月14日クランクイン[6]。ここから断続的に1998年春までの撮影[11]。スタジオ撮影は東映東京撮影所[14]、多江の家など[12]。ロケは京都、奈良、スペイン、鎌倉[4][11][12]。紅葉の時期に吉永と渡のスケジュールが2日間しか取れず[11]、紅葉シーンの撮影を京都と奈良でそれぞれ1日のみの計2日[11][12]。京都常寂光寺[11]、奈良県明日香村甘樫丘で夕景撮影など[11]。その他の撮影順は不明で、神奈川県鎌倉市、北鎌倉駅、円覚寺、京都清水寺、1998年2月、京都常寂光寺他[4]、スペイングラナダ[14]、奈良県明日香村国営飛鳥歴史公園、唐招提寺、吉野山(1998年3月、4月)他[12][42]でクランクアップ[6]。更に、スペイン・グラナダのロケも。こちらは渡哲也だけです。黒澤プロデューサーが以前、仲村トオル出演映画でスペインのグラナダでロケをした際、グラナダの風景に強烈な印象を持ったため、グラナダロケに固執し、「金は何とかするからグラナダロケをやってくれ」と頼み、ロケハンなしのスペインロケを敢行[11]。スタッフの手荷物を最小限にして製作費を浮かせた[11]。木村大作は「風景は人生の移り変わりであり、大人の恋の裏付けでもあるんです。監督も風景を意欲的に各シーンに取り込もうと、生活感をともなった映像美を追求してきます」と話し[4]、雪や雨にたたられたが、ライティング次第でどのようにも撮ってしまう"木村マジック"が冴え渡った[6]。スタッフ・キャスト一同、「ターゲットはとにかく大人。若い観客に迎合する映画ばかりじゃしょうがない」と異口同音に話した[6]。アルハンブラ宮殿は、遠景だけでした。 渡の死後の愛人と妻とのバトルも興味深いです。ヒットした失楽園の翌年の作品で、純愛映画の本作は興行的にはリスキーでしたが5億円で黒字だったそうです。音楽は、久石譲です。(21) 久石讓 Joe hisaishi Live - La pioggia - YouTube
2023.02.18
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織田裕二の役回りは、警視庁の強行事件担当だったが、体をこわして楽な部署に配置転換された中年刑事です。ポケットになんでも突っ込んでいるので、ジャケットはよれよれ、姿勢も前かがみで見てくれも悪いです。愛方が年取ったねと言っていましたが、これは演技でしょう。身元不明の死体を特定するノルマに悲鳴を上げている桜庭みなみを助けようとするところから、ドラマが始まります。警視庁の地下倉庫の身元不明者リストの様子に圧倒されます。ちゃんと保管しているところは、少年事件の裁判記録を簡単にほかす裁判所とは大違いです。警視庁のノルマは有名ですね。若い警官にはプレッシャーのようで、三鷹の交番でも、ノルマ達成のため自転車泥棒や運転中の携帯使用などに目を光らせていました。威圧的だったり姑息だったりして、都民が警察に協力しないのは、こういうところに問題があると思います。ちょっと、横道?10年も20年も前の不明者は判明の可能性が低いので5年前のものをあたると、おかしな自殺事件を見つけ、ここから事件が始まります。添付写真から青酸化合物による毒殺なのに、なぜか練炭自殺で処理です。死体の顔色が違います。さっそく桜庭みなみと事件現場に直行です。自殺物件なのでアパートはそのまま、死体の位置に寝転んで被害者のメッセージを見つけ謎解きです。「新城も」と、その裏の数桁の謎の数字。前者から身元が判明し、後者から殺された事情が明らかになります。一方で、悪徳警官の伊藤英明の動きが同時に進行します。銀座のママ出身で、今は派遣最大手の会社の社長(高島正宏)秘書の泉里香が伊藤の愛人です。実入りがいいのか、銀座のクラブに入り浸り、かっこよくて織田裕二とは雲泥の差です。脂肪吸引事故で整形外科医を脅して、警察OBを顧問として雇わせるなんて言うエピソードが描かれます。警察庁長官の中村格は、アベ射殺の責任を取ってあっさり辞職しましたが、1年もたたずに日本生命に顧問として天下りです。上から下まで同じですね。日生の弱みは何なのでしょう。働いていた頃保税工場の許可をもらいに横浜税関に行ったら、役人の天下りを打診されました。こちらは、大蔵省でした。大手自動車会社の社長役は鶴見慎吾でしたが、ミスキャストというより設定が中小企業風でした。顔など出さない方が、効果的な演出かと思います。こちらの方は、ちょっとさびしいというかリアルさに欠ける描写でした。それでも、レクサスを思わせる国産高級車、液晶パネルをプラズマパネル、亀山工場、美濃加茂の車体会社、岩手のパーツ工場、・・・。トヨタやシャープ、パソナなどを思い浮かばせる設定です。日本の産業のガラパゴス化については、経済評論家役が家電エコポイントやエコカー減税で本来潰れるべき企業を延命させ世界標準から外れたモノづくりや、時代の潮流とかけ離れたモノづくりに向かわせたと解説です。その場しのぎの場当たり的な政策や人気取りの政策が、日本の産業をゆがめたとの見方です。トヨタの社長が電気自動車でエンジンを動かすと言っていたのを思いだします。関連産業があるので、エンジンは捨てられないようです。自工会・豊田章男会長が大手メディアに「電動化車両はEVだけではない!」ミスリードやめてと苦言 - ライブドアニュース (livedoor.com)ちなみに、ドラマでの織田裕二の携帯電話はガラケーでしたが、現在の警官の電話はどどうなっているのでしょう。続きます。
2023.02.17
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ストーリー:外交官の令嬢樺山真美とチンピラやくざの次郎が知り合ったのは新宿の盛り場だった。不良学生につけ廻されていた真美を、ヤクを届ける途中の次郎が逃がしてやった。ところが乱闘の最中、相手は自分の待ったナイフを誤まって刺し死んでいた。次郎も重傷を負って逃げ帰ったが、兄貴分の花井は自首をすすめた。一方、殺人事件を報じる新聞を見て驚いた真美は、刑事にことの真相を話し、知人の公安委員にも説明した。その尽力がものをいって自首した次郎は一日で釈放された。翌日から次郎は盛り場を肩で風切るようになった。数日後、真美が次郎の汚ないアパートを尋ねて来た。次郎はドギマギしながら口をきいたが嬉しさはかくせず、真美をボクシングに誘って精一杯のサービスをみせた。それからの毎土曜日、二人はデイトを重ねた。だが次郎は会う度に背広や靴を新調し、そのため悪事を重ねた。ある日、いくら待っても次郎は現われず、初めての悲しみを味わった真美は赤倉へスキーに出かけた。次郎は恐喝容疑で逮捕されていた。その次郎が簡単に釈放されたと聞いて組長は、警察が次郎を泳がせてヤクの取締りを狙っているのではないかと疑った。あの事件のとき次郎がヤクを落したことは当局に知れているはずだった。一方、真美の家族は父の赴任地へ発つことになったが、真美は次郎と別れて日本を去るにはたえられなかった。花井に諭されて次郎が自首を覚悟した夜、ボストンバッグを待った真美が訪れた。思わずみつめあう次郎と真美は、表に花井が来たことを知ると、手をとって二人の世界に逃げ出していった。(KINENOTE)『泥だらけの純情』(どろだらけのじゅんじょう)は、藤原審爾の1962年に発表された短篇小説。1963年に吉永小百合と浜田光夫主演、1977年に山口百恵と三浦友和主演で映画化され、1991年にテレビドラマ化されている。(ウィキ)吉永小百合18歳、浜田光男20歳の日活純愛路線の映画です。銀座や渋谷、常磐線の古い国民の全てのデータが権力により管理車両など当時の風景を、愛方はなつかしく見ていました。赤倉高原も出てきて、田口駅も。世間知らずの外交官令嬢とチンピラやくざの恋物語。ローマの休日とロミオとジュリエットをミックスしたような内容でした。PS:浜田光男さんは、存命です。
2023.02.15
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ストーリー:大人たちは少年時代を思い出しては、楽しかったという。が、十二歳のアントワーヌ(ジャン・ピエール・レオ)には、毎日がいやなことの連続だ。その日も、彼は学校で立たされ、宿題を課せられた。が、親子三人暮しのアパートには共かせぎの両親が帰る前に、日課の掃除が待ってい、口やかましい母親と、妻の顔色をうかがう父親とのあわただしい食事がすむと、そのあと片づけで、宿題をやる暇はなかった。翌朝、登校の途中、親友のルネと出会うと、彼は学校へ行くのをやめ、二人で一日を遊び過した。それはどんなに晴れ晴れとしていたことだろう。が、午後に、街中で、見知らぬ男と母親が抱き合っているのを見た。視線が合った。その夜、母の帰宅は遅かった。父との言い争いの落ち行く先はアントワーヌのことだ。彼は母の連れ子だった。翌朝、仕方なく登校し、前日の欠席の理由を教師に追求されたとき、思わず答えた。母が死んだのです。が、前日の欠席を知った両親が現れ、ウソがばれた。父は彼をなぐり、今夜話し合おうといった。その夜、彼は家へ帰らず、ルネの叔父の印刷工場の片隅で朝を迎えた。母は息子の反抗に驚き、学校から彼をつれもどした。風呂に入れて洗ってくれた。精一杯優しく彼を励ますが彼は心を閉ざしてしまっていた。翌日から平和が戻ってきたように見えた。親子で映画にも行った。が、ある日の作文で、アントワーヌは尊敬するバルザックの文章を丸写しにし、教師から叱られ、それを弁護したルネが停学になった。彼も、欠席して家を出、ルネの家にかくれ住んだ。金持の子の、大きな家の一室で、食べものを探しながらの生活は、たいした冒険だった。やがて金に困り、ルネと共に、父の勤める会社のタイプライターを盗みだした。が、金にかえることができず、もとに戻しに行った時守衛に捕った。父親は彼を警察へ連れていく。非行少年として少年審判所へ送られた。護送車の中で初めて涙が出た。母親は少年に面会もせず、判事の鑑別所送りのすすめに応じた。鑑別所で、束縛された毎日のあと、やっと母親が面会にきた。ここが似合いだよ。母は冷かった。アントワーヌは監視のスキに、脱走した。駈けた。野を越えて。海へ、海へ。初めて見る海は大きかった。見捨てられた彼をゆるやかに迎えた。彼は浜に立ちつくした。(KINENOTE)『大人は判ってくれない』(Les Quatre Cents Coups)は、1959年のフランス映画。フランソワ・トリュフォー監督の最初の長編映画である。 原題の「Les Quatre Cents Coups」(あえて直訳すれば「400回の殴打、打撃」)は、フランス語の慣用句「faire les quatre cents coups」(「無分別、放埓な生活をおくる」といった意味)に由来する。『ある訪問』『あこがれ』などの短編映画を手がけた後、1959年に発表したトリュフォー自身の幼少時代の自伝とも言うべき作品である。これを観たジャン・コクトーは「わがフランソワ君、君の映画は傑作である。奇跡のようなものだ。親愛のキスを送る」という賛辞を彼に送った。この作品の成功に続き、トリュフォーはいわゆる「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズを次々と発表する。99分このラストのストップモーションを見た日本の批評家の大部分が自殺の決意を読み取ったが、トリュフォーは否定し、振り返ることによって怒りや反抗ではなく「さあ、どうしますか」という観客への質問だったという[6]。(ウィキ)私は、ラストシーンは自殺というより解放に見えました。広い海を見て晴れ晴れとした気分だったと思います。それにしても、学校も家庭もあんなのではつらいですね。主人公=フランソワ・トリフォー監督にとっては、映画が唯一の逃げ場でした。今なら、ゲームやネット?私にとって映画は、いなかに住む少年の目を世界に開かせてくれた存在でした。大人になって子どもの頃映画で見た海外の街や風景を見ると、感慨深いです。西回りで2回、東回りで1回、3度も世界1周をするなんて、80日間世界一周を見た時には想像もしていませんでした。宇宙旅行、多分それはないですね。
2023.02.13
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ストーリー:十歳の少女ザジ(カトリーヌ・ドモンジョ)は母とともに生れて初めてパリにやってきた。母はザジを弟のガブリエル(フィリップ・ノワレ)にあずけると、恋人とさっさと消えてしまった。ガブリエル叔父さんはナイト・クラブの芸人だった。パリにあこがれるザジの目的は地下鉄に乗ることだった。その地下鉄がストライキで彼女を大変失望させた。叔父さんの友達で気のいい運転手シャルル(アントワーヌ・ロブロ)の車で家につき、美しい叔母さんのアルベルチーヌが出迎えた。翌朝、ザジは一人で部屋を抜け出し、一階で酒場を経営する家主チュランド(ユベール・デシャン)の目を盗み地下鉄の乗り場に行った。門は閉っていた。泣き出したザジのそばに一人の得体の知れぬ男が近寄った。ザジは男とノミの市に行ったり、レストランに入ったり、さんざんいいおもいをして、用がなくなるとすたこら家へ逃げこんだ。後を追ってきた男は叔母さんに色目を使って叔父さんにつまみだされた。ガブリエルはザジを連れてエッフェル塔に出かけた。叔父さんはそこで四人のドイツ娘からスターと間違えられた。帰り道、街角で話かけたエロ婆さんことムーアック未亡人に、またまたガブリエルは追いかけられる。そこに例の娘たちが現われ、彼をバスに乗せていってしまった。叫び声にかけつけた男は、今朝と同一人物のトルースカイヨン警官だった。警官は未亡人の車にザジと未亡人を乗せて、バスの後を追った。トルースカイヨンは未亡人をまいてアルベルチーヌのもとに行く。彼女は受けつけず、夫に衣裳をとどけた。シャルルが酒場の女店員マドと結婚するという。ガブリエルはレストランに結婚祝いの客たちを招待した。未亡人からドイツ娘、クラブの踊り子……。お祝いが始まり、やがて喧嘩騒ぎになった。ザジは疲れて眠りこんだ。乱闘の最中、警察官トルースカイヨンこと暗黒街の親分アラシッドが、部下たちに武器をもたせてやってきた。レストランは阿修羅の巷と化した。ガブリエルはザジを抱えて地下鉄に避難した。とたんにストの解決した地下鉄が動き出した。ザジはまだ眠っている。翌朝--ザジは約束の時間に叔母さんと母の待つ駅に行った。母親は地下鉄に乗ったかと聞いた。ザジはただ“乗らない、疲れちやった”といった。それがパリヘきた彼女の感想だった。(KINENOTE)1960年制作のフランス映画。フランスの詩人・小説家であるレーモン・クノーによる1959年発表の同名小説を原作としている。映画はルイ・マル監督のコメディ映画。フランス映画のヌーヴェルヴァーグ運動の先駆けとなった。ストライキで地下鉄が運行していないパリを舞台に、少女ザジが町をさまよう様子をシュルレアリスム的でスラップスティックな表現で描いている。2009年9月より、完全修復ニュープリント版で全国順次で単館上映される事になった。配給元はザジフィルムズ。93分(ウィキ)ルイ・マル監督初期の作品でカラー作品。エッフェル塔での目が回るような描写もすごかったですが、パリの大渋滞の撮影もすごいと思いました。パリの地下鉄のストライキは、この頃よくあることだったのでしょう。私は、ナポリで遭遇しました。タクシーを利用しましたが、混乱した車列に突っ込んで行く運転にひやひやでした。やっとの思いでナポリ博物館に着いたら、こちらもストライキでクローズ、下町を散歩したら大雨と散々でした。物語の方は騒ぎが拡大して収集がつかなくなる始末。早回しやカット切り替えなどの効果を楽しむ実験的な作品なのでしょう。巨泉前武のゲバゲバ90分というTVバラエティー番組のずっと前の作品です。ルイ・マル監督は1980年にはアメリカの女優であるキャンディス・バーゲンと結婚し、生涯を共にした。(ウィキ)参考:主演のカトリーヌ・ドモンジョ(Catherine Demongeot、1950年5月16日 - )についてフランスの首都パリに生まれる。1960年(昭和35年)、レイモン・クノー原作、ルイ・マル監督の『地下鉄のザジ』の主人公ザジ役に抜擢されてデビュー、同作は大ヒットし、ドモンジョはいきなりスターになる。翌1961年(昭和36年)には、ジャン=リュック・ゴダール監督の映画『女は女である』にザジ役のまま出演した。その後、19歳になる1967年(昭和42年)までに2本に出演し、引退した。 引退の39年後、2006年(平成18年)に、ルイ・マル監督の弟で映画プロデューサーのヴァンサン・マルが、イギリスでの『地下鉄のザジ』のDVDリリース(オプティマム・リリーシング社、親会社はヴィヴェンディ)に際してのインタヴューによれば、それ以上の映画出演はしなかったし、のちに歴史家になったとのことである。
