Performers Radio Station

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2012年11月09日
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最近の野球選手は、メジャーリーグという存在が近くなった事もあり、学生のうちからメジャーリーグ志向を公言する事が多くなりました。

という文章でスタートさせてみましたが、一部の野球選手ですが、
「伝統のあるあの球団じゃなきゃヤダ!」
という子供のような言葉と、結果的には同じ意味の行動を取る選手も、平成の世も20年以上過ぎようとしていますが、まだまだ出てきています。

プロサッカーの場合、良い意味でも悪い意味でも
「絶対王者」
と呼ばれるチームが存在していないのと、いつでも世界が門戸を開いているという状況があるためなのか、
「伝統のあるあのチームじゃなきゃヤダ!」
という言葉は、聞こえてこないような気がします。

「実際にこのような発言をするサッカー選手がいたとしても、マスコミがその事実自体をボツ」
にしているのかも知れません。

さて。
長くなりました。
本題です。
またもや、ネット配信記事のネタでブログの展開が閃かないので、宅配新聞からです。
朝日新聞朝刊名古屋版スポーツ面、2012年11月7日の記事です。

2012年11月7日朝日新聞朝刊名古屋版スポーツ面

朝日否定論者の皆様のために、悪意に満ちた表現をすれば
「自社が関わる駅伝大会が、毎年変わり映えしない、箱根駅伝の走者選考会状態であるから、愚痴っているだけだろ」
となりますが、陸上の世界に限らず
「関東集中の弊害」

「関東以外の日本を蝕む問題」
にあると思うのですが...。


「地方に若者がいない」
良く聞かれる言葉です。

「地方に仕事がないから」

しかし、そこそこに裕福な地方自治体ならば、民間でもそこそこ仕事はあったりします。ただ、ベンチャー的な会社ではなく、その地方に根差した由緒ある会社しかなかったりしますが(しかも、地縁・血縁で働けたりするので、ハングリーさの欠如が甚だしかったりもします)。

「地元には、己に見合った仕事がないから」
という若者側の考え方もあるでしょう。
10年近く前まで、沿線住民として近鉄名古屋線を利用し続けて感じたのは、三重県にシャープや東芝の新工場が操業を開始してから、
「近鉄の急行の混雑度が低下していった(特に夕方)」
という感覚です。
「混雑が酷ければ、三重県境に接する弥富駅を出てから、これ以上乗せられないので、朝は名古屋までノンストップで走るしかない」
はずですが、現在は、蟹江駅に停車しています。
(あと、朝の名古屋ゆき準急1本が急行に振り替えられたというのもありますが、これを説明していると、超専門的になるのと、原稿用紙2枚程度は必要なので割愛)

簡単に言えば、
「近鉄に乗って名古屋まで通勤する必要のある人が減少した」
という事です。一般的に言われる、
「桑名-名古屋の客をJRに取られた」
だけではないでしょう(これを説明するためには、先ほどの準急から急行への振り替えを説明する必要がある)。

ただ、こういう風に仕事が増えても、地元を離れる人はいます。
自分のように、文系・モノづくりのミスマッチもありますし(40歳を超えたら、まず未経験者のモノづくり転身は無理でしょう)、
「そういう仕事で終わりたくない」
と考える人もいるでしょう。


で、ようやくこの記事に絡められます。
ただ、地元を離れるだけなら、東海地方に限らず、日本全国どこにでもある光景です。
しかし、この記事から垣間見えるのは
「今までの実績を考え、強いチームが集まる関東でチーム内競争に打ち勝ち、己が頂点に立つ」
という意識を持った選手たちでしょうか...。

地元では、とにかくチヤホヤされたでしょう。
そうなると、強いチームに入らなければ、称賛の言葉も消えてなくなってしまうのかも知れません。これが、「いつまでもチヤホヤしてもらいたい症候群」的思考による関東進出。

地元では、とにかく無敵だったでしょう。
そうなると、地元に残っていては
「井の中の蛙」「お山の大将」
と罵倒されるのは必至。
また、
「地元じゃ敵を倒しつくした。残るは全国が相手」
と考える事もあるでしょう。
こういう「向かうところ敵なし志向」による関東進出もあるでしょう。

「チヤホヤ」というのは、今回は掘り下げて話をしませんが(話ができるネタを見つけたら取り上げます)、後者の方でしょう。問題は。


「地方を卑下する」文化。
いつから生まれたのかどうかは、まだまだ勉強不足なので断言はしません。
ただ、こういう文化は確実に存在しているでしょう。そういう文化が蔓延している地域に多い考え方が、
「カネや権力を有する者を崇める」

昔から言われている言葉に、
「健全な肉体に健全な精神が宿る」
というのがありますが、
「強いチームの一員になって活躍したい」気持ちは、強いチームへの「憧れ」ならば、まぁ許されるでしょうが、問題は、
「己の自尊心を高めたいがため」という気持ちの強い選手でしょう。こういう気持ちを持った選手というのは、先ほどの言葉など当てはまらなくなります。


記事に絡めなくてはならないので、まとめに持っていきましょう。
とある新聞社がステータス性を高めた箱根駅伝。
箱根というのは、ある意味、陸上選手にとっての「甲子園球場」なのかも知れません。
甲子園球場は、日本全国どこの高校に在籍していようが、出場のチャンスはあります。一般的には(夏ならば)予選と呼ばれる地方大会で優勝したり、(選抜ならば)地区の秋季大会で決勝戦まで残れば、不祥事がない限りは「夢の甲子園が現実に」です。

ただ、箱根駅伝は、
「関東の大学に在籍していなければ出場できない、本来はローカル大会」
とも表現できるでしょう。
しかし、
「関東のイベントは日本全国で楽しみましょう」
となった今、ステータス性はますます高まっていったのでしょう。

別に、
「箱根駅伝を全国大会へと格上げしろ」
とは主張しません。
言える事は、
「己が関わるモノを、すべて日本標準にする事ができる読売の戦略の凄さと怖さ」
でしょうか...。


しまった。
読売が日本標準にならなかった事例があった。
Jリーグでした。
Jリーグ発足間もない時期に、
「Jリーグ(か、日本サッカー協会)から独立、新リーグ(もしくは新協会)設立」
と叫んでいた記憶が...(FIFAに認められないような事をしていては、サッカー界に居場所はなくなりますが...)。



野球にしろ、陸上にしろ。
どちらも、世界と対する競技ではありません。
しかし、どちらも読売が絡むという偶然なのか、何なのか...。





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最終更新日  2012年11月10日 00時44分12秒
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