全2件 (2件中 1-2件目)
1
![]()
監督: ゴア・ヴァービンスキー 脚本: ジョン・ローガン 音楽: ハンス・ジマー 声の出演: ジョニー・デップ (ランゴ)アメリカの原点、フロンティア・スピリットをわかりやすくアニメにした 『これぞアメリカン』 っていう映画。 映像が卓越していてユニーク。乾いた大地、得たいの知れないものに脅かされる寂れた町、ひとり辿り着いた「流れ者」ランゴ。ちっともカッコよくない主人公がいつしかその町のヒーローになっていく。カメレオンのランゴが、砂埃舞う西部の町で住民の為に決闘するシーンは西部劇そのもの。足元が映し出される。かかとに金属の歯車の拍車がついたブーツ。その上には毛皮のローハイドが巻かれている。いわゆる、乗馬の為のウエスタンスタイル。 ズッコケ満載の全編コミカルな映画なんだけど、巨悪と対峙し水資源を奪還する。テーマは、あの名作映画「シェーン」 監督:ジョージ・スティーヴンス、主演:アラン・ラッド(1953)と同じ、「勇気」「友情」「愛」を感じさせる。 でもひとつだけ決定的に違うのは、開拓農民の家に流れ着いたガンマン、シェーン。 自らの命を、一つの家族のために投げ出し、己を語らず、そっと去って行くっていうラスト。 「人を撃った男に平安はない もう戻れないんだよ」「殺人者の烙印は一生消えないんだ」「お別れだ」 「帰ったら お母さんにー“この地から銃は消えた 心配ない”と伝えてくれ」 「さあ 帰るんだ 強くまっすぐな男になれ」「お父さんとお母さんを 大切にしろ ずっとだぞ」 シェーンを追う少年ジョーイ。 ジョーイと一緒に駆ける犬。 遠ざかっていくシェーン。「シェーン!カムバック!」ジョーイの声がワイオミングの荒野にこだまする。負傷した身体で去って行くシェーンが映し出される。 カッコいいね
2013.07.08
![]()
監督・脚本:アダム・エリオット 病んでいる現実社会のあらゆるリアリティーがブラックユーモアで表現されているクレイアニメです。主役も含む全ての登場人物・生き物がお世辞にも可愛いとは言えないくらい不細工に作られていて、 それでいて、アニメでありながら、決して子供向きではない深い内容なのです。 オーストラリアに住む8歳の孤独な少女メアリーは、電話帳を引いて偶然に選んだ人にお手紙を書きます。その見知らぬ少女からの手紙は、アスペルガー症候群と診断されて友達もなく孤独な人生を送っているアメリカ人の44歳のマックスに届きます。知能に問題があるわけではないけれど全く人とコミュニケーションの取れないマックスは、メアリーとの文通を通じて正直な自分を綴っていきます。寂しさとコンプレックスに悲しむメアリーもお手紙を書くことで次第に癒されていきます。そして、この奇跡の文通はその後20年間続きます。 成長と共に、孤独もコンプレックスも克服していくメアリーは、人が誰しも気がつかない重大な過ちを犯すことになります。マックスの病気を研究し世の中に発表したのです。良かれと思うことがマックスの心を非常に傷つけていることに気がつかなかったのです。マックスは、自分とメアリーをつないできたタイプライターの「M」をへし折ります。 メアリーの「M」とマックスの「M」です。 「友情」って、「愛」って ありのまんまの自分たちを大切に思いやるってことなんですよね。 クライマックスは切ないけれど、インパクトのある感動的な作品でした。誰もが心の中に孤独を抱えているから共感できるんだと思います。監督アダム・エリオットの実体験をもとに製作された映画だそうです。
2013.07.05
全2件 (2件中 1-2件目)
1
![]()
![]()
