Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2006/10/04
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カテゴリ: 各地のBAR巡り
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 月曜~火曜と、3月、6月に続き、ことし3度目の松山&宇和島出張。前回は到着当日にJRを乗り継いで宇和島入りしたのだが、今回は松山で出先の担当者と打ち合わせがあり、松山泊まり。Bar露口

 で、仕事を終えた後、早速、久しぶりに老舗BAR「露口」( 写真右 )へ。6月には寄れなかったので、約半年ぶりの訪問。でも、マスターの露口さんも奥さんの朝子さんも僕のことを覚えていてくれたのが、何よりも嬉しい。

 「露口」は松山で一番落ち着けるBAR。何と言っても、マスターのさりげない接客と、いつもニコニコの奥さんの笑顔が最高。ここへ来ると、お二人の温かい人柄に包まれて、心から和(なご)める。「スターター」の酒場として、例によってジン・リッキー、そしてウイスキーのハイボールを頂く。マスターはこの夜、雑誌の取材を受けていてちょっと忙しそうだったが、それでも遠来の僕を歓迎してくれた。

 なぜだか、同じサントリー・バーが出自の「十三トリス」の話になり、僕が「この間、創業50周年のパーティーが山崎蒸留所であったんですよ」と言うと、「うちもあと2年で50年なんですよ」とマスター。Bar露口店内

 「あんまり晴れがましいことしたくないのやけど、お客さんがお祝いやれーって言うてくれるけん…」と少し照れくさそう。2年後の祝宴には、僕もぜひ駆け付けたいなぁ…( 写真左 =店内の壁にはアンクルトリス生みの親・柳原良平さんが描いた露口さんご夫妻の絵や故・佐治敬三サントリー会長の書も)。

 露口を後にした僕は、前回、BAR巡りの最後にお邪魔して、酔いが回って記憶が飛ぶというお恥ずかしい体験をしたこともあって、すぐ近くにあるBAR「信天翁(あほうどり)」へ。まだ時間も早いこともあって、僕が最初の客らしい。でもそのおかげでマスターの玉岡さんを独占できて、共通の知人である大阪のバーテンダーさんたちの話にあれこれ花が咲く。

 せっかくだから、カクテルの名手でもあるマスターのカクテルをお願いする。最初は、「さわやかな感じのロングを」と注文。そして作ってくれたのは、「ウオッカ・ソニック」( 写真右 )というカクテル。ウオッカ・ソニック

 「ソニックって何ですか? 初めて聞きました」と言う僕に、「いやぁ、ウオッカ・トニックの変形版みたいなもんです。トニック・ウオーターとソーダを1:2にして割るんですわ。トニックだけよりも、甘さ控えめでさっぱりした感じになります」。

 なるほど、確かにさっぱりしている。トニックが嫌いな人でも、これならきっと気に入るだろう。続いての注文は、最近あちこちで同じお願いをしているが、「僕のまだ飲んだことのないスタンダードを」。で、マスターが出してきたのはブランデー・ベースの「スティンガー」。ミント・リキュールが効いて爽やかだが、いかんせん度数が高い。短時間で飲み干すと、これは効いた!

 「信天翁」でもリラックスできた僕は、今回は一軒行きたい場所があった。それはジャズBAR(ライブハウス)。「信天翁」から北へ歩いて5分ほど。「グレッチ(Gretsch)」( 写真左下 )という店だ。

 ネットで知ったBARだが、マスターが気さくな感じで、素人ピアニストの僕でもきっと歓迎してくれるかなという淡い期待もあった。ドアを開け、カウンターに座った僕にいきなり、「出張ですか?」とマスター。やはり雰囲気で分かるんだろうなぁ…。Jazz Bar Gretsch

 「はい、徳島にいた頃から、松山のジャズBARには一度来てみたかったんです」と僕。バーボンのソーダ割りを頂きながら、徳島で一度お目にかかった松山出身の女性ジャズ・ピアニストKさんの話などをする。

 「Kさん、週いちでうちでも弾いてますよ」「えー!そうなんだ。今度は出演する日に来たいなぁ」「きょうはライブないんだけど、あしたならあるよ」「あしは宇和島なんです、残念です」。そんな会話をひとしきりしつつ、マスターとの距離も近づいた頃、僕はあつかましく「ピアノ、ちょっとさわっていいですか?」と尋ねる。客は幸い僕だけ。「いいですよ」とマスター。で、恥はかき捨てとばかりに3曲ほどソロで弾く。

 いきなり店に来てピアノを弾くなんて、「こいつはいったい何者や?」と思われただろうなぁ…。マスター、一見(いちげん)の僕に優しくしてくれて有難う。また来るからねー。Barれんが亭

 さて、本日の締めに選んだのも初めての店。「信天翁」のマスターが教えてくれたBAR「れんが亭」( 写真右 )。うかつにも僕は知らなかったが、松山のBAR業界では知らぬ人はない老舗の一つという。

 木のやや重いドアを開けるのは少し勇気が要ったが、見るからに愛想のいいマスターにひと安心。カウンター10席ほどのこじんまりした店内には、常連らしき客が2組。「信天翁のマスターに紹介してもらいました」と言うと、「それは、それは、ようこそ」とマスター。本日最後(?)の酒場ではモルトをゆっくりと味わいたいと思い、「余市」をストレートで頼む。

 松山の夜は更けていく。この日の締めの2杯目は予定通りの「レッド・アイ」(ビールのトマト・ジュース割り。これを飲めば、翌朝はすっきり)。次回の松山は来年1月の予定。信天翁のマスターからはもう1軒おすすめBARを教えてもらったのだけど、それは次回にとっておこうっと。


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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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