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さて当院では今月、待望の新型レーザー光凝固装置を導入しました。開院9年目で3代目となります。購入したのはオーストラリア エレックス社の インテグラ プロスキャンレーザー光凝固装置YR(イエロー&レッド) という機種です。日本発売が2016年1月というピカピカの最新型であり、この機種を導入するのは当院が「四国初」となります。 まずはカタログ写真でスペックを紹介していきましょう。 見ての通り、コンパクトでかつ極めて流麗で美しいデザインなのが特徴です。 操作部のスリットランプと下のレーザー部分が一体型でデザインされているからなのですが、エレックス社の技術力の高さに驚嘆します。と言うのは、他社のマシンはどれも驚くほどにサイズが大きいんですね。 上記のような様々なパターンのレーザーをコンピューター制御で迅速且つ安全に打つことが出来ます。 最新型だけあって非常に良く練られたマシンで、画面がシンプルで見やすくて更に操作性が抜群に良いのが特徴です。 これが実際のパターンレーザーの写真ですが、コンピューターで高度に制御されているおかげで、従来型のレーザーに較べると目が受けるダメージが5分の1から10分の1程度に減ります。なのでレーザー後の副作用である網膜の腫れ(浮腫)が激減しますし、レーザー照射にかかる時間も短縮され、更に患者様が感じる目の痛みも大幅に軽減されます。良いことばっかりなんですね。唯一の欠点は、「マシンの値段が目が飛び出るほど高い!!!」ということだけです。車で言うとフェラーリが買える位で、なんと定価は2000万円以上もするんですね。(笑) レーザーの波長はグリーン、イエロー、レッドの3色から1色もしくは2色を選択できます。グリーンが一番値段が安くてレッドが一番高いのですが、今回は最大限に頑張ってイエローとレッドの2色を選択しました。この2色があればどのようなレーザー手術にも完璧に対応できるんですね。(続く)
2016.06.29

眼科医療には必要不可欠な機械であるレーザー光凝固装置。具体的には糖尿病網膜症の進行抑制や網膜に穴が開く網膜剥離裂孔の治療に使用するのですが、当院では8年前の開業時にグリーン(緑)1色だけ打てる廉価版のマシンを最初に導入しました。 これは開院時は財務的にかなりタイトだったために価格的にハイグレードのマシンが買いにくかったためだったのですが、白内障が強い患者様だとグリーンレーザーは目の奥の網膜までキチンと到達しないという問題点があり、「あ、これじゃ全然ダメだな。」という判断の元、開院2年目には早くもグリーン(緑)に加えてレッド(赤)も打てる上位機種 に急遽買い換えました。そしてこの目の奥までキチンと届くレッドレーザーがあれば、ほぼどんな患者様へのレーザー治療にも対応できたために、今日まで御機嫌で使用してきました。 これがこの7年間を共に戦ってきたマシン、オーストラリアエレックス社の「インテグラデュオRGレーザー光凝固装置」 となります。特に悪いところも無く今でも現役バリバリの状態良好のマシンなのですが、眼科医療の進歩のスピードはとてつもなく速く、大幅に機能アップした最新鋭のマシンへ買い換えることにしたので、泣く泣くお別れすることになりました。シンプルで分かりやすい操作性で、サイズもコンパクト、かつ実に安定したパフォーマンスを発揮してくれた名機で、とても名残惜しいです。本当にお世話になりました。。。。。。。。 さてこれまでこの「インテグラデュオRGレーザー」がいた場所には、3代目となる新型レーザー装置がやってきます。このマシンの眼科医療機関への導入はなんと当院が「四国初」となります。お楽しみに。。。。。。。。。
2016.06.27

黒目と白目の境目がどんどん白くなってきたのですが大丈夫ですか? と言う質問を患者様から受けることが良くあります。そうですね、大体1ヶ月に数回は聞かれます。今日はこの問題について考えて見ましょう。 まず結論から言うと、これは 老人環(ろうじんかん senile ring) というものです。「お年のせい」ということですね。加齢によって脂質が沈着して黒目の周りが白っぽくなったものですが、通常は視力低下に繋がったりはしないので気にしなくて大丈夫です。 それではこの老人環が一体どのようなものなのかを具体的に一緒に見ておきましょう。 上の写真で水色の矢印で示したのが老人環です。ちょっと分かりにくいので色を塗ってみましょう。 緑色に塗った所が老人環です。黒目(角膜)の隅っこなので視力などには影響はないので心配しなくてもいいんですね。 そしてこの老人環、70歳以上だと大体80%くらいの方に存在します。なので、 目の白髪 くらいに思って頂いて良いと思いますね。
2016.06.21

さて前回の日記である患者様の網膜剥離の術後の写真(左目)をお見せしたのですが、 そもそも網膜剥離は疫学的には 1年間に10000人に1人 発症すると言われています。ところが、 片目に網膜剥離を起こした患者様がもう片方の目に剥離を起こす可能性はその100倍の1年間に100人に1人へと跳ね上がる のです。それだけ目が弱いということなんですね。 実際、上でお見せした患者様の反対眼の右目の網膜の状態を覗き込んで見ると、 やはり隅っこにすでに穴が開いていました。! ただこちらはまだ幸運にも剥がれてはいなかったので、レーザー(PC)を打って周りを補強することで事なきを得ました。 このように網膜剥離には「起こしやすい方」がいます。具体的には、片目に網膜剥離を起こした方を筆頭に、近視の強い方(網膜が薄くて弱いため)、アトピー性皮膚炎の方(かゆみで目を慢性的に触るのでそのダメージが降り積もるため)、ボクシングや相撲などの目を打撲することが多い格闘技をされる方などが該当します。心配な方は是非一度お近くの 眼科専門医 を受診されてくださいね。
2016.06.17

