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ホスタって、昨日初めて知ったよ。「ぎぼうし」のことだって。 ギボウシュ(擬宝珠)のなまり。 えー、これって、もともとはあっちの国のものなの? って少しびっくり。 日本にきて、日本式の名前をつけられたの? ユリ科のの一属の多年草。日本・中国・朝鮮半島に約30種分布、しているらしい。 なのに、どうして「ホスタ」? テレビが新しくなった。 こちら、どうでもよかったけれど。でも、来年からは、見られなくなる、ということらしい。 なのに「補助金が出たって、出費は出費」などというボヤキがうるさい。 どうも。いつも何かに文句ばかり言っている。 買ったなら「買った」現実と向き合えばいいだけ。 少し、お黙り。 そのテレビだが、音声が後から付いてくる。……つまり、こちら、ラジオでテレビを「見ている」のだが、たまたま、テレビの前でもスイッチを切らないままでいた。 ラジオから声が流れる。ほんの少し後からテレビの音声が付いてくる。 なぜ? こういうこと、昔からさっぱり説明出来ない。 詳しい人も大勢いるのだろうなあ。 学生選抜連合の研究班が、金星へ向けてロケットを打ち上げた。「もっと気楽にロケットを利用出来るようにしたい」とリーダー格の女子研究員。 ロケットからの電波を、まだ充分にキャッチ出来ていないようだ。あと半年は追跡したい、とのこと。 凄いねえ。凄い。 名前って、いつ誰がつけたのだろうねえ。 中林、平林、橋本、橋元、高橋、高梁、高階、鷹觜、高端(以上、すべて「たかはし」で出てくる)、大隣、……。 高校野球を見る楽しみの一つは、校歌を聞くこと。 もう一つは、選手の名前を知ること。ひえー、こんな苗字がある!? だから、実はまだまだ何も知っちゃいないのだろうね。 真実とか真相とか。 物語の世界は、結局、作者も信じていないようなこと、あるいは作者にとっても秘密めいたことを文字で追いかけることなんだろうねえ。 カッパが踊ったっていい、一本、足のない犬がさまよっても良い、ロシア王朝の秘宝の在処を知っている姫、と追いかけ回されてもいい、飼い主が近くに見つからない、と空から眺めおろすためにインコが高く舞い上がってもいい、眠い眠い子どものそばに子犬がそっと現れてもいい。 だが、大事なのは、最後まで「表現」。 文字と文字が関連しあって、その場その場の「らしさ」を生み出す言葉を紡ぎ続けること。 思いつきの言葉の断片の羅列では、「その場」「その場」の情景が読む者に伝わらない。 真実? 真相? 目の前にあるもの? 言葉と言葉、文字と文字が、仲の良い男と女のようにしっくりと影響し合っていれば、目の前にある「現実」以上のものが、読者に受け止めてもらえる。 政治の世界は一寸先が闇、らしいが、何、政治の世界だけじゃない。 一度死んだのに、ペガサスに助けられて蘇生する! 自分がかつて描いたペガサス……、「こんなものばかり描いていないで鍛冶屋の跡継ぎの勉強をしろ」と怒った父親に燃やされそうになった絵(ペガサス)を、自分はやけどを負いながら火の中から助け出したそのお礼。 文字。文字。文字。 表現表現表現。
2010.05.31
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ホスタって、昨日初めて知ったよ。「ぎぼうし」のことだって。 ギボウシュ(擬宝珠)のなまり。 えー、これって、もともとはあっちの国のものなの? って少しびっくり。 日本にきて、日本式の名前をつけられたの? ユリ科の一属の多年草。日本・中国・朝鮮半島に約30種分布、しているらしい。 なのに、どうして「ホスタ」? テレビが新しくなった。 こちら、どうでもよかったけれど。でも、来年からは、見られなくなる、ということらしい。 なのに「補助金が出たって、出費は出費」などというボヤキがうるさい。 どうも。いつも何かに文句ばかり言っている。 買ったなら「買った」現実と向き合えばいいだけ。 少し、お黙り。 そのテレビだが、音声が後から付いてくる。……つまり、こちら、ラジオでテレビを「見ている」のだが、たまたま、テレビの前でもスイッチを切らないままでいた。 