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ストーリー:トレジャー・ハンターのタフな女性、ララ(アンジェリーナ・ジョリー)は、20年前に失踪した父(ジョン・ヴォイト)の隠し部屋から不思議な時計を発見する。それは、5000年に一度のグランド・クロス=惑星直列によって巨大な力を発揮するという、古代の秘宝への手掛かりだった。彼女は人類の運命を変えるという父の遺志を継ぎ、相棒の天才プログラマー、ブライス(ノア・テイラー)や、アレックス(ダニエル・クレイグ)、執事のヒラリー(クリス・バリー)と共に謎解きにとりかかる。しかし、ララや彼女の父の宿敵であるマンフレッド・パウエル(イアン・グレン)もまたこの機会を狙っていた。完全な日蝕が始まり、グランド・クロスまであと48時間。その間にララたちはロンドンの地下迷宮からアンコールワットの遺跡、そしてアイスランドへと世界中を駆け巡り、やがて謎を解き明かすのだった。『トゥームレイダー』(Lara Croft: Tomb Raider)は2001年に制作されたアドベンチャー・アクション映画。同名のコンピュータゲームの映画化。監督はサイモン・ウェスト。主演のアンジェリーナ・ジョリーと実父のジョン・ヴォイトの親子共演も話題となった。タイトルの「トゥームレイダー(tomb raider)」は、墓に侵入して貴重品や骨董品を持ち帰る者を意味し、1950年代のニューヨークタイムズから用例が見られる[4]。(ウィキ)アンジェリーナ・ジョリーの出世作で、パワフルでかっこいい姿のアクションが前面に出た作品です。コンピューターゲームの映画化なので、ストーリーは直線的ですがスカッとする見ごたえです。アンコールワットがうまく使われていました。(544) 映画「トゥームレイダー2」日本版劇場予告 - YouTube(544) 映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』予告編【HD】2018年3月21日(水・祝)公開 - YouTube
2022.11.07
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ストーリー:弁護士の鷲田完治(佐藤浩市)は、25年前、北海道・旭川で裁判官を務めていた。被告人として出廷した学生時代の恋人・結城冴子(尾野真千子)と再会した彼は、裁判後、彼女が働くスナックに通い二人の関係は再燃する。やがて妻子の待つ東京へ戻ることが決まるが、完治はすべてをなげうって冴子と生きていこうと決心。しかし冴子はその思いに応えることなく彼の眼前で自らの命を絶った。以来、自らを罰するかのように完治は判事の職も家族も捨て、釧路の地で国選の仕事しか引き受けない弁護士として孤独の中に生きてきた。ある日、弁護を担当した椎名敦子(本田翼)が完治のもとを訪ね、ある人を探してほしいと頼み込む。家族に見放され一人生きてきた敦子との出会いにより完治の止まっていた時間が動き始め、敦子もまた彼に心を開き人生の希望を見出していく。(KINENOTE)『起終点駅 ターミナル』は、桜木紫乃による2012年刊行の小説短編集であり、その表題作である。釧路市ほか北海道を舞台とする。表題作は2015年に映画化された。『起終点駅 ターミナル』は、2015年11月7日公開の日本映画である。監督は篠原哲雄。映画化に伴い大幅に脚色されている。北海道釧路市を舞台とする。第28回東京国際映画祭のクロージング作品である[1]。(ウィキ)終点の駅が新たな出発点になるというのでしょうが、前半の尾野真千子の唐突な死の印象が強くて、本田翼もこのまま落ちて行くのではと思って見ていました。覚せい剤にはまった男と切れて再出発なのでしょうが、身寄りもなく学歴のない彼女の将来は厳しそうです。釧路ならそこそこ国選弁護の事件もあって、それだけで東京の妻子に仕送りをして食えるのかと疑問に思いながら見ていました。釧路の寒々とした景色と相まって、起終点駅ではなくてさみしい人生の終着駅、もしくは流刑地のように思えました。北のはずれの街の様子がよく描かれているとの評を見かけましたが、彼の地はこんなさびしいところなのでしょうか。最果ての街、北の街のステレオタイプのように思えましたが、現地の人の印象はどうなのでしょう。そういえば、もう何年もバーやスナックの類とは縁がありません。もちろんクラブもです。(535) My Little Lover / 「ターミナル」 akko verフルサイズ (Official Music Video) - YouTube
2022.10.31
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ストーリー:小さなメーカーの営業マン・真次(堤真一)は、その日、父が倒れたという知らせを受ける。父とは高校卒業と同時に縁を切って以来会っていなかった。知らせを無視して家路に着こうとする真次は、今日が若くして死んだ兄の命日である事に気付く。父と兄に想いを馳せながら地下道を歩く真次。前を行く男が在りし日の兄に見え、思わず後を追って地下道を出ると、そこはいつもの街ではなく、東京オリンピックを控えた昭和39年の東京だった。不意に時空を超えてしまった真次はさらに、終戦直後の昭和21年の東京へと誘われる。熱気溢れる闇市にまぎれ込んだ真次は、アムール(大沢たかお)とその恋人・お時(常磐貴子)に出会う。生死の瀬戸際に置かれたこの世界で必死に道を開いて行く彼らの姿を見、真次は彼らと気持ちを一つにしていく。そんな折、真次はこの昭和21年の世界に居るはずの無い自分の恋人・みち子の姿を見つける。彼女も時空を超えて呼び寄せられたのだ。姿の見えない大きな存在に導かれるように旅を続ける真次は、ついに戦時下の昭和に行き着く。戦地に向かう兵士を乗せた銀座線。真次はそこに若き日のアムールの姿を見つける。彼の肩のタスキには「祝出征・小沼佐吉」の文字。彼は真次が忌み嫌い、縁を切った父親だったのだ。何故自分は昭和の世界に呼び戻されたのか。何故みち子も同じ旅路にあったのか。真次はこの時空の旅の真の意味を知る事になる。『地下鉄に乗って』(メトロにのって)は、浅田次郎の長編小説。1994年(平成6年)に徳間書店から刊行された。第16回(1995年)吉川英治文学新人賞受賞作。過去と現在を地下鉄を通じて行き来し、家族の過去をたどる男を描いた。本作は、2000年にミュージカルとして舞台化され、2006年には映画化及び、アナザーストーリーがテレビドラマ化された。 2006年に篠原哲雄監督により堤真一、岡本綾主演で映画化され、10月21日より、松竹・東急系にて公開。 撮影にあたり、本作が初めて東京地下鉄(東京メトロ)の全面協力を得た[5]。また、喫茶店のシーンを撮影していた時に原作者の浅田が来ていたため、客として映画に出演している[5]。121分(ウィキ)面白そうな話なのに映画がいまいちだったのは、父親のアムールの描き方に問題があるように思います。闇屋から企業人に成り上がりですが、企業人としての姿が見えず、大沢たかおが若すぎるのかいまひとつです。岡本綾が消えてしまって、私としては後味の悪い終わり方でした。浅田次郎は、確かに喫茶店のシーンに映っていました。新中野の商店街は、伊東市での撮影です。中学校の先生役の田中泯は、存在感がありました。
2022.10.30
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ストーリー:2077年、エイリアンの攻撃を受けて地球は壊滅する。人類は他の惑星へ移住するが、ジャック(トム・クルーズ)は高度1,000mの上空から地球を監視するため、たった1人で地球に残っていた。ある日ジャックは、墜落した宇宙船で美女ジュリア(オルガ・キュリレンコ)が眠っているのを見つける。彼女は目を覚ますと、会ったこともないジャックの名前を口にする。ジャックは断片的な記憶をたどるが、誰もいないはずの地球で、謎の男ビーチ(モーガン・フリーマン)によって拘束される。ジュリアとビーチによって、ジャックと地球の運命が動き始める……。(KINENOTE)2013年の米国SFスリラー映画です。観たことがあるような内容ですが、いつどこで観たのか思いだせず、まさにOblivion=忘却でした。もしかしたら、劇場で予告編を見たのかもしれません。なぜ水を収奪するのかわかりませんでしたが、本作の内容や設定について、監督のジョセフ・コシンスキーがインタビューで各種回答している[27]。· テットは四面体(tetrahedron)の略。· 作中のヘリはベル47がモデル。· テットが人間を使うのは、人間が創意工夫でなんでもこなせて便利なことを理解しているため。· テットは異星の知的生命体が恒星間航行を行うために機械に精神転送しデジタル生命体となった姿。· テット達の海上プラントが海水を給水しているのは、地球の海水に含まれている重水素を集め核融合に使うため。(ウィキ)だ、そうです。すごく美しい映像で、ストーリーもよかったです。クローンに経験やその記憶を引き継がせることが将来でき、また消し去ることもできるならこわいですね。想像力が乏しい人にとっては、少し難解かもしれません。(534) 映画『オブリビオン』日本版予告 - YouTube (534) Oblivion | The Drone Chase in 4K HDR - YouTube (534) トム・クルーズ vs トム・クルーズ | オブリビオン | Netflix Japan - YouTube (534) 『オブリビオン』特別映像「スカイタワー」 - YouTubeこんな映画評が、印象的でした。スマホ、PC、タブレット、ウェアラブル。デジタル機器に依存しきった我々は自ら記憶する必要がない。 そんな外部記憶装置頼りきりの我々はある意味【記憶喪失者】とも言えるだろう。我々の知は、 単にWikipediaとGoogle検索から拝借しているに過ぎず、よって世界的に誰もが一律の知であり、それはつまり[私]だとか[あなた]である必要性の無い 個性の稀薄な【クローン】の様なものだ。記憶も知も実際はデジタルのスペックで、本当の私達は【何も無い荒涼した大地】の様に空っぽ。テクノロジーの発達により、私達の生活の利便性は格段に向上した。だが、自ら記憶・思考する必要すら無いこんな生活が果たして[人間らしい生き方]と言えるのだろうか。カーナビに指示され車を運転する現状はもはや主従逆転。 そしてそれを疑問にも思わぬ我々は、やはり思考力が欠乏しているのだろう。デジタルを捨てた、昔ながらの、IT以前の[人間らしい生活]の中にこそ、私は[無限多数に埋没した中の一人]ではない、世界に唯一人しかいない[私]を見つけるだろう。たまには、休肝日のようにデジタル・デトックスも必要かもしれません。
2022.10.29
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ストーリー:ユタ州の片田舎ボーモントの日曜日、午後。教会でウンザリしたような表情の若者が1人、牧師ムーア(ジョン・リスゴー)の説教を聞いている。その若者、高校生のレン・マコーミック(ケヴィン・ベーコン)は、シカゴから転校して来た都会っ子だ。父が家出してしまったので、母と2人で伯父をたよってこの地に来たのだ。今、彼の心を捉えているのは、ムーア牧師の娘エリエル(ロリ・シンガー)だ。初登校の日、彼は、ウィラード(クリストファー・ベン)という陽気な若者と意気投合し、彼から意外なことを聞かされた。この町は公序良俗の名のもとに、若者たちのロックやダンスが禁止されているというのだ。ウィラードを始め、レンには次々に友だちができるが、エリエルのボーイフレンド、チャックとそのグループの連中が、レンに敵対心を抱いていた。早速、レンのバイト先の製粉工場に、チャックの挑戦状をもってエリエルがやって来た。大型トラクターを使っての度胸だめしの決闘だ。レンが勝利を収めた瞬間、エリエルの心はレンに動いた。彼女は親友のラスティ(サラ・ジェシカ・パーカー)にレンの行動パターンを調べさせた。そんな頃、レンが友達の大麻を預かったことから、教師に不信の目をむけられ、人気のない工場でヤリ場のない怒りをぶつけていた。そこヘエリエルが現われ、2人の心は接近する。ある日、レンはエリエル、ウィラードらと隣の町のディスコに行き楽しむが、早速、そのことが町に波紋を投げかけた。実は、ロック・ダンス禁止条例というのは、5年前の高校生酒酔い運転事故死に端を発しており、その時死んだのはエリエルの兄だったのだ。レンの大人たちへの挑戦が始まった。彼はダンス・パーティーの計画を立てた。一方、チャックはレンとエリエルの仲を嫉妬してエリエルを激しくなぐる。ますます燃え上がるレンとエリエルは、初めてのキスを交わした。レンは、町の定例集会でダンス・パーティの実行を訴えることにした。その前夜、レンの家が何者かに投石され、伯父一家はレンを非難したが、そんなことでひるむレンではない。ダンス・パーティーの会場は、町はずれのベイリンにある体育館だ。初めは反対していたムーア牧師も、今では、レンの気持ちを理解し、市民の前ではっきりダンスを認める宣言を行なった。父からのプレゼントであるコサージュをつけたエリエルを、正装したレンがワーゲンで迎えに来た。会場前では、チャック達が妨害しようと待ちかまえている。しかしそんな妨害もさりげなくかわしてレンたちが館内に乗り込んだ時は、館内は熱気の渦がたちこめていた。はじけるようなリズムの鼓動の中で、若者たちは若さを爆発させた。(パラマウント映画=CIC配給*一時間四七分)(KINENOTE)1984年の米国映画です。107分。前年のフラシュダンスは観ましたが、こちらは未見でした。青春ダンス映画ですが、舞台は内陸ユタ州の田舎町で登場人物は白人ばかりです。高校生はダンス禁止の法律を議会で訴えるというところが、米国に根差す民主主義なのでしょう。教会も大きな地位を占め、牧師は町の精神的支柱です。ケビン・ベーコンもジョン・リスごーも私の中では悪役のイメージですが、この作品では様変わりでした。監督がハーバート・ロスで手堅くまとめていました。劇中の聴きなれた曲は、この映画のその後の影響力を感じさせます。(533) Footloose Final Dance 1984 to 2011 - YouTube (533) パラダイス~愛のテーマ (フットルース) Almost Paradise - Mike Reno & Ann Wilson - YouTube
2022.10.28
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ストーリー:ある夜、嵐が町を襲った。湖のほとりに住むデヴィッド(トーマス・ジェーン)、妻ステファニー、5歳の息子ビリーは地下室に避難する。翌日は晴れるが、湖の向こうに霧の壁が発生する。デヴィッドは息子と、隣人の弁護士ノートンと共にスーパーマーケットに買出しに行く。マーケットでは店長バド、副店長オリーらが働いていた。そこに骨董品屋の女主人カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)がやってくる。レジには長い行列ができ、若い女性アマンダ(ローリー・ホールデン)がいた。外で軍人が動き回りサイレンが鳴る。すると鼻血を出した男がマーケットに駆け込んできて、「霧の中に何かいる!」と叫んだ。マーケットが霧に包まれると突然大きな衝撃音が響き、壁や天井にひび割れが起きる。カーモディは世界の終わりだと言う。デヴィッドが発熱したビリーのために毛布を取りに倉庫に入ると、不気味な物音がする。発電機をチェックしに来たバドとノーム、倉庫係ジムたちと調べるが、不審なものは見当たらない。ノームが外にある排気口を調べに行こうとすると、突然触手を持った生物の襲撃を受け、霧の中に連れて行かれる。デヴィッドたちは皆に、霧の中に危険な生物が潜んでいることを伝えるが信じてもらえない。デヴィッドたちは何人かを倉庫に連れて行き床に転がった触手を見せ、事態を納得させる。デヴィッドを信じた人たちは板ガラスを保護し、武器になるものを集め出す。夜になると突然、怪物がガラスを打ち破り店内に入ってきた。デヴィッドたちは武器で戦うが、犠牲者が出る。残された者たちは、終末を予言するカーモディの言葉を信じ始める。軍と霧の関係を疑ったカーモディは、生贄として客としていた兵士を外に出す。兵士は霧の中の生物に連れ去られる。デヴィッドと数人の賛同者は外に出ていくことを決意する。しかしカーモディに阻まれる。生贄としてデヴィッドたちを血祭りに上げようとする人々。バドがカーモディを射殺しなんとか難を逃れる。外に出たデヴィッドたちを襲う生物たち。バドらが喰われるが、何とか5人がデヴィッドの車にたどり着く。そして怪物らの襲来を避けつつ、デヴィッドは自宅へ戻る。しかしそこにあったのは、変わり果てた妻の姿だった。デヴィッドは再び車を走らせるが、ガソリンが切れてしまう。希望が見えないことを悟ったデヴィッドたちは、銃で自殺を図るが、デヴィッドの分の銃弾は残されていなかった。一人生き残ったデヴィッドは、何者かが近づいてくることを感じ外に出る。しかしそこに現れたのは怪物ではなく戦車を伴った軍隊であった。霧の切れ目に併せ次々と怪物を退治しつつ街の中心部に進む軍隊。すっかり霧の晴れた中でデヴィッドは深い後悔の中絶叫するのだった…。(KINENOTE)『ミスト』(The Mist)は、スティーヴン・キングの1980年の中編小説『霧』を原作とした、2007年のアメリカ合衆国のSFホラー映画である。監督・脚本はフランク・ダラボンであり、過去にキング原作の『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』も手がけている。(ウィキ)観たのは2度目です。昆虫やクモ、そして鳥獣と怪物はかなりグロテスクですね。夕食後に見てセーフでした。怪物以上に怖いのは、狂信的なキリスト教に扇動された人々ですね。生贄だ、殺せとまさに狂った集団です。統一教会のマインドコントロールもこんなものなのでしょう。軍が起こした超常現象という設定ですが、別の見方では核戦争後の世界のようにも見えます。後味の悪い作品なので、あまりお勧めしません。(532) 映画ミスト 教祖ババア射殺シーン - YouTube
2022.10.26
