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ストーリー:特殊工作員だった過去を持つ専業主婦・伊佐山菜美(綾瀬はるか)と、菜美の優しい夫だが、実は現役の公安警察であり菜美を監視する伊佐山勇輝(西島秀俊)。半年前、ある出来事がきっかけで菜美は記憶喪失になり、二人は桜井久実と裕司に名前を変えて、小さな地方都市・珠海市で新しい生活を始めていた。新エネルギー源・メタンハイドレードの発掘に活気づく珠海市は、美しい海を守ろうとする開発反対派と、市長をはじめとする推進派の争いが日に日に激化していた。公安は、新エネルギー源開発の裏に、ロシアと結託した国家レベルの陰謀が潜んでいることを突き止める。「公安の協力者にならなければ、あの女を殺せ」と告げられた勇輝は葛藤する。菜美の記憶が回復すれば、死が二人を分かつことに。そんななか、菜美は過去の因縁と国家に追われ、大きな事件に巻き込まれていく……。テレビドラマの劇場版で2021年の作品です。綾瀬はるかのアクションが売り物の軽い内容の娯楽作品です。ポルトガルロケとありましたが、最後にちょっとだけです。国際的に活躍する工作員という事なのでしょうが、主演作品へのご褒美ですね。下田や三浦、真鶴、稲取などがロケ地として使われ、愛方と楽しんで見ました。
2022.03.24
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ストーリー:1973年、世界中で9,000 万人の目を釘づけにした決戦があった。女子テニスの世界チャンピオンのビリー・ジーン・キング(エマ・ストーン)と、元男子チャンピオンのボビー・リッグス(スティーヴ・カレル)の対決だ。女子の優勝賞金が男子の1/8 だったこの時代、男女平等を求めたビリー・ジーンは、仲間と共にテニス協会を脱退し、“女子テニス協会”を立ち上げた。待ち受ける数々の試練に立ち向かっていたビリー・ジーンに、“男性優位主義の代表”として挑戦状を叩きつけたのがボビー。ギャンブル癖が原因で、最愛の妻から別れを告げられたボビーは、この試合に人生の一発逆転を賭けていた。果たして、一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンが、すべてを賭けて戦う理由とは……?世界中が見守る中、“バトル・オブ・ザ・セクシーズ=性差を超えた戦い”が幕を開ける……。NHKの差別と戦う人たちを描いた映画特集の一環として観ました。2017年の作品です。宣伝が悪いのか、テーマが悪かったのか日本の公開は短期間だったそうです。まじめな映画なのですが、ステーブ・カレルのせいで?半分コメディーのような感じです。バージニアスリムがスポンサーで、たばこをスパスパ吸うシーンを見ると時代を感じます。参考:(264) 【町山智浩の映画時評】エマ・ストーン主演の『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』 - YouTube
2022.03.17
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ストーリー:ケルプ教授(ジェリー・ルイス)は化学の虫で、頭は強いが腕力はからっきし。あんまり学生にナメられるのを気の毒に思った女子学生のステラ(ステラ・スティーヴンス)の勧めでボディ・ビルを始めるが、効果はサッパリだ。そこで今度は生物学教室の文献をあさり、あるクスリを発明して飲んでみると、たちまちたくましい男に変容する。学生集会所へ出かけても誰も教授とは気がつかず、ワーシェフスキーら蹴球の猛者連中を尻目にかけて、ステラとダンスに興じた。たちまちケルプは“バディ・ラブ”と呼ばれて、学生連中のリーダーとなる。だが、このクスリの効目がきれると、たちまちもとの弱虫教授に逆戻りするから油断できぬ。かくて昼はケルプ教授、夜はバディ・ラブという生活が続く。ステラは教授に同情をよせつつ、バディ・ラブにも妙に心をひかれる。大学名物のダンス・パーティ・バディ・ラブとしてバンドの指揮をとり、拍手喝采を浴びたのはよかったが、突然、“教授”が戻ってきた。もう言い逃れはできず。ケルプはステラに事実を打ち明けた。「教授になるかバディ・ラブになるかを自分で決めるのよ」とステラは言ったが、彼女の希望が、彼の教え子として学問をすること、そして彼の妻になること、と分かれば、それで万事は解決した。ところで、久しぶりにケルプの両親が大学へ訪ねてきた時、昔と正反対に父が威張って、母がいうなりになっていた。ケルプが、そのクスリをひそかに両親に送っていたのである。(KINENOTE)1963年制作のアメリカ合衆国のコメディ映画。ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』をモチーフに、ジェリー・ルイスが映画化。ルイスは監督、脚本、主演と1人3役をこなしている。1996年、エディ・マーフィ主演で『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』としてリメイクされた。(ウィキ) ジェリー・ルイス28本目の作品で、ディーン・マーチンとのコンビを解消してからは12本目の作品ですが、観たのは初めてです。変貌ぶりには驚きです。ステラ・スティーブンスを初めて見たのは、ポセイドン・アドベンチャー(1972年)でした。この頃は古き良きアメリカでしたね。車も大型車です。(247) Jerry Lewis (as Buddy Love) - That Old Black Magic - YouTube オープニングのレスブラウン楽団の音楽もいいです。(247) LES BROWN and his Band of Renown. - YouTubeしばらく生のビッグバンド演奏を聴いていません。
2022.03.05
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ストーリー:デビッド・マン(デニス・ウィーバー)は、知人から借金を取りたてるために、高速伝いにカルフォルニア州を南に向っていた。その途中、40トンタンク・ローリーに道をはばまれたマンは、アクセルを踏んでタンク・ローリーを追い抜いた。これが事件の発端だった。タンク・ローリーは轟音をたてて抜きかえすとデビッドの車すれすれにまわり込み、再び前方をふさいだ。この無鉄砲な運転ぶりに腹を立てたデビッドはタンク・ローリーを追い抜き、スピードをあげてタンク・ローリーとの距離をできるだけあけようとした。数分後にデビッドはガソリン・スタンドで給油している間に妻(ジャクリーヌ・スコット)に電話し、昨晩議論したことについて話しあった。スタンドを発車して間もなく、例のタンク・ローリーがなおも追いかけてくるのに驚ろいた。やがてタンク・ローリーはデビッドの車を追い越し、スピードを落して道をふさぐ。こんなことをしていたのでは約束の時間に間にあわない。狭い先の見えないカーブにさしかかった時、運転手(キャリー・ロフティン)は手を振ってデビッドに追い越しをゆるす。彼が隣りのレーンに乗り入れ、角を曲がると、青いセダンが矢のように向ってくる。一瞬のうちにデビッドは元のレーンに車を戻し、数インチの差で対向車をかわす。デビッドは運転手が明らかに殺意を抱いていることに気づき茫然とする。ドライブ・インに入り、気をしずめたデビッドの眼は駐車場に止まっているタンク・ローリーに釘づけになった。運転手の顔は判らなかったが、こちらを向いてニヤニヤ笑っている男に喰ってかかった。だが一瞬殴りとばされたのはデビッドの方だった。再び旅は始まった。途中、悪路に車輪をとられたスクール・バスに合い、後から押したものの彼の車の馬力では動きそうになかった。ふと気がつくといつの間にかタンク・ローリーが迫ってぎていた。あわてて逃げだしたデビツドが、ふり返ると、タンク・ローリーがバスを押して道路に戻してやっているところだった。デビッドはその隙に目的地へと急ぐ。突然、踏切で列車の通過を待っていたデビッドの車にトラックが体当りをかけてきた。40トンの車に後から押されては、いくらプレーキを踏んでも乗用車は前に押しだされる。デビッドの車は徐徐に列車に近づいてゆく。間一髪で列車をやり過ごし、踏切から飛ぴだしたデピッドの車の横を、タンク・ローリーは何ごともなかったように走り去った。恐怖を感じたデビッドは、次のガソリン・スタンドで給油をすると、公衆電話で警察に通報しようとしたが、ボックスめがけてタンク・ローリーが飛び込んでくる始末だった。やがて、坂にかかり、デビッドドの車は白煙をふきあげながらスピードが落ちていった。以前、ラジエター・ホースを取りかえる必要があるといわれていたことを忘れていたのだ。もはやこのままでは走れない。このままでは確実に追いつかれる。デビッドは脇道にそれ、崖の一歩手前でタンク・ローリーを待ち構えた。数分後、タンク・ローリーはデピッドの車めがけて走ってきた。デビッドはタンク・ローリーめがけて車を走らせ激突寸前のところで飛びおりた。タンク・ローリーは、車と共に崖下に落ていった。(KINENOTE) ハチ公物語に続いて愛方が観ていたので、後半つきあいましたが、何度見ても面白いですね。1971年の作品(日本公開は1973年)ですが、外国な異常な事例と思っていたようなことがその後日本でも起こっていることに驚きます。原題は決闘ですが、ラストシーンはまさにそんな感じですね。以下ウィキからです。物語では一切判明しなかったが、本作で登場するトレーラーの運転手の正体は各州で同じ手口でドライバーを狙う殺人トレーラー運転手。トレーラーのフロントバンパーに付けてある各州数枚のナンバープレートは犯行時に自分が付けていた州ごとのナンバーで犯行の証。一見マンに追い越された事で怒りを抱いた行き摩りの犯行に見えるが、マンを標的にしただけだった。物語では一貫して大型トレーラーの運転手(スタントマンのキャリー・ロフティン)の顔が見えず手足しか見えない。これによりあたかも大型トレーラー自体が意思を持ち、追って来るような効果を演出している。運転手が顔を見せず執拗にマンを追いかけるトレーラーを監督は「怪獣のように考えた」と語る。本作では最後までトレーラーの運転士の名前と顔は不明だが、原作では「ケラー」という名字で顔は「角ばった顔、黒い目、黒い髪の毛」とのことである。終盤、山道を登る前の場面で主人公は害虫駆除業者の車を警察車両と見間違えて車を寄せる。業者の社名は"Grebleips"で、スピルバーグ姓(Spielberg)の逆綴りになっている。*私も警察かと思いました。原作ではトレーラー運転手の苗字が「ケラー」となっており、運転台のドアに書かれたその苗字を、マンがキラー(人殺し)と一瞬誤読して動揺する描写がある。また、マンがトレーラー運転手の顔をはっきり見ているのも映画との相違点である。「角ばった顔、黒い目、黒い髪の毛」と、描写されている。その他、飲食店でマンが間違った相手につかみかかるくだりや、スクールバスのくだり、踏切で走行中の列車に向けて押し出され殺されそうになるくだり、老夫婦に助けを求めるくだりなどは映画のオリジナルである。この作品を買い付けたテレビ朝日(当時はNET)の洋画買い付け担当高橋浩さんの話も興味深いです。再編集で74→90分になったのですね。Duel [Thriller-Road Movie | Stati Uniti | 1971] - YouTube
2022.02.04
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ストーリー:秋田県大館の近藤家の紙屋では、牝犬アカが4匹の仔犬を出産した。数少ない純粋な秋田犬誕生の報告が、県庁の土木課長・間瀬の元に届けられ、間瀬はそのうちの一匹をプレゼントすると東京の大学教授、上野秀次郎宅へ知らせた。電話を受けた一人娘の千鶴子は大喜び。彼女はさっそく温泉に行っている両親に電話をするが、二人共難色を示した。昔飼っていた犬の死以来、生き物を飼うことに反対だったのだ。だが、飼いたいという千鶴子に押し切られてしまう。秋田犬の到着する日、千鶴子は外務省勤務の婚約者・森山とデートに出かけ、やむなく犬嫌いの書生・才吉が江戸っ子の植木屋・菊さんに頼んで一縮に渋谷駅へ出迎えた。到着した仔犬は死んだようにグッたりとしていたが、上野家に連れ帰り、教授が女中のおよしにミルクを持ってこさせ鼻先に置くと、元気よく起きあがった。仔犬の面倒は自分で見ると約束していた千鶴子は、いつの間にか妊娠し、あわただしく結婚式を挙げると上野家を出ていった。結局、仔犬の世話は教授が見る羽目になり、彼はハチと名を付けた。三ヵ月が過ぎ、ハチはイタズラ盛り。人には人格が、犬には犬格があると言う教授は、ハチに自由奔放な生き方をさせた。いつからか教授を渋谷の駅まで送り迎えするのがハチの日課となっていた。雨の日も雪の日も送り迎えするハチの姿を、交番の町田巡査や屋台の焼き鳥屋の留さん、たみ子夫婦、古川駅長たちが暖い眼でみていた。そんなハチの健気さが教授には可愛くてたまらない。千鶴子と森山が孫を連れて来ても、ハチのノミ取りに精出す始末。ある朝、教授を駅まで送って戻ったハチは急に悲しげな声で吠え始めた。その同時刻、教授は脳溢血で倒れ帰らぬ人となっていた。上野家は売りに出され、静子は千鶴子の家へ身を寄せることになった。ハチは浅草の土建業者・橋本に引き取られるが、何度となく抜け出し渋谷の元の家を訪れるのだった。野良犬と化したハチを見て、菊さんが自分の家に連れ帰る。まもなく、森山はロンドンに転勤となり、静子は和歌山の実家に帰った。突然、菊さんが亡くなり、ハチには寝ぐらも身寄りもなくなってしまった。毎日、午後5時半になると渋谷駅で教授の帰りを待つハチ。そんなハチのことが新聞に載った。それを見た静子がハチを訪ねてくるが、ハチは彼女の前から姿を消す。昭和10年3月8日、雪の中でハチは教授を待ちながら13年の生涯を閉じた。(KINENOTE)1987年の映画です。ジムから帰ったら愛方が、面白そうに観ていたので後半おつきあいしました。以前観たことがあります。八千草薫、長門裕之、山城新伍など亡くなった俳優が出ていてなつかしかったです。こういう脇役の手堅い芝居がいいですね。脚本は新藤兼人。姫田真左久がカメラで、犬をうまく撮っていました。それにしても、飼い犬を最後は野良犬にしてしまって雪の夜に死なせてしまうのですから、身勝手な話です。忠犬とされるよりも、最後までちゃんと飼ってほしいというのがハチの本音でしょう。ウィキにこんな記事が載っていました。マスコミからは前年のヒット作『子猫物語』(東宝)に続いての動物ものに「今度は松竹富士から犬?」の声もあったが、結果的には良作として一定の高評価を得て、配給収入が20億円を超えるヒット作となった。 ただし、事実とは異なる脚本(前飼い主の死後、次の飼い主に可愛がられていたのを、前飼い主の娘に虐待の末捨てられたことにする。ハチが一部からうとまれていたことを誇張して表現するなど)や、撮影時の犬のぞんざいな扱いに難色を示す人々も多く、評価の分かれる作品である。 忠犬ハチ公の生涯を、実話に基づき創作を加えて描いた。プロデューサーの奥山和由は、松竹社内でこの作品の企画を出したが資金面の問題で却下された。ならば外部作品の形で作ろうと考え、舞台の渋谷にちなみ東急グループに出資を依頼するべく、東急レクリエーションの社長も兼務していた岡田茂に橋渡しを頼んだ。岡田はこの依頼に応え五島昇を紹介。東急グループは出資を決め、さらに三井物産も製作に参加。これを聞いて松竹は最後に出資を決定した。『ハチ公物語』は異業種が映画ビジネスに算入した初の邦画といわれる[2]。2007年(平成19年)、アメリカにて、リチャード・ギア主演によるリメイク版が制作が決定され[3]。『HACHI 約束の犬』の邦題で2009年(平成21年)8月8日に公開された。 ハチ公物語 予告編 - YouTubeKSTJ Hachiko Monogatari Krfilm net chunk 11 - YouTube
2022.02.03
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ストーリー:ロンドンから東京に向う国際線が、白夜のシベリアのとある空港に不時着した。乗客の世界的なダンサー、ニコライ(ミハイル・バリシニコフ)は負傷しながらも、身元のわかるパスポートやクレジットカードをちぎってトイレに流した。彼は8年前、人生と芸術の自由を求めてアメリカに亡命し、祖国ソ連では犯罪者となっているのだ。病院のベッドで意識を取り戻したニコライに、KGBのチャイコ大佐(イエジー・スコリモフスキー)が笑みを浮かべていた。「おかえり、ニコライ」。ニコライは重傷者として拘留され、マネージャーのアン(ジェラルディン・ペイジ)は、他の搭乗者と一緒に西側に移されることになった。チャイコはニコライを新装されるキロフ劇場に再び登場させようと考え、その説得役として黒人のレイモンド(グレゴリー・ハインズ)とン連人妻ダーリヤ(イザベラ・ロッセリーニ)の夫婦に彼を預けた。レイモンドは、かつてアメリカの国策に反対し、ニコライとは逆にソ連に亡命したタップダンサーである。だが、亡命当時は優遇された彼も、今ではシベリア公演のみが与えられた「自由」だった。監禁状態同様のあつかいにニコライは、レイモンドとダーリャをKGBの手先だと批難した。芸術の自由を得るために母国を捨てたロシア人と、自国の政治に反発して芸の桧舞台を捨てたアメリカ人。反目しあった2人だが、やがて互いの立場を理解し、ニコライはダンスをすることを了解。公けには意識不明とされたまま、彼はレイモンド夫妻とともにレニングラードヘ移された。一方アンは、ニコライの身柄引渡しをアメリカ大使館に求めたが、交渉は難航していた。レニングラードでニコライは、かつての恋人ガリナ(ヘレン・ミレン)と再会、8年間の時間を2人は感慨深くふり返るのだった。ニコライが脱走を企てたとしてチャイコはダーリャを連れ去った。ニコライはリハーサルを開始した。2人は見事なダンスを繰り広げる。そして彼はダーリャに想いを寄せているように装い、彼女を取り戻した。そのころガリナはニコライのソ連脱出の決心に負け、秘かにアメリカ大使館と接触、脱出工作を手助けした。綿密な計画通りに3人はKGBの目を盗んで脱出を開始。だが、レイモンドはチャイコの日をそらすため、自らオトリとなり、ニコライとダーリャはアメリカ大使館に駆け込んだ…。何日か経ったある日。深夜、レイモンドはチャイコに車で連れ出された。処刑か?不安に襲われるレイモンド。だが、国境にはニコライとダーリャが彼を待っていた。捕虜交換が成立したのだ。レイモンドはダーリャと、そしてニコライと固く抱きあった。 1985年の米国映画です。ソ連邦の崩壊が1991年ですから、まだ冷戦の頃ですね。最初のバレエの舞台や飛行機の不時着のシーンくらいまでは、見せました。ダンスはともかく、ふたりの芝居はどうでしょう。KGBのチャイコ大佐役のイエジー・スコリモフスキーの演技の方が光りました。それにしても、居眠りやチェスとずいぶんだらけたKGBでした。映画よりも、ライオネル・リッチーの挿入歌の方が残った作品でした。Say you, Say me (1985 White Nights) Lionel Richie - YouTube White Nights • Separate Lives • Phil Collins & Marilyn Martin - YouTube
2022.01.28
