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象の消滅、村上春樹の短編集の中の1つ。 ある日象が動物園から飼育員もろとも忽然と消えた。足の鎖についた鍵はそのまま残っていた。 逃走とかじゃなく消滅。象はどうやって檻をでてどこに消えたのか? The Elephant Vanishes posted by (C)灰色ウサギ 先日若い友人夫婦が遊びに来て泊まっていった。英語しか話さない友人の夫。夫が料理し、私が友人と日本語でおしゃべりに興じている間じっと私の本を読んでいた。 それがこの短編集。気に入ったようなのであげた。 だから今手元にあるのはKindle版。 そのタイトル写真が上。 読書の友のおやつはアンリシャンパルティエの焼き菓子の三段お重。 アンリ.シャンパルティエ 重箱 posted by (C)灰色ウサギ
January 7, 2016
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Sara は自分に自信のないコンプレクスを抱えた複雑な環境の中で生きる少女だ。ある夏、話すことが出来ない障害を抱えた弟に白鳥を見せに湖に連れて行った後。夜中に弟のチャーリーが何かに誘われるように湖に出て行ってしまい、途中で夜の闇に怯え森に迷い込んで迷子になってしまう。 必死にチャーリーを探す中で自分の心と向き合い、発見をし、普段と違う状況下で友人達と触れ合う中で、少しずつ変わっていく。少女の成長の物語だ。そうはいっても物語の中の時間は遅々として進まない。一冊の本の中で2日ぐらいしか進まないのである。サラの心の動きで物語が進んで行く。 スワンの夏はさらにとって忘れられない夏になった。 The Summer of the Swans posted by (C)灰色ウサギ
November 18, 2015
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本当にこの猫、人間だったらちょい悪親父という言葉がぴったりだと思う。 大好き。 どこか人間を食ったところがあって、でも憎めなくて。今回はなんと逆襲。毎回人間を振り回しているくせにとは思うが。 飼い主のエリーはこの猫を愛して可愛がっている。お母さんはちょっと能天気なところがあり。お父さんはひょっとしたら天敵かな。だから一番Tuffyに振り回される。 image posted by (C)灰色ウサギ Do I do what you want? No,I do not. Do I come when you call? No, I go my own sweet way. I am cat. 猫だものイヌと違うよ。なぜ愛想ふりまかなきゃいけないの。媚びないよ。 うんうん。 今回は、エリーパパとのやり取りが面白い。 ポットを割ってほしいパパ。Tuffyをポットにエビを入れて釣る。そこでタフィー考える。エビ1匹だけ買った訳無い。有った!いっぱい倉庫の中に。 パパは失敗。 パパの買ったクジで車が当たった。でも、パパはそのクジどこに隠したか忘れちゃったよ。 Tuffyは仕方ないから、ポットを割ってクジの隠し場所を教えてあげた。計らずも天敵パパの願いを叶えちゃってしょげるTuffy。でも良いんだ、負けじゃ無い精神的勝利だ。 Okay okayから始まるこのシリーズは楽しい。 ガーディアンが痛快と言っているけれど全くその通り。 そして、UK 版の挿絵が一番ちょい悪そうで好き。
November 15, 2015
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ベットに入ってから読む本は歳をとってからは睡眠薬と同じになった。 だから、夫がテレビを見ている横で本を読む。 Putterさんのシリーズから3冊。 Fly the plane Putterさん模型飛行機を作りますがなかなか上手く飛ばない。猫のTabbyはいつも一緒。 Putterさん posted by (C)灰色ウサギ See the stars Mr.putterさん、なんだかお腹がいっぱいで寝られない。それはお隣のMrs. Teaberryさんの手作りお菓子を食べ過ぎたから。そこで猫のTabbyと星を見に。 Putterさん posted by (C)灰色ウサギ Feed the fish Putter さんが3匹の魚と金魚鉢を買ったら、さあ、Tabbyがたいへん。Tabbyを見るPutterさんが優しい。 Putterさん posted by (C)灰色ウサギ
October 26, 2015
