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2015年05月29日
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カテゴリ: 自動車メカ、部品
サトウキビやトウモロコシなどバイオマスを発酵・蒸留させて製造するバイオエタノール技術は実用化されている。

 バイオエタノールだけ、あるいはガソリンに混合して自動車用燃料として利用でき、排出する二酸化炭素はカーボンニュートラルと判定される。

 ブラジルでは、ガソリンに20%混入、あるいは100%のエタノール自動車が走行している。

 2005年、米国ではエネルギー政策法によりバイオエタノールの使用が義務化され、トウモロコシ価格に大きな影響が出た。



 今回はガソリン代替燃料。

 合成に成功することは技術的成功だが、コスト面を含めた実用化の道は不明。



 Audi社ら、
ガソリンに代わる新しい植物性燃料の合成に成功

 櫛谷 さえ子

 ドイツAudi社は、フランスGlobal Bioenergies社と共同で化石原料を使わずに合成した燃料「e-benzin」の開発に成功したと5月18日に発表した。e-benzinは、トウモロコシ由来のグルコースが原料。発酵による自然蒸発で気体のイソブテンを分離し、これに水素を加えてイソオクタンを合成したもの。

 成分は100%のイソオクタンで、硫黄やベンゼンを含まない。オクタン価がRON100となることから、エンジンの圧縮比を高くして効率を向上できる。

 Global Bioenergies社は、フランスのランスに近いPomacleの試験工場でe-benzinの材料となるイソブテンを生産している。Audi社とGlobal Bioenergies社は、現段階では植物原料を使っているものの、中期的には水、水素、CO2を原料に、太陽光のエネルギーを使って合成する方法に変更することを目指している。

 Audi社はこれまでにさまざまな企業と協力し、化石原料を使わないCO2ニュートラルな燃料の開発を進めている。現在では、工業的規模で合成メタン「e-gas」を量産しているほか、合成エタノール「e-ethanol」、合成ディーゼル「e-diesel」などを開発してきた。




 シェールオイルが掘削、販売が実用化される前、原油高が続き、石炭由来の合成ガソリン(石炭液化)技術の研究・開発が進んでいた。


石炭の液化(Coal to Liquids-CTL)

 穀物由来は世界の食糧事情に与える影響が大きく好ましくないが、カーボンニュートラルな燃料の開発は今後も続くことだろう。





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最終更新日  2019年08月27日 08時07分42秒
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