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その哀しき遠吠えは 湿った夜に 流れて消えた 流浪(なが)されてきたのではなく 自ら 流浪れたのだと 孤高というには やや 寂しすぎた その響声 嗚呼 なんに 腹がたつのやら おぼろに 月も 哭いている この 春の宵に なんに 腹がたつといふ なんの標も 持たぬ風 往く途(みち)の先 見えず この旅の先は 未だ 長いのか この身の望む 最果ては 嗚呼 いづこに 月も あはれに 欠ける宵 哀しき遠吠え ただ 繰り返すのみ
2006.05.17
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散る 散る満ちるさくらいろつづいてゆく坂道手をつないではなびら舞うなかあるいた去年散る 散る満ちる風に舞うさくらいろはあしもとにひとひらいちまい 「おかえりなさい」今年はひとりです散る 散る満ちる想い出とはふいにあふれだして胸に満ちるあのひとの声がききたいと、おもった
2006.04.13
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あたまのてっぺんに矢がささったやがもがTVにうつって私のとなりでおおわらいして 「こいつ おいしい」といった奴あんたの脳天におんなじように矢をうちこんでやろうか 「おいしすぎるよ」って笑おうか自分のいたみにはとても敏感で他者のいたみには鈍感すぎる
2006.04.05
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凍てつくようなふゆをそのひとはあいしましたふゆには磨がれてひかるとうめいがそこかしこにゆきがひとびとのうえに浄らにふるひなどはとくにむねのおくがさわがしいようなそれでいてなんにもおとをたてないような 「ゆきがふるとたちまちこのせかいはじかんがとまったようになる」よふけじぶん以外きえてしまったのかと思うほどのしずけさやまない静寂きしむおとは胸のおくからかじかむ夜はあかくともったストーブのひがちぢこまったからだとこころをちりちりとてらし 「こがれるのはこのてのなかにないから」そとはこわいほど群青のはて宇宙(そら)はこおりの欠片のようなオリオンのつぶらな星までもきよらのひとみに煌煌とうつしだしなんだかそこへゆけそうなこのままのみこまれてしまってもよいかとそれでもしずかに黙するつめたい地はその足をはなさず 「いきることのふしぎ」さむさにたえていのちはただねむっているだけですしんじつをみつめるまなざしつづいてゆく孤独孤高澄んでたかくたかくたかくふゆをあいするひとこころ、きよきひときびしくも雄麗なこのよろこびのきせつがいくどとなくくりかえし おとずれることかれは祈るやがて去る日の気配ふゆのせなか 「ひとりであることはさいわいです」あたたかなはるが、くる。
2006.03.23
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こんなにさむいのにちょうちょはまだとんでいたね■■■■■連絡。携帯こわ(さ)れてメモリー失いました。しばらく携帯もたない生活しました。メール、返信ないーという方もいるかと…新規にFOMAカードうつして番号とアドレスはそのままです。連絡ください。
2005.12.13
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ちかごろちまたでは ~まつりというのがよくめにつきます。なんでもかんでもまつりにしとけ!ってかんじですか。ひとりぎょざまつり。www。( ゚Д゚)ウマーつぎはにくまつりだな。にくにくー !!!
2005.08.22
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すこしばかりあわあわとすごしてきてしまったようで。もうすこしゆっくりと丁寧にいきてみましょうかなんて。ナガレのなかで標はたしかに見えた。あとは、すすむだけ。■■■■■■■■■■■■■■■■■■りくつやじょにーにもらったまうすがうまくころがらない。そうじしたけどだめだ。もともとへんくつだった。まうすを飼いかえまうす。 ちゅー。(ごめんね)
2005.08.18
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きみのここ。だいすきだ。
2005.08.12
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キミ、ナニ想ウ
2005.08.12
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いきたいように いきたらいいよ。
2005.08.11
