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2009年03月13日
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カテゴリ: 精神世界・子育て
決定版「生きがいの創造」より(少々編集しました)


*********************************************
たとえば、あなたが高等学校や大学に入学するために、第一志望から第三希望まで三つの学校の試験を受けましたが、第三希望の学校にしか合格できなかったとします。
 このような事態に直面したとき、私たちは無意識のうちに、一般的に「マイナス思考」と「プラス思考」と呼ばれる次の二種類の考え方から、どちらかを選んで対処することになります。

 マイナス思考……自分の行く手をさえぎる壁(問題)を前にして、絶望してしまう。
現実の悪い面に注目したり、今後の展開についても、悪い方向へ進むだろうと考える。
(「自分はもう、どうせ第三志望レベルの人生しか歩めない。自分は、受験に失敗し、人生に挫折したのだ」と深く落胆し、投げやりな生活を送ってしまう。)

プラス思考……自分の行く手をさえぎる壁(問題)を、何とかして乗り越えようとする意志を持つ。現実の良い面に着目したり、今後の展開についても、良い方向に進むだろうと考える。
(親は、「あなたが入学した学校にだって、いいところがたくさんあるじゃないの。校舎もきれいで、通学にも便利だし、きっと良い先生もたくさんいて、友達もいっぱいできるわよ。がっかりしていないで、もっと前向きにがんばって!」などと励ます)



親から強く励まされるほど、子供の方は、心の表面では「よし、親の言うとおりにがんばるぞ!」と元気を出しながらも、心の底では「ああ、あの問題でミスしなかったら受かっていたのになあ」などと、かえって後悔の念を強めたりします。しかも、子供にプラス思考を奨める親自身でさえも、心の中では、「あの時、あなたがもう少しまじめに勉強していれば、第一志望に受かったのに。ああ、もったいないことをした。こんなことになるなら、私も、もっと勉強するように厳しく言えば良かったわ」などと、失ったものへの思いにとらわれているものです。
しかし、人間として生きるかぎり、時にマイナス思考になってしまうのは当然のことであり、現実には、マイナス思考とプラス思考のあいだを行ったり来たりしながら毎日を送るというのが、ごく普通の生活だといえるでしょう。マイナス思考とプラス思考のあいだで思い悩むことは、いかにも人間らしい、健全な悩みでもあるのです。

 ところが、世の中には、「どうしてもプラス思考ができず、マイナス思考ばかりにとらわれてしまう」という方々や、「プラス思考でがんばっているけれど、いまひとつ充実感が乏しい」と感じていらっしゃる方々も、少なくありません。その根本的な原因は、いくらプラス方向に考えようとがんばっても、その前提として、無意味で無価値な「挫折」や「不運」の存在を、認めてしまっているからです。「挫折から立ち上がろう」「不運だったが乗り越えよう」と考えているかぎり、「失敗して失った価値を、何とか取り戻そう」という「修復作業」の水準にとどまってしまい、「試練そのものに大きな価値を感じて、何事も楽しみながら前進しよう」という建設的な生き方にはつながりません。
 また、「プラス思考で生きる」ということは、「挫折をものともせず這い上がり、不運に立ち向かいながら生きる」ということでもあるため、意外にも、「プラス思考」を口癖にする人々の中には、いつも100%のエネルギーを使いきり、疲れた顔で生きている方が少なくありません。マイナス思考も疲れますが、がむしゃらなプラス思考で生きることも、負けず劣らず疲れてしまうというわけです。人生を懸命に生きようとする、愛すべき「がんばり屋さん」ほど、このような落とし穴にはまりやすいとも言えるでしょう。

 そこで、単なるプラス思考を超えるために、「挫折」や「不運」という概念を用いない発想法として、私がご提案するのが、「ブレイクスルー思考」です。

 「ブレイクスルー思考」の基本は、「私たちは決して挫折することはなく、不運に見舞われることもない。一見、挫折のように見えることも、不運のように感じられることも、実はすべて、『順調』そのものなのだ」という大前提です。(つまり、「そもそも、壁そのものに価値があるのだ」と考えれば良い)

ブレイクスルー思考とは、「すべての物事には意味と価値があり、表面的には失敗・挫折・不運のように見えることも、すべて自分の成長のために用意されている順調な試練である」という信念を持つことによって、「その試練に挑戦するだけで、乗り越えたのと同じ価値がある」と考えながら、人生の試練を気楽に乗り越えていこうとする思考法である。