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ストーリー:ドイツの敗色が濃くなった第二次世界大戦末期。シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、国家に忠誠を誓う誇り高き軍人ながらも、ヒトラー総統による独裁政権に絶望していた。このままでは、愛しき祖国に未来はない。最前線で、無謀な戦乱から部下の命だけは救おうと上官に撤退を進言し、説得の末にようやく受け入れられるも、連合軍の爆撃を浴びてしまった。生死の境をさまよいながら、片目と片手を引き換えにシュタウフェンベルクは一命を取りとめた。そして、ドイツ再建のためにヒトラー暗殺計画を企てるレジスタンスの秘密会議に参加する。しかし、そこで語られる計画は、彼にとって物足りないものだった。ある日、自宅でワーグナーを聴いていたシュタウフェンベルクは、ドイツ国内での有事に際して反乱勢力を鎮圧する「ワルキューレ作戦」のオペレーションを利用して、ナチス政権をも転覆させる計画を思いつく。そのためには、「ワルキューレ作戦」の文書を改ざんしながらヒトラーから署名を貰うこと、そして発動権を持つ司令官フロム(トム・ウィルキンソン)を抱き込むことが必要だった。レジスタンスの主要メンバーであるトレスコウ少将(ケネス・ブラナー)、オルブリヒト将軍(ビル・ナイ)、ベック参謀総長(テレンス・スタンプ)らも賛同を示し、ヒトラー暗殺計画はミッションをクリアして着々と進行していった。自ら実行者を志願したシュタウフェンベルクは、最愛の妻と五人の子供たちを送り出し、小型爆弾を忍ばせたブリーフケースを持参して、総統大本営「狼の巣」へと向かう。ヒトラーも参加する作戦会議室にブリーフケースを置き、その場から去るシュタウフェンベルク。10分後、「狼の巣」は爆破され、暗殺計画は成功したかに見えた。しかし、ヒトラーは生き延びて、「ワルキューレ作戦」は失敗に終わる。処刑されるシュタウフェンベルクは、それでも祖国の未来を信じていた。(KINENOTE)『ワルキューレ』(原題: Valkyrie)は、2008年のアメリカ合衆国・ドイツ合作映画。1944年に起きたドイツ国防軍将校によるヒトラー暗殺計画「7月20日事件」と、その指揮を執った実在の将校クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐を描く。(ウィキ)ドイツのレジスタンス組織が描かれるのはめずらしいです。警察幹部も巻き込んでの大規模なヒットラー暗殺・政府転覆計画です。ヒムラ―も対象でした。前半は、後半の伏線なのでしょうが少し退屈でした。ヒットラーの生死の確認を待たずに、すぐ(3時間早く)行動していればゲッペルスを拘束できて事態は順調に進んだかもしれません。絶望的な結末ですが、大佐の家族は無事で2004年に奥さんが亡くなったというテロップが最後に出て、少し救われた気分になります。ヒットラーに比べると、天皇は戦争責任を問われることもなく、戦後のうのうと暮らしました。戦後しばらくは、以前の癖が抜けず政治に物申していたようです。ヒットラー、ムッソリーニ、ヒロヒトと、ウクライナの放送局が3者の肖像を映して同列に扱ったことを、思い出しました。日本では、暗殺事件やその謀議すら起きませんでした。地元では今でも、国葬となった山本五十六が英雄扱いです。
2022.10.23
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ストーリー:ある日、結婚式に出席したOLの翔子(中谷美紀)は、花嫁と見間違えるような純白のドレスで現れ、新郎新婦を唖然とさせる。それは、彼女の復讐だった。会社の同僚でもある婚約者を後輩に寝取られた翔子。別れ話を切り出してきた婚約者に出した条件が、結婚式への出席だった。新郎新婦を尻目に、颯爽と披露宴会場を後にした翔子。帰宅途中の電車で、好奇の視線を集める彼女に老婦人が声をかけてくる。その老婦人とは、曲がったことの嫌いな時江(宮本信子)。孫の亜美(芦田愛菜)と電車に乗っていたところ、純白のドレスに引き出物というチグハグないでたちの翔子が気になって、声をかけたのだった。女子大生ミサ(戸田恵梨香)の悩みは、恋人カツヤ(小柳友)のDV。2人で同棲するための物件を見に行く途中、電車に乗り合わせたドレス姿の翔子のことを話しているうちに口論となり、カツヤが降りてしまう。それを見ていた時江が吐き捨てた“くだらない男ね”という言葉で、ミサは別れを決意するが……。セレブ気取りの奥様グループに嫌々付き合っている庶民派主婦の康江(南果歩)。今日も高級レストランでのランチに誘われ、胃痛を我慢して出かける。電車内で傍若無人に振舞う奥様グループに肩身の狭い思いをしていた康江は、“おばちゃんってサイテー”という、ミサからの厳しい言葉を耳にして、急激に体調が悪化してしまう。地方出身で都会の雰囲気に馴染めない大学生の権田原美帆(谷村美月)と圭一(勝地涼)。ある日、電車の中で出会った2人だったが、その距離は近づくのだろうか……。大学受験を控えた女子高生の悦子(有村架純)は、人はいいがアホな社会人の竜太(玉山鉄二)と付き合っている。下校時の電車内で友人たちから進展状況を問い詰められるが、プラトニックな関係は保ち続けていた。だがある日、高校の担任から第一志望の大学は難しいと言われ、自暴自棄になって竜太とラブホテルに向かうが……。(KINENOTE)阪急今津線のそれぞれの駅に住む悩める8人の女性が主人公で、それがたまたま同じ電車に乗り合わせたことで進行するドラマです。奇跡というのは大げさですが、小さなおせっかいが良いほうに連鎖して行きます。往路で悩みが語られ、復路で解決?です。昔豊中に住んでいたので、阪急はなつかしい電車です。ただこの映画で描かれたような傍若無人なおばさんたちのような人たちは、いませんでした。阪急と阪神では乗ってる人種が違うとか、阪急沿線はハイソで物価が高いなんて言われていました。2011年の作品で、120分。心のビタミンのような小品です。(523) 阪急の乗客はもっと上品なはずやねんけどな(笑) - YouTube (523) 阪急電車 - YouTube
2022.10.19
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ストーリー:千利休が太閤秀吉の命で自刃してから27年後、愛弟子だった本覺坊は心の師と語らうのみの生活を送っていた。ある日本覺坊は、利休がなぜ秀吉の怒りを買って死んだのか、理由を解明しようと情熱を傾ける織田有楽斎に会って感動を覚えた。そして一年後、本覺坊は有楽斎に、利休の晩年山崎の妙喜庵で催された真夜中の茶会について話した。客は秀吉と、後に小田原落城で秀吉に刃向かって切腹した山上宗二だったが、もう一人がわからなかった。さらに一年後、有楽斎は残る客の一人は利休の弟子の古田織部だと見抜いた。織部も大坂夏の陣で豊臣方に内通したかどで、利休や山上宗二と共に自刃したが、実は三人とも死を誓い合っていた。翌年有楽斎は体が弱り危篤となったが、なお利休の最期の心境を知りたがっていた。本覺坊は夢にみた利休と秀吉の最期の茶事の光景を語り始めた。秀吉は一時の感情で下した利休に対する切腹の命を取り消したが、利休は茶人として守らなければならない砦のために切腹すると言い切った。本覺坊の話が利休の切腹に及ぼうとするところで、有楽斎はもうろうとした意識の中で刃を取って切腹したのだった。(kinenote) 【出演】 本覺坊:奥田瑛二 織田有楽斎:萬屋錦之介 太閤秀吉:芦田伸介 古田織部:加藤剛 千利休:三船敏郎 【スタッフ】 原作:井上靖(講談社刊「本覺坊遺文」より) 脚本:依田義賢 監督:熊井啓 107分1989年の作品で、千利休を題材とした作品はこの年もう一本作られました。千利休四百年遠忌特別作品だそうです。製作が西友(製作総指揮:高丘季昭)というのが、今では意外な感じを受けます。当時は余裕があったという事でしょうか。作品の方は画像が美しく緊張感がありましたが、秀吉や利休はともかく織田有楽斎、山上宗二、古田織部となじみのない人物ばかりでした。熊井啓監督の作品なので観てみました。ずいぶん豪華な配役ですが、適材適所とは言いがたいと感じました。三船敏郎の利休は評価がわかれるところです。奥田英二と上条恒彦(演:山上宗二)はよかったです。女優が皆無なのもめずらしいです。利休の死の真相は?やはり確かなことは不明でしたが、天下人の秀吉にとっては一時的には気に留めても取るに足らないことのように思えました。エンドロールにたくさんのお寺の名前がクレジットされていました。秋の京都はいいですね。今年は外人さんの少ない最後の秋になるでしょうか。
2022.10.16
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ストーリー:高崎晴子(宮崎あおい)の家族は、夫・幹男(堺雅人)、そしてイグアナのイグ。幹男は仕事をバリバリこなし、毎朝お弁当まで作るスーパーサラリーマンであった。そんな幹男がある朝、真顔で「死にたい」と呟く。病院での診断結果は、うつ病(心因性うつ病)。仕事の激務とストレスが原因らしい。結婚5年目。幹男の変化に気付かなかった晴子は、幹男に謝りながら、「会社を辞めないなら離婚する」と告げる。そして会社を辞めた幹男が主夫になり、家事嫌いの晴子は内心嬉しく思っていた。だが、幹男のバカ真面目で完璧主義な一面もクローズアップ、時々イラッとすることもあるが、晴子は以前より明るい性格になり、グチグチ文句を言わなくなった。ところが収入源がなくなり、高崎家は貧困街道まっしぐら。そこで晴子は編集部へ行き、「ツレがうつになりまして、仕事をください」と大胆発言。晴子は新しい仕事をもらい、幹男の体調も徐々に回復していく。もう二度とあの元気な幹男に会えないのか、と不安になったこともあるが、考え方次第で人生はハッピーになると知った晴子。そして、小さなつまづきのその先には、ある奇跡のような出来事が待っていた……。笹部清監督の2011年の作品です。観たことがある作品と思いましたが、初見でした。大河ドラマ篤姫で夫婦役を演じたことや、劇場で予告編を見たことが起因しているのかもしれません。121分と長く、たっぷりと見せてくれます。劇中でうつ病は心の風邪みたいなものと言っていましたが、もう少しやっかいで重い病気のように思えました。回復まで最短で1年?、再発の恐れもあります。一度かかると社会復帰は難しそうです。映画では、回復して漫画家の妻のマネジメント会社を始めたことになっていましたが、現実はもっと厳しいでしょう。実は、会社勤めの頃、うつ病から治ったという人が部下で来たことがあります。初日は何と奥さんが付き添ってきました。彼に対しては、仕事量を減らすなどみんなずいぶん気を使いましたが、結局1週間と退社となりました。うつ病患者は女性よりも男性の方が多いように思いますが、実際はどうなのでしょう。この病気は、「あとで」が大切です。すなわち、「焦らず」「特別扱いをしない」「できることとできないことを見分けよう」という事だそうです。この映画で、病気の理解が広まるとよいです。
2022.10.15
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ストーリー:デイヴィッド(トム・クルーズ)は、NY出版社の若き実力者。ハンサムで裕福な彼はプレイボーイを気取っており、その日もベッドには魅力的な女性ジュリー(キャメロン・ディアス)が。ところがデイヴィッドは、親友の作家ブライアン(ジェイソン・リー)がパーティーに連れてきたガールフレンドのソフィア(ペネロペ・クルス)に一目で心を奪われる。そんなデイヴィッドの心変わりを見抜いたジュリーは、彼をドライヴへと誘い、そのまま無理心中をはかって車ごと崖に突っ込んでいった。ジュリーは死亡、デイヴィッドは一命こそ取りとめたものの、顔が醜く変形してしまう。さらにデイヴィッドは路上で酔い潰れてから先、夢と現実の区別の判断ができなくなる。実はとある会社の手で彼の体は低温保存され、まるで現実のように感じられるリアルな夢を見せられていたのだ。そして彼は夢の世界か、それとも元の世界に戻るかの選択を迫られ、現実の世界を選び飛び込んでいくのだった。三連休と言っても毎日が日曜日ですからあまり関係ないですが、最終日が雨だったので家で録りだめておいたビデオを見ました。『バニラ・スカイ』 (Vanilla Sky) は、2001年のアメリカ映画である。1997年のスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』 (Abre Los Ojos) のリメイク作品。ストーリーはほぼ同じで、舞台をニューヨークに移しているが、同作でヒロインを演じたペネロペ・クルスが本作にも同役で出演している。キャッチコピーは「あなたが想うあなた自身は幻に過ぎない…」。137分。(ウィキ)夢と現実が不明のまま物語が展開し、最後の20分間で謎解きです。謎解きまでが長いので、イライラ、難解さがつのる作品です。トム・クルーズにしてはめずらしいアクション無しの映画です。題名はモネの作品からで、ビートルズの同名の曲も流れます。精神科医にカート・ラッセル、キャメロン・ディアスのセ○クスフレンド、悪女ぶりもなかなかです。一晩で4回、きわどいセリフも。ペネロペ・クルスの美しさが引き立ちました。(512) Vanilla Sky Deleted Scene And Alternate Ending (rare) - YouTube (512) 映画『オープン・ユア・アイズ』とリメイク作品『バニラ・スカイ』を比べてみた - YouTube (512) Open Your Eyes (Abre los ojos) - sci-fi - romantic - drama - 1997 - trailer - Full HD - YouTube
2022.10.11
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ストーリー:花岡靖子(松雪泰子)とその娘の美里が暮らすアパートに、元夫の富樫慎二が現れた。引っ越しを繰り返しても居場所を突き止めては金の無心に来る富樫は、花岡親子にとって疫病神だった。大喧嘩の末、二人は富樫を殺害してしまう。その気配を察した隣の部屋の住人の石神(堤真一)は、花岡親子を救うためのトリックを考案する。天才的数学者でありながら家庭の事情で高校教師を務め、人生に絶望していた石神にとって明るい花岡親子の存在は唯一の心の支えだったのだ。内海薫刑事(柴咲コウ)の管轄内で富樫の死体が発見された。殺人事件として調査が開始され、別れた妻である靖子が浮かびあがった。しかし、死亡推定時間に靖子は美里と街の劇場で映画を鑑賞していたアリバイがあった。その半券までもが保管されていたことに、内海はかえって疑念にとらわれる。内海とコンビを組む草薙(北村一輝)は、帝都大学理工学部で准教授を務めるガリレオこと湯川学(福山雅治)に捜査協力を求める。容疑者である靖子の隣人が石神と知って、湯川は驚いた。二人は、同じ帝都大学の同級生だったのだ。17年ぶりに石神と再会する湯川。そして、石神が過ごしてきた孤独な半生を知る。明らかに事件の犯人は靖子であり、石神が幇助していた。それに気がつきながらも、湯川は石神への友情を再確認する。靖子への容疑が高まる中、「自分が犯人だ」と主張する石神が自首してきた。それは、靖子を庇うための石神の献身だった。石神を本物の天才と評価する湯川は、強引に取調室へと面会に訪れて真意を訊ねる。しかし、石神の決意は固かった。石神が移送されようとする時、現れたのは靖子だった。石神だけが罰されようとすることに耐えきれなかった彼女は、そこですべてを告白する。富樫の死体だと思われていたのは、浮浪者のものであり、富樫の殺害された日は実は靖子母娘が映画を見に行ったというアリバイのある前日のことであった。事件は解決する。しかし、湯川の胸に残るのは虚しさだけだった。(KINENOTE)前週の気の抜けたようなスペシャルテレビドラマを帳消しにする出来でした。原作の小説は、2003年から連載、2005年単行本化。映画は2008年。128分。直近のテレビ放送は2017年(今回が10回目)ですが、見たのは10年前なのでほとんど忘れていました。おかげで、新たな気持ちで観ることができて、とても楽しめました。犯人の暗くてつらい人生が、作品に深みを与えているように思います。福山は若いですね。なんとっても、堤真一と松雪泰子がいいです。柴咲コウも、ガリレオに出ないとつまらないですね。テレビドラマのような、変な数式を書くシーがなかったのもよかったです。ロケは京大と一橋大ですが、後者は文系のみですから、すこし違和感を感じました。千葉の東葛高校も記されていました。学級崩壊の高校のシーンでしょうか。同校は進学校と聞いているので、ちょっとした洒落ですね。(500) 堤真一 渾身の名演技~ 容疑者Xの献身より - YouTube (500) 容疑者Xの献身OST「最愛」 - YouTube
2022.10.04
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ストーリー:江戸時代。優れた味覚と料理の腕を持つが、気の強さが仇となり1年で離縁された春(上戸彩)は、加賀藩六代藩主・前田吉徳の側室・お貞の方(夏川結衣)に女中として仕えていた。ある日、料理方である舟木伝内(西田敏行)にその才能を買われ、息子の嫁にと懇願されて春は2度目の結婚を決意する。舟木家は代々、藩に仕える由緒ある包丁侍の家であったが、跡取りの安信(高良健吾)は料理が大の苦手で、しかも春より4つも年下。春は、姑の満(余貴美子)の力も借りながら、必死に夫の料理指南を始める。様々な料理の基礎を安信に教える春。渋々指導を受けながらも、めきめきと腕をあげていく安信。やがて昇進の機会が訪れ、試験では春が夕餉に出した治部煮をもとに治部の肉の代わりにすだれ麩を足す着想が、節制を重んじる藩から高い評価を得る。昇進した夫の素っ気ない感謝の言葉に小躍りしたいほど嬉しい春。安信の昇進を家族はもちろん、親友の定之進(柄本佑)やその妻・佐代(成海璃子)も喜ぶのだった。嫁入りから1年。江戸詰から家に戻った伝内は隠居を決意。安信に役目を譲り、今後は加賀料理を書に纏めたいと語る。そんな中、藩では改革派と保守派との間で不穏な空気が流れていた。藩主・吉徳の推挙を得て、新しい政治を進めようとする大槻伝蔵(緒形直人)の下には、定之進をはじめ改革に燃える若者らが集まっていた。安信はその場に居ながらも料理をするしかない自らの無力さに肩を落とす。だが吉徳が急逝、保守派の重臣・前田土佐守直躬(鹿賀丈史)は、新藩主となった宗辰に、伝蔵の弾劾を直訴する。改革派を一掃せよとの命は下級平士にも及び、定之進・佐代夫婦も国を追われてしまう。その後も藩政の混乱は続き、宗辰が急死。次なる藩主、重煕の毒殺未遂が起き、容疑は吉徳の死後、尼寺で暮らす真如院ことお貞の方にかけられた。納得いかない春は、安信の計らいで幽閉されている真如院に再会。母のように慕い仕えた真如院のため心を込めて作ったお重を並べ、真如院との最後の時間を過ごすのだった……。(KINENOTE) 『武士の献立』(ぶしのこんだて)は、2013年12月14日に公開された日本映画。監督は朝原雄三。松竹・北國新聞共同製作。北國新聞創刊120周年作品。上戸彩が『あずみ2 Death or Love』以来8年ぶりに映画主演を務めた[2]。キャッチコピーは「家族の歴史は、毎日の献立とともにあった――」。 2010年に公開された『武士の家計簿』に続き、江戸時代の加賀藩に仕えた武士をユニークな切り口で描いた時代劇。実在の包丁侍、舟木伝内と安信親子とその家族を描いたヒューマンドラマである。脚本の柏田道夫は『武士の家計簿』の脚本も手がけている。「包丁侍」とは、剣術ではなく料理で将軍家や大名家に仕える武士を揶揄する呼び名である。武士としては足軽に近い低い身分であるが、大名家の人々の健康を守るとともに、対外的には「饗応料理」をつくり藩の威信を示すなど重要な働きをする。