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ストーリー:周造(橋爪功)と富子(吉行和子)の熟年離婚の危機から数年後。気ままなドライブを楽しんでいる周造だったが、周造の車にへこみ傷が目立つようになり、家族は高齢者の危険運転を案じる。そして運転免許を返納させようとするが、頑固な父を誰が説得するか兄妹夫婦でなすりつけ合っているのを見透かした周造が激怒。平田家は再び不穏な空気に包まれる。周造の免許返納について家族会議を開くため兄妹夫婦たちが集められたところ、前日に周造が家に泊めていた高校時代の友人・丸田(小林稔侍)が息を引き取っており、てんやわんやの大騒ぎになる。(KINENOTE)家族はつらいよ(2016年)の続編で、2017年の作品です。BSテレ東の土曜日の男はつらいよシリーズの放送枠で観ました。高齢者の自動車運転や仕事、孤独、無縁社会などがテーマですが、面白おかしく物語が展開して、笑わせてくれます。いい人が真面目なだけにおかしいです。観たのは2度目ですが、愛方の方がよくシーンを覚えていました。盛大な葬式はごめんですが、親しい人たちには送ってもらってもいいかなと思う作品でした。今回のマンボウで会食自粛だとつらいですね。PS:夏川結衣演じる平田史恵枝が和装で歌舞伎を見に行くのは、松竹映画だからですね。
2022.01.25
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ストーリー:今からおよそ1800年前。中華統一を巡り、魏・蜀・呉の三国に分かれて群雄割拠していた時代。民の平穏を願い、後に“英雄”と呼ばれる一人の男・劉備(大泉洋)が立ち上がった。激動の乱世を経て、物語はやがて、魏軍80万vs蜀・呉連合軍3万という圧倒的兵力差が激突する赤壁の戦いに突入する……。(KINENOTE)2020年12月の公開時から、そのひどさが評判となった作品です。キネマ旬報社が運営するKINENOTEの「キネ旬Review」では、映画評論家の北川れい子は「近年これほど味も塩っけもないハリボテ映画は観たことない」と悪ノリの暴走だと酷評し、ライターの佐野亨は「この映画の逐一がいっさい面白くない、どころか不快きわまりない」と低評価を下し、映画評論家の福間健二は「バカにしすぎと腹を立てるほどではないとしても、退屈した」と評した[21]。また、作中における「中途半端な外人顔」といったセリフによる容姿をいじるギャグの数々が差別的(ルッキズム・外国人嫌悪)であると批判する声もSNSを中心にあがった。(ウィキ)桃園の誓いから赤壁の戦いまでを映画化していますが、113分の長さですからとても駆け足です。最後まで見ましたが、途中でウトウトして巻き戻してしまいました。キャストからすると面白そうですが、仲間内で楽しんで作ったコメディというところでしょうか。韓国、香港、台湾でも上映されるそうですが、恥ずかしいしやめてほしいです。映画『新解釈・三國志』メイキング映像第一弾【12月11日(金)公開】 - YouTube映画『新解釈・三國志』メイキング映像第二弾【12月11日(金)公開】 - YouTube§ 劉備 大泉洋§ 関羽 橋本さとし§ 張飛 高橋努§ 孔明 ムロツヨシ§ 黄夫人 橋本環奈§ 曹操 小栗旬§ 荀彧 磯村勇斗§ 夏侯惇 阿部進之介§ 許チョ 一ノ瀬ワタル§ 孫権 岡田健史§ 周瑜 賀来賢人§ 小喬 山本美月§ 黄蓋 矢本悠馬§ 魯粛 半海一晃§ 董卓 佐藤二朗§ 呂布 城田優§ 貂蝉 渡辺直美・広瀬すず§ 黄巾 山田孝之§ 蘇我宗光 西田敏行
2022.01.23
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ストーリー:1939年、英国がヒトラー率いるドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が始まる。ケンブリッジ大学特別研究員で、27歳の天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は、英国政府ために独軍の誇る難攻不落の暗号エニグマ解読に挑むことになる。英国海軍のデニストン中佐(チャールズ・ダンス)は6人の精鋭を解読チームとしてブレッチリー・パークに集めるが、チューリングは一人で仕事をしたいと訴える。MI6のスチュアート・ミンギス(マーク・ストロング)はチーム一丸となることを求めるが、チューリングにとって暗号解読は自分の能力を試すゲームに過ぎなかった。リーダーのヒュー・アレグザンダー(マシュー・グード)のもと奇襲作戦やUボート情報の暗号文を分析するチームを尻目に、チューリングは一人でマシンを作り始める。製作費を却下されると、チャーチル首相に手紙で直訴し、首相から責任者に任命される。そして、二人の同僚を「無能だ」とクビにしてしまう。子供の頃から孤立し、唯一の親友とも悲しい別れをしたチューリングには、他人との交流など不要だった。1940年、解読は一向に進まず、メンバーの苛立ちはチューリングに向けられる。そんな中、目的を伏せた試験でチューリングより早くクロスワードパズルを解いてチームに加わったジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)が、チューリングの心を少しずつ開いていく。マシンに見切りをつけた中佐にクビを宣告されたときも、仲間が助けてくれた。中佐から1カ月の猶予を引き出したチームは、遂にエニグマを解読する。しかし、解読したことが敵にばれれば、エニグマの構造を変えられてしまう。ヒトラーから世界を救うため、チューリングとMI6は新たな極秘作戦を計画する。それはチューリングの人生、仲間との絆をも危険に晒し、さらにソ連スパイ疑惑まで向けられる。そしてチューリングの大きな秘密が重なり、彼の人生は思わぬ方向へ進んでいく……。(KINENOTE)2014年の米英作品です。戦前、戦中、戦後と交錯して物語が進行して、楽しませてくれます。同性愛についても描かれますが、昔ならこの辺はカットでしょう。「誰も予想しなかった人物が誰も想像しなかった偉業を成し遂げる事だってある」というセリフが、心に残ります。それにしても、MI6は身辺調査を行い、スパイを利用したりと、狡猾ですね。今も続けられているのでしょうね。The Imitation Game (「模倣ゲーム」) という題名は、『計算する機械と知性』と題された1950年の論文においてチューリングが考案したテストの名前に因んでいる[16]。論文は次のように始まる。「私は『機械は思考できるか』という問題を検討することを提案する。そのためには、まず『機械』と『思考』という言葉の定義から始めなくてはならない」(ウィキ)なお、2001年にはエニグマという作品も作られています。エニグマ - 作品情報・映画レビュー -KINENOTE(キネノート)
2022.01.22
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ストーリー:西暦2200年、高度に文明の進んだ地球人は、他の遊星に植民を行い、光より速いスピードの原子艇で宇宙を駈けめぐる。アダムス機長(レスリイ・ニールセン)の遊星連合、宇宙巡察機Cー57ーD号は惑星第4アルテアに赴く。艇の任務は20年前、この惑星に派遣・消息を絶った科学者の一団を探すことだった。惑星には、科学者団の一人、哲学、文学博士で言語学者のエドワード・モービアス博士(ウォルター・ピジョン)だけが生き残っていた。彼はこの惑星で生れた娘アルティラ(アン・フランシス)と、彼の造った精巧なロボットを使って生活していた。アルテアにはかつて強大なクレール人が住み2万年以上前の全宇宙を支配、アルテアを不可侵の星“禁断の惑星”としていた。調査団はその怒りにふれ皆殺し。しかし人類より数百万年も進化したクレール人は、精神内部の完成直前、一夜にして滅亡してしまった。博士は一同をクレールの遺跡、原子物理研究所へ案内する。アダムスは感嘆の末、その設備を地球に持ち帰りたいと申し出たが、博士は反対しアダムスらに、早く地球へ戻れという。しかも、ある夜現われた怪物は隊員の一人を殺し、やがて原子艇を襲った。応戦する隊員も怪物の敵ではない。博士の言動を疑うアダムスらは不在中書斎を調べ、彼の秘密を知る。20万年前滅びたクレール人の残した怪物、いわば“観念の具象化”ともいうべき、考えたことが直ちに実現するという存在に博士は“悪”の面を利用隊員を襲わせたのだった。秘密を知られ、心の平静を失った博士は誤って怪物に襲われる。彼は娘の命を助けるため連鎖反応で実験室を破壊し博士と怪物、そしてアルテアは永久に宇宙から消滅。アダムスの艇はロボットのロビイとアルティラを乗せ、爆発寸前に辛うじて惑星から脱出した。(KINENOTE)1956年のSFの古典ともいうべき作品です。光速宇宙船やロボット、他の惑星での物語展開とのちの映画作家に影響を与えたそうです。3Dの投影装置なんてのも出てきます。もちろん実写でスケールが大きく、さすがハリウッド映画という感じです。ただ、派手なアクションを見慣れた現代人からすると、おとなしい作品です。この頃はまだ宇宙隊員はオール男性だった時代です。それも、平均年齢24歳と若いです。船長も若く恋に落ちる設定です。ミニスカートブームも先取り?参考:オタク解説です。SF映画の原点にして頂点!3/9(火)13時放映「禁断の惑星」を録画せよ / OTAKING talks about "FORBIDDEN PLANET" - YouTube
2022.01.21
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ストーリー:1984年、ストライキに揺れるイングランド北部の炭坑町。母親を亡くし、父(ゲアリー・ルイス)も兄のトニー(ジェイミー・ドラヴェン)も炭坑労働者のビリー(ジェイミー・ベル)は、ボクシング教室に通っているが、試合に負けてばかりの11歳。そんな時、偶然目にしたウィルキンソン夫人(ジュリー・ウォルターズ)のバレエ教室に強く惹かれ、女の子たちに混じって練習するうちに夢中になっていく。ウィルキンソン先生はどんどん上達するビリーに自分が果たせなかった夢を重ね合わせ、熱心に彼を教える。しかし、家族の金をバレエに使っていたことがバレてしまい、父は激怒。ビリーは悔しさをぶつけるように、一人で踊っていた。だが、ストライキが長引き町中が暗く沈んでいるクリスマスの夜、親友マイケル(ステュアート・ウェルズ)の前で踊るビリーの姿を見て、息子の素晴らしい才能に初めて気づいた父は、彼をロンドンの名門、ロイヤル・バレエ学校に入学させる費用を稼ぐため、スト破りを決意する。それは仲間たちへの裏切り行為であった。だがスト破りの労働者を乗せたバスの中に父を見つけたトニーが、バスを追いかけて必死に止め、父は泣き崩れる。その事情を知った仲間たちがカンパしてくれ、ビリーは学校に行くことができた。15年後。バレエ・ダンサーになったビリー(アダム・クーパー)は、父と兄とマイケルが客席にいるウエスト・エンドの劇場の舞台で、スポットライトに包まれながら堂々と踊るのであった。2000年のイギリス映画です。若いビリーとバエレ教師の娘のやり取りは、笑わせてくれます。子どもは親のことをよく見ていますね。小さな恋のメロディ的な雰囲気も感じました。14年後に移行するシーンが秀逸でした。いっしょに観ていた愛方が、もう少しアダム・クーパーのシーンを見たかったと言っていましたが同感です。炭鉱をめぐるシーンが多くて111分。ちょっと長かったですが、イギリス版炭住が興味深かったです。労働者と中産階級の壁も描かれ、今も階級社会健在?なようです。地方の労働者にとっては、ロンドンは遠いところでもあります。ゲイの少年も出てきて、彼も立派に成長です。BILLY ELLIOT FINAL SCENE - YouTube Adam Cooper@Swan Lake - YouTube
2022.01.20
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ストーリー:1965年、北爆を開始した米軍は一層深い“ベトナム戦争”の泥沼にふみ込んでしまった。米軍将兵たちのなかにこの目的なき戦いに対しての厭戦気分が蔓延し始めていた。彼らの士気を高めようと、テイラー将軍(ノーブル・ウィリンガム)は、本国から米軍放送の人気ディスクジョッキー、エイドリアン・クロンナウアー(ロビン・ウィリアムズ)を呼び寄せた。酷暑のサイゴン空港に降り立ったクロンナウアーは武器を持たず、いたってラフな格好であった。軍服も敬礼さえも好きでないというこの一等兵DJに、迎えに来たガーリック一等兵(フォレスト・ウィテカー)はびっくりさせられた。更に驚いたことに、サイゴンの街に出るや通りがかりのベトナムの美少女トリン(チンタラ・スカパタナ)を追いかけ始めた。しかし何よりも驚いたのは「グッドモーニング・ベトナム!」の叫び声で始まる放送であった。従来の、軍の検閲をパスした気抜けしたニュースとパーシー・フェイスやマントバーニといった、ただ甘いだけの音楽とは打って変わり、ギンギンのロックンロールと機関銃のようなしゃべりでニクソンまでもまな板に乗せてしまった。軍の上層部は動転したが100万のベトナム米軍は絶大な拍手をもって彼を迎えた。直属の上司であるディカーソン軍曹(J・T・ウォルシュ)とホーク少尉(ブルーノウ・カービー)には睨まれ通し。そんななかでも、ガーリックを連れてトリンを追いかけ、彼女の通う英語学校で妙な英語を教えて人気者になり、いつしかトリンの兄ツアン(トゥング・タン・トラン)と親しくなった。ベトコンのテロ事件は軍のチェックで放送禁止であったが、ある日目の前で起こった爆弾テロ事件をしゃべってしまった。軍規によって彼は降ろされた。後を継いだホーク少尉のDJは最低。津波のような投書が寄せられ、前線に向かう兵士たちの激励を聞き、再びマイクに向かった彼を許せぬディカーソンは彼とガーリックをベトコン地区に派遣して、2人を殺させようとしたが、ツアンの努力で無事帰還した。が、軍情報部が、ツアンはベトコンの活動家であることをキャッチ。戦争という障害が2人の間にそびえ立った。ベトコンと友達だったということで本国へ送還される日、英語学校のベトナム人たちとお別れの野球をやった。彼らの笑顔とトリンの涙を胸にクロンナウアーはサイゴンを去って行った。1987年の作品で、ロビン・ウィリアムズが光る映画です。主人公のエイドリアン・クロンナウアは実在の人物で、除隊後は弁護士をしていた(en:Adrian Cronauer、1938 - 2018)。最終階級は軍曹。また登場する番組はクロンナウアが1965年から1966年までAFVN(Armed Forces Viet-nam Networks、ベトナム米軍放送)で担当していた「Dawn Buster」をモデルにしたもので、ストーリーの多くが本人の体験に基づく。(ウィキ)グッドモーニングベトナム 実際の音声 - YouTube戦争映画ですが、戦闘シーンはなく、軍隊の硬直性や情報操作、上官の嫌がらせや私怨を描きあわせて、ベトナム人を共産主義から守ると言った米国人の思い込みや、ベトナム人蔑視をあぶりだしています。善意の押しつけは、やはりたちが悪いです。個人的には愛すべき人たちでも、軍という組織は別物です。昨今の米軍基地からのコロナ汚染拡大を見ると、この映画の頃と少しも変わっていないと思ってしまいました。米国に何も言えない政府は、サイゴン政権以下なのではないでしょうか。せめて、同じ敗戦国のドイツとイタリア並みの地位協定に改正すべきです。PS:この映画の挿入曲でリバイバルヒットです。ルイ・アームストロング この素晴らしい世界 1968 / What A Wonderful World - YouTubeシールはベトナム戦争を嘆き、平和な世界を夢見て、この曲を書いたという。アメリカ合衆国では中ヒット止まりだったが(ビルボード(Billboard)誌の年間トップ100に入れなかった)、全英チャートで1位となった。1968年には、同名のアルバムもリリースされた。その後、1987年のアメリカ映画『グッドモーニング, ベトナム』で、戦時中の南ベトナムの牧歌的田園風景とその中で起きるテロや空爆等戦場の現実を映す印象的なシークエンスにBGMとして起用され、全米32位というリバイバル・ヒットとなった。日本ではホンダ・シビック(3代目)や東海東京証券、東京海上日動火災保険、ソニー、ソフトバンクモバイルなどのテレビコマーシャルに起用されたことがある。また、映画『スウィングガールズ』のワンシーンやBS-TBS制作の『湯のまち放浪記』のエンディングテーマでも流れた。2021年9月5日に行われた2020年東京パラリンピックの閉会式では聖火納火時のフィナーレとして使用された。(ウィキ)
2022.01.18
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ストーリー:若き証券セールスマン、バド・フォックス(チャーリー・シーン)は、貧乏人から巨万の富を築いた成功者ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)をいつか追い抜こうという野望に燃えていた。ゲッコーと5分間の面会時間をとるのに数カ月もかかった。バドはブルースター航空に技師として働く労働者階級の父(マーティン・シーン)から会社の経営状況に関する情報を入手し、それをゲッコーに流した。彼はバドをすっかり気に入り、バドの証券会社を通して取り引きするようになった。バドはゲッコーのやり口を徹底的に研究し、実績をあげていき期待に応えた。バドが流したインサイダー情報を利用した取引は違法行為だが、莫大な報酬を手に入れたバドは成功の甘い香りに酔っていた。ゲッコーの家で行なわれたパーティーで、バドはインテリア・デザイナーのダリアン(ダリル・ハンナ)と知り合い恋におちた。実はゲッコーが彼女のパトロンだったが、彼は2人を結びつけ同棲させた。バドは豪華なマンションに2人の愛の巣を築いた。ゲッコーはブルースター航空を乗っ取るべく組合員を懐柔しようとしたが、バドの父は拒否、父子で激しく喧嘩した。ゲッコーの狙いは、バドをかいらい社長として送り込み、会社を解体し、合併会社に買いとらせようというもので、会社を再建するつもりなど毛頭なかった。バドはやっと自分がゲッコーに利用されていることに気がついた時、父が心臓発作で倒れた。労働の喜びとともに誠実に生きた父を見たバドは、自分のあさましさに気づき、ブルースター航空会社を組合つきでゲッコーのライヴァル、ワイルドマン(テレンス・スタンプ)に買い取ってもらう交渉をした。バドの裏切りを知らないゲッコーとワイルドマンの激しい攻防戦の末、ワイルドマンの勝利となり、ブルースター航空は生き残ることになった。ゲッコーの恐ろしさを知っているダリアンはバドのもとを去った。証券取引委員会はブルースター航空の株取引を調査、インサイダー取引の罪でバドを逮捕した。仮出所したバドを呼びだしたゲッコーは彼を殴りつけた。だが、その時に怒りにまかせて話した言葉をバドはテープに録音していた。それはゲッコーがインサイダー取引で逮捕されるに充分な証拠だった。元気になった父とバドは会った。バドは罪をつぐなうため検事局の階段を昇っていった。1987年の映画で30年ぶりに観ましたが、携帯電話やパソコンは旧式でもそのメッセージは古びていませんでした。イーストサイドのマンションが95万ドル、サットンプレイスが150万ドルだなんて当時は格安だったのですね。初めてNYに出張した頃で、三菱地所がリンカーンセンターを買って日本企業の絶頂期でした。製造業の当社は、米国企業の買収や現地工場の設立で沸いていました。NYの中堅ホテルを買うなんて言う案件もありました。1%の人が米国の富の50%を所有し、しかもその3分の2は相続、何もしなくとも利子や配当で遊んで暮らしているとは、ゲッコーのセリフですが現状はもっと格差が拡大し固定してしまいました。それでも、まだこの時代は製造業中心の牧歌的な時代でした。金融、ITと大きく変化するのは、この後ですね。パソコン通信が出始めたころで、日本国内はインベーダーゲームが一息ついた頃の時代です。監督の父親が株仲買人でこの映画を捧げられ、劇中の証券営業部長のモデルという事も今回知りました。時代を反映した内容が話題を呼び大ヒットしたことから、アメリカでは広く知られた映画であり、経済・金融の論評や記事で引き合いに出されることも多い。作品は実際のウォール街にも大きな影響を与え、主人公である投資家、ゴードン・ゲッコーに憧れて投資銀行に入社する者や、ゴードンのファッションを真似る者などが後を絶たなかった、と監督のストーンがDVDの解説で言っている。一方でストーンは、作中でゴードンと対立するカール・フォックスと同じく過剰な資本主義による倫理観の崩壊を嫌悪する側であり、ゴードン側の人間ばかり増やしてしまった事は大変遺憾だとDVDの解説で述べている。(ウィキ)との、オリバーストーン監督の感想も興味深いです。北大卒の私の後輩も、高給に魅かれて長期信用銀行に転職して行きました。BSシネマで観たのでノーカットのはずが、あれっと思ったのはこういうことだったのですね。日本企業脅威論のくだりは残しておいてほしかったです。劇場公開前の時点では約160分の尺があったが、劇場公開時は約120分まで削られており、本編で使われなかった場面が約40分ほどある。2007年に発売された公開20周年記念DVDとブルーレイには削除された場面を収録されている[3]。· テルダー製紙の株主総会で、ゲッコーが演説を行う前にテルダー製紙の会長が演説を行う部分の大半。ここでは日本企業に市場を奪われそうになる当時の日本脅威論について会長が株主に向けて話している。本編に残ったゲッコーの演説でアメリカは今や世界2番目の列強になったというセリフに繋がる。· ダリアンはコールガールとして働いていた場面。本編に残ったバッドの父カールが俺は売春婦とは寝ないというセリフ、バッドがダリアンを部屋から追い出す場面で私の客は全てゲッコーの紹介だから関係悪化してほしくないというセリフに繋がる。· バッドの顧客で、マジシャンのペン・ジレットが演じるディクソンという人物との場面。· ゲッコーと妻ケイトの関係悪化の場面。この部分は終盤のブルースター航空の場面でゲッコーの機嫌が悪かった原因に繋がるが、本編から大半が削除されてしまっている。本編では秘書がゲッコーに奥様から電話がかかってきたと伝える部分だけに残っている。(ウィキ)ゲッコーの敵役で名作コレクターのテレンス・スタンプは、現在82歳。2021年にも映画出演しています。
