緊急事態宣言の全面解除を宣言した安倍首相が記者会見で「強制的な外出規制などを実施せず、わずか 1 か月半で流行をほぼ収束させることができた」と述べ、社会経済活動の再開に向けて「新しいやり方で日常の社会経済活動を取り戻していく」と強調したという。人と人との接触の「 8 割削減」などは求めず、感染リスクをコントロールしながら活動再開を促す考えのようなのだが、これをうけて日本野球機構は 12 球団代表者会議を開き 6 月 19 日の開幕を正式決定したそうなのだ。私もプロ野球は中日ドラゴンズのファンなのだが、やっと新型コロナウイルスの猛威によって約 3 カ月遅れていたプロ野球も、試合数は 143 から 120 に削減して開催されることになったもだ。ただし当面は無観客試合で行う予定だという。
1 か月半以上も継続している東京都などの首都圏 1 都 3 県と北海道の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「緊急事態宣言」が解除され、政府は基本的対処方針を改定し約 3 週間ごとに感染状況を評価して社会経済活動を段階的に拡大させる方針を決めるという。新聞は「緊急事態全域解除」と報じているのだが、気になるのは社会経済活動の再開に向けた工程表の指針で、記事によるとコンサートや展示会は宣言解除にあわせて再開を容認するが、屋内の入場者数の上限を屋外は 200 人とし収容人数の 50 %に達しないのが条件となっている。解除から約 3 週間後の6月 19 日以降は上限を 1000 人まで拡大しるが、プロ野球やJリーグなどのスポーツイベントも無観客での開催を妨げないというのだ。
そして感染防止のため当面は観客を入れずに試合を開催し、開幕までの準備期間として来月 2 日から 14 日までに各チーム、 4 カードずつ練習試合を行うことや、日本シリーズを 11 月 21 日から始めることも合わせて決めました。斉藤惇コミッショナーは会見で開幕日が決まったことについて「数度にわたって日程変更を余儀なくされ、選手や関係者、ファンの皆様にご迷惑、ご心配をおかけした。プロ野球の開催によって、外出自粛を余儀なくされた国民の皆様を勇気づけ、プロ野球以外のスポーツにも開催の指針を示すことができればいいと思っている。開幕を決断できたことは大変喜ばしいことだが、これから準備を怠りなく進め、選手や関係者、その家族を守りながら慎重に進めていくことが何より大事だ」と話してる。
感染予防のためのガイドラインは代表者会議で約 80 ページに取りまとめられ、選手会にも提案して近日中に公開する予定だというのだが、感染者が出た場合の対応についても盛り込んでいるという。 J リーグと合同の新型コロナウイルス対策連絡会議で専門家メンバーから選手の負担軽減のために特別ルールを設けることを提言されているが、試合時間は最長で 3 時間半として 9 回打ち切りなどが検討されているとみられる。セ・パで対立しているクライマックスシリーズのことについては結論が出なかったそうで、斉藤コミッショナーは「検討中です。そういうことも考慮しています」と話し、 1 軍登録 29 人のベンチ入り 25 人の拡大も検討されており、次回の対策連絡会議は 6 月 8 日に行われ実行委員会と理事会で決定するとされている。
私がひいきにしている中日ドラゴンズも報道陣のナゴヤドームへの立ち入りを一部緩和し、紅白戦をナゴヤドームで行うことを明らかにしたそうなのだ。与田監督も担当記者の代表取材に応じ「緊急事態宣言が解除されたから一気にいろんなことをするとは考えていない。様子を見ていきたい」と語ったそうなのだ。ナゴヤドームでのチーム練習の再開後は初となるシート打撃を行い、開幕投手を務める予定は変わらない大野雄大投手は打者 6 人に対して 1 安打で「昨年のシーズンの感覚だなと思った。良かったと思う」と手応えを実感したそうで、開幕日が決定したことについて大野雄大投手は「目指す方向が定まった」と話し、大島洋平外野手は「徐々に開幕への気持ちが湧いてきた。ペースを上げていかないといけない」と語ったという。
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