舟木伝内は四條流の「幕府台所人」に師事し、1707年(宝永4年)より加賀藩の「御料理人」となり活躍、『ちから草』『料理無言抄(安信との共著)』他優れたレシピ集を著した人物である。舟木家は以来明治に至るまで7代にわたり加賀藩御料理人を務めた。(ウィキ)武士の家計簿の続編か思って見ましたが、それとは無関係で実在した包丁侍をモデルにしたオリジナル脚本でした。武士の献立というよりは、大名、殿様の献立という方がふさわしい内容でした。料理人の家柄だけあって腕はダメでも、味覚はしっかりしていたので妻の指導の下腕を上げることができたと思います。人の味覚は12歳までで決まるという説がありますが、どうでしょうか。妻の春も老舗料理屋の生まれで、納得です。足軽に近い身分という事ですが、住まいや暮らし向きは中級の武士に見えました。当地の清水園では、足軽長屋と中級武士の住居が保存されています。新発田藩のお殿様溝口家は、高松→加賀大聖寺から移封されてきた大名です。名物のから寿司は、大聖寺由来のものです。映画を観て食べたくなりました。小魚(子鯛、コハダ、鯵、キスなど)を酢でしめたものにしゃりにおからを使用して握った寿司。映画は、加賀騒動をバックにした物語で料理の部分と半々、夫婦愛のお話でもあります。銀座に加賀料理のお店があり何度か行きましたが、料理よりも個室が赤い壁でその印象が強かったです。当時は地方のお店が、東京に出店するのが流行っていた時代で、永田町には越後料理のまつ井なんていうお店もありました。参考:加賀騒動(かがそうどう)とは、江戸時代に加賀藩で起こったお家騒動のこと。伊達騒動、黒田騒動または仙石騒動とともに三大お家騒動と呼ばれる[1]。騒動の背景加賀藩(前田氏)は100万石以上の外様の大大名であり、江戸幕府はその力を削ぐことに力を注いでいた。その一つが目付役として幕府より加賀藩に派遣された本多家の存在であった。藩主は背後に幕府の威光を背負った本多家の意向を尊重せざるを得ず、藩の運営は本多家をはじめとする年寄衆を含む重臣会議で決定されることになっていた。第五代藩主となった前田綱紀は藩主による独裁体制をめざし、藩政改革を進めた。一方加賀藩の財政は元禄期以降、100万石の家格を維持するための出費の増大、領内の金銀山の不振により悪化の一途を辿っていた。享保8年(1723年)、藩主綱紀が隠居し息子の前田吉徳が第六代藩主となった。吉徳はより強固な藩主独裁を目指した。足軽の三男で御居間坊主にすぎなかった大槻伝蔵を側近として抜擢し、吉徳・大槻のコンビで藩主独裁体制を目指す一方、藩の財政改革にも着手する。大槻は米相場を用いた投機、新税の設置、公費削減、倹約奨励を行った。しかし、それらにより藩の財政は悪化が止まったものの、回復には至らなかった。さらに、悪化を食い止めたことを良しとした吉徳が大槻を厚遇したことで、身分制度を破壊し既得権を奪われた門閥派の重臣や、倹約奨励により様々な制限を課された保守的な家臣たちの不満はますます募り、前田直躬を含む藩内の保守派たちは、吉徳の長男前田宗辰に大槻を非難する弾劾状を四度にわたって差出すに至った[2]。延享2年(1745年)6月12日、 大槻を支え続けた藩主吉徳が病死し、宗辰が第七代藩主となった。その翌年の吉徳の一周忌も過ぎた延享3年(1746年)7月2日[3]、大槻は「吉徳に対する看病が不充分だった」などの理由で宗辰から蟄居を命ぜられた。さらに延享5年(1748年)4月18日には禄を没収され、越中五箇山に配流となる。「加賀騒動」その後、宗辰は藩主の座に就いてわずか1年半で病死し、異母弟の前田重煕が第八代藩主を継いだ。延享5年6月26日および7月4日、藩主重熙と浄珠院への毒殺未遂事件が発覚する。浄珠院は宗辰の生母であり、重熙の養育も任されていた人物である。藩内で捜査した結果、これは奥女中浅尾の犯行であり、さらにこの事件の主犯が吉徳の側室だった真如院であることが判明した。これを受けて真如院の居室を捜索したところ、大槻からの手紙が見つかり不義密通の証拠として取り上げられ、一大スキャンダルとなる。寛延元年(1748年)9月12日、真如院の身柄が拘束されたことを聞いた大槻は五箇山の配所で自害した。寛延2年(1749年)には禁固中の浅尾も殺害され、真如院と前田利和(勢之佐)は幽閉されていたが、真如院は自ら絞殺を望んでその通りに殺されたという。大槻一派に対する粛清は宝暦4年(1754年)まで続いた。しかし、真如院が主犯であったことを裏付ける証拠もなければ、真如院の居室で見つかったとされる大槻の手紙の内容もわかっていない。後の巷の実録本では真如院が大槻と結託し、みずからの産んだ子である利和を藩主の座に着けることを狙った暗殺未遂であったとするが、当時の藩による取調べでは真如院は大槻との不義密通は認めたものの、毒殺未遂事件の関与については否定しており、また真如院を取調べる側も犯行の動機については追及することなく、うやむやにしている。そもそも不義密通についても、大名の妻妾が住む「奥向き」は江戸城の大奥同様、藩主以外の男子は立入りが禁じられており、大槻が人知れず真如院とそのような関係を結ぶことはありえなかった。さらに実録本では、毒殺未遂が大槻の指示により浅尾の手で起こされたとするが、当時大槻は既に五箇山に流され厳しい監視下にあり、そのような指示は不可能である。また、さかのぼって吉徳と宗辰も大槻が殺害していたなどとも書いているが、自らにとって最大の庇護者であるはずの吉徳を失った後どうなるか、大槻に読めないはずはなく、これもあり得ない話である。現在、吉徳と宗辰の死に事件性はなく、重熙および浄珠院毒殺未遂事件も、守旧派の中心人物であった前田直躬らが大槻派を一掃するためにでっち上げたものだと考える説がある。(ウィキ)
2022.10.01
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ストーリー:ジョージ6 世(コリン・ファース)は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていたため、英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)の次男という華々しい生い立ちでありながら、人前に出ることを嫌う内気な性格となり、いつも自分に自信が持てないでいた。厳格な父はそんな息子を許さず、様々な式典のスピーチを容赦なく命じる。ジョージは妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)に付き添われて、何人もの言語聴覚士を訪ねるが一向に改善しない。ある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていく。ライオネルは、診察室では私たちは平等だと宣言、王太子を愛称で呼び、ヘビースモーカーのジョージに禁煙させる。さらに、大音量の音楽が流れるヘッドホンをつけ、シェイクスピアを朗読するという奇妙な実験を行うが、ジョージはこの治療は自分には合わないと告げ、足早に立ち去ってしまう。だがクリスマス放送のスピーチがまたしても失敗に終わったジョージは、ライオネルに渡された朗読の録音レコードを聞いて驚く。音楽で聞こえなかった自分の声が一度もつまることなく滑らかなのだ。再びライオネルを訪ねたジョージは、その日から彼の指導のもとユニークなレッスンに励むのだった。1936 年、ジョージ5世が亡くなり長男のエドワード8 世(ガイ・ピアース)が即位する。そんな中、かねてからアメリカ人で離婚暦のあるウォリス・シンプソンと交際していたエドワードが王位か恋かの選択を迫られる。彼は恋を選び、ジョージは望まぬ座に就くが、大切な王位継承評議会のスピーチで大失敗。だがジョージはライオネルの助けを借り、戴冠式のスピーチは成功に終わる。しかし、本当の王になるための真の試練はこれからだった。ヒトラーの率いるナチスドイツとの開戦直前、不安に揺れる国民は王の言葉を待ち望んでいた。王は国民の心をひとつにするため、世紀のスピーチに挑む……。(KINENOTE)2010年の英・豪・米作品です。オーストラリアとはめずらしいですが、その理由は映画を観てすぐわかりました。エリザベス女王の国葬にちなんで、BSシネマで「恋に落ちたシェイクスピア」とともに放送です。観たのは今回で2回目ですが、とても面白かったです。幼き日のエリザベス女王も出てきて、映画を観た女王も満足だったようです。『英国王のスピーチ』をエリザベス女王が鑑賞して好評価!父親であるジョージ6世の吃音描く|シネマトゥデイ (cinematoday.jp)エリザベス以外で知っているのは、チャーチル海軍大臣くらいです。史実をもとにしているようですが、異なる部分もあるようです。キャシー・シュルツ(Cathy Schultz)は、映画は史実の出来事を数年間に圧縮していると指摘した。映画では1934年に初めて会ったと描かれているヨーク公アルバート王子とローグであるが、史実で二人が最初に会ったのは1920年代であり、アルバートは1927年にオーストラリア連邦議会での演説を成功させている[31]。歴史家のアンドリュー・ロバーツ(Andrew Roberts)は、ジョージ6世の吃音のひどさは実際よりも誇張されており、エドワード8世、ウォリス・シンプソン、ジョージ5世が、ドラマ的な効果のために史実よりもより敵対的に描かれていると主張した[32]。クリストファー・ヒッチェンズとアイザック・チョティナー(Isaac Chotiner)は、退位危機のときのウィンストン・チャーチルの描写に疑問を呈した[33][34]。映画ではチャーチルはアルバートを支える立場で、エドワード8世の退位にも反対しているようには描かれていないが、史実では逆で、チャーチルは退位させようとする圧力に抵抗するようエドワード8世に奨めたとされている。ヒッチェンズは、このような処置はチャーチルの偉業を闇雲に過大視しようとすることだと訴えた[33]。(ウィキ)役者では、ハリーポッターでの過激な役を演じていた、国王の妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)が印象深いです。内容的には、ジョージ6世が言語矯正士のライオネル(ジェフリー・ラッシュ)を、お前なんか平民の出でしかもオーストラリアから出てきた田舎者と特権階級意識丸出しでなじるところがとても興味深かったです。堂々と反論するライオネルの弁舌が立派でしたね。亡くなったエリザベス女王のダイアナ妃に対する対応にも、このような場面があったことをうかがわせるシーンでした。もちろん、ダイアナは反論しなかったでしょうが。参考:(492) 町山智浩の映画塾!「英国王のスピーチ」<予習編> 【WOWOW】#22 - YouTube (492) 町山智浩の映画塾!「英国王のスピーチ」<復習編> 【WOWOW】#22 - YouTube (492) 町山智浩 英国王のスピーチ 感動必至!なぜアメリカではR指定に?トム・フーパー監督 - YouTube
2022.09.23
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ストーリー:46年の間、家族のためにひたすら働いてきた自動車整備工カーター・チェンバース(モーガン・フリーマン)。彼は学生時代、哲学の教授から勧められ“棺おけリスト”を作ったことがあった。それは、自分たちが棺おけに入る前に、やりたいこと、見たいものすべてを書き出したリストのことだった。とはいえ、カーターの前には現実という壁が立ちはだかった。結婚、子供、さまざまな責任。そのうち“棺おけリスト”は、そのチャンスを失ったという苦い思い出と、仕事の合間に時折思い出す程度の空想に変わっていた。一方、会社を大きくすることに人生のすべてをつぎ込んできた大金持ちの実業家エドワード・コール(ジャック・ニコルソン)。多忙な人生を過ごしてきた彼は、企業買収や美味しいコーヒーを飲むこと以上に、より深く自分が求めているものについて考えることさえできなかった。対照的な人生を歩んできた、出会うはずのない二人。しかし彼らは、ガンで余命6ヶ月と宣告され、病院のベッドで隣り合わせたことから、人生の最後を共に過ごす仲間となる。ベッドの上でカーターが取り出した“棺おけリスト”。そこにカーターは「荘厳な景色を見る」、「赤の他人に親切にする」、「涙が出るほど笑う」と記した。それを見たエドワードは「スカイダイビングをする」、「マスタングを乗り回す」、「ライオン狩りをする」、「世界一の美女にキスをする」と付け加える。こうして、病院を飛び出した二人の生涯最後の冒険旅行が始まる。タージマハルから野生の楽園セレンゲティ、最高級のレストランからいかがわしいタトゥーショップ、レースカーのコックピットからスカイダイビング用の小型機まで。ひとつまたひとつとリストを埋めていく中で、二人は生きる上で直面する様々な疑問に取り組むことになる。やがて、二人は気づかないうちに生涯の友になっていくのだった……。2007年の米国作品です。過日英会話のサークルで、この映画を観て感動したとスピーチしたご婦人がいました。私としては、吉永小百合と天海祐希の2019年の日本版リメイクの方がずっと良かったと感想を述べたので少し気になっていました。棺桶リストが話題になりましたが、発表者も私も記憶があいまいでした。米国版は、ニコルソンとフリーマンの共演でしたが、金にまかせてという印象が強くてちょっと食傷気味だったのです。そんなわけで、BSNHKで放送するというので再び観てみました。 さて、棺桶リストは?「荘厳な景色を見る」 ピラミッドから見た景色で満足せず、ヒマラヤに向いましたが悪天候でNGでした。「赤の他人に親切にする」 カネと思いやり。各々が持てるものでお互いに親切にしたという事でしょう。「涙が出るほど笑う」 コーヒー豆のコピ・ルアクでしたが、私は笑えませんでした。「スカイダイビングをする」、「マスタングを乗り回す」 カネにまかせて難なくクリアーです。「ライオン狩りをする」 アフリカで銃を打つも一発でまいってしまいました。体力でしょうか。 BGMは「ライオンは寝ている」でした。「世界一の美女にキスをする」 疎遠になっていた娘との再会、そして初対面の孫娘がキスの相手でした。他にも、入れ墨を彫る、夕暮れの地中海を望みながらの南仏での食事、タージマハルの棺、万里の長城をバイクで疾走、香港で美女(実は用意されたコールガール)に口説かれるなどが描かれていました。移動はもちろんプライベートジェットです。ボスの要求を卒なくこなす秘書の献身の賜物でもあります。*入れ墨以外は、体験済です。プライベートジェットは、米国で乗せてもらいました。天国の門での、人生の喜びを見つけたか、他人に喜びを与えたかそんなふたつの問いの答えが、この映画のテーマなのでしょうか。私は、人生に意味はなく、ひとはただ生きて死ぬだけという考えに今は共感を覚えています。もちろん、家族に恵まれた楽しい人生がいいですね。これまでも病気になるくらい美味しいものを食べて、いろんなところに行けたと思っていて、この先もそうありたいです。毎日のジム通いで、気力も食欲も十分です。まあ、少なくとも母を送るまでは元気でいたいですが、向こうもしぶとく生きています。(485) 最高の人生の見つけ方 The Bucket List - YouTube (485) 【和訳】 THE BUCKET LIST-Say (Lyrics)-Movie Clip - YouTube (485) 映画『最高の人生の見つけ方』予告編 2019年10月11日(金)公開 - YouTube
2022.09.18
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ストーリー:世間を震撼させたハッキング事件を次々と起こし、遂に殺人の容疑者として追われていた天才ハッカー、ベンジャミン(トム・シリング)が警察に出頭してくる。自分が盗んだ情報を元に、殺人事件が発生し、今度は自分自身の命が狙われているというのだ。彼の話は、次のようなものだった。学校では苛められて孤独に過ごしていたベンジャミン。世界をハッキングすることを夢見る未来の革命家マックス(エリアス・ムバレク)に才能を見込まれた彼は、その仲間に加わる。やがて、マックスの仲間ステファンやポールと共に、ハッキングチーム“CLAY”を結成。ドイツ経済界の管理システムをハッキングし始める。だが、その行動は、ヨーロッパ警察ユーロポールやライバルのハッカーチーム“MrX”の関心を引く結果となった。さらに危険な世界へ足を踏み入れたベンジャミンたちCLAYのメンバーは、ユーロポールやMrXのみならず、ロシアのサイバーマフィア“FR13ENDS”まで巻き込み、やがて命の危険に晒されるようになってしまう。そこから抜け出せるかどうか、全てはベンジャミンの天才的なサイバー能力にかかっていたというのだが……。捜査官はその自白を元に捜査を始めるが、証言内容に合致しない事実が次々と明らかになってゆく……。2014年のドイツ映画ですが、日本でも公開されたというので面白い作品だと思って見ました。最後にあざやかな大どんでん返しがあって、予想通りの面白さでした。仮想空間であるウェブでの人間同士のやり取りを現実世界の地下鉄内に見立てて表現したところが斬新で、興味深かったです。(ウィキ)テンポも速く、106分があっという間でした。邦題はハッカー集団名のCLAYの訳なのでしょうが、Who Am I の方がよかったのではないでしょうか。ピエロというのは、即座にハッカー集団とは思いつきません。昨今の黒塗り文書や書類の隠ぺいを目にする身には、ホワイトハッカーに悪事の証拠を明らかにしてほしいです。多額の税金が投入された東京オリンピック関連の書類は、是非開示してほしいです。その際は、やはりひょっとこのお面でしょうか。Kein System ist sicher=安全なシステムはない
2022.09.15
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ストーリー:ボロアパート暮らしの花垣タケミチ(北村匠海)は、バイト先でも年下の店長からバカ扱いされるどん底人生真っ只中のダメフリーター。ある日、ヤンキーだった学生時代に付き合っていた人生唯一の彼女・橘ヒナタとその弟・ナオトが、関東最凶の組織“東京卍曾”に殺されたことをニュースで知る。その翌日、駅のホームにいたタケミチは何者かに背中を押され、線路に転落。死を覚悟した瞬間、タケミチは不良学生だった10年前にタイムスリップしてしまうのだった……。そこでタケミチは、ナオト(杉野遥亮)に遭遇、「10年後にヒナタは殺される」と伝えたことで、未来が変化する。ヒナタを救うことはできなかったが、ナオトは10年後、刑事になっていた。現代に戻ったタケミチは、刑事のナオトから「10年前に戻り、東京卍曾を潰せばヒナタを助けられる。力を貸して欲しい」と言われる。タイムリープする方法は、現代あるいは過去にいるナオトと握手すること。ヒナタを救うため、そして逃げ続けた人生を変えるため、タケミチは不良軍団・東京卍曾に立ち向かうことを決意する……。 2021年7月9日に公開。9月26日には観客動員数328万人、興行収入43.8億円を突破し、2021年公開作品の中で実写No.1興行収入を記録した。(ウィキ)ヒットコミックの実写版ということで見てみましたが、暴力シーンのオンパレードで食傷気味です。タイムスリップ物は好きですが、何度もやられるとどうなのでしょう。ラストシーンが変わってしまう。大河ドラマで渋沢栄一役の吉沢亮が金髪でマイキー役で出ていました。ケンカ強かったですね。続編も制作するそうですが、私はもうこの手の作品はいいかなです。