2022.01.15
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ストーリー:2029年、ロサンゼルス。人類抵抗軍は敵である機械軍の中枢にとどめを刺そうとしていた。1997年の“審判の日”に機械軍が放った核ミサイルで30億人もの命が失われて以来、長く苦しかった反撃が遂に終わる。すべては“預言者”と呼ばれる抵抗軍のリーダー、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)の指導の成果だった。ところがその直前、ジョンを出産する前の母サラ・コナーを抹殺するため、機械軍はターミネーターを1984年に時間転送装置で送り込んでいた。サラ抹殺を阻止するため、ジョンの右腕カイル・リース(ジェイ・コートニー)が過去への旅を志願する。1984年に到着した途端、T-1000ターミネーター(イ・ビョンホン)の襲撃を受けるカイル。その窮地を救ったのは、ただのウェイトレスに過ぎないはずのサラ・コナー(エミリア・クラーク)だった。歴史は書き換えられ、“2029年から送り込まれたターミネーターは私たちが倒した”と告げるサラ。彼女が“オジサン”と呼ぶ相棒は、外見は中年男ながら、“スカイネット”が殺人マシンとして量産したT-800ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)だった。何者かに“サラを守れ”とプログラムされたT-800は、両親を殺された9歳のサラを救って以来、彼女を守りながら女戦士に育て上げたのだ。T-800の使命は、サラ・コナーを守り抜き、“審判の日”を阻止する事。そのためには、自我に目覚めて暴走する人工知能“ジェニシス”の起動を何としても止めなければならない。人類滅亡までのカウントダウンが迫る中、2人の前に立ちはだかる人間でも機械でもない第3の存在。最新最強のT-3000ターミネーターの正体は……?そして、人類の救世主は一体誰なのか……?ターミネーターシリーズの第5作目で2015年の作品です。監督は、ジェームズ・キャメロンではなくアラン・テイラー。批評家の酷評にもかかわらず、興行的には健闘した作品です。2029年から1984年へ、さらに2017年へとタイムトラベルです。BSテレ東の2時間半の吹替えで見ました。本編は125分ですから、ノーカットだと思いますが、やはり観ていてあれっと思うところも。例えば、T-1000がカイル・リースに化けるシーンです。サラ・コナーはニセモノを特定して脚を撃つのですが、どうしてニセモノを特定できたのか説明がありません。カイル・リースに問われて「なんとなく」と切り返していました。2017年に、カイル・リースが、少年である自分と会話するシーンもタイムトラベルのルール違反なのではと思ってしまいました。T-1000役は韓国人のイ・ビョンホンです。不気味ですね。もしかして、監督はストーリーなんてケッチャナヨ(気にしないで、大丈夫)と映画を作ったのではと思ってしまいました。まあ、久しぶりのアーノルド・シュワルツェネッガーの出演で、過去、現在、未来で年を取っていく彼を楽しむ映画なのかもしれません。4作目までをリブートした作品だそうで、これ単体として観た方がいい作品です。参考:リメイク=昔のものを基本設定やストーリーはそのままにして作り直すことリブート=昔のもののコンセプトを変更したり、新しい解釈をして作品を作ること
2022.01.12
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ストーリー:周りを海で囲まれた平和な離れ小島の町シーヘブン。保険のセールスマン、トゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)は看護婦でしっかり者の妻メリル(ローラ・リニー)や親友のマーロン(ノア・エメリッヒ)とともに平凡な毎日を送っている。ボート事故で父親を亡くした彼は水恐怖症で島から出たことはなかったが、大学時代に出会った忘れられない女性、ローレン(ナターシャ・マケルホーン)に会うためフィジー島へ行くというささやかな夢があった。ある日、トゥルーマンは、いつもと違う行動を取るとまわりの様子が落ち着かなくなることを発見。不安と疑問がつのり、妻のメリルに怒りをぶつけた末、メリルは家を出て行ってしまう。トゥルーマンは意を決し、地下室で寝ているふりをして海にボートで漕ぎ出して行く。実はトゥルーマンの家族や同僚は俳優で、住む島全体がロケセット、通行人はエキストラという、虚構の世界に生きており、生涯のすべてをテレビ放送されていたのだ。ディレクターの指示で彼の人生はコントロールされてきた。ディレクターのクリストフ(エド・ハリス)と会話を交わし、本当の人生を歩みたいを訴えるトゥルーマン。だが、虚構の世界へ戻るよう説得するクリストフは、装置を使って嵐を起こす。荒れ狂う波をくぐりぬけた果てに、トゥルーマンは虚構の世界=ロケセットの終端部にたどり着く。そこには外への出口があった。クリストフの呼びかけを無視し、トゥルーマンは出口から出て行く。そしてテレビでその一部始終を見ていた観客たちはトゥルーマンの勇気に拍手を送るのだった。BS年越映画マラソンのうちの1本です。1998年の米国映画で、ジムキャリーがその明るく健康的なキャラクターで見せてくれます。小さい頃からプライベートのない生活といえば、マイケルジャクソンを意識させます。映画はテレビ放送ですが、いたるところにカメラがある生活は、近年の監視カメラ社会を思い起こさせます。鏡の向こうから覗かれているなんて、どこかの国のホテルのようです。愛方はすべてセット撮影だと思って見ていたようですが、実在の街を使ったものであたかも全天候型ドーム内の撮影と思させているところがすごいです。The Truman Show Ending Scene (HD) - YouTube
2022.01.11
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ストーリー:ヒトラーの姿をした男(オリヴァー・マスッチ)が突如街に現れる。リストラされたテレビマンに発掘された男は、復帰の足掛かりにテレビに出演させられる。男は長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し、視聴者の度肝を抜く。自信に満ちた演説はかつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と見做され、過激な毒演はユーモラスでありながら真理をついていると評判を呼び、男は一躍人気者に。しかし、彼はタイムスリップしてきた本物のヒトラーだった。そして天才扇動者である彼にとって、現代のネット社会は願ってもない環境だった……。ティムール・ヴェルメシュが2012年に発表した風刺小説の2015年の映画化作品。ヒトラーに対する数々の肯定的な描写から物議を醸したが、ヴェルメシュ自身は、ヒトラーを単純に悪魔化するだけではその危険性を十分に指摘できないとし、リアルなヒトラー像を表現するためにあえてその優れた面も描き出したと述べている。(ウィキ)2度目の視聴ですが、今回は愛方も一緒に見ました。途中で飽きるかと思ったら、最後まで見て面白かったそうです。面白くてやがて悲しきではなくて、こわい映画でした。最後も、突き落とされて死んだと思ったら、ちゃんと背後に立っている。背筋が凍ります。「私は選ばれた。選んだ人間の本質は私と同じだからだ。そして私は人々の一部なのだ。」といったセリフは説得力があります。よい政治家を選べるかは、国民の力量次第です。よその国が攻めてくるなどのおかしな扇動に惑わされず、情勢を見極めたいものです。その政治家がどんな社会の構築を目指しているのかも、ちゃんと見極めたいです。『帰ってきたヒトラー』沈黙本編映像 - YouTube (参考)首相動静:29日 公邸、散髪 ホテルニューオータニ。「ヘアサロン大野」30日 公邸31日午前 コロナ対策打合せ 午後 マンダリンオリエンタル東京「浅草今半国際通り本店」。妻の裕子さんら家族と食事。元旦午前 皇居 新年祝賀の儀 午後 マンダリンオリエンタル東京2日 マンダリンオリエンタル東京3日 11時 公邸 夕方 コロナ対策打合せ4日 伊勢神宮東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急。中国料理店「星ケ岡」で垂秀夫駐中国大使と食事。
2022.01.05
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2011年のフジテレビ制作の観光サスペンス映画です。ストーリー:スペイン北部に隣接する小国アンドラで、日本人投資家、川島(谷原章介)の遺体が発見される。国際会議の準備でパリを訪れていた外交官、黒田康作(織田裕二)は、事態把握のために調査を命じられ、2人の事件関係者と出会う。遺体の第一発見者であるビクトル銀行行員の新藤結花(黒木メイサ)と、事件を担当するインターポール捜査官の神足誠(伊藤英明)。多くを語らず、何かに怯える結花と、捜査情報を隠そうとする神足。実は、2人は過去の事件をきっかけに、心に闇を抱えていたのだ。結花を保護するために黒田の同僚の外交官、安達(戸田恵梨香)が駐在するバルセロナの日本領事館に向かった3人は、正体不明の武装グループから襲撃される。襲撃犯の正体が国際テロ組織ではないかと恐れる結花。事件に何か裏があると確信した黒田は、馴染みのジャーナリスト佐伯(福山雅治)から得た情報を元に、国際テロ組織によるマネー・ロンダリング=資金洗浄と投資家殺人との関連について調査を進める。一方、神足はビクトル銀行のブローカーがアンダルシア地方で巨額の不正融資を行なっているとの情報を得る。仕組まれた罠、錯綜する情報、そして隠された秘密とは何か……?真相を追ってアンダルシアに向かう黒田に、ついに任務中止の命令が下される。アンダルシアで3人を待ち受ける運命とは……?125分と長い割には、マネーロンダリングなどの犯罪の中身が不明で、織田裕二、黒木メイサ、伊藤英明がスペインで芝居をしたと言うだけの映画でした。この手の映画では、有名な外人さんが出演するものですが、言葉の問題からか出ていませんでした。警視総監の息子役の谷原章介がやくざのカネ100億円を資源開発の投資詐欺で失うという事のようですが、リアリティーが感じられませんでした。アマルフィー、外交官黒田康作(TVドラマ)と続く、完結編だそうです。
2022.01.03
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ストーリー:テレビ史上最年少の社長で人々の注目の的である世界最大のネットワークを誇るIBCテレビ局の社長フランク・クロス(ビル・マーレイ)は、視聴率を上げるためにはいかなる手段をも選ばない、“視聴率の鬼”の男だった。今年も金儲けのためにクリスマス休暇中の高視聴率獲得を目指し番組の編成に苦心惨澹しているそんな彼のもとに、そのクリスマスの夜、3人のゴーストが訪れ、世界一さもしい男フランクを様々な手段を使ってこらしめようとする。1人は彼を過去の旅に連れてゆくタクシードライヴァー(デイヴィッド・ヨハンセン)、1人は右手に粗悪な鍵をつけた悪戯好きなこんぺいとうの妖精(キャロル・ケイン)、3人目は彼にクリスマスの休日の精神を教え込もうとするゴースト、と次々に変わった姿でフランクの前に現われ、彼を過去や未来へ引っ張り回す。やがてフランクは、昔の恋人クレア(カレン・アレン)との切ない情熱を思い返したり、今まで自ら素っ気なくしていた弟ジェームズ(ジョン・マレー)の温かな心に触れたり、あるいは自分が見捨てた浮浪者ハーマン(マイケル・J・ポラード)の死に接したりしていくうちに、自分の人生に意味をもたせるのにまだ手遅れでないことを悟り、その夜の番組「クリスマス・キャロル」の中で、人生の意義について演説をぶつのだった。そんな時、フランクの秘書であるグレイス(アルフレ・ウッダード)の息子で口のきけなかったカルヴィン(ニコラス・フィリップス)が話し始める奇跡を目の当たりにしたフランクは、ようやく素直な心でクレアとやり直すことができるのだった。1988年の米国映画です。ディケンズのクリスマスキャロルを、現代の米国テレビ界に置き換えたクリスマス映画です。SFXも使われて、当時としては力の入った映画だったのでしょう。テレビ会社の会長役でロバート・ミッチャム、米国の元体操選手のメアリー・レットが出ています。トランプタワーが都会の暗部と言及されていたのも、面白かったです。当時から悪評だったようですね。たわいもない内容ですが、ビル・マーレイのキャラクターで見せてくれた映画でした。家族で楽しめる作品ですね。『3人のゴースト』日本版劇場予告編 - YouTube
2021.12.24
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ストーリー:トキワ荘に住むマンガの神様・手塚治虫の向かいの部屋には、あちこちに原稿の持ち込みをしながらマンガ家としてのスタートを切ったばかりの寺田ヒロオが住んでいた。ある日、藤子不二雄のペンネームで合作でマンガを描いている安孫子素雄と藤本弘のふたりが、手塚を訪ねてトキワ荘にやってきた。あいにく手塚は留守だったが、寺田は田舎から出てきたふたりのために食事をご馳走してやり、東京での生活についていろいろと教えてやるのだった。その後、手塚は別の仕事場に引っ越し、上京した安孫子と藤本がその空部屋に入った。それに続くように、トキワ荘には『漫画少年』の投稿仲間だった石森章太郎、赤塚不二夫、森安直哉、鈴木伸一らマンガ家の卵たちが次々と集まり住むようになる。トキワ荘によく遊びにきているつのだじろうを加えた彼ら8人は“新漫画党”を結成し、寺田の部屋に集まっては、マンガの未来についての話に花を咲かせた。家賃を滞納するほど生活は苦しいながらも希望に燃えて好きなマンガに打ち込む彼らは、少しずつマンガ家としての実績を重ねていく。そんなころ、『漫画少年』の学童社が倒産した。以前からマンガとアニメーションの二足のわらじを履いていた鈴木は、これを機会にアニメ一本でやっていくことを決心し、トキワ荘を出ていく。『漫画少年』が廃刊になってもマンガ人気はすたれず、石森と藤子はあちこちに連載を抱える売れっ子になっていた。寺田は相変らずマイペースで描き続け、石森のアシスタントをしながらなかなか世に出るチャンスをつかめないでいる赤塚の面倒を見たり、彼らをよくまとめていた。その後、ギャグマンガの才能を見いだされた赤塚はとんとん拍子に売れっ子になり、同じころ、自分の描きたいものとそれが認められない現実とのギャップに悩んでいた森安が、こっそりトキワ荘から引っ越していった。寺田は、速いスピードで変化していく少年マンガの世界に自分が合わなくなってきていることを感じつつ、それでも自分の好きなものしか描けないでいた。そしてある冬の日、寺田は“新漫画党”のみんなで写した一枚の写真を残して、トキワ荘を出ていった。1995年の作品が、2021年にデジタルリマスター版で公開されました。市川準監督ですが、名前だけしか知りません。抑えたトーンで淡々とした演出で、ハチャメチャな青春群像劇かなと思って観たら違いました。しばらく見進めないと、どの漫画家なのかわかりません。25年前当時は、無名の小劇団の出演者ばかりです。· 寺田ヒロオ:本木雅弘· 安孫子素雄:鈴木卓爾· 藤本弘:阿部サダヲ· 石森章太郎:さとうこうじ· 赤塚不二夫:大森嘉之· 森安直哉:古田新太· 鈴木伸一:生瀬勝久· つのだじろう:翁華栄· 水野英子:松梨智子· 手塚治虫:北村想· 石森の姉:安部聡子· つげ義春:土屋良太· 棚下照生:柳ユーレイ· 藤本の母:桃井かおり· 学童社編集長・加藤謙一:原一男· 学童社編集者・本多:向井潤一· 学童社事務員:広岡由里子· 娼婦:内田春菊· 編集者・丸山:きたろう· 寺田の兄:時任三郎· 七尾伶子、橋本妙、石井育代、塩野谷正幸、磯部弘、山西惇、菅原大吉、甲本雅裕、大根田良樹 ほか 今なら、豪華個性派俳優陣ですね。主人公の寺田ヒロオは新発田育ちです。スポーツ漫画の先駆者 故郷で紹介 新発田 寺田ヒロオさん展示会 | 地域 | 新潟県内のニュース | 新潟日報モア (niigata-nippo.co.jp) トキワ荘のまわりが、ずいぶん田舎なのが意外でした。下宿の様子を見て、自分の大学時代の学生アパートのことを思い出しました。一乗寺の木造2階建てで、年老いた大家さんが一階に住んでいました。学生は、同志社の人が半分くらいでした。部屋は4畳半で、押入れが内側にありました。洗面所とトイレは共同で、お風呂は近くの銭湯でした。家賃は1万円ちょっとだったと思います。だいたいみんな似たようなアパート住まいでしたが、大学から遠くなると安かったです。岩倉に住んでた友人もいました。養鶏場の隣なんてのもあって、とてもくさかったです。如意荘という名前のアパートも。京女のサークルの女の子には、「におい荘」と聞こえたようです。狭いアパートの部屋で、将来のことをいろいろ話しました。きりがないのでこの辺で、おしまいです。本木雅弘は、今とあまり変わらないように見えます。
