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今日は土曜日。ということで、今日はポートランド名物のファーマーズ・マーケットに行ってみることにしました。 地産地消を旨とするこの街では、曜日ごとに街のあちこちで市が立つのですが、水曜日と土曜日はポートランド州立大学のキャンパス内でマーケットが開催されるんです。で、その大学内のマーケットに行ってみたわけ。 すると、構内の広場的なところにずらりとスタンドが立ち並び、新鮮な野菜や、地元で取れた様々な産物、例えばハチミツとか生花とか、さらにはソーセージとか、パンとか、お菓子とか、アイスクリームとか、そういうものがわんさと売っている。で、地元のバンドがなにやら音楽を演奏していたりして、えらく賑やかなお祭りのよう。 で、もちろん、あちこちで食べ物も売っているので、今日はイタリアン・ソーセージを使ったホットドッグを7ドルで買って食べたのですけど、これがまた超美味い。 で、その他に美味しそうなアーモンド・ケーキやカボチャのクッキーなんかも買ったりして。クッキーを売っていたお姉さんが日本語で話しかけてきたので、「アレ? 日本語出来るんですか?」って聞いたら、東京に7年ほど英語の先生をしていたとのこと。たまプラーザのあたりというので、あらま、ワタクシもまさにそっちの方の出身よ、ということで、妙なところで妙な縁を見つけることに。 とまあ、そんな感じで地元の市を楽しんできた次第。 ポートランドって、街の規模としてはすごくこじんまりしていて、しかもこの種のイベントがしょっちゅうどこかで行われていて、人と接する機会が多いというか、とにかく人間的で親しげな街ですな。アメリカで今,最も移住者が多いというのも分かる気がする。バスなんか乗っても、乗り降りする人がみんな、運転手さんに挨拶していくもんね。今,日本でそういう習慣ないじゃん? というわけで、今日もまたポートランドの面白いところに触れた一日となったのでございます。
September 30, 2018
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はーい、お待たせしました〜。私・釈迦楽、無事にポートランドに到着しております〜! 今、名古屋からポートランド行くのって、乗り継ぎが悪くて、距離的に近い割に時間がかかるんですわ。だもので、かーなーりー疲れましたけれども、何はともあれ無事に到着。 私の第二の故郷、ロスアンゼルスに行く時は、いつも空港でレンタカーを借りて、滞在中、ずっと乗り続けるのですが、今回はレンタカーなし。というのは、車社会のロスとは違って、ポートランドは公共交通機関が発達しておりまして、むしろクルマが邪魔になるんですわ。というわけで、こちらに着いてまずやるべきことは、その公共交通機関(バスと路面電車)のチケットを手に入れること。 というわけで、今日はダウンタウンにあるビジターセンターに出向き、2週間分の定期券的なものを買いに行った次第。2週間、バス・路面電車乗り放題で51ドル。まあ2週間レンタカーしたら10万円はくだらないので、それと比べれば随分とお得であります。 で、せっかくダウンタウンに出たので、お昼は有名なフードカートで食べようということに。 フードカートってご存知? 要するに屋台ですよ、屋台。その屋台がポートランドの名物で、何十台と屋台が連なった場所があるわけ。で、提供する料理も色々で、一番多いのはイラン・トルコ・エジプト系の中東料理の屋台。それからタイ料理も多く、中華料理もチラホラ。日本のカレー屋さんもありました。大体、7ドルから10ドルくらいで、そういう多国籍な料理が食べられるというわけ。 で、今日は中東料理を7ドルで買って食べたのですけれども、これがまた馬鹿ウマ。多分、他の店も同じように美味いのでしょうから、もう、毎日ここに通いたいっていう位。基本的にメシの不味いロスとは大違いでございます。 そしてお腹がいっぱいになった後、我らが目指したのは、泣く子も黙る「パウエル書店」。パウエルと言えば、本好きの聖地として超有名。新刊本と古本がまったく区別なく棚に並ぶところが特色の店で、品揃えも素晴らしい。私は通信販売で,この店から本を買ったことは何度もありますが、実際に店に行くのは初めて。 ちなみに、パウエル書店はもともとシカゴにあった古本屋さんなんですな。で、それを経営していた人が、ちょっと休暇を取りたいっていうので、ポートランドに住んでいた親父さんを呼び寄せ、休暇中の店守りを頼んだと。そしたら、その親父さんがすっかり本屋稼業にはまり、ポートランドに帰ってから本屋を開業、のちに息子を呼び寄せて,今日の繁栄を見たというのがこの店の歴史。だからある意味、親の本屋を息子が継いだのではなく、その逆なのね。 さらにちなみにですけど、不肖ワタクシ、そのシカゴのパウエル書店にも行ったことがあるという。すごくない? アメリカ人でも両方行ったことのある人、そんなに居ないんじゃね? で、とにかくそのパウエル書店に実際に行ってみて、軽く20冊くらい買っちまったよ。初見参で20冊はヤバいな。この先、何度も行くことになるだろうに。 そしてコーヒー文化のレベルの高さでも知られるポートランドですので、スタバだのピーツだの、チェーン店には見向きもせず、地元のカフェでお茶して帰宅した次第。まあ、初日の成果としては、まあまあだったのではないでしょうか。 ところで、ポートランドに来て驚くのは、人がやたらに親切なこと。 道路上で地図でも見ていたら必ずと言っていいほど、「道に迷っているの?」とか、声を掛けられる。とにかく困ったそぶりをしている人には手を貸す、というのが染み付いている感じ。ロスだってもちろん、親切な人は多いけど、それと比べても段違いに人が親切。マジ驚く。っていうか、助かる。 というわけで、色々驚いたりしながら、ポートランド・ライフに慣れ親しみつつあるワタクシなのでありました、とさ。今日も、いい日だ!
September 29, 2018
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ふーむ。貴乃花。ついにそういうことになりましたか・・・。先般の問題に対する貴乃花の対応もアレでしたけど、しかし、その後の相撲協会のやり方もえげつないなあ。 私が大ファンだった千代の富士も失意のうちに亡くなったし、その前には大横綱・大鵬も理事長になることなく、博物館館長か何かに左遷されたまま亡くなったし、相撲協会ってところは魑魅魍魎跋扈する世界なんですかね。国民的スターがトップに立てるわけじゃないという・・・。 まあ、もう私は相撲には興味ないから、別にいいけどね。 さてさて、昨日言いましたように、今日、大学紀要へ投稿する論文を提出し、かつ、科研費申請の書類も提出して、まあまあ、当面やらなければならないことをすべて済ませた形。 で、明日の夜からアメリカ出張というね。忙しいわ~。 今回の目的地はオレゴン州ポートランド。今、アメリカで一番ホットな街でございます。 ということで、次回はアメリカからのお気楽日記。どんなネタをお届けできることやら、乞うご期待。ちょっと更新が途絶えるかも知れませんが、道中の無事を祈っていて下さいね~!