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あんまりね、死にたいよはやくおむかえこないかなってなんべんもいわれてどうしていきてるのかな娘にめいわくかけてるよじいさんはどうしてさきに逝っちゃったあたしがさきに逝きたかったってねえあんた私こんなになってまでいきてるのはどうしてなのねえどうしてどうしてどうしてどうしてどうして死ねないのこたえはないよなんてここで書いてるよにいうわけにはいかなくてそれでもその日はおなじ質問がなんべんもくりかえされたもうもうもう!私が知りたいんだよ!気がついたらそのひとの胸で泣いていたよくわからないけど私はあなたがいなくなるとかなしい死にたいといわれると私はあなたの目にうつってはいないのかと結局ここでも必要とされてはいないのかとけっこうきがあってあんたがまた明日もくるといいななんていわれてその気になってこころがかよった気になってすこしでもこのひとの笑顔がみたくてああ、あんたかとベッドから差し出されるやせたしわしわの手は今年60歳になる娘を育てあげた手昔ちいさな赤子をだいてあやした手その手を握って私はないたなくことでそのひとをだまらせたああもうわかったからといわせたなくのはずるい、ね。■■■■■■■■■■■■■■■■■■Pさん、姐さん、私はあいかわらず自分の存在意義を見出せないでいるよ。(そんなもの存在しないとわかっているのに)
2005.06.25
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なんともまあはずかしい日記を書いてしまったにょね、きみ。・・・と読み返すのがこわくてログインできませんでした。いそがしい。とてつもなく。くそいそがしい。それでもまんざらではないのでした。新しい環境というのは緊張の連続で。自分を虐めるのに快感を覚えたりして。夜中にふっと目が覚めて、ああ!寝すごした!とか、休みなのに朝5時に「仕事いかなきゃ!」とベッドから転げ落ちてみたり☆深夜2時にがばと起き上がりベッドの横に座りながら「○○さん、生活(援助)1時間…」と呟いてる自分に遭遇したときはさすがにひきました。相当なストレスとプレッシャーにやられているようです。こないだは利用者様に要領悪くて怒鳴られました。おばあさん。声がうまくでなくてしぼりだすように叫ぶので怒鳴っているように聞こえるらしいのだけど、それでも怒ってましたよ。確実に。凹む。そりゃ新人です。まだ働いて9日です。だけども、そんなの関係ないんです。オムツ交換、洗浄、はずかしいから早く済ませてほしい。当然でしょう。なのに基本もぶっとんじゃって。気持ちがあるだけじゃだめなの?そう思ったりしましたが。気持ちがあるなら。手順を頭に叩き込み相手の立場にたって気持ちよく進めてゆく努力をする筈でしょう。「したつもり。」それではだめなんです。良し悪しは相手が決めるんです。おもねるわけではなく。媚びるのでもなく。ただ関係は対等ではなく。そう。そこらへんもいろいろモヤっとがあったり。商業色が色濃く垣間見えてしまう福祉はどうも…と思ってしまいますがそりゃねボランティアとは違うわけで。「お客様」なんですよね。目指すスタンスは「してあげる」って云うのと違って「縁の下の力持ち」的存在でたしかに「させていただく」に近いのですが…あまりにも「ははぁ~ お客様~」みたいな会社ってうそ臭い。いんちき臭い。どんな仕事にも理想と現実のギャップってあるのよ、とある人生の先輩はしみじみ言いました。「若いわね。( ´ー`)」(いえ、もうそう若くはないんですが(^∀^ヾ)「青いって意味よ。(*~・ω・)」青くて悪いか。理想を追い求めるのが青いというならずっと青いまんまでいい。「あたしの人生ねんがらねんじゅう五里霧中で暗中模索!」うまくいかなくて悩んで落ちこんで泣いたり笑ったり感動したり励まして励まされてひとに救われて“Tomorrow is another day.”たとえ今日は悲しくともまた今日とはちがう明日がくることを信じてみよう。
2005.04.17
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56歳の彼女は最近離婚した。専業主婦の生活から一変、週6回のパートに出ている。「死にたい」というのが口癖。それでも死ねない。本当に死ぬ気はないのだろう。ただ無気力なのだ。もう、あとは残りの人生を消化するのみなのだと嘆く。父親は義理の息子と義姉とふたりの孫にかこまれてけっこう楽しくやっているようだったがこないだ行ったら「あなたぼけますよ」というぼけ防止’中年の掟’なるものが台所に貼られていた。自分で貼ったそうだ。迷惑はかけられん、と。プライドもあるのだろう。涙が出たね。「あなたぼけますよ」って…セロハンテープでサイドボードにぺったり貼ったりしてさ。あの頑強な父親にも恐れるものがあっただなんてね。そう。みんな恐れている。老後を。痴呆を。麻痺を。15年も前に家を出ていった母親は再婚相手と暮らしている。子は持たなかった。相手に息子はいるけれど、前の母親の面倒も見たいということで「そんなに大勢面倒みきれないよ!」と言われたそうだ。深夜に涙声で電話があった。 そばにいるよ。そういうのがセキノヤマ。確固たる約束はできない。あなたが呆けるとき父親も姑ももつ私にいったいどれだけのことができるだろうか。あるアンケート。介護者に訊いた。'介護する人を憎いと思ったことがありますか’yes,yes,yes.その割合の高いこと。家族を「憎い」と思う。親を。配偶者を。息子を。娘を。(近年40代~50代男性の脳出血等が増え、その後遺症による片麻痺等の為、年老いた親が息子の介護をすると云ったケースが増えている)はたして。あなたは最近ひとを心底憎いと思ったことがありますか?その対象者が死ぬまで続いてゆく苦しみ。憎さといとしさとごったまぜの感情。そして、対象者の死を願う自分。それをを苛(さいな)める良心。あるお年寄りは言いました。