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お疲れ様です。先日は、いきなりの電話失礼しました。電話でも話したように、私の作品のコンセプトは、既存の漫画とは違うことを前提としています。もちろん私自身の嗜好もありますが、違うことがオリジナルでもあるし、何より今の漫画があまりに酷いために違う発想が大切だと考えるからです。ホストに関する情報は、ニュースの特集や特番、漫画やドラマなどで出尽くした感がありますが、それらとは違うものを提供できると思っています。「ホストでぶれいく」は「夜王」のような綺麗事ではなく「実話ナックルズ」のような、ただ汚い部分を拡大解釈したようなステレオタイプの話とも違います。若い読者は好き嫌いはともかく、ホストには少なからず興味があると思います。新しいタイプのホストの主人公(強面の三枚目で不器用)と実録版の先輩ホスト、下ネタのギャグとパロディ的な要素を取り入れたのが「ホストでぶれいく」です。……が、編集者にはギャグやパロディが理解できないし「やっぱりホストは格好良くないと……」などと、あくまでイメージが固まっているようです。あと女子ボクシングについても、(以下は某編集者の返事ですが、ほとんど同じ意見です)『やはり男性読者としては、刺激を感じたくて女がボクシングをやる、という設定についてこれないのではないかと思います。要するに、「なぜ戦うのか?」という事に対して、説得力のある設定が非常に難しいテーマなのではないかと。これまでもいくつか女子ボクシングの原作を拝見させていただいたことがあるのですが、リアリティを追求し、それなりにかわいい女の子が殴られているシーンを読者が果たして読むのか?また、その女の子が戦う理由は、共感できるものなのか?これはあくまで個人的に考えていることなのですが、女子高生なり女性がボクシングや格闘技をする漫画は、それこそ単行本1巻分くらい、戦う理由つまり育った環境や、やらなくてはならない条件などを丁寧に書く必要があるのではないかと思います』……という返事ですが、現実に女子ボクシングという競技があって女子ボクサーが存在するわけですから、女の子がボクシングをやらなければならない動機や(女の子が)戦う理由は共感できるものなのか?についてクリアしなければならないとしたら、女子ボクシング漫画は描けないという結論になります。ハリウッド映画の「ミリオンダラー・ベイビー」(主人公は初めからボクシングをやっている)の例もあるし、ただ「ライスショルダー」(モーニング)は画力的にボクシングのジャンルに無理があったのだと思います。「はじめの一歩」のような技術論もないし、他にも見るべきものがない。 完。
2009年04月29日
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「本当にあったHな話」に掲載。~第二話・ヘルスからソープへ堕ちた女~歌舞伎町を拠点とする、ぽっちゃりヘルス『性人・クンニ』はホテルで待ち合わせをしてからプレイする派遣型の風俗であった。ミーナは若いがデブで、客はそんな彼女の豊満な体を揉んで遊んでいた。おっぱいや腹の肉に顔を埋(うず)めて喜んだ。客 「うわぁ、肉々しいなぁ~」「ねぇ、後いくら払えばヤラせてくれる?」ミーナ 「本番は禁止だから……」と拒否しながら、 (ほとんどの客が訊いてくる。いちいち断るのがウザいんだけど)そしてマグロ状態の、客の肉棒にローションを塗って手で発射させた。歌舞伎町ホストスナック『美男(びだん)』。ホールの図に、字幕 長身でイケメンのホスト十人が、カウンター四席と三つのボックス席で接客していた。ボックス席は個室のように、それぞれが仕切ってあった。ミーナは客で来ていたが、カウンターの隅で独り淋しく、不満気だった。(ネクラな太めを協調すべき)ミーナ (どうして霧流は着いてくれないの? せっかく逢いに来たのに、淋しい) 霧流はボックス席で接客しながらも、ほくそ笑んでいた。(客の肩を片手で抱きながら)霧流 (俺が席に付かないもんだから、イライラしてるだろうな……そう簡単に接客はしない。俺は安くないから、金が掛かるってことを肉体(からだ)で教えてやるよ)カウンター内にいた後輩ホスト・亮介が、霧流の席に顔を出した。焦り気味だ。亮介 「霧流さん、ミーナさんが帰るって言ってますけど」 霧流はおもむろに立ち上がった。霧流 「そうか。いよいよ出番だな」 霧流が横に着くなり、ミーナは顔を背けて席を立った。