2021.12.05
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ストーリー:ニューヨーク。銀行の貸金庫より出た老人は、雑踏の中、出してきた小箱をある男に手渡し、直後交通事故死した。この事故を近くでマラソン・トレーニング中のベーブ(ダスティン・ホフマン)は見ていた。彼の崇拝者はあのアベベであったが、ランニング中の事故は不吉なめぐり合わせの始まりだった。パリは高級ホテルの一室。ベーブの兄ドク(ロイ・シャイダー)はアメリカ政府機関(ディビジョン)の男。例の箱を売り込もうとしたが、常に命を狙われていた。一方南米ウルグアイにいるナチの残党ゼル(ローレンス・オリヴィエ)は、ニューヨークでの老人の事故死を知るや、ニューヨークへ飛ぶ。ある日ベーブは図書館でエルザ(マルト・ケラー)と知り合うが、公園でデート中2人の男に襲われる。ベーブがこの事件を手紙でドクに書いた数日後、ドクが帰って来、エルザを交えた3人は食事をするが、彼女がドイツ人と知りドクの態度が変った。その夜ドクはゼルと会う。彼はゼルの運び屋も兼ねていたのだが、弟に手を出すなと言った矢先、ゼルにナイフで刺され死ぬ。自分の下宿にたどりつき息切れた兄に驚くベーブ。そして、入って来たドクの同僚ジェニウェイ(ウィリアム・ディベイン)に兄の正体を知らされ再び驚かされるのだった。やがて公園での2人の男にベーブは誘拐され、地下室に連れこまれ、拷問をうける。銀行の貸金庫にゼル自身が宝石を受け取りに行っても安全かどうか、ベーブから聞き出そうとしたのだ。あまりの苦痛に気を失ったベーブをジェニウェイは助け出すが、それもベーブから秘密を聞き出そうとするワナ。ジェニウェイすらも敵なのだ。手下のすきをつき日頃のマラソンの訓練を生かしやっとの思いで、脱出に成功したベーブは、エルザの協力の下、郊外の家に隠れるが、そこはゼルの兄の家。エルザも一味の1人だったのだ。ベーブは彼女の正体を知り驚くが、再び現われたジェニウェイの一味と死闘をくり返す。そして勝ち残ったベーブは貸金庫からナチ時代の遺物のダイヤを持ち出したゼルと公園の池の前で対する。拳銃を彼をむけ、ダイヤを呑ますベーブ。格闘の末、階段からころげおち、自らのナイフで命をおとすゼル。冷然とした顔のベーブ。いつものマラソンコースを男達が行くのを尻目に去って行く彼だった。1976年の米国映画、監督はユダヤ系英国人のジョン・シュレジンジャーです。昔は、鬼才なんて言われていました。ニューヨーク、パリ、ウルグアイとバラバラなシーンが続き、途中ですべてがひとつにつながります。ローレンス・オリビエとダスティン・ホフマン、老青の対決が見せてくれます。拷問シーンは圧巻で、何十年たっても忘れられません。最初の自動車事故のシーンはすっかり忘れていました。車でのエスカレートはこわいですね。エルザ(マルト・ケラー)も殺されて、125分たっぷり見せてもらったという感じです。Marathon Man - Dustin Hoffman - Getting Grilled While Drilled - HD - YouTube
2021.11.25
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ストーリー:フリードニア共和国は財政難に陥りティズデイル夫人に2000万ドルの調達を依頼したが夫人はルーファス・ティー・ファイアフライが独裁者に任命されなくては貸すことができぬと断った。かくしてファイアフライが宰相に任命された。隣国シルヴェニアの大使トレンティノはフリードニアを自国の手中に収めようと計画し、踊り子のヴィーラにファイアフライの誘惑を頼むが、ファイアフライはティーズデイル夫人に思い召しあるので、誘惑に応じない。トレンティノはチコリニとビンキイの2人をスパイにしてファイアフライの行動を監視させていたが、チコリニはファイアフライから陸軍大臣に任命されてしまった。トレンティノは自分がティーズデイル夫人と結婚して、フリードニアの実権を握ろうとしたが、ファイアフライは彼を侮辱して戦争を誘発する。彼は戦争の計画書をティーズディル夫人に預ける。これを知ったヴィーラはチコリニとビンキイにそれを盗ませようと計る。2人はファイアフライに変装して夫人の邸に忍び込んだが、ビンキイが金庫と思ってラジオのダイアルを回したので、まんまと失敗した。ついに宣戦が布告された。ファイアフライは国民を激励して出征したが、夫人、チコリニ、ビンキイと共に敵軍に囲まれた。しかし彼らは巧みに敵将トレンティノを凹ませ、大勝利を得ることができた。1933年のマルクス兄弟の有名な作品です。ナンセンスなギャグとアナーキーな風刺で知られる作品で、チャップリンの独裁者などに影響を与えました。展開が早く、大笑いというよりはクスリとかにやりといった笑いです。興行的には失敗というのも、シュールすぎて大衆受けしなかったのでしょう。ファシズム風刺だそうですが、映画史的な作品です。68分の作品です。祖国は戦争に入れりノシーン:"This Country's Going to War"- Duck Soup sequence - YouTube
2021.11.24
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ストーリー:ハーバード大学を優秀な成績で卒業したミッチ・マクディーア(トム・クルーズ)は、破格ともいえる最高の労働条件を提示さしたテネシー州メンフィスにある少数精鋭の税務専門のベンディニ、ランバート&ロック法律事務所に就職した。ミッチは幼稚園の教員の妻アビー(ジーン・トリプルホーン)を伴い、心機一転メンフィスへと向かった。上司のエイヴァリー・トラー(ジーン・ハックマン)の下で猛烈に働き始めたミッチだったが、事務所の2人の弁護士が事故死したと知らされる。不安を感じるミッチだったが、事務所の仕事と司法試験の準備に精を出すミッチ。そんな彼の前に、FBI捜査官ウエイン・タランス(エド・ハリス)が現れ、事務所に裏の顔があること、そしてコジンスキーたちは事故死でないことを告げ去った。疑問を抱きながらもミッチは、依頼人にあうためトラーと共にケイマン島に赴く。ミッチは島の別荘で、多数の謎の書類を発見する。その夜、浜辺でセクシーな女性に誘惑されたミッチは、彼女と一夜を共にしてしまう。島から戻ったミッチは、収監されている兄レイ(デイヴィッド・ストラザーン)に面会に行く。ミッチは兄に紹介された私立探偵のエディ・ロマックス(ゲイリー・ビジー)に、事務所での不審な死についての調査を依頼するが、ロマックスが何者かに射殺され、ミッチは事務所に対して決定的な疑念を抱いた。数日後、セミナーに出席するため単身ワシントンに出かけたミッチの前に、FBI長官デントン・ヴォイルズ(スティーヴン・ヒル)が現れた。彼は、ミッチの事務所を所有しているのはモロルト・ファミリーというシカゴのマフィアで、マネー・ロンダリングという違法行為の中枢部が事務所だと言う。FBIはミッチに証拠物件の提供を要求したいのだ。ミッチはFBIとの接触をトラーに告げると、事務所はミッチに圧力をかけ始めた。ミッチは証拠のファイルのコピーを手に入れようとするが、その過程でトラーは殺されてしまう。妻やロマックスのアシスタントのタミー(ホリー・ハンター)の協力でコピーを手にしたミッチは、兄を釈放するという条件でFBIと取引をしてそれを渡した。さらにミッチはマフィアのボスと会い、書類を操作して、事務所の摘発からマフィアに手が回らないように図ると言い、自分は弁護士としてマフィアと手を組むことに成功する。そして事務所の弁護士たちは逮捕され、ミッチは危機を脱するのだった。1993年の米国映画で、154分とかなり長編の作品です。BS-TBSの吹替え3時間の放送枠で観ました。雨でジムを休んだので、何か観ようと思って観てみました。2回目です。トム・クルーズはやっぱり若いですね。卒業と同時に弁護士事務所採用(9万5千ドル)、勤務しながら司法試験受験です。結果は、1番とはならず2番でした。「この事務所で落ちた人はいない。」と先輩からプレッシャーです。勤務時間は2000~2500時間、ハードですね。メンフィスの名所やエルビスプレスリーのなりきりさん、タックスヘブンのケイマン諸島などが描かれて興味深いです。それにしても、あぶない法律事務所があったものですね。参考:ジョン・グリシャム - Wikipedia
2021.11.23
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ストーリー:地表から600kmの上空。すべてが完璧な世界で、誰もが予想しなかった突発事故が発生。スペースシャトルの大破によって、船外でミッション遂行中のメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)の2人が無重力空間に放り出されてしまう。漆黒の宇宙で2人を繋ぐのはたった1本のロープのみ。残された酸素はわずか2時間分。地球との通信手段も断たれた絶望的な状況の下、果たして2人は無事に生還できるのか……?BSシネマには珍しい吹き替え版での放送でした。2013年の米国作品。あっという間の91分間でした。途中で、一度宇宙空間に放り出されたジョージ・クルーニーが再登場するところで、いっしょに観ていた愛方は、やっぱりアメリカ映画と思ったそうです。やっぱり、ふたりとも助かると。私は宇宙空間だしそれはあり得ないだろうと思っていましたが。とても素晴らしい映像でしたが、CGを使っているとはいえ生身の俳優は大変だったと思わざるを得ない作品でした。最後に立ち上がるシーンは、まさに名演技です。余談ながら、ここでも中国の影が気になります。参考:映画『ゼロ・グラビティ』特別映像2 2013年12月13日公開 - YouTube 映画『ゼロ・グラビティ』特別映像3 2013年12月13日公開 - YouTube
2021.11.19
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9月11日にブログアップした動乱ですが、BSシネマで見る機会がありました。今月は、鉄道員ぽっぽやや南極物語、ホタルと高倉健の出演作品が放送されます。1980年の映画で、亡くなった俳優も多くなつかしかったです。· 島憲兵曹長:米倉斉加年· 高見葉子:桜田淳子· 神崎中佐:田村高廣· 宮城広介:志村喬· 広津美次中将:佐藤慶(ナレーター兼任)· 小松少尉:田中邦衛· 三田村利政大将:金田龍之介· 小林少佐:岸田森· 朴烈全:左とん平· 三角連隊長:小池朝雄· 看守:川津祐介· 溝口英雄:永島敏行· 野上光晴:にしきのあきら· 安部憲兵隊長:戸浦六宏· 水沼鉄太郎少将:天津敏· 神崎昌子:日色ともゑ· 溝口錦造:久米明· 笹井田巖:嵯峨善兵· 原田軍曹:小林稔侍· 柴田大佐:近藤宏· 永井上等兵:織田あきら· 島田少尉:遠藤征慈· 安井大尉:新田昌玄· 本間大尉:中田博久· 三浦大尉:柏木隆太· 伊沢大尉:辻萬長· 白鳥大尉:和田周· 立原中尉:神有介· 岩崎中尉:滝川潤 など。映画は、1年間にわたって日本各地で撮影されて、景色が美しかったです。撮影は1979年2月から断続的に10月までの約8か月。主たる撮影は6月中に終わり、同じ高倉が主演する松竹・山田洋次監督『遙かなる山の呼び声』が北海道で、1979年6月初旬にクランクインし、以降、秋、冬とあり、夏と秋に少し撮影が重なる時期があった。両作とも、四季を通じての撮影で、季節の変化をきっちり捉えて、撮影期間をたっぷり取り、製作費も充分に継ぎ込んだ。吉永も1年かけて映画を撮るのは初体験で、四季を追うため、何度か休みがあり、気持ちを引っ張っていくのが難しかったと述べている。二・二六事件を扱うため、冗談を言いながらワイワイガヤガヤ作っていく性質の映画でなく、高倉も撮影は相当しんどかったと話した。森谷監督も並行して『漂流』の準備を行った。1979年2月北海道。1979年3月、吉永が参加し、北海道サロベツ原野ロケ。気温氷点下8℃。ここで吉永が自殺を謀るが果たせず、見せしめのため処刑されるシーンの撮影が行われた。吉永は長襦袢一枚を纏い、4時間ロープで木に吊るされ、仮死寸前だったといわれたが、このシーンはカットされた。北海道は他に旧旭川偕行社、豊富温泉などでロケ。その後北海道で雪のシーンを撮り、1979年4月半ばから5月下旬か6月まで東映東京撮影所でセット撮影。朝鮮国境守備隊や朝鮮の料亭で高倉と吉永が再会するシーンなど。5月下旬、桜田淳子が撮影に加わりセットのムードが華やかになる。夏、静岡県大井川鐵道と浜岡砂丘でロケ。SL列車が走る大井川鐵道新金谷駅を山陰本線八木駅に見立てて撮影。線路脇に見物人が押しかける。静岡ロケの後、東京撮影所でセット撮影に戻る。1979年10月、東北ロケ。第二部の冒頭シーン。シナリオでは東京近郊だったが「日本ならではの美しい秋の絵をいくつか重ねて主人公が登場する。抜けるような空と、燃えるような紅葉が必要」とする森谷監督の意向。当初十和田湖半を予定していたが、狙い通りの紅葉がなく、八幡平赤川温泉に変更された。俳優参加の撮影は10月半ばでクランクアップ[。その後撮影隊は千葉県の海岸に向かい実景撮影。(ウィキ)高倉健は声が低くて小さいので、劇場ではよく聞こえないのではと思います。テレビで観たので、彼のシーンは音量を上げて、時にはプレイバックしました。セリフに字幕を付けてほしい俳優です。吉永小百合の汚れ役もいまひとつでしたね。高倉とのラブシーンはあんなものでしょう。ウィキからですが、ギャラの話も興味深いです。高倉のギャラは日本映画では当時の最高額といわれた2500万円。8か月に及ぶ長期間の撮影ということもあり高額になった。とかくゼニカネにシビアといわれ、契約交渉のたびに揉めていた高倉の長年のギャラ闘争が実った形となった。吉永のギャラは50日間の撮影にも関わらず、600万円、吉永は自分の気に入った役柄以外はお断りと表明していたため、人気のわりにギャラは安かった。また当時の映画会社には「主役が女優では客が来ない」という考えがあり、男性俳優に比べて女性俳優は全体的にギャラは安かった。しかし女性俳優は男性俳優よりテレビドラマやCMが多かったため、人気女性俳優になれば、収入はあまり男性俳優と変わらなかった。桜田淳子は、いくらだったのでしょう?ちなみに、相棒での水谷豊のギャラは、1本1500万円と言われこれが制作費を圧迫しているとの話も。ギャラが安そうな役者さんが出ているのは、このせいでしょうか。
2021.10.11
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When a priceless Rembrandt is stolen in New York, the evidence points to a solitary master thief (Sean Connery), who is about to meet the insurance company's most cunning - and seductive - investigator (Catherine Zeta-Jones). Following a nerve-racking game of cat and mouse, the two join forces, or so it seems, to attempt a daring multibillion-dollar heist tied to the dawn of the new millennium.ストーリー:ニューヨークの高層ビルからレンブラントの名画が盗まれた。美貌の保険調査員ジン(キャサリン・ゼータ=ジョーンズ)は犯人は美術品専門の怪盗マック(ショーン・コネリー)と目星をつけ、上司クルーズ(ウィル・パットン)に中国の黄金のマスクを餌にマックを罠にかけることを提案。彼女は自らマックに接近し、彼の相棒となり、犯行の確証をつかもうとする。老練で慎重そのもののマックは最初はジンを信用しなかったものの、やがて彼女に泥棒の資質があることを見抜いてパートナーにする。訓練が続くがその過程でマックはジンが保険会社の調査員だと知り、尋問するが、彼女はセキュリティコードを盗むための方策だと抗弁。嫌疑を晴らしたジンはニューヨークの銀行から2000年1月1日にコンピュータの誤作動を起こさせて80億ドルもの巨額を強奪する計画を持ちかけた。マックの相棒のティボドー(ヴィング・レイムス)はジンの正体を疑って彼に忠告するが、計画は進められる。かくしてふたりは互いの腹のうちを探りつつ、前代未聞の巨大な罠を仕掛けるのだった。(KINENOTE)2000年問題を絡めた1999年の米国映画です。最初のレンブラント盗難シーンから見せてくれます。NY、ロンドン、KLを舞台にアクションとどんでん返しが続く、スリリングな展開の映画です。ショーンコネリー69歳の時の作品です。2000年にナイトの称号を授けられました。視聴は2回目ですが、1回目よりも興味深かったです。愛方は、まだ行ったことがない20年前のKLの姿に興味津々でした。ラストシーンもいいですね。(60) Entrapment (1999) Ending Scene HD - YouTube
2021.10.08
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ストーリー:ロサンゼルスで事件が起こるたびに登場するスーパーヒーロー、ハンコック(ウィル・スミス)。空を飛び、怪力で不死身の彼は、あらゆる事件を解決に導くが、そのたび過剰な暴力で器物破損してしまうのが悩みのタネ。おかげでロサンゼルス市には膨大な損失を抱え、市民たちはハンコックを「クズ!」と蔑んでいた。超人であるがゆえの孤独感から酒浸りのハンコックは、レイ(ジェイソン・ベイトマン)と知り合った。企業PRが仕事のレイは、ハンコックにイメージアップ戦略を提案する。それをハンコックが受け入れたのには、理由があった。レイの妻であるメアリー(シャーリーズ・セロン)に惹かれたからだ。過去の記憶を失ったハンコックにとって、なぜかメアリーには懐かしさがあったのだ。服役期間を経て、新たなスーパーヒーローとして甦ったハンコックは大評判。その戦略を立てたレイも注目を集めて、一躍時の人となった。そんなある日、メアリーも超人能力を持っていることにハンコックは気がつく。二人は、かつて夫婦だったのだ。お互いに接近すると能力が消滅するため、あえてメアリーはハンコックの前から姿を消して、前妻を失って途方に暮れていたレイと結婚したのだった。真実を知ったハンコックは、恨みながらもメアリーを求める。そのとき、彼の再生能力は消滅していた。凶弾に倒れ、病院に収容されるハンコック。その病院に、ハンコックによって投獄された恨みを持つギャングたちが報復に現れた。見舞いに来たメアリーは、ハンコックを救うための楯となった。死の淵をさまようメアリーを見て、ハンコックの最後の怒りが爆発した。再び超人能力を取り戻したハンコックは、ギャングたちを壊滅させる。同時に、メアリーも息を吹き返していた。レイとメアリーの幸福な家庭は復活する。そしてハンコックは、今日もどこかで正義のための闘いを続けている。(KINENOTE)『ハンコック』(Hancock) は、2008年のアメリカ映画。ピーター・バーグ監督、ウィル・スミス製作・主演作品。 ウィル・スミスが出ているので観ましたが、どうという事はなかったです。ひとひねりされてはいましたが、ヒーローものはどうも面白いとは感じません。今回は悪役の方も特徴がありませんでした。アメリカ合衆国では直筆の署名の代名詞としてジョン・ハンコックが使用される。記憶を失った主人公は病院でジョン・ハンコック(直筆の署名)を求められ、それが自分の名前であると勘違いしてしまい名乗るようになった。(ウィキ)というのは、知りませんでした。