2022.09.13
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ストーリー:575年、織田信長(椎名桔平)は長篠の戦いで、甲斐の武田勢を破る。翌年の1576年、天下統一事業を象徴するように、琵琶湖を臨む安土の地に居城を建設することを決意する。その城は、五重七階の天主と、キリスト教の大聖堂のような吹き抜けの構造を内側に持つ大城郭であった。信長は、丹羽長秀を築城奉行としながら、設計及び現場の総棟梁を熱田の宮番匠・岡部又右衛門(西田敏行)に一任する。又右衛門は、今川義元との戦以来、十数年に渡って才気を評価していた男だった。金閣寺を建立した京の池上家、奈良の大仏殿を造った中井一門らとの図面争いを勝ち抜いた又右衛門は、妻・田鶴(大竹しのぶ)や娘・凛(福田沙紀)、門下の番匠らに支えられながら、築城を進めていく。しかし、又右衛門は難問にぶつかる。巨大な城を支える主柱として、これまでになく大きな檜が必要だった。理想の木材は木曽上松にあると考えた又右衛門は、信長の敵・武田勝頼の領国に危険を顧みず分け入っていく。そのころ国元では新たな戦乱の暗雲が立ち込め、田鶴には病魔が迫っていた。さらに又右衛門を、悲劇的な争いや仲間の死が襲う。それでも又右衛門は信長の野心を実現するため、檜を獲得しようと尽力する。(KINENOTE)『火天の城』(かてんのしろ)は、山本兼一による日本の小説、およびこれを原作とした日本映画である。第11回(2004年)松本清張賞受賞作、第132回直木三十五賞候補。東映の配給により、2009年9月12日に全国公開された。DVDは2010年2月21日発売。 139分。(ウィキ)BS日テレの特選時代劇の2時間半の枠で観たので、ノーカット版だと思います。主演が西田敏行だし、監督も知らなかったのでどうしようかと思いましたが、戦国時代のプロジェクトXの文句に魅かれて見ました。原作にない福田沙紀演じる又右エ門の娘が出てきたり、巨石の移動や信長暗殺団などあまり築城と関係ないサブストーリーが織りこめられていて、少し冗長でした。それでも、織田信長を演じた椎名桔平はじめ、若頭の寺島進、石工頭の夏八木勲や、木曾の戦国武将・笹野高史、森番の緒方直人などが見せてくれました。今は政治家の山本太郎も出ていて、ワイヤーアクションの水野美紀とのからみも。命がけで敵国木曽に檜を求めるエピソードが興味深く、樹齢2千年の森のシーン(台湾ロケ?)がとてもよかったです。明治神宮の大鳥居を思い出します。【100年の森 明治神宮物語】記憶(4)日本と台湾を結ぶ大鳥居(1/2ページ) - 産経ニュース (sankei.com)全編のアップですが、・・・(479) 火天の城 - YouTube1:25 いかだで親柱到着です。
2022.09.10
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ストーリー:2001年、マサチューセッツ州ボストンの日刊紙『ボストン・グローブ』はマーティ・バロンを新編集長として迎える。バロンは同紙の少数精鋭取材チーム「スポットライト」のウォルター・ロビンソンと会いゲーガン神父の子供への性的虐待事件をチームで調査し記事にするよう持ちかける。チームは進行中の調査を中断し取材に取り掛かる。当初、チームは何度も異動させられた一人の神父を追うが、次第にマサチューセッツ州でカトリック教会が性的虐待事件を隠蔽するパターンに気づく。虐待の被害者のネットワークに接触したのち、チームは13人の神父に調査対象を広げる。統計的には90人程度の神父が性的虐待を行っているはずだと言う指摘を受け、病休あるいは移動させられた神父を追跡して87人のリストを得る。カトリック信者の多いボストンで、チームは様々な障害・妨害にあう。調査が佳境に差し掛かる頃、チームは9月11日を迎える。テロの後、チームの調査はしばし棚上げされる。枢機卿が虐待事件を知りながら無視したという公的な証拠の存在をつかみ、チームは活気づく。ロビンソンはカトリック教会の組織的な犯罪行為を徹底的に暴くために記事の公開を遅らせる。チームはより多くの証拠を公開するよう求めた裁判に勝ち、2002年にようやく記事を公開し始める。記事公開の直前、ロビンソンは、1993年に性的虐待を行った20人の神父のリストを受け取りながら調査をしなかったことを告白する。だが、バロンはチームが今、犯罪を暴いたことを称賛する。翌日、チームは多くの犠牲者から告白の電話を受け始める。合衆国および世界中で聖職者による性的虐待のスキャンダルが明るみに出る。隠蔽行為を行った枢機卿は辞任するが、ローマの大教会に栄転する。(ウィキ)映画は2003年にピューリッツァー賞を公益報道部門で受賞した『ボストン・グローブ』紙の報道に基づき、アメリカの新聞社の調査報道班として最も長い歴史を持つ[4]同紙「スポットライト」チームによる、ボストンとその周辺地域で蔓延していた[5]カトリック司祭による性的虐待事件に関する報道の顛末を描く。(ウィキ)2015年の作品で129分、BS日テレで観ました。虐待事件そのものでなく、それの調査報道のドラマです。弁護士や被害者にあたり、資料を探す、地味な展開ですが、これが調査報道かと思わせる映画でした。他紙(ヘラルド)との競争もあります。とても面白かったです。批評家の総意を「『スポットライト 世紀のスクープ』はその事実に基づく物語の恐ろしい細部を、主人公たちを持て囃したい誘惑に抗いながら丁寧になぞることで、被写体となった実在の人物と観客の両方に敬意を表するドラマを作り上げている」としている。(ウィキ)の批評がぴったりです。巨大な権力のカトリック教会相手ですから、プレッシャーは相当なものだったでしょう。新任の編集局長が、ユダヤ人だったことも幸いしたかもしれません。被害の救済にあたった弁護士はアルメニア人で、まさに孤軍奮闘です。日本ではあまり大きく取り上げられませんでしたが、大事件でした。『ボストン・グローブ』による報道に対する批判書を著しているデイヴィッド・F・ピエール・ジュニアは『ニューヨーク・タイムズ』の取材に応じ、「本作の最大の欠陥は、事件が明るみに出た際、教会の職員たちに虐待をする司祭たちは治療を経れば元の役職に戻っても安全だと請け合った心理学者たちを描くことに失敗している点だ」と述べた。(ウィキ)との指摘もありますが、2,000万ドルの製作費に対し、2016年3月までに北米で3,929万ドル、その他の地域で2,407万ドルの合計6,335万ドルを売り上げている[2]。限定公開時のオープニング週末では5館から295,009ドルを売り上げ、1館あたり59,002ドルという高い平均成績を上げた[17]。拡大公開初週の週末興行ランキングでは8位を記録した[18]。(ウィキ)と、興行的にも成功したようです。ウォーターゲート事件を扱った大統領の陰謀は、ダスティン・ホフマンとR・レッドフォードという2大スターの共演でしたが、こちらはマイナーな俳優の起用により、リアルで堅実な印象を受けました。最後に、被害が判明している都市名が出ますが、日本は追えませんでした。聖職者の6%というのですから、日本もその例外ではないでしょう。たまに報道される教職員の場合は?ちょっと考えたくないですね。でも、教員免許は失効せず、ほとぼりが冷めれば教職復帰です。千葉県立高教員、3度目の逮捕 女子大学生に尿?をかけた疑い (msn.com)男子生徒と車中で○行為、30歳女性教諭を懲戒免職 東京都教委 (msn.com) サイド情報、背景などはこちらですが、岡田のビデオは数字に誤りがあります。(477) 町山智浩 映画「スポットライト 世紀のスクープ」を紹介 たまむすび - YouTube (477) 【スポットライト】「日本で作ると絶対失敗するんですよね...」「この題材でここまで面白くできるのか...」世紀のスクープを題材にしたとある映画が面白いと語るサイコパス【岡田斗司夫/切り抜き】 - YouTube
2022.09.09
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ストーリー:慶応四年、江戸に進撃する官軍の先駆となったのは、相楽総三を隊長とする赤報隊であった。赤報隊は東山道軍参謀から年貢半減令の旗印を与えられ、沿道各地の民衆を鎮撫して行った。百姓あがりの隊士権三は、次の目的地が郷里の沢渡宿と知るや許しを得て単身この地に乗込んだ。その頃、幕領沢渡宿は代官と結託した博徒駒虎一家に支配され、民衆はその圧制に苦しんでいた。赤毛の権三は卑きょうな駒虎から、年貢のカタに取られた娘たちを解放、つづいて代官屋敷からは年貢米を取返した。民衆に敬まわれ有頂点の権三、母親はそんな息子に不安を感じていた。その頃、この宿場には、官軍を阻止せんと幕臣たちの遊撃一番隊が町人に化けて潜入していた。彼らは意気あがる権三に居合い斬りの達人一の瀬半蔵をさし向け、駒虎は権三の恋人トミをまるめこんだ。一方、仲間を助けに行っている留守中に、官軍への献金持逃げやニセ官軍を吹ちょうされた権三は代官を詰問したが、うまくその場をかわされてしまった。民衆の支持を失った権三を励ますのは、真情を知るトミだけだった。権三は、本隊にこの旨を報告かた、三次ら四人を派して軍資金を送った。だが、ニセ官軍の汚名をきせられた相楽はすでに処刑されていた。三次たちを迎えたのは、東山道軍参謀を初めとする白毛をかぶった官軍だった。白毛隊は無残にも少年たちを斬りすてた。新しく支配者となった東山道軍参謀に年貢半減令や民衆の心などは邪魔だった。代官は遊撃隊に殺され、半蔵の恋人も彼らにより命を落した。半蔵は無理非道な官軍に怒り、権三に加担した。やがて、トミまでが非情な弾丸を浴びて他界、赤毛の権三は激しい怒りとともに荒垣のいる官軍勢に突撃していった。 1969年の日本映画で岡本喜八監督の作品です。アクションもありますが少しコミカルで、庶民のパワーを感じさせる作品です。自身の戦争体験から、政府や権力者に対しては懐疑的な岡本監督。この映画でも、「葵が菊に変わっただけ」と高橋悦史演じる旗本あがりのやくざの用心棒に語らせています。戦いでいつも犠牲になるのは、庶民です。反面、この映画のええじゃないかに見られるように、パワーがあるのも庶民です。大規模なデモは権力者が一番恐れるもので、戦争法反対の国会デモは記憶に新しいです。国民主権の今、権力者に乗せられることなく本質を見極めろと言われているような作品でした。核武装や軍備増強でより危険にさらされることも知るべきです。(475) 【時代劇】『映画・赤毛』~赤報隊~【字幕】 - YouTube(475) 【時代劇】『映画・赤毛』 出演俳優一覧 - YouTube
2022.09.08
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ストーリー:女流監督シェリル(シルヴィア・チャン)はある少女に自分を託し、過去の自分の恋愛体験の映画化を思い立つ……。香港、1977年。17歳の高校生シューヤウ(ジジ・リョン)は親友チャンリー(カレン・モク)と出かけたコンサートで、19歳のミュージシャン志望の青年ホークァン(金城武)に出会い、恋におちる。ふたりは熱烈に愛し合うが、クリスマスの日、一緒にいたところを彼女の母(エレイン・チャン)に見つかり、引き離されることに。シューヤウは疎遠になっていたチャンリーの元を訪れて泣き崩れる。だが、シューヤウはチャンリーから思いがけない愛の告白を聞き、動揺して彼女を叩いて逃げ帰る。ホークァンは日本へ旅立ち、ふたりは別れ別れになった。1984年、東京。ファッションメーカーのバイヤーになっていたシューヤウは旅行代理店に勤めていたホークァンと再会。恋が再燃したふたりは初めて結ばれるが、彼は妻ある身だった。また月日が流れ、1991年。ホークァンは妻と別れ、ショーヤウとの結婚のために香港を訪れた。だが、彼女は過去の痛みを思い出し、彼の求婚を断った。そして、1999年。結婚し、子供もできたショーヤウの元にホークァンから「チャンリーが死んだ」との知らせがくる。なんと、かつて彼の別れた妻とはチャンリーだったのだ。ふたりはお互いにシューヤウの面影を抱いたまま夫婦となったのだが、長続きするわけはなかった。チャンリーが遺した手紙を読み、20年におよぶ皮肉な運命に思いをめぐらせるショーヤウ。だが、お互いに恋しあったあの日々は、3人のなかに永遠に残るのだ……。『君のいた永遠』(きみのいたとき、原題:心動、英題:Tempting Heart)は、1999年の香港映画です。115分の作品ですが、BSテレ東の2時間枠で観たので一部カットされていたと思います。監督と脚本家とのやり取りがところどころ入るという、少し複雑な構成。香港と東京が舞台ですが、ごく普通の日常生活の描写でした。大切なギターを質に入れて、デート代を作ってホテルにとまったのに、目的を達することができずです。ありがちなことですが、親密な一夜を過ごすことができたのですからOKでしょう。男はつらいよかな。男と女、女と女の三角関係が、少し異色なラブロマンスでした。母親のカナダに移住再婚というのは、香港返還前の世相の繁栄ですね。主人公の女性が、朝から焼きそばを食べているのが、いかにも香港と言った感じで見ました。(474) 『心動』林暁培 君のいた永遠【日本語訳】 - YouTube
2022.09.03
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ストーリー:1850年代のアメリカ。急速に発達する文明に背を向けた青年ジェレミア・ジョンソン(ロバート・レッドフォード)は猟師になろうと決心してロッキー山脈に向かった。やがて厳しい冬を迎えたある日、雪の中で凍死している男を発見した。そのそばに残された遺書には、自分を発見した者にはライフルを譲るとしたためられていた。思わぬ拾い物に元気づけられたジョンソンに、もう1つ幸運が訪れた。ベテランの山男クリス・ラップ(ウィル・ギア)と出会い、彼について、山で生き残るための技術や知識を身につけることができた。クリスと別れたジョンソンは、まずインディアンたちとの間に誠意ある交易関係を確立した。その中にはクロウ族インディアンの赤シャツもいた。開拓者の小屋のそばで、インディアンによる白人虐殺を見たのはそんな頃であった。すでに息絶えている2人の子供のまわりを気が触れたようにうろつく白人の女(アリン・アン・マクレリー)がいた。ジョンソンはしかたなく、生き残ったが惨劇のショックで口のきけなくなった少年を連れ、引き返した。少年にはキャレブ(ジョシュ・アルビー)と名をつけた。翌日、インディアンに襲われた男デル・ギュー(ステファン・ギーラッシュ)を助けたことによって、開拓者一家惨殺の犯人を知ったジョンソンは、追跡を開始した。夜になって、目指す敵のキャンプを発見したジョンソンは犯人を殺した。翌朝、出会ったフラットヘッド族は平和を愛するインディアンだったが、ジョンソンが引いている3頭の馬がブラックフィトのものだと知ると、宿敵を倒してくれた2人に敬愛の情を示し、酋長は返札として、気品と美しさにあふれた娘スワン(デル・ボルトン)を贈った。スワンとキャレブとジョンソンの平和な生活が続いた。冬も深まった頃、ある白人開拓者の馬車が川の中で凍りついてしまったのを探して救い出すため、騎兵隊がジョンソンの助力を求めにやってきた。捜索は困難をきわめた。目的地に着くためにはクロウ族の死体埋葬区域を通らなければならない。ここはクロウ族にとって何よりも神聖な場所で、無神経に踏みこむのは危険だったが、開拓者を助けるためにちゅうちょできなかった。ジョンソンは胸騒ぎを覚え、その足ですぐ家にひき返した。しかし、ひと足遅く、スワンとキャレブはクロウ族に殺されていた。聖地を犯したことが彼らの怒りにふれたのだ。ジョンソンの体内にはどす黒い憤りがわいていた。彼の復讐が始まった。やがて“クロウ族殺し”の異名をつけられる程に恐れられるようになった。死んだ子供たちのそばに住む気の触れた女に肉をやろうと訪れたが、女はすでに死んで、埋葬した墓のそばには、クロウ族によってジョンソンの墓が用意されてあった。墓を被う生皮には、ジョンソンがインディアンたちと戦う姿が描かれてあったが、それは彼がすでに死んだことを意味するのか、永遠に不死身であることを意味するのかはわからなかった。はっきりしているのは、クロウ族との戦いがこれで終わったことだ。ひとつの山を越えて、いまジェレミア・ジョンソンは彼の前に立ちはだかるけわしい山に登り始めていた。(KINENOTE)『大いなる勇者』(原題: Jeremiah Johnson)は、1972年のアメリカ映画。伝説的なマウンテンマン、レバー・イーティング・ジョンソン(1824年頃 - 1900年)にロバート・レッドフォードが扮した。(ウィキ)人気絶頂だったR・レッドフォードが、新境地に挑戦と話題の作品でした。BSNHKで、前奏曲や間奏曲が入っている116分版を観ました。容赦ない殺戮のストーリーの一方、ロッキー山脈の景色が美しかったです。オオカミに襲われるシーンもリアルでした。冬の川で魚を取るシーンなど、寒さの中での撮影も大変だったことでしょう。やっぱりインディアンの地ですね。NHKの字幕では、インディアンではなくて「部族」と表示されていました。
2022.08.03
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ストーリー:東北を走るローカル線、栗原電鉄に寅さんが乗っていると、疲れ果てたサラリーマン・坂口兵馬(柄本明)が線路に寝転んで自殺未遂。その夜、旅館で兵馬の胸の内を聞き優しく励ましているに、兵馬にウィーン旅行に誘われてしまう。断るつもりが、結局オーストリアに同行してしまった寅さんは、絵画や文化に一切興味を示さない。ところが、現地でガイドをしている久美子(竹下景子)と出会い、さらに金町出身のマダム(淡路恵子)と知り合い、すっかり日本にいる気分。やがて久美子の悩みを聞くうち、寅さんは… 昨年に続いて、テレビ東京土曜は寅さんで2度目の視聴です。1989年、シリーズ41作目の作品です。4Kと銘打って2巡目の放送です。映画では、タコ社長がヨーロッパなんて高嶺の花と言っていましたが、その頃新婚旅行はヨーロッパが多かったのではないでしょうか。為替は140円と、私たちがハワイに行った頃の210円と比べるとずいぶん円高でした。自民党が大勝して、日銀はマイナス金利政策を維持です。金融緩和の出口が見えませんね。日米の金利差は拡大して、150円くらいまで進むでしょう。コロナの次は円安が海外旅行の障害となりそうですが、当面は強制貯蓄でみんな余裕?がありそうです。(だといいのですが、インフレもこわいですね。)参考:1989(平成元)年12月29日、年内最後の取引日「大納会」を迎えた東京証券取引所で、日経平均が史上最高値を付けました。終値は38,915円87銭、取引時間中の高値は38,957円44銭。バブル経済の絶頂期の記録です。当時は日銀による低金利政策と政府の積極財政政策が上手にかみ合い、空前の好景気でした。行き場のない投資マネーは空前の「財テク」ブームを生み、株式と不動産を中心に大量の資金が流入しました。1989年の日経平均は1月4日の大発会の朝、30,165.52円でスタート。年末までに8,750.35円、率にして29%も急騰しました。「1990年は5万円」「数年で10万円」と強気な見通しが市場を覆ったのですが、年明けから相場は崩れ、1990年1月だけで日経平均は1,726円92銭も下落しました。その後、1990年代には株価の後を追うように、地価やGDP(国民総生産)、雇用などが次々とピークを迎え、バブル崩壊が明白になっていきました。日経平均が史上最高値、バブル絶頂【1989(平成元)年12月29日】 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア (rakuten-sec.net)
