今年は皇太子殿下が私の住む四国地方に来られることが多く、皇太子ご夫妻は香川県まんのう町の県満濃池森林公園で開かれた第41回全国育樹祭式典に出席されたそうで、皇太子殿下は式典で「緑を守り、育んできた技術や文化を次の世代に引き継いでいくことは、私たちに課せられた大きな役割」などとあいさつしたという。この後に皇太子妃雅子さまとともに天皇・皇后両陛下が昭和天皇の名代として出席した植樹祭で植えたヒノキなどの枝切りや施肥をし、皇太子殿下は高松市内のイサム・ノグチ庭園美術館を訪問して地元産出の石などで創作した彫刻家のノグチ氏の作品を鑑賞したそうで、雅子妃殿下は香川県農業試験場で香川県特産のうどんやオリーブの食味・香りの検査などを視察されたという。
皇太子ご夫妻は「第20回全国農業担い手サミット」の開会式出席などのため高知県に来たそうなのだが、当初は午前に羽田空港を出発する予定だったのが台風21号の影響で午後の出発に変更になったという。それでも南国市で最先端の生産技術を取り入れてパプリカを栽培する「次世代型ハウス」を訪問し、温度や湿度の自動管理など生産性を高めた技術についての説明を聞きながらハウスの中を熱心に見学したそうなのだ。皇太子さまは「第20回全国農業担い手サミット」の開会式で「皆さんが地域のリーダーとして、農業・農村の発展に日頃から意欲的に取り組まれていることを大変心強く感じます」などとあいさつしたそうで、開会式には全国から農業者ら約1800人が参加し表彰式も行われたという。
私もボランティアとして参加していたのだが、第17回全国障害者スポーツ大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ大会」の開会式が松山市上野町の県総合運動公園ニンジニアスタジアムで行われ、国内最大の障害者スポーツの祭典が幕開けした。愛媛で開かれるのは初めてで皇太子殿下が出席された開会式では、愛媛県選手団約200人が雨の中入場行進する各都道府県や20政令指定都市の選手団を出迎えて大歓迎していたのだ。最後に愛媛県選手団約50人がスタジアムを1周し愛媛国体から引き継いだ炬火を炬火台に点火し、愛媛県の選手が力強く選手宣誓する姿に感動を覚えたものだった。残念ながら雅子さまは来県されず皇太子殿下だけの「おひとり公務」に臨まれている姿を拝見させていただいたのだ。
愛媛県に来県されなかった雅子様だが 10 月最後の週末は、愛子さまが通われる学習院女子高等科で恒例の文化祭『八重桜祭』が開催されその席に出席されたという。関係者によると「終日雨でしたが、台風を吹き飛ばすくらい校内は活気に溢れていました。各教室では書道や華道の作品が展示されていたほか、愛子さまは高校 3 年生のダンスパフォーマンスなどをご覧になったそうです」と語っている。 2 日間にわたって行われた文化祭には雅子さまも両日足を運ばれ、初日は 14 時前に到着され 17 時過ぎにお帰りになり、二日目は 13 時頃から 16 時頃まで滞在されたという。着実にお出ましの機会が増えていることから、 1 年半後には皇后となられる雅子さまへの期待は日を追うごとに大きくなっているそうなのだ。
文化祭 2 日目の日に天皇皇后両陛下は豪雨の中「全国豊かな海づくり大会」の式典行事に出席されたばかりか、 7 月の集中豪雨の被災地訪問のため福岡県を訪れられていたそうで、年間 300 件を超える公務は 80 才を超えられている天皇・皇后両陛下にとって大きなご負担であることは明白だろう。それに対して雅子さまのご公務の数は 50 件前後に留まっているそうなのだが、無理をされ病状が後戻りしてしまうことに不安を覚える声も聞こえているという。香川県や高知県でのご公務も大切なのは理解しているし、愛媛県に来られなかったという判断は理解もできるが、その期間に私的外出として愛子さまの文化祭にしかも 2 日間とも足を運ばれたことには、私は愛媛県人として納得しがたいものがあるのだ。
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