私もそうなってきているのだが仕事帰りに居酒屋などに寄らず、自宅で晩酌を楽しむ「家飲み派」が86・2%に上ることが、ビールの業界団体「発泡酒の税制を考える会」の調査で分かったそうだ。今週の月曜日にTVに出ていた居酒屋チェーン「わたみ」の社長である渡辺久美氏も、「みんな不況とデフレで給料が上がらず節約に走っている。サラリーマンも節約のために居酒屋で飲まず家で飲むから、居酒屋は売上げが減って、従業員を減らすか従業員の給料を減らそうとしている。また、店舗拡大どころか廃業に追い込まれる店も出るだろうから、建設関係の仕事もなくなる。みんなが節約する結果、今までよりも安い第3のビールのような製品しか売れなくなる」と嘆いていた。
私をはじめ酒飲みというのは賎しい者で、不況でもやめたくないのが晩酌なのだが、飲み方が居酒屋などの「外飲み派」から、自宅で飲む「家飲み派」に転身しているという調査結果は正しいみたいで、節約しながら楽しもうと酒類や酒器・肴までこだわりをもっている「家飲み派」が増えているというのだ。もっとも居酒屋の方も商品の単価を下げて客を呼び込もうとしており、新しく出来た居酒屋などは「300円均一」を売りにしているのだ。都会ではなんと「一品270円均一」という居酒屋も出始めているというのだ。そのような安さを誇る店でも、外で飲むと安くても数千円はかかってすまうのだが、家だと焼酎とソーダ1缶ですぐに酔いが回って安上がりとなっているのだ。
私の場合は近くのデパートの地価の食品売り場で、閉店間際の半額奉仕品を買うことにしており、けっこうこった肴で晩酌を楽しんでいるのだ。私のように自分で好きなモノを買ったり作ったりして気楽に飲む方がよいという人間が増えたみたいで、ある新聞の記事によると「居酒屋を含む飲食店チェーンでは、家庭で食事をする『内食傾向』の広がりもあって、苦戦を強いられている」そうなのだ。居酒屋チェーンの調査によると、パブや居酒屋の全店売上高は、今年の9月まで9カ月連続で前年実績を割り込んでいるそうで、集客増を狙いに「居酒屋のデフレ化」が進むと予想しているのだ。
私の所属している建設業では、仕事上で何かあったり節目のときには、職人さんや作業員さんを集めて一杯やるのが恒例なのだが、飲酒運転の罰則が厳しくなったのと、給料カット等が影響して最近の外飲みパターンでは、一次会で帰る人や「短時間で帰る人が多くなっているのだ。つまり、「家のみ派」をはじめ、はしご酒はせず、外で飲む頻度を減らし、深酒を控えている傾向が強く出ているのだ。業界全体のイメージで安酒との付き合いが多いと思われている建設業でもこれだから、これから年末に向かっての忘年会シーズンでも、今年は寂しい年の瀬になりそうみたいだ。
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