「世の中には、本質的にマイナスなものは存在せず、すべてのものはプラスである」と考えるためには、私たちが心の奥に持っている、「プラスか、マイナスか」という価値判断の基準を、いったん捨ててしまわなければなりません。私たちが持っている価値判断の基準のほとんどは、私たちが生まれてから今までのあいだに、親や先生や知人など周囲の人々や、テレビ、新聞、雑誌などの情報源によって、「これがプラス、これがマイナス」と、明に暗に教え込まれてきたものです。

 まわりの人々の価値観に合わせながら生きていくことは、人間にとって自然なことであり、決してそれ自体が悪いことだというわけではありません。
 しかし、何とかして現状からのブレイクスルーを果たしたいと願う人にとっては、そのような「これまでの価値基準」とは違う、何か別の基準を参考にすることが、大いに刺激になります。そのような、私たちの価値基準に刺激を与えてくれるもののひとつ(これが全てではありません)として、いわゆる「スピリチュアルな観点」があります。

 物質主義的な観点のみで生きてしまうと、物質成功こそが「順調な人生」として意味や価値をもたらすため、物質的成功を追い求めることに必死になり、物質的に成功していない人は「無価値な人生を送っているかわいそうな人」とみなされます。肉体という物質の喪失である「死」は無価値なもの、肉体という物質の機能不全である「病気」は不運なもの、物質的成功をもたらす「地位」から遠ざかってしまう「不合格」は挫折となり、それらに意味や価値を見出すことは困難です。


 ただし、これのみに偏りすぎたり、使い方を誤ると、物質主義的観点をまったく無視した、不自然な社会生活にあこがれてしまう危険性があります。私たちが人間として物質世界に生きているかぎり、社会的役割は果たし、社会的な規則には従わなければなりません。 この物質世界では、仕事をしてお金を稼ぎ、人間関係のしがらみに縛られながら、社会生活を通じて学ぶことにこそ、大きな意義があるからです。






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最終更新日  2009年03月13日 14時09分01秒
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Re:ブレイクスルー思考(生きがい論 その3)(03/13)  
capricorn17  さん
参考になること、同感することがたくさんあります(*^.^*)

物質的にはとても豊かになっているのに、今の時代の人の多くの方は不幸感覚が強くなっているように思いますね。それはたぶん、高度な物質文明を支えるだけの高度な精神的基盤がないからでしょうね。
時代によって精神的基盤の名称は、宗教と呼ばれたり哲学と呼ばれたり、またスピリチュアルと呼ばれたりしますが、みんな、「心」を扱っています。
見えないけれど、絶対ある「心」を健康に保つことが、これからの時代においてますます重要になってくるでしょうね。
それには、見えないものに対しての“偏見"を排して(盲信狂信もいけませんが)、じゅんこkaaさんみたいな精神性を重視する人が増えてくる必要がありますね(*^.^*)

飯田先生の本、検索すると沢山出てきました。読んでみますね♪

(2009年03月18日 12時58分22秒)

Re[1]:ブレイクスルー思考(生きがい論 その3)(03/13)  
じゅんこkaa  さん
capricorn17さん


>物質的にはとても豊かになっているのに、今の時代の人の多くの方は不幸感覚が強くなっているように思いますね。それはたぶん、高度な物質文明を支えるだけの高度な精神的基盤がないからでしょうね。

戦後の高度成長時代に育った人たちは、「頑張っただけ報われる」という強い信念のもと、頑張ってきて結果も残せたんですよね。
だから、物質主義だけが注目されてしまって、精神的なものは置き去りにされた部分はあるんでしょう。
でもそれが今どんどん崩壊してきている。
だからこそ、精神的なものに目を向ける必要があるのかもしれません。

>時代によって精神的基盤の名称は、宗教と呼ばれたり哲学と呼ばれたり、またスピリチュアルと呼ばれたりしますが、みんな、「心」を扱っています。
>見えないけれど、絶対ある「心」を健康に保つことが、これからの時代においてますます重要になってくるでしょうね。

本当に子どもの心を知っている医師や臨床心理士、カウンセラーなどが言われることも、結局その部分なんだ、って感じたんですよね。

>それには、見えないものに対しての“偏見"を排して(盲信狂信もいけませんが)、じゅんこkaaさんみたいな精神性を重視する人が増えてくる必要がありますね(*^.^*)

こういった問題は、受け入れられない人も多いだろうから、書くのを押さえてた部分があったんですが、やっぱり必要なんだろう、って思えたから、もうまっしぐらです(笑)

>飯田先生の本、検索すると沢山出てきました。読んでみますね♪

ありがとうございます(*^.^*)
二つ前の日記に、飯田先生ご自身がお薦めの本を書いていますので、参考にしてみてくださいね。
私も今、少しずつ色々読んでいます。
(2009年03月18日 14時50分23秒)

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