霧流 「もう帰っちゃうの?」ミーナ (怒ってるってとこ、思い知らせてやる) 霧流は、彼女の肩を掴んで引き止めた。しかし勢いは止まらず、その手を払いのけて階段を上がると、手を挙げてタクシーを止めた。 霧流はタクシーに乗り込もうとする彼女を力ずくで止めると、ミーナ 「放してッ」 霧流は女の頬を平手で叩いた。頬を押さえて、信じられないような顔をするミーナ。霧流 「俺の気持ちが分からないのか?」ミーナ 「えっ…」 彼も真剣で、眼を潤ませた。霧流 「店にいるときは仕事だから、高いボトルを注文してくれた客は大切なんだ。俺も借金で大変なときなんだから。でも、お前は本気だから、客じゃないから……そこんとこ分かってくれよ」 涙を浮かべる女を彼は抱きしめると、無乗車のままタクシーはドアを閉めて走り出した。ミーナ 「そんなに大変だったら、言ってくれればいいのに」霧流 「無理だよ。お前に負担させたくないからな。でも協力してくれたら、お前の言うことを何でも訊(き)くよ」 そして、店ではミーナのカウンターにピンドンが置いてあった。亮介がマイクを持って祝杯のコール。他のホストたちも拍手して喜んだ。亮介 「超素敵なミーナさんより、極上のシャンパンを頂きましたぁ~ッ!」 乾杯する二人。 ラブホテルでセックスする二人。ミーナ (やっと霧流は私を抱いてくれた……この幸せがいつまで続くんだろう?)霧流 「本番があるかないかの違いだけだから、だったら稼げる方がいいだろ」ミーナ 「うん……」 霧流の眼が輝いた。霧流 「もう離さねぇからな!」ミーナ 「嬉し~ッ」 絶叫するミーナ。 吉原の大衆ソープ『ベティ』。 そこには、霧流の思い通りに働くミーナがいた。 霧流の一言。「俺たちにとってHは仕事であり、最後の切り札。どんなブスでも金さえあれば、時を見計らって伝家の宝刀を抜くよ」完。
2009年04月26日
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【コンセプト】 女たちは、なぜホストクラブで豪遊したがるのか? 人生を左右されるぐらいの火遊びを、身を削ってでもやらねばならぬのか? ホストと知り合う動機とハマる過程、そしてその末路……現役ホストからの暴露レポートを、密着取材から奪取。ホスト・政宗 〃 「年上の女には甘えるのが一番さ」ホスト・霧流(きりゅう) 〃 「女の淋しさと弱さを利用して、擬似恋愛で金にするのが俺たちの仕事だよ」ホスト・愛澤 〃 「ただ満たされるだけでは、物足りなさを感じてくる。危険な刺激を得たい性(さが)……それが、女」(本当にあったHな話・ぶんか社に掲載)~第一話・バブルを体験した女(クラブママ)~六本木の繁華街。ディスコのお立ち台で、扇子を持ち踊り狂う若い女たち。字幕 1980年代後半、株や土地の高騰で狂乱したバブル景気があった。 里見ユリは、バブルを体験したNO.1ホステスだった。高級クラブ『りゅうど』で接客するユリ(22歳)が、A客の席に来た。ユリ 「いらっしゃいませ」 ユリに名刺を渡すA。A 「お前がNO.1のユリか」 名刺を見るユリに、Aの思惑。A (愛人4号にしてやる)ユリ 「不動産屋をやってらっしゃるんですか」 彼女は目を輝かせた。ユリ 「私、マンションが欲しいんだけど。良い物件ある?」豪遊三昧のAは、咥え煙草でバッグから一千万の札束を鷲掴みにすると、テーブルの上に置いた。A 「俺が持ってる高級物件(マンション)をやるよ。そしてこれ、契約金だ」ユリ 「私、何でもする~」字幕 愛人契約成立。Aの腕を両手で掴んで喜ぶユリであった。字幕 ホステスとの情事を目当てに、金品を宛(あて)がったバブル紳士。女たちも自らの肉体を武器に貢がせた。 そんな彼女も2008年、赤坂のミニクラブのママになっていた。夜の接客、昼は経営者として自宅兼事務所のマンションで経理をしていた。ソファでTVを見て一服しながら、猫を片手に、ユリ 「今じゃ、小さいながらも自分の店を持てるまでになったけど、やっぱ結婚できるときにしとけば良かったな。若い頃って、どうしても高望みしちゃうから……。所詮ペットじゃ話し相手や、面倒を看(み)てくれるわけじゃなし」 飼い主など我関せずとばかりの猫の鳴き声。ユリ 「どうちたの~?」 と訊いても、そっぽを向く猫。が、淋しさを増長させていた。 夕方、化粧をしてタクシーで店へ。そして、ママとして接客するユリ。白いドレス姿(もしくは着物)が、美貌をさらに際立たせていた。客 「ママは気丈で高貴な印象でさ、近寄り難いほどの美人だよね。