2021.10.07
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ストーリー:温暖化が進み、極冠の氷が融けて地表は全て水没した未来の地球。わずかに生き残った人々は、浮遊する都市=アトール(岩礁)と呼ばれる人工の島を作って何とか生きながらえていた。トライマレン(三胴船)を操って海洋を旅するマリナー(ケヴィン・コスナー)は、交易のためオアシスという名のアトールに入港した。だが、海中でも呼吸のできるエラを持つミュータントであることが知れると住民に捕らえられ、死刑を宣告された。その時、ディーコン(デニス・ホッパー)の率いる凶悪な海賊集団スモーカーがオアシスを襲撃した。激しい戦闘のさなか、マリナーは酒場の女ヘレン(ジーン・トリプルホーン)に助けられ、少女エノーラ(ティナ・マジョリーノ)と共に海に逃れた。ヘレンは伝説の陸地ドライランドの存在を信じており、その秘密はエノーラの背中の刺青にあるという。これまで一人で旅をしてきたマリナーにとり、2人の存在は煩わしいものだった。一方、ディーコンもエノーラを捜してマリナーの船を追っていた。一度は配下の飛行機が発見したがマリナーの反撃に遇い、続いて待ち伏せも計画するが、すんでのところで見破られ失敗した。旅を続けるうち、マリナーはヘレンに心を開くようになっていた。マリナーに潜水器に乗せられて海中深く水没した近代都市を見たヘレンは、希望が砕かれるのを感じた。2人が海上に戻ると船はディーコンに占拠されていた。危ういところをオアシスの発明家グレゴールに助けられたマリナーは単身、スモーカーの根拠地である巨大船ディーズに向かう。エノーラを救出した彼は、壮絶な戦いの果てにディーコンを倒した。エノーラの刺青の秘密を解いた彼らは、目的地に向かい、そこでついにこの世の楽園ドライランドを発見する。だが、海の男であるマリナーは安住を選ばず、再び旅立っていった。1995年の米国映画ですが、ケビン・コスナーは出資して制作も行いました。ハワイ沖での撮影は天候にも左右されて、だいぶ費用がかさみましたが何とかトントンだったようです。136分の作品ですが、SDGS週間とかでBSテレ東の吹き替え2時間枠で見ました。2度目ですが、やっぱりマッドマックスの海版という感じです。ただ、海賊の方はそれほど残虐さはなく、コミカルさも感じさせます。大掛かりな海上の人工島や海上でのアクションは臨場感があります。ラストのハワイの滝の景色もいいですね。USJのアトラクションの方が有名になった作品ですから、それに刺激されて観たいと思う人もいることでしょう。海底都市の様子や主人公がミュータントのわけがもう少し描かれると奥の深い作品になったかもしれません。それから、海なのに海洋生物がまったく出てこないのも不自然でした。
2021.09.29
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ストーリー:クリスティーン(ナンシー・ケリー)は、夫ケネス・ペンマーク大佐との間にローダ(パティ・マコーマック)という8歳の娘をもっていた。ケネスが再召集でワシントンへ行くことになり、クリスティーンはローダと留守を預かったが、ある日、ローダの学校でピクニックがあった時、デイグル夫妻の一粒種クロード少年が古桟橋から落ち溺死するという事件が起きた。誰もが過失かと思ったが、少年の額に打傷があり、ペン習字で貰った金メダルが失われていることそれにローダが事件の直前、少年と一緒にいたことが分かってきた。ローダの女教師ファーンがペンマーク家を訪れ、その疑いを洩らしたが、クリスティーンには、ぐっと胸に詰まるものがあった。というのはウィチタにいたとき、同居の老婆が階段から落ちて死んだことがあった。老婆は飾りのガラス玉を持っていて、自分が死んだらローダにやると約束していたが、その玉を老婆の死後、ローダは意外に誇らしげに見せたことがあったからだ。クリスティーンはローダの机を探してみた。と、そこに問題の金メダル。ローダは当然自分が貰えると思っていた金メダルが少年に渡ったのを怨みに、桟橋から突き落としてそれを奪ったのだ。娘が殺人犯--だが母親としては、これを隠さねばならない。クリスティーンは深夜、メダルを桟橋のある沼に捨てに行った。ところが、訪ねてきた父のブラヴォに、自分がかつて世が騒がした美貌の殺人鬼ベッシー・デンカーの遺児であると聞かされ、逃げられぬ運命を覚った。ブラヴォは有名な新聞記者で事件を追ううち、偶然デンカーの子を拾い、これを養女にしたのがクリスティーンであった。ローダの性格は、自分の母親の悪い種子によって生まれた宿命である--クリスティーンは無限の奈落を覗いた感じだった。一方ローダは、子供の鋭いカンで、家の掃除男で薄ノロのルロイが自分の犯行を嗅ぎつけたと覚り、彼を甘言で地下室に閉じこめ火を放った。ルロイは焼け死んだ。が人々は過失と断定した。しかしクリスティーンの目にはローダの犯行と疑いもなく映った。遂に決心した彼女は、その夜ローダに睡眠薬を飲ませ、自分は拳銃で無理心中をはかった。(KINENOTEには結末が出ていますが、カットします。)『悪い種子』(わるいたね、The Bad Seed)は、1954年にウィリアム・マーチ(英語版)が発表した小説。出版から1か月後にマーチが死亡したため、本作は彼の遺作となった。1955年に全米図書賞小説部門にノミネートされ、多大なる批評と商業的な成功を受け、その成功は死してもなお続いた。マクスウェル・アンダーソンによってブロードウェイミュージカルに、そしてマーヴィン・ルロイ によって1956年に映画化された。130分。 ブロードウェイ版をもとに、ジョン・リー・メイヒンが脚本を書き、マーヴィン・ルロイが監督した。ヘイズ・コードの関係で結末が変えられた。映画本編終了後、出演者の紹介と「ご覧頂いた作品は驚くべき結末が見どころです。くれぐれも最後のヤマ場を口外なさいませんように。」とメッセージが表示される。“You have just seen a motion picture whose theme dares to be startlingly different. May we ask that you do not divulge the unusual climax of this story. Thank you.”(ウィキ)少女の殺人という気分が悪くなるようなテーマの作品ですが、マービン・ルロイが監督なので観てみました。原作がしっかりしているからでしょう。とても面白い映画でした。怖い展開ですが最後は意外な終わり方で原作とは異なりますが、これはこれでよいと思います。舞台のカーテンコールのような終わりも楽しめました。1950年代の映画ですが、米国の豊かさを感じます。カラーならもっと感じるでしょう。ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた時代もありましたが、中間層の生活の豊かさはいまだに随分差があるように感じます。
2021.09.27
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ストーリー:ミシェル(ジャン・ポール・ベルモンド)は自動車泥棒の常習犯。今日もマルセイユでかっぱらった車を飛ばしパリに向った。ところが途中で追いかけられた白バイの警官を射殺してしまう。パリに戻ったミシェルは、顔見知りの女から金を盗んで街に出た。旅行案内所のアントニオの所へ約束の金を取りに行く。が、渡されたのは小切手、現金はベリユッティという男が代えてくれるという。刑事が彼を尾行しはじめた。うまくまいた彼はパトリシア(ジーン・セバーグ)の許へ。彼女はヘラルド・トリビューンの新聞売子でアメリカ娘の留学生。二人は南仏の海岸で知合い、他人同士ではなくなった。パトリシアは彼の誘いを断って、街にデートに出かける。ふてくされた彼は彼女のアパートに泊り込む。翌朝、パトリシアはミシェルと部屋でしばしの時を過す……。彼女は飛行場へインタビューに、彼は街で盗んだ車をポンコツ屋に持って行く。素性がばれて、ミシェルはそこの親爺をなぐって逃げ出した。社に戻ったパトリシアのところへ刑事が来て、彼の居所を知らせろといった。尾行をまいたパトリシアは、ミシェルと二人でモンマルトルへ。ようやく酒場でベリユッテイをみつける。金は明日出来るという。その晩、二人はベリユッティの友達のところに泊った。ミシェルは金が出来たら外国に行こうという。彼女はうなずく。しかし、翌朝彼女の気持は変った。彼女の一番欲しいものは自由。新聞を買いにいったついでに、パトリシアは警察に密告した。旅仕度をしているミシェルに“あと十分で警察が来るわよ”という。が、彼の心にはむなしい自嘲と絶望がひろがっただけ。金を持って来たベリユッティは彼に逃亡をすすめる。ミシェルは“疲れた”という。背後から射たれたミシェルはよろめきながら道路を歩く。馳けつけたパトリシアに、倒れた彼は、“お前は最低だ”とつぶやいた。フランソワ・トリュフォーの原案をジャンリック・ゴダールが監督した1960年の長編映画第一作。原題の「À bout de souffle」は、「息せき切って」という程度の意味(ウィキ)ですが、やっぱりこの作品は「勝手にしゃがれ」の方がぴったりです。自由なカメラワークは、今見ても新鮮です。ベルモンドを追うパリの警察のアナログなところに昔を感じましたが、警官殺しとはいうもののしょせんコソ泥ですからこんなものかもしれません。ジーン・セバーグは、魅力的ですね。マーシャル・ソラールのジャズもいいです。白黒のパリの風景にひたっていたら、こんなビデオを見つけました。パリ見物をどうぞ。最後に40歳で亡くなったジーン・セバーグが眠るモンパルナス墓地が紹介されます。(48) 聖地巡礼🎬「勝手にしやがれ」のロケ地をガイドと巡る|ゴダールの描いたパリは今?|ヌーヴェル・ヴァーグの傑作|ジャン=ポール・ベルモンド|いこいこ気になる旅 - YouTubeパリのマレ地区を歩いていたら路地から聞き覚えのある子どもの声が聞こえました。何かと思ったら町の柔道場でした。日本より柔道人口が多いというのもうなずけました。
2021.09.25
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ストーリー:米国陸軍伝染病医学研究所(USAMRIID)のレヴェル4(最高警戒度)研究チームのリーダー、サム・ダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)は、指揮官のフォード准将(モーガン・フリーマン)に命じられ、アフリカの小さな村に派遣された。そこで彼は、未知のウイルスによって村人たちが次々と死ぬのを目の当たりにする。サムはウイルスがアメリカにまで広がる恐れがあると判断し、警戒態勢を敷くように進言するが、フォードは“モタバ・ウイルス”と名付けられたこの病原菌の研究をやめるよう命令する。その直後、カリフォルニア州のシーダー・クリークという町で、住民たちの間に伝染病が発生した。症状はサムがアフリカで目撃したものと同じだった。彼は命令を無視して町に駆けつけ、民間の研究機関である疫病管理予防センター(CDC)で働く別れた妻のロビー(レネ・ルッソ)と共にウイルスの制圧に取り組み、ペストよりも確実に死がもたらされるという絶望的な事実を知る。陸軍から提供された血清が、ウイルスに感染した猿に劇的な効果を与えた。発見されたばかりのウイルスに効く血清をなぜ陸軍が持っていたのか、不審に思ったサムは驚くべき事実を知る。モタバ・ウイルスは60年代に米国陸軍が参加したアフリカでの局地戦の際に発見され、陸軍幹部マクリントック少将(ドナルド・サザーランド)によって採取され、生物兵器として使用するためにひそかに保管されていたのだ。しかし、ウイルスは突然変異を遂げており、猿を回復させた血清は人間には効かなかった。サムは部下のソルト少佐(キューバ・グッディング・ジュニア)と共に、最初にウイルスをもたらした“宿主”がアフリカで密猟された猿であることを突き止める。その頃、少将は生物兵器の事実を隠すため、かつてアフリカで行ったのと同じようにシーダー・クリークの町を焼き払おうと画策していた。そんな時、ロビーが誤ってウイルスに感染する。猿の居場所を突き止めたサムとソルトは軍用ヘリコプターを奪って現地に向かうが、マクリントックもヘリコプターで追跡する。ヘリの追撃をかわしたサムたちは、捕まえた猿で血清を作り、ロビーに試す。だが、既に気化爆弾を搭載した爆撃機は出撃していた。ヘリに乗ったサムは無線で爆撃機の乗組員に真実を訴え、爆撃を中止するよう懇願する。乗組員たちはサムの訴えを聞き、爆弾を海上で爆破させた。正義と責任感に目覚めたフォードは、マクリントリックを逮捕する。血清は大量に合成され、ロビーをはじめとする感染者たちは快方に向かった。サムとロビーはもう一度やり直そうと微笑みあった。(KINENOTE)1995年のアメリカ映画です。以前見た時は、その深刻さがあまり感じられませんでしたが、今はとてもリアルに感じられます。当時よくわからなかった米国陸軍伝染病医学研究所(USAMRIID)と疫病管理予防センター(CDC)との関係も興味深いです。米中とも細菌兵器の開発を行っているので、今回のコロナに何して責任のなすりつけが行われているのでしょう。そこには軍事機密の壁があります。映画はハッピーエンドですが、町が焼き尽くされて終るという結末も十分ありです。感染映画につきものの血清療法ですが、今回のコロナ騒ぎでは当初聞いたっきりです。中国で開発しているとかでしたが、その後の展開は不明です。映画の防護服はそれなりでしたが、現実はずいぶん違いましたね。ビニール袋で作った防護服やアベノマスク、そして使えないアプリ、・・・。我が家は、このアプリに一時振り回されました。エンドロールに、カウアイユニットと出ていたのでハワイでも一部撮影したのでしょう。
2021.09.21
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ストーリー:1945年4月20日、ベルリン。迫りくるソ連軍から身を守るため、ナチス党総統アドルフ・ヒトラー(ブルーノ・ガンツ)は、ごく限られた身内や側近たちと共にドイツ首相官邸の地下にある要塞へ退却。ヒトラーの個人秘書であるトラウドゥル・ユンゲ(アレクサンドラ・マリア・ララ)もその中にいた。側近たちはすでに敗戦を確信していたが、客観的な判断能力を失っていたヒトラーだけが、不可能な大逆転の作戦について熱く語り続けていた。そんな中、ヒトラーの56回目の誕生日を祝福すべく、アルベルト・シュペーア軍需大臣(ハイノ・フェルヒ)が官邸を訪れる。その頃、ベルリン市内は地獄絵のような様相を呈していた。やがて側近たちの逃亡、裏切りが相次ぎ、ヒトラーは最終決戦を決意。すべての兵力を集結させるように指示する。しかしドイツ軍にそんな余力は残されていなかった。ついに敗北を覚悟したヒトラーは、愛人エヴァ・ブラウン(ユリアーネ・ケーラー)と質素な結婚式を済ませ、翌日、自室において2人でピストル自殺する。第三帝国の末路を見届けたユンゲは、数少ない生き残りと共に、地下要塞を後にするのだったドキュメンタリータッチで描いた2004年のドイツ映画です。156分とけっこう長いです。原題のDer Untergangは、失脚、没落で、英題はDownfall。ヨアヒム・フェストによる同名の研究書、およびヒトラーの個人秘書官を務めたトラウドゥル・ユンゲの証言と回想録『私はヒトラーの秘書だった(英語版)』が本作の土台となった。(ウィキ)ですが、一部史実と違ったりあえて触れなかったところもあります。トラウデル・ユンゲの父は積極的なナチス協力者であり、また、彼女の夫ハンス・ヘルマン・ユンゲは親衛隊将校であったが、これらの事実については作中で語られていない。冒頭の秘書採用試験でヒトラーは結婚前の姓であるフンプスで呼び、その後はユンゲ姓で通す(ハンスは1944年8月にフランスで戦死している)ことでわずかに言及されただけである。これらの点は彼女の証言の中立性に疑義を生じさせるものである。エルンスト=ギュンター・シェンク親衛隊大佐は作中で良心的な人物として描かれているが、マウトハウゼン強制収容所において武装親衛隊のための栄養食の開発にあたって人体実験を行い、多数の犠牲者を出したとされる[9]。 ヴィルヘルム・モーンケ親衛隊少将は作中で民間人の犠牲を回避するよう繰り返し訴える良心的な人物として描かれているが、史実においては少なくとも2度に渡り彼の指揮下の部隊が捕虜を虐殺した疑いが持たれている。(ウィキ)親衛隊や陸軍軍人の多くはなじみのない人たちでしたが、それでも十分面白いです。薬物中毒で手の震えが止まらないヒットラーも忠実に演じられています。ゲッベルス夫人が子どもたちを殺すシーンは、悲惨ですね。自暴自棄になった軍人や地下要塞職員の乱痴気騒ぎもちゃんと描かれていました。独裁者の最後は、みじめなものですね。最後に、戦後の経過が映し出されます。戦犯で絞首刑になった二人以外は、意外と生き延びていていました。もちろん、秘書のユンゲも罪に問われず生き延びたようです。信じがたいことに、ユダヤ人虐殺を知ったのは戦後だそうです。敗戦時の日本の天皇や軍人を重ね合わせて見てしまいました。
2021.09.15