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このところブログをさぼりがち。何をしているかと言うと狂ったように本を読んでいる。何のために?捨てるために。家の軽量化実行中。ついでに蔵書も整理して捨てている。だが、根がケチでもったいながり屋。ただじゃ捨てられない。捨てる前にもう一度読んでいるのである。東野圭吾、吉本ばなな、瀧井耕作・・・・。どんどん読んでどんどん捨てる。あー、でも日本語飽きた。そこで出てきたのがこの猫。いやあ、クールな猫である。昔流行った言葉でいえばニヒル。この猫、名はTuffy。ある日、小鳥を殺してドアの猫穴から家の中に持って来た。さあ大変、家族の女の子とお母さん、お父さんは大騒ぎ。バケツを持って来て大掃除、そして小鳥のお葬式をして庭に埋めた。皆の慌てふためいた様子を見ても、クールに眺める。「どうして?僕は猫だよ。それは猫の性だよ」そして、次は死んだネズミを持ち込んだ。家族はまた大騒ぎ。タフィが殺したと思っている。「街の中の死なんてこの世の中にいっぱいあるじゃない」彼は嘯く。またまた次の日、今度は自分より大きい死んだうさぎを猫穴から、ふうふう言いながら苦労して持ち込んだ。「まあ、お隣のThumperを殺しちゃったの?」「信じられないほとんどタフィと同じ大きさじゃない」「これは大問題だよ。お隣に何と言えばいいの?」有ろうことか、家族はうさぎをきれいに洗ってドライヤーで乾かして・・・。「僕が?隣の垣根の穴は僕には小さすぎるよ。」とお母さんとお父さんはお隣のうさぎ小屋にウサギを返すために譲り合い、いや押し付け合い。結局、お父さんは夜の闇に紛れてウサギをお隣のうさぎ小屋に返す。それを冷ややかに眺めるタフィー。泣き虫な女の子はうさぎのお墓用のネームプレートを作っている。そしてお隣さんに会った。「とても不思議なことが有ったのよ。家のうさぎが死んだから、箱に入れて、庭に埋めたの。でも、昨日ウサギ小屋にその死んだうさぎが、死んだ時よりも綺麗になっているじゃない。うさぎのお墓は空っぽ」・・・・・・・・・・・。いやあ、これこそ落語の世界。しっかりパンチの利いた落ちが有る。A catの目から見た世界「The Diary of a KILLER CAT」イギリスはキューガーデン駅の前の本屋のお姉さんに薦められた本。
August 4, 2013
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これはちょっと不思議な本。どう不思議かと言うと、なんだかよくわからない。とにかく不思議。何が不思議かと言うと、なんとなく不思議。「On Cat Mountain」 Fransoise Richard 作、Anne Buguet 絵 昔、日本のある村に意地悪な婦人がいました。そこで召使として働く「しょう」という少女がいました。彼女は一匹の「秘密」という名の黒い猫を奥さんに隠してかわいがっていましたが、或る時見つかってしまいました。怒った奥さんは猫を嫌い、逃がしてしまいました。そうこうするうちに村に占い師がやってきて恐ろしい猫の山に行けば「秘密」が見つかると言いました。「しょう」は山に分け入って山の中の不思議な村で過ごすうちに、家の人が「しょう」を食べるか食べないかの話をしているのを聞いてしまいました。その家の人たちは化け猫だったのです。でも「しょう」の心根の優しさに猫たちは「しょう」を食べません。そして「しょう」は、「秘密」に出会います。秘密は帰る「しょう」に縫い取りのある小さな箱をくれました。意地悪な婦人のいる家に帰ったしょうの箱の中から、大金が出て来ました。それを聞いた意地悪な奥様は自分も猫の山に「秘密」 を探しに行き・・・・。そのあとは日本のむかし話にある通り。なぜこの本が不思議かと言うと、 話は日本の古典の昔話に似ているのに、どこか引っかかる部分が時々出て来るのである。 まず、日本人なら付けないネーミング「しょう」「秘密」 猫が化けるという日本の妖怪文化をと恩返しがミックス。 挿絵は日本のどこかの絵を参照にして、非常によくかけているのに、村の家がほんの少し 洋風であったり、レモンが出てきたり、占い師がお坊さんの着物だったりする。 わずかに惜しい! きっと日本の「舌切り雀」や「花咲爺」を読んだフランス人作者と、浮世絵の美しさに魅せ られた挿絵画家がまったく新しい話を作り上げたのだろう。 それともわたしが知らない日本の昔話だろうか。ちょっと不思議で、新鮮な外国人の手による日本昔話。 ついでに読んだ本。 「On The Other Side Of The River」Joanne Oppenheim と 「The Friendly Monster」Sita Jucker
July 29, 2013
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