2023.02.12
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ストーリー:NYのブロンクス。黒人の高校生ジャマール・ウォレス(ロブ・ブラウン)は、プロのバスケットボール選手を夢見つつも、実は大変な文学少年。そんな彼が、アパートの部屋に引きこもっている謎の老人と知り合う。彼は40年前にピュリツァー賞に輝いた処女作一冊だけを残して文壇から消えた幻の小説家、ウィリアム・フォレスター(ショーン・コネリー)だった。二人の間にはやがて師弟関係のような友情が生まれ、ジャマールは文学の才能を開花し、フォレスターは長年閉ざされていた心を開いていく。そんな時、ジャマールの才能に気づき嫉みはじめていたロバート・クローフォード教授(F・マーリー・エイブラハム)が、ジャマールの提出した作品のタイトルがフォレスターの昔発表したエッセイと同じ副題を持っていることを糾弾するという事件が起こった。ジャマールは退学の危機にさらされるが、作文シンポジウムの時、それまで決して一人では外出しようとしなかったフォレスターが現われ、ジャマールを助ける。そしてフォレスターは、故郷スコットランドへ旅立った。やがて彼は亡くなり、ジャマールは弁護士からフォレスターの遺品を受け取るのだった。(KINENOTE)『小説家を見つけたら』(Finding Forrester)は、2000年のアメリカ映画。ショーン・コネリー主演、ガス・ヴァン・サント監督。136分ショーン・コネリーもよかったですが、敵役でアマデウスでサリエリ役もやった私立高校のクローフォード教授(F・マーリー・エイブラハム)もよかったです。少年の住まいはブロンクスでしたが、名門私立校はどのあたりなのかと思って観ていました。父親は麻薬中毒のダメ人間だったけど、母と兄に助けられて割と素直に育った青年と老小説家の心温まる交流の映画でした。佳作というにふさわしい作品でした。スコットランドは、ショーン・コネリーの出身地ですね。アイルランドとふざけるシーンが、面白かったです。それにしても、昔は白人が住んでいたブロンクスが、今や貧しい黒人一色でした。
2023.02.09
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ストーリー:人間の思考パターンを解析するハイテク人工知能・テンプルのシステムによる最新鋭尋問装置を設置した極秘施設・サイト9との通信が途絶える。アイザック(ウェズリー・スナイプス)を隊長とする特殊部隊チームが調査に向かうが、無残に殺された兵士たちの死体を発見する。さらに部隊は、制御不能となったシステムによって、ロックアウトされた要塞内に閉じ込められる。テンプルの設計者ガブリエル(デイヴ・アナブル)は原因を探るが、その間にも正体不明の敵の襲撃は続き、隊員たちは次々と犠牲になっていく。ガブリエルは、進化したテンプルが意思を持ち、暴走していることを突き止めるが、その目的とは? そして彼らは、この要塞から脱出できるのか……?(KINENOTE)『シールド・フォース/監獄要塞』(Armed Response)は、ジョン・ストックウェル監督、ウェズリー・スナイプス製作・主演の2017年アメリカ合衆国のアクションホラー映画。共演はアン・ヘッシュ、デイヴ・アナブル、セス・ロリンズ[3]。製作はWWEスタジオ(英語版)とジーン・シモンズの協働によるErebus Picturesが担当した[4]。アメリカでは2017年8月4日に公開された。93分(ウィキ)着想は面白いと思って見ましたが、期待外れでした。壁から手が出たり、電気でしびれさせたりと、かなり無理があり、映像的にも暗がりの打ち合いでつまらなかったです。自白の真偽判定システムなのに、監獄化というのも飛躍があります。アクションホラーというよりは、アフガニスタンでの米軍の住民虐殺事件を懲らしめる正義の映画?でもあります。
2023.02.02
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ストーリー:ロンドンで、ケースワーカーとして静かな生活を送るアリス・ラシーン(ノオミ・ラパス)。かつて、CIAで尋問のスペシャリストだった彼女は、ある受刑者の尋問で“完落ち(=アンロック)”に追い込むことができず、何十人という罪もない人たちの命をテロリストの襲撃の巻き添えにしてしまい、現在は一線から退いていた。そんなある日、CIAがバイオテロ計画を察知し、その計画の重要な情報を握るとされる容疑者を逮捕。その尋問官に選ばれたアリスはCIAに呼び戻される。アリスは絶妙な尋問で、容疑者をうまく“完落ち”に追い込むが、CIAを装った偽の捜査官たちの罠だったことに気付く。内部に裏切り者がいることを知った彼女は、真実を突き止めるため、そしてテロを阻止するため、孤高の戦いに身を投じていく……。(KINENOTE)『アンロック/陰謀のコード』(Unlocked)は、2017年のイギリス・アメリカ合衆国のアクション・スリラー映画。原題は「完落ち」の意味。監督はマイケル・アプテッド、出演はノオミ・ラパスとオーランド・ブルームなど。98分(ウィキ)BS-TBSの吹替え版で観ました。M・ダグラスにA・ブルーム、そしてJ・マルコビッチと、ノオミ・パラスより格上の役者たちが共演です。CIA内の内通者=黒幕は、映画ファンならわかってしまいそうな配役です。いつもの悪役が善玉だったりと、早い展開でそれなりに楽しませてくれます。MI-5の短髪のト二・コレットがかっこよかったです。CIAに復帰というラストは、続編もありということでしょうか。邦題副題の陰謀のコードは、意味不明でした。
2023.02.01
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ストーリー:娘のケイ(エリザベス・テイラー)を新婚旅行に送り出して、弁護士のスタンリー・バンクス(スペンサー・トレイシー)は披露宴の残骸の中へがっくり身を落とした。――ケイが、バクリー・ダンスタン(ドン・テイラー)という青年と結婚したいと両親を驚かしたのは、何ヵ月前のことだったか。妻(ジョーン・ベネット)は落ち着き払っていたが、スタンリーはダンスタン家が立派な名門であり、バクリーがなかなかしっかりした青年であることを知るまでは、オチオチ眠れもしないのだった。晴れて2人の婚約がすむと、スタンリーの頭痛の種は結婚費用だった。なるべく式も内輪にすませたい彼の意志に反して、妻や娘は一生の願いとして教会で盛大な式を挙げたがった。いっそ、娘が男と駈け落ちしてくれた方が、まだ安くつくではないか。ようやく教会の式も決まり、披露宴招待の人数も折り合って、知人から続々と贈物が届くようになった頃、ケイは突然破談にしてくれと言い出した。新婚旅行の行き先について、バクリーと他愛ない喧嘩を始めたのである。ところが親父が仲裁に乗り出す間もなく、若い2人はケロリと仲直りしてスタンリーに背負い投げを食わせる始末である。式の予行練習も済み、スタンリーは眠れぬ結婚式前夜を過ごした。晴れの式では、ケイは堂々たる花嫁ぶりで、動転した親父を圧倒し、旅立って行った。知人たちがただのシャンパンを飲みに集まる披露宴の混雑で、スタンリーは遂に去り行く娘に言葉をかけてやる暇さえなかった。――もの想いに沈むそのスタンリーに、その時電話がかかってきた。駅からケイが父親に送る最後の「おやすみ」であった。スタンリーは、晴れ晴れと妻を抱いて古い恋歌のレコードをかけながら踊り始めた。(KINENOTE)『花嫁の父』(Father of the Bride)は、1950年のアメリカ合衆国のコメディ映画。 監督はヴィンセント・ミネリ、出演はスペンサー・トレイシー、ジョーン・ベネット、エリザベス・テイラーなど。 原作はエドワード・ストリーター(英語版)の小説『Father of the Bride』。 子役出身のエリザベス・テイラーは当時18歳で、本作が大人の女性を演じ成功をおさめた最初期の作品となった。92分(ウィキ)結婚をめぐって、娘と妻に振り回される父親がコメディータッチで描かれています。スペンサー・トレーシーの小さくて着られないモーニングのシーンはおかしかったです。「娘が結婚すると早く言われても『まだ子供みたいなのに大丈夫か?』と思ってしまうし、娘がなかなか結婚すると言わないと『結婚しなくて大丈夫か?』と思ってしまう」父親役のスペンサー・トレイシーのセリフです。1950年の作品ですが、当時の中流家庭の様子に日本人は圧倒されたことでしょう。郊外の立派な家、1家に1台の車、黒人のメイド、・・・。娘とバージンロードを歩いたことを思いだして観ていました。それにしても、予想を超えるすごい結婚披露宴でした。好評だったのか、翌年には続編として『可愛い配当』(Father's Little Dividend)が作られました。娘のケイ(エリザベス・テイラー)をバックリー・ダンスタン(ドン・テイラー)に嫁がせて数ヶ月、スタンリー・バンクス(スペンサー・トレイシー)はようやく落ち着いて仕事に精を出そうとしていた矢先、娘がママになることを聞かされた。妻のエリー(ジョーン・ベネット)の喜びようは大変なものだったが、スタンリーは自分の人生も盛りが過ぎてしまったような気がして淋しくなり、いよいよおじいさんになったのかと感に堪えなかった。赤ん坊の生まれる日も近くなるにつれて、新家庭の住宅問題が悩みのたねになり、そのためバンクス家と間が気まずくさえなりかけたが、若夫婦は自分たちの力で新居を建築中だと発表し、親たちをほっとさせた。こんどは赤ん坊の名前のことで親たちが騒ぎはじめ、ケイはそれやこれやでいらいらした気持ちになり、家出までしたが、これまた丸くおさまった。生み月の11月になり、スタンリーもエリーも毎夜おちおち眠れぬうちに、ケイは病院で無事男の子を生んだ。だが、赤ん坊はスタンリーの顔を見るとすぐ泣き出すので、彼は怖いものに触れる思いでやきもきした。やがて6ヶ月たち、赤ん坊の可愛さも一入になった頃、ケイは赤ん坊を実家にあずけて旅行に出かけた。おかげでスタンリーは日曜も朝6時から起こされ、午後には公園で乳母車を押さねばならなかった。赤ん坊が車の中で寝ついたのをさいわい、スタンリーは公園のグランドで少年たちとフットボールに興じ、帰ってみると乳母車がなくなっていた。びっくりした彼は警察にかけつけた。赤ん坊はお巡りさんたちにとりかこまれて上機嫌、スタンリーの顔を見てはじめてニッコリ笑いかけた。それからスタンリーと赤ん坊は大の仲良しになった。やがて教会で洗礼が行われ、牧師は赤ん坊にスタンリー・バンクスと命名した。スタンリーはほんとに幸福な気持ちにみたされた。(KINENOTE)
2023.01.29
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ストーリー:1968年。かつてミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨したジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)だったが、度重なる遅刻や無断欠勤のせいで映画出演のオファーが途絶え、窮地に立っていた。今は巡業ショーで生計を立てているものの、住む家もなく、借金は膨らむ一方。やむなく元夫(ルーファス・シーウェル)に幼い娘と息子を預け、ロンドンのクラブに出演するため一人旅立つジュディ。英国での人気は今も健在ではあるが、初日を迎えるとプレッシャーが高じ逃げ出そうとしてしまう。それでもひとたびステージに上がればジュディはたちまちディーバと化し、観客を魅了。ショーは大盛況でメディアの評判も上々。新しい恋ともめぐりあい、明るい未来に心躍らせるジュディだったが、子供たちの心が離れていく恐れと疲労から睡眠薬とアルコールに走り、ついには舞台でも失態を犯してしまう……。(KINENOTE)『ジュディ 虹の彼方に』(原題:Judy)は、2019年のイギリス・アメリカ合作のジュディ・ガーランドの伝記映画。監督はルパート・グールド(英語版)、主演はレネー・ゼルウィガーが務めた。本作は2005年に初演されたピーター・キルター(英語版)脚本の舞台劇『エンド・オブ・ザ・レインボー(英語版)』を原作としている。ゼルウィガーは全ての歌唱シーンを本職の歌手による吹き替えなしでこなしており、その演技はキャリアベストと絶賛されている[4]。(ウィキ)伝記映画が続いていますが、たまたまです。ロンドンでの現在に、過去の子役時代のお話が何度も挿入された作りです。ライザ・ミネリ役も登場します。当時17歳 「オズの魔法使い」(1939)でジュディ・ガーランドは一躍スター。『イースター・パレード』(1948)でミュージカルスターに飛躍。カムバックした『スター誕生』(1954)ではゴールデン・グローブ主演女優賞を受賞。と、華々しい経歴ですが、影の部分も。撮影に耐えきれなくなったジュディはセットのプールに飛び込んで撮影を中断させます。MGM映画のプロデューサー・ルイス・B・メイヤーは「私の映画の撮影を中断させるな」と幼いジュディを叱責します。ジュディ 「昨日は18時間も働いて自分の本名も忘れかけた」メイヤー 「君の名前はフランシス・ガム。太い足首、そっ歯、田舎者。ゲイの父親、ステージママの母親。自分が誰だか思い出せたか、ジュディ?」ジュディ 「すみませんでした」メイヤー 「泳ぎたいなら夜ウチのプールに来なさい。