先日事務所のパトロールカーがパンクしたのだが車のタイヤのパンクが増えているという。日本自動車連盟のパンク救援は昨年度で36万件余りと過去最多を記録しており、日本自動車連盟はセルフ式ガソリンスタンドの増加で空気圧点検がおろそかになっているとみて注意を呼びかけているという。群馬県昭和村の関越自動車道で昨年9月にパンクで止まっていた乗用車に大型トラックが追突し、乗用車の会社員男性と無職女性が死亡し同乗の2人も負傷する事故が起こったそうなのだ。群馬県警によると4人は東京ディズニーリゾートから帰る途中で、ハザードランプを点滅させて日本自動車連盟の助けを待っていたという。群馬県警高速隊の登坂幸永副隊長は「パンクでも死亡事故につながり高速道路上は特に危険だ」という。
日本自動車連盟によると昨年度のパンクによる救援は36万1942件で、活動を始めた1963年度以来最も多く10年前と比べ5万3506件増えているというた。車の性能向上で救援総数は10年間で2割減っていることから全体に占めるパンクの割合は10・3%から15・5%に上昇しているそうなのだ。発生場所別では一般道が92・3%で高速道路は7・7%となっており、月別では夏休みで遠出する機会が増える8月が最も多く3万6494件と全体の約1割を占めているそうなのだ。日本自動車連盟はパンクの増加要因としてセルフ式ガソリンスタンドの増加をあげているが、全国のガソリンスタンドは全体数が減少しているのに、セルフ式ガソリンスタンドは今年3月末時点で9728店と全ガソリンスタンドの3割を占め年々増えているというのだ。
日本自動車連盟の広報担当者は「身近な車の点検所であるガソリンスタンドで専門的な知識を持った店員との接触が減り、タイヤの点検回数も減る。その結果、空気圧不足の車が増え、パンクが増える」と話しているが、タイヤトラブルの代表格はパンクで一口にパンクと言っても、ゆっくりと空気が抜けていくスローパンクチャーやタイヤが破裂するバーストなどがあるという。特に高速道路では夏と冬を問わず全トラブルの実に 30 %を占めており、これらタイヤ自体のトラブルのなかにはクリップボルトナットの緩みによりタイヤが外れてしまったというケースも見られるというのだ。タイヤが外れると大事故となる恐れがあり、タイヤが外れてしまうとブレーキローターなどが路面と接地してクルマのダメージも大きくなつよいうのだ。
タイヤが外れなくてもガタつきによりホイールのボルト穴が変形してしまうことがあるが、一般道路におけるタイヤのトラブルが全体の 10 %なのに対し高速道路は 30% と 3 倍になっている。高速道路のタイヤトラブルはバーストなど修理不能であることが多いのが特徴で、高速道路におけるタイヤトラブルではバーストが多く見られるが、高速道路での高速連続走行はタイヤへの負荷が大きく、空気圧が低下しているとタイヤのたわみが大きくなるという。連続したタイヤのたわみによりタイヤが発熱し最後にはバーストしてしまうというのだ。もっともタイヤ自体の性能向上と道路整備が進みタイヤのパンクは昔と比べて少なくなったとされているが、パンクがなくなったわけではないことから注意だけは行ってはいけないという。
私の場合パンクしたパトロールカーは通常タイヤより幅のないテンパータイヤに履き替えて帰ってきたのだが、ほとんどのクルマには応急用としてテンパータイヤが搭載されているという。テンパータイヤはあくまでもパンクしたタイヤの補修が完了するまでの間に応急用として使用するものなので、パンクしたタイヤは速やかに修理をして元通りにしておくべきだという。日常的にタイヤを点検していても勢いよく段差を乗り越えたときや、釘を踏むなどの不可抗力によってパンクする可能性は誰にでもあるというのだ。万が一を考えタイヤ交換の手順は覚えておく必要があるというのだが、最近ではパンクしても所定のスピードで一定の距離を走行することができるランフラットタイヤも市販されているというのだ。
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