January 29, 2025
XML
カテゴリ: 気になるTV番組
2025年NHK大河ドラマ
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』 の感想です。

今回はドラマでも小説でもよくある、主人公が一旦は
失意のどん底に落ちる、という回でした。

主人公の蔦屋重三郎(横浜流星さん)は、明るい性格で
行動力もあり、頭の回転が速くてなにより弱い者たちを
思う優しさがあります。
そしてふだんはポジティブシンキングで、少々の苦労や
障害なら気持ちを切り替えて乗り越えていきます。


心が折れる事態だったでしょう。
上に逆らえない下っ端の悔しさを十分に味わわされて、
これから徐々に力を持つようになるのでしょうか。

ただ、いくら重三郎のサクセスストーリーが面白いと
しても、やはりそれだけでは1年間続く大河ドラマと
しては物足りないものです。

その部分を渡辺謙さん演じる田沼意次と、意次に関連
する徳川家の政の部分で面白くなっていると思います。
田沼意次というと、これまでの時代劇ではあまり良い
印象がなかったのですが、渡辺謙さんが演じるせいか、
このドラマでは意次から目が離せない感じです。


 ⇒ ⇒  #べらぼう #大河べらぼう


安永3年(1774)秋、蔦屋重三郎(横浜流星さん)があちこち奔走して作った
『一目千本』によって𠮷原は賑わいを取り戻しました。
女郎屋の主人たちは次の一手として女郎たちの錦絵を出そうと考えたのですが、
『一目千本』の時と同様、自分たちは金を出さずに女郎たちに入銀させ、そして
動き回ってそれを作るのはやはり重三郎でした。
しかし女郎たちからは、そんなに簡単に入銀はできないと反発され、そのことを
義兄の次郎兵衛(中村蒼さん)に愚痴をこぼしました。
弟分の唐丸(渡邉斗翔くん)が女郎たちなら簡単に稼ぐのでは?と訊ねるので、
次郎兵衛と重三郎は「客の支払いから店の取り分が持っていかれ、他にも着物や
身支度に金がかかり手元にはほとんど金が残らない。」と説明してやりました。



同じ頃、徳川御三卿の田安家では当主の治察が急逝し、半年前に白川松平家へ
養子に行った弟の賢丸は、後継ぎがない田安家のことを考えていました。
そこで賢丸は老中首座の松平武元から大奥総取締の高岳を通じて将軍・徳川家治
(眞島秀和さん)を動かし、自分を田安家に戻すよう動いていました。
家治から賢丸を田安家に戻すと聞かされた田沼意次(渡辺謙さん)が家治にその
真意を訊ねると「賢丸の気持ちを考えると」という思いからでした。
半年前に賢丸を白川へ養子に出すように家治を動かした意次でしたが、その場は
一旦は家治の意向を受け入れました。



御三卿として維持するだけで10万石も与えている田安家を、幕府の倹約令に
ならって潰してしまいたいと意次は考えていました。
そこで最後の手段ともいえる危ない賭けを意次はやることに決め、父・意次の
意を汲んだ嫡男の意知が何か秘密裏の行動を始めました。
一方、錦絵を作るのに誰かに出資させる方法が何かないかと考えていた重三郎が
鱗形屋で孫兵衛に相談し、それからふらりと大道芸人たちが集まる両国に来ると、
そこで平賀源内(安田顕さん)とばったりと会いました。
重三郎と近況の話をしながら源内が両国を歩いていたらふと、かつての自分の
思い人だった菊之丞のことを思い出す場面がありました。
その話を聞いていたら重三郎は錦絵の資金集めをする方法を思いつき、源内に
礼を言って走って𠮷原に戻っていきました。



重三郎が去った後、源内は編み笠を深くかぶった男(実は田沼意知)から内密に、
意次からの言伝と荷物を受け取りました。
両国から戻った源内は助手の小田新之助(井之脇海さん)と共に、本の綴じ紐を
解いて中をばらしたり、墨の濃淡を調べたりと、何やら作業を始めました。
一方、錦絵の資金集めのために着物を売り込みたい呉服屋から入銀させるという
妙案が思いついた重三郎は早速、女郎屋の主人たちに話をしました。
主人たちは何やらひそひそ話をして重三郎の案を認めることにし、重三郎が話を
もってきやすいよう𠮷原に呉服屋の客が来たら重三郎を呼ぶことにしました。



この日から重三郎は呉服屋が訪れる𠮷原中の座敷を飛び回ることになりました。
重三郎は頃合いを見計らって呉服屋の客に話を持っていくのですが、どの客も皆
「親父に相談する」「考えておく」といった具合で、頑張って座敷を盛り上げて
客の機嫌をとっても色よい返事はもらえませんでした。
*吉原の芸者に関する事が番組HPの「べらぼうナビ」に出ています。
 ⇒ ⇒ こちら