好きなだけ泳がせてやる。『ありがとうございます』は?」ジュディ 「ありがとうございます」太りやすいジュディが食べて良いのはチキンスープだけ。痩せる為に覚醒剤アンフェタミンを、眠る為に睡眠薬を投与され、まさに子どもの時から薬漬けです。家族も含めてまわりの大人たちに食い物にされたジュディ。日本でも子どもの頃から、歌手&俳優として活躍して若死にした女性がいたことを思いださせます。ロンドンでは、ドロシーのファンだったという医師とのこんな会話もあります。医師 「良くありませんね。喉の手術をした事は?」大人のジュディ 「2年前に気管切開を。自殺未遂で」医師「それは声帯によくない。肝炎も同じです。うつ病には何か対策をしていますか?」ジュディ 「夫を4人。効果は無かった」虹の彼方にはなかなか歌いませんでした。途中で歌ったFor Once In My Lifeは、私の好きな曲です。(693) Judy Garland - For Once In My Life (Live 1968) - YouTube映画では、(693) judy for once in my life scene - YouTube(693) For Once In My Life - YouTube本業じゃないのにここまで歌えるところが、すごいですね。しかも、うつ病で長年休んでいたという女優です。 ボヘミアンラプソディーもよかったですが、ジュディはそれ以上の作品でした。参考:ウィキからです。ジュディ・ガーランド(英語: Judy Garland、1922年6月10日 - 1969年6月22日)は、アメリカ合衆国の女優、歌手。子役として出演した『オズの魔法使』で大人気を博し、以後も『スタア誕生』などで抜群の歌唱力を披露して1940〜50年代のハリウッドを代表する大スターの一人となった[1]。娘のライザ・ミネリも女優。身長151cm[2]。当時13歳のジュディは肥満気味だったため、MGMは契約に「スリムでいること」を含め強制的なダイエットを命じた。体質的に太りやすかった彼女は当時のハリウッドのスタジオでダイエット薬として使用されていた覚醒剤(アンフェタミン)を常用するようになる。一男二女(ライザ=1946年生、ローナ=1952年生、ジョセフ=1955年生)の子供。レネー・ゼルウィガーは、『ふたりの男とひとりの女』で共演したジム・キャリーと婚約したが、2000年秋に破局。2001年頃にジョージ・クルーニー、2003年から2004年までジャック・ホワイトと交際していた。2005年5月9日にカントリー歌手のケニー・チェズニーと結婚した[4]。しかし、同年9月ゼルウィガーが婚姻無効を申請、12月20日に正式に無効となった(離婚歴はつかない)[5]。 2007年1月、アメリカの経済誌フォーブスがエンターテイメント界で活躍する女性で資産の多い女性トップ20を発表し、ゼルウィガーは総資産54億円で20位にランクインした。(693) レネー・ゼルウェガー「ジュディ 虹の彼方に」 - YouTube映画では聴けなかった歌声です。(693) Renée Zellweger - Over The Rainbow (From 'Judy' / Lyric Video) - YouTube
2023.01.26
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ストーリー:レディ・ガガが“史上最高の天才エンターテイナー”と讃え、ケイティー・ペリーが“今も最も影響を受けている”と語るミュージシャン。それが伝説のバンド“クイーン”のリード・ヴォーカル、フレディ・マーキュリーだ。その名を知らずとも、『ボヘミアン・ラプソディ』、『伝説のチャンピオン』、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』といった名曲をほんのワンフレーズ耳にしただけで、たちまち誰もが心浮き立ち、歌い出さずにはいられない。いかにしてフレディは、世間の常識や既成概念に逆らい、従来の音楽を打ち破り、世界中から愛されるエンターテイナーとなったのか?なぜ愛と孤独、プレッシャーに引き裂かれたのか?そして、崩壊寸前に陥ったバンドを立て直し、永遠のレガシーを確立できた理由とは……? 20 世紀最大のチャリティコンサート“ライブ・エイド”で、音楽史に残る史上最高のパフォーマンスを披露した彼らの華やかな活躍の裏には、誰も知らない物語があった……。(KINENOTE)『ボヘミアン・ラプソディ』(英語: Bohemian Rhapsody)は、イギリスのロックバンド・クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーに焦点を当て、1970年のクイーン結成から1985年のライヴエイド出演までを描いた伝記映画。脚本はアンソニー・マクカーテンによる執筆で、ラミ・マレックがフレディ役を務めるほか、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョゼフ・マゼロ、エイダン・ギレン、トム・ホランダー、アレン・リーチ、マイク・マイヤーズらが出演。音楽プロデューサーはクイーンの現役メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーの2名。イギリス・アメリカで制作され、2018年に公開された。(ウィキ)134分クィーンと同時代に生きてきたはずなのに、興味が無かったせいかバンド名や「ウィ・ウィル・ロック・ユー」や「伝説のチャンピオン」は知っていてもメンバーについては何も知りませんでした。もちろん、題名になっているボヘミアン・ラプソディもです。映画が評判になっているのは知っていました。なんせ映画館のない当地でも、市民文化会館で上映会が行われたくらいです。ボービンドン空軍基地へステージセットのレプリカを建造した上で行われたウェンブリースタジアムで行われたライブ・エイドの場面は大画面で見たら盛り上がりますね。134分と長い割には、主人公のフレディーの表面をさっとなぞったという印象でした。レコード会社幹部やメンバーとの対立、マネージャーの解任など定番の出来事は必要?日本でその人気に火が付いたバンドでしたから、その辺にもふれてほしかったですね。「善き思い、善き言葉、善き行い」を語るゾロアスター教信者の家族は好感が持てましたが、なぜ移民となったかは分からずじまいでした。45年の人生を2時間で表現。感動的なラストに満たされるものの、ファン以外には???が残る映画でした。PS:今流行りの「アーティスト」ではなく「パフォーマー」と名乗るフレディ・マーキュリー。ぴったりな形容だと思います。
2023.01.25
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ストーリー:深夜のロサンゼルス。フル・スピードで走ってきた車がパシフィック保険会社の前で止まり、肩をピストルで射ぬかれた勧誘員ウォルター・ネフ(フレッド・マクマレイ)がよろめきながら下りてきた。彼は会社の自室に入り、テープレコーダーに向かって上役バートン・キース(エドワード・G・ロビンソン)に宛てた口述を始めた――。数カ月前、ウォルターは会社に自動車保険をかけているディートリチスンを訪ねたが不在で、夫人のフィリス(バーバラ・スタンウィック)に会った。翌日フィリスはウォルターのアパートを訪れ、夫を殺してそれを事故死と見せ、倍額保険を取ろうともちかけた。足を怪我したディートリチスンは、近く開かれるスタンフォード大学の同窓会へ汽車で行く予定だった。最初は当惑するウォルターも、フィリスの肉体の魅力に負けて、ついに計画を手伝う破目になった。保険に入ろうとしないディートリチスンからサインを詐取して保険証書を作った2人は、犯行当夜のアリバイを作って実行に入る。ディートリチスンと同じ服装をしたウォルターは、フィリスの運転する自動車に忍び込み、車に乗った彼を撲殺。代わって松葉杖をつきながら汽車に乗った。展望車に乗り合わせた男がいなくなったすきをついて汽車から飛び降り、自動車で先回りしていたフィリスとディートリチスンの死体を線路に運び、松葉杖を置いて立ち去った。計画は成功し、ディートリチスンは過失死と認められた。だがただひとり、キースが死因を怪しんで調査を始めた。そしてディートリチスンの娘ローラ(ジーン・ヘザー)の恋人ニノ(バイロン・バー)に嫌疑がかかり、ローラも行動を監視され、ウォルターはディートリチスン家に近づけなくなった。ひそかに連絡をとってフィリスと会っているうちに、ウォルターは次第に不安を感じ、ある夜いらいらした気持ちでフィリスと会ったとき、ついに2人の間に争いが起こりフィリスはウォルターを撃つ。ウォルターはピストルを取り上げ彼女を射殺した。――ウォルターの告白が終わったとき、キースが入ってきた。彼にとっては信頼するウォルターであったが、殺人の罪は裁かれねばならない。キースは受話器をとり、警察に電話をかけた。(KINENOTE)『深夜の告白』(原題: Double Indemnity)は、1944年のアメリカ合衆国の犯罪映画。監督はビリー・ワイルダー、出演はバーバラ・スタンウィック、フレッド・マクマレイ、エドワード・G・ロビンソンなど。パラマウント社作品。モノクロ。日本では1953年に公開された。フィルム・ノワールの古典として現在でも高く評価される。不倫による生命保険金殺人を取り上げた倒叙型サスペンスの先駆であり、その後の多くの映画・テレビドラマに影響を与えた。[要出典]原作であるジェームズ・M・ケインの小説『倍額保険(英語版)』(1936年)は、保険会社勤務の経験を持つケインが、1927年に実際に起きた保険金殺人事件「ルース・スナイダー事件」[注 1]に触発されて執筆したものといわれる。[要出典]「倍額保険」の題名は、自動車など他の交通機関に比べて乗車中の危険率が低い鉄道での死亡事故が起きた場合、通常の生命保険契約の倍の保険金が支払われる、という作中での設定による。 脚本家出身のビリー・ワイルダーによる監督第3作で、彼と作家レイモンド・チャンドラーとの共同脚本である。 1946年にはフランスで公開され、早くから「フィルム・ノワール」の代表例として認識されることになった。戦後、洋の東西を問わず、「不倫が動機の保険金殺人」という題材は、多くのミステリー・映画・テレビドラマに用いられたが、その源流は『深夜の告白』にある、と言っても過言ではない。ウディ・アレンは、この作品を「史上最高の映画」と評し、賞賛している。(ウィキ)ビリー・ワイルダー監督つながりで観ました。2時間ドラマでよくある保険金殺人事件の源流のような作品で、まさにフィルム・ノワールの古典です。悪役を演じるのをためらって、キャスティングされた俳優が断るなんてこともあったみたいで、出演を受けたフレッド・マクマレイは新境地開拓です。ビリー・ワイルダーと言えば、お熱いのがお好きやアパートの鍵貸しますなどのコメディータッチの作品が印象的でしたが、私にとっては意外な作品でした。劇場で観た、晩年1974年のフロントページをまた観てみたいです。1944年の製作です。米国は戦争中もこうした映画を作って上映していたのですね。あらためて国力や民度の差を感じました。(691) 映画紹介:「深夜の告白」(1944) - YouTube
2023.01.24
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ストーリー:病癒えたロンドン法曹界の長老ウィルフリッド卿(チャールズ・ロートン)は、看護婦に付き添われて事務所に帰る。が、酒、煙草、そして得意の刑事事件もダメだといわれ、大いにクサっていた。そこへ弁護士仲間が依頼人を伴って現われ、弁護士の煙草ほしさに部屋に招じ入れ、話を聞くうちに卿は俄然興味がわいてきた。ヴォール(タイロン・パワー)という依頼人は、知り合いの富裕な未亡人が殺されたことから、嫌疑が自分にかかっていること。自分の潔白は妻クリスチーネ(マレーネ・ディートリッヒ)が保証する、と述べて卿に弁護を頼む。だが円満な夫婦の間の証言など、法廷で取り上げられるわけがない。他にヴォールの無実を証す証人がないとすれば、殺す動機のない点を主張しなければならない。その点ヴォールは、自分の発明品に少し投資してもらいたいと思っていた、と述べる。ところがこの時、新聞で未亡人の全財産がヴォールに遺されていたことが判り、ヴォールの立場は不利になる。やがて事務所にスコットランド・ヤードの車が停まり、ヴォールは逮捕される。その後ヴォールの妻クリスチーネが来訪。ヴォールのアリバイを証言するが、その言葉はなぜか曖昧であった。この2人は、ヴォールが戦時中ドイツに進駐していた頃、彼女を助けことから結ばれた仲である。ウィルフリッド卿は看護婦や周囲の心配をよそに、弁護に立つことになった。公判の日、中央刑事裁判所の傍聴席は、満員だった。検事の証人喚問、ウィルフリッドの反対訊問など、事態は黒白いずれとも定めかねる展開になる。その時検事側証人として、クリスチーネが出廷。自分には前夫があり、ヴォールとの結婚は正式のものではないと証言、しかも未亡人殺しを告白したという、驚くべき証言をする。ここにおいてヴォールの有罪は確定したかに見えた。その夜、ウィルフリッド卿は見知らぬ夜の女に呼び出され、クリスチーネが夫を陥れようとした証拠の手紙を買わされる。次の公判の日、ウィルフリッドはこの手紙を重大な証拠として出廷、クリスチーネの仮面を剥ぐ。一転、ヴォールは無罪になった。だが、何か納得のいかないウィルフリッドの前に、クリスチーネが現われた。……事件は落着したのではなかったのか? ウィルフリッド卿の予感は、不幸にも的中したようである。何故なら、クリスチーネは彼に意外な事実を語ったのだ。意外な事実? だが、それに引き続いて、彼女にとっても、意外な事実が明らかになったのだ。(KINENOTE)「この映画をまだ見ていない方のために決して 結末をお話にならないでください」 映画の最後のクレジットですが、最後に観たのは40年以上前で、ラストのどんでん返しはすっかり忘れていました。『情婦』(原題: Witness for the Prosecution)とは、1957年製作のアメリカ映画である。アガサ・クリスティの短編小説及び戯曲『検察側の証人』を原作とする法廷ミステリー作品である。脚本・監督はビリー・ワイルダー。タイロン・パワー、マレーネ・ディートリヒ、チャールズ・ロートン、エルザ・ランチェスターが主演した。(ウィキ)65年前の作品ですが、舞台劇の映画化で今見ても見ごたえのある楽しい作品です。実生活でもパートナーの弁護士と看護婦のやり取りが面白くコメディタッチでした。 基礎知識:法廷弁護士=英国では バリスター(barrister)または advocate、米国では counselor 。事務弁護士=英国では ソリシター(solicitor)米国では attorney である。小室圭さんはどちら?余談ながら、この邦題情婦はひどいですね。直訳の検察側の証人でよかったと思います。