2022.07.18
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ストーリー:ニューヨーク。銀行の貸金庫より出た老人は、雑踏の中、出してきた小箱をある男に手渡し、直後交通事故死した。この事故を近くでマラソン・トレーニング中のベーブ(ダスティン・ホフマン)は見ていた。彼の崇拝者はあのアベベであったが、ランニング中の事故は不吉なめぐり合わせの始まりだった。パリは高級ホテルの一室。ベーブの兄ドク(ロイ・シャイダー)はアメリカ政府機関(ディビジョン)の男。例の箱を売り込もうとしたが、常に命を狙われていた。一方南米ウルグアイにいるナチの残党ゼル(ローレンス・オリヴィエ)は、ニューヨークでの老人の事故死を知るや、ニューヨークへ飛ぶ。ある日ベーブは図書館でエルザ(マルト・ケラー)と知り合うが、公園でデート中2人の男に襲われる。ベーブがこの事件を手紙でドクに書いた数日後、ドクが帰って来、エルザを交えた3人は食事をするが、彼女がドイツ人と知りドクの態度が変った。その夜ドクはゼルと会う。彼はゼルの運び屋も兼ねていたのだが、弟に手を出すなと言った矢先、ゼルにナイフで刺され死ぬ。自分の下宿にたどりつき息切れた兄に驚くベーブ。そして、入って来たドクの同僚ジェニウェイ(ウィリアム・ディベイン)に兄の正体を知らされ再び驚かされるのだった。やがて公園での2人の男にベーブは誘拐され、地下室に連れこまれ、拷問をうける。銀行の貸金庫にゼル自身が宝石を受け取りに行っても安全かどうか、ベーブから聞き出そうとしたのだ。あまりの苦痛に気を失ったベーブをジェニウェイは助け出すが、それもベーブから秘密を聞き出そうとするワナ。ジェニウェイすらも敵なのだ。手下のすきをつき日頃のマラソンの訓練を生かしやっとの思いで、脱出に成功したベーブは、エルザの協力の下、郊外の家に隠れるが、そこはゼルの兄の家。エルザも一味の1人だったのだ。ベーブは彼女の正体を知り驚くが、再び現われたジェニウェイの一味と死闘をくり返す。そして勝ち残ったベーブは貸金庫からナチ時代の遺物のダイヤを持ち出したゼルと公園の池の前で対する。拳銃を彼をむけ、ダイヤを呑ますベーブ。格闘の末、階段からころげおち、自らのナイフで命をおとすゼル。冷然とした顔のベーブ。いつものマラソンコースを男達が行くのを尻目に去って行く彼だった。(KINENOTE)ナチの残党を演じるローレンス・オリヴィエの悪役ぶりが秀逸です。年をとっても、それに応じた風格ある役作りです。観るのは3度目ですが、結末はわかっていてもこわい映画です。余談ながら、子どもの頃当時の歯医者は炎で器具を消毒していました。それがなんとも不気味で、歯医者に行くのがこわかったです。今でも歯を削る音は苦手です。多くの人が持つ歯科医のイメージが、この映画の拷問シーンを一層怖いものにしているように感じました。戦後77年こうしたナチの残党ものもおしまいでしょう。
2022.07.17
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ストーリー:1946年7月4日、アメリカの独立記念日に生をうけたロン・コーヴィックは、ロングアイランド州マサピークアでその少年時代を送っていた。ケネディ大統領の、自由の存続と繁栄についての演説の中、7歳のロン(ブライアン・ラーキン)は、野球に夢中になる一方、戦争ごっこにその愛国心を芽生えさせていた。すっかりスポーツマンに成長した高校時代のロン(トム・クルーズ)は、ある日学校にやってきた海兵隊の特務曹長(トム・ベレンジャー)の言葉に感銘をうけ、プロムの夜、憧れていたドナ(キーラ・セジウィック)とのダンスの思い出を胸に、64年9月、子供の頃からの夢であった海兵隊に入隊した。そして13週間の訓練を経て、ロンはヴェトナムの戦場に身を投じるのだった。67年10月、軍曹になったロンは、激しい銃撃戦の後、部下を率いて偵察に出かけ、誤まってヴェトナムの農民を惨殺してしまったことを発見し、ショックをうける。そしてこの混乱に乗じて襲いかかかってきたヴェトコンの姿にパニック状態に陥ったロンは、部下のウィルソン伍長(マイクル・コンポターロ)を射殺してしまう。罪の意識にさいなまされるロンに、上官は口外を禁じるのだった。そして68年1月、激しい攻防のさ中、ロンはヴェトコンの銃弾の前に倒れ、下半身不随の重傷を負ってしまう。ブロンクス海兵病院に運び込まれたロンは、怪我をしても人間らしい扱いをしてもらえないここでの苛酷な現実に、ただ絶望感を募らせるだけだった。69年、故郷のマサピークアに戻って来たロンは家族に温かく迎えられるが、ヴェトナム戦争を批判し、反戦デモを繰り広げている世間の様相に大きなショックをうけるのだった。この年の独立記念日に、在郷軍人会主催の集会の壇上に立ったロンは、戦場のトラウマが蘇りスピーチを続けることができなかった。シュラキース大学にロンはドナを訪ねるが、彼女も反戦運動に加わっていた。世間の冷たい風当たりに、ロンは次第に酒に溺れ、両親(レイモンド・J・バリー)(キャロライン・カヴァ)の前でも乱れ続けるのだった。苦しみから逃れるように、70年にメキシコに渡ったロンは酒と女で孤独を紛らわせる。しかしここで知りあったチャーリー(ウィレム・デフォー)の厳しい言葉に目が覚めたロンは、自堕落な生活と訣別し、ウィルソンの両親を訪ね罪を詫びるが、返ってきたのは優しい慰めの言葉だった。72年、苦しみの中で人生の意味を誰よりも強く知ったロンは、反戦運動の先頭に立ち、マイアミのニクソンを支持する共和党大会に乗り込み、戦争の悲惨さを訴えた。そして76年、自らの戦争体験を綴った『7月4日に生まれて』という本を出版し、大反響を呼び、その年の民主党大会で彼は演説をするため、その壇上に立つのだった。『7月4日に生まれて』(原題: Born on the Fourth of July)は、1989年制作のアメリカ映画。ロン・コーヴィックの同名の自伝的小説(1976年)を映画化した作品で、ベトナム戦争を扱った戦争映画。オリバー・ストーン監督。主演のトム・クルーズは役作りのため、約1年間車椅子に乗って生活した。第62回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、監督賞、編集賞の2部門を受賞している。(ウィキ) NHKBSプレミアムで7月4日に放送されました。前にも観たことがある作品で、録画して後日視聴しました。今回はブロンクス海兵病院のシーンが印象的でした。医療先進国の米国でさえこの有様です。傷病手当で物価の安いメキシコでの享楽的な暮らしは、一種の姥捨て山ですね。戦争の負の側面でしょう。私が子どもの頃は、戦争で身体のみならずこころを病んだ人を近くで見ましたが、そういった人たちも今は鬼籍に入ってしまいました。前半の米国がまだ輝いていた時代の描写がまぶしいです。
2022.07.14
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ストーリー:紀元前4世紀。マケドニアの王フィリップ(フレドリック・マーチ)は、ギリシャの都市を次々に陥落させていった。戦勝の夜、王妃オリンピア(ダニエル・ダリュー)から男子出産の報が届いた。子供はアレキサンダーと名付けられた。王はアリストテレス(バリー・ジョーンズ)を招いて息子の師とした。この間にもフィリップは征服の戦を続けていた。王は息子を首都ペラに招き、国務に当らせた。20歳に満たないアレキサンダー(リチャード・パートン)は、父母の不和に悩みながらも、よく国を治めた。一方、アテネとの戦は決着がつかず、遂にアレキサンダーも加わり、彼の力で大勝を得た。彼は大使としてアテネに赴き、軍事同盟を結んだ。此処で彼はメムノン将軍(ピーター・カッシング)の妻バルシネ(クレア・ブルーム)と出逢い、心惹かれた。この頃故郷ペラではフィリップはオリンピアを離婚し、若いユーリディスと結婚した。その祝宴の夜、アレキサンダーの不満は爆発、公衆の面前で父を侮辱した怒った王は、彼とオリンピアを追放した。その後、王はペルシャ侵略を計ったが、それにはアレキサンダーが必要だった。王は母子を許した。出征前夜のこと、フィリップ王は暗殺者の刃に倒れた。アレキサンダーは王位を継ぎ、世界統一の理想を説き、世界制覇の旅についた。めざすはペルシャ。グラニカス河畔で、バビロンの王ダリアストメムーン将軍のペルシャ連合軍は、アレキサンダーの軍に打ち破られた。数多い捕虜の中にバルシネの姿があった。彼は愛を告白したが、バルシネは征服者として彼を受け入れなかった。しかし、ここに重大な事件が起こった。ダリアスがアテネと気脈を通じたのである。幕僚は一時退却を進言した。しかも、アレキサンダーは熱病にとりつかれた。病気の看病を通じ、パルシネと彼の心は固く結ばれた。戦機は熟し、両軍はアッシリアで激突、数に劣るアレキサンダーの軍はよく戦い、敵を打ち破った。勝った彼はペルシャ人との親和を計るため、両国人の結婚を奨励し、自分もダリアスの王女と結婚した。だが、彼の恋人はパルシネだった。部下は早く故郷へ帰りたがっていた。アレキサンダーがインド侵攻を発表するや、一事軍隊は反抗したが、彼は持ち前の勇気と弁舌でこれを鎮めた。制覇の直前、彼は再び熱病にとりつかれ、33歳の若さで死んだ。(KINENOTE)『アレキサンダー大王』(Alexander the Great)は、1956年のアメリカ合衆国の伝記映画。監督はロバート・ロッセン、出演はリチャード・バートンとフレドリック・マーチなど。 “アレキサンダー大王”と呼ばれた古代ギリシア・マケドニア王国の国王アレクサンドロス3世の生涯を描いた歴史劇映画。(ウィキ)映画の字幕は、ギリシャ語読みの表記なので聞きなれない名前・地名で戸惑いました。というよりは、アレキサンダー=アレキサンドロスしか知らないので、もう一度学習です。アリストテレスが家庭教師とは知りませんでした。それにしても、この時代のギリシア中心の世界は狭かったようですね。西欧は未開の地、アフリカはエジプトまで、アジア=ペルシャ、インドは知られていても中国はどうだったのでしょう。日本は弥生時代ですね。当時の集落を再現したものと比較すると雲泥の差です。20歳で国王を継ぐアレキサンダーをリチャード・バートンが若々しく演じています。1925年生れ(84年58歳で死去)ですから当時31歳。後のアル中のイメージとは大違いです。CGのない時代の実写作品です。ギリシアやペルシャの衣装が目新しかったです。
2022.07.09
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ストーリー:北海道・静内の牧場主・渡海千造と息子・博正の夢は、名馬をつくりダービーを制覇することだった。そして伝説の名馬ゴドルフィンの血をひく仔馬オラシオンが無事産まれた。和具工業社長の平八郎は二つの悩みを抱えていた。一つは会社の危機で、もう一つは娘の久美子も知らない腹違いの弟・誠の存在だった。しかも腎不全で、父親の腎臓移植が必要なほど重病だった。和具はオラシオンを3千万円で買い、夢を託すことにした。一方、久美子はオラシオンの馬主となり、弟と知らされた誠の見舞いに通った。やがてオラシオンは博正の手を離れ、大牧場へと移された。本格的な調教を受けるためだ。一時は脚のケガで競争馬生命を危ぶまれたが、奇跡的に回復していった。和具平八郎、久美子、誠、渡海父子、それぞれの夢がオラシオンに託されていた。そしてオラシオンは見事デビュー戦で優勝。誠はこの晴れ姿を見れずに死に和具は会社を買収され、渡海も胃ガンでダービー直前に息を引きとった。ケガの後遺症が心配だったオラシオンだが、ダービーで優勝、和具は久美子、博正と共に、牧場を始めることにした。1988年のフジテレビ30周年記念作品です。原作は宮本輝ですが、彼の作品としては凡庸なものだったようで、ストーリーも単調でした。ダービー制覇の夢に賭ける人々と言いたいところですが、馬に現を抜かして社業を傾かせた経営者。世間知らずの社長令嬢のわがままに振り回される周囲。死に向かっているのに能天気な若者。と、見れないこともないです。夢がない?昔競馬場でひと夏アルバイトをしたことがありますが、黒塗りの車で来る中央競馬会の偉いさんが印象的でした。私にとっては、所詮ギャンブルかな?緒方直人がアカデミー賞やブルーリボン賞で新人賞受賞ですが、親の七光りでしょうか。人間も血統?馬がきれいに撮られているところが救いでしょうが、ウィキにはこんな記述もありました。日本ダービーのレースシーンは、1987年(昭和62年)の同競走を撮影して使用する予定だった。その年の日本ダービーはマティリアルが1番人気で、撮影したスタッフもマティリアルの優勝を信じていたため、撮影用にも同馬に似た仔馬があらかじめ用意されていた。しかし、実際に優勝したのはメリーナイスで、その栗色の馬体と俗に四白流星と言われる白斑のため、再度仔馬を探さなければならなくなった。その仔馬時代を演じた栗毛の馬には流星がなかったため、化粧をしてまでメリーナイスに似せて撮影された。後にその仔馬は、マヤノオラシオンと名付けられてデビューしている。ダービー当日設置された撮影用カメラは全て、マティリアルを追いかけており、優勝したメリーナイスの映像は全く撮影されていなかった。このため、ダービーのレースシーンは「撮り直し」せざるを得なかったが、撮影用に借り出されたのは現役の競走馬を引退した馬たちで、都合よく「オラシオン」が先頭でゴールしてくれなかった。結局、彼らに「オラシオン」が勝つまで過酷な全力疾走を何度も強いたため、故障する馬たちが続出した。メリーナイスに騎乗していたJRAの騎手・根本康広(現・調教師)がオラシオンの奈良五郎騎手役で出演している。この映画には根本がメリーナイスに騎乗して落馬・競走中止となった第32回有馬記念の映像も使用されており、劇中で田中演じる砂田調教師にその落馬を「何年乗り役やってる!」と根本本人が怒鳴られるという(実際の落馬には騎手の責任はほとんど無い→つまり何年乗り役やっていようが落ちる時は落ちてしまう)シーンや、ラストのダービーで「ヘタな乗り方をして、申し訳ありませんでした」という台詞を根本に言わせるなど、現実にはないようなシーンもあった。この他、騎手の加藤和宏や東信二が俗に言う「チョイ役」でラストのダービーのレースシーンに出演している。イメージソングというのも作られたみたいです。(414) 斉藤由貴・来生たかお ORACION~祈り~ 【1988】 - YouTube
2022.07.02
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ストーリー:メキシコとアメリカのハーフのマット(マーロン・ブランド)は孤児だったが、義兄弟のパコの父親にひろわれ、実の息子のように育てられた。その家は貧しく、恩返しをしたかったマットは家を出て野牛狩りを仕事としていたが成功せず、唯一の財産であるアパルーサ種の名馬とともに故郷へ帰るところだった。帰途立ちよった教会の暗い祭壇で祈っているトリニ(アンジャネット・カマー)という女性が彼の目にやきついた。彼女は貧農の娘だったが、土地の強盗団の首領チュイの情婦にされていた。その教会にはトリニと一緒にチュイも来ていて、彼はすぐアパルーサ馬に目をつけ、売ってくれと迫ったがだめだった。2人の男は敵意を抱いたまま別れた。故郷に帰ったマットは、待ちわびていたパコたちと一緒に、アパルーサ馬を種馬に牧場を始める計画を立てた。しかし、忍びこんできたチュイの子分がアパルーサ馬を盗み出してしまった。マットはひとりチュイの本拠にのりこんだが、さんざいためつけられ、トリニに助けられた。2人は山羊飼いラモスの所に逃げた。そこへも一味は追ってきた。首領チュイはアパルーサ馬に乗って……。雪におおわれた山腹の密林でマットとチュイは対決した。トリニをかえせば馬は返すというチュイの言葉に、トリニは犠牲になることを申し出た。だがマットはトリニをとめ、見事チュイを射殺した。マットとトリニは、アパルーサ馬に乗って、パコの農場に帰っていった。(KINENOTE)1966年の作品で、監督は英国から招かれたシドニー・J・フューリー。このところ金曜日のNHKBSシネマは、いつも西部劇です。あまり見る気はなかったのですが、マーロンブランド主演だったので見てしまいました。決闘とありますが、原題がTHE APPALOOSAとあるように、馬をめぐる物語です。アパルーサ (英語:Appaloosa) は、アメリカ原産のウマの品種で体の斑点が特徴である。体のタイプは種類が多く、改良の歴史に現われた品種の影響がみえる。毛色は原毛色の上に斑文が重なり、遺伝的に引き継がれた結果である。そのことからウマの毛色を決める遺伝子の研究において、アパルーサの斑文ほか身体的な特徴を決める遺伝子は「豹文の突然変異」 (LP: leopard complex mutation) と結びつくとして注目を集めている。また頻発性のウマのぶどう膜炎、豹文の変異遺伝子と関係の深い夜盲症がよくみられる。(ウィキ)
2022.06.21
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ストーリー:厳しいノルマを課せられ、入社1 年目の青山隆(工藤阿須加)は精神的に追い詰められていた。疲労から駅のホームで意識を失い倒れかかったところに、電車がやってくる。はねられそうになった彼を助けたのは、ヤマモト(福士蒼汰)という謎の男だった。ヤマモトは隆と幼馴染だというが、隆には全く覚えがない。大阪弁でいつも爽やかな笑顔を見せるヤマモトと出会ってから、本来の明るさを取り戻し成績も上げていく隆。ある日、深刻な表情で墓地行きのバスに乗るヤマモトを見かけ不審に思い彼について調べたところ、ヤマモトは3年前に自殺していたことがわかる。同名の小説の映画化で、2017年の作品です。山本の正体は、幽霊と思わせて・・・。ブラック企業のシーンは見ていてつらいですが、ハッピーエンドのハートフルな作品です。トップセールスマンやレディもつらいですが、モチベーションを維持するのも大変です。コロナ前の作品ですが、コロナで営業の現場はどうなっているのか気になります。来年あたりは、OB会が開催されるといいですが、どうでしょうか。バヌアツの景色もきれいでしたが、山梨のぶどう畑も風景もよかったです。円安で輸入ワインが上がって、相対的な競争力が向上?
