Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2017/04/16
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 45.カミカゼ (Kamikaze)

【現代の標準的なレシピ】 【スタイル】 シェイク(※ロックスタイルで飲むのが一般的)。

 現代でも有名なカクテルの一つですが、その起源・由来ははっきりしていません。カクテル名は、「その鋭い味わいが、(米軍を恐れさせた)太平洋戦争中の旧日本軍の特攻機『神風攻撃隊=カミカゼ』のイメージに重なったことから名付けられた」という説(※この説については異論は聞かれません)が一般的ですが、命名者はもちろん伝わっていません。

 「カミカゼ」という名もあって、太平洋戦争中または終戦直後に米国内で生まれたという説や、戦後の日本占領時代の米軍基地内(横須賀基地内という説)のバーで生まれたとする説がよく紹介されていますが、裏付ける資料やデータは伝わっていません。ただ、少なくとも1970年代には米国の西海岸では、かなり認知されていたとのことです(出典:国内外の複数の専門サイト)。

 しかし不思議なことに、1950~60年代はおろか、70~80年代のカクテルブックでも「カミカゼ」を収録している例は、現時点で調べた限りでは国内外を問わず、見当たりません(80年代以前の掲載例をご存知の方はご教示頂ければ幸いです → arkwez@gmail.com)。なので、個人的には「戦後間もなく誕生」とか「占領時代の米軍基地内発祥」という説の信憑性には疑問を持たざるを得ず、もう少し後の時代に誕生したカクテルではないかとも考えています。

 著名なカクテル研究者のデヴィド・ワンドリッチ(David Wondrich)氏は、「カミカゼ・カクテルが(欧米で)初めてお目見えしたのは1976年(the history of the shooter can be traced back to 1976, when the Kamikaze first appeared on the scene)」と記していますが、その根拠資料には触れていません。また、映画「カクテル」の原作者でもあるヘイウッド・グールド(Heywood Gould)氏は、その原作(1984年発表)の中で「カミカゼはディスコ生まれのクラシック・カクテルだ」と記しています(出典:http://firstwefeast.com/drink/2014/04/david-wondrich-history-of-shots)。

 現時点で調べた限りでは、欧米のカクテルブックで「カミカゼ」が初めて登場するのは、1991年に出版された「American Bar(日本語版のタイトルは「シューマンズ・バーブック」)」(Charles Schumann著)です。ただしそのレシピは、「ウオッカ40ml、ホワイト・キュラソー1dash、ライムジュース・コーディアル20ml、レモン・ジュース10ml」で、現代のレシピとは分量比がかなり違います。

 現代では、3種の材料を等量で使うレシピも一般的ですし、「ウオッカ2分の1、ホワイトキュラソー4分の1、ライム・ジュース4分の1」とするレシピもあります(「等量でなければ『カミカゼ』ではない」としているカクテルブックもありますが…)。同じウオッカ・ベースのカクテル「バラライカ」とよく似ていますが、バラライカはライム・ジュースではなく、レモン・ジュースを使います。

 「カミカゼ」は、日本には戦後まもなく伝わっていたという説もありますが、80年代以前に出版されたカクテルブックでの収録例は、現時点では見当たりません。個人的な記憶から推察しても、日本のバーでお目見えするようになったのは(おそらくは)1970年代で、一般的に飲まれるようになったのは80年代以降ではないかと考えています。

【確認できる日本初出資料】 カクテル・ハンドブック(花崎一夫著、1990年)。レシピは、「ウオッカ3分の1、ホワイト・キュラソー3分の1、ライム・ジュース3分の1」です。



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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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