2023.01.23
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ストーリー:中学3年になったまい(高橋真悠)の元に“魔女”が倒れたという知らせが届く。祖母の家に向かう車の中で、まいの母(りょう)から祖母の訃報を聞く。魔女とは、英国人で、まいの母方の祖母のことだ。まいは2年前のことを思い出す。中学に入学したまいは、登校拒否になる。母は、“西の魔女”と呼ぶ祖母(サチ・パーカー)の家にまいを預ける。祖母は魔女の血筋で、草木についての知恵や知識を受け継ぎ、物事の先を見通す能力を持っているという。まいは自分も魔女になりたいと思い、修行を始める。魔女の修行とは、『早寝早起きをし、食事をしっかりとり、運動をし、規則正しい生活をする』ということと、『何事も自分で決める』といことだった。草原で摘んだワイルド・ストロベリーでジャムを作ったり、野菜やハーブを育てる生活は、まいの閉ざしていた心を解きほぐしていった。しかし近所に住むゲンジ(木村祐一)の言動に、まいは心をかき乱される。それでも彼に寛大に接する祖母を、まいは理解できない。遂にある出来事により、2人は心にわだかまりを残したまま、まいは祖母の家を離れることになった。まいは久々に祖母の家を訪れる。静かに横たわる祖母を前にして、不本意な別れ方をしたことを後悔するまい。しかし、祖母との約束を思い出したまいは死んだ西の魔女から、最後のメッセージを受け取るのだった……。(KINENOTE)2008年6月21日に全国一斉ロードショー。文部科学省特別選定作品、青少年映画審議会推薦作品、厚生労働省社会保障審議会推薦作品。映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第59位。「おばあちゃんの住む家」を忠実に再現するべく、山梨県の清里高原にセットが作られ、そこで撮影が行われた。セットは2008年5月から2009年はじめまで保存・公開される。その後も建物はキープ協会の管理下で保存されたが、現在は解体されている[3]。(ウィキ)10年ほど前に観て、今回が2度目。シャーリー・マックレーンの娘サチ・パーカーが演じる上品なおばあちゃん。彼女が話す丁寧な日本語が、抑制のきいた演出にあって、清里の初夏の景色とともに心を癒してくれる作品です。いっしょに観ていた愛方が日本じゃないみたいとつぶやいていたけど、清里も蓼科もずいぶん行ったのに忘れた?洗濯機はないみたいでたらいで洗っていたのが、印象的でした。大自然に抱かれた質素な暮らしの象徴ですね。大量の砂糖を使うジャムづくりにもびっくりです。「魔女修行」を楽しく見させてもらいました。母親 「あの人は本物の魔女よ」まい 「おばあちゃんはいつも私に自分で決めろっていうけれど、私、何だかいつもおばあちゃんの思う方向にうまく誘導されているような気がする」。まい 「おばあちゃん、だいすき」おばあちゃん 「I KNOW.」おじいちゃんも、お父さん(大森南朋)も影が薄かったです。(677) 虹(Live at Katsushika Symphony Hills Mozart Hall on May 28th, 2016) - YouTube
2023.01.18
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日本では「歴史は俺たちに なにをさせようとしているのか?[19]」をキャッチコピーにして宣伝され、東宝配給で[20]、1980年の正月興行として1979年12月15日から公開された[20]。配給収入は13億5000万円を記録[注釈 7]。角川春樹事務所にとっては初の正月作品である[21][20]。角川春樹は正月興行といえば東映時代劇という時代に育ち、正月に時代劇をやるのはプロデューサーとしての夢であった[5][6]。同事務所の過去3作同様に「角川商法」と言われたメディアミックスが展開され、もともと映画『復活の日』を正月作品にあてがう予定だったが製作の遅れで間に合わず、本作が取って代わっている[7]。公開中にレプリカ戦車は、宣伝の一環として映画館の前に据えられた[21]。正月映画が興行の花だった時代ですね。欧米向けの作品は95分に編集され[23]、 1981年1月にアメリカと4月24日に西ドイツ、 1982年3月31日にフランスと4月16日にポルトガル、 1983年1983年7月22日にノルウェーと8月1日にスペインでそれぞれ公開された。日本以外のアジアでは1980年8月28日に香港とマカオで広東語吹替で公開された。ソ連でも映画祭などで頻繁に上映された。(ウィキ)G.I. Samuraiは、海外向けのタイトルなのでしょう。G.I.は、「アメリカ兵」を意味する俗語である。G.I.ジョー(G.I. Joe)で男性の下士官兵を指し、女性兵士の場合はG.I.ジェーン(G.I. Jane)という表現が使われる。そのほか、戦争花嫁を指すG.I.ブライド(G.I. bride)、従軍牧師を指すG.I.ジーザス(G.I. Jesus)などの用例も見られる[1]。G.I.は、しばしばGarrison issue(駐屯地支給品)、Government issue(官給品)、General infantry(一般歩兵)[nb 1]などの略語と解釈される。しかし、アメリカ軍における用語としては、Galvanized Iron(亜鉛めっき鉄板)を意味する略語として20世紀初頭に導入されたのが始まりで、当時はゴミ箱やバケツへのスタンプとして使用されていた[1]。(ウィキ)確かにこの映画では、侍その多くは足軽が大量に投入されて殺されて消耗品のように扱われています。ちょっと意味深なタイトルではあります。レプリカ戦車は、8000万円を費やして2か月半の期間で造ったそうです。ヘリコプターも民間会社からの借り物で、自衛隊風に塗装です。自衛隊の全面協力が得られなかった背景は、戦国時代とはいえ、自衛隊員が無許可で離隊すること、民衆を襲う、隊員同士が戦闘する内容に否定的な自衛隊は、前年の角川映画『野性の証明』に防衛庁が協力しなかったのと同様に、本作への支援を一部に止めた。(ウィキ)ようです。映画の冒頭で、戦国時代の殺し合いに圧倒される自衛隊員の様子が興味深いです。本当に当時の自衛隊が使い物になるのか=戦闘で人を殺せるのかという問いが根底にあるように思えます。物語の進行で自分が生きるために殺すもの、殺しに目覚めるもの、自由に戦える戦国時代に生きがいを感じるものと多様です。殺しまではしないもののレイプシーンや少しコミカルな夜這いシーンは、自衛隊員のイメージダウンとなって拒否反応だったのでしょう。今なら、ネット右翼を使って圧力をかけたかもしれませんね。クーデター計画の後遺症も出てきます。余談ながら、現在のウクライナ戦争でも動員されたウクライナ兵の2割くらいが精神的なダメージを負い、戦争の大義がないロシハ兵はそれ以上との記事を読みました。現在の自衛隊では、専守防衛とはいえ人殺しに対してどう教育されていあるのか知りたいものです。ましてや、反撃力=先制攻撃となればどうなのでしょう。長い川中島の合戦は、へりがあるのだから一気に本陣を数激して武田信玄を殺害すればよいのにと思って見ていました。まあ、それを言ってはおしまいですが、とにかく若き真田広之はじめみなさん大活躍です。また、日活ロマンポルノで活躍していた絵沢萌子さんも夜這いのシーンで萌えていました。健さんとの共演も。· 伊庭義明三等陸尉 - 千葉真一· 長尾平三景虎 - 夏木勲· 三村泰介一等陸士 - 中康次· 県信彦一等陸士 - 江藤潤· 森下和道一等陸士 - 速水亮· 菊池弘次一等陸士 - にしきのあきら· 野中学一等陸士 - 三浦洋一· 根本茂吉二等陸士 - かまやつひろし· 丸岡正男一等陸士 - 倉石功· 平井正芳一等陸士 - 高橋研· 矢野隼人陸士長 - 渡瀬恒彦· 加納康治一等陸士 - 河原崎建三· 須賀利重一等海士 - 角野卓造· 西沢剛一等陸士 - 鈴木ヒロミツ· 木村治久三等陸曹 - 竜雷太· 小野章一郎三等海尉 - 辻萬長· 堀健児二等陸士 - 古今亭志ん駒· みわ - 小野みゆき· 新井和子 - 岡田奈々· ゆい - 絵沢萌子· 直江文吾 - 岸田森· 真田昌幸 - 角川春樹· 足利義昭 - 鈴木瑞穂· 本願寺光佐 - 成田三樹夫· 九条義隆 - 仲谷昇· 小泉越後守行長 - 小池朝雄· 武田信玄 - 田中浩· 武田勝頼 - 真田広之· 夜這いの男 - 佐藤蛾次郎· 老婆 - 本間文子· 落武者 - 宇崎竜童· 森下のコーチ - 勝野洋· 子供のような武士 - 薬師丸ひろ子· 正吉 - 草刈正雄(ウィキ)すでに亡くなられた方も多く、時代を感じさせる作品で、映画史的に価値ある迷作でした。参考:(674) 戦国自衛隊のキャストの現在【出演者は今どうしてる? 戦国武将編】夏八木勲、薬師丸ひろ子、真田広之、岡田奈々、勝野洋、宇崎竜童、草刈正雄、千葉真一、ジョー山中 他 - YouTube
2023.01.17
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ストーリー:伊庭三尉を隊長とする二十一名の自衛隊員は、日本海側で行なわれる大演習に参加するために目的地に向かっているとき“時空連続体の歪み”によって四百年前の戦国時代にタイム・スリップしてしまった。東海には織田信長が勢力を伸ばし、上杉、武田、浅井、朝倉らが覇を競いあい、京へ出て天下を取ろうと機をうかがっていた時代。成行きから彼等は、のちの上杉謙信となる長尾平三景虎に加担することになり、近代兵器の威力で勝利をもたらした。戦いの中で、伊庭と景虎は心が通じあうなにかを感ずる。隊員のひとり菊池は、恋人和子と駈け落ちすることになっていたが戦国時代にスリップ、和子は約束の地で菊池を待ち続けた。三村は農家の娘みわに出会い、恋に落ちていく。そんな中で、矢野は、自分たちだけで天下を取ろうと、加納や島田を誘って反逆を起こし、魚村を襲い、手あたりしだいに女を犯すが、伊庭たちの銃撃のはてに殺される。近代兵器を味方につけた景虎は、主君小泉越後守の卑怯さに我慢がならず、春日山城で斬り殺し、天守閣からヘリコプターにぶら下がって脱出する。そして戦車が春日山城を陥落させた。その勢いで景虎と伊庭は京へ攻め上がろうとする。景虎は浅井・朝倉の連合軍と戦い、伊庭は川中島で武田信玄と戦闘をまじえることになった。「歴史がなんだっていうんだ。俺たちが歴史を書きかえるんだ」と、自衛隊員と二万人の戦いが始まった。戦車、ジープ、ヘリを駆使しての互角の勝負、そして目指す武田信玄の首を取ることにも成功するが、その激しい戦いの中で、伊庭たち隊員も死んでいった。隊員の中で生き残ったのは、農夫となってその時代に生きようと決意した根本だけであった。(KINENOTE)『戦国自衛隊』(G.I. Samurai)は、1979年の日本映画。主演・アクション監督:千葉真一、監督:斎藤光正、製作:角川春樹事務所、カラー・ビスタビジョンサイズ、139分。千葉真一芸能生活20周年・ジャパンアクションクラブ (JAC) 発足10周年記念作品[3]。(ウィキ)BS特選時代劇で観ました。約3時間の放送枠なので、ノーカット版でしょう。139分は長く、CGではない実写の戦闘シーンがこれでもかと映し出されていました。原作とも異なるストーリーのようですが、とにかくアクションシーンを見せたかった作品と思えば納得です。東京では大宣伝を行ったようですが、当時は地方の工場勤務だったので知りません。また、角川映画なんてあまり見たいとも思いませんでした。40年以上たった今見て見ると、日本がのぼり坂だった時代を感じます。千葉真一さんはじめ、みんな若いですね。原作は角川文庫にも収められている半村良のSF小説『戦国自衛隊』で、プロデューサー・角川春樹はUFOや映画『スター・ウォーズ』などの時代に合わせて時代劇にSFを加味して、角川の意図で青春映画として製作した[5][6]。製作発表でも角川は「映画『アメリカン・グラフィティ』の日本版を目指す」と抱負を語っている[7]。フジテレビと共同製作する予定だったが提携できず[7]、角川は自宅を抵当に入れ銀行から融資してもらい、製作費11億5000万円を捻出した[1]。業界通信社向けの発表から本作はスタートしたが、東宝の各支社長会議で角川がどんなに言葉をつくして説明しても、「なんで時代劇と戦車が結びつくのか?」とタイムスリップの要素の面白さを分かってもらえず、「分からないのはあなたがただけで、あなたがたの子供なら分かるよ」と言い切り、子供たちが劇画を読んで原作を認識していたのとは裏腹に「知らなかったのは大人ばかりだった。原作を読んでも分からないだろうから、会議ではサンプルとして劇画を配った」と語っている[8]。(ウィキ)東宝での会議、紛糾したのでしょうね。角川は1942年生まれでこの時37歳、才能全開だったのでしょう。「角川春樹氏は映画プロデューサーでなくイベント屋だ」(東映岡田茂社長 1981年)藤斎光正は「自分が監督するからには、青春映画でないと意味がない」と語り[12]、脚本の鎌田敏夫もテレビドラマ『俺たちの旅』シリーズで青春ものを手掛けていたことから、アクション・SF・戦争・時代劇に運命を翻弄される自衛隊員の青春群像が盛り込まれた作品である。キャッチフレーズでも「SF青春時代劇」をうたい[13]、松村とおる・井上尭之・ジョー山中・高橋研らによる青春をモチーフとした挿入歌が劇中に流されている。実戦をまったく経験したことのない近代軍隊が、殺戮を日常とする戦国時代の武士に倒されていく構図は、子供のような武士(薬師丸ひろ子)と木村三曹(竜雷太)が対峙するシーンなどで描かれている。小野みゆき・岡田奈々らヒロインにはあえて台詞を割り当てない演出が施され、新井和子(岡田)が帰りを待つシーンでは相馬野馬追が盛り込まれている。シナリオでは川中島の戦いを2つのシーンのみで記されていたが、そのカット数は400を超え、20日間以上の日数が費やされた[3]。ロケーション撮影は春日山城には福井県の丸岡城、福島県の新田川流域、小宮牧草地、静岡県の御殿場と全国数か所にわたって行われた[3]。自衛隊員役には、挿入歌を担当した高橋やにしきのあきら・鈴木ヒロミツ・かまやつひろしら、音楽分野の人間も起用された。草刈正雄・勝野洋・宇崎竜童・薬師丸らはワンシーンのみのカメオ出演した。(ウィキ)今回観てみてSF青春時代劇というのには違和感を覚えましたが、当時はそうした「青春」が流行った時代で観客にも受け入れられた時代だったような気がします。アメリカンニューシネマの影響もあったのでしょう。冒頭のタイムスリップのシーンでは、NHKの海外ドラマ「タイムトンネル」(1967年)を思いだしました。(673) Sengoku Jieitai. G.I. Samurai. Time Slip. Uncut. 1979. japanase. english subtitle. Sonny Chiba - YouTube続けます。
2023.01.16
