横溝正史『金田一耕助の帰還』
~光文社文庫、 2002
年~
横溝さんは同じ作品の改稿をよくしていましたが、本書は、角川文庫などで読める最終版の原型となった作品を集めた短編集です。
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「毒の矢」→ 『毒の矢』
所収「毒の矢」
「トランプ台上の首」→ 『幽霊座』
所収「トランプ台上の首」
「貸しボート十三号」→ 『貸しボート十三号』
所収「貸しボート十三号」
「支那扇の女」→ 『支那扇の女』
所収「支那扇の女」
「壺の中の女」→ 『壺中美人』
所収「壺中美人」
「渦の中の女」→ 『白と黒』
「扉の中の女」→ 『扉の影の女』
所収「扉の影の女」
「迷路荘の怪人」→ 『迷路荘の惨劇』
金田一耕助誕生記
作品解説(浜田知明)
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「壺の中の女」と「壺中美人」では、金田一さんが真相を見抜く理由が違ったり、『白と黒』『迷路荘の惨劇』のような長編の元となった短編が収録されていたりと、どの短編も興味深く読みました。
横溝さんによる「金田一耕助誕生記」は、金田一京介先生にまつわる思い出や、金田一さんの人物像のモデルについての記述があり、こちらも面白かったです。
浜田氏による作品解説も、それぞれの作品の初出と後の改稿作品の基本的情報を示してくれるだけでなく、それらの違いや肉付けについても触れられていて、たいへん参考になります。
親切なつくりの作品集です。
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