どうして、生きなくてはならないのだろうね。こんな辛い思いまでしてさ。虐待も数は少なくありません。長寿大国、ニッポン。美しい言葉のようですが、実際のところどうなのでしょう。生き永らえて、なんのいいことがある?どうしてひとさまの厄介になってまで生きなくてはならない?わからない。ただ、私はあなたたちが死にたいと口にするたび胸がつぶれそうになる。ひとが生きる意味など生まれた意味などハナから存在しはしないと思っている。存在しないものを見つけようなんてできはしないと。ただ。意味が存在しなくても創り出すことは可能だと思っている。失望のなかで生きなくてはならなくて望まない生を生き永らえなくてはならなくてあなたが嘆き悲しむのなら私は黒子となり一緒に、あるかもしれないないかもしれない光を意味を目的を見出す手助けをしよう。ひとつのいのちがおわるときに「ああ、まんざらでもなかった」と思えるように私がその生に関われるなら。自己満足と云われようとも私の幸福とあなたの幸福が幾許かでもリンクするのなら。私は救いたい。ひとを。自分自身を。もう泣いているだけはいやなのです。私は無力であるが死ぬことがいかに困難であるかそして生きることはより困難でありそれにともなう痛みがどれほどのものであるかを知っています。**********四月からヘルパーとして働きます。いつまでもこの「志」を忘れずに・・・
2005.03.21
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朝からムキ━━━━━━━━!な思いをしました。いちごじゃむのビンのふたがどうやってもあかなくて。新しいスドーのいちごじゃむ。おいしそうないちごじゃむ。あけるのをたのしみにしていたいちごじゃむ。「今日あかなくて明日あくのか?」そう思いました。がんばって知恵をしぼり今まで見聞きしたこのような事態に直面した場合するべきこと全部やってみましたらあきました。包丁のもち手でふたの中央がっつんとやるのがきいたのかお湯であっためたのがよかったのかするりんとあきました。満足。3月6日。いなごらいだーLIVE。レポートとかレビューは苦手なので省略。楽しかった。飛びすぎてふくらはぎ5日間筋肉痛いかにも「ハコ」ってなかんじの会場だったのでもっともっとはじけたかったなとなりにいたひと(♂:ひとり参加)途中退場LIVEで上着きてマフラーまいてるんだものそりゃ脳貧血くるでしょうああSHOGOちいさかったな…ともだちともっとLIVEいこうねともりあがったそうねにこちんとかはすきんとかぶらふまんとかB-DASHとかあ、AIのLIVE も行ってみたい。ああほんとLIVEってどきどきする。
2005.03.11
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二月にマユなしスタイリストに切られすぎた髪がのびてきてちょうどいい。「ちょうどいい」加減というのはかんたんそうであんがいむずかしいがとても気分がいいです。
2005.03.06
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ちわわって・・・おとなしい犬じゃなかったんですか・・・いつもぷるぷるふるえているんじゃないんですか・・・はげしく「獰猛」 どうもうなんですが・・・ 目が血走っているんですが・・・ それはあなたのクッション用に買ったんですが… やるかやられるか…ですね…それでもおさんぽデビューしようとしてお外に出たらば1歩も動けませんでしたぷるぷるぷるぷるふるえておりました内弁慶。(つД`) 【追記】やられました…PCに向かっている間。やけにおとなしいと思ったら…携帯充電器…どうしてくれよう… 泣きそう…
2005.03.05
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親にこの画像を送ったら、 「死んでるの?笑」と返ってきた。……。「サスケ」です。
2005.03.04
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ああ冬のにおい雪のにおいだはなびらのやうに静かに浄らかにふる雪だあたたかな部屋でだいじなひとからの電話を待つ雪雪やまずしずかにしずかにふりつもれ
2005.03.04
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気がつけば三月。二月に書いた日記は一件だけ…なんだか時間がたつスピードが増しているような気がする。
2005.03.03
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お喋り烏今日もお喋りがすぎたと反省している濡れ羽色のからだをちいさくまるめて今日を反芻ああもうなにも話さなければことばを発することもなければこんな思いをしなくてすむのに足りなかったといっては後悔すぎてもまた後悔渦のなかにいるみたいだ「消えてしまいたいよ。」ぽとんと落ちた涙のしずく脆いこころはどこまでも黒い夜のせい。
2005.03.03