September 25, 2018
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明日は大学の紀要の原稿締切日なもので、今日は提出前の最終チェックをやっておりました。 今回のテーマは「女性向け自己啓発本の世界」。 自己啓発本ってのは、基本的には立身出世の指南書なので、成り立ちから言うと男性読者のためのものなわけですよ。だけど、第二波フェミニズムの影響で1960年代後半くらいから女性の社会進出が始まると、「女性向け自己啓発本」と名付けるべきサブ・ジャンルが登場する。例えばベティ・フリーダンの『女らしさの神話』(1963)なんてのがその初期のものになるわけね。 で、この『女らしさの神話』は、フェミニズム関連図書として従来、論じられることが多いわけですけど、「女性のみなさーん、自己実現するためには家庭の主婦のままじゃダメ! 今すぐ社会に出て働きなさーい!」と呼びかけた本と考えると、要するに自己啓発本なんじゃね? っていうね。事実、この本が出版された当初、「自己啓発本」として売られていたという経緯もあるわけだし。 で、その辺から女性向け自己啓発本が盛んに出始めるのですけど、女性の場合、美容とか痩身とか、そういうのも重要な自己改善になるわけでしょ。あるいは、家を片づける本とかね。だから、そういうことを指南する本まで数えだすと、女性ってのはやたらに自己啓発本を読む、ということになってしまう。統計によると、2016年時点で、自己啓発本の7割は女性が買っているそうですし。 というわけで、今や女性こそが自己啓発本の主要読者層だ~、ってなことをまとめたわけ。 で、昨日の時点で、「まあ、こんなもんか」って感じで仕上げたつもりだったのですが、今日、改めて読み直してみると、あちこち気に入らないところばかり。この期に及んで、まだ直すという・・・。もう果てしないな。 まあ、私の場合、紀要論文なんてのはほんの中間地点というか、下書き程度のものでありまして、この先、研究書として出版する際にまた大幅に加筆・訂正することになるのだから、今の時点で完璧でなくてもいいんですけれども、それにしてもやっぱり紀要は紀要で公けになりますから、あまり恥ずかしいものも出せませんのでね。 で、それだけならまだアレなんですけど、実は科研費の申請も明日までにしないといかんのですわ。ホントはこちらの締切はまだ先なのですけど、水曜の夜からアメリカ出張に行くことになっていて、帰ってきた時にはもう締切を過ぎてしまうので、私に関してはこの書類に関してもほぼ明日が締切なのよ。 ということで、紀要論文を直したり、申請書書いたりで、大変よ。 ま、今日・明日で頑張って、アメリカに行ったらちょっと一休みしますわ。
September 24, 2018
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今日は義母の3回忌ということで、法事に行って参りました。 この歳になって、親を送るような立場になると、色々考えさせられますな。だって、自分の人生だって、もはや永遠に続くように感じられなくなってきましたし。 例えば、五十代半ばの今の時点で、ステージ4の癌が見つかった、なんてことに、ならないとも限らないしね。 まあ、仮にそんなことになった場合、自分はどういう反応を示すだろう? なんてことを読経の間につらつらと考えておったわけですよ。 先ずショックは受けるでしょうなあ。それはいいとして、その先どうする? 絶望して自暴自棄になる? それとも、今やりかけている仕事を、とりあえず形にしようとするか? それとも、とりあえず休職でもして、まだ元気なうちにハワイとか行っとこうなどと思うのか? 早すぎる! と思うのかしら。しかし、今死ぬのと、20年後に死ぬのと、何か差はあるのだろうか? 20年後に死ぬんだったら、自分は納得するのか? それとも、誰だっていつかは死ぬんだから、今だろうと後だろうと変わらねえよ、とキザに決めることが出来るのか? 悲しんだり絶望したりするのは、あまりにも月並みだから、俺はもうちょい違う方向性の反応をしよう、と思うことは出来るのだろうか? 犬は死ぬ直前まで幸せを見失わないというけれど、そういう犬みたいな死に方を、自分は出来るだろうか? 悠木千帆さんは、「死ぬって分からないのよ、死んだことないから」と言っていたそうだけど、「とりあえず新しい経験だから、ちょっと楽しみ」っていう気持ちになれるんだろうか? どうかね。わからんね。それとも私は死にたくない人だから、やっぱり大騒ぎして自暴自棄になるのかなあ。 まあ、結局、法事ってのは、そういうことを考える契機にはなりますな。たとえ答えはでなくとも、ね。
September 23, 2018
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私は和菓子の中でも庶民的な「おはぎ」が好きなんですけれども、滋賀に住む姉から「平和堂のおはぎはおいしいよ」と教えられ、ついにそれを入手してしまいました。 平和堂って、基本、滋賀県のスーパーなのかな? だけど、愛知県の我が家からもそれほど遠くないところに一軒、あるのよ。で、ちょいとそこまで足を延ばして、その名物おはぎとやらを食べてやろうじゃないかと。 で、食べてみた。 んーー。普通? もちろん不味くはないですが、普通かなあ。あと、若干甘味も足りないような。 聞く所によると、同じ平和堂でも、店によっておはぎの味も異なるそうですから、長久手店のはちょっと私の好みではなかったのかも。残念。 さて、話は変わりまして、このところ毎夜10時から放送されている柔道の世界選手権を楽しんでいるのですが、今のところ日本勢も調子よく、昨夜は阿部一二三・詩兄妹が同日金メダルの快挙で、大いに盛り上がった次第。 で、そんな具合ですから、世間の注目は勝った選手たちに集まるわけですけれども、私が注目したいのは、そんな戦い終えた選手たちをインタビューしている松山三四六さんのこと。 このところずっと柔道の試合の放送には欠かせないキャラクターですけれども、松山さんご自身、元は有望な柔道家であり、怪我が元で引退を余儀なくされたという経歴があるゆえか、柔道選手たちにインタビューする時の繊細な心遣いが半端ない。 もちろん、勝った選手を迎えた時の三四六さんもいいんですよ。だけど、私が感動を覚えるのは、負けた選手を迎える時の三四六さん。悔しさに涙をこらえている選手を慮って、ほんの数秒ですが、インタビューを開始するのを控えるんですわ。で、その数秒で少し立ち直った選手に声をかける、そのかけ方のタイミングといい、言葉遣いといい、ホントに心が籠っているの。負けた選手の悔しさ・悲しみに、心の底から寄り添っているんだなあ。 そしてインタビューを終えた後の、選手の見送り方も、すごい気遣いなのよ。一つ一つの動作、言葉かけ、眼差しにすら、選手をいたわる心配りが感じられる。あれは、あっぱれなインタビューだと思います。 だから、選手も分かっているんですよ、三四六さんのことが。昨日も、勝ってインタビューを受けた阿部一二三選手が、三四六さんのところに来て、まず最初に彼に飛びついて抱擁したもんね。ほとんど、コーチに対するのと同じ扱いよ。選手からしたら、三四六さんは自分たちの「仲間」なんじゃないかな。 いやあ、三四六さんの、あの仕事ぶりはすごいね。誰にでも出来る仕事じゃない。誠心誠意こめてやっている人の仕事って、どんな種類のものであれ、素晴らしいですよ。 三四六さんのほれぼれするインタビューを楽しみに、今日も柔道世界選手権を見るとしましょうかね。
September 22, 2018
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25日〆切の紀要原稿、ようやく99%完成って感じですかね。こんなもん、1週間で書いてやる、なんて豪語しましたけど、3週間は掛かってしまったという。ま、そんなもんか。 しかし、論文書いている時って、何も読めないんですよね。一方的なアウトプットで、このところほとんど本を読んでない。結局、一つのことしかできないっていうか、インプットしつつアウトプットも、という器用なことは出来ない性質。 というわけで、本ブログでも読んだ本についての感想をしばらく書いていませんが、そういう裏事情だと思ってお許しくだせえ。 ところで、そういう状況なだけに、息抜きは YouTube なのよ。 で、ワタクシの場合、YouTube で見るものといえば、それこそ『サスケ』的な昔のアニメか、クルマ関係か、格闘技関係か、音楽関係か、それのどれかであることが多いのですけど、最近のヒットはやっぱりコレ。ギタリストの Tavi Jinariu の名演奏。 もうね、超絶技巧なのにそれを淡々とこなす感じ。そして最後に少しだけ極め顔をするその奥ゆかしさ。めちゃくちゃカッコいい。 最近気に入っているのは「Sunburst」という曲の演奏なんだけど、本家 Andrew York の演奏よりいいんじゃね? ってな具合ですよ。これこれ! ↓Tavi Jinariu の見事な演奏! 素晴らしいの一語、でしょ? さてさて、今日この映像を見るのは何回目か、って感じですが、あと一回見て、また論文の仕上げに勤しみますかね。
September 21, 2018
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9月前半、『サスケ』全29話をネットで見て、懐かしく、かつ面白かったものですから、他にもないかなとサーチしまして、次は『どろろ』を見てやろうかなと。 『どろろ』って、私の大嫌いな手塚治虫の作品なもので、独特のクセがあって『サスケ』ほどには入れ込めないのですけれども、まあ、ちょっと面白いかなと。 しかし、これはアレだね。現代の「政治的正しさ」の観点から言うと、とても放送できないシロモノですな。だって、スタート時点で主人公の百鬼丸はあるべき身体の部分がほとんどないんだからね。それを、一つずつ、妖怪と闘って取り戻していくという筋書きだから。 そう言う意味では、『どろろ』って、ダルトン・トランボの『ジョニーは戦場へ行った』の逆だね。そう考えると、よっぽどハッピーエンドなんだけど。 ま、まだ見始めたばかりなので、この先ずっと最後まで見るかどうか分かりませんが、適度に不気味な話でもあるし、論文書きの合間に気晴らしに見るにはいいかもね。これこれ! ↓『どろろ』第1話
September 21, 2018
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父が亡くなった時、父の部屋を片付けていたら、すっごく重い缶カラが出てきて、中を見たら10円玉がぎっしり詰まっていましてね。 小銭で支払うのが面倒で、しかし札で支払うとまた小銭が溜まってしまって、そんなことの繰り返しで財布に小銭が溜まると、この缶カラに入れていたのでありましょう。 で、その10円玉の詰まったずっしり重い缶は私がもらってきて、少しずつ中身を使っておったのですわ。 特に柔術の道場に通う日は、そこから持ち出した10円玉で自販機のスポーツドリンクを買いましてね。いわば親父の「遺産」で稽古で乾いた喉を潤しておったわけですよ。 ところがさすがに1年半ほど経って、缶の中の10円玉もほとんど底をついてきた。 すると、何だか使い切ってしまうのが惜しくなってきましてね。使い切ってしまったら、父の思い出が一つ失われるような気がして。だから、最近は減りが遅いの。 ま、いつかは無くなるんだけどね。 さてさて、今日は野暮用で某所に出向いていたのですが、帰りに良さげな古本屋を通りかかったので、ちょっと寄ってみました。 そしたら、こんな収穫が。これこれ! ↓本めくり東西遊記/亀井俊介【3000円以上送料無料】 これの美本が1000円なら買うでしょ。亀井先生の本なら面白いに決まっているしね。 最近、古本運がいいなあ。この調子で、来週から出向くポートランドの「パウエルズ」でも、めっけもんがあるといいのですが。
September 19, 2018
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なんだよ、なんだよ。毎日誰か死ぬなあ。浜尾さん、悠木さんときて、今日は山本Kid徳郁さんか。享年41・・・若いねえ。 山本さん、実は私の後輩なのよ。高校の。うちの高校、野球も強かったけど、柔道とレスリングも強かったからね。柔道やレスリングの元オリンピック強化選手だった人なんかが、体育の先生として名を連ねていたし。 小柄な体躯に殺気を漲らせ、果敢に攻めていく時の山本さんの面構えっていうか、顔つきは、ちょっと他の人にはないオーラがあって、天性の格闘家でしたね。ガッツのある強い人でしたけど、病気には勝てなかったか・・・。残念ですが、ご冥福をお祈りします。 さて、今日も今日とて論文書きなんですけど、あんまり毎日仕事関係のものを書いたり読んだりしているもので、さすがに嫌になってきて、ちょっと娯楽の本を読んじゃった。 読んだのはダシール・ハメットの『コンチネンタル・オプ』。 まあ、私はあまりこの手の探偵小説は読まない方だし、読むとしてもホームズ信奉者ですから、探偵小説派というより推理小説派なわけよ。 だけど、というか、だから、と言うべきか、『コンチネンタル・オプ』は割と新鮮で面白かった。 とはいえ。 アメリカ流の探偵小説、いわゆる「ハード・ボイルド」ものっていうと、探偵本人が語り手じゃん? しかし、そもそも探偵本人が語り手って、小説の構造として間違ってないか? やっぱりそういう小説だから、基本的には小説の最後で種明かしというか、謎解きをしたいわけですよ。だけど、探偵本人が語り手ということは、探偵が捜査途中で犯人が分かったとしても、そのことを読者には内緒にせざるを得ないことになるじゃん? 一番面白いところを、黙っていなくてはならないわけだ。 で、その面白いことが言えないもんだから、探偵は小説を盛り上げるために何か別なことをしなくちゃならない。 ハード・ボイルド小説の主人公の探偵が、捜査の途中で誰かを殴ったり、撃ったり、女とそういうことになったりするのって、結局、そういう必要性があるからなんじゃないの? ハメットの『コンチネンタル・オプ』でも、探偵さんは殴ったり、撃ったり、女の子とどうかなったりしてましたし。 ま、ハード・ボイルドものが好きな人ってのは、そこが好きなんだろうけどね。 というわけで、この小説構造、おかしくないか? と思いつつ、ま、でも面白いからいいや、って感じで、オプの活躍を読んでいたワタクシ。 さて、しかし、そろそろ仕事に戻らなくちゃ。私も、ハード・ボイルドに論文書き、決めちゃおうかな。コンティネンタル・オプ【電子書籍】[ ダシール・ハメット ]
September 18, 2018
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自民党総裁選、何で安倍さんってあんなに強いんだろう? だって、モリといい、カケといい、何にも片付いてないじゃん? 政治を私物化してますよ。昔だったら、自民党の中にトップの足引っ張ってやろうって奴がたーくさん居て、こういうスキャンダルが一つでもあろうものなら、総裁交代があったじゃないの。それが良いか悪いかは別として、一応、自浄作用はあった。 加えて安倍さんの右翼的な基本方針も嫌だし、自分に投票しない派閥は報復人事が待っているから覚悟しろよっていう総裁選に臨むスタンスも嫌。 皆さんも嫌なんじゃないの? この際、石破さんにチャンスをあげようよ。安倍さんよりは良くない? さて、このところずっと論文書きと書類書きの日々なんですけど、そんな中で楽しみと言えば、ネットで古のアニメ『サスケ』を一話ずつ見ること。結局、全29話見ちゃった。 で、改めて感心するんだけど、いいアニメだね、これ。深い。 全体としてサスケの成長譚なんだけど、忍者としての心得、体力面での増強、術の進化とか、ちゃんと回が進む毎に成長するんだよね。だけどそれだけじゃなくて、様々な出来事に巻き込まれていく中で、単純に善悪で割り切れないような状況にも直面したりする。例えば猟師の村と樵の村の対立とか。樵は木を切ってなんぼだけど、猟師は木を切られたら獣が居なくなって困る。そういう利害関係を持った二つの村の対立に巻き込まれ、「生きるために、憎み合う」という状況に投げ込まれて、サスケは悩むわけよ。 あと、善意が必ずしもいい結果をもたらさない、なんてこともサスケは経験する。年貢を取り立てるために殿様が村人を何人か人質にする、なんて状況に立ち会うことになったサスケは、村人を助けたい一心で殿様の娘を誘拐し、殿様に対して人質交換を提案するんですな。ところが殿様はそれに応じず、人質にしていた村人を惨殺してしまう。で、仲間を殺された村人は、善意のサスケを袋叩きにするんですけど、サスケはその痛みにじっと耐える。良かれと思ってやったことが、こういう結果をもたらしたその責任を、子供ながらに噛み締めるっていうね。 でまた最終回では、父親の再婚という大きな問題にサスケは直面させられるんですわ。幼い時に母を殺され、ずっと亡き母を思って孤独に耐えていたサスケにとって、父の再婚話は父の裏切りとしか考えられない。しかし、今その父は、100人の隠れキリシタンをどうやって無事に村から脱出させるかの大仕事の最中で、それにはサスケの助けがいる。そこでサスケは、公私をきちんと分けて、私的には父親を怨みながら、公的には父と協力してキリシタン脱出作戦を遂行するわけ。 そういうのを、年端もいかない少年がやるんだよ! こういうアニメを、子供の時に見て育った私世代は、幸せだね。今、そんな深いアニメ、ないでしょ? というわけで、久々に『サスケ』を通して見て、いちいち感動しながら、仕事の合間の息抜きをしているワタクシなのであります。
September 17, 2018
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そうか、悠木千帆死んだのか。全身癌とか言っても、この人は死なないんだと思っていたけど、やっぱり死んじゃうんだね。 まあ、私のイメージとしては『寺内貫太郎』と『ムー一族』ですな。若い時から老け役で、そういう女優さんって時々いるけど、子供心に変わり者なのかなと思っていた。名前も樹木希林なんて変なのに変えちゃうし。 実際、内田裕也氏との結婚生活なんか見ても、変わり者であることは確かなんだろうけど、よくよく知れば不快感のない変わり振りと言いましょうか、筋の通った変わり振りと言いましょうか、この人はひょっとして傑物なんじゃないかと私も思うようになったし、世間の人もそうだったのではないかしら。晩年はすごく評価が高かったからね。女優としてもね。 それにあの人は、不動産への愛とセンスがいいんだよね。そういうところも、ちょっとリスペクトしていたのですが。 癌と言っても、まだまだ活躍されるのだろうとばかり思っておりました。ご冥福をお祈りいたします。
September 16, 2018
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テレビ・キャスターの浜尾朱美さんが亡くなりました。享年57。私としてはちょっとショック。同世代ということに加え、彼女は好角家でしたからね。 よく覚えているのは、誰かが彼女に「もしあなたが力士になるとしたら、どんなしこ名を付けますか?」という質問をした時のこと。アホな質問ですが、その時浜尾さんは一瞬の間も置かず「ハマオウ」と答えた。多分「魁皇」的な感じで「浜皇」なんでしょうけど、この答えと答え方によって、彼女の好角家ぶりが、決してビジネス的なものでないことが証明されたような気がし、私は好感を抱いたのでありました。元気であればまだこれからバリバリ仕事も出来ただろうに、業界は惜しい人を亡くしました。ご冥福をお祈りします。 さて、今日の私ですが、こちらはビジネス上の必要があって、バーバラ・エーレンライクという人の『ポジティブ病の国、アメリカ』という本を再読しておりました。この本、随分前に一度読んでいるのですが、本の内容の細かいところを忘れてしまったので、確認のために再読したわけ。 そしたら、やっぱりアレだね。最初に読んだ時と今回読んだ時とでは、大分読後感が違いました。 前に読んだ時は、本の冒頭、バーバラさんが乳がんにかかった時のエピソード(何だか浜尾さんつながりになっちゃったけど)のことが印象的だったんです。 バーバラさんが乳がんと診断された時、当然、ジャーナリストですから様々な文献を読み漁り、自身の乳がん体験を自ら取材するような感じになるんですけど、その時彼女はアメリカに蔓延する「ポジティブ信仰」みたいなものを実感するわけ。 つまり、癌にかかるということは、普通に考えればネガティブな体験であるはずなのに、アメリカではそうなってないと。ネット上でも、「癌にかかったことで、自分はどれほど人間的成長を遂げられたか。まさに癌は、私の身に起った最高の出来事だった」的な言説が充満していた、というのです。そんな言説空間の中では、癌に対する悲観的な感情をうっかり吐露したりすると、ほとんど袋叩きにされるというわけ。「あなたのそのネガティブな考え方は、おかしい!」と。 そういう体験を経て、バーバラさんはアメリカが「ポジティブ」という病に侵されているのではないかと気づき、この問題について考察を進めていくんですけど、私が最初にこの本を読んで「なるほどね~」と思ったのは、この導入部分だったわけ。 ところが、今回、改めて再読してみて理解したのは、この本の仮想敵というのはもっと明確に「ポジティブ心理学」なんですな。 20世紀もじきに終ろうという1997年、アメリカ心理学会の新会長になったマーティン・セリグマンは、その就任スピーチの場において、これからアメリカの心理学界がとるべき方向性として、「幸福の研究」をしよう、と呼びかけたんですな。従来の心理学は「不幸の研究」であったけれど、これからは「幸福って何?」ということを追究していこう!と。 で、これ以後、アメリカの心理学界は雪崩をうったように「ポジティブ心理学」が主流になっていく。アメリカでは20世紀半ば以降、「ポジティブ・シンキング」というものがもてはやされてきたとはいえ、あれは素人の戯言だと。これからは厳密な科学として、心理学がポジティブたることの利点を追究していくのじゃ! ってわけ。 で、バーバラさんが本書の中で噛みつくのは、このポジティブ心理学なんですな。 で、この心理学の呼びかけ主たるセリグマンに直接取材したりして、ポジティブ心理学って、ちょっとおかしくない? と追いつめるのですが、もうセリグマンはとても科学者とは思えないような戯言でしか答えられず、そのいかさまぶりを露呈してしまう。セリグマンが軽蔑した素人の自己啓発ライターの言説と、セリグマン自身の「ポジティブ心理学」の言説がほとんど何の差もないということを、見事に暴露しております。 なるほどね~。 この本を最初に読んだ時と再読している今とでは、読み手の私の知識も増大し、複雑化しておりますから、最初に読んだ時に読み落とした部分も、今回はよく理解しながら読むことが出来た。そういう意味で、やっぱり本というのは、一回読んで理解したつもりになっちゃいかんってことですな。二読、三読しないと。 ま、研究対象が自己啓発本だと、読むべき本が多すぎて、とても同じ本を何度も読むというわけにはいかないのですけれども、重要な本はやっぱり二度以上読まないといかんですな。とにかく、今回再読して、今書いている論文にそれを活かすことが出来そうですので、読み直して良かった。 それにしても、バーバラ・エーレンライクって、ちょっと面白いライターだな。この本の他にも、この人の書いたもので読みたいものって結構ある。要チェックですね。ポジティブ病の国、アメリカ [ バーバラ・エーレンライク ]
September 15, 2018
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今日は毎年恒例、中津川・栗きんとんツアーをやって参りました。 もっとも昨年はもう少し遅く、10月下旬にやって、もちろん楽しかったのですけれども、その時ひいた風邪が元で、翌週の学会を棒に振ったのであった・・・。悪夢だね、あれは・・・。 ま、今年はそういうことがないように、ちょいと早目に実行した次第。 で、お昼頃家を出まして中央道中津川ICまで一っ跳び。まずは現地で腹ごしらえということで、中津川駅前にあります「五十番」という有名なお店に向いました。 この店の何が有名かと言いますと「塩焼きそば」でありまして、聞けば中津川ピーポーのソウルフードとのこと。でまた値段も馬鹿安で、なんと税込500円ポッキリ。で、食べてみたんですけど、これが結構旨い。麺はモチモチの太麺で、具は豚肉・もやし・キャベツくらいしか入ってない極めてシンプルなもの。しかし、塩味の味付けが絶妙。それで、時折、ラー油を入れてみたり、酢をかけてみたり、白出汁をかけてみたり、適当に味変させながら食べるとこれがまた旨い。というわけで、家内と二人で1000円で地元の味を堪能することができたのでした。 で、店を出て、そのまま駅前の物産館へ。ここ、地元で栗きんとんを扱っているお店の大半が商品を出しているので、ここに行けば様々なお店の栗きんとんを買うことが出来るという優れモノ。それから、ここへ来たら「栗粉餅」も買わないと。栗粉餅は栗きんとん以上に日持ちしないので、中津川以外ではなかなか買えないんですよね~。で、今年もここで栗きんとんや栗粉餅をしこたま買って大満足。 さて今日の目的の一つである栗のお菓子を沢山買った後、我々が次に向かったのは、国道19号線沿いにある「すや」さん。ここも「川上屋」と並び称される栗きんとんの名店。 だけど、ここに来るのは栗きんとんを買うためではないの。ここ、お店の離れに東屋的な喫茶室があって、そこで冷たい栗の白玉ぜんざいを食べさせてくれるんです。それも9月限定で。 ぜんざいって言ったって、小豆はひとつも入ってなくて、全部、栗なのよ。いわば甘い栗の冷製ポタージュみたいな。で、これがまた絶品でありまして。飲めば寿命が半年くらい伸びそうなほど旨い。甘露だよね。 これ、9月限定なので、昨年はいただくことが出来ず。2年ぶりにいただけたので、ここまで来た甲斐があったというもの。いやあ、結構なものでした。 さて、これで中津川での用事は全部済んだようなものなんですが、せっかく来たのにもう帰るのもアレだったので、近くの道の駅でも寄って、地元の産物でも買っていこうかなと。ま、そんな風に思ってスマホで近場の道の駅を探したら「ドライブイン苗木」というのが6キロほどのところにあると出たので、そこに行ってみることに。 で、行ってみたら・・・もう潰れておりました。ガーン! なんだよ、なんだよ。古い情報をネットに載せっぱなしにしとくなよ・・・。 仕方なく引き返そうとしたのですが、ン? そのすぐ近くに広い駐車場のあるドライブインみたいなのがある。 で、せっかくだから寄ってみたところ、「ひだ路元起」という名の・・・まあ、ドライブインらしく、お土産品とか色々置いてある。というわけで、ここで地元の蕎麦(乾麺)をゲット。 で、会計を済まそうとしたら、そこのオーナーのおっちゃんが結構、ハード・セルしてくるおっちゃんで、ついでに日本酒も買っていけ、鶏ちゃんもあるぞ、などとガンガン押し売りしてくる。 で、そのうち、「すっぽんもあるよ」とか言って、すっぽんを丸ごとカラカラに干したようなグロいものを見せてくれたという。通はこれをその場で全部粉末になるまで砕いて、漢方薬的に飲むのだそうで。 で、その粉末をカプセルに入れたものも売っていたんですけど、これが10粒で1000円という強気なお値段。おっちゃんによれば、こいつを一粒飲むと、目がよく見えるようになるのだそうで、運転とかパソコンを長時間する人にはいいよ~と。 で、「とりあえず飲んでみなよ」とか言って、カプセルを差し出すんですけど、そんなものをもらったら、買わされる羽目になるのではないかと怖れて、ワタクシは「いーです、いーです、遠慮します」とか言って逃げたんですけど、家内は「じゃあ」とか言って一粒もらってその場で飲んでやんの。おい、大丈夫かよ、そんなもの飲んで・・・。 でも、「飲んだのだから買え」などと言われることもなく、とりあえずおっちゃんから逃げるようにお暇した次第。まあ、こういうおっちゃんに出会うのも旅の楽しみのひとつかもね。 で、今度こそ帰ろうと中津川インターに向って走って行くと、今度は「ミスター・イングリッシュ・コーヒー」の看板が目に留まりまして。 なんとなく気になって寄ってみると、ここはドライブスルー方式でコーヒーを飲ませてくれるところらしいのですが、時間外だったので、コーヒー飲みたい人は自動販売機で勝手に飲んでくれ、と貼り紙がしてある。 そこで店の裏に回ってみると、確かに自動販売機が二つあって、一つはコーヒーの豆の、もう一つは自家焙煎のコーヒーの自販機になっている。ふーむ、なるほど。 そこでモノは試しとばかり、コーヒー豆を500円で買い(お得!)、コーヒーも飲んでみようと150円を投入してみると、これがまた馬鹿でかいカップで出てくるのよ。優に二人分はある。 そこで、家内と私、一杯ずつ飲むつもりが、一杯を二人で分けて飲むことにしたのですけど、量もたっぷりあるし、味も自販機とは思えないほどいいし、それがたった150円というのですから大満足。気になって立ち寄ってみて正解でした。 ちなみに、後で調べてみると、ミスター・イングリッシュ・コーヒーのお店はもう一軒あって、そちらはちゃんと人が運営しているみたい。たまたま我々が寄ったのが無人店の方だったので、人が運営している方の店だと、ランチも食えるみたいですな。これこれ! ↓ミスター・イングリッシュ・コーヒー「マクベイズカフェ」 今度は有人の店の方に行ってみようかな・・・。 さて、そんなこともありーの、中津川を堪能した我らは、再び中央道に乗って一路、土岐アウトレットへ。やっぱり、この辺に来たらついここでショッピングしたくなるのよ。 で、家内と私、それぞれ靴を買ったり、フランフランでマッサージ・クッションを買ったり、あれを買ったり、これを買ったりして、ショッピングも堪能。そして夜は「寅福」で名古屋飯を食べて、そして今日のドライブの日程をすべて終了。家路についたのでした。 このところずっと論文書きしてましたからね。今日は息抜きの一日、ご褒美の一日となったのでした。今日も、いい日だ!
September 14, 2018
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新型iPhone、発表になりましたね。 私のiPhoneちゃんは、すでに絶命寸前なので、いずれ機種変しなければならないことは決まっているのですが、さて、今回の新型発表で、さらに混迷を極めそうな予感。 新型の中で値段が安いのは「XR」。なので、経済的観念から言えばこれで決まりなんですけれども、いかんせん、XRはサイズが大きい! iPhone8よりでかい! もともとSE狙いだった私にすれば、XRのでかさはいかにも持て余しそう・・・。 ではiPhone8を買うか? しかし、この時点で二つ前のモデルを買うのか? という思いもある。 ならばいっそ「XS」を買うか? しかし、11万円となると、さすがに値段が高い! うーむ、候補の3機種それぞれ「でかい」「ふるい」「たかい」と異なる不満点があるという・・・。 せっかく安くないものを買うのに、不満込みで買うのもなあ・・・。 しかし、XRが出るのは10月だそうですから、結局、それまでは動けませんね。買い換えるのは、アメリカから帰ってきてからかな。
September 13, 2018
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たまたま何かの拍子にネット上で『サスケ』の映像が見られるのを知り、見始めたらこれがもう止まらないっていうね。 そう、『サスケ』って、子供に頃に見たテレビ・アニメの奴。 これ、すっごく好きなアニメで、もちろんこれがきっかけで「将来は忍者になりたい」ってマジで思っていたほどなんだけど、さすがに放送当時5歳くらいだったもので、サスケや大猿大助の活躍に心を躍らせたものの、その背後事情とか、あまりよく分かってなかったわけですよ。なんで彼らには「敵」がいるのか、とかね。 で、今になって第一回から見直して、その辺の事情がようやくわかりました。 つまり、サスケのお父さんの大猿大助ってのは、真田幸村の配下の忍者なんですな。で、大阪冬の陣・夏の陣では豊臣側についたもので、それで徳川に睨まれていると。で家康の命で、柳生但馬守とか服部半蔵とか、その辺りから命を狙われていると。だから、大猿たちが甲賀忍法なのに対し、服部半蔵は伊賀忍法で、ちょっと流派が違うわけね。 まあ、そういう意味では、シチュエーション的にちょっと『子連れ狼』に似ているわけですな。幕府側から狙われる親子っていう点で。 あと、サスケの母親がなぜ死んだのかなんてすっかり忘れていましたけど、あれ、第一回で母が殺されるシーンがちゃんと描かれていたんですな。 そういうことも含め、すっごく楽しい。昔のアニメって、よく出来ているのよ。 しかし、いい時代になったもんですわ。子供の頃に見たアニメとか、ネットに自由に見られる時代なんだもん。 さーて、寝る前にもう一話くらい、観ちゃおうかな・・・。「光あるところに影がある。まこと、栄光の影に数々の忍者の姿があった。サスケ! お前を切る!」ってね!