ラジオから声が流れる。ほんの少し後からテレビの音声が付いてくる。 なぜ? こういうこと、昔からさっぱり説明出来ない。 詳しい人も大勢いるのだろうなあ。 学生選抜連合の研究班が、金星へ向けてロケットを打ち上げた。「もっと気楽にロケットを利用出来るようにしたい」とリーダー格の女子研究員。 ロケットからの電波を、まだ充分にキャッチ出来ていないようだ。あと半年は追跡したい、とのこと。 凄いねえ。凄い。 名前って、いつ誰がつけたのだろうねえ。 中林、平林、橋本、橋元、高橋、高梁、高階、鷹觜、高端(以上、すべて「たかはし」で出てくる)、大隣、……。 高校野球を見る楽しみの一つは、校歌を聞くこと。 もう一つは、選手の名前を知ること。ひえー、こんな苗字がある!? だから、実はまだまだ何も知っちゃいないのだろうね。 真実とか真相とか。 物語の世界は、結局、作者も信じていないようなこと、あるいは作者にとっても秘密めいたことを文字で追いかけることなんだろうねえ。 カッパが踊ったっていい、一本、足のない犬がさまよっても良い、ロシア王朝の秘宝の在処を知っている姫、と追いかけ回されてもいい、飼い主が近くに見つからない、と空から眺めおろすためにインコが高く舞い上がってもいい、眠い眠い子どものそばに子犬がそっと現れてもいい。 だが、大事なのは、最後まで「表現」。 文字と文字が関連しあって、その場その場の「らしさ」を生み出す言葉を紡ぎ続けること。 思いつきの言葉の断片の羅列では、「その場」「その場」の情景が読む者に伝わらない。 真実? 真相? 目の前にあるもの? 言葉と言葉、文字と文字が、仲の良い男と女のようにしっくりと影響し合っていれば、目の前にある「現実」以上のものが、読者に受け止めてもらえる。 政治の世界は一寸先が闇、らしいが、何、政治の世界だけじゃない。「現実」の世界の現象を率先して見せてくれている方々かも知れない。 一度死んだのに、ペガサスに助けられて蘇生する! 自分がかつて描いたペガサス……、「こんなものばかり描いていないで鍛冶屋の跡継ぎの勉強をしろ」と怒った父親に燃やされそうになった絵(ペガサス)を、自分はやけどを負いながら火の中から助け出したそのお礼。 文字。文字。文字。 表現表現表現。「現実の自分」以外の自分とは? ここにあるのが確かな自分? 今朝いた自分は? さっきいた自分は?「無事に着いたよ」とヴェネツイアからの電話。さっきまでいた娘とは?
2010.05.31
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「セレブのための高級ブランド」を選んだつもりだが、どこかに表示されているのだろうか。 セレブ、セレブ、セレブ。 貧困な魂がオランでいる。 北からの旦那様、南からの旦那様を受け入れてきた列島に住んだ我らの先祖。我らその子孫。 情報が貧困だった故、何を耳にしても「となりの芝生は緑」が身に付いてしまった。 ふん、どこにセレブ? どこがセレブ? セレブセレブセレブブセレブセレブセレ。 でもまあ、敢えて言えば、「セレブのための高級ブランド」とは、数字や方程式には表わせられないところの「高貴なる言葉使い」。 魂がある人の言葉。 その連なり。 意味だけではない、香気や響きを伴ったところの。 言葉の断片は、ただの道具、ただの手段。 言葉と言葉を紡ぎあわせる「思い」がなければ、聞く人の耳に届かない。「不審な物に気がついた場合はお近くの係員に……」と走っている電車の中の放送。 係員はいずこ。 マニュアル放送の係員は最後部の部屋の中でマニュアル通りの口を動かしている。 足下で白い煙!!! 係員はいずこ。いずこに係員。おうおう。 一人電車の中を走るが、誰も騒がない。さすが大国の国民。 手元の小さな世界の中で、飛んだり跳ねたりのゲームの主人公になっている。 妊婦が倒れようと、末期末梢的高齢者が走ろうと、ヴァーチャルの世界に入り浸り。 マニュアルマニュアルヴァーチャルヴァーチャル。 煙煙煙。けんけんけん。 セレブのための高級おもちゃ、オトナのおもちゃ。ちゃちゃちゃのおもちゃ。おもちゃのおもちゃ。
2010.05.28