見てるだけでイイって感じ」ホステス「私、いつもママを少し離れたところから見て憧れてるんです。会社の経理だって、自分でされてるんですよね。尊敬しちゃう」 ユリは微笑みながら、思いは別なところにあった。ユリ (普段気を張ってるから、その反動で店を離れると心と体が限界なの……真剣に口説いてくれる男って、あんまりいないし。いても変な奴ばっか) 六本木ホストクラブ『美女苑』。 NO.1ホストの政宗は、ユリの目を見つめていた。政宗 (男と女に会話なんていらない)ユリ (いつも、貴方(あなた)の目を見ているだけで濡れてきちゃう……) 政宗は、彼女の心を思いやった。政宗 「どうしたの? 今日はいつもより疲れてるね」 ユリは無言で政宗の胸に寄り添った。彼は、優しく片手で頭を撫でてあげた。ユリ (結局、家庭を持てない私が癒しを求める先は、若い男と愛)政宗 (女である以上、性欲は食欲と同じぐらい必要不可欠。それがないと、潤(うるお)えない。女を売っているホステスなら、なおさらだ) 政宗の部屋。 派手なベッドルームで、激しくセックスをする二人。ユリは大声で喘ぎ声を上げた。政宗 「ユリには俺が必要なんだろ?」 ユリは頷いた。政宗 「『はい』って言え!」ユリ 「はい……」 そして、絶頂に達した。 時間の経過。 情事が終わって、政宗の腕枕で横になるユリは長い時間、その余韻に浸っていた。政宗 (大満足なHが終わった後、女は長い時間その余韻に浸っている。今、一番優しいこの時に……)と、切り出した。政宗 「このマンション…ヤクザの事務所があるらしくてさ、エレベーターでよく逢うんだけどその度に脅されるんだよね。奴らはホストを眼の仇にしてるから……」 と、背を向けて泣き出した。政宗 「殺されるかもッ」ユリ 「大丈夫だよ。私が部屋を借りてあげるから」 と、彼の両肩を後ろから抱いた。政宗 「そのお金、分譲の頭金にしてもいい?」ユリ 「その方が良いかもね。そうしなさい」政宗 「でも、俺ホストだからローンが組めないし…連帯保証人になってくれれば嬉しいんだけど」ユリ 「うん。困ったときは助けてあげるね」 政宗は、向き直ってユリを抱きしめた。政宗 「ママ大好き~!」 彼は、してやったりとばかりに舌を出した。政宗の一言。「バブル当時、肉体を金品に替えた商魂は、俺に金を注(つ)ぎ込んでいた。人間は、自分がしたことをやがてはされる運命にあるんだ。俺も気をつけよ~っと!」~因果応報、巡る因果は糸車~完。
2009年04月25日
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~第4鬼・もう一人の俺~世の中に多重人格者がいるとしたら、俺もそうじゃないかと思う。飲食店の調理場で客の料理を作っている俺は、コックコートに着替えてエプロンと帽子をつけるまでは普通だが、包丁を持った瞬間に緊張感が走る。それは仕事に対してのものとは明らかに違った。顔は笑顔で10人ぐらいのスタッフと仕事の段取りを確認していてもその裏に潜む、違う俺の意識が目を覚ます。「こいつら全員を刺し殺すには、まず誰から襲えば簡単に済むか」「一人でも出口から逃がしちゃ駄目だ」「向かってくる奴もいるかもしれないけど、その前にやるんだ」「もしやり遂げたらマスコミは騒ぎ立てるに違いないし、世間は大騒ぎするだろう」「例え死刑になっても、こいつら全員の命と俺一人の命を引き換えにするんだからいいんじゃないか」包丁を振り回し、次から次に惨殺していく自分と錯覚したことだってある。ハッと我に返ると膝が震え、心臓の鼓動が激しくなっていた。そんな葛藤の毎日が続いたある日突然、親父が交通事故で死んだ。御通夜が終わってその夜は、親父が入っている棺おけの横で過ごすことにした。親父との色んな思いが駆け巡っているうちに、周りが明るくなってきた。その朝方、金縛りにかかったと思ったら全身が痺れるように震えてきた。そして、影が身体の中から上に抜けて消えていった。身体が軽くなったような気がした。人の気配がしたので横を見たら、足の影が歩いて棺おけの中に消えていった。畳をこするような足音が聞こえたのは確かだ。数日たって職場に復帰したら、もう一人の俺がいなくなっていたことに気付いた。包丁を持っても、自分の中では何も変わらなかった。もう葛藤する必要も無くなった。今にして思えば、親父が引き連れて行ってくれたような気がしてならない。 完。
2009年04月21日
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