September 13, 2018
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今日は野暮用で田原ってところに行ってきました。伊良湖のある渥美半島の町ですな。 しかし、渥美半島は遠い・・・。豊川までは東名で行けるけど、そこから一般道でぐるっと大回りするからね。同じ県内なのに、片道2時間半だよ。遠いわ~。 で、田原にある小学校を2つほど視察させていただいたのですけど、愛知県もこの辺まで来ると、少子化が進んでいることを実感します。一つの小学校で、全学年の生徒数が100人切るところばっかりだもんね。全学年で80人、なんて学校も結構あるらしい。一学年で言うと、15~16人っていうことだからね。 で、校長先生にお話を伺うと、少人数クラスってのも善し悪しなんだって。つまり、皆仲良しにはなるんだけど、逆にトラブルが少なすぎると。 まあ、人間社会だから色んな人がいて、色んな考えがある。だから時にはぶつかることもあり、そうやって喧嘩したりなんかしながら、なかなか思うように行かないもんだな、というのを体験するわけよ。そういう体験は、不愉快なものであることも多いけど、そういう不愉快な体験を小さい時に体験しておくことで、人は強くなれるというところもある。 だけど、あまりにも少人数クラスで、皆仲良しという状況だと、そういう軋轢がない。それで逆境に弱いまま、中学校に進んでしまうというんですな。 なるほどね。そうかもね。 でも、愛知県でこういう状況だから、あとは推して知るべし。人が多すぎるのもアレだけど、少なすぎるってのも大変ですな。 さて、地方出張の場合、私はよく道の駅とかに寄って、地元の名産品などをお土産に買って帰ったりするんですけど、今回買ったのは「伊良湖ハチミツみるく」なるお菓子。 これね、よく見かけるミルク風味の洋風饅頭なんですけど、食べてみたら実に旨し。一個140円でちょっと高いのですけど、その価値あり。これこれ! ↓伊良湖ハチミツみるく あとね、この辺をクルマで走っていると、結構、サーフボードを積んで走っているクルマを見かけたりするのよ。渥美半島って、サーファーの聖地だったのね。サーファーっていうと、湘南のイメージがありますが、この辺では「渥美ボーイ」っていうのかな。 でも、例えばラパンみたいなちっこい軽自動車の屋根にボード積んでサーフィンしに行く、なんて生活、ちょっと面白いのかもね。
September 11, 2018
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大坂なおみさんの全米オープン優勝、素晴らしかった! 圧勝でしたね。それに比べて、負けたセリーナ・ウィリアムスの試合態度の見苦しかったこと・・・。 まあ、それはいいや。 しかし、大坂なおみさんの活躍にあやかるものまね芸人「小坂なおみ」さんの芸も、ワタクシは決して嫌いではない。これこれ! ↓小坂なおみの、「誰かラケット貸して!」 いいよね~。ま、この芸が成立するのは、元の大坂なおみさんのキュートさがあってこそ、なんですけどね。 さてさて、話題変わりまして、ポール・バーホーベン監督のフランス映画『ELLE』をWOWOWで観たんですけど、もう、仰天・驚愕でございました・・・。 ポール・バーホーベン監督と言えば、『氷の微笑』でしょう。『ロボコップ』って言う人もいるかもしれないけど、私にとっては『氷の微笑』。あれは、やばい女と浮気するとこういう結末が待ち受けているんだ、と、世の男たちを震え上がらせ、チビらせた映画で、コワいけどまあ面白かった。 で、そのベンちゃんがフランス映画を撮り、それがまた超問題作であり、すごく評価が高いという話だったので、とりあえず観ておこうかなと。 で、観た。仰天しました。 まあ、こんな映画観る人居ないと思うので、ネタバレだろうがどんどん筋書きをばらしちゃいますけど、主人公はあるゲーム制作会社の社長さんのミシェルという中年女性(演じた女優さんは60代でしたけど、一応40代後半という設定)で、今は離婚しており、高級アパートに1人暮らしという設定。 で、ある日、ミシェルは侵入してきた暴漢にいきなりレイプされちゃうと。 だけど、そこはフランス女性だから、病院に行ってHIV感染の有無なんかは調べるものの、警察には行かないし、友だち連中にも食事中の会話の中で「私レイプされちゃった」と、何事でもないように話したりする。 だけど、一応、芥子スプレーと斧と、銃は手に入れる。ミシェルは、このレイプ犯が、通りすがりではなく、身近な人間の誰かだと思っているわけ。 特に、ゲーム会社の社長として社内に若いコンピュータおたくを沢山抱えていて、そいつらがまた自分のことをあまりよく思っていないのを知っているので、そいつらのうちの誰かかも知れないと疑っていて、秘かに社員のパソコンの内容を調べさせたりしたりもするんですな。 いや、実はそれだけじゃなくて、実はミシェルの親父さんってのは変態殺人鬼で、40年近く前に近所の人達27人くらい(それにペットも沢山)惨殺して、今は終身刑で刑務所に入っているわけ。で、その時のことを覚えている人ってのがそこそこ居て、そういう連中が時折、ミシェルに嫌がらせをしたりする。だから、ミシェルのレイプ犯も、そっちがらみかも知れないと。つまり、ミシェルってのは、案外人に恨まれるタイプなわけですよ。 と、ここまで観ると、これはバーホーベン映画なんだから、ここからミシェルの反撃が始まるんだな、彼女はレイプ犯を探し出して血祭りにあげるんだな、と思うじゃん? ところが、全然違う。基本、何にも起らなくて、ただミシェルの日常が少しずつ明らかになっていくだけ。 それによると、ミシェルの元夫というのは、今、どこかの大学院生の若い娘とお付き合い中。 ミシェルの一人息子は、バカな若い娘にひっかかって、自分の子供でもない赤ん坊が生まれ、尻に敷かれて大騒ぎ中。 ミシェルの職場での唯一の味方ともいえる親友のアンナにはロベールという夫が居るのですが、ミシェルはロベールとたまに寝る仲。 ミシェルのおふくろさんは、もう相当な歳なんだけど、ミシェルに金をせびっては若い男と付き合い、今はそいつと結婚することを目論み中。 ミシェルの隣人にカトリックの信仰の深いレベッカと、その夫で銀行員のパトリックってのがいるんだけど、ミシェルはパトリックに気があって、彼の姿を双眼鏡で眺めながらオナる日々。またパーティでパトリックとレベッカを自宅に招きつつ、パトリックに色目を使う始末。 何コレ? で、結局、ミシェルのレイプ犯というのは、パトリックだったというオチ。だけどパトリックには特殊な性癖があって、レイププレイじゃないとダメなのね。だから、もちろん信心深いレベッカ相手にそんなことできる訳ないから、ミシェルを襲ったと。 で、ミシェルも二回目に襲われた時、レイプ犯がパトリックであることに気付くんだけど、なにせ元々嫌いじゃないので、彼女も一緒にレイププレイを楽しみ出す。 だけど、ある時、プレイ中に息子のダメ息子が帰って来て、おふくろが危ないってんで、パトリックの頭を棒でゴン! で、パトリックは死にました。もちろん、レイプ犯だから正当防衛ということにされて。 しかも後日、引っ越すことになったレベッカと話をすると、レベッカもパトリックがミシェルをレイプし、ミシェルもそれに応じていたことを知っていて、「短い間だったけど、夫がお世話になりまして、ありがとうございました」って去っていく。 あと、ミシェルは親友のアンナに、「実はあなたの夫と寝ていたの」って唐突に告げ、アンナを絶望させる。 それとミシェルのおふくろさんは、卒中で死ぬ。 牢屋に入っていたミシェルの変態親父は、40年ぶりくらいに娘が面会に来るという日の前の日に自殺する。 ミシェルの元夫は、若い恋人に振られる。 ミシェルのバカ息子は、バカな嫁とよりを戻す。 で、最後、ミシェルはアンナ(二人は軽いレズ関係でもあった)と仲直りし、ロベールなんて馬鹿な男、とか言いながら二人で腕を組んで歩いて行く。 それで終わり。 何コレ? なーにーこーれーーーー? 何なんですか、一体全体? もしもーーーーし!? もうね、完全に意味不明。 フランス映画って、いつも大体、こんな感じだよね~! 何なの、一体? この映画のポスターに「世界が衝撃!」って書いてあったけど、まさに衝撃だわ。 これはさあ・・・フランス人の日常なの? フランス人の性的モラルって、こんな感じ? っていうか、モラルがないんじゃん。カオスだよ、カオス。「禁断の」っていう意識がなくて、何でもありなんだから、葛藤もないという。 しかも、ミシェルと変態殺人鬼親父との関係も、別に特に意味もなかったし。 2時間半も60歳のエロ女映画観させられてさあ、俺の時間を返してくれって感じ。 これがフランス映画の傑作なら、もう、フランス映画一生観なくていいわ。ワタクシにとってのフランス映画は『太陽がいっぱい』で終了だ。 というわけで、フランス映画『ELLE』、ワタクシには何が何だかさっぱり分からない、最低レベル評価の映画だったのであります。ええ、ええ。映画通のフランス映画通は、「これの良さが分からないなんて・・・」って言うんでしょ? よござんすよ。分かりませんとも。はい、フランス映画とは縁切り。以上~。これこれ! ↓衝撃的につまらない映画『ELLE』
September 10, 2018