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という課題。 受け取るのは女? 男? どっちにしろ、嬉しいことじゃないのかなあ。 どのような(新・珍)見解が書かれるのかなあ。 先日は「湯情の宿」を歌った。 あ、「ゆじょう」を出すのが大変。「油状」しかないからね。 主催者のママから花束をもらった。「えっ、自分が?」と、ちょっと思った。 祭りが終わってママの店で飲んだ。 暫く楽しんで帰ろうとして、駐車場のバイクのそばへ。 メールを打とうとしていたら「立ち小便するな」と怒号が飛んで来た。 ママに店も、そのあたりの店も所有している大家だった。 ママの店先で少しもめた。「カラオケの時、画面に顔をつけて歌っているのに、よく遠くから『小便』と分かったな」 そのようなことを、多分言い返したのだろう。 ああ、その帰り、バイクの足下に置いた花束を……。 別に、バラ一輪もあったが、着物の胸に挿してあって無事だった。「課題」からつまらぬことを思い出してしまった。 今日は「雨」らしいが、今は薄日が差している。 洗濯をしよう。 白い下着は、身体への花束。かも。
2010.05.26
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ashuraの記事に以下のようなものがあった。 徳川家康は157cm、豊臣秀吉は140cm、徳川綱吉は124cm、織田信長でも165cmだった事なんか誰も知らないhttp://www.asyura2.com/09/idletalk38/msg/526.html投稿者 質問です 日時 2010 年 5 月 13 日 23:24:58: FfxX8Jxoz3uVc 徳川家康は157cm、豊臣秀吉は140cm、徳川綱吉は124cm、背が高いと言われてた織田信長でも165cmだったって知ってますか?多くの日本人がマスメディアが作り上げた「情報操作」によって本当の歴史は、誰も知らない。あと最近は、坂本竜馬が有名だが彼の話も司馬遼太郎によって「美談化」された虚像がマスメディアを通して「定説化」しているますね。http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2008/12/post-e5b9.html(一部抜粋) 戦国時代の騎馬戦にしても、映画なんかで観ると、現代の馬に現代の俳優が乗って演じてるから、ものすごく迫力がある。でも、実際の戦国時代の騎馬戦は、マザー牧場で子供たちを乗せてるみたいなポニーに、身長155cmくらいの人たちが乗って、それで戦ってたんだよね。これは、当時の戦場跡から発掘された馬の骨からも証明されてるけど、当時のニポンには、ニポン在来馬しかいなかったから、あたしたちが「馬」って聞いて想像する現代のサラブレッドとかよりも、ずっとちっちゃかった。サラブレッドの場合は、肩までの高さが160~170cmくらいあるんだけど、当時の馬は、肩までの高さが140~150cmで、全体的な大きさとしては、今の馬よりも2まわりくらいちっちゃい感じだった。(終了)http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2008/12/post-e5b9.html だからどうした、と澄ましていてはならない。 どのような根拠によってそのような数字がはじき出されたのか不明だが、いい加減なデータではあるまい、と思いたい。 「過去」を検証することによって浮かび上がってくることがある。そこから「真実」「現実」を思う力が求められる。「想像力」とは自分の中の引き出しのこと。引き出しが少なければ、なんの疑いもなく「現実」を受けて入れて「よし」としてしまう。 もちろん、基本的な現状認識もできないようでは、過去も未来もあったものじゃない。 が、「現状」を受け入れるだけでは、その辺のポチ君のその日暮らしの生き方と同じになってしまう。 物書きの皆さん、これも「バランスの謎」でしょうかね。 イケメン、美女のオンパレードのドラマの退屈さ。「想像」と「創造」。「究極の人間(の真実)(の幸福)(の安泰)とは」に迫るキーワード。テロリストではないテロリスト、常識破壊者ではない常識破壊者、への道。創作への道。
