仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2008年04月30日
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 昨日の休日は私が所属している史跡庭園を管理しているNPOの主催で、「春風コンサート」と銘打って邦楽のコンサートを行った。まず午後からは地元の人の三曲の調べのコンサートを行った。この人たちは、普段は史跡庭園にある草庵のほうで演奏してもらうのだが、昨日は夜にメインコンサートがある関係で、悪かったのだが前庭のほうで演奏してもらった。

 コンサートを運営する我々NPOのほうも、普通使わない躙り口のほうから入ってもらうため、お客さんが鴨居などで頭などを打たないように、細心の注意を払って案内をしたのだ。(いくら鴨居のすぐ前で注意をしても、頭をぶつける人はいるのだが・・・)演奏のほうはさすがに慣れたもので、お客様も安心して聞いてくれていた。(演奏者の知人も多かったのだが・・・)

 この演奏会でも邦楽のコンサートとなると音合わせは大変で、13:00からのコンサートでも音合わせが始まったのが、9:00頃から始めていたのだ。しかも昨日は夜のメインコンサート用に、プロの音響さんが入っていたので、演奏者の方も少し緊張していたみたいだ。我々もスピーカーなどの音響設備の設置が終わると暇になるので、練習をたっぷりと見ることが出来た。

 さて夜のメインコンサートだが文化庁の後援をうけて、「文楽の調べ」と言うことで素浄瑠璃をプロの太夫さんに語ってもらったのだ。素浄瑠璃とは三味線を伴奏楽器として、太夫が詞章を語る音曲で室町時代から始まったらしく、江戸時代には消化の旦那芸として非常に人気になった芸なのだ。私の好きな落語にも「寝床」や「軒付け」など、素浄瑠璃を題材にしたものが多く残っている。

 浄瑠璃は詞章が単なる歌ではなく、劇中人物の台詞やその仕草、演技の描写をも含むものであるために、語り口が叙事的な力強さを持つっていると、昨日もらったパンフレットに書いてあった。江戸中期ともなると大変盛んになり、数十もの流派があったらしいのだが、そんな中でも語り手の天才「竹本義太夫」が現れて、大阪道頓堀に人形浄瑠璃の劇場「竹本座」ができたそうだ。

 昨日後援をしてくれた素浄瑠璃も竹本派の太夫さんで、その太夫さんと会の運営をしている三味線の人の演奏前の解説によると、「義太夫節の祖である語り手の天才『竹本義太夫』が、名作者近松門左衛門と結ぶことによって、戯曲の文学的な成熟と詞章の洗練が行われて、現在の義太夫節と人形浄瑠璃が充分に芸術としての鑑賞に耐えうるものとなった」ということだった。

 昨晩は18:30から1時間の予定でたっぷりと語ってもらったのだが、午後から行った音合わせの最中に、演奏を次間である三畳間で行うから、メインの四畳半に観客に入ってもらって言いといってくれたのだ。この対応はすぐに我々の手で出来たのだが、誰に四畳半に座ってもらうのかが問題となって、まるで落語の「寝床」の逆になってしまったのだ。





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最終更新日  2008年04月30日 12時56分18秒
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