仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2015年08月28日
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英語で蜂の羽音を意味する「ドローン」と呼ばれる小型無人飛行機が、これから建設現場を変えていくことのようで、竹中工務店は吹田市立スタジアム作業所で「ドローン」を導入して、品質管理から害鳥駆除まで様々な活用法を検証しているそうなのだ。また宙を舞う「目」に映る新しい景色を紹介するといったように、産業界では「ドローン」の有効活用や新ビジネスへの期待が高まっているというのだ。その前提となるのはなんといっても安全飛行で、「ドローン」を様々な業種で有効活用するためには、墜落事故の危険性をいかに少なくするかがポイントだといわれている。建設業界ではこのように「ドローン」の安全飛行を工事現場で既に実践し、飛行マナーの遵守を他業種に先駆けてリードしているというのだ。

現場の測量や空撮など「ドローン」を業務で活用する機会の多い建設業こそ、他産業に先駆けて安全運航を実践することで「ドローン」の普及をリードする立場にあるというのだが、プロのパイロットによる安全飛行術を道路工事現場からリポートした記事が、私の愛読する業界紙に載っていたのだ。本社が北海道にある建設会社が施工するある道路工事現場で、「ドローン」を使った空撮が行われるという事での記事だったが、この日「ドローン」の飛行を担当したのは建設分野で情報化施工やコンストラクション・インフォメーション・モデリングなどのITシステムやサービスを展開する会社だという。「ドローン」の飛行制御用のシステム一式を積んだワゴン車が現場に到着すると、すかさず数人がかりでセッティングを開始したというのだ。

今回のパイロットを務めた人はドローンを地面に置いたまま、小一時間経ってもいっこうに離陸させる気配がなかったそうなのだ。アマチュアのパイロットだとすぐに「プロポ」と呼ばれるスティック方式の操縦装置を取り出し、スイッチを入れてドローンを飛ばしたくなるところだがプロのチェックは入念だというのだ。スタッフがまず行っていたのは風のチェックで、風の強さは現場事務所前の吹き流しや木々の揺れで大体わかるのではないかと思うのだが、それはやはりアマチュアの発想だったようで、「ドローン」の飛行に慣れたパイロットは風を体感することでドローンが飛ばせるかどうかを判断するのではなく、携帯式の風速計で「今の風速は毎秒最大4メートルの平均で2メートル」などと定量的に計測するというのだ。

続いて飛行ルートの確認を行うそうなのだが、この日の空撮は道路工事現場の上空を200mほど往復して撮影する予定だったのだが、アマチュアの感覚だと現場の向こう側にあるくい打ち機を目印にして適当なところまで行ったら引き返してきたらいい、というように安易に考えがちなのだが、人が作業している場所の上空には絶対にドローンを飛ばさないのがプロのパイロットだというのだ。ワゴン車に搭載したノートパソコンでGPS(全地球測位システム)対応の地図を開き飛行ルートを入力し、そして飛行中は常にドローンから送られてくるGPS信号をノートパソコン上で確認しながら、目分量に頼ることなく飛行ルートをきっちりと守るようにして、「飛行前安全確認書」に従って1つ1つ丁寧に行っていくというのだ。

「ドローン」の大きな墜落原因の1つに「燃料切れ」があることから、プロのパイロットも燃料となるバッテリーの管理には最大限の注意を払っており、今回使用したドローンはバッテリーを2個搭載しているが充電済みのバッテリーを7組計14本用意していたというのだ。この準備によってパイロットはバッテリー残量の心配をすることなく飛行計画にも余裕ができるという「ドローン」に装着する前には1本ずつ充電量を「こちらは99%こちらは100%」というようにバッテリーチェッカーで計測し、充電量が95%未満のバッテリーは使用しないという徹底ぶりだという。そして「ドローン」が1回の飛行を終えて帰ってくると飛行時間にかかわらず、バッテリーを満充電のものに交換するというのだ。

離陸前の準備が完了し後はスイッチを入れるだけという状態になってもチェックは続き、プロペラを手回ししてベアリングに異物が詰まっていないかを確認したり、操縦に使うプロボのスロットルやスイッチの位置やケーブルの接続状態などについて、マニュアル通りかどうかを確認したりしていくのだ。こうした準備の後「ドローン」はついに離陸しそしてゆっくり上昇し、飛行時間はわずか2分弱の作業を終えたそうなのだ。離陸前の準備には様々な測定機器や制御システムを使って約1時間を費やしての作業を行ったというのだ。「ドローン」を現場に持って行くとすぐに飛ばしたくなるのが人情だが、面倒なチェックを離陸前にあせらず地道に行うことが安全飛行を実現するための第一歩ということのようなのだ。









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最終更新日  2015年08月28日 07時43分31秒
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