2010.05.22
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子犬のイメージがまとまっていないなあ。 ばらばらの感じ。 あっちへ行ったりこっちへ来たり、というような。 擬音語なども、もっと整理して。 せっかく鎖から離れられたのだから、もっと伸びやかに「お友達」のところへ近づくという感じが出せたらいいのではないかなあ。マルハニチロ、って、ご存知ですか?ちくわや魚肉ソーセージでおなじみの「マルハ」と、あけぼのブランドの冷凍食品や缶詰でおなじみの「ニチロ」が一緒になってできた会社です。そのマルハニチロが行なっている通信販売が、マルハニチロダイレクト「海のあじわい便」。おいしい魚が取り寄せならここ!ですが、たまにわけあり商品を期間限定で売ったりしているのも、見逃せません。今回の「わけあり蔵」は5月14日から20日まで開催です。商品の一例は…無着色たらこ(330g×2)ギフト用商品がこんなにお買い得!原料・味付けにこだわっている一品です。¥6,000→¥2,500徳用ずわいむき身(300g)むき身なので料理素材として使いやすい。¥1,800→¥900そばめし (270g×5)夜食に食べたい!分量も夜食サイズ。¥1,300→¥800むき海老 (600g)むいてあるので便利。たっぷり入っています。¥2,000→¥1,200全商品はこちらhttp://www.direct.maruha-nichiro.co.jp/shop/product/search.asp?md=4
2010.05.14
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尊敬する先輩の死を悼むあまり、先輩の棺桶に手を付いて嘆いている間に向こうへ連れて行かれてしまった同僚を見ている。だから、あるときから一線を画すように努めてきた。 葬儀にも義理を欠いている昨今。 冷たいと言われようとも。 まったく忘れてしまう、思い出さない、ということでは、ない、よ。「気」をこちらにとどめおくこと。 寸止めすること。 それなりの力(りき)で対峙しなければ連れていかれてしまう。 死は、時に道連れをほしがる。 生きてある人たちとのつきあいが待っている。「気」を失ってはいられない。
2010.05.13
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同じ言葉を使っていても気持ちの繋がらない相手と、言葉は別でも気持ちの繋がっていた相手と。 シャンシャンは、5つも6つもの言葉を使い分けた。 うん、分かるとも。よ-く、分かったよ。 機嫌の良い時、お喋りの時、ご機嫌斜めの時、甘える時、一人で呟く時、こちらにハッパをかける時。 だから、こちらもいっぱいしゃべったよね、君を相手に。 水道の水を出し、ぼちゃぼちゃぼちゃ、と言って手のひらに水をためれば、その中で水浴び・みづくろいをしたね。 巣箱を直そうね、と言えば、はさみを持つこちらのそばで新聞の端をかんで細工の真似をしたね。 細かくかみ切った新聞紙の端を、首を回して羽の間に納めようとしたね。 夜の九時近くなると、シャツと下着の間にもぐりこんだね。こちらが上着をめくって「ぱっ」と閉じれば、「ぱっ」という声を立てたね。 こちらの食べるものを何でも口にしようとした。ごはん、煮魚、お赤飯、とんかつ、スパゲッティ、冷や奴。 小さな身体にいっぱい思いを積んで、シャンシャンは風に乗って行った。 風の中にいるシャンシャンの黄色い身体が見える。 風を捕まえることを知ったのだね、君は。 大きな所から眺めることを知ったのだね。 ちょこちょこ歩いているこちらが見えるかい。 ごたごたしている二本足が見えるかい。 通じ合わない言葉を吐き散らかしている下界が見えるかい。 もう何曜日だ、とか、あれから何時間が経ったとか、空間を数字で表そうとしているこちらが見えるかい。 そんなに使ったことのない羽の力をあまり信じない方がいい。 何しろ、家の中で飛んだだけなんだからね。 休み休み行けばいい。 誰かが計算してこんなことが起こったわけじゃないんだ。 ふわっと、そう、ふわっと。 もう、何光年も前から決まっていたことが起きただけかも知れないね。 こちらがこうしているのも、ずっと前から決まっていたこと、かも知れない。 決まっていたことが今起きているだけ、のこと。 禍々しいものが4丁目24-18を通り過ぎたのだろうね。 久ちゃんもシャンシャンもちょっとお付き合いを命じられてしまった。 ではね、お休み。明日もお出かけだから。しばらく目を閉じるからね。そこではあまりお相手をしてあげられないから、静かにしていてね。
2010.05.11
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シャンシャンは飛んで行ってしまった。 日曜日の夕方。薄闇が迫るころ。 葉裏のそよぎも枝の揺れもシャンシャンの気配に思え、蜂が飛ぶのもツマグロオオヨコバイが飛ぶのもシャンシャンの気配に思えた。藤が揺れ、風知草が騒ぐ。 家の周り、近所の屋根屋根、ベランダ、木立、植え込みを探し回った。声をかけ、手を叩いた。 ツバメが飛んだ、舞った、白鷺が飛んでいく、カラスが飛ぶ、雀が屋根から屋根へ移る。飛行機が遙か上空を消えていく。 梅の木の枝に、残る二羽のインコの籠をつるした。ピヨヨンとホワホワの声を聞きつけてくれないか、と。 三階建てくらいの我が家の屋根の端に止まってこちらを見下ろしていた。一度は見えなくなったが、名を呼び、手を叩いているうちにひょいっと戻ってきたのだった。 その目が忘れられない。 じっと見下ろしている。そして言っている、「あたし、どうしてこんなところにいるの、今」 私は家の中へ走った。それがシャンシャンとの別れだった。二階のベランダに出て名を呼んだ。それが間違いだった。 こちらを追ってシャンシャンも飛んだのだ。風に乗ってしまったのだ。 私は、シャンシャンの目にとまるように公園の方へ走ればよかったのだ。 高い屋根の下から見上げるようにして「おいでおいで」と言っても、シャンシャンには急降下するワザはなかったのだ。 飛翔は出来ても降下は出来ない。 籠の中と家の中で暮らしていたのだから。 こちらもシャンシャンも「風」を計算していなかった(その上、風切り羽が伸びてしまっていることを忘れていた)。シャンシャンは、初めて高いところへ舞い上がった、風に乗ることを肌身で感じた。見えなくなったが、一度は戻って来られた。 あの目。 そもそもの始まりは、久ちゃんの突然の死だった。「本を読んだ、餌に水を塗ってやると喜んで食べる、とあったから……」土曜日の同人会のあった後だった。 トイレに「塩素系」の見慣れぬ袋があった。それをいじった手で餌に水を塗ったか……。 一晩、家に置いた。翌日、娘夫婦がやってきた。花で飾り、小箱に入れた久ちゃんを庭に埋めるため、書斎にいた自分も呼ばれた。 シャンシャンを肩に止まらせて庭に出た。柿の木の根元を掘った。シャンシャンは、肩から離れて飛んだり、戻ったりしていた。娘が、「危ないよ、おとーさん」と言った。 二人の見送りに道路へ出た。車が動き始めたとき、運転席の娘へ手を振った。シャンシャンが飛んだ。見えなくなった。集会所の屋根を越えて西の方へ。 こちらはまだのんびりしていた。追いかけ、名を呼び、手を叩いた。娘たちも車から降りて空を見上げていた。「パパの声しか分からないから」と家人。 月曜日の早朝、近所を歩いた。時々、名を呼んで。猫がいれば、靴を慣らして追い払った。 ペットの死を悲しんでいる大勢の飼い主の中のほんの一人。 いや、死ではない、から、苦しいのだ。出入り口を閉め忘れた籠から逃げた、などというのではない、自分の肩から飛び去った、というのが悲しいのだ。 そこかしこの雀が死んでも、行き倒れの女がいても、トラックと接触した大型バイクが転倒しても、「あ、そう」とヒトは思うだろう。だが、「チュンコ」「チュンタロウ」とか「春子」「夏子」「秋夫」「冬美」と名前がついた途端に、ただの生き物ではなくなる。「思い」と「思い」が重なってくる。 こちらとシャンシャンには、それなりの自信と信頼があった、はずだった。 はぐれた幼子がやたら歩き回るように、混乱がシャンシャンの感覚を狂わせたのだろう。どんなにこちらを求めたか。 母親とも早くに別れ、団体生活も知らず、出会ったこちらと家の中で暮らして、地面におりて餌を食べることも知らないシャンシャン。 大昔『自由の重み』という作品を読んだ。 最初の大飛行がシャンシャンの遠い旅立ちとなった。 久ちゃんの死がきわめて軽いものになってしまった。 家人は、こちらの「力落とし」ばかりを心配する。本来なら、<責任>を思って悩んでいるころだろうが。 久ちゃんの死とシャンシャンの「生」と。 こちらを見下ろしていたあの目が忘れられない。 もう、いない。
2010.05.11
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親や兄弟と一緒に過ごしたことがないから、一人で行動するにも困っているのだろうねえ。 庭の梅の木に、ピヨヨンとホワホワの籠をつるしてある。 シャンシャン、声が聞こえないか。 高い高いところからでは、こちらは小さすぎて目に入らないかなあ。 雀も、椋鳥も、キジバトもヒヨドリも来るけれど、シャンシャンは来ないねえ。 飛翔は出来るだろうが、降下は出来ないんだね。 一度は家の屋根にまでたどり着いたのに。 夕べはどこで眠ったの。
2010.05.10
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良い相手に巡り会って、いつか子供を連れて帰っておいで。
2010.05.10
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学校にいる間、ずーっとアメリカくみの級長さんだったんだよ。それが卒業できて、太郎くん、先生になったんだ。 級長の時は、くみの担任と色々と打ち合わせも多かった。大体のあらすじは出来ていて、格好だけの打ち合わせみたいなこと、いっぱいやった。 まあ、級長というのは、担任の身代わり、影武者、そばめ、ボディー・ガードなどなどの役をこなせるやつが選ばれたようだからな。 たまには、担任からお小遣いも来たりした……のかなあ。 今度は、新米ニッポン・太郎くんは自分が教壇に立つのだから、担任とのあんまりなシンミツふう打ち合わせはなくっていい、と思っていた。 その分、、自分で色々決めなければならない。自分で考えなくてはならない。 ところが、昔の担任は「なぜ相談に来ない、自分で決めて行動しよう、なんて考えてはならない」とこう言いつのるのだ。 いぎりす・ジョンくんも級長から先生になって、自分で考えて自分で決めようとしている。 あっちも、元の担任がごたごた言っているようだが、ジョンくんはしっかりと言い返す。 なにしろ、闘いのことばを持っているから。 太郎くんは、どちらかと言うと、闘いのため用ではないことばを使わなくてはいけないから、苦労が絶えないんだ。 この国、じゃない、組のみんなは、誰かをやり玉に挙げることで「自分は正しく生きている」つもりになっているのかなあ。 クラス替え、終わったばかりなんだよね、何もかもこれからなんじゃないかなあ。 ブランコを使う順番も、校庭の掃除も、プラモデルの片付けも、トラックを使う順番も、何もかもがこれからなんじゃないのかなあ。 それなのに、「昔のとおりにやればいい」って、元の担任がメガフォンで怒鳴っている。もう太郎くんは卒業してしまっていないっていうのに。
2010.05.07
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「手失せ・お詫び」は「訂正・お詫び」の間違いです。お恥ずかしい。
2010.05.05
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なという→などという
2010.05.05