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亡くなられた沢井監督が助監督をやった映画です。ストーリー:第一部「海峡を渡る愛」昭和七年四月、仙台連隊。宮城啓介大尉が隊長をつとめる中隊の初年兵、溝口が脱走した。姉の薫が貧しさから千円で芸者に売られようとしていたからだ。溝口は捜索隊の上司を殺してしまい、宮城は弁護を申し出るが聞き入れられず、溝口は銃殺刑に処せられた。宮城は父に用立ててもらった千円を香典として渡す。当時、日本は厳しい経済恐慌に包まれ、これを改革すべく、一部の海軍将校と陸軍士官候補生らが決起した。五・一五事件である。クーデターは失敗に終り、陸軍内部の皇道派と統制派の対立を激化させた。この影響は仙台にいる宮城にまで及び、部下から脱走兵を出した責任で朝鮮の国境守備隊へ転任を命じられる。そこは、朝鮮ゲリラへ軍需物資の横流しが平然と行なわれる腐敗したところだ。官城は将校をねぎらう宴に招待され、そこで芸者になった薫と再会する。薫を責める宮城。数日後、薫が自殺を図った。宮城は軍の不正を不問にすることで、薬を入手し薫の命を救う。その頃、国内では統制派によって戦争準備が押し進められていた。第二部「雪降り止まず」昭和十年十月、東京。宮城は第一連隊に配属になり、薫と共に居をかまえた。しかし、二人の間にはまだ男と女の関係はなかった。官城の家には多くの青年将校が訪れ、“建設か破壊か”と熱っぽく語り合っていく。憲兵隊の島謙太郎はそんな宮城家の向いに往みこんで、四六時中、見張りを続けていた。ある日、宮城は恩師であり皇道派の長老格でもある神崎中佐を薫と伴に訪れた。神崎の家庭の幸せを見て、薫は「私の体は汚れているから抱けないんですか」と宮城につめよる。数日後、宮城が決行を決意していた軍務局長暗殺を神崎が単身で陸軍省におもむき果してしまった。この事件は青年将校たちに“時、来る”の感を持たせ、昭和維新への機運いっきに高まった。官城たちの行動に、心情的には同調しながらも、憲兵という職務から事を事前にふせごうと島は苦悩する。決行の日が決まり、宮城は実家に帰り父に薫のことを頼むと、はじめて彼女を抱くのだった。決行の日が来た。時に昭和十一年二月二十五日。夜半から降りはじめた雪は、男たちの熱い思いと、女たちの哀しい宿命をつつみこんで、止むことなく降り続いていた……。(KINENOTE)森谷司郎監督の1980年の作品で、高倉健と吉永小百合の初共演映画です。150分の大作でしたが、批評家などからは厳しい意見が浴びせられました。ウィキからです。東映は本作公開と同じ1980年の夏、『二百三高地』を公開し、1982年に『大日本帝国』と『FUTURE WAR 198X年』を公開、戦争映画の右傾化が大きな問題になった。 山田和夫は、右傾化戦争映画の始まりとして『動乱』を挙げ、「戦争映画といえないかも知れませんが『動乱』は高倉健、吉永小百合という人気スターを主役にして、戦争に向かう日本の歴史というものを大きく歪めた映画として登場してきました。つまり、日本全体を侵略戦争に突っ走らせようとした軍国主義者、ファシストの行動を美化し、愛国者であるかのごとく描いたわけです。それはその年屈指の大作として作られ、愛のドラマとして大宣伝されました。そのため、従来その手の軍隊ものとか戦争映画には寄り付かなかった若い女性層も集めることに成功しました。『動乱』は若い世代の人たちが現代史についての知識に乏しく、学校でもほとんど教えられていない現状に付け込み、誤った歴史の見方を持ち込んできたのです。作り方、宣伝の仕方、歴史の知らない若い年齢層をターゲットにしていることなど、色々な意味で『動乱』はその後の流れを典型的に打ち出した最初の作品といえます」などと論じている。ちなみに、脚本は山田信夫です。山田和夫だけの見方かと思ったらそうでもないようです。藤原彰は、「『動乱』は映画の中で戦争を美化し、歴史を偽造しようとすることが本格的にすすめられるようになった最初の映画だと思います。しかもそのやり方は、かつての新東宝のような剥き出しの軍国調ではなく、もっと巧妙です。一見したところ、戦争に疑問を投げかける言辞が出てきたり、悲惨な面にも目を向けたりしながら、戦争を知らない若い人たちの情感に働きかけるという手の込んだやり方をやっています。『動乱』は基本的な問題で大きな歴史の偽造をしています。何よりも反動的なクーデターであった二・二六事件が美化されています。映画では社会の不正を憤った青年将校たちが、貧しい農民の救済のために起き上がったという描き方をしていますが、しかし事件に参加した多くは、将軍の息子たちで、その他の人も軍内のエリートです。農民とは誰も関係がありません。実際は戦争準備の不十分さに苛立った軍人の立場から、より積極的に侵略戦争を進めていこうとする焦りの現れた右翼クーデターです。そういう事件を、まるで純情な青年将校の正義の決起のように描くのは基本的に間違っています。澤地久枝さんの『妻たちの二・二六事件』にも書かれていますが、青年将校たちは蜂起する一週間前に結婚した人や、事件の直前に結婚した人が多いんです。そういう一人の女性の運命を狂わせることに人間的な考慮を払わない、女性に対して優越感、蔑視感を持つ大変思い上がった人間を悲しい愛の物語に仕立て上げ、国家が軍備拡張に熱心でないと批判する青年将校たちの行動を美化して見せる映画です」などと論じている。現在朝日新聞に自伝掲載中の山根貞夫は、 「錯誤極まりない。クライマックスの二・二六事件の描写がまるでなっていない。二・二六事件の具体的推移など、さっぱり分からない。いや、これは二・二六事件映画ではなく、男と女の愛を描く映画だと作者はいうかもしれない。だが、そのとき、メロドラマたることが隠れ蓑になってはしないか。ちゃんとしたメロドラマ映画であるためには、それの背景たる激動の時代、二・二六事件などの推移を描き出すべきではなかったか。実際、この映画はメロドラマとしても面白くない」などと評している。キネマ旬報編集長の白井佳夫も、 「『冬の華』『幸福の黄色いハンカチ』といった映画の高倉健は、シナリオが彼の寡黙な個性を上手く引き出すように書かれ、監督が彼の一種無骨な役者としての個性を魅力的に生かすような工夫を凝らしていたので、とてもユニークな人間味をスクリーンから発散させた。しかし、この人はしどころのない役で、スクリーンの中に登場させてしまうと、小細工の芝居の似合わぬ人なので、そのおおらかで素朴な個性が、まったく生きてこなくなってしまうことになる。二・二六事件という時代背景を描くドラマの構成が、何とも時代遅れの古めかしいパターンで一貫されていて、辟易させられてしまう上に、男と女の愛が、これまた現代の目で見ると絵空事にしか見えない、大時代なロマンチシズムで空転してしまっているので、健さんの魅力というものは、いっこうにスクリーンにクローズアップされてこないのである。工夫も細工もないシナリオと演出にのって高倉健と吉永小百合が呼吸を合わせて芝居に一生懸命になればなるほど、ただでさえ一本調子の作品のテンポが、さらにスローにペースダウンしてしまう。テレビドラマや外国映画の速いテンポやリズムになれた日本の観客たちは、このスローなテンポには、イライラしてしまうのではないだろうか。スリルもサスペンスも出てこない、いささか困った超大作で、正直に書くと、'80年の日本映画ワースト10にでも入りそうな映画である。大衆娯楽作りにおいて日本の映画会社の中で一頭地を抜いていた東映は、いまやどうなっているのだろう?という思いがしてくるのは、私だけではないはずである。ご同業映画評論家諸氏の中には、危機にある東映映画の同情心からか、『動乱』を絶賛なさった方もおられるが、そんな同情は東映のためにならない」などと評している。映画を愛するが故の厳しい批評ですね。 こんな評価も載っていました。 増当竜也は「森谷の演出は熟練のスタッフたちの手助けもあって、技術的には申し分ないが、ポイントの定まらない脚本が全てを決定した」などと評している。熟練のスタッフとは、沢井助監督でしょうか。余談ながら、沢井が監督だと思い込んでいるご仁もいるようです。困った人ですね。
2021.09.11
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「Wの悲劇」や「時雨の記」などで知られる映画監督の澤井信一郎(さわい・しんいちろう、本名・信治=しんじ)さんが3日午後7時3分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。83歳だった。故人の初監督作品「野菊の墓」で映画デビューした歌手、松田聖子(59)は「あの時の監督の優しい笑顔が忘れられません」と追悼。女優、後藤久美子(47)らも自身を育ててくれた〝アイドル映画の巨匠〟に感謝した。女性アイドルを主役に抜てきし、大人の女優に開眼させた娯楽映画の名手が天に召された。静岡・浜松市出身の澤井さんは、東京外語大ドイツ語学科卒業後、1961年に助監督として東映に入社。マキノ雅弘監督に師事し、「トラック野郎」シリーズでは多くの脚本を手掛けた。監督昇進を断り続けた話は有名で、助監督20年の職人肌だったが、81年に公開された聖子の映画デビュー作「野菊の墓」で初メガホン。瞬く間にスター監督の仲間入りを果たし、薬師丸ひろ子(57)が主演した「Wの悲劇」(84年)、原田知世(53)の代表作「早春物語」(85年)で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した。(サンケイスポーツ)監督作品ですが、野菊の墓とWの悲劇くらいしか見ていません。· 野菊の墓(1981年)· Wの悲劇(1984年) - 兼脚本· 早春物語(1985年)· めぞん一刻(1986年)· 恋人たちの時刻(1987年)· ラブ・ストーリーを君に(1988年)· 福沢諭吉(1991年)· わが愛の譜 滝廉太郎物語(1993年) - 兼脚本· 日本一短い「母」への手紙(1995年) - 兼脚本· 時雨の記(1998年) - 兼脚色· 仔犬ダンの物語(2002年)· 17才 〜旅立ちのふたり〜(2003年)· 蒼き狼 〜地果て海尽きるまで〜(2007年) 助監督時代の作品は、監督作品とは対照的です。20年もやっていたそうですから、もっと多いのでしょうね。脚本を書いたり、テレビの仕事もしています。映画は監督のものと言われますが、監督になってやっと自分がやりたいものが見つかったという事でしょうか。· 昭和残侠伝 死んで貰います(1970年)· ポルノの帝王 失神トルコ風呂(1972年)· 夜の歌謡シリーズ なみだ恋(1973年)· 色魔狼(1973年)· 0課の女 赤い手錠(ワッパ)(1974年)· 従軍慰安婦(1974年)· 華麗なる追跡(1975年)· トラック野郎・爆走一番星(1975年) - 兼脚本· トラック野郎・望郷一番星(1976年) - 兼脚本· トラック野郎・一番星北へ帰る(1978年)· 動乱(1980年) おや、従軍慰安婦なんてものありますね。1974年の作品で、千田夏光のドキュメント「“声なき女”八万人の告発・従軍慰安婦」が、原作です。脚本は石井輝男ですから、社会性ゼロの娯楽映画ですね。今では、このタイトルの映画は、内容の如何に関わらず作れそうもないですね。こんなあらすじです。昭和十二年秋、秋子、道子、ユキ、梅子等は、銘酒屋の主人・金山に前金千円で買い集められた。彼女たちは北九州の貧村の娘で、家のために売られて来たのだが、兵隊を慰めるのはお国のため、と信じきっていた。道子とユキは既に男を知っていたが、秋子と梅子は生娘だったため、金山は後に女たちを中国に送るのに便宜を計ってもらうため、輸送指揮官に水揚げさせた。秋子には幼ななじみの恋人・正夫がいるが、彼は突然北支へ出征することになり、二人はひろ子の上手な取計いでしばしの逢瀬を楽しんだ。昭和十三年春、多くの兵士たちに混って秋子、道子、ユキ、そして病持ちのふさ、朝鮮出身の金子たちが中国大陸へと送られた。九江に落ち着いて間もなくは、慰安婦を求める兵隊の列が絶えず、彼女たちは一日数十人からの相手をした。梅子、道子、ひろ子は数日で前借金を返済してしまう程だったが、若い兵隊に同情し、しいてはお国の為になるのならば、と居残る決心をした。戦争は更に激しく長期化した。従って慰安婦たちも大事に扱われたが、彼女たちの肉体は徐々に蝕まれていった。そんなある日、ふさが喀血して倒れた。ふさは貧しかった母親がただ一つ持たせた綿入れの半纏を装い、皆が合唱する故郷の民謡「佐渡おけさ」を聞きながら息を引きとった。昭和十三年秋、戦場は南下し、日本軍は広東に迫った。慰安隊は前線基地へと送られた。秋子はそこに正夫のいる栄部隊があることを聞かされ、彼を探し求めたが、内心は多くの兵隊に抱かれている自分の哀れな姿を見られるのが、たまらなく恐かった。二人は再会した。そして正夫の暖い言葉に秋子は激しく燃えるのだった。やがて、中国軍の激しい攻撃を受け、負傷者が続出したため、慰安婦は看護婦としても狩り出された。秋子の目前で何人かの将兵が倒れ、遂に正夫も銃弾を浴びた。秋子は無我無中で飛び出し正夫にしがみつくが、その背後から情容赦なく銃弾が突きささった。後に残されたひろ子、ユキ、道子、金子は死んだ仲間を手厚く葬ることもできず、ただ明日への望みを祈るだけたった。(KINENOTE)監督になる前には「動乱」の助監督もやっています。
2021.09.10
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今朝の朝日新聞が第2社会面で追悼記事を載せていました。千葉真一やスティーブ・マックイーンにも影響を与えていますね。町山智浩 ジャン=ポール・ベルモンドを追悼する (miyearnzzlabo.com)からです。スタントマンを使わないスターなんですよ。で、スタントマンを使わないスターの歴史みたいなものが昔からあるんですけども。千葉真一さんの前にはジャン=ポール・ベルモンドがいて、千葉真一さんの後にジャッキー・チェンが来るっていう順番なんですよね。 ハリウッドでやっぱりスタントマンを使わないって言ってたスティーブ・マックイーンという俳優さんがいて。彼と、そのフランスとアメリカで争う形になって。スティーブ・マックイーンがカーアクションをやるとベルモンドもカーアクションをやって。ベルモンドが『恐怖に襲われた街』っていう映画でパリの地下鉄の屋根の上に乗って、その屋根の上を歩きながら時々、トンネルに突っ込んでいく時にバッと伏せたりするっていう命がけのアクションをやると、スティーブ・マックイーンがすぐにその後、『ハンター』っていう映画でシカゴの地下鉄で全く同じことをやるという。そのノースタントバトルがアメリカとフランスで繰り広げられたという人なんですね。(39) Up To His Ears - Trailer - YouTube
2021.09.08
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ジャンポール・ベルモンドさん死去=「勝手にしやがれ」の仏俳優、88歳2021/09/07【パリ時事】「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」など数々の映画に主演したフランスの代表的な俳優ジャンポール・ベルモンドさんが6日、パリの自宅で死去した。88歳だった。仏メディアが弁護士の話として伝えた。死因などは不明。パリ近郊のヌイイ生まれ。コンセルバトワール(国立演劇学校)を優秀な成績で卒業、地方巡業を経て、パリで「シーザーとクレオパトラ」などの舞台に出演。1957年に映画デビューした。クロード・シャブロル監督の「二重の鍵」(59年)で演技力が注目され、斬新な映画手法「ヌーベルバーグ」の旗手ジャンリュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」(同年)でふてぶてしい自転車泥棒ミシェル役を好演、一躍国際スターにのし上がった。「気狂いピエロ」(65年)などゴダール作品に引き続き登場する一方、「リオの男」「ボルサリーノ」をはじめ、娯楽アクション映画にも数多く主演。スポーツマンぶりとコミカルな味を併せ持ち、ライバル視されたアラン・ドロンさんよりもフランスでは常に人気が高かった。その後、舞台演劇に活動の重点を移し、「シラノ・ド・ベルジュラック」(90年)などに出演。99年に心臓発作、2001年8月に脳内出血で倒れたが、08年に映画撮影に復帰していた。マクロン仏大統領はツイッターに「ベルモンドさんは国の宝だった」と投稿し、死を悼んだ。 若いころは、フランスではアランドロンより人気があるというのが納得できませんでした。今日は、頭の中をぐるぐるボルサリーノのテーマがまわっていました。大統領がコメントするあたりが、映画の国、文化大国フランスですね。そんな首相はいつ誕生することやら。最近フランス映画を観ていません。(39) 『ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2』予告編 - YouTube (39) ジャン=リュック・ゴダール×ジャン=ポール・ベルモンド!映画『勝手にしやがれ』予告編 - YouTube (39) Borsalino (1970)/ ボルサリーノ(映画) - YouTube
2021.09.08
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ストーリー:敏腕ジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)は、人体実験で死者を出しているという噂のあるライフ財団へ取材を開始。だが、実験の被験者との接触により、“シンビオート”と呼ばれる地球外生命体に寄生されてしまう。やがて、エディはこの意思を持った生命体の声が聞こえ始め、自身の体にも大きな変化を感じとる。彼の中で解き放たれた“悪”が、体を蝕み増殖。シンビオートはエディと一体化し、ヴェノムとして名乗りを上げるのだった……。(KINENOTE)2018年の映画です。近々公開される第2作目のプロモーションとしてのテレビ放映ですね。おどろおどろしい外見で、ダークヒーローというそうです。興行的には成功ですが、批評家の評価はいまひとつだったようです。アメリカンコミックの映画化ですから、厳しい社会批判があるわけでもなく、終わりもいちおう・・・エンドです。
2021.09.05
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ストーリー:退役軍人チャッピー(ルイス・ゴセット・ジュニア)はイギリス人のパーマー(クリストファー・ケザノーブ)、ドイツ人のライヒマン(ホルスト・ブッフホルツ)、日本人の堀越(千葉真一)ら第二次大戦の撃墜王たちと組んで、4か国機の空中バトルを再現した航空ショーを行っていた。ショー終了前日、チャッピーの以前の部下モラリスが墜死したとの知らせが届いた。驚いたチャッピーは基地へ向かった。モラリスは軍用機を使ってコカインを密輸していた疑いをかけられていた。しかも、モラリスの最後のフライトはチャッピーの指示だというのだ。徹底捜査を主張する麻薬取締官を押しとどめたのはチャッピーの上官だった。チャッピーは疑惑を晴らすため独自で捜査を始める。その頃ペルーのモラリスの故郷の村ではナチの残党クライス(ポール・フリーマン)を首領とする麻薬組織が村人を使ってコカインの精製を行っており、それが終了する4日後には村人を皆殺しにする手筈であった。村長の父を操るため、モラリスの妹の筋肉美女アンナ(レイチェル・マクリッシュ)は人質にとられていたが、隙を突いて脱走に成功、兄の部屋に潜んでいた所をチャッピーに発見される。逃げ回るアンナからようやく事情を聞き出したチャッピーを、何者かがライヒマン機のペイント弾を実弾に替え殺そうとするが、失敗する。アンナの急を察したチャッピーは3人の仲間と黒人青年ティーヴィーの助けでアンナを無事保護することに成功する。ショー最後の夜、主催者ステットマン(フレッド・ダルトン・トンプソン)から機を借り受けた4人のエースは麻薬組織と戦うことを誓った。決行を目前にして堀越は、自分は戦争の英雄ではないと告白しメンバーから抜けた。翌日、アナとティーヴィーを先行隊として出発させ、彼らは愛機を駆って飛び立つ。勿論、堀越機も一緒だ。チャッピーの上官は麻薬組織の一員だった。彼は最新鋭機を使って迎撃させるが、頭脳と経験を備えた旧型機のゲリラ戦法の敵ではない。空と陸との合同作戦は麻薬取締局の援護もあって成功した。麻薬組織は壊滅し、村人たちは解放された。ただひとり、堀越は敵機に特攻して散って行った。チャッピーは褒美に贈られた機に堀越の名前をつけるのだった。 1992年の米国作品です。007を手掛けたジョン・グレン監督の作品で、それなりに楽しめる航空アクション映画です。千葉真一さんの追悼と言う事で、BS東京が放送しました。主役ではないですが、存在感のあるわき役を演じています。流行ったSONNY CHIBA の名前で、外国映画に何本か出ているようです。香港映画にも出ているのですね。SHUSHI GIRL を放送してもらいたかったですが、テレビではちょっと無理でしょうか。バブルの頃流行った女体盛ですが、今はもうないのでしょうね。日本が世界に誇る食文化?いや裏文化ですね。(35) 【サニー千葉】【千葉真一出演映画《5選》】ザ・サイレンサー MAGNUM357 / 風雲 ストームライダース / キル・ビル / ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT 他【海外版】【予告編】 - YouTube(35) 映画『SUSHI GIRL』予告編 - YouTube
2021.09.02
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ストーリー:北海道の医学生・田中(三浦春馬)がボランティアとして出会った体が不自由な鹿野(大泉洋)は、病院を飛び出し、自ら集めた大勢のボランティアや両親に支えられて、風変わりな自立生活を送っていた。夜中に突然「バナナが食べたい!」と言い出すなど、いつも王様のようなワガママぶりだが、どこか憎めない愛される存在だった。ある日、新人ボランティアの美咲(高畑充希)に惚れた鹿野は、彼女へのラブレターの代筆を田中に依頼する。しかし、実は田中と美咲は付き合っていた。奇妙な三角関係は、鹿野の主治医やベテランボランティアたちを巻き込んで大騒動に。だが、鹿野の病状は徐々に悪化し、ますます体の自由が利かなくなっていく。そんな鹿野には、生きているうちに叶えたい夢があった……。昨年録画しておいたものを観てみました。大泉洋なので、何となく見る気がしませんでした。2018年公開の映画で、120分ですからテレビ放送では一部カットでしょう。傲慢、わがままで、とても嫌なキャラクターを、大泉がうまく演じていました。ボランティアを使用人のように使い王様気分です。主治医もお手上げでしたね。私としては、いやなキャラクターで健常者でもあまり関わりたくないタイプです。こんな人をボランティアとして支えた人が、500人もいたそうですから世の中心の広い人が多いとも感じました。嫌気がさしてやめた人も多いそうですが、その辺の描写はありませんでした。有名になって女性にもてて、ボランティアも集まる、こういう人を勝ち組障がい者とでもいうのでしょうか。それにしても、英検2級に合格して米国に旅行するのが夢だなんて、やっぱりかわいそうな人生です。悩める医大生を演じた三浦春馬はこの後自殺しましたが、そんな思いで見ると感慨深いです。余談ながら、快適な?アパート暮らしを見て、彼はどのようにして生活費を工面していたのかと思いました。
2021.08.11
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ストーリー:カナダの都市ケベックの教会。ここの神父館で働くオットー・ケラー(O・E・ハッセ)は、ある夜、神父マイケル・ローガン(モンゴメリー・クリフト)に重大な告白をした。ケラーは生活苦の末、強盗を働いて弁護士ヴィレットを殺害したのだ。この事件はラルー警視(カール・マルデン)が捜査に乗り出した。ケラーは犯行のとき僧衣をまとっていたので、マイケルに疑いがかかって来た。だが聖職にある彼は、告白の内容を洩らそうとはしなかった。そのうえ、兇行の夜、マイケルが国会議員グランドフォードの妻ルース(アン・バクスター)と逢っていたこともわかって、彼への心証は益々悪くなった。ルースは無実を明かすために良人、検事、警視、マイケルらの前で、マイケルとの過ぎし日の恋を打ちあけた。2人の仲は大戦勃発で割かれ、出征したマイケルは、牧師志望の弟が戦死したので、その志をついで神父になる決心をした。そのためルースは恋をあきらめ、グランドフォードと結婚したのだが、想いはマイケルにあった。マイケルの帰還後、ルースと彼は郊外の小島へ遊びに出かけ、お互に2人の過去を清く水に流そうとしたが、折悪しく突然の嵐のため、空家で一夜を明かさねばならなくなった。翌朝、2人の前にあらわれたのは、その家の持主ヴィレット弁護士で、彼はこの逢曳き現場をネタに、以来2人を脅喝しつづけた。マイケルとルースは堪りかねて、丁度ヴィレットが殺害された晩に、その対策を相談していたのである。ーだがルースの真実の陳述も却ってマイケルを不利にした。死体を調べた結果、ヴィレット殺害の時刻は、マイケルがルースとわかれて30分後だった。マイケルは起訴され公判に附されたが、確証がないため無罪の判決を受けた。だが大衆は承知せず、マイケルにあらゆる罵声をあびせかけた。事件の真実を知るケラーの妻は、この様に堪りかねて、真相を曝露しようとしたが、ケラーに殺された。ラルー警視はケラーがこの事件に関係していることを悟り、マイケルらとともにケラーの逃げ込んだホテルへ向った。マイケルはケラーを説得しようとしたが、逆上したケラーは自らの罪をラルーの前でぶちまけ、マイケルに拳銃を射ちかけて来た。だが、ラルーの命令で、ケラーは包囲する警官の銃弾に倒れた。(KINENOTE)1953年のアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はモンゴメリー・クリフトとアン・バクスター。原作はポール・アンセルムの1902年初演のフランスの戯曲『Nos Deux Consciences(私たちの2つの良心)』毎週水曜日はBSシネマでヒッチコック映画です。95分のコンパクトな白黒映画でした。70分を過ぎたあたりで台風による雷雨で放送を受信できず、裁判のシーンは観れずで、最後の5分だけでした。久しぶりにモンゴメリー・クリフトのお姿を拝見しました。
2021.08.01
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ストーリー:1941年、アルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれたマルタ・アルゲリッチは、子供の頃から類稀な才能を発揮し、24歳の時ショパン国際ピアノコンクールで優勝。以降、クラシック界の“女神”として君臨し続けている。だが、突然の演奏会キャンセル、一切の取材拒否、父親違いの3人の娘など、その私生活はミステリアスで謎に満ちていた。そんな彼女はいかにして“生ける伝説”となったのか。ピアニストとして、母として、誰も知らなかったアルゲリッチの葛藤とは……。三女ステファニー・アルゲリッチがカメラを向け、長女リダ、次女アニーと共に天才を母に持つ3人の娘たちの視点から彼女の真の姿を映し出す。題名につられて観てみましたが、原題がBloody Daughterと出てきてびっくりです。父親から親しみを込めてBloody Daughter(直訳すれば血塗られたですが、ここはややこしいとか、とんでもないといった意味のようです。)と呼ばれているアルゲリッチの3女ステファニーの監督撮影のホームムービーの延長のようなドキュメンタリー映画でした。アルゲリッチはマスコミ嫌いだそうですから、ファンにとっては身内が撮った貴重なフィルムなのでしょう。男にだらしないと言えばそれまでですが、自由奔放な芸術家なのでしょう。相手もピアニストや指揮者といった音楽関係の芸術家で、狭い世界でおつきあいですね。演奏前のナーバスな様子も映されています。母娘4人でマネキュアやペデキュアです。その色はあり得ない...と女子トークですね。3姉妹の長女は父親が中国系なのでアジアのお顔です。御年70歳の2012年制作 96分(26) マルタ・アルゲリッチ BWV.826 Capriccio - YouTube
2021.07.07
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ストーリー:サメをはじめ海の生物すべてを従えて戦うことができる海底王国アトランティスの末裔アクアマン(ジェイソン・モモア)は、人間として育てられた。地上を超える未知の文明をもったアトランティス帝国は、人類の支配を狙い侵略を始める。地上と海、どちらを守るのか選択を迫られたアクアマンは……。(KINENOTE)同名のアメリカンコミックの実写版で、2018年の米国作品です。テレビは2時間10分枠なので、ネット143分に対していく分カットされているようです。主人公の深刻ぶらない、ちょっとくだけた様子が新鮮でした。母親役のニコールキッドマンが最初と30年後くらいの後半に出てきますが、それなりの老け具合が面白かったです。ヒーローものなので最後はお約束のハッピーエンド。両親も灯台で再会抱擁します。CGを多用して見せてくれますが、テレビでは半減ですね。夕食後のひと時に、お気楽に観るにはいい作品です。タイと思しき海がきれいでしたし、シチリアもいいですね。
2021.07.06
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ストーリー:1942年4月18日。大日本帝国海軍連合艦隊司令長官山本五十六大将(三船敏郎)は、渡辺安次中佐(クライド・草津)から、帝都東京が米軍の空襲をうけたという報告を受けた。その頃、太平洋を隔てたホノルルのアメリカ合衆国太平洋艦隊真珠湾基地では、マット・ガース大佐(チャールトン・ヘストン)が、太平洋艦隊司令長官チェスター・W・ニミッツ大将(ヘンリー・フォンダ)の司令で、海軍情報局のジョセフ・J・ロシュフォール(ハル・ホルブルック)を訪ねていた。日本海軍が近々、新たなる作戦を開始する気配を察知したニミッツ長官は、日本軍の動静に関する情報を必要としていたのだ。情報局を出たガース大佐は、そこにホノルルにはいない筈の息子トム・ガース少尉(エドワード・アルバート)の姿を見つけて驚いた。トムは恋人である日系人の娘、佐倉春子との結婚の許しを父に求め、同時に最近逮捕された春子の両親が釈放されるよう、父に尽力を頼む。帝国海軍連合艦隊の戦時待機錨地、広島湾柱島。戦艦大和の艦上で山本長官を囲み、作戦会議が進行していた。出席者は、第2艦隊司令長官近藤信竹中将、第1機動部隊司令長官南雲忠一中将(ジェームズ・繁田)などだった。艦船数でアメリカ海軍を圧倒する日本海軍が、この機に乗じてアメリカの主力、太平洋艦隊をミッドウェイ沖にさそい出し、艦隊による決戦にもち込んで叩けば日本は太平洋を制圧しうる、これが山本長官の決断だった。それに対し、日本軍の基地航空部隊の援護が無い事などを主な理由に近藤中将ははっきり反対の意見を具申した。一方、ホノルルでは、ガース大佐とロシュフォール中佐に迎えられたニミッツ長官が副官のアーネスト・ブレイク少佐(ロバート・ワグナー)を伴い水上飛行艇で真珠湾基地に到着した。そして日本軍の通信暗号『目標AF』がミッドウェイをさすことをつきとめた。しかし、ワシントンの海軍本部から派遣されて来たビントン・マドックス大佐(ジェームズ・コバーン)は、ミッドウェイ作戦が米軍をまどわすための陽動作戦であることを主張する。山本長官がミッドウェイ作戦を決断、大本営軍司令部が昭和17年5月5日に作戦実行を命令した頃にミニッツ長官も基地の防備と増強に着手、日本艦隊の迎撃作戦を命令する。太平洋上の豆粒ほどの島ミッドウェイ目指し日米両艦隊は秘やかに、しかし着々と動き始めた。日米の艦隊比率は日本4に対しアメリカは僅か1だった。5月29日、まずエンタープライズとホーネットを擁する第16機動部隊が真珠湾を出撃、司令官はレイモンド・A・スプルアンス海軍少将(グレン・フォード)。本来はウィリアム・F・ハルゼー中将(ロバート・ミッチャム)が司令官だったが、出撃を前に病に倒れたため、交代したのだ。6月5日、ミッドウェイ決戦の火ぶたは、友永丈市大尉を総司令官とする第1次攻撃隊と、これを迎え撃つミッドウェイ基地戦闘機隊40機の間で切られた。しかし、レーダーを搭載している米艦隊は日本軍の動きの全てを先刻承知していた。午前7時24分、ようやく第2次攻撃隊の発艦準備が整った連合艦隊空母群、赤城、加賀、蒼龍から1番機が飛び立った。あと5分あれば満載されている戦闘機の全部が飛び終わっていたと思われるとき、雲の切れ目を利用して急降下爆撃機が赤城、蒼龍、加賀、飛龍めがけて突っ込んできた。空母は転回する余裕すらなかった。日本軍は4隻のうち3隻まで失った。残る1隻飛龍はヨークタウンを撃沈したものの、ガース大佐の指揮する急降下爆撃隊によって撃沈された。大海戦の勝敗は決した。勝利に湧く真珠湾に、激戦を終えた太平洋艦隊が凱旋した。(KINENOTE)BSTBSの特別版(吹き替え)で観ました。132分の作品がTVの2時間枠ですから、最初の東京空襲のシーンがカットです。アメリカ建国200周年を記念して製作された。チャールトン・ヘストン、ヘンリー・フォンダ等、ハリウッドを代表する豪華スターが多数出演しているが、日本人俳優は山本五十六役の三船敏郎以外は当時米国内で活躍していた日系人俳優たちで編成され、台詞は三船を含め全て英語となっている。空戦や海戦など戦闘シーンの多くは戦時中のニュースフィルム(あのジョン・フォード監督も参加)と過去に製作された戦争映画からの流用で構成された。(ウィキ)の通り、建国200周年記念にしては、流用が30分ほどあって当時批判の的になった作品です。それでも、互いに軍人としてリスペクトしていて観がいのある作品でした。できれば、もっと日本人俳優を使ってほしかったです。1976年の作品ですが、日系人強制収容のさわりをふれていたのに、少し驚きました。当時それほど大きな問題にはなっていなかったような気がします。余談ながら、Midwayというとインド旅行に行った時のドライブインを思い出します。現地の人向けのお店で、素焼きのカップでチャイを飲ませてくれました。エアコンのないバスで40度以上ある中、1日300kmほど移動の旅でした。参考:(23) 【大日本帝国】『映画・ミッドウェイ』 出演俳優一覧 - YouTube
2021.07.05
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ストーリー:第二次大戦の初期、聯合軍は、ドイツのアフリカ方面司令官ロメル元帥(ジェームズ・メイスン)の智略に悩まされつづけたが、果敢な暗殺計画も成功したためしがなかった。しかし、この「砂漠の狐」と恐れられた勇将も1942年頃からは次第に戦い利あらず、エル・アラメイン方面の聯合軍攻撃に堪えかねて後退を決意した。ところがベルリンのヒトラー(ルーサー・アドラー)とその側近は「勝利か死か」を怒号、アフリカ戦線を見殺しにしても彼らの退却を許さなかった。持病でベルリンに戻ったロメルに、ヒトラー退位せずばドイツ危しと諭したのは旧友のストゥットガルト市長カール・ストローリン(セドリック・ハードウィック)であった。1943年の暮れ、ロメルは北大西洋方面の防備線を視察、その弱点を総司令官のルントシュテット元帥に進言したが、ヒトラーの強情な作戦計画は現地軍の意見など取り入れる余地のないものであることを知り、今更の如くストローリンの主張の正しいことを悟った。彼はヒトラー暗殺計画に加担していたのである。翌44年、聯合軍はノルマンディに上陸、独軍は次第に奥地へと押し詰められたが、ヒトラーは頑としてロメルの意見を退けた。総統暗殺の決意を固めた彼は、前線へ赴く途中、聯合軍機に狙撃され重傷をおった。一方この頃陰謀派はヒトラー暗殺計画を実施、総統は奇跡的に難を逃れたが、この時以来ロメルはブラック・リストの重要人物となり、ついに自宅で傷を癒す彼の元へ総統の使者が立てられた。罪名は反逆罪、しかももし公開の軍法会議を望めば家族の生命も保証し難いという条件であった。かくてこの一代の鬼将軍は、元帥の制服のまま、総統差しまわしの車中で毒を仰いで自決して果てたのであった。1951年の米国映画で、ドイツの話ですが英語で話しています。もちろんヒットラーもです。ボヘミアの伍長と軽蔑し、1938年から排除の企てをしていたというのが印象的でした。自分は軍人で政治とは一線を画すと公式には貫くロンメルの姿が描かれていました。ヒットラー暗殺未遂のシーン (23) The Desert Fox- A plan to assassinate Hitler - YouTubeフルムービー(23) The Desert Fox (1951) Black-and-white biographical war film from 20th Century Fox - YouTube
2021.06.30
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(19) 間違えられた男(字幕版) - YouTubeストーリー:ニューヨークのストーク・クラブでバスを弾く貧乏楽士マニイ・バレストレロ(ヘンリイ・フォンダ)は妻のローズ(ヴェラ・マイルズ)の歯の治療代300ドルを工面するため、ある日、ローズの保険証書を抵当に金を借りようと保険会社の門をたたいた。窓口係のデナリーが、ふとマニイの顔を見て驚いた。忘れもしない、この事務所に2度も強盗に押入った男の顔とそっくり。デナリーは態よくマニイを待たしておいて警察へ急報。マニイは刑事主任バワースとマシューズ刑事によって第110区の警察署へ連行された。身に覚えのないことではあったが、筆跡まで強盗犯人と酷似しており、保険会社の参考人によってマニイは真犯人と断定された。その夜は留置所に、翌朝、手錠をはめられたマニイは予審裁判所で正審までの保釈金7500ドルを要求され、理解に苦しむままにロングアイランド刑務所の独房に入れられた。しかしマニイの姉オルガの奔走で保釈金の工面に成功、マニイは一時帰宅の自由を得た。ローズはオコンナー弁護士(アンソニー・クェイル)に夫の弁護を依頼、ここから困難なマニイの無実を証明する証人探しが始まった。事件当日の記憶をたどり、2人の証人となる人間が見つかったが、不運なことに2人とも既に死亡していなかった。ローズは絶望の余り精神が錯乱、入院の悲劇を迎えた。やがて初公判が開かれた。オコンナーは、保険会社のデナリーの記憶の不確実さを追求したが公判は、更に別の日にやり直しと決まった。ところが、その夜、食料品店を襲ったダニエルという男が捕まえられ、調べが進むにつれて彼が保険会社事件の真犯人と判った。ダニエルはマニイと生写しであった。事件は急転解決、冤罪をそそいだマニイは朗報を伝えるため妻のローズがいる郊外の療養所へ車を飛ばした。ローズは夫の明るい顔を前にして相変らず黙り込んだまま。心に刻まれた彼女の傷は一朝にして癒えないのだ。しかしマニイは、きっと妻を立直らせると誓った。(KINENOTE)*最後に2年後に退院してフロリダで暮らしているというテロップが流れます。1956年のアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はヘンリー・フォンダとヴェラ・マイルズなど。1953年にニューヨークで起きた事件をもとに、強盗犯に間違われた男の悪夢のような恐怖を描いている。(ウィキ)ヒッチコック映画は本人の登場シーン探しが楽しみですが、今回は冒頭に登場です。しかも製作意図を話し始めます。いつもと違う実話の映画化で、これが司法手続きが整った米国かと思う展開にこわさを覚えました。偶然が重なり、更に奥さんが精神的におかしくなってしまう展開でこわさを感じました。日本のように暴力的な強引な取り調べとは、無縁なのにこの有様です。日本なら保釈も認められず、もっと悲惨かなと思って見ていました。まあ、身に覚えのないことは任意同行に応じないことですね。東京の警官は、ノルマに追われているせいかたちが悪いです。そんな警察に住民も非協力的ですから、検挙率の低下の悪循環?です。それにしても、今回の容疑者はバンドマンで時々競馬のノミ行為もやっているという疑われそうな人物です。真っ当な職業人ならと大丈夫と思ったら、経産省のキャリア官僚のコロナ詐欺事件です。コロナ対策給付金を詐取容疑、経産省キャリア2人逮捕:朝日新聞デジタル (asahi.com)
2021.06.29
