おしゃれ手紙

2021.08.17
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カテゴリ: 読書

動乱の江戸末期、来たるべき近代国家への苦悩と希望を描いた巨編!!

●あらすじ/ハリスを刺客が襲った事件が発生した。
このことに対し将軍は、外国人が江戸に住むのは必ずしもよい結果を生まず、今はまだ自由交易が出来る状態ではないと結論を出した。
だがハリスはこの結論を快く思わず、交渉は前進しないまま、年が明けた。
正月早々、大老の堀田は、ハリスとの交渉を成功させるべく、公卿たちに金をばらまいた。
だがこの作戦は朝廷の反感を買っていたのだった。

ハリスとの交渉を朝廷に承認させようとした大老・堀田の作戦は失敗をしてしまったばかりか、彼は失脚してしまう。
このため、堀田の下についていた万次郎もまた、アメリカ使節護衛を解任された。
解任後の万次郎は酒をあおる毎日をすごしていた。そこに、万次郎のよき理解者である鉄太郎が現れた)。

●本巻の特徴・万次郎が使節護衛の役を降ろされ、世の中は次第に保守化への傾向を強めていく。
一方、良仙が運動をしていた種痘所設立の許可が下り、西洋医学にひとすじの光明が見え始めていた。

●登場人物
★伊武谷万次郎(府中藩士。剣の才能に恵まれている)、
★手塚良庵(医師・手塚良仙の息子。女好きだが、腕は確か)、
★手塚良仙(良庵の父で蘭方医。江戸に種痘所を設立する運動をしている)
★の他の登場キャラクター/西郷隆盛、
アメリカ使節・ハリス、、アメリカ使節・ヒュースケン、勝海舟、大老・井伊 
●目次●  ◎は私のメモ。
▼西郷登場
▼巻き添え
「たのもう!」
「どーれ」


◎「たのもう!」は、「案内(あない)頼まう」から。
「どーれ」は、「どれ聞きましょう」の略。

●「わしは常々あなたのような方にせきを めとらせたい と思うとったで・・・」

◎せき(娘)の父親の言葉だが間接的なこういう言い方もあるのだろうか?
▼やけ酒万次郎
▼東京大学事始め
●・・・そののち(江戸の)種痘所は医学所と名を変えて、
やがて明治維新に入ってから本郷の加賀公前田邸あとに移った。
そして東京医学校とされ東京府の所轄となった。
さらに他の学校も合併して大学校に昇格したのである。

▼コロリ参上
人々はコレラのことを見急(けんきゅう)とかコロリとか鉄砲病とか呼んだ。
見急(けんきゅう)とは見ているうちに急に死んでいくための名であり
コロリもコロリコロリと三日ほどで死んでいくために名づけられたのである。


●♪ ハァー 
病の流行とめどがない
一時(いっとき)コロリであっけがない
医者のかけつけ間にあわない

弔い昼夜とぎれがない
亡者葬る地所がない
よその地所でもかまわない

ソレ、ナンマイナンマイダ


◎やけくそになった江戸市民が歌ったのか?

◎特効薬がないので、おまじないをする。


*鉄火鉢にニンニクをいれて燻す。
*ヤツデを裏木戸や二階の窓という窓にぶら下げる。
ヤツデは天狗の持ち物というところから。

*正月の門松に三宝のお礼を貼って門先にかざる。
 ◎元夜鷹のお紺が経営する店で、寝込んでいるお紺の 夜具はかいまき
手塚家や医院の布団は四角い今風のもの。

夜寝る時の布団。
*上方(大坂)は、四角い布団。
*他の地方は、夜着で、襟や袖がついている。

あきない世伝金(9)

安藤広重や柄井 川柳(からい せんりゅう、)もコレラで亡くなっている


▼その前夜▼投獄▼死出の旅路
陽だまりの樹(一)
陽だまりの樹(二)
陽だまりの樹(三)
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Last updated  2021.08.17 09:27:28
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