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暖房のこわれた部屋で寒さにふるえながらべそをかいている私をあなたは知らない「幸せか不幸かの定義は自分次第」などとのたまわっているが実際のところどん底というのがどんなものか知りもしないびゅうびゅうとごうごうとからだのどこかで風が吹いている昨日信じていた自分がいないまるでひとり明日も明後日もこの孤独感は続くのかびゅうびゅうとごうごうとからだのなかで風が哭いている絶望に呑みこまれそうだこころまで縮こまりそうに寒い夜はすこしだけぬくもりに頼って泣こう
2005.03.02
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生とはただぼんやりと保つものではなく自らがその手で創造してゆくものではないかと思ったりするのです。それぞれはじめはまっしろでフラットで自由に色をのっけたりかたちを創っていったりできるもの自分の思い描くように創ってゆくのはとても困難なものでときにはうまくゆかず悩んだり苦しんだりときには自分でもおどろくほどよいものができたりいじりすぎてわけがわからなくなったり途中で投げ出したくなったりまるきり色を変えてみたくなったりもうふれることもみることも厭になったりそれでもいつかの完成形を夢見て今日もまた僕は絵の具に手をのばすんです。
2005.03.01
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荷物は軽いほどいいんだ。きっと。それでもしらずしらず背負うものはふえてゆき。のぞんでいないものまで僕はしょいこんでいる。嗚呼、くだらない。すべてなげすてられたらどんなにかいい いつもいつも前向きでなんかいられるものかよ!そんなときあるひとのことば。 うしろむきな まえむきがあってもいいんです。ずるずるとでもすすんでいるだけいいのだろうか。そうだね。僕はそうのぞんできたのだから。ねえ、あなたは自分の書いた過去の日記をおぼえているだろうか。
2005.02.12
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このまんきつはたいへんおきにいりだったのにとなりにいまはいってきたおとこ。ひとりごとおおすぎです。声、おおきすぎます。キーはそんなにつよくたたかなくても文字はうてます。「うぉ、こえっ」って、きみがこわいにょ。はやくうちの暖房、なおらんかな。
2005.01.28
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以前から↑「ばしこさん」の絵のbigファンだったにやたろう。よくのぞき見していました。とくになかよしだったというわけではないのに、キリ番ふんだわけでもないのに、ある日図々しくも、「SHOGOを描いてくださいませんか」…。(いきなり切り出した訳ではありませんが)メッセージを送ってから後悔の嵐。が。こころやさしいばしこさん、本当に描いてくださった!!ああ、感激!!!↓がぞーはこちらに。■ SHOGO(175R)
2005.01.26
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ぼくのおかあさんは、やっぱり「ざっしゅ」だった。家のお庭につながれていたけど、どこからかふらりとやってきた「おとうさん」と恋におち、ぼくらがうまれた。「おとうさん」は、ぼくらがうまれてからもしばらくやってきていたけれど、おかあさんのご主人の「さいとうふじん」がひどくいやがって、「おとうさん」をどっかにやってしまった。「おとうさん」はもう生きていないのだと、いつだったかおかあさんは涙をこぼした。おかあさんは「さいとうふじん」に喜んでもらおうとおなかを見せたんだけれど、「さいとうふじん」は、大きくなったおなかをみて、「あらあらあらあら いやだいやだいやだ どうしようどうしようどうしよう」と言うばかりだったそうだ。おかあさんは、「ざっしゅ」のなかでは美人なほうで、「さいとうふじん」はおかあさんにとてもよくしてくれていたのだけれど、おなかが大きくなると、きゅうに態度がかわってしまったのだと、ぼくらに話してくれた。いやらしい犬だよ、ほんと。拾ってやった恩も忘れて、この雌犬が。どうしてそんなふうに、「さいとうふじん」が怒ってたたいたり、よこっぱらをけったりするのか、おかあさんにはわからなかったそうだ。いやらしい、ってどうゆうことだろうね、とおかあさんはよくさみしそうに言っていた。かあさんは、おまえたちがほしいと願ったわけじゃないのよ。だけど、おなかが大きくなっていくうちに、なんだろうね、こう、いとおしいっていうか…まだ会ってもいないのにね、おかしいのだけど。うまれてきたあんたたちは、それはそれはもうかわいくて、玉のようで、さいしょは目もあけらんなくて、なんにもひとりじゃできなくて、ああ、あたしが守ってやりたい、って、そう思ったのよ。おかあさんはぼくらのかおをべろべろなめながら、よくそう話してくれた。おかあさんがゆいいつしんらいできると言っていた、おとなりの、けっとうしょつきアフガンハウンドのピーコさん(すいてい60さい。いつだったか真っ赤なちゃんちゃんこを着せられていて、おかあさんが「ピーコも、もう、かんれきなのね…」と、ためいきをついていた。)が、ある日ぼくらのかおをみながら言った。おい、そこのちっちゃいの。とくに、その哲学的な顔した奴。よくきいておけ。おまえが生まれてきたのに理由なんかないさ。これから先、自分はなぜ生まれたのかなんて問うなよ。卵はいくつもあったのさ。たまたまお前の卵が孵っただけのこと。