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(11) 見知らぬ乗客(字幕版) - YouTubeストーリー:アマチュア・テニス選手として名の通っているガイ・ヘインズ(ファーリー・グレンジャー)は、ワシントンから故郷メトカルフへ離婚のため帰る途中、列車の中で不思議な青年ブルノ・アントニー(ロバート・ウォーカー)と知り合った。彼は、ガイが最近妻ミリアムと不和になり、モートン上院議員の娘アン(ルース・ローマン)と結婚したがっていることを知っていて、自分の父を殺してくれるならミリアムを殺してやろうと申し出たのである。むろんガイはこの交換殺人を一笑に付したが、アントニーは遊園地の草原で本当にミリアムを殺してしまった。ガイはアリバイが不充分なまま刑事の尾行を受けることになったが、そのスキを狙ってブルノははしつこく返礼殺人をガイに迫るのだった。ガイも、この事実を知ったアンも、心からブルノに翻意を促したが、彼はいよいよ狂的になって行き、ついにフォレスト・ヒルの試合当日、ブルノは車中でガイからかすめたライターを現場に置いてくる計画をたてていることが判った。ガイは必死に試合をすすめ、敵に辛勝して尾行刑事をまき、ブルノを遊園地に追った。2人はメリーゴーランド上で対決、あわてた刑事の一弾が係の男を倒したので、突然急転をはじめたメリーゴーランドの上の格闘は凄絶をきわめるものとなった。つにい回転木馬は心棒から折れてみじんに崩け、ガイは外へ放り出されたが、ブルノは敢えなく下敷きとなって息絶えた。その手の中に握られていたライターによって、ガイの容疑が晴れたのはいうまでもない。(KINENOTE) パトリシア・ハイスミスの同名小説(英語版)をハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーらが脚色して映画化したアルフレッド・ヒッチコックの1951年の米国作品です。101分、ロバート・ウォーカーが執拗で、飽きさせない展開でした。この作品のあと、32歳で急死したそうです。一方的に交換殺人を迫るロバート・ウォーカーが、何とも不気味です。スタートの靴だけのシーンからテニスの試合と溝に落としてしまったライターを拾う交互に錯綜するシーンまで評判通り見せてくれます。恋人の妹役のパトリシア・ヒッチコックは、その名の通り監督の娘です。俳優としては、十戒やサイコにちょい役で出ているだけです。愛方は似てると言っていましたが、どうでしょう。ハリウッド版と英国公開版があり、一番の違いは、ラストの英国公開版は、ガイがアンに電話し、アンが受けて「明日、着替えを持って来てって」で終わる。ハリウッド版は、ガイとアンが乗ったいつもの列車の展望車で同室の男が「ガイ・ヘインズさん?」と尋ねる。ガイとアンは顔を見合わせて隣の車両へ去るというもので、観たのはハリウッド版でした。ハリウッド版の方が好きです。
2021.06.27
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ストーリー:1943年、アフリカ戦線。初陣のアメリカ第2機甲兵団は、ドイツのロンメル将軍(カール・ミカエル・フォーグラー)の指揮する軍団をかい滅させたが、味方の損害も大きかった。そこへ、パットン将軍(ジョージ・C・スコット)が着任。兵団たて直しのため、ブラッドリー少将(カール・マルデン)を副官に任じ、厳しい再訓練を開始した。彼は、ロンメルと雌雄を決する気構えだった。その機会は意外に早く訪れた。そして、エルゲッターの戦闘で、彼の軍団はロンメルの機甲兵団をみごと粉砕した。この勝利で、アメリカ軍はモントゴメリー大将(マイケル・ベイツ)のイギリス軍と、歩調を合わせることができた。アフリカ方面の戦闘が終局を告げると、パットンはシチリア島侵攻の、第2兵団司令官となった。この侵攻作戦をめぐり、速攻派のパットンと慎重派のモントゴメリーは対立したが、パットンは作戦を強行、パレルモを奪取した。しかし、戦争ノイローゼの兵隊を殴ったことから、兵団司令の任をはずされた彼は、欧州上陸作戦最高司令官の重任も、ブラッドリーにさらわれてしまった。失意のパットンは、やがてイギリスにまわされたが、そこの婦人クラブで行った講演の内容から、またも彼は上層部の譴責をうけた。やがてノルマンディ上陸作戦が成功。作戦に参加できなかったことを悔やむパットンに、名誉回復の日が到来した。ブラッドリーが、第3兵団司令官として、彼をノルマンディに呼びよせたのである。勇躍したパットンは、電撃的にドイツ軍を撃破、さらに有名なバルジの戦闘で、戦史に残る功績をあげた。やがてドイツは降伏。しかし、ソ連ぎらいのパットンは、そのためまたも物議をかもし出し、ついに失意のうちに、自動車事故でその特異な生涯を終えた。(KINENOTE)*自動車事故のくだりはなく、解任されるまでです。1970年公開の米国映画で、172分の大作です。50年前映画館に大きな看板が出ていたのをよく覚えています。やっと観ることができました。とても面白かったです。政治的な忖度がなく、直情的な態度や発言で物議をかもした戦争を生きがいとする軍人の物語です。パットンを演じたジョージ・C・スコットはアカデミー最優秀主演男優賞を受賞し、「史上最高の演技の1つ」と賞賛されたが、スコットはオスカーの授賞式を「肉のパレード」と呼んで受賞を拒否した。2003年にはアメリカ議会図書館が「文化的に重要である」として、アメリカ国立フィルム登録簿に同作を登録した。続編として同じくジョージ・C・スコットがパットン役を演じた『パットン将軍 最後の日々』(原題:The Last Days of Patton)がある。ロケーションはスペインやベルギーで行われ当時スペイン陸軍が保有していた戦闘車両(M24軽戦車、M41軽戦車、M48パットン等)がアメリカ軍やドイツ軍のものとして登場する。(ウィキ)ハンニバルを追想する北アフリカのシーンもよかったです。ロンドンの天井まで鏡張りのホテルの部屋には笑ってしまいました。自分を見つめ直せという上層部の配慮?今と違って実写で、景色が美しくまた戦争シーンは悲惨でもありました。当時の白黒のニュースフィルムが時おり挿入されます。戦車軍団とあるので、パットンも戦車に乗って撃ちまくるのかと思ったら、ジープで戦況を見たり兵に指示を出してしました。もっとも、後方の安全なところではなく、前線で構えていたようですが。脚本が、フランシス・フォード・コッポラと言う事も今回知りました。こんな素晴らしい戦争映画を作れたのに、あの地獄の黙示録はと言いたくなるほどです。もっと狂った軍人を描きたかったのでしょうか。泥沼に落ち込んでしまいました。それにしても、パットンの戦争好きは異常です。自分をハンニバルやナポレオンの生まれ変わりと思っていたとも。ただ、それを政治がうまくコントロールしていたところが、米国だと思いました。ソ連軍との祝勝会のシーンも秀逸でした。次の敵はソ連、早く戦いたいと思っていたのでしょう。たかが一兵卒を殴っただけで失脚に追い込まれたと嘆く、こんな男に戦争させてはいけない。私には、優れた反戦映画のようにもみえました。参考;(10) パットン将軍の第3軍に対する演説 (Patton's Speech to the Third Army) - YouTube オープニングのモノローグは1944年6月5日、ノルマンディー上陸作戦に先立って行われたスピーチ(第3軍に対するパットンの演説)を元にした物であったが、実際のスピーチには多くの不敬表現が含まれており(パットンは平時から言葉遣いの乱暴さで有名であった)、映画ではそのような表現の大部分は排除されるかあるいはより穏やかな表現に置き換えられた。(ウィキ)(10) パットン大戦車軍団 メインタイトル~パットンマーチ - YouTube
2021.06.20
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ストーリー:メイ・ホランドは友人のアニー・アラートンの仲介でIT企業、ザ・サークルに就職した。ザ・サークルはSeeChangeというシステムを開発したことで世の注目を集めている世界一のSNS企業であった。それはあらゆる場所に設置された小型監視カメラを使って、人々の私生活を生中継するというものであった。SeeChangeを介して私生活を公開することで、アカウンタビリティーが向上するというのがザ・サークル側の主張であった。そんなある日、メイはタイ・ラフィートに連れられてカメラが設置されていない地下階層にやって来た。タイはザ・サークルの人気サービスの一つであるTrue Youを開発した人間だった。タイは「True Youは私が意図しなかったものに変わってしまった。SeeChangeは危険だ。」とメイに警告したが、メイにはその言葉の意味がよく分からなかった。メイは友人のマーサーから鹿の角で作ったシャンデリアの写真を見せられた。そのデザインに感動したメイは、写真をSNS上に投稿した。その画像を見たメイのフォロワーは「マーサーなる男が可愛い鹿を殺した」と大騒ぎした。マーサーはメイの弁解も聞かずに、彼女を怒鳴り倒した。私生活を全世界に公開したメイは一躍時の人となり、ザ・サークルの経営理念に心酔していった。しかし、それが原因で友人や家族との関係が悪化し始めた。ついに自分の私生活を24時間全て公開するに至ったメイだったが、透明性への異常なまでの情熱は友人を殺し、会社の重役たちをも追い詰めることになった。(ウィキ)2017年の米国映画で、近未来のディストピアを描いた作品です。プライバシーをなくして、情報公開を行えば、よりよい社会になると信じる巨大IT企業が舞台です。この手の米国映画では私利私欲むき出しの悪人が出てきますが、今回はそうではありません。トム・ハンクス演じるサークル社のCEOがすべての情報公開こそが社会の進歩と単純に考えて推し進めようとしているところがこわいです。SNSを契機とした魔女狩りの様子や、出来事をシェアしていいねにとらわれる社会の様子が不気味です。同僚がスコットランドで過ごす自然な姿がいいですね。サスペンス映画、スリラー映画と思って観てしまうと期待外れですが、ネット社会について考える機会を与えてくれる作品です。110分の作品を2時間枠で、しかも最初の30分はNHKニュースとかぶったので見ていませんが、それでも十分楽しめました。(10) エマ・ワトソンが就職面接に苦しむ女性を演じる 映画『ザ・サークル』本編映像 - YouTube
2021.06.18
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ストーリー:広告代理店の社長ロジャー・ソーンヒル(ケーリー・グラント)は、ジョージ・カプランなる男と間違えられ、2人の男に拉致された。広大な邸宅に連れ込まれた彼は、タウンゼントと称する男(ジェームズ・メイスン)に、どこまで情報を知っているのか話すように強要される。訳の分からないロジャーが、人違いだと主張しても信用されず、無理やり酒を飲まされたあげく、車に乗せられて海へ突き落とされそうになった。危ういところを、巡回中のパトカーに見つかって連行されたため命は助かったが、飲酒運転の罰金刑に処せられてしまった。無実を証明するため、例の邸宅に赴くと、タウンゼント夫人は、彼をパーティに招いたと証言した。次に国連総会に出席しているというタウンゼントに会うために、国連本部に向かうと、そこにいたタウンゼントは昨夜の男とは別人だった。そのうちにタウンゼントは、昨夜の男たちの手によって殺されてしまう。なんとロジャーは、殺人犯として追われる身になってしまったのだ。昨夜の男の正体は、敵国のスパイのヴァンダムという男だった。政府のスパイ機関は、ヴァンダム一味の中に送り込んでいるスパイを守るため、カプランという架空のスパイを仕立てていたのだが、ロジャーをそのままカプランの身代わりとしておくことに決めた。そうとは知らないロジャーは、カプランを追ってシカゴ行きの寝台列車に乗り込んだ。車内で出会ったイヴ・ケンドール(エヴァ・マリー・セイント)という美女が、自分が指名手配犯と知りつつかくまってくれた。ふたりは惹かれあい、一夜を共にする。ところが彼女はヴァンダムの仲間だったのだ。イヴの罠によって、郊外の広大な平原におびき出されたロジャーは、そこで軽飛行機に襲われる。逃げ回るロジャーを追う飛行機は、通りがかったタンクローリーと衝突して炎上。逃げ延びたロジャーが、カプランが宿泊しているはずのホテルに到着すると、そこにはイヴがいた。こっそり彼女の後を追った先のオークション会場では、ヴァンダムがある美術品を落札していた。改めてヴァンダムと対面するロジャーだが、出口を手下たちに阻まれてしまう。とっさにオークション会場を混乱させ、警官に連れ出されるという手法で脱出したロジャーは、そのまま空港に連れていかれた。そこにいたのはスパイ機関の「教授」と呼ばれる男だった。教授はこれまでのいきさつをすべてロジャーに話し、改めて協力を要請した。実はヴァンダム一味に送り込んでいるスパイは、イヴだったのだ。ロジャーの出現によって彼女の命が危うくなったために、一芝居打つことになった。ラシュモア山のふもとの食堂で、ロジャーはイヴに空弾で射殺される芝居を打った。芝居は成功したが、彼女が使命のために、ヴァンダムと共に国外へ脱出することを知ると、ロジャーは彼女を助けるために、アジトである山荘に忍びこんだ。そこではヴァンダムの部下が空弾のトリックを見破り、イヴを飛行機から突き落とす計画が話されていた。さらに彼らが盗み出したマイクロフィルムが、落札した美術品の中にあることを知った。なんとか彼女に連絡をつけたロジャーだったが、手下に見つかって銃を突きつけられてしまう。銃声が鳴り響いた隙に、イヴは美術品を奪って逃走、ロジャーと共に巨大モニュメントまで追い詰められる。危機一髪のところをかけつけた教授たちに助けられた。そうして2人は想い出の寝台列車でニューヨークへ向かうのだった。(KINENOTE)NHKのBSシネマは、このところ毎週水曜日はヒッチコック特集です。字幕ノーカットがいいです。ケーリーグラントとグレースケリーが出る映画でしょうとは愛方の弁ですが、それは成金泥棒ですね。この作品も以前観たはずですが、覚えていないそうです。まあ、何度も楽しめていいです。今回は、飲酒運転のシーンがよくできている思いました。1959年の米国映画で、136分の作品です。メモ:ウィキからジェームズ・ステュアートはソーンヒル役を熱望していたが、ヒッチコックは婉曲に断ったという。ヒッチコックは、『めまい』がヒットしなかったのはジェームズ・ステュアートがラヴ・ストーリーを演じるには年を取りすぎていたからと考えていたようで、『北北西に進路を取れ』はスパイ・アクション映画ではあるが、ラヴ・ストーリーが大きな位置を占めているため、ジェームズ・ステュアートよりも若々しいケイリー・グラントを選んだのだろうとトリュフォーは推察している。ラストシーンで、ソーンヒルとケンドールが寝台車の中で抱き合った後、列車がトンネルの中に入っていく。ヒッチコックは「あれはこれまでわたしが撮った映画のなかでもいちばんわいせつなショットだ…列車は男根のシンボルだ」と語っている。 North by NorthWest という方位は現実には存在しない。全周を32方位に分割した時の方位の呼び方では、北北西(北からの角度・中間値337.5°)は、North-NorthWest(NNW) である。北西微西(同303.75°)は NorthWest by West(NWbW)、北西微北(同326.25°)は NorthWest by North(NWbN)、北微西(同348.75°)は North by West(NbW)である。教授とソーンヒルが利用したのはノースウエスト航空であり、この題名は「ノースウエスト航空で北へ」と解釈することもできる。
2021.06.14
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ストーリー:アメリカからデンマークへ向かう1隻の客船。この船には、コペンハーゲンで開催される科学者国際会議に出席するため米宇宙委員会のマイケル(ポール・ニューマン)と婚約者で秘書のセーラ(ジュリー・アンドリュース)が乗っていた。そして目的地へ着く直前の日、マイケルの所へ秘密の連絡文が届いた。発信地は東ベルリンだった。コペンハーゲンへ行くのを止めて、東ベルリンへ行くといいだしたマイケルに、不安になったセーラは事の真相を糺したが、心配する必要はない、2、3日コペンハーゲンで待っているようにと笑うだけだった。何か重大なことがあると直感したセーラは、マイケルを追って東ベルリンへ向かった。空港にたったマイケルは秘密諜報員のグロメク(ウォルフガング・キーリング)の案内で東ベルリン秘密諜報機関長のゲルハルトに紹介された。マイケルは東ベルリン亡命を決意していたのだった。これは、アメリカで開発の進んだ核兵器、ガンマ5の秘密の共産圏漏洩の意味を持っていた。驚いたセーラはマイケルを売国奴となじったが、心底から彼を愛しているゆえ東ベルリンを去ることはできなかった。そうしたある日、田舎へ出かけ1人の農夫にあった。農夫はアメリカ諜報員で、マイケルはスパイ活動のため東ベルリンへ亡命のかたちをとり潜入していたのだ。アメリカのガンマ5研究も、東ベルリンのリント博士の研究がないと完成しなかったのだった。つまりガンマ5については高度の科学的知識が必要であり、マイケル送りこみを計画したのだ。しかし農夫との出会いを、尾行してきたグロメクに見つかったからたまらない。マイケルは彼を殺し農地へ埋める破目になった。着々と進んでいた計画の破綻。早急にリントの研究を盗み東ベルリンを離れないと計画も水の泡だ。リントにうまくとりいり研究をメモし終えた時、ゲルハルトの追及の手が伸びはじめた。マイケルとセーラの必死の逃亡生活が展開された。ゲルハルトの作戦は綿密で執拗だった。新聞は連日写真入りで事件を報道、2人は夜だけしか動くことができなかった。海岸に追いつめられた2人、逮捕は時間の問題と思われた時、危機一髪、フェリーボートが近づいた。アメリカ諜報機関の秘密船だった。九死に一生、2人はスウェーデン行きの船にまぎれこむことができた。―甲板では、いまこそ結婚できると、愛を確かめあうマイケルとセーラの熱い抱擁の姿があった。1966年の米国映画です。舞台は、冷戦下の東ベルリンやライプツィヒなどです。どこで撮影したのか気になりましたが、ちゃんと調べている人がいました。『引き裂かれたカーテン』 Torn Curtain (1966) | 居ながらシネマ (octsky.net)2度目なので結果はわかっていますが、ハラハラドキドキの脱出劇が見せてくれました。ジュリー・アンドリュースは歌わず、CIAも登場しません。
2021.05.29
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ストーリー:未曾有の自然災害に襲われ続ける地球と人類を守るため、世界各国が団結し、最新テクノロジーを搭載して天候を制御できる気象宇宙ステーションを開発し、災害は過去のものとなる。しかし、運用開始から2年後、宇宙ステーションがウィルス感染により大暴走を始め、地球に猛威を振るい始める。銀座のど真ん中に直径5m級の巨大な雹が降り注ぎ、インドではすべてを飲み込む巨大な竜巻が同時多発、リオデジャネイロの常夏の海が瞬時に凍り、香港では地底マグマによりビルのドミノ倒しに……。これらの災害が同時に起き、地球を壊滅させる災害“ジオストーム”の発生も時間の問題となった。地球と人類の滅亡の危機が迫るなか、宇宙ステーションの暴走を止めるべく、その生みの親である天才科学者ジェイク(ジェラルド・バトラー)と、ジェイクの弟で天才政治家マックス(ジム・スタージェス)が立ち上がる。ジェイクをリーダーとした世界中の科学者が集まる宇宙チームと、マックスを中心とする地上チームが、地球の危機に立ち向かう……。兄弟対立と大統領の陰謀のような政治ドラマもあるSF災害映画で、悪役がはっきりしているところが米国映画です。主人公もちゃんと助かるハッピーエンドで、週末テレビで楽しむにはいい作品だと思います。2017年の作品で、東京・銀座も被害場所として出てくると、なんかほっとしました。最近のハリウッド映画は、日本をスルーして中国ですから。映画マーケットの大きさの違いは、どうしようもないです。109分というテレビの2時間枠にもピッタリの長さです。
2021.05.27
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