2007年12月02日
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こうたは立ち上がり、手についた土を払って口をひらいた。

「オレ、実は借金してたんだ・・・」

正直、自分の耳を疑った。まさか、ホントにこうたが悩んでいたなんて。

バカなオレは、康太がまたいつもみたいなノリでふざけてるのかなんて心のどこかで思ってた。愚か者だ。友達を信じられないヤツなんて。友達の痛みもわからないなんて・・・


「オレ、株とか興味あるとかいってただろ。それで、就職してから株すこしだけ初めてみたんだ。最初は、うまくいってたんだ。最初は・・・」


こんなこうたの姿、初めて見た。もうなんだかんだで10年ぐらいの付き合いになるけど、こんな康太のさびしい姿は見たことなかった。いや、見たくなかったんだ。

康太は、さらに続ける。

「だんだん、儲かってきて、本業のパソコンの会社辞めちまったんだ。オレならできるって思ってた。でも、やっぱ神様もそんな甘くないよな。すぐに、借金しなきゃ生活できないほどになっちまって・・・

こっちには、相談できるような相手いないし・・・




らしくない。こんなの康太じゃない。何かを隠してるようなそんな雰囲気だった。



「とりあえず、おれらについてこい!」

翔平が、康太を誘う。

「おれらと一緒に行こう。」

とりあえず、この状況をかき消したくてオレも康太を誘った。

「うん・・・・・・」



三人を乗せた車は、真夜中の闇に消えていった。

つづく





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最終更新日  2007年12月03日 03時50分26秒
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