だがな。愛された記憶だけは失くすなよ。なにより、それが真実だ。ピーコさんは、ねつっぽく語っていたが、ぼくには、むずかしすぎてよくわからなかった。ぼくは、ばかなのだと、さいとうふじんも言っていた。ぼくの兄弟は、うまれてしばらくしてから、よそへもらわれていった。あまり「さいくのよくない」ぼくだけ、もらい手がなくおかあさんのもとに残った。こんなばか犬、よそにくれてやればよかったのに!「さいとうふじん」は、ぼくのよこっぱらをけって言った。ばか、ばか、ばか!「さいとうふじん」はなんべんも言ってぼくのよこっぱらをけった。いっしゅん、息ができなくなって、ぼくはしんでしまうんだと思った。ぼくなんて、いなくなったほうがいいのかな。ぼんやりと、白くなっていくなかに、ピーコさんがいた。ピーコさんは、5日前に死んだはずだった。ピーコさんの周りには、きれいなももいろの花がたくさん咲いていた。ピーコさん、きれいだね。ぼくもそっちへ行きたいよ。ピーコさんは笑っていた。ぼくはそのかおを見たことがあった。お家のなかにあった、ぴかぴか光る「かんのんさま」ってやつだ。その「かんのんさま」みたいなかおで、ピーコさんは言った。どこも一緒だ。どこにいても、自分は自分なのだから。わからない。わからないよ、ピーコさん。目をあけると、おかあさんが泣いていた。そのかおを見て、ぼくはこちらにもどってこれてよかったとしんそこ思った。むずかしいことはわからないけれど、ぼくは、ぼくのたいせつなひとを、泣かすのだけはいやだと思った。おかあさんが死んだ。「さいとうふじん」は生きている。今日も、スーパーの入り口にぼくはつながれている。ここにつながれているのは、ふあんだ。「さいとうふじん」が買い物をしている間、ぼくはここにいなければならない。ぼくにきづいたひとたちが、あたまをなでたり、むりにおてをさせようとしたり、なんだかよくわからないものをなげてよこしたりする。だれがいいひとで、だれがわるいひとかなんてわからない。ぼくの尾っぽはしぜんと、またの下へはいりこんでしまう。店の電気がきえた。ぼくのご主人はあらわれない。ぼくの尾っぽはちぢまったままだ。朝になった。ぼくはいつのまにか眠っていたようだ。ご主人はどうしたのだろう。さんどめの朝がきた。おなかがすいて、たつこともできない。「かわいそうに、捨てられたのね」誰かの声がした。ぼくは捨てられたのか。どうでもいいや、と思った。なによりぼくははらぺこだった。ひとまず、ぼくをつないでいる紐をひきちぎった。どこにいても。ぼくはぼくなのだ。ふあんはなかった。とてもいいきぶんだった。生きてやる。生きてやる。はじめての感覚だった。胸のおくから、ふつふつとわいてくるものがあった。かあさん、ぼくをうんでくれてありがとう。ぼくは生きる。生きて、生きて、生き抜いてやる。遠く、おかあさんやおとうさん、兄弟たちに聞こえるようにと僕はおおおおおおおおーんと、遠吠えを繰り返した。
2005.01.22
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いったいどうしたというのでしょうにやたろうさんがいっしょうけんめいふたつのさいとばりばりUPさせてますえふつうのこと?…ですねだいたいろくに更新もしないくせになんだってふたつももっているのでしょうよくばりだからでしょうかもういっそいっこにしてしまいましょうか境界線はもはやさだかではなく神戸のともはげんきでしょうかもう六甲の山もおもいだせない昨日も今日も雪は降らない 「ウソツキ」雑煮をつくりました大根と大根の葉だけの雑煮ですかつおだしととりがらスープの素と酒しょうゆみりん少々お好みにより塩少々もちは焦げめをつくってねおねがい「ぜにきん」に出場したいくらいべりーぐっどなんてすてきなびんぼうりょうり三月にはいなごらいだーのライブがあるのでまいにちさむくともかなしくともなきたくなってもうずくまりたくなってもそれをはげみにがんばれそうですいいとししていなごとかいってんにょとかいわれても 「すきなものはすき」あなごもすきあなごらいだーあやだあなごくん(ますお同僚)の顔がうかんじゃったそれでは、またいずれごきげんよう
2005.01.16
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僕がかかえているものを君は知らない。君のすべてを僕は知らない。僕らは時々交じり合いひとつになったように感じるが次の日の朝にはなんにもなかったように独りで珈琲をすすっている僕らはどこまでも孤で決してひとつに溶けてしまうことはないとわかっているからかなしむことなどそうなにもそれぞれを少し離れた場所から愛してゆく
2005.01.14
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その部屋には古いちいさな電気ストーブがあったあかいにほんの電熱線はちりちりと音をたてじっくりとわたしたちを灼いたこんなちいさな部屋には似合いのストーブ。手をかざしたままふたりは押し黙ってただじっとストーブを眺めていた僕は梅雨うまれだからさむさによわくてストーブを見つめたまま彼が言ったそれがなんだかひどく可笑しくていとしくて泣きそうになってわたしはストーブを見つめたままふふふとわらったちいさな古い電気ストーブ。その前にならんで、ふたり。肩がこつん、と触れた。
2005.01.13