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ストーリー:理想の男性との出会いを夢見る平凡な女性ジューン(キャメロン・ディアス)は、妹エイプリル(マギー・グレイス)の結婚式に出席するために乗ったボストンへと向かう飛行機で、ロイ・ミラー(トム・クルーズ)と名乗る謎の男性と出会う。だが、その男は1週間前までCIAエージェントだったことが判明。ロイと出会って以来、ことあるごとに危険な目に遭うジューンだったが、いくつもの危機を助けられ、次第に彼に惹かれていく。しかし、ミステリアスなロイの背後に巨大な陰謀の影が忍び寄り、ロイと行動を共にすることだけが、ジューンにとって生き延びる唯一の方法となっていく……。『ナイト&デイ』(原題: Knight and Day)は、2010年のアメリカ合衆国のアクションコメディ映画。監督はジェームズ・マンゴールド。2001年の『バニラ・スカイ』以来となるトム・クルーズとキャメロン・ディアスの共演作である[3]。「ナイト」は「夜」ではなく「騎士」の意味で、作中に登場する老夫婦の姓である。110分(ウィキ)きびきびしたアクションと、ヒロインが眠らされる度の場面転換、まさにジェットスタームービーです。ザルツブルグやセビリアなどなつかしいロケ地が展開します。ストーリーは荒っぽいけど、それなりに楽しめます。
2023.01.07
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ストーリー:青い空とそれよりももっと青い南の海につつまれたこの町の女学校は、今日も若い娘たちの歓声でわきかえっている。新人教師間崎は全校中の人気のまとだったが、生徒の中に一人かわった娘がいた。江波恵子、頭がよく美人で、勉強ができるくせにわざとしないでいる妙にひねくれたところがある。年若い女教師の橋本スミ子は、間崎のおうようさと、やさしさが恵子の心を救えるのではないかと考えていた。それは、恵子の大胆な作文から私生児である彼女がさまざまな悩みの末、大きな男の愛に飢えていることを知ったからだ。恵子の母親ハツは不幸な女だった。若い時には生活苦のため何人もの男に近づき、いまでも場末のいかがわしい所で飲み屋をやっていた。そのハツを連れて間崎の下宿を訪れた恵子は「橋本先生は私を嫌ってるの、だからきっと間崎先生が好きなのよ」と真面目くさっていうのだった。修学旅行の日が来た。東京最後の夜、行方不明になった恵子を、間崎はやっと見つけ出した。「先生、好き、このままどこかへ行っちゃおう……」ひたむきな顔でじっと間崎を見あげた恵子は駄々っ子のように泣きじゃくった。こんなことがいつの間にか“恵子が妊娠した”といいふらされてしまった。間崎に対するスミ子の態度は冷たかったが、あるとき「いま、先生を必要なのは江波さんです」というのだった。“俺が本当に愛しているのはこの人だ”間崎ははっきりと自分の愛を知った。と同時に、その言葉の裏に秘められたはげしいスミ子の愛の炎も感じとっていた。ある夜、決心した間崎はハツの飲み屋をたずねて行った。大喜びで迎えた恵子だったが、喧嘩の仲裁に入った間崎はケガをしてしまった。翌朝急を聞いてかけつけたスミ子に、ハツはわざとらしく恵子の介抱ぶりをいいふらし、たまらなくなったスミ子は早々に立ち去った。学校に向かう間崎を送ってきた恵子は「先生、橋本先生と結婚なさい」といい放って、来た道をスタスタと戻っていった。それを見送りながら間崎は恵子の将来を憂慮しつつも己が道を歩もうと決意するのだった。BS12の吉永小百合映画特集で観ました。昔原作を読んだ記憶がありますが、こちら舞台で東京に修学旅行に行くという設定で、両方の景色が楽しめます。不二家やSONYビルの銀座が映っていました。長崎から東京まで夜行列車で行ったのですね。車内の様子や旅館(駿台ホテル)の大部屋の様子が、興味深かったです。今年あたりは県外や海外への修学旅行が復活するのでしょうか。吉永小百合は高校生役ですが、撮影当時17歳。私服姿は大人っぽく見えました。一方浅丘ルリ子は22歳、着物姿が美しかったです。石原裕次郎は28歳で、スターではありますが大根役者でした。何度か映画化されていますが、これは日活版です。若い北村和夫(35歳)に驚きました。90分。· 1937年11月17日公開 - 製作:東京発声映画製作所、配給:東宝、監督:豊田四郎、脚本:八田尚之o 出演:市川春代(江波恵子)、大日向傳(間崎先生)、夏川静江(橋本スミ)、英百合子(江波ハツ)ほか - キネマ旬報日本映画6位· 1952年7月8日公開 - 製作:東宝、監督:市川崑、脚本:市川崑・内村直也・和田夏十o 出演:島崎雪子(江波恵子)、池部良(間崎慎太郎)、久慈あさみ(橋本スミ)、杉村春子(江波ハツ)、小沢栄(江口健吉)、斎藤達雄(長野教頭)、伊藤雄之助(佐々木先生)、三好栄子(山形チエ子)、南美江(輪井ウメ)、村上冬樹(畠山先生)、見明凡太朗(山川博士)、堺左千夫(安井先生)ほか· 1962年10月6日公開 - 製作:日活、監督・脚本:西河克己o 出演:吉永小百合(江波恵子)、石原裕次郎(間崎慎太郎)、浅丘ルリ子(橋本スミ子)、大坂志郎(山川医師)、三浦充子(江波ハツ)、北村和夫(江口健吉)、小沢昭一(北村敦)、村瀬幸子(山形アツ子)、井上昭文(畠中登)、武智豊子(瀬川フミ)、殿山泰司(瀬川善吉)、三崎千恵子(山川ヒロ子)ほか· 1977年4月29日公開『若い人』 - 製作:東宝・サンミュージック、監督:河崎義祐、脚本:長野洋o 出演:桜田淳子(江波恵子)、小野寺昭(間崎慎太郎)、三林京子(橋本スミ子)、左幸子(江波ハツ)、室田日出男(江口健吉)(※東映)、フランソワーズ・モレシャン(学院長マドモワゼル・マリー)、太宰久雄(佐々木先生)、山谷初男(秋本先生)、一の宮あつ子(山形先生)、赤座美代子(安田先生)、岡田英次(岡島先生)、吉永小百合(鮎沢由紀 ※特別出演)ほか(ウィキ)
2023.01.05
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ストーリー:1945年5月8日、イギリス。6年間続いた戦争が正式に終わり、国を挙げてヨーロッパ戦勝記念日を祝う夜、エリザベス王女(サラ・ガドン)と妹のマーガレット(ベル・パウリー)は父である国王ジョージ6世(ルパート・エヴェレット)の許しを得て、生まれて初めてお忍びでバッキンガム宮殿をあとにする。付き添いが目を離した隙に、シャンパンに勢いづいてバスに飛び乗ったマーガレットを追い掛け、エリザベスは街に出る。そして、人生を変える一夜が始まる……。めったに見ないBS12の土曜映画劇場枠で観ました。ちなみに、番組のタイトルは白駒池ですね。『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』(原題: A Royal Night Out)は、2015年のイギリスのロマンティック・コメディ映画。 監督はジュリアン・ジャロルド、出演はサラ・ガドンとジャック・レイナーなど。「ヨーロッパ戦勝記念日(VE-Day)の夜、後の英国女王エリザベス2世が、妹マーガレット王女と共に外出を許され、臣民と共に戦勝を祝った」という史実に着想を得て、一夜の経験を通じて王女の成長を描いたフィクションドラマである。戦勝記念日の夜のわき上がる状況がよく出ていた映画でした。イングランド北部のハルに1940年代のロンドンを再現し、ホテルリッツはブリュッセルのメトロポールで撮影したそうです。バッキンガム宮殿は貴族の館で、ザ・マルの撮影も王室に脚本をチェックされたもののOKが出たそうです。エリザベス王女役のサラ・ガドンはずいぶん整ったお顔立ちですね。対するマーガレット役のベル・パウリ―はちょっと太目で天然ぶりをうまく演じていました。1945年当時エリザベスは19歳、マーガレットは14歳。ふたりとも飲酒のシーンがあり、マーガレットには薬が入ったピンクジンです。ロンドンいちホットなクラブカーゾンにグレゴリーペックが訪れたというセリフとうちは(英国王室)は、内緒だけどドイツ系なのと語るセリフは遊び心があふれていて、面白かったです。愛子さんが「うちは、秘密だけど朝鮮系なの」なんて言ったらと、想像してしまいました。国王に、マーガレット王女が娼館って何?とたずねるシーンもにやりとしてしまいました。彼女のその後のゴシップにまみれた人生を思うと、昔はうぶだったのですね。いっしょに観ていた愛方は、王族というのは自由がないものなのねと今さらながらの感想です。人間が人間らしく自由に生きられない制度は、ある意味現代の奴隷制でもあります。ロイヤル=牢に追いやるかな?映画では、将来はもっと平等(自由)になることを願うと語っていましたが、少し自由度は高まりましたが本質はあまり変わっていないいないように見えます。余談ながら、VJ Day、Victory over Japan Day というのもあります。8月15日や9月2日、3日です。この日は、欧米にいるとちょっと肩身が狭く感じます。
2023.01.03
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ストーリー:マカリスター一家は、クリスマス休暇をフロリダで過ごすことになるが、空港でパパ(ジョン・ハード)と同じコートを着た人についていったケヴィン(マコーレー・カルキン)は、ニューヨーク行きの飛行機に乗ってしまう。憧れの街に来たケヴィンは、ママ(キャサリン・オハラ)の鞄に入っていたクレジット・カードと現金で一流ホテルに宿泊し、リッチな気分。一方フロリダ空港では、ケヴィンがいないことに気づいた家族が警察に捜査を依頼するが、とりあえずカードの盗難届けを出して連絡を待つことになる。翌日、リムジンを借りダンカン・トイ・ストアという玩具デパートへ出かけたケヴィンは、去年彼の家へ強盗に入った泥棒コンビ、ハリー(ジョー・ペシ)とマーヴ(ダニエル・スターン)を発見し、持っていたウォークマンに2人の会話を録音した。2人はデパート強盗を計画していた。ホテルに戻ったケヴィンは、盗難カードを使ったという理由でホテルマンに追われ、セントラル・パークの方へ逃げる。ママのアドレス帳から叔父の家を探し当てるが、改築中のため誰もいない。セントラル・パークのホームレスのおばさん(ブレンダ・フリッカー)と仲良しになったケヴィンだが、彼は泥棒撃退作戦を叔父の家で練り始めた。ケヴィンはデパートに侵入し、レジの金を漁る2人を写真に撮り、デパート内での大追跡が展開されるが、泥棒たちを叔父の家へおびき寄せることに成功する。階上からレンガを落としたり、ペンキを全身に浴びせたりして泥棒2人組をやっつけ、セントラル・パークに逃げ込むが、追ってきた2人組に捕まってしまう。一方、ニューヨークへ来たママはケヴィンの写真を手に探しまわっている。ホームレスのおばさんの蒔いたハトのエサで2人組がハトに襲われている隙にケヴィンは逃げ出し、ロックフェラー・センターのクリスマスツリーの前でママと会うことができた。(KINENOTE)クリスマス映画として日本テレビで放送されていたので、久しぶりに観ました。1992年の映画で、今回が12回目の放送で吹替えはフジテレビ版です。作品は120分ですから、CM分カットですね。原題のHome Alone 2: Lost in New Yorkの通り、NYでロケが行われセントラルパークやロックフェラーセンターなどのなつかしい場面が登場します。(644) 「ホームアローン2」をもう一度見たくなるNYロケ地巡り (HOME ALONE 2 OTAKU ) - YouTube前作より上映時間が長く、ニューヨークロケをふんだんに取り入れた結果、制作予算は前作の1800万ドルを上回る2800万ドルとなったそうです。(ウィキ)ダンカンのおもちゃ屋はFAO Schwarzですが、映画はシカゴで撮影されました。ハトおばさんとおもちゃ屋の店主とのエピソードは心が温まるものの、バトルシーンはやりすぎで残虐です。(644) ホームアローン2 レンガ直撃 - YouTubeトランプの出演シーンは、彼が大統領になったことで、再び注目されました。(644) 「ホームアローン2 」トランプ登場場面(日本語吹替) - YouTubeケビンがプラザホテルでロビーの場所を尋ねる場面でドナルド・トランプがカメオ出演している。監督のクリス・コロンバスによると、プラザホテルの場面がスタジオセットでの再現が困難なため実際のホテルのロビーで撮影しようとしたところ、当時ホテルのオーナーだったトランプが自身の出演を撮影条件にだしてきたことで出演することになったという[10]。なお、コロンバスはこの出演を「強制」「自身の映画への道に対するいじめ」だと感じたため撮影後に該当場面の削除を計画していたが、試写会でトランプが登場すると観客が歓声を上げたことから「トランプは生かそう。映画は観客のための時間だ」とその場面は残すことにしたという[11]。トランプ自身は2019年に、「私は今よりもちょっとだけ若かった、控えめに言うと」「知っての通り、映画は大ヒットになった。今までで一番大当たりしたクリスマス映画の一つだ」「そういった映画に関わったことは光栄なことだ」と述べている[12]。トランプがアメリカ合衆国大統領に就任してからは同場面に賛否両論があり、SNSを筆頭にシーンの削除や編集でジョー・バイデンなど別人物に置き換えることを求める声が上がっている[10]。マコーレー・カルキンはシーン削除に関して、Twitterにて賛同のツイートをしている[10]一方で、カナダのテレビ局での放送時に枠の都合から実際に出演場面が削除された際は物議を醸し、ドナルド・トランプ・ジュニアやトランプ本人がコメントする事態となっている[13]。(ウィキ)(644) 『ホーム・アローン』キャスト14人の過去と現在 - YouTube
2022.12.28