2022.06.18
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ストーリー:1972年6月17日土曜日の午前2時30分。ワシントンのウォーターゲート・オフィス・ビルの5階にある民主党全国委員会本部に5人の男たちが侵入した。彼らは来るべき秋の大統領選挙にそなえて必勝を期する民主党のキャンペーンを攪乱するために、秘かに雇われた者たちだった。この5人は元CIAの情報部員と大統領再選本部の現役の対策員で固められていた。仕事は手抜かりなくおこなわれる筈であったが、ビルの警備員に見咎められ、たちまち警察に通報された。そして不法侵入の現行犯で逮捕された。まだ入社して9カ月になったばかりのワシントン・ポスト紙の記者ボブ・ウッドワード(ロバート・レッドフォード)は、ウォーターゲート事件が起きてから7時間後に、上司のハワード・ローゼンフェルド(ジャック・ウォーデン)に呼ばれた。一方、同じポスト紙のベテラン記者カール・バーンスタイン(ダスティン・ホフマン)も、この事件に興味を示していた。その朝、彼は現場にいってきた記者たちのメモをコピーし、局長のハワード・サイモンズ(マーティン・バルサム)や主幹のブン・ブラッドリー(ジェイソン・ロバーズ)に、もう少しチェックしてみたいと伝えた。そしてバーンスタインは、ウォーターゲート・ビルのあらゆる人たち--事務員はもとより、夜警、掃除婦など--に片っ端から電話をかけ始めていた。政府上層部のスポークスマンたちはこの不正侵入行為に非難を集中させた。はじめのうちはこの侵入事件は狂信者たちの単独犯によるもので、リチャード・M・ニクソン大統領の公式の選挙運動本部から認められたものでも、援助を受けているものでもないと思われ、ホワイト・ハウスの人間とはまったく無関係と思われていたのだ。その日の午後、裁判所では保釈が認められるかどうかを決定する予審が行われたが、ウッドワードはその場に刑事犯の弁護士ではない政府筋の弁護士たちが来ているのに好奇心をそそられた。さらに、侵入者の1人、ジェームズ・W・マッコード・ジュニアが、最近CIAを辞めたことを認めたとき、ウッドワードはこの事件がホワイト・ハウスから発表されているような政治狂信者の仕わざとか単なる三流の侵入事件にとどまるものではないことを感じた。この犯行ははじめ、刑事事件と考えられていたが、この侵入事件が国家の自由な選挙制度とプライバシーに対する市民権を破壊しようとする網の目のように張られた巧妙な犯罪の氷山の一角にすぎないことがわかると、ワシントン・ポスト社内では調査を続けるというウッドワードとバーンスタインの主張も認められた。2人の取材活動が開始された。最初のうちは政治の厚い壁にはさまれて試行錯誤のくり返しだったが、謎の人物ディープ・スロート(ハル・ホルブルック)の、『金を追え』という示唆に従ってニクソン再選委員会の選挙資金を追求するうちに、その裏に隠された陰謀が次第に鮮明になっていった。裏付け調査を終わった2人の暴露記事が全世界に報道される日がやってきた。それは大統領をはじめとするホワイト・ハウスの幕僚たちに大きな衝撃を与えた。ワシントン・ポスト紙は権力からの激しい否認にあい、ニクソン大統領の報道担当官たちからは激しい非難と嘲笑を浴びせられた。しかし、不吉な警告にも屈せず、ウッドワードとバーンスタイン、それにワシントン・ポスト紙の同僚たちは、長いあいだ疑っていた侵入犯と政府の関連を立証してみせた。岐路に立たされたホワイト・ハウスの強い圧力にも屈せず、両記者の徹底的な調査は半信半疑で当惑する市民たちに、政府の高官たちの犯罪的な裏切り行為を納得させるに充分だった。たとえどんな大統領でも、大統領とあろう者がそのような陰謀に加担したり見逃したりしたことを、初めは信じたがらなかった国民も疑いの目を向け始めた。次から次へと発表される2人の記事は国会で真相を究明することを促し、さらにそれは政府や陰謀者たちの不安をつのらせ、ある場合にはパニック状態に陥らせた。ウッドワードとバーンスタインのタイプをたたく手に力がこもり、それは近い日、必ず訪れるであろうニクソン大統領失脚を物語っているようだった。(KINENOTE)2019年以来の鑑賞です。ペリカン文書、ペンタゴンペーパーズに続いてNHKBSのプレミアムシアターで放送されたものです。ラブシーンもアクションもない139分のドキュメンタリー風の作品です。ジムから戻って昼食のあと見たので、途中で2度ほどうとうとしてしまいました。R・レッドフォードとダスティン・ホフマンは当時とても人気があった俳優で、この作品ではまだ若々しいです。今回はペンタゴンペーパーズを観たせいか、ベン・ブラッドリー演じるジェイソン・ロバーツがよかったです。もうこんな気骨のある鬼上司は少ないのではないでしょうか。編集会議の様子も興味深かったです。インターネットも携帯電話もなかった時代、この映画の6分間の電話シーンは見所です。電話相手を取り違えるシーンは、レットフォードの言い間違いをそのまま使ったのですね。町山さんの解説で今回知りました。当時のことを知らない若い人には、すこし難しい作品かもしれません。(397) 町山智浩の映画塾!「大統領の陰謀」<予習編> 【WOWOW】#170 - YouTube (397) 町山智浩の映画塾!「大統領の陰謀」<復習編> 【WOWOW】#170 - YouTube ザ・シークレットマンもまた観てみたいです。
2022.06.16
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2人目のスピーチは、最高の人生の見つけ方 The Bucket List を見た感想です。いきなり、発表者からあなたのThe Bucket Listは何?とたずねられました。そんなことを考えたこともないし、たとえ持っていても人前で発表しようとは思いません。2007年の米国作品ですが、2019年に吉永小百合と天海祐希主演で日本版が作られました。スカイダイビングやカーレース、ピラミッツド見物と米国版はカネにあかせてという印象が強かったですが、日本版は12歳の少女の夢をかなえるというもので、こちらの方が人間模様が丁寧に描かれてよかったという感想に代えさせてもらいました。米国作品は豪快ですが、大味な感じが否めないです。(392) 映画『最高の人生の見つけ方』予告編 2019年10月11日(金)公開 - YouTube他の参加者もリストを作っている人はおらず、海外旅行という人がひとりいたくらいです。発表者からは、全員でセブ島に1か月くらい英語留学するというのも出ました。先生からは、東横インに泊まって午前中は英語学習、午後と週末はfreeのプランが提示されました。フィリピンも悪くないですが、どうせなら娘が行ったマルタ島がいいなと思いましたが、口にしませんでした。3人目は、カラスを撃退した話です。ツバメやすずめsparrow、野鳩のお話も。食べ物同様、鳥の英語名は知りません。よく見かけるセキレイは、motacillaだそうです。4人目は、野の花館 Wild flower musium のお話でした。魚沼、石打にある平賀家住宅にあり、2002年オープンだそうです。入館料は300円ですが、落雁とマグカップのお茶付きです。先生からはすかさず、マグカップは和製英語との指摘です。先月やりましたね。発表者は元小学校の先生ですが、ここでは「生徒」です。
2022.06.12
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ストーリー:1971年。ベトナム戦争が泥沼化、アメリカ国民の間には疑問や反戦の気運が高まっていた。そんななか、アメリカ国防総省がベトナム戦争に関する経過や分析を記録したトップシークレットである文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタイムズがスクープ。しかし、その後の記事は政府の圧力で差し止められてしまう。アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたワシントン・ポストのキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、同紙の編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)らとともに、真実を明らかにすべく奔走。ライバル紙であるNYタイムズと時に争いながらも連携、団結していくが、政府からの圧力はますます強くなり……。(KINENOTE)2017年のアメリカ合衆国のサスペンス映画。ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を暴露したワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話を映画化した社会派ドラマ。スティーヴン・スピルバーグ監督、メリル・ストリープ、トム・ハンクス出演。 116分 (ウィキ)NYタイムズの話かなと思ったら、原題はThe Postでワシントンポストの物語でした。この暴露記事までは一地方紙だったようで、全国紙はNYタイムズ、ウォールストリートジャーナル、USA Today。夫の自殺で急遽社主になったキャサリン・グラハムは、ビジネスとは無縁の主婦でありセレブ。マクナマラ国防長官とは旧知の仲で、前半はそんな様子が描かれていて、ちょっと退屈です。でも、そんな人物が会社の存続か新聞の使命まっとうかを迫られるところが最大の見せ場です。それにしてもこういう映画を観ると、米国は言論の自由の国だと思います。スピルバーグはこの映画をすぐ作って公開しなければと思って、わずか9か月制作したそうです。フェイクニュースを声高に叫ぶトランプへの反論でしょう。ベトナム侵略戦争での米国の若者の死者は50万人です。ロシアのプーチンもそれを思い起こして、ただちに集結させてほしいと思います。戦争に関してはこんなシーンも印象的でした。機密文書公開裁判の入廷の行列に並ぶキャサリンに、裁判資料の箱をかかえた黒人の若い女性がこちらにどうぞと特別の入り口を案内します。てっきり自分の弁護士事務所の関係者だと思っていたキャサリンに、自分は政府側の法律事務所に勤務する事務員だと伝えます。個人的にワシントンポストを応援しています。兄がベトナムの戦場に行っていますから、でも応戦していることは内緒です。ばれるとクビですから内密にと、伝えます。そのあと、書類が遅れたことを弁護士に叱責されるというシーンです。戦争に行かされるのは大半が貧しい青年です。アメリカングラフティーでもそんな様子が描かれていました。今回のロシアでも似たような状況なのでしょう。そして、日本でも。自衛隊員は健康なら誰でもなれます。試験も警察官は難しいようですが、中卒程度の学力でOKです。日本国籍18~27歳未満身長:男子 155cm~、女子 150cm~いつも行っているジムの近くに、自衛官の募集事務所があり随時募集中です。なお、エンドロールの最後に捧ぐと名前が出てくる女性は、数日前に観た奥様は魔女の監督です。 エンドクレジットで本作は2012年に他界した映画監督ノーラ・エフロンに捧げられている。エフロンはホワイトハウスでインターンを行った経験やニューヨーク・ポストのジャーナリストを務めた経験がある。また、エフロンの元・夫はカール・バーンスタインであり、1972年にボブ・ウッドワードと共にウォーターゲート事件を告発したワシントン・ポストのジャーナリストである。本作の後日談とも言える『大統領の陰謀』の脚本を推敲する過程で、バーンスタインを通じエフロンもクレジット無しで関わっており、彼女が書いたシークエンスが一つ(現実の取材活動には無いフィクションだが)残っている。 スピルバーグは生前のエフロンと親しく、メリル・ストリープとトム・ハンクスの双方もエフロン監督作に出演したことがある。また、1986年のエフロン脚本作品『心みだれて』はエフロン自身の経験をベースとした半自伝映画であり、エフロンがモデルのキャラクターをストリープが演じた。(ウィキ)参考:(387) 【町山智浩映画時評】『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』&『ザ・シークレットマン』 - YouTube
2022.06.10
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ストーリー:ロサンゼルス。魔女のイザベル・ビグロー(ニコール・キッドマン)が、魔法を使わないで恋を見つけるために人間の世界に舞い降りてきた。彼女の父ナイジェル(マイケル・ケイン)の心配をよそに、一人暮らしを始めたイザベルだが、中々思い通りに事が進まない彼女の前に一人の男性が現われた。いまは落ち目の元トップスター俳優、ジャック・ワイヤット(ウィル・フェレル)だ。テレビドラマ『奥さまは魔女』のダーリン役で復活を図りたい彼は、自分を目立たさせる奥さま役として、無名の新人女優を探していた。そこで白羽の矢が立ったのがイザベル。彼女はサマンサ役で出演することに決めるが、やがて撮影現場での自分勝手なジャックの態度に怒りを募らせる。だがイザベルが自分の思いをジャックにぶつけると、彼は考えを改めた。そしてドラマの中で演じている、人間と魔女という壁を超えて愛し合う夫婦のように、母親役のアイリス(シャーリー・マクレーン)に反対されながらも、2人は私生活でも恋に落ちていった。しかしイザベルは魔女であることを隠していた。やがてその秘密に耐えられなくなった彼女は、ジャックに告白。目の前で魔法を見せられた彼はショックを受け、イザベルから離れていった。だがやはり彼女のことを忘れられないジャックは、イザベルのもとに駆けつけてプロポーズ。それから6カ月後、結婚した2人は新居に引っ越すのだった。(KINENOTE)2005年の作品で、何といってもニコール・キッドマンが若くて、キュートです。1964~72年放送の人気テレビシリーズ『奥さまは魔女』を題材にしたオリジナル・ストーリーで、テレビドラマのリメイクを演じる俳優のドラマです。ジャック役は、最初ジム・キャリーが演じる予定だったとか。シャーリー・マックレーンやマイケル・ケインが出ていてなつかしかったです。夕食の後のひと時、愛方と観ました。テレビ放送を知らない世代にとっては、面白さが半減かなと思います。103分
2022.06.09
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ストーリー:ワシントンD.C.で、一夜のうちに2人の最高裁判事が暗殺された。なぜ彼らが殺害されたのかは謎だった。ニューオリンズの法学部の女子大生ダービー・ショウ(ジュリア・ロバーツ)は事件に興味を覚え、ある仮説を打ち立ててレポートに書き上げた。彼女は恋人の大学教授キャラハン(サム・シェパード)にレポートを渡すが、それを読んだ彼は驚き、友人のFBI特別法律顧問ヴァーヒーク(ジョン・ハード)に渡す。それは24時間もたたぬうちにFBI長官(ジェームズ・B・シッキング)、CIA長官(ウィリアム・アサートン)から大統領補佐官(トニー・ゴールドウィン)、そして大統領(ロバート・カルプ)の手に渡った。論文はペリカン文書と呼ばれて厳重に保管された。そうとは知らぬダービーの眼前で、キャラハンの自動車が爆発炎上して彼は死亡した。車を降りていて危うく難を逃れたダービーは、何者かに命を狙われていることを確信する。論文は偶然にも事件の真実を突いていた。ヴァーヒーク、そして暗殺事件の実行犯の男(スタンリー・トゥッチ)が彼女のそばで殺されるに及んで、ダービーは敏腕新聞記者グレイ(デンゼル・ワシントン)に、何もかも話す。事件の裏には、ペリカンなどの野鳥が生息する湿地帯の開発を巡る訴訟問題があり、環境保護派の2人の判事は、開発推進派の支持者の手によって殺されたのだ。だが黒い影は、執拗に彼女とグレイの後を追う。2人は政府の高官と取り引きし、彼女の命を保証してもらう。グレイのスクープがTVをにぎわしている頃、彼女は南の島でその模様を見ていた。ジョン・グリシャムの原作小説の映画化で、1993年の作品です。大学生を演じるジュリア・ロバーツの出世作。若くてきれいです。大統領の陰謀のノリなのでしょうが、ストーリーはちょっと雑です。とにかく素人の学生なのですから、プロの殺し屋にいつ殺されても不思議ではないのに、ちゃんと生き延びてしまいます。この辺は、映画ですね。大統領はお飾りで、真の実力者は首席補佐官というのは、今も変わらないのでしょうか。ホワイトハウス、FBI、CIA、そして悪徳法律事務所と入り乱れての展開は、ハラハラさせてくれますが、141分はちょっと長いです。ジャーナリズムの健全ぶりに救われます。リゾートでくつろぐジュリア・ロバーツの笑顔のラストシーンは、記憶のままでした。
2022.06.05
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ストーリー:無茶な飛行でいつも周囲をはらはらさせている森林火災の消火隊員ピート(リチャード・ドレイファス)を恋人に持つドリンダ(ポリー・ハンター)は、誕生日にピートからドレスとハイヒールをプレゼントされた夜、消火飛行のパイロットになりたい、と言い出した。許さないピートに彼女は、友人のアル(ジョン・グッドマン)から聞かされていたパイロット養成学校の教官になるよう頼む。死と背中合わせの仕事を続けるピートを心配したドリンダの心を察した彼は、それを約束する。ところが非番の日に起きた山火事の出勤を命じられたピートは、ドリンダの制止も聞かず飛行機に乗り込み、エンジンに火のついたアルの飛行機を鎮火させようとして逆に爆死してしまうのだった。天国でピーターはハップ(オードリー・ヘップバーン)という天使と出会い、パイロットに彼の霊感を与えるように言われる。こうしてピートは、アルが所長をすることになった養成学校の生徒テッド・ベイカー(ブラッド・ジョンソン)にアドバイスを与えることになるのだった。一方、ピートと死別した悲しみから立ち直れないドリンダの姿を見かねたアルは、現実から逃げてはいけないと、養成学校に連れてゆく。ところがテッドは、昔ピートが送ったドレスを着たドリンダの姿を見て、彼女に一目惚れしていたことがあり、一方のドリンダも次第に彼に好意を寄せてゆく。苦しむピートにハップは愛する人に別れを告げた時、自由になれるのだ、と諭すのだった。やがてテッドも一人前のパイロットになった頃、山火事発生の知らせが届く。出勤しようとするテッドの姿を見たドリンダは、アルたちが止めるのも振り切って飛行機に乗り込む。そしてピートに見守られたドリンダは、無事使命を遂行するのだった。こうしてピートは、ドリンダから別れることができ、彼女はテッドとの愛を実らせるのだった。(KINENOTE)1943年のアメリカ映画『A Guy Named Joe』のリメイク作品で、1989年の作品です。スピルズバーグ監督作品というよりも、オードリー・ヘップバーンの遺作として有名な作品です。映画はやや冗長で、前半は途中で見るのをやめようかと思ったほどです。個別のシーンはスリリングなところもあるのですが、121分はやや退屈かな。ローマの休日の脚本家ドルトン・トランボが原案とクレジットされていました。特別出演のオードリーにとっては、最初と最後が同じ脚本家の作品という事ですね。有名なのはプラターズですが、映画はJDサウザーが歌っていました。Always, 1989 The Platters - Smoke Get In Your Eyes(363) Smoke Get In Your Eyes - YouTube(363) Smoke Gets In Your Eyes / 煙が目にしみる [日本語訳付き] J.Dサウザー - YouTube参考:(363) The Fairest LADY Audrey Hepburn オードリー・ヘプバーン - 4-4 - YouTube忘れないでください。 年をとったら自分にふたつ手があるということを。 ひとつは自分を助ける手。 そして、もうひとつは他人を助ける手 Audrey Hepburn
2022.06.02
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ストーリー:年に一度の祭りに、インディアン保護区に戻ってきたウイリー・ボーイ(ロバート・ブレーク)は、最愛のローラ(キャサリン・ロス)との結婚承諾を、彼女の父親に求めたが、銃で追いはらわれてしまった。固い決意を秘めていたウイリーは、それならばと、ローラをつれて駆け落ちしようとした。そのため、彼はあやまって、止めに入った彼女の父親を射殺してしまい、その時から、ウイリーとローラの逃避行がはじまったのだった。この事件を知った、保護区監督官で女医のローラ(スーザン・クラーク)は、保安官補のクーパー(ロバート・レッドフォード)に、ウイリーの逮捕を依頼した。遊説中の大統領護衛の任につくためウイルソン保安菅(チャールズ・マッグロー)のところへ出頭しようとしていたクーパーは、予定をさいて、キャルバート(バリー・サリヴァン)やチャーリー(R・リプトン)らと、追跡隊を組織した。だが、インディアンのウイリーの巧妙な逃亡法にまどわされ、クーパーは追跡を断念し、大統領護衛の任に戻った。その頃、ローラとともに岩山の砦にたてこもっていたウイリーは、追跡隊に追いつかれてしまっていた。そしてその時、ウイリーの撃った弾が、偶然にもキャルバートに命中。この第2の殺人は人の口を経るたびに大きく歪曲され、異常に拡大されて伝えられた。そして、この報を聞きつけたクーパーは、再び追跡隊に加わり、ウイリーの後を追った。その彼らの前に、ローラの死体が現れた。これは、ウイリーの足手まといになることを案じたローラの自殺か、それともウイリーの手にかかって殺されたのか、わからなかった。ついに、単独で追跡を続けていたクーパーが、ウイリーを追いつめた。銃を手に向かい合う2人。次の瞬間、クーパーの弾丸がウイリーを倒した。しかし、ウイリーの銃には、初めから弾が込められていなかったことを知ったクーパーは、ウイリーとローラの無益な逃亡と、何の意味もなく散っていった命を思い、胸に重い痛みを感じるのだった。(ユニヴァーサル配給*1時間37分)(KINENOTE)『夕陽に向って走れ』(ゆうひにむかってはしれ、原題:Tell Them Willie Boy Is Here)は1969年のアメリカ合衆国の映画。1909年に起きた事件の実話をもとにした作品。主演はロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス、ロバート・ブレイク。(ウィキ)レッドフォード、キャサリン・ロスのキャスティングから、明日に向って撃てを意識した邦題です。レッドフォード演じる保安官も、単なる正義漢ではありません。キャサリン・ロス演じるインディアン娘は、いまいちでした。なんでこんな役をと思ってしまいました。ラブシーンでは、セミヌードを披露です。ネクタイ姿のインディアンを描いたくらいで、たいした見せ場もなくてアメリカン・ニューシネマっぽいと言えばそれまでですが、やっぱり今となっては凡作ですね。音楽は、フージョンのディブ・グルーシン