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たぶんそれをひとつ手に入れられればもっているものはすべて手放してもいいと思えるほど焦がれていたのでした
2005.01.09
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手紙が入っていましたよ。今日、見つけました。それはメールと云うよりは手紙、と云ったほうがしっくりくるものでした。ちいさなねがいと覚悟。せつなさ、想い。読むほどに切なくなり、私は泣いていました。彼女の恋う姿に、過去の自分の姿を被せてしまうのです。想いはあふれて、文字になる。そういえば楽天で初めてページを持ったときに過去に恋うた男(ひと)について書いたことを思い出し、覚えていたフレーズで検索したらキャッシュが見つかりました。サイトは消えても、書いたものが残っているなんて不思議。****** さよなら ダブスタ男 ダブスタ=ダブルスタンダード(自己矛盾)男はあるキリスト教系新興宗教の信者だった。同じく信者である妻子とは様々な理由から別居していた。教理には禁止されていることが幾つかあった。婚前交渉もたばこも、不倫もいけない、とあった。が、男はある女性に声をかける。女は、その時、自身が創り出した「寂しい病」に取り憑かれていたから、やさしく掛けられた声に簡単に落ちてしまった。彼が結婚しているとは知らずに。まして、妻とはまた別の、他の女と同居しているなんて。男は頻繁に女のアパートへ通うようになった。しばらくして、彼の同居する女から電話が来る。「どろぼう猫。」何のことだろう。男に問うてみる。あっさり白状した。妻子がいること。別れるつもりはないこと。また別に“面倒みている”女を部屋に棲まわせていること。それでも。女は切り捨てることができなかった。彼には、魅力があった。彼を取り巻く馬鹿な3人の女は、自分こそが最後に残る人間だと信じて疑わなかった。私だけが彼を理解できるの。彼を救えるの。みんな、同じ事を考えていた。ほんとうは、誰も必要とされていなかったのかもしれない。信者の中では、彼は熱心な方だったようだ。週末になると、妻子のいる地方へ車で帰り、「勉強」した。妻はいつか、この男が真に目覚めるのを待っていた。今は、○○○(その宗教において人を惑わすとされるもの)に惑わされている。いつか帰ってくる。そう思っていた。同居人の彼女のことさえ、半ば認めていた。その魂を救おうとさえ、していた。それでも、やはり嫉妬、ジレンマのなかで、どの女も諍いを起こす。その度に男は他の女へ泣きつく。泣きつかれた女は、「やはり私のところへ戻ってくるのね」と安心する。ただそれは順番にしかすぎないのに。男は、働かなくなった。一番新しい女と夜毎に飲み歩いた。女は搾取されているのにも気付かない振りをした。裏腹に、平穏を求める思いは、彼を苛(さいな)めることで発散された。あなたの信じて止まない宗教の教えには、こう書かれているじゃないか。あなたのしている事はなんだ。それは、矛盾というものではないのか?彼は、そのことに触れられる度に激しく逆上した。男は自身の行為には甘く、「ソト」の人間には厳しく教理を適用した。なぜなら。自分は、神を信じているが、途中の人間だから。未完であるから。今は○○○に惑わされている。試練のときだから許される。「ソト」の人間はその神すらを信じようとはしない。そして滅亡の日、ハルマゲドンを信じていた。自分達以外の人間、組織外の人間は、いつか滅びてしまう。それは、自分達の神を信じないからだ。滅びてよし、なのだ。つまりは、生に執着しているのだろう。その割に、彼は陶酔した表情で、自分は今余生を過ごしているのだというのが口癖だった。もう、あとは人生を消化するのみなのだと。一方で聖者のような顔をして教理について切々と説きながら、一方で快楽におぼれる。世の中を穢れと憂いながら、自分の御霊こそは穢れなきものとのたまう。そして、また周りの女も、その矛盾に敢えて盲目となろうとしていた。自分かわいさの為だけに。彼に愛されたいだけに。「俺ってなんだか愛されちゃうんだよね。」ある日、その言葉を聞いた女は別れることを決意した。遅すぎる決断だった。意外にも、自分自身だけを愛していると思われた男は執着を見せた。説教が始まる。またそこにも教理が顔を覗かせる。便利な教えだ。もううんざりだ。愛情はまだ確かに存在していたけれども。彼と費やす時間が、果てしのない無駄のように思われてきた。さよなら。あなたのスタンダードの中で、自由に生きてね。例え、滅亡の日が来ても、その瞬間をあなたとは迎えたくない。 ******別れはやはり辛かったのです。今でも明らかなこと。私は彼を愛していた。自分のなかにとりこんでしまいたいと思うくらいに。ただ、想うあまりに、他の人には鮮明に見えているものが見えなくなっていた。そして自分が相手を想っただけ、同じ分量だけ愛して欲しかったけれど、叶わなかったから苦しんだ。そんな見返りのない愛を持続させてゆくつよさも覚悟もなかった。「手紙」の差出人は冷静な情熱家。やがてくる終りに思いを馳せながらも、その心中に小さく紅い焔をゆらめかせている。「手紙」を読みながら、そんなふうに感じたのでした。
2004.08.09