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ストーリー:サンフランシスコ空港で飛行機から降り、タクシーに乗った若いカップルが、人目をひいた。だが、人々のぶしつけな視線など気にしないかのように、黒人青年と白人女性は親しげに語り合っていた。青年はジョン(シドニー・ポワチエ)といい、世界的に著名な医師。女性の名はジョーイ・ドレイトン(キャサリン・ホートン)。2人はハワイで知り合い、互いに愛し合う間柄となったのである。ジョーイの母クリスティ(キャサリン・ヘップバーン)は、娘の婚約者が黒人であることを知り、驚いたが、娘の嬉々とした様子に、動揺は次第に喜びに変わっていった。だが、父のマット(スペンサー・トレイシー)は、そうはいかなかった。新聞社を経営し、人種差別と闘ってきたマットも、自分の娘のこととなれば、話はちがってくるのだ。ジョンは、学界でも有数な人物であり、近くジュネーブの大学院に迎えられることになっているということは、マットも知ってはいるのだが、黒人と白人との結婚には、想像を絶する困難がある。結婚を許しながらもマットは割り切れなかった。ジョンのジュネーブ行きの時間が迫っており、2人はその前に、互いに両親の了解を得たがっていた。息子の見送りと嫁に会うため、ジョンの両親プレンティス夫妻が空港に着き、ジョーイは出迎えたが、夫妻は嫁が白人であることを知り愕然とした。やがて、夕食の時が訪れた。ジョンとジョーイ、ドレイトン夫妻、プレンティス夫妻。そしてドレイトン夫妻の友人であるライアン神父。母親同士は結婚には賛成だったが、父親同士は反対し、とくに、マットは頑固だった。だが、そのマットも、若い2人のどんな困難にも立ち向かおうとする真剣さとその情熱に、かつての自分の青春を見、その尊さに気づき、2人の結婚を認めた。一同はそろって、夕食の席に着くのだった。(KINENOTE)『招かれざる客』(Guess Who's Coming to Dinner)は、1967年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はスタンリー・クレイマー、出演はスペンサー・トレイシー、シドニー・ポワチエ、キャサリン・ヘプバーンなど。黒人青年と白人女性の結婚を巡る双方の家族の葛藤を描いている。第40回アカデミー賞では作品賞を含む10部門の候補となり、キャサリン・ヘプバーンが主演女優賞を、ウィリアム・ローズ(英語版)が脚本賞を受賞。公開を前に亡くなったトレイシーの遺作でもある。 キャサリン・ホートン(Katharine Houghton、1945年3月10日 - )は、アメリカ合衆国の女優。 女優キャサリン・ヘプバーンの姪(妹マリオンの娘)。108分(ウィキ) 私は3度目ですが、何十年ぶりかです。愛方は初めてです。舞台はサンフランシスコで、オープニングはユナイテッド航空で到着する空港のシーンからです。音楽もアメリカンニューシネマ以前の古き良きアメリカ映画風で、何となくハッピーエンドで終わる予感がするものでした。黒人と白人の異人種間結婚がテーマですから、けっこうシリアスです。「今までリベラリストを気取っていたのに、いざ自分がその状況に置かれるとうろたえてしまう自分自身に腹がたつ」ジョーイ父、「大好きな娘を応援したい気持ちはあるけど、夫と娘が争うのは見たくない」ジョーイ母、「ジョーイを愛しているけど、彼女と両親を引き離すことはできないと思っている」ジョン、「手塩にかけて育てた自慢の息子が、自分の意思に反する生き方を選ぼうとしていることに憤る」ジョン父「どうして人は愛することを忘れるの?と、顔の割にロマンチックな意見が目立つ」ジョン母との某氏のコメントに加えて、黒人の分をわきまえないジョンに冷たい20年来のこの家の家政婦。商売柄多くの異人種間の結婚に立ち会ってきて、困難がある方が夫婦のきずなが強まるというジョーイの父の友人でゴルフ仲間の神父。異人種間結婚に対してあからさまに嫌悪を示す、ジョーイの母のビジネスパートナー。と、登場人物は多彩で、それぞれの葛藤が描かれていました。娘と生まれてくる子の将来を心配する父、苦労して育てた息子が自分の思い通りにならないことに怒る父親。老人となった身からは、こんな点に注目です。我が家の3人目はまだ独身ですが、もし外人さんだったら、愛方が嫌いな中国人や韓国人だったらどうするなんて話をしました。映画はスタジオ撮影ですが、サンフランシスコらしい明るくきれいな景色でした。お約束の金門橋や坂も出てきます。1967年の作品ですから、LGBTの街で有名になるのはまだまだ先で、トランスアメリカンタワーも見えませんでした。愛方がまだサンフランシスコ行ったことがないと言うのには、スルーです。「旅情」を見てベネチアに行きたいと聞かされて、約束したことが頭をよぎりました。また、招かざる客ではなくて、スティーブ・マックィーンのブリットだったら、行きたいというかと思ってしまいました。まあ、私も一度しか行ったことがないのでまた行ってもいいかなとも思いましたが、口にはしませんでした。(625) GUESS WHO'S COMING TO DINNER [1967] – First 10 Minutes - YouTube(625) Sidney Poitier - GWCTD (9/9) - YouTube
2022.12.17
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夕食後、愛方といっしょに観ました。見ながらどこまでが事実とたずねられましたが、これはあくまで映画です。最初に、登場人物は俳優が演技していて創作、ニュース映像は本物とのクレジットです。ジュリアーニやマードックは実在の人物ということはわかりますが、CEOのロジャー・エイルズや元人気キャスターのグレッチェン・カールソンや売れっ子キャスターのメーガン・ケリーについては、顔も名前も知りません。ドナルドトランプやヒラリークリントンの映像も出てきて、米国人の興味を引くことでしょう。この作品は、こんな売り方だったようです。日本版のトレイラーではかなりネタバレしているが、アメリカ版は1分半のトレイラーで三人がエレベーターで鉢合わせてバチバチの微妙な空気になるというあのシーンだけを切り取っている。内容、つまり不当解雇の告白・裁判には全く触れていないため、「キャスターの座をめぐる女の戦い」的なゴシップ要素が大きいのかと思っていた。しかし、いい意味で意外にも元CEOロジャー・エイルズの不祥事を真っ向から描き、政治的な背景も恐れず人物も団体も実名で登場させて有害で醜い環境と職場カルチャーを暴き、その崩壊を描いているのが圧巻だ。『スキャンダル』──テレビ局を揺るがしたセクハラ騒動の裏側。 | Vogue Japanジョンリスゴーが演じたCEOのロジャー・エイルズは、こんな人物です。ロジャー・ユージン・エイルズ(Roger Eugene Ailes、1940年5月15日 - 2017年5月18日)は、アメリカ合衆国のテレビ局幹部、メディアコンサルタント。彼はフォックスニュース、フォックステレビ局、第20テレビジョンの会長兼CEOでした。エールズは、共和党のリチャード・ニクソン大統領、ロナルド・レーガン大統領、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領、およびルディ・ジュリアーニの1989年のニューヨーク市長選挙のメディアコンサルタントでした。2016年7月、彼はオンエアホストのグレッチェンカールソン、メーガンケリー、アンドレアタンタロスを含む数人の女性フォックス従業員からセクハラで告発された後、フォックスニュースを辞任しました。[1][2]Ailesには血友病、つまり体が血栓を生成する能力が損なわれている病状がありました。彼は血友病によって悪化した硬膜下血腫の後、2017年5月18日に77歳で亡くなりました。(ウィキ)映画では、あまりきわどいシーンは出ませんでしたが、それでも十分でした。自室で忠誠心を示せと迫るところは、なかなかです。グレッチェンによると、セクハラは日常的に行なわれていたそうで、エイルズ氏からの性的な誘いを断ったことを理由に、自分が担当する番組が視聴率の取れない時間帯に移動させられるなどの嫌がらせを受けたこともあったという。また、グレッチェンは裁判所に提出した書類のなかで、セクハラの件をエイルズ氏に直訴した際、「君とはもっと前に肉体関係を結んでおくべきだった。そのほうが君にとっても私にとってもベストなことだったと思う。(性的なつながりを持っていたほうが)問題があっても簡単に解決する」と言われたことを明かしている。FOXニュースの女性社員たちに対するエイルズ氏のセクハラが、いかに悪質なものであったかを物語るエピソードはこのほかにもたくさんあり、エイルズ氏のセクハラを告発した女性社員のなかには、○行為の模様を撮影した動画をエイルズ氏から送りつけられて、訴えを取り下げるよう圧力をかけられた者もいることが米TIMEの調べでわかっている。映画『スキャンダル』は実話!全米を震撼させた「悪質セクハラ事件」って? (front-row.jp)セクハラの言動が録音されたことが明らかになって、CEOを解任されるシーンが印象的でした。マードックの事業の利益の3分の1を稼ぎ出して、親子3人のうちの一人分の食い扶持を稼いでやっていると毒づいた後、辞任会見でマードックの同席を求めて、拒否されるシーンです。十分金銭をもらっても、それとは別に対面を保ちたかったのでしょうが、マードックもバカではないです。それにしても、いちおう報道機関での出来事で物議をかもしたようですが、その後のハリウッドの大物プロデューサーのセクハラ事件でかすんでしまいました。こちらも映画になって、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』(原題:She Said)で2022年公開です1980年代に急成長したアメリカの映画プロダクション「ミラマックス」の設立者であり、2005年からは弟のボブと共にワインスタイン・カンパニーを経営した[2]。少数の大手映画会社が支配していた当時のアメリカ映画界で、すぐれた作品を次々に手がける新興プロダクションとして注目され、しだいにアカデミー賞ノミネート作品の常連となった[2]。ワインスタイン自身も『恋におちたシェイクスピア』でプロデューサーとしてアカデミー作品賞を受賞している。ワインスタインは、若いが有望な監督や俳優・脚本家の才能を見抜いて作品を任せ、興行を成功にみちびく手腕が優れていたとされ[2]、ミラマックスを成長させる過程で、ワインスタインは米国映画界の実力者として業界内で非常に大きな影響力を持つようになった[2]。ミラマックス社の最盛期には、ハリウッドだけでなくカンヌやヴェニス、ベルリンなど世界の主要映画祭をプライベートジェットでまわって自社作品を売り込む豪華なキャンペーンを展開していた[2]。しかし2017年、ワインスタインが長年にわたって多数の女性を暴行し、さらに被害者が事件を口外しないよう口止め工作を行ってきたことが大きく報道された[2]。一連の報道の影響を受けてワインスタイン・カンパニーは破産、ワインスタイン自身も○暴力や○姦などの罪で起訴され、禁錮23年の刑を受ける[3]。この事件はアメリカ社会で大きな衝撃を与え、○暴力・セクハラを受けていた女性たちが声を上げる「#MeToo運動」と呼ばれる世界的な社会現象へとつながった[2]。(ウィキ)ロジャー・エイルズは共和党べったりですが、ワインスタインは民主党支持者として知られています。
2022.12.14
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ストーリー:米国のテレビ局FOXニュースで起きた実話を映画化した社会派ドラマ。元人気キャスターのグレッチェン・カールソンがCEOのロジャー・エイルズを提訴する。メディア業界に激震が走るなか、売れっ子キャスターのメーガン・ケリーは心中穏やかではなく……。出演は、「モンスター」のシャーリーズ・セロン、「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン、「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」のマーゴット・ロビー、「愛と追憶の日々」のジョン・リスゴー。監督は、「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のジェイ・ローチ。 アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元人気キャスター、グレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)は、テレビ界の帝王として君臨していたCEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)をセクハラで提訴する。そのスキャンダラスなニュースによってメディア業界に激震が走り、FOXニュース社内は騒然とする。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、自身がその地位に上り詰めるまでの過程を振り返り、心中穏やかではなくなっていた。一方、メインキャスターの座を虎視眈々と狙う若手のケイラ(マーゴット・ロビー)に、ロジャーと対面するチャンスが訪れるが……。(KINENOTE) FOXテレビCEOのセクハラ事件を2015年から17年まで描いた、2019年の米国作品です。108分の作品で、BSフジの吹替え版で見ました。ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラが大々的に報じられる以前、アメリカの政治にも絶大な影響を与えてきたTV局のトップを元看板キャスター、グレッチェン・カールソンが提訴した。だが、裁判により真相が明るみに出ることはなかった。彼女は和解の秘密保持条項により、詳細を話すことを禁じられているからだ。そんな闇に葬られてしまった事件を映画化したのが『スキャンダル』です。原題のBombshell ボムシェルには二つの意味があって、一つは「(ボム=爆弾が投下されたかのように)世の中がひっくり返るような突然でショッキングな出来事」、もう一つは「セクシーなブロンドの美女」。『スキャンダル』もわかりやすくていいけれど、三人のブロンド美女が主人公で、世間をアッと言わせた実話スキャンダルであるこの映画に、これ以上適切で皮肉めいたネーミングはないと思う。『スキャンダル』──テレビ局を揺るがしたセクハラ騒動の裏側。 | Vogue JapanFOXニュースやネットワークニュースの事情を知っていた方が、理解が深まり楽しめます。アメリカでは4大ネットワーク、つまり日本でいう地上波のような全国ネットワークの局があり、それぞれがニュース専門局を持っている。4大ネットワークはNBC、CBS、ABC、FOXのことを指し、日本とは違ってそれぞれが政治的支持をかなりあからさまにしていて、例えば同じニュースでも自局の意見を通すため、全く違う報道ニュアンスになる。その最たるものが、共和党激推しのFOXだ。また全国放送の看板を任されるような女性キャスターは、各地の地方テレビ局を数年ごとに転職しながらキャリアップをして最終的に大抜擢されることが多いので、メインキャスター女性は30代半ばから40代後半くらいの女性が多い。 シャリーズ・セロンが演じた(絶句するほどそっくり!カズ・ヒロさんのお仕事が素晴らしすぎる)メーガン・ケリーは、現在49歳。告発のあった2016年は44歳だったが、彼女は弁護士出身という生え抜きの才女でもあった。 メーガンのライバルであるグレッチェン・カールソンは、メーガンより4歳年上。彼女もまた名門スタンフォード大学出身の才女で、英オックスフォード大にも留学し、さらには1989年にミス・アメリカにも選ばれた。とはいえニューヨーク育ちでキレッキレのメーガンに比べて、グレチェンはザ・中西部(ミネソタ)出身で庶民的なイメージ。 告訴されたCEOのロジャー・エイルズを演じたジョン・リスゴーの怪演。トニー賞、エミー賞、ゴールデン・グローブ賞も受賞しているが、実は2度のアカデミー賞ノミネートがあるものの、いまだにオスカーを手にしていない大物の一人だ。NY市長だったジュリアーニやマードック親子なども実名で登場して、とても興味深かったです。グレッチェン・カールソンとFOXの和解金は、2000万ドル(約20億円)と伝えられていますが、後日談は次の通りです。メーガンは告発事件決着から半年後の2017年1月、FOXニュースを去り、対極の政治ポリシーを持つNBCに移籍したことは世間を大きく騒がせた。契約金は年20億円と言われ、同年9月からは冠の平日帯番組で長寿番組「トゥデイ」内の番組である「メーガン・ケリー・トゥデイ」がスタート。平日朝9時の主婦向け時間帯だが、主婦からの好感度がもともと低く視聴率も伸び悩み。しかもハロウィン時期の2018年10月に「キャラクターとして仮装しているのであれば、私が子供の頃は、白人が顔を黒塗りしても問題なかった」と発言して大炎上。翌日に番組冒頭で謝罪、そのまま打ち切りとなり、わずか13カ月で番組は終了し、メーガンはそれからテレビに一切出演していない。そしてジョン・リスゴーが演じたロジャー・エイルズだが、事件から一年も経たずして硬膜下血腫で2017年5月に急死している。また劇中に一瞬登場する看板キャスターのビル・オライリー(ケイラが起用された番組)は、#MeTooムーブメント中の2017年4月に女性六人から告発されたセクハラ疑惑で番組を降板し、いまだにテレビ界には復帰していないといった後日談も尽きない。『スキャンダル』──テレビ局を揺るがしたセクハラ騒動の裏側。 | Vogue Japan マーゴット・ロビー演じる若手キャスター志望の女の子とその民主党支持の友人は創作で、エンタメとしての魅力を付加しています。(613) 『スキャンダル』シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー単独インタビュー「非の打ちどころがない三人」 - YouTube (613) シャーリーズ・セロンがニコール・キッドマンとの熱いエピソードを語る 映画『スキャンダル』インタビュー映像 - YouTube(615) 「スキャンダル」特殊メイクメイキング_タイムラプス映像 - YouTube