さて当院に導入して半年以上が経過した、イギリス オプトス社の超広角眼底カメラ(目の奥の網膜の写真を撮るマシン)のオプトスデイトナ。 このオプトスの凄さを改めて復習すると、普通の眼底カメラは画角30度くらいの狭い範囲しか撮影できないのに対して、オプトスは一度に200度、網膜の80%をカバーする範囲が撮影できるということです。しかも無散瞳(むさんどう、瞳を開く検査薬を使わずにそのまま撮影できる)、非接触(目に器械が触れない)、短時間という、3拍子揃ったいい所だらけのまさに夢のマシンです。 さてこの夢のマシン、オプトスを導入してから私は毎日の外来診療がより楽しくなったのですが、その最大の理由が、 目の奥の網膜の状態が手に取るように全て分かる ようになったことでした。従来の眼底カメラだと画像を継ぎ合わせないと網膜の全体像と言うのは把握できなかったのですが、このオプトスだとそれが一発でOKなんですね。 今日は恐ろしい病気として知られている 網膜剥離(もうまくはくり) の術後の網膜の状態をご覧戴きましょう。 上の図の矢印の部分に丸く開いているのが網膜剥離(RD)の跡です。この大穴から水が入って網膜が剥がれてしまい緊急手術を要しました。穴の周りがブツブツに見えるのは穴を塞ぐ為にレーザーを何重にも打ってカチカチに固めてあるからなんですね。非常に綺麗に手術が出来ており今は視力もすっかり良好に回復しているのですが、術後の状況が手に取るように分かります。 このように オプトスと言うのは毎日の外来診療に凄まじい効果を発揮 してくれます。「もう2度とオプトス無しの生活には戻れない。」と言っても過言ではないですね。
2016.06.10

どうして人間の瞳は丸いのですか? という質問を患者様から戴きました。今日はこの問題について考えて見ましょう。 まずここで言う瞳と言うのは目の真ん中に開いている「瞳孔」のことですね。私達人間は 「外界からの情報の80%を目から手に入れている」 と言われており、その入り口となるとても重要な部分となります。 さてこの瞳孔、我々人間はたまたま丸いわけですが、 実は動物によって異なる のです。! (眼科セカンドオピニオン 銀海舎 P53より引用) 猫が縦型なのは割と皆さんも御存知かと思うのですが、 ヒキガエルはなんとハート型 なんですね。 また我々人間でも、たまにこのハート型の瞳を見ることもあります。 これはある患者様に検査のために散瞳薬という目薬を入れたところなのですが、上方の虹彩(茶目)の一部がその後ろの水晶体とくっついている関係で、偶然「ハート型」になっています。 患者様に「目がハート型になっていますよ。」とこの写真をお見せしたら大変喜んで頂いたのですが、とっても珍しいものが見れて私も嬉しかったです。こういった様々な楽しいことがあるので、私は毎日の外来診療が大好き なんですね。
2016.06.06

さて当院では開院時より待合室にティーサーバーを置いて常時4種類のドリンクを楽しんで頂けるようにしていましたが、この度それを最新型の機種へと入れ替えました。 ↑ こちらが古いティーサーバーです。いつの間にかだいぶ色褪せてしまいましたね。 ↑ そしてこれが新しいティーサーバーです。以前から人気の高かった玄米茶は残し、特上煎茶、ピーチティー、うるおいレモン水を新規に導入しました。私も試しに飲んでみましたが、どれもとても美味しかったです。 当院ではこれからもクリニックの隅々にまで気を配って、スタッフ一同頑張って行きたいと考えています。
2016.06.04

さて白内障手術時には、目の中への器具の出し入れと眼内レンズ挿入のために一般的に2.2~2.8ミリ程度の切開創を作ります。私自身は色々と試行錯誤の末に今は余裕を持って2.5ミリで手術を行っています。以前は2.3~2.4ミリでやっていたのですが、器具の出し入れ時にやや狭くて負担がかかり逆に創の強度が落ちることがあったために、安全性を重視して少し広げました。 そしてこの切開を作るためには スリットナイフ というものを使うのですが、私が開業しているエリアは非常に目が窪んで(奥目)いて更に瞼の幅(瞼裂)が狭い人が多いので、理想通りの切開を作るのに非常に苦労する場合がありました。 この苦労について以前に日記に書いてボヤいていたのを、眼科ナイフメーカーのマニー社(純国産メーカーです) の方が見ていて、「奥目用の新製品が出たので使ってみて下さい。」とディーラーの吉田メディカルさんを通して連絡をしてくれました。ちなみに眼科ナイフメーカーは数社あるのですが、その技術力と切れ味はこのマニー社がダントツのトップで、私は手術でマニーのナイフ以外は一切使いません。そのくらい他社のナイフとは差があり、私はマニーが世界一の眼科ナイフメーカーであると確信しています。 そしてこれがその新製品 ショートヘッドナイフ となります。 アングルから先が従来品よりも2ミリ短くなっていて、飛躍的に操作性が上がっています。またナイフの先端から1.5ミリと2.0ミリのところにラインが入ったことによって更に使いやすくなっています。本物を見てみましょう。 小さすぎて何だかよく分かりませんね。それでは実際に手術時の画像を御覧戴きましょう。 切開が狙い通りに超クールに決まります。滅茶苦茶使いやすくて感動しました。また、奥目の患者様以外でも全然いけます。これは素晴らしいナイフですね。 この新製品のショートヘッドナイフが最高だったので、即日全ての手術で使用するように変更しました。マニーの担当者の方、またディーラーの吉田メディカルさん、素晴らしい情報を教えて頂いて有難う御座いました。
2016.06.02
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