重三郎が疲れ果てて戻ると、ちょうど主人の駿河屋市右衛門(高橋克実さん)が
いて、呉服屋から思うように入銀させられないことを相談しました。
市右衛門は、名の通った女郎がいない、あれは菊之丞だから流行った、そして
重三郎自身にも名がないと的確な助言をくれ、重三郎はまだまだ自分の考えが
甘いことを痛感しました。(なんだかんだ言って市右衛門は重三郎が可愛い)
するとそこへ錦絵で有名な西村屋の与八(西村まさ彦さん)が突然現れました。
与八は大文字屋で錦絵の話を耳にした、自分はその話に一枚噛みたい、自分が
いれば市中に錦絵を広めることもできる、と言いました。
与八の出現で話が急に大きくなった重三郎は大喜びで、別の場所でもっと話を
進めようと言う与八と一緒にどこかへ行ってしまいました。
そんな二人の後姿を市右衛門はいぶかしげに見送っていました。



西村屋の参加により呉服屋から次々と入銀が集まり、さらに西村屋の計らいで
絵師は美人絵を得意とする礒田湖龍斎に決まりました。
与八はさらに重三郎に、自分の版元印を作るよう提案しました。
湖龍斎の墨による見事な下絵が完成し、その預かった下絵を店に持って帰ると
唐丸が食い入るように夢中になって見ていました。
自分の版元印の名を平賀源内に考えてもらおうと思った重三郎が源内を訪ねると、
源内は唐丸に絵を教えてやるとか玄関先で話はするものの、新之助がなにやら
バタバタしている室内を見せようとはしませんでした。
やっと中に入れてもらった重三郎は版元としての名(堂号)のことを源内に相談、
しばらく考えた後にいい名が浮かんだ源内はすぐに紙に書いて渡してくれました。



素晴らしい名を源内につけてもらって喜びにあふれて重三郎は店に戻りました。
ちょうどその時に猫が花瓶を倒したので片付けようとしたら、その濡れた敷物は
湖龍斎に描いてもらったあの大事な下絵の入った包みでした。
義兄の次郎兵衛が包みを花瓶の敷物にしてしまい、包みの中にある大事な下絵は
水に濡れて墨がにじんでしまいました。
一体どうしたらいいのかと重三郎が困り果てていたら、唐丸が試しに自分が直し
たいと言い出し、唐丸に任せてみることにしました。
すると唐丸は下絵と全く変わらない見事な絵を描きあげました。
それを見た重三郎は唐丸の才能をひしひしと感じ、自分が唐丸を当代一の絵師に
してやると約束、重三郎の言葉を胸に唐丸は残りを全部描き直しました。



唐丸の頑張りでなんとかその後の作業が進められ、下絵の件も皆にばれずに済み、
重三郎は心からホッとしました。
さてその頃の田沼意次はというと、実は平賀源内には覚書の細工を頼んであって、
それが仕上がってきたので確認をしていました。
まるで最初からこう書かれてあったかのような出来栄えに、田沼意知(宮沢氷魚
さん)も側近の三浦庄司(原田泰造さん)も驚きを隠せませんでした。
三浦がこの文書は細工前に誰かが見ていたのでは?と気になって意次に訊ねたら、
意次はこれは書庫で分厚く埃をかぶっていたから賢丸をはじめ誰も手にとっては
いないだろうと答えました。



その細工された文書を持って、意次は田安賢丸(寺田心さん)を訪れました。
「跡を継ぐ者がいなければそのまま当主を置かず、お家断絶とすること」と書か
れてあり、賢丸はにわかに信じられない思いでした。
この件に関して意次は、先代の将軍・家重だけでなく、賢丸が尊敬してやまない
8代将軍・吉宗のことも説明に織り交ぜ、上手いこと作り話を展開しました。
老中首座の松平武元(石坂浩二さん)がそのような話は知らないと言うと意次は、
全ては本丸での出来事だから西の丸にいた武元にはわからない、と答えました。
さらに意次は、賢丸がこの文書を読んでないことを確認し、実は上様(現将軍)
も吉宗公の考えは知らなかったと、文書の信憑性を持たせました。
そして田安家のこの先は賢丸次第と言い、文書を回収して退室していきました。



さて、源内から「耕書堂」という立派な版元の名をつけてもらって印も作った
重三郎は、出来上がった錦絵を持って意気揚々とお披露目の場に向かいました。
ところがその場には、西村屋の与八がなぜか鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助さん)と
鶴屋喜右衛門(風間俊介さん)を連れてきていて、二人の同席を願い出ました。
錦絵の見事な出来に呉服屋の一同は感嘆の声をあげ、重三郎も満足でした。
しかし与八がそこから先の錦絵の販売は西村屋だけの版元とすると突然言いだし、
業界の決め事で重三郎の名(耕書堂)は入れられないし、市中では売ることは
できないと、鱗形屋と鶴屋が説明を加えました。
この錦絵のために奔走して苦労したのは重三郎一人であり、さすがにこの件では
重三郎は後に引けずに冗談じゃないと怒りをぶちまけました。
しかし主人の駿河屋市右衛門から「𠮷原のためだ」と言われ、これまで𠮷原の
ために頑張ってきた自分だからと、泣く泣く引き下がりました。
ただ実はこの件は重三郎の知らない所で、鱗形屋と西村屋が裏で結託していて、
重三郎はこの二人と女郎屋の主人たちに利用されただけだったのでした。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 29, 2025 02:57:38 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Profile

☆えみりー☆

☆えみりー☆

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: