おしゃれ手紙

2019.07.24
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カテゴリ: 里山・歳時記
大川からは、催太鼓船(もよおしだいこぶね)、地車囃子船(じぐるまはやしぶね)などが打ち鳴らす賑やかな鳴り物が聞こえてくる。
 (略)
川岸に停泊している舞台船や供奉船(ぐぶせん)で鉦(かね)や太鼓が鳴り始めればいよいよ祭の幕開けだった。
水上に出ると川風が心地よい。
広岡家の船は神をお迎えする奉拝船の一つで、三十人を超す客が膝を連ねている賑わいだ。
団扇で涼をとりつつ、弁当や酒肴を楽しんでいる。
「あっちの船、寄席から噺家呼んで盛り上げたはるわ」
水上ですれ違う船どうし、互いに楽しんでいるのを伝えあうのも大阪ならでは。
せーだいやってまっか と声をかけ、 ともに大阪締めで相手をねぎらい、すれ違う。
**どんどこ船**や御迎人形船には「ご苦労はんでおます」と挨拶し、川御霊(かわみたま)を乗せた船や神に仕える講社の供奉船(ぐぶせん)などには、どれだけ賑やかに騒いでいても沈黙してこれを送るのが礼だった。
(略)
打ちましょ、チョンチョン
・・・すれ違う供奉船(ぐぶせん)があり、船上の人々は互いにどこの誰の船だとたしかめあいつつ、そろって大阪締めを交わしあう。
**大阪締め**は、売る米と買う米の値段が一致した時、それで決まったと約束して打ったのが始まりという。
「優雅に聞こえるけれど、いったん締めたからには命を賭けて守りましょうと打ったのよ」
紙に書いた契約書も何もない、ただ口約束の米の値段。
だがそうやって互いに納得して手を打ったからには、どんなことがあろうとも守り抜く、それが大阪商人の信義であった。
この土佐堀で長く米の仲買をやってきた加島屋であるからこそ伝える話である。

 ■ 「負けんとき(上) ヴォーリズ満喜子の種まく日々」 ■:玉岡かおる

**どんどこ船**
起源は前述の御迎人形をかざった船から来ている。元々は伝馬船を使っていたため伝馬ともてんまとも呼ばれる。名前の由来はどんどこと音をかき鳴らしながら進む姿から来ているとされている。鉦太鼓に合わせて28人の漕ぎ手が一斉に櫂を漕いで進む姿は勇壮である。

**大阪締め[編集]
大阪締めは大阪を中心に行われている手締めである。大阪では「手打ち」という。
一般的な流れ
「打ーちまひょ(打ーちましょっ)」 パンパン
「もひとつせ」 パンパン
「祝うて三度」 パパン パン(天満・船場周辺)、パン パン パン(生玉神社周辺)、パンパン パン(平野郷)
「おめでとうございますー」パチパチパチ…(拍手)

天神祭りは、7月24日から25日。

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Last updated  2019.07.25 10:36:40
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天地 はるな @ Re[3]:昔語り:親戚の集まり(06/26) maki5417さんへ 当時、私は、自分の肯定間…
天地 はるな @ Re[1]:小早川家の秋★午前十時の映画祭(06/27) maki5417さんへ 1950年代か60年代のはじ…
maki5417 @ Re:小早川家の秋★午前十時の映画祭(06/27) 東宝作品とは知りませんでした。 小津監…
maki5417 @ Re[2]:昔語り:親戚の集まり(06/26) 天地 はるなさんへ 表には出さないけれ…
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