2022.12.13
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ストーリー:赤穂浪士の中に、討入り後の使命を与えられた二人の生き残りがいた。一人は討入り後、切腹の列に加わることを許されず、大石内蔵助(片岡仁左衛門)から「真実を後世に伝え、浪士の遺族を援助せよ」との密命を受けた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。そしてもう一人は、討入り前夜に忽然と姿を消した瀬尾孫左衛門(役所広司)である。孫左衛門は、まもなく生まれてくる内蔵助の隠し子を守り抜くという極秘の使命を内蔵助本人から直々に受けていた……。討入りから16年間、名誉の死を許されなかった二人は、それぞれの使命を果たすためだけに懸命に生きてきた。吉右衛門は赤穂浪士の遺族を捜して全国を渡り歩き、遂に最後の一人にたどり着く。一方、孫左衛門は武士の身分までも捨て素性を隠し、可音と名付けた内蔵助の忘れ形見を密かに育てあげる。やがて凛とした気品を備えた美しい娘に成長した可音(桜庭ななみ)は、天下の豪商・茶屋四郎次郎(笈田ヨシ)の嫡男・修一郎(山本耕史)に見初められる。可音を名家に嫁がせれば、孫左衛門の使命もまた終わるのだった。そんな中、かつては厚い友情で結ばれ、主君のために命を捧げようと誓い合った二人が再会する。かたや命惜しさに逃げた裏切り者、かたや英雄になれなかった死に損ないとして。だが、孫左衛門の口から真実が明かされることはなかった。そしてとうとう可音の嫁ぐ日がやってくる。世は移り変わり、今では内蔵助の名誉は回復していたが、その存在すら隠してきた可音のお供は、孫左衛門ただ一人。ところが夕暮れを行く寂しい輿入れに、最初に吉右衛門が、続いて元赤穂の家臣たちが続々と現れ、お供を申し入れる。いつしか行列は、忠義の炎を松明にして掲げる男たちの大行列へと変わっていく。それはたった一人で背負ってきた重き使命が、全ての家臣の喜びの使命へと変わる瞬間であった。だが遂に使命を果たした孫左衛門だったが、彼にはまだなすべきことが残っていた……。『最後の忠臣蔵』(さいごのちゅうしんぐら)は、池宮彰一郎の同名小説を原作とした、2010年公開の日本映画。キャッチコピーは「生き尽くす。その使命を、その大切な人を、守るために。」。12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日です。四十七士のうちのひとり、堀部安兵衛の生誕地の当地でも毎年義士祭が開催されます。そんな時期に合わせた放送でしょうか。133分の作品でノーカット放送。ワーナーブラザースの作品で、世界に配給されました。チャンバラのシーンもありますが、大石内蔵助の隠し子を育てる瀬尾孫左衛門と盟友寺坂吉右衛門の話です。茶屋四郎次郎役の笈田ヨシ、元島原の夕霧太夫役の安田成美がよかったです。切られ役一筋の福本清三は吉良上野介。本作が遺作となった田中邦衛は、監督の杉田成道の縁でしょうか。脚本が田中陽造とは、なつかしいです。参考:田中 陽造(たなか ようぞう、1939年5月17日 - )は日本の脚本家。パパドゥ所属。若松プロダクション出身。早稲田大学第一文学部卒業。東京日本橋生まれ。日劇ミュージックホール演出部に入った後、ラジオの台本を手がけるようになった。早稲田大学在学中に大和屋竺、河内紀と出逢い、稲門シナリオ研究会に属する。日活入社後、鈴木清順監督を中心とした脚本チーム「具流八郎」に参加。日活ロマンポルノの全盛期を支えた立役者でもある。脚本家の荒井晴彦、中園ミホとは師弟関係。2005年に新設された東京藝術大学大学院映像研究科にて、助教授をつとめた。(ウィキ)少し長かったですが、映像もきれいで、終盤の嫁入り行列のシーンが泣けます。忠義にあふれた作品で、一味違った忠臣蔵でした。桜庭ななみもきれいに撮られていました。
2022.12.11
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ストーリー:1982年冬の南極。アメリカ南極観測隊第4基地に1匹の犬が逃げこんできた。その犬を軍用ヘリが執拗に追いライフル銃で狙い撃ちする。ついにヘリは着地し、射手はなおも犬を狙う。射手はアメリカ基地のゲーリー(ドナルド・モファット)により射殺された。ヘリの国籍はノルウェイだった。何の理由で彼らは犬1匹を殺そうとあれほど必死になったのだろうか。謎を解くべく、ヘリ・パイロットのマクレディ(カート・ラッセル)はコッパー医師(リチャード・ダイサート)を乗せて、ノルウェイ基地へ向かった。そこは廃墟と化していた。そこここに転がる隊員の死体。しかも、その死に方は尋常ではない。地下室では長方形の氷の魂りが見つかり、中から物体を取り出した形跡があった。さらに外の雪上には形容しがたい形状をしたモノがあった。これはコッパーや生物学者のブレア(A・ウィルフォード・ブリムリー)によってチェックされたが、さすがの専門家も首をかしげるのみ。その頃、ヘリに追われて来た犬が犬舎で変身を始め、周りの犬を襲い出した。駆けつけたチャイルズの足に触手が巻きついた。マクレディが火炎放射でその物体を焼き殺した。ノルウェイ基地で発見したビデオからノルウェイ隊がUFO落下地点で氷の魂を切り出したことを知り現地へ飛ぶマクレディら。そこは推定10万年前にUFOが落下した跡だった。ブレアは研究を進め、ノルウェイ隊を全滅させたのは、あの犬をとり込んだ何かだったことは間違いないと判断した。この10万年前に地球に飛来した宇宙生物は、狙いをつけた生物体に侵入し、それに同化するらしい。およそ2万7千時間で、地球は征服されてしまう計算だ。犬舎で抹殺したはずの物体が、ベニングスを襲う。変身途中の彼は火炎放射を浴びた。ヘリは破壊され、無線もきかない基地で、12人いた隊員はこうして次々に物体にやられてゆき、隊員は互いを不信の目で見る。やがて、ブレアとマクレディ、そしてチャイルズだけが残った。ブレアも物体にやられ、マクレディは基地を焼却して物体を退治した。マクレディとチャイルズは顔を見合わせた。2人が物体におかされてないとはいえないのだから。(KINENOTE) 『遊星からの物体X』(原題: The Thing)は、1982年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。ジョン・カーペンター監督、ターマン・フォスター・プロ製作。SFX担当は当時22歳のロブ・ボッティンで、同監督の『ザ・フォッグ』(1979年)に続いての登板となる。出演はカート・ラッセルとA・ウィルフォード・ブリムリーら。1951年の映画『遊星よりの物体X』に続く、ジョン・W・キャンベルの短編SF小説『影が行く』の2度目の映画化で、南極基地に現れた地球外生命体の怪物とそれに立ち向かう隊員達を描いている。(ウィキ)コロナ禍を経験した今、みんな感染に対して疑心暗鬼になるところは、納得です。検査方法がわかっても一件落着とはいかず、最後に残ったのはふたり。とにかく、謎の物体に擬態されるとその姿はグロテスクです。擬態はともかく、氷の世界からよみがえった病原菌でやられるなんて言うのは実際にありそうです。中国のゼロコロナ政策も、為政者の極端な疑心暗鬼の結果と言えなくもないです。欧米から有効なワクチンや治療薬を輸入したらと思いますが、面子があって無理なのでしょうか。
2022.12.10
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ストーリー:ジョン・クラーク(リチャード・ギア)は、遺言書の作成を専門にするシカゴの弁護士。高級デパートに勤める妻ビヴァリー(スーザン・サランドン)と2人の子供に囲まれた、幸福な暮らしを送っている。しかし心のどこかに空しさを感じていた彼は、ある日、通勤電車の窓を通して、社交ダンス教室の窓辺にたたずむ美しい女性の姿に目を留める。そして衝動的に電車を途中下車。ダンス教室へと足を踏み入れたジョンを迎えたのは、その女性、ポリーナ(ジェニファー・ロペス)だった。成り行きで入門クラスの一員になったジョンは、競技ダンスの世界で活躍していたポリーナが、1年前のトーナメントで挫折を経験し、パートナーだった恋人とも破局していたことを知る。それ以来、ジョンはレッスンの日を心待ちにするようになり、日常生活では味わえない達成感をダンスにより経験していく。やがて教室には、ジョンと同じ法律事務所に勤めるリンク(スタンリー・トゥッチ)が長髪のカツラを被って現われ、彼と奇妙な絆で結ばれたりも。しかし夫の変化に気づき、浮気を疑ったビヴァリーは、ディヴァイン探偵(リチャード・ジェンキンス)に調査を依頼。ジョンのダンス通いは妻にバレてしまう。そんな時、ジョンは教室の主宰のミッツィー(アニタ・ジレット)の勧めで、コンテストに出場することになる。彼はポリーナからの猛特訓を受け、コンテストの当日、パートナーのボビー(リサ・アン・ウォルター)と共にダンスフロアに立つ。しかし客席に来ていた娘の声援に動揺したジョンが、ボビーのスカートを引きずり降ろして、ダンスを中断させてしまう。それ以来、ジョンはダンスをやめてしまうが、仲間からの暖かい誘い、そしてビヴァリーとの和解を経て、再び踊る決心をする。そして正装したジョンは、ビヴァリーの仕事場であるデパートに出向き、彼女と共にパーティーへと向かうのだった。『Shall We Dance?』は、2004年のアメリカのロマンティックコメディドラマ映画。ピーター・チェルソムが監督を務め、リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドンらが出演する。1996年に公開された日本映画『Shall we ダンス?』のリメイク。(ウィキ)劇場で観て以来です。リメイク版のテーマは夫婦愛。日米の生活環境や文化の違いを反映して少し違った終わりになっていましたが、こちらもよかったです。ラテンを踊るリンク(スタンリー・トゥッチ)は、竹中直人にはかないませんでした。オリジナルとの違いプロットは日本版オリジナルにかなり忠実ではあるが、テーマの置き方や伏線の使い方が微妙に異なる。オリジナルには登場しない息子が設定されていたり、浮気を勘ぐるビヴァリー(オリジナル版とは違いキャリアウーマンである)が、仕事の同僚にそのことについて相談するシーンがあったり、ジョンがポリーナの送別会へ行くためにはパートナーが必要だということで、妻と共に参加するなど日本版にはない部分も若干ながら追加されている。リメイク版のオリジナル版から殆ど逸脱しない作りに、公開後「周防監督が制作に口出しをした」「オリジナルにはないシーンにダメ出しを繰り返した」という情報が広まったが、周防はリメイク版には一切口を出していないと否定した。ハリウッドには自由に作って欲しいと希望したが、周防が訪れた際、現場ではオリジナル版を流しながら撮影をしていたという[3]。(ウィキ)(587) ラストダンスは私に / ザ・ドリフターズ(Shall We Dance?) The Drifters / Save The Last Dance For Me - YouTube (587) Shall We Dance (10/12) Movie CLIP - The Waltz (2004) HD - YouTube (587) Shall We Dance (12/12) Movie CLIP - Shall We Dance, Mr. Clark (2004) HD - YouTube
2022.12.06
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ストーリー:平穏な日々をおくる菜奈と翔太は、引っ越して2年後、晴れて結婚。住民会を通じて仲良くなったマンションの住人たちを招待して船上ウェディングパーティーを開催することになった。幸せいっぱいの菜奈と翔太と住人たちを乗せて出港するクルーズ船。そして、起こる、連続殺人。逃げ場のない船上で、一人、また一人と殺されていく。謎解きに乗り出す、菜奈と翔太と住人たち。だが、そこには、思わぬ殺意が交錯していた。(KINENOTE)テレビドラマの劇場版で、2021年12月公開の作品です。142分の作品を、テレビの3時間枠で放送です。登場人物が多く、テレビドラマを見ていない私には、だらだらと長く感じられました。豪華客船での連続殺人という割にはしょぼいパーティーで、設定に違和感です。田中圭ががさつに動き回るのも、目障りでした。犯人も取って付けたような人物で、ありえない展開かと思います。原案は秋元康ですが、アガサ・クリスティーとの差を感じました。今、吉祥寺ルーザーズというドラマを見ていますが、これも秋元の原案となっています。
2022.12.01