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あけがたちかくはりさけんばかりのあかんぼうのなきごえそしてヒステリックに叫ぶ母親どうして泣きやんでくれないの!どうして!どうして!ああ もういい加減にして 狂いそう!ああこわいいやだいやだと思っているとめがさめました家のうらで猫が2匹まるであかんぼうのようにおんわあああ おんわああああとないているんでしたしばらく猫のなきごえは続きねむれず悶々としていましたがあの夢よりはまだましだわとめをつぶってきいていたんでしたああ今日はすこしばかりねぶそくです。それにしても異常なほどの猫のおんわあ おんわああ。どこのこかわかりませんが春夏かまわずなくのです。夢にまででてくるとは。この家にきてはじめてそれをきいたときはなにごとかとこわくてかたまりましたよ。
2004.08.06
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いまならあのとき叫びだしそうなくらいの孤独をゆっくりとあじわうことができるのに昼間のひとりぼっちはさみしかないが夜中のひとりぼっちはすこししんどい
2004.08.01
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そらに咲く華よ咲いてしたたる刹那の華よ火薬の匂い煙るそら白くただようはさまよひびとの魂に似てわたくしたちは流れに逆らいひとごみを逃れ逃れて火の粉の舞う音湧きおこる人らの声ふりかえり見もせでわたくしの手をひき走るひとああもはやわたくしたちは月に背をむけ華に背をむけその頑なな横顔は打ちあげられた華に灼かれ紅く美しく耀いていたはだしの足が火照っているああこの秘め恋のゆくえなぞゆくえなぞいまはただ群青のそら煌と咲くあの紅い華のやうに燃えてゐる@Kamakura,KANAGAWA
2004.07.31
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その光景をはじめてみたのはおだやかなはるのひのことでしたはるのうえののもりくじらまえおおきな木のしたたくさんのひとひとひとひとなにをまっているのですかそこでそこからなにがみえますか大きな木のした考える人のかっこうをしたひとびとはうごかないかわってゆくうつろいゆくこの国のちいさな森のなか箱庭のような天国そこはここよりここちがよいですかわたしもそこにゆけますか “この門をくぐる者、一切の希望を棄てよ!”天国の入り口には地獄の門がたっているんでした A Whale Diving Into The Earth 炊き出しをまつホームレスの人々通称「クジラ前」 この日は炊き出しのため人もまばらhell gate 地獄の門 ホームレス入門 上野の森の紳士録
2004.07.30
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関西からおともだちがきたので浅草ご案内ー ほんじつはせいてんなりー【あさくさじゅうみんのみなさん】 …しょうぞうけんちゅうもんがありますけぇあたくし?うまれもそだちも あさくさよ ぼくはこのようひんてんのみせばんです にゃっ みつかっちゃった☆ よのなか にんげんばかりだったらどんなにか あじけないものになっていただろうなんておもったりしたんだワン@ASAKUSA,TOKYO
2004.07.29
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旅にでようなにも探さないなにも求めないただ ひたすらに続く道を走る“なんとかなるだろ” 思わず車を止めた金色の風景あそこまで あともう少し 空に海が映っている 風の音をきく 心を澄ませて蒼篇へ続く旅日記はへ
2004.07.28
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どこまでも道は続いていたそんな当たり前のことをとても不思議だと思った みつけた あれは 竜のせなか いつか またここへ 見上げれば 月さあ もう行かなくちゃ戦艦みかさ篇へ旅日記はへ
2004.07.27
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冷静なふりをした情熱家であったことを思い出す 今はただ静かに 眠っている 僕が見てきたことを話そうか記念艦みかさ 旅日記はへ
2004.07.26
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たぶん硝子の鉢からこぼれでたのでしょう金魚が白くふやけてさかさまにぷかりと浮いていました縁日で妹とすくった金魚でしたその傍らにはじいさんの飲みかけの一升瓶がやはりぷかりと浮かんでいましたあのとき僕は水のあふるるさまをなすすべもなくただたちつくしみていたのでしたこの町に轟轟と広がってゆく泥の河 雨に打たれて僕は泣いていました僕は泣いていました僕は ただほかになにができたというのでしょうしかし、人は強く。ブラウン管のむこうがわ、打ちひしがれし人、立ちあがり、泥を掻く。「だってもう笑うしかないじゃない」なにもできず泣いていたのはこちらがわの私。
2004.07.25
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異国の空に閃光は走りごうごうと風は唸り月は闇に消えたこの深い夜に祈らんどうか彼の地にもおだやかな朝が来らんことを ソンコ・マージュ “夜の祈り”によせて
2004.07.16
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みんな この世の果てに向かってゐるああ はやくいそがなくちゃ“この世の果てはどこですか”
2004.07.15
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あのひともちがう場所からこの暮れる空を見上げていたらいいつながる空遠くなる記憶まいにちはただあわただしく忘れてはいけないことを思い出さないようにして忘れてゆく今日を生きてまた明日につなぐいつかすべては花となり実となるのだろうあなたのゆく道が険しくともどうか輝きに満ちたものでありますように*********P氏に捧ぐ。
2004.07.14
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夕陽があんまりうつくしいからとないた少年がいた少年は歌人になったそんな話を思いだし買い物がえり野っ原に立ち仰ぎ見た夕陽は私には夕陽以外のなにものでもなくただただ眼前に寡黙に広がっているのでした夕陽をうつくしいとみせるのはうつくしいひとのこころ、なのでしょう。 空の美貌(びぼう)を怖(おそ)れて泣きし幼児期より泡立つ声のしたたるわたし 三島由紀夫氏をして「我々は一人の若い定家をもった」と絶賛された歌人春日井建氏。(2004年5月22日逝去)春日井氏の逸話。風呂上り弟とベランダに出て涼んでいた。突然に泣き出してしまった兄。戸惑う弟と母。理由をきくと「夕空が、あんまりきれいだったから」。夕陽は全ての人の前に同じ様に広がっているようで、見えかたはそれぞれに違っているんだろう。軍艦島Galleryなぜこんなに沁みるのか。心臓をわしづかみにする夕陽。
2004.07.12
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わたしはいますきだった人がいた街に住んでいるもう なんねんもまえのこときっともうここにはいないそれでも駅へ向かう道ホームの向かい側小さな本屋夕暮れの高架橋すべてがなつかしくふいに彼があらわれるのではないかと川は流れるそれぞれの速度をもってとうとうとやむことなくさきへみらいへと流れはまじわりはなれいつか独りやさしい記憶をだいて永久(とこしえ)に眠ろう蝉、いまだなかず。奇遇にも、懐かしい街に住むことになった。会って、どうしたいというわけではない。ただ一緒にすごした日々の記憶は今もなお鮮やかでなつかしく、いとおしく、切ない感覚を覚える。いまだったら、もっと素直になれたかもしれない。そんなことを思う。だけど時間は戻らない。前(さき)へ。みらいへ。この流れがやむとき。独り、やさしい記憶とともに永久の眠りに。
2004.07.10
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ちょっと世界をみてみたいようなこのまま閉じていたいようなゆうじゅうふだんななながつの夜
2004.07.09
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わたしは佇むつちのうえ空のした鳥のなくのに心をふるわせたのはいつの日かじめんには名前もしらないはなが咲いているこのはなのいろはあなたにもおなじように見えていますか太陽の在るを月の在るをこの身の在るをなにに感謝したらよいのだろう佇む空のしたあしもとには蟻のむれ今日もまた生きようぞといのちがうたう
2004.07.01
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ふとめがさめてまだうすぐらいあけがた近く誰もいない道を歩いてみましたしんとした空気はとても透明でまだだれのものでもなくて今日にいちばんのりだとうれしくなりましたこれから朝がやってきます東のかなたがラベンダー色に月は まだ西のかなたにあなたはいまごろやはらかなベッドのうえしあわせな夢をみながらやがてくる朝を待っている
2004.06.30
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どこどこのなになにさんがぼけたのとあたしとおないどしなのと母がすこしばかり遠くのほうをみつめながら突然にいうから僕は戸惑って病院に入ったのと母はつづけてひとつ ためいきこんなときなんといったらいいのかてんでやくたたず僕はいつのまにか大きくなって自慢の親はいつしか小さくなっていた僕にできることならなんだってしてあげるのに時間はただ流れいつか僕の歳が彼女の歳を追い越すときがくるのだろうしあわせにどうかしあわせにと願うばかりで僕はやっぱりやくたたず
2004.06.29
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家のまえのぶどうえんこの季節になるとぶどうえんの君はあらわれる日に焼けた腕と白いTシャツ麦わらの帽子と首にかけた 白いタオル少しぶきっちょにこんにちはと笑うからわたしもなんだか照れくさいのがうつっていつもよりちいさい声でこんにちはというぶどうえんの君がつくったぶどうああ はやくその実を食んでみたいと思うのでした
2004.06.28
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