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今日も今日とて論文書き。精が出ます。 今日書いていたのは、女性が女性向け自己啓発本を読む時の読み方の話。どうも、男が自己啓発本を読む時と、女性が自己啓発本を読む時の読み方がね、ちょっと違うらしいのよ。 どう違うかというと、本の内容を、女性は、自分に引きつけて読むらしいんだなあ。 例えば、ダメンズ・ウォーカーの話で、ダメな男に尽くしてしまう女性の話が例として出てきたりするじゃん? すると女性読者ってのは、その例に出てくる女性のことを自分のことだと思っちゃうらしいわけ。つまり、ライターの先生がどこかで自分のことを見ていて、それで自分のことを本に書いたのだろうと。 だから、女性向け自己啓発本のライターってのは、女性読者からファン・レターとかよくもらうらしい。「先生、私のこと、本に書いてくれてありがとう!」みたいな。 コワい・・・。 でもね、これって女性がロマンス本を読む時の態度と同じなわけね。主人公のヒロインに、完全に自己投影するというパターン。 だから、女性向け自己啓発本の読者ってのは、ロマンス読者がロマンスを読み飽きないのと同様、自己啓発本を読み飽きないらしいんだなあ。 ま、そんな話を書いているわけ。面白いでしょ? しかし、まあ、あまり根を詰めて書くのもアレなので、途中、食料品の買い出しついでにブックオフに行って古本を見てきちゃった。家の近くの西友の上に、割と大きなブックオフがあるもので。 で、今日の収穫は4冊。○デール・カーネギー著『自己を伸ばす』(創元社) 186円○ジョン・トッド著『自分を鍛える』(三笠書房) 186円○イハレアカラ・ヒューレン著『ウニヒピリ』(サンマーク出版) 186円○小谷野敦著『猫を償うに猫をもってせよ』(白水社) 200円 という布陣。どれも美本。溜まっていたポイントも使ったので、4冊で計630円也。 最初の3冊はどれも仕事関連の自己啓発本ね。ジョン・トッドというのはちょっと古いアメリカの自己啓発ライターなんですけど、自己啓発本好きな渡部昇一氏が絶賛していて、この本も渡部訳。 で、最後のはチラチラ立ち読みしていたところ、なんとなんと、私が書いた本に言及している箇所があってビックリしたので、つい・・・。 ということで、なかなかいい感じの収穫だったのではないでしょうか。
September 9, 2018
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家内が家の近くの市立図書館に行くというので、濡れ落ち葉っぽく「僕も行く~」ってついて行きました。 家内は小説本を借り出すのが主たる目的なんですけど、私の場合は雑誌のむさぼり読みね。クルマの雑誌、ファッション雑誌、建築系の雑誌、家電系雑誌、その他モロモロを10冊くらいまとめて読む。お金を一銭もかけずに様々な情報をゲットするには、これが一番。家の近くにキレイな市立図書館があるってステキ! で、今日もあれこれ読んでいたんですけど、その中で一つ、「お!」と思ったことがありまして。 『Pen』っていうライフスタイル誌があるじゃないですか。あれのファッション特集号みたいなのを読んでいたんですけど、そこに「ドレスダウン」っていうページがありまして。 つまり、高級ブランドの服を着つつ、どこか一箇所くらい、チープなアイテムを取り入れてドレスダウンするのがいいよ、みたいな。 で、そんな一例としてモデルさんが着ていたのが、カッチョいいコートの下にチラ見えする「ガチャベルト」だったのよ。 ガチャベルトって、分かる? 私なんかの世代だと、中学生とか高校生くらいの時にちょっと流行ったのよ。例えばこんな感じ。これこれ! ↓CALVIN KLEIN JEANS カルバンクライン ベルト LOGO WEB BELT ブラック 黒 BLACK ガチャベルト ☆☆☆【3本までメール便対応可】【日本製】32ミリGI綿ローラーバックルベルト☆ネイビー(紺)【ガチャベルト】【フルサイズ対応】【あす楽対応】 ご同輩、思い出さない? で、なんで私の目がこの記事・写真に釘づけになったかと申しますと、つい先日、私自身がこのガチャベルトを買ってしまったから。 夏休みで帰省していた時、たまたまGUに寄ったら、レザーのガチャベルトがあってさ、それ見たらすごく懐かしくなって、買っちゃったのよ。で、その後、平然と通勤用のスーツとかに合わせてそれをしていたわけ。もちろん、ちょっと面白いからそうしていただけで、流行を考えたわけじゃないんだけど。 そしたら、どうやら、このガチャベルトが今、最新のファッションとして復権しているらしいじゃないの。 やっぱりね。ループタイの復権の時も先取りしたし、時代は私の後についてくるんだな。 で、すっかりファッション・リーダーとしての自信と自覚を持ったワタクシ、図書館の帰りに、さらに最新のファッションを取り入れようと、あるお店に向った次第。 そのお店とは・・・そう、ワークマン! ワタクシ、前々から鳶職の人が着る裾の膨らんだニッカボッカに興味があって、あれは世界で受けるファッションだよなという信念があるわけ。これこれ! ↓【寅壱】7色展開の2530シリーズ 超超ロング胴付八分 ニッカズボン ニッカボッカ ニッカポッカ鳶衣料 トビ装束 作業服 作業着 | 作業ズボン ニッカ ズボン 鳶服 ワークウエア 作業パンツ ワークパンツ パンツ 鳶パンツ ワークウェア で、今やワタクシはガチャベルトを先取りしたファッション・リーダーだから、この際、鳶ニッカも行っちゃおうかなと。で、たまたま図書館のすぐ傍にワークマンがあるので、ちょいと覗いてみた次第。 そしたら、もうね、ワークマンはすごかった。 作業着としてのクオリティを追究した結果、それは作業着の域を越えて、バイクのライダーやスポーツ選手、はたまた釣り人なんかからも支持されるようになったというワークマンのワークウェア。なかなかのもんでしたよ。もっとも、あまりにもカッコよくなり過ぎて、ワタクシの求めるようなあの超弩級のヘンテコな鳶ニッカは売ってなかったっていうね。 というわけで、今回はアレでしたけど、とにかく、ワタクシの嗅覚が正しければ、次の最先端のファッションは、鳶ニッカだと思います。あれ着て、ニューヨークの五番街か、パリを歩きて~!
September 8, 2018
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ダン・カイリー著『ウェンディ・ジレンマ』(原題:The Wendy Dilemma, 1984)を読了しましたので、心覚えをつけておきましょう。 ダン・カイリーって、そもそも『ピーターパン・シンドローム』(1983)で一躍有名になった心理学者で、「ポップ心理学者」なんて呼ばれた人。『ピーターパン・シンドローム』は、「大人になりたくない」と思っている若い男性の心理を扱った本ですが、その姉妹本たる本書『ウェンディ・ジレンマ』は、そのピーターパン的男性にまんまと掴まってしまい、大人になりきれないわがままな男性の母親役を演じることで、破滅的な人生を送ってしまう女性の心理を分析しております。 まあ、ピーターパンものが売れたんで、ピーターパンつながりでウェンディもの書いちゃった、っていうね。自前で二匹目のドジョウを獲ったという。これだからポップ心理学者ってのは・・・ さて、前にこのブログでもご紹介したロビン・ノーウッドの『愛しすぎる女たち』(1985)も本書と同じことを言っているのですけど、この世には恋人や夫の「母親(役)」になってしまう女性ってのが、たーくさんいるらしいんですな。ダメダメな男に対して献身的に面倒を見ちゃうタイプ。 とにかく当該の男(恋人・夫)から愛想を尽かされたくないがために、ひたすら面倒を見る。そしてもしなにかへまをして相手の男を怒らせようものなら、その咎を全部自分で引き受けて、「わたしはダメな女だから、怒られるのも無理ないわ」と思ってしまう。相手の行動理由を全部、自分で説明しちゃうわけ。 で、終始そういう態度を取るものだから、ダメダメな男としては楽なわけですよ。だから、そういうダメダメな男は、鋭い嗅覚でもって自分の身の周りにいる面倒見のいい「母親タイプ」の女性を見つけて、餌食にしてしまうと。 で、ダン・カイリーはそういうタイプの女性を、児童書の『ピーターパン』で大人にならないピーターパンに振り回される少女の名前をとって「ウェンディ」と名付けるんですな。 で、じゃあどうしてウェンディみたいな女性がこの世に存在するのか? なぜ女性は自ら進んでウェンディになってしまうのか? と申しますと、やっぱり幼少期の体験が元になるらしい。 大体、ウェンディ・タイプの女性ってのは、その母親もウェンディ・タイプであることが多いんですな。で、母親からして、夫(つまり、娘からすれば父親)の言うなりで、夫の我がままを全部通し、悪いことは全部自分で引き受けてしまう。当然、そこに大人の男と女の間の公平なコミュニケーションってのはないわけですから、その夫は妻に対しても娘に対しても大人として接することが出来ない。本当なら「父親」として娘にきちんと接しなければならないのに、そういうことが出来ないわけ。それゆえそういう男性を父親に持った娘は、「父親から十分に愛された」という経験も記憶もないまま、大人になってしまうんですな。 だから、そういう家庭的背景を持った女性ってのは、愛されることに自信がない。それどころか、「自分は愛されるだけの資格がない」とか「自分は価値がないので、夫の妻としてふさわしくない」という固い信念を持ったまま結婚してしまうわけ。 だから、どんなことであれ、夫に逆らいたくないわけですよ。愛される資格のない自分と結婚してくれた夫が、もし自分に愛想を尽かしたら、もう自分の居場所はない、と思っているわけですから。それで限界まで消耗しきっているのに、まだあらゆることを自分で引き受けて、失敗すればその責任も引き受けてしまうという悲劇が生じてしまう。 ところで、童話『ピーターパン』には、もう一人、女の主要登場人物で、ティンカー・ベルってのが出てきます。 ティンカー・ベルはウェンディとは異なって、我が道を行く人なんですな。ピーターパンと付き合うにしても、彼に引きずられることはない。どこかに限界をもうけていて、ピーターパンの度を越した要求には答えない。つまり、ピーターパン(男)と付き合いながらも、しっかり自分というものを維持しているわけですよ。 ・・・と言えばもう容易に推測できるように、本書の著者ダン・カイリー先生は、世の女性たちに「ウェンディではなく、ティンカー・ベルにおなりなさい」と、本書を通じて呼びかけているんですな。 しかし、ウェンディ体質というのは、その女性がこれまでの人生をずっとそれで過して来たという意味で本質的な個性っていうか、存在意義そのものですからね。それを捨てるというのは、容易なことではないわけですよ。過去の自分を全否定することになるわけですから。ウェンディ体質が悪いものだと気付いたとしても、彼女にとっては慣れ親しんだ懐かしい家みたいなものですから、すぐ其処に戻りたくなってしまう。 だから、ウェンディ体質の女性がティンカー・ベル体質に変わるためには、相当の気力が必要となる。「もう絶対に、ウェンディにはなりたくない」という堅い堅い決意。まずはそれが必要。その上で、自分に対する自信(自分は他人から愛される資格と権利がある!)を持って、相手の男性に「これからはもう、あなたの言いなりになるつもりはない」ということを、明確な言葉と態度で示さなければならない。 そして、もし仮に相手の男性がそれを拒否するようであれば、それはもう修復不可能な人間関係だから、別れなさいと。 ま、本書の内容ってのは、そんな感じ。 結局、ダン・カイリーが言っていることってのは、ロビン・ノーウッドが言っていることとまったく同じだね。「ウェンディ」と名付けるか「愛しすぎる女たち」と名付けるかは別として、とにかくこの世には大人にならない男性がうようよいて、その大人にならない男性の面倒を見ちゃう女性もまたうようよいて、そういう(女性サイドから見て)破滅的な結婚生活ってのがたーくさんある。で、そういう実態が、1980年代の半ばのアメリカ社会の中でいよいよ顕著になってきたと。 その辺の時代的なことが分かったという意味で、私としては本書を読んだ甲斐はあったんですけど、それにしても、アレだね。この世にはひどい夫ってのが沢山居るんですなあ。びっくりするわ。そういうのと比べると、あれよ。ワタクシなんか、夫の鑑っていうか。世の女性からしたら、理想の夫、夢の男だよね。 だけど、ゴメンナサイ。もう人(妻)のものだから!ウエンデイ・ジレンマ The Wendy Dilemma (トレジャリ-・シリ-ズ) [ ダン・キリ- ]
September 7, 2018
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今日もとりあえず論文書き。1960年代の女性向け自己啓発本として、ヘレン・ガーリー・ブラウンとベティ・フリーダンの本を取り上げ、この辺りの女性向け自己啓発本は、女性を家庭のしがらみから解放し、社会人になるよう、促しちゃうよ~っていうことを書いておりました。 まあ、ベティ・フリーダンと言えば第二派フェミニズムの旗手なわけですけど、そういう人をつかまえて「自己啓発本ライター」に見なしちゃうところが、多少、新しいかなと。実際、彼女の『女らしさの神話』という代表作は、書店の自己啓発本コーナーに置かれていたんだぜ、みたいなことを指摘して、大向こうを唸らせようかなと。 で、夕方のお茶の時間には、自宅でタピオカを作って、食すという新機軸を試してみた。 タピオカって、私、割と好きなのですけど、自宅で作ろうと思えば簡単に作れるのね。 まず袋入りのタピオカを20分ほど茹でる。するってーと、タピオカが膨れて、蛙の卵みたいなのができるわけですよ。それを冷水で冷やし、ココナツミルクの中にドボッと。 すると、茹でたタピオカがさらにココナツミルクを吸うのか、またちょっと膨らむわけね。 で、ココナツミルクの銘柄にもよるのかも知れないけど、たまたまうちが買ったのは、かなりドロっとしたタイプのココナツミルクだったせいか、これだけだとちょっと重いので、ここにミルクを加えてちょっとシャビシャビにする。 で、これだけだと味がないので、ここに缶入りのゆであずきを適宜ドボン! そしてよくかき混ぜると、ほーれ、小豆入りタピオカミルクが出来るって次第。早速食べてみたのですが、よく中華料理店などでデザートに出されるそれにかなり近いものが出来ました。結構、うまかったっす。うちが使ったタピオカ ↓菜館 タピオカ30g【中華食材/デザート/SB/S&B/エスビー/楽天/通販】【05P09Jul16】 で、その後、ちょっと道場で汗を流してきたってわけ。 というわけで、今日は「文武両道+タピオカ」って感じでしたね。今日も、いい日だ!
September 6, 2018
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今日はほぼ一日中ずっと論文を書いていました。 つい先日「渋々書いている」みたいなことを書きましたが、その割には快調でありまして、書き始めてから3日で7200字書いちゃった。原稿用紙で18枚。論文なんて大体30枚か40枚なんだから、もう半分書いた計算じゃないの。3日で半分。ならばあと4日で完成か。9月25日の締切、楽勝だな・・・。自分の才能が怖いわ~。 それは冗談。論文なんて、一旦全部書いてからが長いのよ。そこから全文の見直し、事実関係のチェック、注や文献目録の作成と、やるべきことはたっぷりある。 でも、書き終わらないんじゃないかっていう心配は、もうないな。 ということですっかり安心したワタクシ、今日の夕食は外食することにし、家内を連れて近所のスシローに行ってきました。最近、お寿司を食べてなかったので、そういう気分になったもので。 で、あれこれ食べたんですけど、二人で好きなだけ食べてお会計は2500円くらいだったかな? 安いよね~。それに十分おいしいし。ワタクシ、寿司に関しては、七尾の寿司一だけは別格として、それ以外、あんまり気にしないの。回転ずしで十分。太平洋側で高級なお寿司を1回食べるより、回転ずしで3,4回食べる方がいいくらい。 ってなわけで、論文も順調に進んでいるし、お寿司もおいしかったし、今日もいい日だ、って感じ。
September 5, 2018
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ひゃー、台風21号、皆さんのところでは大丈夫でした? 名古屋の辺はお昼過ぎからなかなかの暴風雨ぶりで迫力がありましたけれど、今はもう風も止んで、虫の音が聞こえていますから、とりあえず終了~ってことなんでしょう。 でも、そう考えると虫ってすごいね。あの暴風雨の中、多分、何時間も草にしがみついてじっと耐えていたんでしょうからね。健気だわ~。 さて、先日、8月末〆切の原稿を提出したと言いましたが、編集長の方からメールがありまして、内容的にOKのお返事をいただきました。ほんの少しだけ修正点があるけど、それはまあ、瞬時に直せるレベルのものなので。というわけで、とりあえず一個仕事が片付いたよ~。 あとね、これも先日のブログで、「ロック音楽史」の授業をするためのいい資料がない、的なことを嘆きましたけれども、実はこの件も片付いたの。北中正和と言う人の書いた、その名もずばり『ロック史』(立東舎)という本を買ってみたら、これがまさに私が求めていたような本だったのよ。なーんだ、これを種本にして授業プラン立てればいいんじゃん、ってことが判明したので、もう準備も半分片付いたようなもんですわ。これこれ! ↓ロック史 (立東舎文庫) [ 北中正和 ] それから、もう一つ、これはちょっと口外出来ない種類の仕事を請け負っているのですけれども、それも今日で大方片付いたということもある。 というわけで、台風一過と同時に色々片付いちゃった! やった~。 あとは3週間以内に論文一個書けばいいだけさ(爆!)。ま、それも一昨日あたりから書き始めてはいるのですが、うーん、どうなんだろ。渋々進んでいると言う感じ。それでも、しばらく我慢して渋々やっていれば、そのうち興に乗るかもね。 適当に頑張ります。
September 4, 2018
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以前ご紹介したケリー・サイモン氏のフラメンコギター演奏の動画を見て以来、そっち系のギター演奏のCDを買おうかなと思い、あれこれ物色しているのですが、なかなか思うようなものがなくて。 フラメンコ・ギターと言えば、もう自動的に「パコ・デ・ルシア」という伝説的なギタリストが推薦されるわけですけれども、この人の演奏の動画なりサンプルなりを聴いても、どういうわけか私にはピンと来ない。ちょっと気分じゃないんだよな~。 で、他になんかないかなと思ってあれこれ動画を探している中で見つけたのが、Tavi Jinariu という人の動画。 この人の名前、多分、ルーマニア系の名前なんだろうと思いますが、発音が分からない。そのまま読むなら「タヴィ・ジナリゥ」かなあ? とにかく血筋から言うとロマ系の人なんだろうと思いますが、今はカリフォルニアにお住まいで、ギターの先生をやっておられるので、行けば入門もできるらしい。 で、この人はフラメンコ・ギターというよりはクラシック・ギターの演奏家のようですが、やはり血筋は争えず、どことなくロマっぽい熱さがある。それでいて演奏スタイルはきわめてクール。この情熱と冷静のあいだが実にカッコいいんだ、これが! まあ、何はともあれ、一度聴いてみてくださいな!これこれ! ↓Tavi Jinariu の「Tango en Skai」の演奏 カッコいい!!! これ超カッコいい!!! いやあ、ひょっとして私、この人の演奏好きかも。CDも出ているようなので、今度アメリカに行った時に買っちゃおうかな。 というわけで、私にはパコよりもタヴィ。しばらくこの人の演奏動画に見とれる日々となりそうです。
September 3, 2018
