April 30, 2008
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テーマ: 徒然日記(24677)
カテゴリ: 生活全般
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ことです。
まずはこの地図をご覧ください。
愛知県江南市~岐阜県各務原市の地図

画面中央より少し下にあるのが、藤の花見を
した曼陀羅寺。

朝が早くて駐車場に入れず、1時間ほど時間
つぶしで、川の向こうのスポーツ公園に行って
みました。
何か花でも咲いているかなと思って。
しかし撮ってみたいと思うようなものはなかっ
たので、川のほうに歩いていきました。

地図の中央より上に『思いやり橋』というのが
見えると思います。
この橋にまつわる話です。


愛知県と岐阜県の境になる木曽川。
この川はその昔、下図のように川筋がぐちゃ
ぐちゃの川でした。


鎌倉・室町時代の川の様子。大雨が降ると川はすぐに
氾濫し、人々の生活を苦しめてきました。
長い長い年月をかけたの人々の努力で川が整備され、
現在の姿があります。



昭和初期までは、川を渡る手段は渡し舟のみ。
昭和初期に南派流の水量が減少したため、やっと
幅2mの木の橋が掛けられました。
しかし木の橋は洪水が起こるたびに流失。そのつど
渡船に戻り、橋が架け替えられました。



この小さな木の橋も、昭和38年にやっと、
幅3m、長さ280mの「小網橋」として完成。
それにともない渡船も廃止になりました。

橋の完成により、愛知県側との行き来が
格段に便利になりました。
しかし、自動車が普及し交通量が増加。
幅3mの対面通行できない橋上では、毎日の
ように
「お前が下がれ!」、「お前こそ下がれ!」と
ドライバー同士の言い争いが。
果ては『けんか橋』との異名までつきました。

しかし、ある時期を境に、ドライバー同士の
言い争いがめっきり減少。
そのきっかけは、地元の子ども会が作った
こんな看板でした。

『この橋は、思いやり橋。
 待ってくれた人には、御礼のあいさつ!!』

けんか橋は、『思いやり橋』になりました。


日々おとながやることを傍で見ていた子どもたちが、
改善を考え、行動に移しました。
平成15年の公共広告機構で、TVや新聞に登場しました。
これのCMをご覧になった方も多いと思います。


その後「小網橋」は老朽化により、平成18年に
新しい橋に架け替えられました。
橋の愛称を公募した結果、『思いやり橋』に。

譲り合う必要はなくなった新しい橋。
しかし、細く小さな橋でいくつもの思いやりが
行き交ったことを、人々はけっして忘れることは
ないでしょう。

本文は、『神明小網橋』の岐阜県側の説明文を参照。


現在の橋は、全長323m、幅11.5m。 車も人も
気持ちよく通れます。正式名称は、『神明小網橋』です。








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Last updated  April 30, 2008 11:33:06 AM


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