Mr. Cats' Gardenのブログ あるいはニャンスケの生活と意見

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2019.01.27
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カテゴリ: 身上話
初日の出を拝もうと、山を登っていた。星空の正面の視界を、水平線からほぼ三角形に遮っている黒い影の頂点が山頂だ。そう遠くはない。一寸水平線が白んできている。急がねば。

 何時の間にか、山腹は火山灰でできた砂丘状態になっている。一生懸命、目の前の砂礫を登っていく。フト目を上げる。余り進んでいない。星空に浮かぶ稜線が近づかない。高度を稼げていない。一寸慌てて歩調を早める。また目を上げる。まだ進んでない。サクザーサクザーサクザー。フト足を止めた。ザーザーザーザー。あれ、変だ。歩き出せばザクザーサクザーザクザー。止めるとザーザーザー。足を止めても砂が動いている。

 やばい、ここは流砂の上だ。速く抜け出さねば。足が必死になる。ザクザクザクザクザーザクザクザクザーザーザーザーザーザクザクザクザーザー。

もう顔を上げたまま目を稜線に据えたまま足を動かす。ザクザクザクザーザーザザザーザラザラザー。

近づくはずの稜線が何と少しずつ遠くなっていくでは無いか。一寸くたびれてきたザクザクザーザーザクザーザーザーザザザー。
だんだん夜が明けてきた。ザクザクザーザー。空が青い。ザクザクザーザー。稜線は今や黒と青の境界線だ。ザクザクザーザー。

 一寸くたびれたのか、歩みが遅くなる。青空の下に中央が高い山なりに見えていた稜線は、いつの間にか中央部がへこんだ前と逆な曲率を持ち始めている。だいぶ流されてしまったのであろうか。一寸何か絶望感のようなものが忍び込んでくる。一寸やばい感じ。

 それでも何とか足を動かしながら目を一寸左右にしてみて、更に変なことに気づいた。稜線が青空を囲み始めている。横からも上からも稜線の様な縁取りが現れ始めている。もしかして、これは大きな穴なのではないか。砂流が大きな穴に向かって流れ込んでいる。その中でニャンスケは蟻地獄に落ちた蟻のようにもがいているのではないか。焦る。焦る。あせる。あせる。ザクザーザーザーザクザーザーザーザクザーザーザー。。。。

 もはや青空は暗闇に浮かぶ満月のように見える様になっている。目の前の砂は見える。だが少し目を上げると砂流の遠い先は丸い青空につながっていたはずなのだが、見えている砂流の遠い先端は細り、既に蒼穹との間に漆黒の闇が横たわっている。不思議なことに、視野の端の方に、真正面の青い円盤と同じようなものが時々のぞくような気がする。



更に気がついた。円盤たちをよく見ると、円盤が皆ペアをつくっていて、ペア毎に色が違う。青い円盤で真ん中に黒い縦筋、銀色に黒縦筋、金色に黒縦筋、ネヅミ色に青縦筋、何だか皆猫の目のよう。音がわずかに聞こえてきている。囁くように絹がこすれるように、ンフンフンフ、ンニャンニャンニャ,クルクルクルクル、フンガフンガフンガ、ゴロゴロゴロ、コロコロコロ、ルルルルルル。。。あれは聞き慣れた猫の笑い声ではないか。猫族は笑うことを潔しとしない。だが、どうしようもなく押さえきれないとき、クックック、ウニャウニャウニャと言うようなこえが出てしまったり思わず喉がゴロゴロいったりしてしまい、髭が動いてしまう。そういう音の集合がそわそわと伝わってきているのだ。ニャンスケは沢山の猫に遠巻きにされた中で、孤軍奮闘、流砂のオモチャの中で砂と戦っていたのではないか?何だか違和感一杯、そのうちだんだん疲労困憊で意識が弱くなっていきそう。。。

だがしかしまた、それと共に別の意識が強くなってきている。変だよ。私ニャンスケは宿主の中のヴァーチャルキャットだったはずだよね。自らは五感も五体も落ち合わせていないはずでは、。。これはヴァーチャルキャット・ニャンスケが実は五感五体を自ら持ったほんまの猫になりたがっているという、潜在意識がもたらしたニャンスケの夢だったのか。

変な初夢だった。

あんまり変だったので、正月早々は遠慮して今日までアップを延ばした次第!


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最終更新日  2019.02.16 12:08:52
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