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「アメリカ文化史」という授業を担当してきた中で、色々なテーマで講義をしてきたのですが、最初の頃は結構、「公民権運動」ネタをやっておりまして。当時、黒人問題に割と関心があったのと、ホンの4、50年前のアメリカでこんなひどい人種差別が普通に行われていたんだぜ、ということを学生に伝えたかったということもありましてね。 その後、自身の関心が出版史に移ったこともあって、アメリカの出版史を取り上げたこともありましたっけ。そしてその後、アメリカ映画入門的な授業をやっていた時期もあり。で、ここ数年はジャズ史を講じていた次第。 で、そろそろジャズ史も飽きてきたなということで、今年度後期から「ロック史」をやろうかと思っております。 何を隠そう、ロックってのは、我が青春の音楽でありまして、これを講じるということは、すなわち自分の若き日の思い出を語ることでもある。そこがね、面白いんじゃないかと。 で、そろそろその予習でもしようかと思って、関連書をあれこれ読み始めているのですけど、これがなかなか思うようにいかない。 うーん。ジャズ史の勉強を自分なりにしていた時には、こういう難しさは感じなかったんだけどなあ。 何が難しいかっつーと、ロック史のことを書いている人によって、視点が大分違うっていうこと。それぞれに思い入れを込めている部分が違う。で、当然、それは私の思い入れのある場所とも違うので、読んでいてあんまり面白くないわけ。例えば片岡義男氏のロック史である『音楽風景』は、音楽の背景にあるアメリカ文化への目配りが強すぎて、私の求めているシンプルなロック史にはなっていないし、中山康樹氏の『ロックの歴史』は、ほとんどイギリスのロック史になってしまっている。 そういうんじゃないんだよね、今、ワタクシが求めているのは! まさに隔靴掻痒。 というわけで、方針を変えました。 とりあえず頼りにするのは「ウィキペディア」ということに決めた。 自分なりに組み立ててあるロック史の順序に従ってキーワードを立て、そのキーワードをウィキペディアでググって出てきた記述をノートに貼り付ける。 今日、実際にやってみたら、たちどころに100頁ほどのノートができました。 で、今後はこのノートを精査して、自分として必要な部分を残し、必要じゃない情報はカットしながら講義の骨子を作ると。そしてそれが一応完成したら、講義の際、実際に学生に聞かせたいと思う音源を確保する。まあ、そんな感じで準備を進めて行こうかなと。 この方法で行きますと、多分、正統なロック史からすると、あちこちに穴が開くと思うのですけれども、穴があってもいいや、という気分になってきました。だって、それが私にとってのロック史なんだから。私自身がロック音楽を享受してきた中で、「あ、これはあんまり好きじゃないから聞かなくていいや」と思って切り捨てたものは、授業の中でも切り捨てよう。例えばプログレ系とか、そういうのはバッサリやっちまえ。レゲエもボブ・マーリー以外は切っちまえ。もちろんヒップホップなんて私のロック史の中では存在もしないことにしちまえ。 すべての歴史は、所詮、「誰か」が語る物語なんだし。作り物よ、作り物。 そういう踏ん切りをつけたことで、ちょっとは楽になったかな。
September 2, 2018
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さて、8月末〆切の原稿も提出してしまったことだし、今日から9月25日〆切の原稿に取り掛かるべき・・・なんですけど、そこはそれ、私のことですから、勝手に休養日を入れちゃうわけですよ。土曜日だしね。 で、まずランチを外食しようということになり、家内と向かったのは、長久手というところにあるインドネシア料理(っていうか、西ジャワ料理)のお店「サウンスンダHiroko」。お店は繁華街とは縁遠いところにあり、飲食店としてはとっても条件の悪い立地ですけど、中に入ってみるとほぼ満席。飲食店ってのは、味とサービスがものを言うんでしょうなあ。これこれ! ↓サウンスンダHiroko で、インドネシアの家庭料理なるものを多分初めて食べましたけれども、タイ料理をもう少し素朴にし、ベトナム料理よりももっと油っぽくない感じの、しかしそこそこ辛い料理で、日本人には合う味でしたね。店を切り盛りしていた二人の女性もとっても感じがよく、またいつかエスニックなものが食べたくなった時に来ようかなと。 で、たまたま同じ頃にここで食事をしていたカップルが、お店で使っている家具に興味を持ったらしく、「どこで買えるのですか?」と店の人に聞いていたのですが、店の人曰く、大半はネットで買うけれども、志段味の方にエスニック系の家具を売る店があって、面白いですよ、と。で、それを側聞した我らも家具には興味がある方なので、食後、ちょっと志段味まで足を延ばして、そのお店に行ってみました。これこれ! ↓パサール 実際に行ってみると、倉庫を改造したお店で、言われた通り確かにそっち系の家具を売っている。 で、値段を見ると、割と安いんだよね。で、ふんふん、面白いなと思ったのですが、よく考えてみると、現状、我が家で新たな家具を買うほど、そんなスペースの余裕はないと。ということで、今日は家具を眺めるだけにして、いつの日か、セカンドハウスでも買うことになったら、また来ようかなと。 というわけで、エスニック系の料理と家具を楽しんで帰宅した我ら。 しかし、本日のエスニックはそれだけでは終わらなかったのでありまーす。 帰宅してから、青山南さんの書かれた『60歳からの外国語修業 メキシコに学ぶ』という本を読んだのですけど、これがまた結構面白かったのよ。 青山南さんと言えば、私の同業というか、アメリカ文学の翻訳家。青山さんは若い頃からフリーランスで翻訳をやられていたのですが、54歳にして早稲田大学の教授になられ、教鞭を執られるようになったんですな。それで60歳の時にサバティカル(一年間の休暇)を大学から与えられたのを機に、単身、メキシコに渡り、そこで10カ月ほど語学学校に通ってスペイン語の習得に努められた。本書は、その10カ月のメキシコでの体験を綴られた本ということになります。 アメリカ文学の先生がなぜ、還暦を越えてスペイン語なのかと言いますと、翻訳家としてアメリカ文学を翻訳していると、今、アメリカ文学の世界にスペイン語がどんどん入り込んでいるのを痛感する、と言うのですな。以前はアメリカ最大のマイノリティーは黒人だったのですが、今はそれを抜いてメキシコ系が最大マイノリティーを構成している。そしてその勢いが文学の中にも反映していて、特にアメリカ南西部出身の作家の作品なんかだと、スペイン語が当たり前のように使われることが増えてきた。つまり、英語とスペイン語のハイブリッドみたいな作品がどんどん出てきている。 そういう状況を、翻訳家として肌身に感じてきた青山さんが、ならば翻訳する側としても少しはスペイン語の何たるかを知っておいた方がいいのではないかと思うようになり、大学から与えられた一年間の休暇を、それに用いようと思いつかれたと。 で、青山さんは60歳にしてメキシコに語学留学をされたわけですけれども、今50代半ばのワタクシとしては、60歳なんて目と鼻の先。そこから、新しい言語の習得のために留学するって、どういう感じだろう? という興味で読むので、メキシコに到着してからの青山さんの奮闘ぶりに興味津々。 で、読み進めると、これが面白いんだね。 そもそもスペイン語というのは、南米諸国をはじめ、本国スペイン以外でもそれを国語として使っているところが多いわけですな。使用人口としては、中国語・英語の次くらい。あるいは英語よりスペイン語人口の方が多いかも知れない。だから、メキシコって語学学校がすごく多いらしいんです。 で、それも授業を受ける人の都合に合わせてどうにでも運営してくれるようで、例えば1週間だけ通う、とか、そういうのもOKらしい。だから、バイカーなんかがメキシコに入って、とりあえず1週間だけ語学学校に通って、サバイバルのためのスペイン語を習って、また旅立っていくとか、そういうのもあるらしいんですな。また、外国人にスペイン語を教えるシステムも、また教師の質も、相当に高いらしい。で、青山さんもそういう環境の中で、フーフー言いながらも必死でスペイン語の勉強をしていく。 また青山さんが下宿されたところが、75歳と70歳のオールドミス姉妹の家で、そういう大家さんとの付き合いの描写もなかなか面白いんです。 その他、10カ月を過されたグアダラハラの街の様子、食べ物、住む人達の描写など、ああ、メキシコってそんな感じかあ・・・ってのが何となく伝わってくる。それを読んでいると、今までメキシコってヤバいところなんだろうなと、相当な偏見をもって見ていましたけれども、実際に住んでみると、結構、住みやすいところなのかな、なんて思えてくる。 あと、本の随所にスペイン語の基礎的な情報も盛られているので、本書自体がちょっとしたスペイン語入門書になっているようなところもある。もちろん、そういう本を目指しているわけではないので、それを目的にすると物足りないでしょうけれど、漠然と読んでいる限りは、そういう部分もちょっと面白いです。 ということで、一気に読み切ってしまいましたけど、この一冊で、メキシコに対する印象は大分変りましたね。あと、スペイン語に対する興味も。 私も、定年になったら、外国にしばらく移住、なんてのも面白いかもね。現地でその土地の言葉を習いながら、柔術の道場を開く、とかね。 ってなわけで、色々な意味で興味の尽きない本でありました。教授のおすすめ!です。60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ (岩波新書) [ 青山南 ] それにしても今日は、インドネシアから始まってメキシコに終るという、名古屋に居ながら世界旅行の一日となったのでした。
September 1, 2018
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