2022.05.31
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ストーリー:マンハッタンの一流ホテルに勤めるダグ・アイルランド(マイケル・J・フォックス)は、やり手のコンシェルジュ(接客係)。仕事一筋の彼には、自分のホテルを持つという大きな夢があった。すでに物件を見つけ、大枚をはたいて2年間の権利を購入。あとは出資者を見つけるだけだ。ある日、クリスチャン・ハノーヴァー(アンソニー・ヒギンズ)という大富豪が現れ、愛人との浮気用の部屋を提供すれば、企画書に目を通してやるという。ダグはさっそくスイートルームを用意するが、そこへ現れたのは彼が秘かに思いを寄せる香水店の店員アンディ(ガブリエル・アンウォー)だった。ダグはいつになく落ちつかない。ここでクリスチャンの不興を買っては元も子もないし、例の不動産購入資金に関して、国税庁からドリンクウォーター(ボブ・バラバン)という男が派遣されているのも気がかりだった。クリスチャンが出資を快諾した。ダグは彼の命令で、多忙で行けない彼の代わりに、アンディに会いに行く。働きながらミュージカル・スターを夢見る彼女のひたむきさに、ダグはますます好感を覚えた。出資者への義理とアンディをいとおしむ思いとの間で、ダグは激しく揺れ動く。ついにクリスチャンから契約書を受け取ったダグ。しかしその時、クリスチャンから、アンディとはただの遊びだとはっきり言われる。当の彼女は、クリスチャンは自分と結婚してくれるものだと信じて、イタリア旅行に出掛けようとしている。抑えていたアンディへの愛が一挙に吹き上げてくるダグ。そのころ、イタリア旅行へ向かう車の中でアンディは、クリスチャンが例のホテルの権利をだまし取ろうとしているのを知る。彼女の心の中にもダグへの愛がはっきりと形になって現れた。夢を捨ててでも彼女を救おうと必死で2人の乗った車を追いかけるダグ。結婚をあきらめてでも、ダグを救おうと車から飛び下りるアンディ。マンハッタンの真ん中で2人はようやくめぐり合えた。1993年のラブコメディーです。バラ色は、「摩天楼はバラ色に(The Secret of My Success)」1987年 にちなんだものでしょう。バックツゥーザフィーチャーシリーズが終わって、原点回帰といったところでしょうか。当然のことながら、発症していたパーキンソン病を全く感じさせないコンシェルジェぶりです。各ホテルのコンシェルジェ仲間で、チケットのやり取りをするシーンが興味深かったです。プラザのコンシェルジェに頼めばなんでもOKという話でした。もちろんNYの現法でも接待用に、チケットブローカーとコネがありました。当時のホテルやナイトライフの様子がなつかしかったです。原題は、愛かお金かですが、お金の方も私が予想した通りの展開でした。96分間があっという間の展開の映画でしたが、音楽もよかったです。サウンドトラック13曲の中からです。(362) For Love or Money [Original Soundtrack] - Main Titles - YouTube(362) For Love or Money [Original Soundtrack] - In Your Eyes - YouTube(362) For Love or Money [Original Soundtrack] - For Love or Money - YouTube貿易センタービル、なつかしい光景ですね。まだ、額入りのポスターを持っています。私にとっては、懐メロならぬ懐シネともいうべき作品でした。
2022.05.27
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ストーリー:越前福井藩きっての臆病者といわれている若侍双子六兵衛が突如、誰も引き受け手のない「上意討ち」を買って出た。相手は藩主が可愛がっていた御側小姓加納平兵衛を意趣あって斬り、退藩した藩のお抱え武芸者仁藤昂軒で、剣術と槍の名人であった。六兵衛には、もちろん剣の腕はあるはずもない。ある夏の日、妹かねのとめるのもきかず六兵衛は、太陽の照りつける北国路を昂軒を追って旅に出た。三日目に六兵衛は昂軒に追いついた。だが、その後姿を見ただけで心臓がとまるほど彼は恐怖にふるえあがった。その翌日、六兵衛はこともあろうに昂軒を追い越してしまい、昂軒に呼び止められた時、失神寸前の状態で思わず「ひとごろし」と叫んで夢中で逃げ出した。ところが、この一声が意外な効果を生んだのだ。往来の旅人や土地の人たちが、六兵衛の叫びを聞き、昂軒の容姿を見るなり大混乱を起こして、恐怖におののいて逃げまどった。それを見て六兵衛は急に元気づいて来た。昂軒が茶店へ入れば道の上から「その男はひとごろしだ。いつ人を殺すかわからないぞ」と喚きたてる。宿屋でも、飯屋でも、昂軒の行くところ、必死で六兵衛は叫びつづけた。相手の昂軒も手を束ねていたわけではない。六兵衛の前に立ふさがったり、時に不意を襲って「尋常に勝負しろ、侍らしくかかって来い」という。しかし六兵衛は、あくまで用心深く慎重で、同じ事を叫んでは素早く逃げた。そして昂軒の手のとどかぬ一定の距離を保ったまま、どこまでも追いつづけて叫んだ。街道や宿湯の人びとは、昂軒を恐れ、遠ざけた。彼はだんだん睡眠不足と空腹に追い込まれてノイローゼになっていく。六兵衛は自分が憶病であることを逆用したのだ。旅篭の女王人おようが六兵衛に味方して、昂軒を一緒に追った。富山では、藩の奉行所の与力宗方善兵衛が味方した。遂にグロッキーになった昂軒は、道端に座り込んで切腹するといい出した。六兵衛はあわてて止めた。「それは困る、私という討手がいるんだから」。そして六兵衛は昂軒の髷を切るという方法で、この上意討ちを首尾よく終えることに成功したのであった。(KINENOTE)1976年10月16日に公開。永田プロダクション・大映・映像京都提携作品。配給:松竹。監督:大洲齊、主演:松田優作。松田優作が出演する時代劇としては、『竜馬暗殺』(1974年)に続く2作目の作品であり、初主演作品でもある。(ウィキ)82分の作品ですが、ラストの余韻が欲しかったです。これも、当時のアメリカンニューシネマの影響でしょうか?松田優作もよかったですが、1968年TBSで放送した三木のり平のドラマが印象的でした。高橋洋子、五十嵐淳子が出ていて、なつかしかったです。
2022.05.23
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ストーリー:ある雨の日、不自由な足に下駄を引摺った一人の小商人が藩の上士・山田にぶつかり無礼討ちされた。土佐藩では士分以外に下駄は禁制。下士・中平は怪我人に下駄と雨傘を与えた親切があだとなり、「御法度破りの同類」として山田のために討ち果たされた。この一件は烈しく坂本竜馬の心魂を揺ぶり故郷の土佐を脱藩させた。江戸を訪れた竜馬は、かつて剣の腕を磨いた千葉道場に落着いた。千葉は時の幕府海軍奉行、勝海舟を開国論者の先鋒とみて、嫌っていた。しかし、竜馬は海舟を邸に訪ね、立場こそ違え互に国を愛し、国を憂うる心に違いないことを知った。ちょうど、勤王倒幕の雄藩、薩・長二藩の主導権争い激しき折りだった。慶応元年。竜馬は長崎に「社中」を創設し海運業に乗りだした。だが、竜馬は海運業に携わるよりも、中岡と共に薩・長二藩連合のために奔走する方が多かった。その留守を預る近藤が「社中」規約違反の廉で詰腹を切らされ、中岡は同志のケチな差別根性を嚇怒した。同正月二十日。竜馬は長州の桂と薩摩の西郷との間を周旋して、ついに両藩積年の確執と反目を解消させた。だが、それと同時に竜馬は幕吏に狙われるところとなり、お良と結婚したものの安住の地はなかった。が、幕威に比し薩・長二藩の実力は伸長していた。この現実に周章したのは公武合体論の士佐藩だった。土佐藩家老後藤象二郎は竜馬に助言を求めた。竜馬は「将軍慶喜をして大政を奉還せしめる」ことを説いた。慶応三年十月十五日“朝廷勅して大政奉還の請願を許す”その頃、竜馬は河原町通りの醤油商・近江屋に下宿。十一月十五日、風邪の見舞に来た中岡と竜馬は「新政府綱領八策」について議論した。刺客が疾風の如く躍り込りこんで、二人の生命を奪い去ったのは、その最中だった。時に竜馬三十三歳、中岡三十歳であった。(KINENOTE)『幕末』(ばくまつ)は、1970年2月14日に公開された日本映画。監督は伊藤大輔、主演は中村錦之助(後の萬屋錦之介)。司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を原案にしている。 · 坂本竜馬:中村錦之助· 後藤象二郎:三船敏郎· 中岡慎太郎:仲代達矢· お良:吉永小百合· 武市半平太:仲谷昇· 近藤長次郎:中村賀津雄· 新宮馬之助:松山英太郎· 勝海舟:神山繁· 桂小五郎:御木本伸介· 西郷吉之助:小林桂樹· 中平寅之進:片山明彦· 中平忠吉郎:古谷一行· 中平三和:二木てるみ· 山田広衛:山形勲· 池上多聞:長島隆一· 村嶋右之助:大里健太郎· 弁斉:青山宏· 沢木将司:新田昌玄· 千左右吉:山本學· 志田秀躬:奥田情· 出石喜助:田中浩· 城戸伝次郎:福本勇· 新見衛:神木真一郎· 安岡金馬:橋本仙三· 三神太郎次:太田博之· 千葉重太郎:尾形伸之介· 才女万里:植田多葉子· 品川弥次郎:天田俊明· 牟田:浅若芳太郎· 朽尾:安田隆· 幾久:成合晃· 三吉慎造:江原真二郎· 四十吉:大辻伺郎· 佐市:保積ペペ· 小万:江利チエミ(ウィキ)50年前の作品です。亡くなった俳優さんがたくさん出ていてなつかしかったです。上士と下士、侍と町人の身分の違いの不条理を描いて、最終盤で、竜馬が四民平等、天皇の人間化、更に天皇制廃止を説くくだりが興味深いです。お良役は吉永小百合でしたが、ちょっとイメージが違いました。結婚後は、眉を下ろしてお歯黒姿、今の時代劇ではないですね。中村錦之助のオーバーな演技にも違和感です。観るほうも疲れました。坂本龍馬は、飄々とした感じで描かれることが多いのではないでしょうか。中村プロや三船プロの時代だったようです。
2022.05.19
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ストーリー:フランク(ブルース・ウィリス)は、かつて腕利きのCIAエージェントだったが、今は引退、田舎町で一人穏やかに暮らしている。そんな彼の唯一の楽しみは、役所に勤めるOLサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)と電話でおしゃべりをすることだった。ある夜更け、フランクは家の中に3人の侵入者を察知。最新銃火器で武装したコマンドを一人ずつ倒した彼は、さらに家の外から容赦ない銃弾を浴びせかけてきた敵もあっさり葬り去り、サラの家へと車を走らせた。フランクは、自分はついさっき暗殺されかけ、政府監視下にあって電話も盗聴されていたので救いに来た、とサラに話すが彼女は信じない。だが二人が言い争う中、アパート前に新たな暗殺者たちが現れる。フランクはその目を逃れ、裏口から抜け出て嫌がるサラを車に押し込んだ。モーテルのベッドにサラを縛りつけて、フランクはかつての上司、ジョー(モーガン・フリーマン)が住む老人介護施設を訪れる。ジョーは80歳を過ぎ、末期の肝臓がんを患っていた。CIAの知人に裏から手を廻したジョーは、フランクの襲撃者たちの指紋から身元を調べさせ、同じグループがつい最近NYタイムズ紙の女性記者を密殺した疑いがあることを知る。一方、モーテルでは、若きCIAエージェントのクーパー(カール・アーバン)が、上司ウィルクス(レベッカ・ピジョン)の密命を受け、サラを連れ去ろうとしていた。ちょうど戻ってきたフランクは、サラを奪い返し、銃撃戦とカーチェイスを繰り広げた末、その場から脱出する。殺されたNYタイムズ記者の実家を訪ねた二人は、彼女が母親に宛てた一枚の絵はがきを見せられる。フランクはそこに記された暗号を解き、コロンビア大学の膨大な蔵書の中の一冊から一枚のメモを発見。それはフランク他9人の名が記された暗殺リストだった。二人はリストに名前があったフランクのかつての同僚かつ宿敵、マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)を訪ね,リストの名前の謎を解くが……。2010年の米国映画で、REDとは、「引退した超危険人物 Retired Extremely Dangerous」を意味です。コミックが原作のようです。「引退した」という事で、大物俳優のオンパレードでした。ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンが主役で、ブライアン・コックス、アーネスト・ボーグナイン、カール・アーバン、リチャード・ドレイファスがわき役です。アーネスト・ボーグナインは93歳で、この後2012年に亡くなりました。遺作は、The Man Who Shook the Hand of Vicente Fernandez(2012)です。当然のことながら映画ですから、みなさん年を感じさせない戦いぶりです。グアテマラ内戦の話が出てきますが、史実とは無関係でネタとしての扱いです。米国民の多くはCIAが何をしてきたかは、知らないのでしょう。今度のウクライナもしかりかなと思います。
2022.05.16
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ストーリー:1962年、アメリカ。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるイタリア系のトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、粗野で無教養だが、家族や周囲から愛されている。“神の域の技巧”を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)は、まだ差別が残る南部でのコンサートツアーを計画し、トニーを用心棒兼運転手として雇う。正反対のふたりは、黒人用旅行ガイド『グリーンブック』を頼りに旅を始めるが……。(KINENOTE)BSフジの吹替え版で観ました。130分の作品がテレビの2時間枠に圧縮ですが、それなりに楽しめました。重そうなテーマなので、録画したままほおっていましたが、観てみたらそれほど深刻でもなくて、ちょっとしたロードムービーで美しい米国が描かれ、主人公が演奏するホテルなどの雰囲気もいいです。黒人よりもイタリア系の描き方に反発を覚える人もいるのかと思ってしまいましたが、そこはギリシアと並んでヨーロッパの源流の国、太っ腹というか能天気というか。米国へは出張で何回か行きましたが、NY、NJとワシントン、ボルチモア、SF,アルバカーキーやシルバーシティ、ジョージア州キャロルトンくらいしか行ったことがありません。駐在員では、在職中に全州まわったというつわものもいました。ディープサウスは、なんだかこわそうですね。いつかフルバージョンも観てみたいものです。参考:アカデミー賞作品賞「グリーンブック」が直面した遺族からの抗議 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)「グリーンブック」がテーマとしたのは、天才黒人ジャズピアニストのドン・シャーリーと、彼が雇った粗野で無教養なイタリア系移民の白人ドライバーのトニー・リップの交流だ。二人は人種差別が残る米国の南部を演奏ツアーで回る。 タイトルのグリーンブックは、1966年まで毎年出版されていた、黒人が宿泊可能なホテルなどを記載した旅行ガイドブックを意味する。 一部の映画批評家は、モーテンセンが演じたトニー・リップの役柄が、黒人を差別から救う救済者として誇張され過ぎていると批判した。また、シャーリーの遺族からは、この映画が伝説のピアニストと、家族の関係を誤って解釈しているとの抗議も受けていた。さらに、映画が完成に近づくまで、制作陣から連絡がなかったことについても不快感を表明していた。 本作の脚本は、トニー・リップの実の息子のニック・バレロンガらが執筆した。バレロンガにコメントを求めところ「ドン・シャーリーの遺族らの主張に関して、自分はコメントする立場にない」と述べた。 PS:トニー・リップの週休は$125、@130円なら16,250円です。安い?当時の日本のエリートである大卒初任給でも、1万円以下だったでしょう。
2022.05.09
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ストーリー:高校生だった2年前、ゲームをクリアしたスペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーはそれぞれの道を進み、今は大学生になっていた。しかしスペンサーは、あのときの興奮が忘れられず、粉々に破壊したジュマンジをこっそり修理し始める。その瞬間、またしてもゲームに吸い込まれてしまう。スペンサーを救出するために、3人も再びジュマンジにログインする。しかし、壊れたゲームの世界はバグを起こし、キャラの入れ替わり設定はめちゃくちゃに、さらになぜかスペンサーのお祖父ちゃんたちもジュマンジの中にいた。しかもジャングルのみならず、砂漠、氷山など新たなステージが追加され、難易度もアップしていた。ゲームに吸い込まれたスペンサーは、一体どのステージで、どんなキャラクターになっているのか? ジュマンジの謎を解き、ゲームをクリアするしか生きて現実世界に帰る手段はないが、使えるライフは3回のみ。スペンサーたちは、ゲームをクリアすることができるのか……?(KINENOTE)2019年の作品でシリーズ3作目です。前作(2017年)は見ていませんが、十分楽しめました。ステージをクリアして全員が帰還とはなりませんでしたが、それはそれでハッピーエンドでした。キャラの入れ替わりも面白いアイデアでした。次もありそうな終わりでしたね。
2022.05.06
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ストーリー:19世紀後半、デンマークの辺境の小さな漁村に、厳格なプロテスタント牧師(ポウエル・ケアン)の美しい娘、マーチーネ(ヴィーベケ・ハストルプ)とフィリパ(ハンネ・ステンスゴー)は住んでいた。やがてマーチーネには謹慎中の若い士官ローレンス(グドマール・ヴィーヴェソン)が、フィリッパには休暇中の著名なオペラ歌手アシール・パパン(ジャン・フィリップ・ラフォン)がそれぞれ求愛するが、二人は父の仕事を生涯手伝ってゆく決心をし、歳月がたち父が亡くなった後も未婚のままその仕事を献身的に続けていた。そんなある嵐の夜、マーチーネ(ビアギッテ・フェザースピール)とフィリパ(ボディル・キェア)のもとにパパンからの紹介状を持ったバベットという女性(ステファーヌ・オードラン)が、訪ねてきた。パリ・コミューンで家族を失い亡命してきた彼女の、無給でよいから働かせてほしいという申し出に、二人は家政婦としてバベットを家におくことにした。やがて彼女は謎を秘めつつも一家になくてはならない一員となり、祖国フランスとのつながりはパリの友人に買ってもらっている宝くじのみであった。それから14年の月日が流れ父の弟子たちも年老いて、集会の昔からの不幸や嫉妬心によるいさかいの場となったことに心を痛めた姉妹は、父の生誕百周年の晩餐を行うことで皆の心を一つにしようと思いつく。そんな時バベットの宝くじが一万フラン当たり、バベットは晩餐会でフランス料理を作らせてほしいと頼む。姉妹は彼女の初めての頼みを聞いてやることにするが、数日後、彼女が運んできた料理の材料の贅沢さに、質素な生活を旨としてきた姉妹は天罰が下るのではと恐怖を抱くのだった。さて晩餐会の夜、将軍となったローレンス(ヤール・キューレ)も席を連ね、バベットの料理は次第に村人たちの心を解きほぐしてゆく。実はバベットは、コミューン以前「カフェ・アングレ」の女性シェフだったのである。そして晩餐の後パリへ帰るものと思っていたバベットが、この晩餐に一万フラン費やしたことに姉妹は驚くが、やがて今後もこの地に留まりたいというバベットの真意に思い至り、胸をつまらせるのだった。(KINENOTE)1987年に公開されたデンマークのドラマ映画。アイザック・ディネーセン(カレン・ブリクセン)の同名小説の映画化作品で、同年度のアカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞した。 映画前半は辺境の村を淡々と描写し、また後半は主人公バベットの調理と晩餐会の様子を詳細に映像化しているが、単なるグルメ映画ではなく状況描写を通して人生の幸福を表現した佳品として、批評家や映画愛好者の間では評価が高い。上述のオスカー受賞のほか、1989年の英国映画テレビ芸術アカデミー賞(BAFTA)最優秀外国語映画賞をはじめ、世界各国の映画賞で作品・監督・主演女優の賞を得た。(ウィキ)題名とだいたいの筋書きは知っていますが、観たのは初めてです。まさに珠玉の映画です。ヒロインのバベット役は、ヌーヴェルヴァーグの一員として知られ、サス ペンスの巨匠とも呼ばれていたクロード・シャブロル監督の元夫人で シャブロル作品のミューズとして数々の映画に出演した名女優ステ ファーヌ・オードラン(『いとこ同志』『女鹿』)。原作は、村上春樹や J・D・サリンジャーが熱愛した『アフリカの日々』(ロバート・レッドフォー ド、メリル・ストリープ出演で『愛と哀しみの果て』として映画化)の 作者として名高いイサク・ディーネセン(アイザック・ディネーセン)が、 本名カレン・ブリクセンで書いたもの。来たるべきスローライフを予見し たグルメ映画の傑作! 人生の至福と超絶技巧のフランス料理をぜひご 賞味あれ。(映画HP)バベット役の素晴らしさに納得ですが、他の俳優さんも知らない人ばかりでしたが良かったです。圧巻の晩餐会シーン。将軍の料理解説?にうなり、ウズラ料理の見せ方は中国のハト料理を思い起こされました。初出張の時パリのバトームッシュでウズラいただいたことがあります。将軍がウズラの頭まで食べたのには、住民同様驚きました。晩餐会終盤に出されたチーズの量も多く、まさに欧州人にとっては漬物ですね。コースのあとに飲みたらなくて赤ワインを頼んだら、それにはこのチーズが合うとサービスしてくれたパリのレストランの主人を思い出しました。8時スタートの夕食は、午前1時終了でした。美味しい料理は、ひとをなごませて幸せにしますね。観終わった後本格的なフランス料理を食べに行きたくなる作品でした。PS:お皿が重ねられているテーブルセッティングが興味深かったです。こんな指摘も。1860年物のヴーヴ・クリコが登場しますが、シャンパンの期限はせいぜい8年なので、舞台となる1885年まで質は保てないとのこと。監督が、インタビューで原作者の誤りを指摘したらしいです。かなり前に買ったうちのシャンパンは?
