仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2011.01.08
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カテゴリ: 宮城
たこ焼きや麺類など、粉もん食文化の本を読んでいたら、巻末の年表に、 昭和11年(1936)宮城県に昭和産業創立 、とあった。

■熊谷真菜『「粉もん」庶民の食文化』朝日新聞社(朝日選書065)、2007年

さて、昭和産業とは現在どうなっているのか。仙台の企業ではきいたことがないから恐らく名前を変えて、千鳥屋製麺か何かか、などと勝手に想像していた。

ところが、この昭和産業は、あの昭和天ぷら粉で有名な全国企業の昭和産業だ。堂々と創業時の名前で成長しているのだ。同社のサイト( 昭和産業の歴史 )に、ちゃんと書いてある。

1936年2月 昭和産業株式会社創立 本店を宮城県宮城郡多賀城村に登記

そして、赤塚工場(後に水戸工場)(製粉、製油)、鶴見工場(肥料、製粉、製油)、上尾工場(飴)、一の宮工場(大豆たん白繊維)を次々と稼働させている。昭和24年に東証上場、昭和26年1月に本店を東京都千代田区(現在地)に移転、とある。

とすると、多賀城は事業所の実体がなく登記上の本店だけだった、ということかも知れない。創業者や出資者ゆかりの土地だろうか。そのまま多賀城に居て、事業展開もしていれば、地元の大企業になっていたのに、と残念に思う。

どうも気になるが同社サイトには説明がないようだ。後ほど調べてみたい。

府金製粉株式会社 が製粉業開始、とある。岩手町の企業だ。





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最終更新日  2011.01.08 11:15:13
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Re:昭和産業の発祥の地は多賀城(01/08)  
久兵衛 さん
創始者の伊藤英夫氏は千葉県の出身ですが、会社案内の1ページ目
https://www.showa-sangyo.co.jp/pdf/ir/library/integrated_report/18_all.pdf
を読むと、出身地と併せて、単に登記だけではないような気がします。また会社のwebsite
https://www.showa-sangyo.co.jp/corporate/history/story1/
にはさらに詳しく触れられています。1950年までは事業をしていたのではないでしょうか。逆に出身地ではないために、戦後すぐの登記簿でも見ないと在所はわからないような気がします。 (2022.09.20 15:48:18)

Re:昭和産業の発祥の地は多賀城(01/08)  
久兵衛 さん
コメントしたあとに、どうしても調べ足りない気がムズムズっとして有価証券報告書を見ました。

1936年2月 昭和産業株式会社創立(資本金250万円)
      本店を登記上宮城県宮城郡に設置、実際の業務は東京営業所(京橋区)にて開始

1936年5月 鶴見工場建設
1936年5月 赤塚(後に水戸と改称)工場建設

その後も沿革に宮城の文字は出てきません。
登記の地に何らかのメリットはあったと思いますが、工場までは無かったような気がしてきました。
早とちり失礼しました。 (2022.09.20 16:02:17)

Re[1]:昭和産業の発祥の地は多賀城(01/08)  
久兵衛さんへ
たしかに、気になると調べないと気が済まないものです。
いまに繋がるすこし昔の、地域の動きだけに。
閲覧とコメントありがとうございました。 (2022.09.23 22:16:52)

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