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最近、「うそ」が気になってしかたがない。「詩」も一種の「うそ」だろう。 だとしたら、もっと本当らしく日本語を活かして欲しい。 意味は分かるが、抑揚も共鳴も韻も感じられない日本語の行列。「詩」の中で「ので」なという表現は使わないでもらいたい。 日射病で倒れたのは「彼女」だったか。 この真実は? 日射病 Un coup de soleil 六月のことだった。全てが祭りの中にあるようだった。 群集は騒がしく、心配事もなく行き来していた。 何故だかよく分からないけれど、僕もまた幸福だった。 この騒ぎが、酔いのように、僕の頭を乱したのだ。 太陽は肉体の力を掻き立てた。 丸ごと、存在の奥底にまで飛び込んで来たのだ。 そして僕は、自分の内に沸き立つのを感じた、最初の太陽が アダムの心に生まれさせた、あの激情。 一人の女性が通り過ぎた。彼女は僕を見た。 どんな炎を、彼女の瞳は僕に投げかけたのか 僕の魂は、どんな熱狂に捕らわれたというのか。 突然に、狂乱の如くに、僕に訪れたのは 彼女に飛び掛りたいという、この腕に彼女を抱き その唇に口づけたいという、いきり立った欲望! 赤い、血に染まった雲が、僕の目を覆った。 そして、猛り立つ口づけの内に、彼女を捕らえたと思った。 僕は彼女を締め付け、たわめ、のけぞらせた。 それから、突然に、力を込めて彼女を抱え上げると、 僕は足で大地を蹴った。そして太陽に輝く 空宙の中に、一気に、彼女を運び去ったのだ。 体を合わせ、顔を重ねて、僕達は天を進んだ。 そして僕は、絶えず、燃え上がる恒星へと上りながら、 力を込めて、胸に彼女を押し付けていたので、 痙攣する僕の腕の中で、彼女が生き絶えているのを見た……
2010.05.05
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枝が揺れる。 窓ガラスが鳴る。 カラスが騒ぐ。 家人が悲鳴を上げる。 ただのみの大家が店子の店で歌う。 テレビ画面に顔を近づけて歌う。 背中を客に向けたまま。 バイクが走った。 運転する男の足の間に挟まれた花束が飛んだ。 言葉が物音が風がせせらぎが、ヒトの感傷を引き出す。 不穏な空気が流れ、妄想が生まれる。 我は、物を見、聴いているか。 笹の葉の向こうで招く女の振り袖。 岩に当たって砕ける怒濤。 聞こえ来るはローレライの声。 Erlk?nig Goethe 魔王 夜を貫き風の中を 誰がこんなに遅く馬を走らせるのだ? それは父親とその子供だ 父親はその腕に幼子を抱いているのだろう しっかりとつかみ 暖かく護って「息子よ なぜそんなにおびえた顔をしているのだ?」「見えないのお父さん あの魔王が? 冠をつけて 衣の裾をひきずった魔王が?」「息子よ それはたなびく霧だよ」「かわいい子 おいで 私と一緒に行こう! それはすてきな遊びを一緒にしよう 浜辺には色とりどりの花がいっぱいだし 私のお母さんは金色の服をたくさん持っている」「お父さん お父さん お父さんには聴こえないの? 魔王がぼくにそっと約束していることが?」「おちついて おちついておくれ 息子よ 枯れた葉っぱが風にごそごそ音をたてているんだよ」「かわいい子よ お前は私と一緒に来たいだろう? 私の娘達には お前をちゃんと待つよう言ってある 娘達は夜ごと誘うだろう 踊って歌って寝かしつけてくれるよ」「お父さん お父さん 見えないのあそこが 暗い所にいる魔王の娘達が?」「息子よ 息子よ ちゃんと見えているよ 古い柳の木が ひどく陰気に見えるのだ」「お前が好きだよ お前の美しい姿が私をひきつける お前の気が進まないのなら 力づくでするしかない」「お父さん お父さん 魔王が今僕をつかまえたよ! 僕にひどいことをしたよ!」 父親はぞっとして馬をかりたてた 彼は腕の中に 呻き喘ぐ子供を抱え やっとの思いで家にたどり着いたが 彼の腕の中で子供は死んでいた(copyright) Koberecs, 2010 KRS451 野ばらCD日本語訳:淵脇良子
2010.05.05
