おしゃれ手紙

2024.06.26
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カテゴリ: 父の麦わら帽子

 私の住んでいた家の同じ私鉄駅から少し行った駅に住んでいた、 まりさん は、多くは語らず、ただニコニコしていた。
後で知ったのだが、老化で少し耳が聞こえにくくなっていたそうだ。
河野清子さん という女性が隣に座っていた。
彼女は、眼鏡をかけていて、はっきりとものを言うタイプに見えた。
河野家がみんなの本家だということで、
「〇〇さんは、△さんといとこ」というようなことを話していた。
鳩
この一座の中で一番年長で、■ 戦中・戦後の暮らし ■を書き残している。
その横は、中村家の末っ子の嫁。
この一座で一番若く、30代だった。
中村のお母さんの付き添いという感じだった。
コーヒー その隣には、夫の父親の姉、 夫の伯母の雅子。
 客は、いつもこのメンバーで、入り口に一番近い所に、夫の母、真知子(仮名)が座っていた。

全部で6人の話を進行役のようにまわしていた。
私は、事前の掃除を手伝ったり、当日のお茶くみなどで、義母を手伝っていた。
こうして、義母は、私を親族の一員に入れようとしてくれていたのだと思う。
 そんな様子を見て、誰かが、

戒名に<智>の字を入れたらええわ」と言ってみんなで笑っていた。

1900年創立、先輩に歌人の与謝野晶子、後輩に脚本家の橋田壽賀子のいた女学校出身の彼女の面目躍如の話だ。

あの頃、親戚の人たちは、どんな用事でで集まっていたのだろう?
今では親戚が集まるといえば、葬式の時だけ。
ネットを通して話をすることが、新しくて素晴らしいかのように言われる昨今であるが、人と人が面と向かって、「無駄」なことを話す付き合いが、懐かしい。



女学校
母の姉、夫の母

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Last updated  2024.06.26 10:16:14
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