福岡県飯塚市の斉藤守史市長と田中秀哲副市長が平日昼に市庁舎を離れ、賭けマージャンを繰り返していたことが分かった事件で、地元新聞社の取材に対し 2 人は「道義的責任はある」と認めたというのだ。賭け金は多くても 1 日 1 万円程度というが、事の発端は副市長が第三者から市内の元マージャン店に出入りする画像を突きつけられて交渉を迫られ、飯塚署に相談していたことからだといわれている。田中副市長は「副市長から退く考えはない」と言う考えを示したうえで、「私がいると迷惑する人がおり、仕掛けられたと思っている」と語っているが、メンバーには来年 4 月に市施設の指定管理者となる事業者の社長も含まれていることから、識者からは「選んだ有権者も自らの判断を省みる機会になる」と話しているそうなのだ。
市内の元マージャン店は普段は営業しておらず 2 人が来るときだけ開いていたというが、 2 人によると斉藤市長は就任して以降副市長も数年前から訪れていたという。しかも斉藤市長は「社会通念上、許される範囲。賭けなかったら全然面白くない」と語っているのだ。2人が店へ通うのをやめたのは今年初めに田中副市長を訪ねた第三者が元店舗に出入りする場面を捉えた画像を示し交渉を迫ったのがきっかけで、田中副市長によるとその第三者とは面識がなく福岡市内のホテルで交渉の場を持つよう要求され「仕掛けられた」と思ったという。飯塚署に相談して面会を拒否したそうなのだ。この件で飯塚署の幹部は取材に対して「毅然とした態度で応じるように伝えた」と明かしたそうなのだ。
市長と副市長は地方公務員法で規定される特別職で勤務時間は決まっていないし、通常の公務員のような勤務規定はないのだが、識者は「一般職員だったら懲戒処分ものだ」と指摘しているのだ。斉藤市長は取材に対し「市長になってから行っていた。何回かは分からない。開庁中に役所を抜け出してマージャンをしていたのには道義的責任がある」と話しており、田中副市長は平日午後の公務が入っていないとき、秘書に「昼から休む」と告げて賭マージャンを行っていたという。そして「決裁が滞ることはなく、公務に支障はなかったが、道義的責任は残る」とし、「平日の開庁時間に賭けマージャンをしたことは道義的に責任がある。ただ、楽しみは何かないと。違法というのは違うと思う」と話しているという。
動いた金は 1 日で 1 人当たり 1 万円程度といい、 2 人とも「社会通念上、許される範囲」との認識で、指定管理者の会社社長とは以前からの知り合いと説明しており、指定管理会社の社長も取材に対し「指定の口利きをお願いしたことは一切ない」と話したという。もっともこのような「マンション麻雀」と言えば 高レート麻雀の代表格で、 点5や点ピンでは満足できない雀キチどもが最後に行き着くのが「マンション麻雀」だとされている。実際のところはドン引きするほどのレートではないということなのだが、 チップやウマ・ビンタなど独自ルール を設けていることが大半なので実際にはどれくらいのレートになるかわからにと言うのだ。もっとも警察が黙認しているレートは「 1000 点 100 円」までと言われているそうなのだ。
そういう意味では「マンション麻雀」のレートは完全にアウトで、以前に漫画家の 蛭子能収さんが現行犯逮捕されたときのレート が「 1000 点 200 円」だったというのだ。一晩で 100 万単位の金が動くことも珍しくはなく身を滅ぼす人もしばしばだというのだ。そして「マンション麻雀」の開催場所は遊牧民のように常に移動しているそうで、田中副市長は今年に入り面識のない人物から「善後策を福岡市内のホテルで考えましょう」と迫られたというが、金銭的な要求などはなかったという。斉藤市長は地元食品メーカー社長から初当選し 3 期目で、田中副市長は市財務部長などを経て 10 年から現職だというのだ。福岡県飯塚市の市議会本会議中に起こった事件なのだが市議会では特に説明がなされてはいないというのだ。
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