おしゃれ手紙

2017.09.26
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カテゴリ: 父の麦わら帽子
案山子 黄金色に実った田んぼで稲刈り ■が終わり、しっかりと乾燥させた後、稲の束は、家に持って帰り、稲の茎からモミを落とす作業、脱穀をする。
乾燥させた稲の穂先から籾を落とす作業 ■が脱穀 (だっこく) で
その作業に必要なのが、足踏み脱穀機だ。
足踏み脱穀機での脱穀:動画(音が出ます!)

私が子どもの頃、昭和30年代の前半には、動力でする脱穀機がすでにあった。
しかし、それは、沢山の田畑を持つ裕福な家が持っているのであって、私の家のような零細農家には、足踏み脱穀機で十分だった。


ドラムには、U字型の太い針金が並んでいて、ここに稲穂をおいて、籾を落とすのだ。

私も、廻っているドラムに手を挟まれないように、気をつけて脱穀した。

しかし、だいたいは、父が脱穀をし、私は、後ろに積んである稲の束を渡す役目をした。

作業を少し休んでいる時に、明治45年生まれの父が言った。

ワシが子どもの頃には、足踏み脱穀機は、まだ、持ってない家のあって(大八)車に積んで、貸す商売があった。」
私はビックリした。
足踏み脱穀機は、大昔から使われていたと思ったからだ。

そこで、
「足踏み脱穀機が家に無かったら、昔は、なにで脱穀してたん?」と父に聞いた。
「千歯扱き(せんばこき)じゃぁ」と父が答えた。
そして


「足踏み脱穀機が普及したと思うたら、今度は、動力の脱穀機になったなぁ。
時代の進み方は、早い」と言った。

「でも、私は、足踏み脱穀機が好きじゃぁ」と小学生の私は言った。
「音がなんか楽しいわ」と言うと
「そうか?ワシには、エライ、エライ(しんどい)に聞こえるがなぁ」と父は笑った。
田植えにも ■、稲刈りにも、脱穀も、
子どもの頃の思い出は楽しいものばかりだ。

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Last updated  2017.09.26 08:45:05
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