Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2010/11/11
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カテゴリ: 各地のBAR巡り
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 和歌山(市)と言えば、近畿地方でも京阪神や奈良に隠れてあまり脚光を浴びることは少ない街。土地勘のない近畿以外の方のために少し触れておくと、大阪駅(梅田)からは電車で約1時間半くらいの距離。近いと言えば近いが、そう簡単には行ける場所ではない。

 そんな和歌山だが、それでも素敵なBARはたくさんある。実は、お恥ずかしいけれど、BARフリークのうらんかんろですら、老舗といわれる数軒以外、あまり和歌山のBARを知らない。普段、京阪神で飲むことは多いけれど、わざわざ和歌山まで飲みに行くことはない。

 そんなある日、久々に和歌山へ日帰り出張があったので、仕事帰りにBAR巡りに出かけた。以下は、お邪魔した3軒の店の紹介。

s-IMG_7790.jpg 【Bar・Roge(ロゲ)】 和歌山も他の地方都市同様、BARが店を開ける時刻が遅い。夜7時、8時は当たり前だ。そんな中、このRogeは唯一、午後5時オープンというとても有難い店。しかもメニュー・リストを見ると、半端じゃないモルトBARである。

 聞けば1998年オープン。オフィシャル・ボトルはほぼ網羅し、なおかつボトラーズも充実。スコットランドまで蒸留所巡りに出かけるほどモルトを愛するMマスター。その品揃えは大阪のBARにも決して負けない。

 「和歌山の人はスコッチモルトよりバーボンが好きなんで、あまりモルトは売れません」とマスターは苦笑するが、それでも地道にモルトにこだわり、さらにJAZZにこだわる。しかもお値段は申し訳ないような、“和歌山料金”である。初めてお邪魔したが、「いい店を見つけたぞ!」と我ながら思った。

s-IMG_7806.jpg 【Bar・THE BARMAN】 2軒目に行く予定をしていた店は、なぜかオープン時刻に開いていない。腹が立つけどしょうがない。気を取り直して、もう1軒、候補としてリストアップしていたBARを目指す。

 住宅街の中のマンションの1Fに、そのBARはあった。木のドアを開けるとすぐに、ぬくもりある、ウッディな空間が広がった。まるで、どこかの洋館の応接間に招かれたような雰囲気。店は天井が高いため圧迫感がなく、ゆったり感に溢れる。

 まだ30代半ばの若いMマスターが営む店は8年目。和歌山市のいわゆる飲み屋街からは少し離れたロケーションは「あえて選んだ」と言う。気さくで親切なMマスター。接客・サービスも申し分ない。何事にも初対面の印象は大切だが、このBARの第一印象は文句なし。僕の「また必ず来たいBARリスト」に入ることは間違いない。

Bar Tender At Wakayama.jpg 【Bar・Tender】 1993年開業、和歌山屈指の老舗である。大阪のBARのマスターからは、「和歌山で飲むならTenderで」とよく言われる。しかし、老舗にありがちな気取ったところや高飛車なところは一切ない。これはマスターのHさんの明るく、温かい人柄のなせる業(わざ)だろう。

 当初は、午後6時に開けていたが、「和歌山人は宵っ張りで、出足が遅いんで…」と徐々に後ろへずれて、今では8時オープン。待ち焦がれたBAR好きが開店時刻と同時に押しかける。終わりは「いちおう午前2時だけど、お客さんが来たらずるずると…」といい意味でいい加減。

 お値段も先の2軒同様、“和歌山料金”で懐にも優しい。だからでもないが、大阪で飲めば腰を抜かすほど高いオールド・ボトルのモルトが良心価格でいただけた。Hさんとの楽しい語らいに時間を忘れていたら、そろそろ帰りの電車を気にする時間に。和歌山のマスターの皆さん、心温まるもてなしを本当に有難う!

【Bar Roge】 和歌山市鈴丸丁6番地 ESビル1F 電話073-433-6691 午後5時~午前2時 水休  【Bar THE BARMAN】 和歌山市田中町3-60 パンテオン1F-B 427-1075 午後7時~午前1時 月休  【Bar Tender】 和歌山市楠右衛門小路11 谷口ビル1F 427-3157 午後8時~いちおう午前2時(週末は午前3時まで) 日休


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うらんかんろ

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Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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