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ストーリー:人気作家ポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)は自らの超ベストセラー・シリーズミザリーに、主人公ミザリーを死なすことで終止符を打ち、コロラド山中のロッジにこもってかねてより念願の私小説を書き上げたところだ。しかしそれを持って車で猛吹雪の中ニューヨークのエージェントに向かう途中、雪道から転落してしまう。瀕死の彼は付近に住む元看護婦でポールの熱烈なファンだと名のるアニー・ウィルクス(キャシー・ベイツ)の献身的な介護を受ける。しかしミザリーシリーズの最新刊を読んでミザリーの死を知るとアニーの態度は一変した。大声でポールを罵倒すると、部屋の鍵を閉めて彼を閉じ込めたのだ。両足を骨折した彼にはなすすべもなかった。そしてさらにはアニーは彼に出来上がったばかりの私小説を燃やすよう強要する。やがてタイプライターと車イスを買いこんできたアニーは今度は猫なで声でミザリーを生き返らす続きを書くよう言うのだった。彼女の機嫌を取って脱出の機会をうかがうつもりでポールは言う通りにするが、試みは全て失敗に終わった。そしてアニーのいないすきにこっそり部屋を抜け出した彼はアルバムの切り抜きから彼女がかつて何度も殺人を犯した精神異常者であることを知り、身の危険を感じて包丁を身に忍ばせるが、逆に彼女に回復しかけた足を完全につぶされてしまった。その頃ポールの失踪に不審を覚えた地元の保安官バスター(リチャード・ファーンズワース)が捜査を始め、ついにアニーの家を訪ね、ボールを発見するが、アニーに撃ち殺されてしまった。アニーのポールへの、というよりその作品と才能への偏執的な愛は、それが異常なものであるだけ一層深かったのである。彼女はポールに一緒に死のうと迫る。ポールは今書いている「ミザリーの復活」が完成するまで待ってくれと言い、書き上がった瞬間原稿に火を放つ。そして一瞬彼女が放心したすきを突いて、猛烈な格闘の末、決死の脱出を果たすのだった。『ミザリー』(Misery)は、1990年製作のアメリカ映画。スティーヴン・キングの同名小説の映画化作品で、主演のキャシー・ベイツがアカデミー主演女優賞を受賞した。108分。(ウィキ)以前観たことがありますが、初見の愛方がひとりで観るのはこわいと言うのでおつきあいしました。男優はジャック・ニコルソンで地下室に閉じ込められて小説書きと思いこんでいましたが、違いました。シャイニングと混同したのか、不思議です。やっぱりキャシー・ベーツの怪演が光り、こわい映画です。
2022.11.24
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ストーリー:天文十七年(一五四八年)時は戦国下克上、家臣が主人を倒し、内親同士で相争う乱世の只中、遠く都を離れた北国、越後でも新たな戦いが始まろうとしていた。守護代の位にありながら政務をおざなりにした兄・長尾晴景を討つべく、弟景虎が兵を挙げたのだ。仏教、特に刀八毘沙門天を厚く信仰する景虎は、戦場では軍神の如き冷徹な攻撃ぶりをみせる一方、内心では血を分けた兄に弓をひいた事に対する後悔の念に捉われていた。幼少時より景虎に仕えてきた軍師宇佐美定行は、その迷いを見抜き「乱世の運命からは遁れられぬ」と説くのだった。ある日、景虎は宇佐美の娘であり幼なじみの乃美と十年振りに再会する。日々合戦にあけくれる景虎にとって、乃美とすごす時は安らぎであった。乃美も景虎の身を案じて『龍』の文字の入った陣羽織を贈る。互いに思慕の情が湧くが、乃美の嫁入りという運命がふたりを引き裂いていった。同じ頃、険しい山々に囲まれた甲斐の国で上洛を果たさんと野望を胸に抱く武将がいた。守護大名武田晴信、後の信玄である。息子の太郎義信、側室で女騎馬隊を率いる八重、軍師山本勘介をはじめ屈強の家臣を持つ晴信は、着実に勢力を拡大していた。肥沃な奥信濃は、土地のやせている甲絞にとって是非とも手中に収めたい土地だった。晴信は北上し攻撃を開始する。追われた信濃の領主達は、隣国越後に失地回復を嘆願し、景虎との対決がそう遠くない事を予感していた。景虎はかつての主であった長尾家を裏切り、武田軍の役立てで越後を侵略しようとした昭田常陸介を倒すために兵を挙げる。昭田妻子を捕慮として捉え、城を包囲し降伏を迫るが昭田は景虎の使者を斬り捨て篭城する。宇佐美は覚悟のほどを見せるために妻子を討てと進言するが、景虎は非情になり切れずにためらう。いら立つ宇佐美が首をはね、昭田を陥落させたが、景虎の心には一国の主としての己のありかたに対する疑念が湧く。毘沙堂で真言を唱えながら苦悩する景虎。数日後、景虎は城を捨て、修行僧に姿を変え放浪の旅に出る。後を追う家臣達と雪深い信濃峠で再会するが、偶然にも晴信一行に出くわす。修行僧の姿で頭を下げる景虎たちのもとへ木の枝から落ちた雪の音に驚いた八重の馬が暴走し、杖で制しようとした景虎を成敗しようと斬りかかる太郎義信。その刃から主人をかばい馬廻りの戸倉弥八郎が殺されてしまう。武田側の無礼になすすべもなかった景虎は憤怒に震えながら、武田陣を討たんと決意するのだった。早春の夜、琵琶島城の宇佐美を二人の男が訪ねてきた。甲斐に走った大熊朝秀と武田の名軍師山本勘介だった。こうした会談の場をもったこと自体が、すでに武田に款を通じた証拠と、強弁する勘介の気迫に宇佐美は圧倒されるのだった。そのころ武田勢が甲府を進発したという報が春日山城に届いた。こうして景虎は川中島で死守する態勢をとるのだった。決戦の場、川中島で両雄はついに陣を構えた。景虎側と武田側とが激突し、乱戦を展開する。景虎はそこで武田の士気を挫き、戦国武将として成長してゆくのだった。無念の武田軍団が戦場を去って行く中、衝撃的な報が景虎の本陣に入った。武田の間者が宇佐美の謀叛を示す書状を持って捕まったのだ。心の隙を衝かれた宇佐美は自らの落ち度を認めて景虎と槍で果たし会い討たれるのだった。永禄四年秋、景虎は上杉謙信と改名し、晴信も武田信玄となった。そして両者は再び川中島にて、鬼神のごとく激突するのだった。(KINENOTE)1990年に公開された(旧)角川春樹事務所製作の、いわゆる角川映画。製作費は50億円だった[4]。合戦シーンはカナダ・カルガリーで大規模ロケを行う作品の評価は、人物描写が希薄である、意味不明なシーンが多いなどの批判があった一方で、クライマックスの川中島の戦いのシーンでの、全く合成を使わず何万ものエキストラが縦横無尽に動く迫力ある映像を評価するというものもあった[6]。 バブル景気の頃に企業から出資を受けて、企業の団体動員に支えられた前売り券映画と呼ばれる映画が数多く作られたが、30社以上の出資を受けた本作は、大映の『敦煌』と並んで前売り券映画の代表作と言われる[13][14][15][16]。しかし、400万枚もの前売り券が企業にバラまかれた結果、配給収入で50億円を突破して数字の上では大ヒットでありながら、前売り券が金券ショップで叩き売られて劇場は閑散としていたという[17]。関連企業を通じて売った前売り券の総数は477万枚[18]または約530万枚[19][20]ともされる(ウィキ)武田信玄の赤に対して上杉謙信の黒。当時”赤と黒のエクスタシー”というキャッチコピーが付けられ、主演の渡辺謙が白血病で降板、代役の松田優作もスケージュールが合わずNGとなった作品です。榎木孝明と浅野温子では、荷が重すぎたとの評もありますが、売りが川中島の戦闘シーンですから大目に見てもよいのではないでしょうか。監督も角川春樹ですから、黒澤明のような作品を望むとがっかりです。ずいぶん広大な平原と思ったら、カナダという事で納得です。なにやらマスゲームを見せられているような、合戦シーンですが日本映画としては新鮮でした。騎馬隊は映画向きですが、実際は違うのだろうと思って見ていました。宇佐美との一騎打ちシーンは、テレビゲームの三国志のようでもありました。劇場版は118分、海外版は104分、他に156分の特別版というのもあるそうですが、無駄なシーンを落とし合戦シーンに特化した90分版というのもありかなと思いました。音楽が、小室哲哉というのも時代を感じさせます。こんなシーンもありました。誰かと思ったら、八重役は財前直見なのですね。(558) 天と地と - Lady Yae - YouTube (558) HEVEN AND EARTH (JAPAN) intoroduction of 4th Kawanakajima - YouTube (558) Battle of Kawanakajima #2 (18 October 1561) - Takeda clan vs Uesugi clan - YouTube こういうのがSAMURAIのイメージとして植え付けられるのでしょうか。
2022.11.12
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ストーリー:ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝するというジンクスがあり、近年高い注目を浴びる芳ヶ江国際ピアノコンクール。ピアノの天才たちが予選会に集う中、それぞれの思いを胸にした4人の若きピアニストが現れる。かつて神童と謳われたが7年前に突然失踪し、そこからの再起を図る栄伝亜夜(松岡茉優)。一児の父であり、最後のコンクールに挑むサラリーマン奏者・高島明石(松坂桃李)。人気・実力ともに備え優勝本命視されているマサル(森崎ウィン)。そして今は亡き“ピアノの神”からの推薦状を持つ謎の少年・風間塵(鈴鹿央士)。戦いを通じ互いに刺激し合い、葛藤し、成長を遂げていく4人。その先に待ち受ける運命とは……。(KINENOTE)『蜜蜂と遠雷』(みつばちとえんらい)は、恩田陸の長編小説である。幻冬舎のPR誌『星星峡』2009年4月号から2013年12月号に、同誌休刊後は同社『PONTOON』2014年1月号から2016年5月号に連載、同社より2016年9月に刊行された。国際ピアノコンクールを舞台に、コンクールに挑む4人の若きピアニストたちの葛藤や成長を描いた青春群像小説。第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞ダブル受賞作[1]。松岡茉優主演、石川慶監督・脚本・編集で映画化され、2019年10月4日に全国公開[5][16][17]。2018年10月下旬から12月中旬にかけ、関東近郊で撮影が行われた。(ウィキ)撮影協力は武蔵野音大とクレジットされていました。第1日は、音楽を人と映像で表現していきます。楽曲の演奏の違いを、映画らしく演奏者の性格や映像を駆使して表現しています。具体的に描くことの難しい音楽表現を視覚化して、そこで鳴っている音楽の印象を膨らませているように感じます。面白い表現だと思います。第2日は、カデンツァが自由課題。今度は音楽で人を表現していきます。自由に弾かれるカデンツァが、演奏者の違いを表すには格好の材料になっています。春と修羅にあてた、それぞれ作られたカデンツァの表現は十分納得感のあるものになっていると思います。そして、第3日。すでに音楽が全体を支配しているように感じます。それぞれの役者、演奏者が演じるドラマも、既に楽曲自身が物語を語っているように思えます。プロコフィエフの曲や、バルトークの曲が俳優さんたちの演技を得てドラマを演じているようです。全体として映像表現として大変素晴らしい構成で、全体が三楽章のドラマのようです。(KINENOTEのレビューから)音楽好きの人からのいちゃもんはあるようでしたが、2時間という制約の中で音楽を見せてくれた映画でとても興味深かったです。私の好きなシーンはこちらで、ふたりでペーパームーンを演奏するくだりには、にやりとしてしまいました。(549) 映画『蜜蜂と遠雷』亜夜と塵の月夜の連弾【10月4日(金)公開】 - YouTubeおまけです。(549) 映画『蜜蜂と遠雷』風間塵とクラシックメドレー演奏してみた - YouTube参考:カデンツァ(伊: cadenza, 独: Kadenz)とは、一般に、独奏協奏曲やオペラ等のアリアにあって、独奏楽器や独唱者がオーケストラの伴奏を伴わずに自由に即興的な演奏・歌唱をする部分のことである。なお、イタリア語の「カデンツァ」もドイツ語の「カデンツ」も、もともとは終止形としての和音進行を意味しているが、日本では一般に和音進行についてはドイツ語の「カデンツ」、協奏曲やアリアの即興的独奏・独唱部分についてはイタリア語の「カデンツァ」が使われることが多い。ごく稀に、室内楽曲(モーツァルトのヴァイオリンソナタ第30番終楽章、作り付け)、ピアノ独奏曲(リストのハンガリー狂詩曲第2番、任意)などにもみられる。古典派の独奏協奏曲にあっては、通例、第1楽章のソナタ形式の終わり、コーダの部分で、一旦オーケストラによる合奏を中断する。その後、独奏楽器に自由な演奏をさせたあと、再び合奏となり楽章を終結する。典型的な例では、四六の主和音上で合奏が停止し、属音上のトリルを以て独奏部分を終わる。この場合、和声的には独奏部分全体を巨大な一つの属和音とみなすことができる。上述のように元来、独奏者が自由に即興的に演奏していたが、やがてカデンツァを楽譜に書き残し、またその楽譜に従って演奏するということが行われるようになってきた。こうして、ひとつの協奏曲に異なる複数の作曲家がカデンツァを書くようになり、現在では演奏家はその中から選んで演奏するのが一般的である。時代が下ると、独奏者が即興で演奏するためにカデンツァの部分だけ質が低下すると感じる作曲家も登場し、作曲者が協奏曲全体の統一を図るため、協奏曲の作曲者自身が同じ楽譜の上にカデンツァを書き記すということが行われるようになる。こうなると形の上ではカデンツァでも、演奏者の自由は完全に損なわれる(ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が例である)。この場合でも、あえて他のカデンツァを演奏する、またはその場で即興的に演奏する、ということが希に行われることがある。作曲家によってカデンツァの捉え方に相違があり、古典派(後期のモーツァルト・ベートーヴェン)では演奏者の独断を許さない作曲者の強い支配性がカデンツァまで作り付けにして演奏者を拘束している。初期ロマン派では演奏者の聴衆との自由な交流を尊重しようという考えでカデンツァは再び書かれなくなった。特に未完作の多いシューベルトはカデンツァ以上に再現部まで省略したともいえる。メンデルスゾーンはヴァイオリニストの助言で協奏曲にパガニーニ様のものを残したがピアノ協奏曲には顕著なものはなく、その意義について一定の妥協をしている。 カデンツァは派手な技巧を凝らしすぎると協奏曲全体との均衡を崩すことになり、逆にあまり簡素だと芸術としての主張意欲がないと批判される。このため多くの場合、拍子が一般の楽曲よりも自由で、拍子がなかったり、あっても安定しないのが普通である。また、テンポ・ルバートも自由に行われることが多い。(ウィキ)
2022.11.09
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