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先日は、同好の仲間たちと江戸城跡あたりから一橋、神保町、湯島周辺を歩き、秋葉原へ出た。 風の強い日だった。 どこを歩いても、思い出すヒトがいた。 江戸城では、特に徳川宗賢先生。担当した「国語辞典」の監修責任者だった。 大男、豪快、繊細。 武家の頭領であり、雅人でもあらねばならなかった、という二面性を抱え込み、複雑な心境を折々にさらけ出し、京都と東京、近代と現代の混沌・矛盾を一身に背負っているかの如き、時に困惑・逡巡の表情を隠さなかった。 そんな追憶をたどりながら着物の裾を乱し、風によろけるこちらを、明暗入り交じる陰影の濃いお顔で声高に冷やかし、冷たく温かく眺めてらっしゃったであろう。 場所によって、そこにいるヒトたちの表情の違いが面白かった。 街とヒト。離合集散。 なぜ、自分は今、トウキョウにいるのだろう。 ふと目に入った記事(答えているのは女だけ?)。 トウキョウは歓楽街のかたまり 引用。「東京に行きたくなる瞬間ってありますか?」とアンケートしたところ、約8割の人が「ある!」と回答。あなたが「東京へ行きたい!」と思うのはテレビでおいしそうなレストランを見かけたとき? ファッション誌で気になる洋服を見つけちゃったとき? ……それとも?? みんなが東京に行きたくなるのはどんなときなのかをくわしく聞いてみました♪[回答者数:(19歳以下=0.3%、20~25歳=29.4%、26~30歳=57.2%、31~35歳=8.4%、36~40歳=4.4%、41歳以上=0.3%)] ○東京に行きたくなる瞬間ってどんなとき? テレビで観てるとワクワクする☆・テレビでおいしそうなグルメ特集をしているとき。うらやましい(26歳~30歳/事務系専門職(法務・財務・人事・総務など)。 ○東京のファッションスポット紹介をテレビでみたとき。やはり流行の中心だと感じる(20歳~25歳/販売職・サービス系) 。 ○東京限定に弱いんです! 東京にしかないブランドショップで、期間限定品が発売されたとき(26歳~30歳/事務系専門職(法務・財務・人事・総務など)。 ○海外ブランドが日本に初上陸したとき。1号店は、だいたい東京なので……(31~35歳/販売職・サービス系) 、 ○東京でしか……!? 観たい展示会や演奏会などが、東京でしか開催されないとき(20歳~25歳/営業職)。 ○好きなアーティストの番組収録やライブがほとんど関東メインなので。開催されるたびに行きたくなる(20歳~25歳/販売職・サービス系) 。 ○会いたい人が東京に♪ 遠距離恋愛中の彼氏に会いたくて。新幹線に飛び乗りたくなってしまう(26~30歳/販売職・サービス系)。 ○東京に住んでいる友だちを思い出したとき。一緒に居酒屋へ行って近況を話したくなる(26歳~30歳/営業職)。 テレビや雑誌を観て「東京へ行きたい!」と思う意見が多数でした。やはり、テレビや雑誌の力は偉大☆ 東京在住の私でも、テレビで都内のおいしそうなレストランが紹介されていたら……飛んで行きたくなっちゃいます!! でも、すぐに行けない時は、気になったお店をいつも手帳に書き込んでおくようにしています☆ それだと、忘れずにすむし、いざというときのレストラン選びにも便利なんですよ♪ (TBM編集部 よっしー) gooにあった感想。 1家賃が高い 2人が多すぎる 3駐車料金が高い 4空気が汚い 5満員電車 6飲食代が高い 7水道水がおいしくない 8隣に住んでいる人を知らない 9夜なのにうるさい 10終電でも電車がラッシュ それでもトウキョウにヒトはあつまる もう帰ろうか。 でも、どこへ
2010.05.03
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大型連休とやら。 こちとら、いつもと何も変わらない。一年の日程通り。 30日はC文学賞の授賞式。 生徒さんと記念撮影。 と、ときどき、飛び込みはある。 高校の先輩の死亡。 死去、と言う文字を使うべきか。 先輩の弟さんからの連絡。 小説を書いて書いて書き続けた。 かなりの著書があるはず。 1日は、新橋の方で撮影打ち合わせ。4日は、東浦和の方でCM(エキストラ)の撮影。 プロデューサーから電話があって、今日決まった。 さあて、また旅の空の下へ。連休の間を縫った谷間・隙間労働? 明日も日差しが強いらしい。 お出かけの方々、紫外線にご注意。 シミ、そばかす、肌荒れ、たるみ。 2日はカラオケ大会(と言うのかどうか)。「湯情の宿」を歌いまする。 あ、「油状」しか出なかった。 演歌で使われる<造語>の力の凄さ。
2010.05.02
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