2022.04.23
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ストーリー:2021年、東京。高速道路でハイヤーが暴走し、政府高官が死亡。桜井(吉瀬美智子)率いる三枝(坂口健太郎)ら長期未解決事件捜査班は、事故は仕組まれたもので、事件ではないかと疑う。一方、2009年の東京でも相次いで政務官が交通事故死しており、警察は事故として発表するものの大山(北村一輝)だけは事件性を疑っていた。23時23分、一台の繋がるはずのない無線機が再び鳴り出し、現在と過去が繋がる。脅威のバイオテロから日本を救うため、陰謀渦巻く深い闇に現在と過去から立ち向かう。オリジナルの韓国ドラマも、リメイクの関西テレビのドラマも見ていません。過去に生きる大山(北村一輝)の存在がポイントなのでしょうが、存在が希薄でなくてもいいくらいでした。三枝(坂口健太郎)の武闘も売りなのでしょうが、血のりがやけに目立った演出で違和感がありました。イメージに合いません。メガフォンをとった橋本一は、主演の"坂口健太郎をボロボロにする"ことをテーマとし、坂口は初の本格的なアクションに挑戦した。坂口はクランクインの4か月ほど前から殺陣の稽古に通い、木更津で行われた撮影終盤では、10メートルの高さで文字通りボロボロになりながらもアクションシーンをこなした。(ウィキ)刑事部長が動かす闇の組織の存在もウソっぽく、坂口に銃口を向けた時躊躇するなどは?です。タイムスリップの変形という事なのでしょうが、アイデア倒れの感がいなめない作品でした。
2022.04.22
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ストーリー:都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)、通称“居眠りハッカク”はどこの会社にも一人はいる所謂ぐうたら社員。ノルマも最低限しか果さず、定例の営業会議では傍観しているだけの八角は、トップセールスマンである課長・坂戸(片岡愛之助)からその怠惰ぶりを叱責されるが、一人飄々と毎日を送っていた。一方、甘えたサラリーマン根性の部下は完膚なきまでに叩き潰してきた社内で絶対的存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果第一主義の方針のもと、部員たちは寝る間を惜しんで働くのだった。そんなある日、突然、坂戸がパワハラで訴えられ異動となる。訴えたのは、年上の部下である八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな折、万年二番手に甘んじてきた営業二課長の原島(及川光博)が新課長として着任。だが、会社の顔である一課で成績を上げられず、原島は場違いすら感じていた。やがて、パワハラ騒動に隠されたある謎が、社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがし始めていく……。(KINENOTE)1年前に観て、また放送されたので観ました。初見ほどではありませんが、それなりの面白さです。サラリーマンを30年以上やりましたが、偽装と隠ぺいを見聞した事があるかどうかときかれたらイエスですね。まだ、コンプライアンスなんて言葉がなかった時代です。内部通報制度もなかったです。水銀がらみとはいえ実害を考えにくい微細な規格値オーバーでしたが、NG品はNG品でした。一度だけの出来事でしたたが、テレビで時おり某社のCMを見ると思い出します。と、以前ブログに記しました。今回は、残業用のドーナッツのただ食い事件で、昔の独身寮のことを思い出しました。電話をかけ終ったら料金をきいてノートに記し月末清算というシステムでしたが、毎月合わないと寮母さんが嘆いていました。誰かが未記入か過少記入しているという事でしょう。だいたい犯人の目星はついていたようですが、決定的な証拠がありません。でも当人が転勤で寮を出て行ってからは、ちゃんと合うようになったそうです。まだ携帯電話のなかった時代の話ですね。大阪の独身寮では、残業者のための夕食が何者かによく食べられるという事件がありました。こちらは、現場がおさえられてちゃんと犯人が捕まりました。犯人は、学卒の寮生でした。でも本人はその時が初めてで、自分もよく予約していた夕食を何度か何者かに食べられていたと強弁する始末です。本作品で似たようなことが描かれていたという事は、割とある事例なのでしょう。ただ食い犯は4年上の先輩で、後年大阪支社で彼が課長補佐で仕えたことがことがありますが、部内では有名な人物だったので、9年上の課長からは彼の動向に気をつけるようにとの指示がありました。交際費やタクシー券の使い方も?で、彼が転勤した時は一同ほっとしたものです。神戸の震災の時は自転車を盗んで、東北から帰阪したなんて話もありました。その後子会社に出向中に病気で亡くなりました。豪遊のつけが回ったのでしょうか。かかわりたくない人物とも交わらなくてはいけないというのが、サラリーマンのつらいところでしょう。ただ転勤のある大企業というのは、オーナーの中小企業に比べて少し救いがあるかもしれません。
2022.04.21
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ストーリー:曲乗り飛行のパイロットから農薬の空中散布屋に転向したチャーリー・バーリック(ウォルター・マッソー)は、実は銀行強盗だった。とはいっても狙う銀行は小物ばかりで、かっさらえる金額もせいぜい1万から2万ドルどまり、しかし頭のいいチャーリーはそれに満足していた。仕事は楽だし、追求もそう厳しくはない。3,4週間もたてばほとぼりもさめてしまう。だからこの日、若い妻ナーディン、相棒のハーマン(アンディ・ロビンソン)、それからもう1人の手下を連れて小さな西部の町トレス・クルーセルの銀行を襲撃しに行った時も、別にいつもと変わったことが起きるとは思っていなかった。が、予想は大はずれ。逃亡用の車で待っていた妻のナーディンが警官と撃ち合い、相手を倒し彼女も重傷を追うという事態にまで発展した。チャーリーとハーマンが何とか逃げのび、助かる見込みがないナーディンを車に残したまま火を放った。隠れ家のトレーラー・キャンプに舞い戻ったチャーリーは奪った金が75万ドルもあるのを発見して呆然とした。あんなちっぽけな銀行にこんな大金がねむっている訳がない。マフィアの隠し金に違いない。チャーリーは何とか金を返したかったがハーマンの反対にあい、とりあえずメキシコへ高飛びすることに決めた。そこで彼は、土地の歯科医院に忍び込んで、ナーディンの診療カード奪い、彼とハーマンのカードの名前を書き換えた。その頃、銀行協会の会長でこの辺一帯のマフィアのボスであるボイル(ジョン・ヴァーノン)は事件の報告を受け、早速一味の殺し屋モリー(ジョー・ドン・ベイカー)を呼び寄せた。そして以前部下のヤング(ウッドロー・バーフリー)に盗まれた金を警察やFBIから隠すためにトレス・クルーセルへ飛んだ。モリーも売春宿を足場に暗黒街での顔を使ってチャーリーへの距離をせばめていった。チャーリーが写真家エバレット(シェリー・ノース)に偽の旅券を作らせている時、報復を恐れたヤングが自殺した。そのためにボイルの立場が微妙になった。仲間が彼を疑いだしているし、FBIに正体をあばかれる危険も出てきた。モリーが情報屋の線をたぐり、チャーリーをかぎつけた。ハーマンに全てを白状させ、殺してしまったのだ。その頃、殺し屋と当局の手が迫っていることを知ったチャーリーは、着々と逃走の必需品を集めていた。彼は小さな飛行場からボイルに電話をかけた。その部屋にはモリーもいた。チャーリーに逃げられたと気づいた彼は、ボイルから眼を離さないようにしていたのだ。彼はボイルがチャーリーの黒幕ではないかと疑っていた。小さな飛行場。ボイルが滑走路の中ほどで待っている。モリーは隣接した廃車置き場の陰に車に乗って息を殺していた。飛行機が着陸し、降り立ったチャーリーが親しそうにボイルの肩を抱いた。殺し屋が見張っているのを承知の上での芝居だった。それがモリーの疑惑を決定的にした。彼は車をスタートさせ、ボイルをはね殺してから、チャーリーが乗って逃げようとする複葉機に突っ込んだ。機は廃車置き場の上にさかさ落としになった。操縦席にさかさ吊りになったチャーリーは、助けてくれれば金のありかを教えるといった。モリーにせかされて、1台の車を示し、金はトランクの中だと教えた。車には爆弾がしかせてある。あけた瞬間、車が爆発し、モリーが吹っ飛んだ。チャーリー・バーリックは飛行機からおり、別に用意しておいた車のトランクをあけ、盗んだ札をふた掴みほど抜き取って、燃えている車に投げ込んだ。やがて残りの大金を乗せた車が走り出す。--歯科医のリストではすでに死んだことになっている人間に運転されて、だ。(KINENOTE)1973年の作品です。ドン・シーゲル監督が喜劇俳優のウォルター・マッソーを銀行強盗役に起用したサスペンス映画です。公開当時見逃し、一度見たかった作品でした。やはり新境地を開いた役どころでした。殺し屋モリー(ジョー・ドン・ベイカー)の非情さとしっこさが印象的でした。音楽は、ラロ・シフリンです。
2022.04.19
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ストーリー:クリスマス・イヴ。5人の乗客と、ふたりの殺人犯と彼らを護送する4人の連邦保安官を乗せたトランス・コンチネンタル航空の47便が、NYからLAを目指して静かに離陸した。護送犯の一人、連続殺人容疑のライアン(レイ・リオッタ)はハインズ刑事(ヘクター・エリゾンド)による冤罪を主張し、スチュワーデスのテリー(ローレン・ホリー)は、紳士的な彼の態度に少し好感を持つ。だが、もう一人の護送犯のスタッブスがわずかな隙を突いて保安官の銃を奪い、テリーを人質に釈放を要求。だが、意外にも彼女を救出したのはライアンだった。銃撃戦によってスタッブスと保安官全員、機長と副長も死亡。しかし、自動操縦によって機は、何事もなかったように飛行を続けた。47便の異常を知ったLAの旅客機危機管理センターから指令を受け、近くを航行中の91便のボーエン機長(ベン・クロス)がコックピットのテリーと交信に成功。ジャンボ機の操縦は全くの素人であるテリーに、無線で指示を与えた。だが、前方から嵐が接近し、間もなく47便は暴風圏に突入する。やがて、殺人鬼の正体を現したライアンが、機内電話を通じてロス市警に「47便をLAの市街地に墜落させる」と恐怖の予告を行う。最悪の事態に備えて、国防総省に要請して機を撃墜する戦闘機がスタンバイした。一方、47便ではテリーが乱気流への突入を避けるべく、ボーエン機長の指示に従い、自動操縦システムの再プログラミングを行っていた。ところが、凶暴化したライアンがテリーに襲いかかり、機は失速。一瞬の機転で相手を倒したテリーは着陸に備えた。その時、生きていたライアンが機内に火を放って彼女を追い詰め、テリーは必死の抵抗を試みる。一瞬、機が激しく揺れ、窮地を脱したテリーは再度着陸を試みるが、度重なるトラブルからかシステムが停止してしまう。47便はパーキング・ビルに接触し、自動車を機体にぶら下げたままで、このままでは着陸に失敗する。またも迫るライアンに、テリーは必死の力を振り絞って銃弾を見舞った。戦闘機の出動が命じられるが、パイロットは機体の下の自動車を狙い撃ちすることに成功。テリーは急いで再プログラミングし、やがて機は無事に着陸。別室に閉じ込められていた乗務員や乗客たちも救出された。(KINENOTE)1997年制作の航空パニック映画です。CAのテリー(ローレン・ホリー)は、まさに女ダイハードです。ハラハラドキドキ、最後は無事着陸できるはずと思いながら見ました。敵役のライアン(レイ・リオッタ)の執拗さがとても不気味で悪魔的でした。JALの鶴丸のようなマークの機体が少し気になりましたが、とても面白いB級パニック映画でした。戦闘機のパイロットの粋なはからいに拍手です。
2022.04.16
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ストーリー:若大将こと京南大学スキー部の主将田沼雄一は、建築学の論文がヨーロッパの学会に認められヨーロッパ旅行に招待された。そびえたつマッターホルンを颯爽と滑降する雄一は、アルプスの若者の人気を一身に集めた。一方、財閥の父親を口説いて自費で雄一を追ってきた青大将こと石山新次郎はパリジェンヌの尻を追っかけまわし、雄一や山下教授に迷惑のかけっぱなしだ。そんな或る日、雄一はツェルマットの町でパンアメリカン航空のローマ事務所員澄子と知りあった。雄一に好意を持った彼女は一日、ローマを案内してくれた。わずかな時間だが、その日の想い出は二人の胸に深く刻みこまれた。帰国した雄一を迎えてスキー部はさっそく合宿の準備にとりかかった。勉強にスポーツに忙しい若大将に、パリ娘リシェンヌを彼の家すき焼屋「田能久」に下宿させてくれと青大将が頼みにきた。それというのも青大将は自分の父親がだいの青い目嫌いにもかかわらず、パリにいた時、彼女を口説くため東京での再会を約束したのだった。羽田空港にリシェンヌを迎えた雄一は、ぐうぜんにも日本に転勤した澄子と出会った。しかし実情を知らない澄子は、リシェンヌを見てすっかりへそをまげてしまった。そうはいっても、雄一のことが忘れられぬ澄子は合宿所へ彼を追った。捜す途中彼女は、女タラシの赤田にだまされ人気のない山小屋に連れこまれた。危機一髪、雄一に助けられたがショックと口惜しさで澄子は山を降りた。さらに澄子がヨーロッパへ帰るというしらせに雄一はすっかり元気を失くしてしまった。周りの心配をよそに、練習に身の入らぬ彼に、選手権の優勝者はヨーロッパに派遣されるという吉報がまいこんだ。澄子に会いたい一心の雄一は、死にものぐるいになって練習した。そして雄一は優勝した。今度こそ誰にも邪魔されない二人は、白銀に輝くマッターホルンを背に愛を確認しあうのだった。若大将シリーズの第7弾で、1966年の作品です。380万人の動員でシリーズ2番目の多さでした。やっぱり海外ロケ作品だからでしょうか。ツェルマット、ウィーン、ローマと出てきますが、芝居らしい芝居はなくほんのちょっとだけです。海外旅行がまだ高嶺の花の時代でした。ほとんどが東京と苗場が舞台でしたが、よみうりランドにエバースノースキー場なんてのがあったのですね。パンナム東京支店は三菱商事ビル、京南大学は日大文理学部でロケです。当時は国際的な航空連合がなく、大手の航空会社では世界の主要都市を経由する世界一周路線を運航しており、当時の日本航空はもちろんのこと、パンアメリカン航空とて例外ではなかった。また当時の主力機材がボーイング707だったこと、アメリカ合衆国とロシア(ソビエト社会主義共和国連邦)は冷戦まっただ中で現在のシベリア経由は不可能だったことを考えると、劇中ではこの世界一周路線か、アンカレジ経由でヨーロッパへ飛んだ可能性が考えられる。ウィキからですが、なぜヨーロッパに行くのにパンナムと思いましたが、こういう事情があったのですね。私たちのハネムーンも、愛方の希望でパンナムで行きました。そのあと潰れたので、最初で最後でした。加山は俳優デビュー前の1959年・1960年の国民体育大会(国体)にスキーで出場したことがあり、終盤に苗場スキー場で開催される大会ではスタント無しで滑る・飛ぶシーンが見られる。(ウィキ)学生スキー大会はスラローム、ジャンプ、ダウンヒルをひとりでこなしていたのですね。ジャンプは、手をまわすポーズでした。唐突に出てくる加山雄三の歌唱シーンおかしく、のけぞってしまいました。(306) アルプスの若大将 主題歌 4曲 - YouTube (306) 加山雄三 「ブライトホーン」(東宝映画「アルプスの若大将」より) - YouTube (306) 加山雄三 「君といつまでも」(東宝映画「アルプスの若大将」より) - YouTube
2022.04.14
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ストーリー:CIAやKGBをはじめとする各国の元エリート諜報部員が結成した無国籍スパイ組織“シンジケート”の暗躍により、イーサン・ハント(トム・クルーズ)の所属するIMFはまたしても解体の危機に陥る。情報が交錯し、世界の危機が迫り来るなか、イーサンと彼のチームは、史上最強の敵を潰すべく、究極の諜報バトルを繰り広げる……。(KINENOTE)2015年の作品でシリーズ5作目です。冒頭アリババピクチャーと表示され、チャン・チンチューという中国人女優の名前もクレジットされます。でも実際は、クルーズとの共演シーンはなく、ベンジーをポリグラフにかけるCIA職員ローレン役の彼女が映っている時間は30秒ほどである。(ウィキ)カネも出すが人も出すという事なのでしょうか。それとも中国公開のため、話題作りの人寄せパンダ。悪の組織はシンジケートなるものですが、お約束の通り最後は破れます。トム・クルーズの体を張った演技を楽しむスリリングな2時間の娯楽映画です。PS:IMF=Impossible Mission Force (不可能作戦部隊)
2022.04.04
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ストーリー:かつて5人の命が奪われ、未解決のまま時効を迎えた凄惨な連続殺人事件。その犯人が、事件から22年後、突然自ら名乗り出てくる。盛大に開かれた記者会見場に現れたのは、自身の告白本を手に、不敵な笑みを浮かべる曾根崎雅人(藤原竜也)という男だった。素顔をカメラの前にさらし、肉声で殺人を告白する曾根崎の登場にネットは熱狂。賛否両論を巻き起こしつつ、その告白本はベストセラーとなる。曾根崎の派手な行動は、それだけでは終わらなかった。マスコミを伴った被害者遺族への謝罪、執念深く事件を追い続ける刑事・牧村(伊藤英明)への挑発、そしてサイン会まで……。彼の行動のすべてがあらゆるメディアを通じて発信され、SNSで拡散してゆく。だがそれは、日本中を巻き込んだ新たな事件の始まりだった……。日本中を釘付けにした告白の行方は……?やがて事件は意外な展開を見せるが……。2016年の映画ですが、テレビ放送は2018年に続いて今回が2回目です。実は途中まで以前観たことを全く忘れていました。最近はよくあることです。もしかしたら記憶の容量がいっぱいになって、重要でない記憶が次々に消えてゆくか底の方に埋もれてしまっているのかもしれません。おかげで途中までは2度楽しませてもらいました。結末は思い出せず、殺人罪に問えるのは海外渡航で時効中断かなと終盤まで思っていました。参考:2012年の韓国映画『殺人の告白』をリメイクしたスリラー映画。藤原竜也と伊藤英明のダブル主演作。アクション・サスペンス調であった韓国版に対し、本作では社会派サスペンスとしての側面が強調されている。また、2010年以降の日本では殺人への公訴時効が撤廃されているため、その事もストーリーの要素として組み込まれている。(ウィキ)
2022.03.28
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